人狼物語 三日月国


12 【完全身内村】アラビアンナイト

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若く美しい少女だって![きゃー]

うふ。これは秘密開示に力が入っちゃうな?

【人】 魔神 ハーレフ

じゃあね、私も願いを言うよ。

私の願いは、“自由”になること!


[少女は高らかに、嬉しそうに、そう告げた]
(20) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:54:58

【人】 魔神 ハーレフ

■ハーレフの秘密開示


私の世界は基本的にとっても狭い。
比喩というより物理的に。
もしかすると精神的にも狭いのかな…でもそれは生の大半をランプの内壁を眺めることに使ってたのが理由だから、そうあっても良いよね?

魔神は自らの為に力を使ってはならぬ。
自分の意志でランプの外に出ることは罷り成らぬ。
喚び出した主人の命に従い、3つの願いを叶えねばならぬ。

ランプの魔神のルールは私をがんじがらめにして、離さない。

私が真鍮製のランプの中。
内壁に鉄を探す遊びに慣れているのは、そういう理由なのだ!
(21) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:55:22

【人】 魔神 ハーレフ

「偉大なるご主人様、願い事をどうぞ!」

喚ばれる度、私は同じ言葉を繰り返す。
皆口々に願いを告げて、私はそれを笑顔で叶え続ける。

だって何て言ったって賢くも素晴らしいご主人様の願いだもの!
何よりランプの魔神ってそういうものだもの!


………でもね。私とお喋りしてくれるご主人様は一人も居なかった。


皆、私になんて見向きもしない。
私を見る目は、“私”を見てない。
私の後ろにある“3つの願い”を見てるだけ。

願いを叶えたらそれで終わり。サヨウナラ。
私はまたランプの中で待って、待って、待ち続けて、そして誰かがまた魔神を喚ぶ。
────でも3つ願いを叶えたら、やっぱり私はランプに逆戻り。
(22) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:55:56

【人】 魔神 ハーレフ

…………じゃあ、“私”ってなんなんだろう?


いつからか、そんな事を考えるようになった。

喋るバターならぬ喋るランプ?
願いを叶える機能を持ったランプが、偶々喋るだけ?
“私”が此処に居る意味って、何?
願いが叶って嬉しそうな人を見るのは好きだけど、でも。


ランプの中じゃ、誰も問いに答えてくれない。
(23) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:56:29

【人】 魔神 ハーレフ

でも私はめげなかった!

私が魅力的じゃないから、まだ“3つの願い”と同じ…ううん、その付属サービスとしての価値もないくらいだから、“私”を見てもらえないのかなぁって。
面白おかしく喋る練習も、笑顔の練習も、沢山したよ。


時間はたっぷりあるもの。
建物が全て砂に埋もれて消えてしまう程に!


────次は、次こそは!
一万回駄目だったからって、次も駄目とは限らない!
そう思って、色んなご主人様にお仕えした。
色んな人の願いを叶えた。

次こそはもしかしたら、願いのついでに私の話を聞いてくれる人に会えるかもしれない…って思いながら、ランプの中に戻る事を繰り返した。
分かってる。無駄な努力かもしれないって事くらい。
でも努力したからって結果が伴うとは限らないけど、努力しなかったら残るのは後悔だけだもの!
(24) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:57:22

【人】 魔神 ハーレフ

今だって“いつか御主人様に解放してもらう事”を、諦めてる訳じゃない。

“その御主人様”に気に入ってもらえるようにまだまだ色んな特技を練習中なの!
手品とかも出来た方が良いのかなぁ?
腹話術なら出来るんだけど、動きを伴うものは練習しようにも難しくって。

でもね、やっぱり人に期待してるだけでもいけないと思うんだ。
待ってるだけじゃだめ。
根本的に、変えないといけないんだ。
私が魔神だから、いけないんだ。


だからぽきゃの誘いに私は飛び付いた!


