陰陽師 讃岐 氐宿は、メモを貼った。 (a10) mile_hitugi 2021/04/23(Fri) 0:29:10 |
【人】 封じ手 鬼一 百継慣れぬ酒を寝屋にしこたま運ばせ、独りで呑んだ。 儂は、酒を美味いと思うたことはなかった。 むしろ、周囲は何故こんなものを好むのか、ほとほと理解し難いと思っておった。 しかし、今宵、理解した。 ひとは、忘れたいから酒を飲むのだ。 耐えられぬから、飲むのだ。 もう戦えぬ、そう思うとき、飲むのだ。 酒に頭が浮かされる。 ぷかぷかする。 ――百継様、それ以上はお体に触ります。 くすくすと嗜める徽子の声が記憶から忍び寄る。 五月蠅い、煩い。 ぐいと杯を煽る。 儂が心を寄せた甘やかな存在は、総てうそ、赤子を騙す空言であった。 容易く懐柔された自分に、何よりも腹が立つ。 何が、仲間じゃ。 何が、強くなった、と。 何が、幸せだ。 勘違いに勘違いを重ねた砂上の楼閣の上で、儂は愚かに笑っておったのだ。 (9) TSO 2021/04/23(Fri) 0:30:40 |
【人】 封じ手 鬼一 百継儂は、何をしておったのだ。 人生を捧げ、尽力したつもりであった。 鬼一最後のひとりとして…… ぼたぼたと涙が落ちる。 これも酒のせいにしておけるとあらば、酒とはなんと便利なものか。 離れていく。かき消えていく。 やっと抱いたと思った、拙いながらに掴んだと感じた、9年間の重み。 親愛、友情、自信とやらが、いま、脆く儚く消えていく。 ……杯を重ねる。 酒とはまこと、便利なものだ。 ももしろよ 絶えなば絶えね つたわれば かいなき名こそ 恥としるらむ (百代継いだ名など、いっそここで絶えてしまえ。のちの世に"甲斐が無かった一族の名"として、恥をのこすくらいならば。) [**] (10) TSO 2021/04/23(Fri) 0:33:22 |
【人】 武官 継置=== 庭の土を踏んで百継の元へと歩いていく。 泣いていた幼子はいつの間に、9年前の自分と同じ年になり、 しかし、華奢な印象はそのままであった。 緊張しているような顔つきで告げられた話は ――― 感謝の言葉を嬉しそうに語る百継は どこか慢心と危うさを孕んでいるように見えて、 素直に喜ぶことができなかった。だから、……だから。 「……礼を言うのはまだ早い。 そういうのは、百鬼夜行を封印してから 改めて聞かせてもらうさ、……もも」 思わず、ぽふ、と百継の頭に手をやってしまってから、 さっと引っ込める。 流石に義理の父を撫でる所を見られると面倒だろう。 こんな所だけ気が回るようになってしまった事は、 成長の証か、それとも、ただの慣れか。 (12) 青磁 2021/04/23(Fri) 2:12:35 |
【人】 武官 継置力あるものには、それだけ大きな縁が寄せられる。 ――良いものも、悪いものも、問わず。 不意に、亡き父の言葉が思い出される。 百鬼夜行の力が強大すぎて、 封印は百継の手に余るのではないか。 そんな不安を抱くのだったが、 ――――――げに怖ろしきはひとの心というもので* (13) 青磁 2021/04/23(Fri) 2:16:39 |
【人】 京職 一葉■サービスシーン @:状況(2)1d6 A:解決(3)1d4 相手:百継 アイテム:(3)1d6 テラーダイス取得判定:(6)(2)2d6 (14) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 5:31:47 |
【人】 京職 一葉>>2:48 >>2:49 氐宿様返し 妖怪の気配を察することができる"体質"は都合が良い。 夜は何かとざわつく妖であるが、百鬼夜行迫る今宵は殊更に門跡地界隈に気配が多く集まっているようで。 「────……氐宿様」 訪れてみれば先客が居た。 柔和な物腰、闇にたなびく薄絹のように、どこか掴み処のない男。 これまであまり接することのなかった、"陰陽師"なる生業を持つその男は、目の前でいとも簡単に妖を散らせてみせた。 「共に、片付けましょうぞ」 腰の銀光をすらりと抜けば、意外気な表情と声が返ってきて、こちらの側こそ意外な顔になってしまった。 「私は警吏です。街を、民を守るのが私の役目」 ここで一人踵を返して帰るなどという無様な態を、己に許すわけにはいきませぬので。 そう告げれば、小さく笑う気配が伝わってきた。 (15) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 6:17:29 |
【人】 京職 一葉陰陽師との共闘などかつてしたことも無かったが、妖との対峙に、全く不都合は生じなかった。 それは私の技量ではなく、この男が私が動き良いように場を捌いていてくれた事に他ならない。 気配に聡く、状況判断に迷いが無い。 なるほど、百継様が頼りになされるのも尤もの事だと得心がいった。 「────奥に"人食い"の気配があります」 御解りになりますかと問えば、頷く気配より早くその両手が印を組み始めている。 即座に緊縛の術が妖の動きを封じ、そこに振り下ろす私の刀には、退魔の術の銀糸の煌めきが宿っていた。 [憧憬(+)取得] (16) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 6:18:08 |
京職 一葉は、メモを貼った。 (a12) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 6:23:32 |
京職 一葉は、メモを貼った。 (a13) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 6:24:45 |
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