契約を交わして、初めて私の意志で出た世界は驚くほど広かった。
笑顔が止まらなかった。笑顔の練習なんか要らなかったかなぁ。

私ね、ちゃんとこの幸運を手に入れて自由になるの。
自分の力で、“ランプについた喋る機能”から。
私じゃない私に、変わってみせるの!*
(25) ときいろ 2019/06/14(Fri) 18:58:12
うふふ、力が入っちゃった![にこにこ]

【人】 魔神 ハーレフ

>>7>>8ヘイダルへお返し



「いかさま用のさいころ?」

綺麗とは言い難いほったて小屋の床にちんまり座って(ヘイダルのお家には椅子が無かった!)、作業中の彼の手元をじぃっと覗き込む。

私は魔神なので、わざわざ手作業で何かはしない。
ご主人様の望みさえあれば何だってすぐ作れるもの。
だからこそ面白くって、やり方を覚えてみたくて眺めていた。

でも私の視線に何を思ったか、ヘイダルは呟く。
真剣勝負だから、私達との勝負には使わないって。

「え?心配してないよ?」

私はぱちくりと瞬いて、そう返した。

分かりやすいと思ってたけど、案外変なとこを気にする子だ。
ヘイダルが筋の通った子だと言うのは、この数日でも良く分かってるもの。

『した事やしなかった事を後悔したくは無い』
『自分で自分に胸を張れない事はしたくない』

たぶん、その辺の感覚は彼も私も似てるんだと思う。
(26) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:22:26

【人】 魔神 ハーレフ

しばらく、沈黙が落ちた。

ヘイダルは黙々と手を動かしていて、私はそれを見ていた。
私はお喋りが大好きだけど、この静かさは悪くない物だった。

そしてぽつりと落とされた問い掛けは何処かあったかいもの。
この空間に満ちる雰囲気と、同じ。

「ヘイダルは、優しいねぇ」

いつものぽんぽん跳ねるような声音を抑えて、私は微笑む。

「私、願いを叶えたがってるかな。
外から見たらそうなのかな…でも確かに、拒むよりは叶えたいよね?
だって、その方が皆幸せだものね」

別にそれは暇人とか物好きでやってる訳じゃないけど。
ランプの魔神のルールに縛られてるって理由だけでやってる訳でも無い。

私を暗くて狭いランプから連れ出してくれるご主人様の事は、いつだって大好きなのだ。
それが例え数舜の事だって、お喋り出来なくたって、構いやしない。
確かに“私”を外に出してくれているのも事実だから。

─────でもね。

─────願いを叶える私が、願って良いなら、ね。
(27) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:23:08

【人】 魔神 ハーレフ

「私はね、“自由”になりたいなぁ」

それが、私の願い。


囁く少女は幸せそうに目を閉じて、くふりと小さく笑った。*
(28) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:24:12

【人】 魔神 ハーレフ

>>17>>18>>19アールアレフへのお返し



「うん!そうだよ!」

相変わらず良い匂いのする屋敷の応接間で、元気良く答える。

私がとっても長生きと言うのは、別に隠す事じゃない。
アールアレフの願いを聞いても特段意見は変わらなかった。

「私は、何か?魔神とは、何か?」

でも不思議な事を聞かれて、瞬いて繰り返す。
私に問うアールアレフは…なんだろう、何だか少し堪えているみたい。

私は魔神だけど心は読めないので、言ってくれないとわからないんだけどなぁ。
永遠の若さが欲しいって言ってたから、魔神の秘密を気にしてるのかなぁ。
邪推してみたところで答えは分からないけれど。

「ごめんね、“私”が何かは良く分からないの」

まず最初に素直に謝ってみる。

だってそれはね、寧ろ私が質問したいくらいだよアールアレフ!
“私”ってなんなんだろうね?
(29) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:41:28

【人】 魔神 ハーレフ

「でもね、“魔神”が何かなら分かるよ!
願いを叶える機能を持ったランプの、“付属品”だよ!」

ふたつ目の問いには胸を張って自信を持って答えた。

魔法の品の付属品だから、永遠に若い。
ついでに美しいかもしれない。


それこそ、アールアレフが望むように───。
(30) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:41:51

【人】 魔神 ハーレフ

そして。
天才的な閃きが走り、私は口を開くのだけど…それはまた別の話。*
(31) ときいろ 2019/06/14(Fri) 19:42:09
アールアレフへのお返事はちょっと願いそのものは口に出してないけど、シーン外で伝えてたとかそんな感じで![えへ]

全員の願い、揃ってたー。
(まだきたくとちう)

…………そっか。そっかああああ。
2人の願いに思うところ色々あれど、それは明日にぶつけるとして。

とりあえず、負けねー。

ふふ。ヘイダルらしいねぇ。
でも私も負けないよ?

たでーまー。

明日と明後日は!時間しこたまある!はず!!

【人】 孤児 ヘイダル


>>3 >>4 ハーレフへの返し


音も無く、目の前にふわりと少女が降ってきた。
人としての重さを全然感じさせないその所作に、さんざ「魔神とか"自称"だろ」と嘯いた俺も、薄々とだけどこいつは人じゃないんだなって事を悟りつつある。

なら、わざわざ問わずとも、俺の願いくらい当ててみろってんだ。
収穫を問うてくる声に、悪くはなかったと口端を持ち上げる。

「まあ、ぼちぼち?」

先の"客"は良かった。懐に金貨5枚入った袋を抱えていてくれた。

生きる為だけなら、これほどあれば10日は孤児仲間の分も含めて充分腹を満たすことができる。

────必要なものを、必要な分だけ。

"彼"に出会う前の俺だったら、もうこれで当面の仕事は控えるところだったけど。
(32) Valkyrie 2019/06/14(Fri) 21:28:01

【人】 孤児 ヘイダル


  足りない。
  まだ全然、全然足りない。

  時間が無い。
  地位も力も、何も無い。

  それでも、今の俺に出来る事なんて、
  このくらいしか無いから。

「……俺の事、いつから見てた?」

数時間前、色鮮やかなテントの中の俺の姿を見ていたのなら。

  ────必ず助ける。待ってて。

銀獅子の檻の前、そう呟いた若き獅子の声を、こいつは拾えていたはずなのだ。*
(33) Valkyrie 2019/06/14(Fri) 21:28:34
おかえりー。

しこたまあっても、シーンは1日2回までだよ?
[思い出したような条件]

だいじょぶーわかってるー。

でもほら、のんびり推敲できるなとか、皆の発言にやにやしながら拝めるなとか、時間あるとしあわせ?


たぶんサーカス見がてら立ち会って、アールアレフのとこに寄って若さのガールズトークして、また戻って来てヘイダルの願いを確認してるんじゃないかな!

[そしてその後にアールアレフのところを再度訪れたのでは]
[私って働き者!]

>>にやにやしながら<<
とても“らしい”発言だと思うよぉ。

まあ発信2回だから、受信2回でチャンスは最低4回あるものねぇ。


……働きもんだな……。
(魔神なのに俺よりむしろまめまめしい……)


そーそー。
案外"受信"が楽しいもんだなと自覚した。

しかし皆様素敵過ぎて、ぽきゃは既に動悸息切れ目眩でございますよぉ…。

ですがこれから更に盛り上がるのも存じ上げております!
ええ、ええ!楽しみでございます!!!


魔神だから疲れ知らずだよ!

そう!受信楽しいよね!
自分だったら作らない状況とか、思いがけない抉り方のボールとか、どきどきわくわくするよねっ!

【人】 孤児 ヘイダル


>>9 >>10 アールアレフへの返し


豪奢なソファー、明らかに上等な織物。

アールアレフの自邸に呼び出されたは良いが、触ったら割れそうな華奢な茶器といい、見たこともない繊細な外見の菓子といい、どうにも居心地が悪い。

そも、"仕事"をしたばかりで、俺、いつも以上に埃やら何やらで汚れているし。

汚しちゃいけないんじゃないかという意識がどうしても働いてしまって、もぞりと尻を小さく縮こませた。

「…………っ」

ゆるりと女が背後に回る。
たおやかな指が肩から、そして首へと。
つつ、と辿る硬質な感触もさることながら、体温を持つ指すらもなんだかひんやりと感じられる。

  ────人形、みたいだな。

悠長にそんな事を思ったのは、ほんの一瞬。
優雅さを失わないのに有無を言わせない申し出に背がひくりと凍り付いた。
(34) Valkyrie 2019/06/14(Fri) 21:58:57

【人】 孤児 ヘイダル


「……譲ら、ない。俺の願いは、金だけじゃ解決できない」

  ああ、今は"冗談よ"とは言わないんだ?

  いや昨日のだって、
  本当のところは冗談じゃなかったのかも。

  "歯を全て抜いて乳飲み子のように"って。

  笑い飛ばそうとしたけど、できなかった。

  この女はそれができるし、
  "する必要"があるのならおそらく躊躇などしない。

  敵に回せば相当におそろしい女だ。きっと。

  でも。それでも。

ふうと息を吐いて、ぐいと彼女を睨め付けた。
俺は、あんたに従わない。
従うべきは、"あんたが俺に"だ。

「あんたは、俺の魔神にはなれない。だから、戦う」

だって、俺の願いはさ────*
(35) Valkyrie 2019/06/14(Fri) 21:59:48
 




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