人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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【人】 部隊長 シュゼット

[―――ルークに、タブレットを取り上げられる。
彼女は、続きを書こうとするようだった。

 『離さないように、離れないように、
  その手を掴んでいたいと、そう思う。』

記述が途切れるその直前に書かれていたのは
僕が今言おうとしてたことの、真逆のことだった。
その続きに、何が、書き足されるのだろうか。

それでも、僕は言わないといけない。
何を書いて見せられたとしても、僕は、

今までだって、そうだった。
僕は、自分さえ傷ついて他を守れるならそれでよかった。
最前線で、仲間を庇って怪我を負うときも、
義手砲を使った後、体力を持ってかれて
反動で大怪我をして、暫く動けなくなるときも、
僕は自分を犠牲に、皆を守ってきていた。

僕のことを知りすぎた彼女が、
これからも僕の近くに居るのは危険すぎる。
ルークも含めて、この基地の……この、世界の人達は
危険から、できるだけ遠のいてほしい。]
(47) 2020/05/24(Sun) 16:57:31

【人】 部隊長 シュゼット

[でも、できればルークは
基地に居る他の人達が皆僕から離れたとしても
僕がここではない違う場所に行くことになったとしても
その時に、できるだけ近くに居て欲しいと思う。

……そこまで考えて、漸く気付く。
いつの間にか、ルークは僕にとって
この基地の他のどんな人よりも、
特別な人になっていたのかもしれないと。]
(48) 2020/05/24(Sun) 16:58:06

【人】 部隊長 シュゼット

[書き足されていく続きの全てを、隣で見ていた。

途中で、口を挟むこともできたはずなのに
僕は、そうはしなかった。
僕はもう、僕の気持ちを否定することはできなかった。

返事が書き終えられる頃に、
ぽつ、ぽつ、と。ディスプレイに水滴が落ちる。
画面に集中していた僕はそこでやっと顔をあげて。

日記の返事の中ではよく見えていたルークの感情が
ここまで、実際に現れるとは思ってなくて。
彼女の頬を流れていく涙にびっくりしてしまい、
僕も泣きそうになっていた涙が引っ込んでしまった。]
(49) 2020/05/24(Sun) 16:58:42

【人】 部隊長 シュゼット

[抱きしめられる腕の力は、思いの外強い。
>>313おずおずと、腕を背に回す。]

  参ったな。
  ……ほんとは、離れてって言おうと思ってたんだ。
  この後、僕は、どうなるかわからないから
  お礼を貰うのを……最後にしようと思ってた。
  
  でも、……それは、どうしても。
  ルークの顔を見たら、言葉にならなくて。

[背中に回した手は最初は優しくあやすように
ルークの背を撫でていたのだけれど。

今までの僕のことやルークのことを考えていたら、
込み上げる苦しさや、愛おしさが抑えきれずに
背中を引っ掻くように、強く抱きしめた。

最前線を戦う部隊長なのに、情けないだろうか。
一度は引っ込んだはずの涙が流れてきて、
しゃくりあげるようにして、告げる。]
(50) 2020/05/24(Sun) 17:01:42

【人】 部隊長 シュゼット

  最初から、軍医の中では君が一番だった。
  それは、今まで伝えてきたとおりだ。
  
  ルークは、僕を個人として見てくれた。
  大事な患者として、診てくれた。
  そんな君が失ったものを取り戻して来ているのを
  僕は、これからも傍で見守っていきたいと、そう思う。
  
  一緒に居られるなら、
  僕だって、それが一番いい。
  僕も、ルークの抱えるものを分けて欲しい。
  君が今日酷い目にあった理由も知りたい。
(51) 2020/05/24(Sun) 17:03:07

【人】 部隊長 シュゼット

  だというのに、僕には、
  ……あとどれだけ、時間があるか、わからないんだ。
  ほんとは、ルークの話、沢山聞きたいのに、‥…

  ごめん、僕のことばかりに、なってしまうけど、
  聞いて、欲しい。

[自分のことばかりになってしまうことをなんとか謝る。
 ――― もう少ししたら、僕の抱えている残りを、
   全てお話しする勇気が出るかもしれません。

自分から、日記の書き手を明かす勇気もなかった僕が
残りの全てを離すとしたら、今しかない。

ぽつり、ぽつりと。
僕は、僕が抱えていたものの全てを吐き出していく。
震える指は背中を掴んだまま。
声も、同じようにして震えて。]
(52) 2020/05/24(Sun) 17:08:16

【人】 部隊長 シュゼット

  もし全て思い出した時、僕は僕で居られるのか
  それが、酷く怖い。
  
  最近、僕の記憶の夢を見て、起きた後。
  ……そう、通信機を探した時のような、
  妙な、頭痛に襲われるようになった。
  最初はすぐ収まったのに、日に日に長くなって。
  全然、普通の頭痛よりは痛くもないのに
  "耐えないと"って、神経を張っていないと
  僕ごと、今を全て持っていかれそうな……
  
  ……食欲がないのも、半分嘘で半分が本当。
  食べるとどうしても、眠くなるから。
  次に深い眠りに落ちたらもう駄目かもしれない。
  そう思うと、寝るのが、怖くて。
  最近は、寝ても、寝た内に入らない時間しか、寝てない。
  
[僕は普段はここまで喋らないはずなのに。
貯めこんできた分が、一気に口から出て行った。
どれもこれもが、自分一人で抱えてきたこと。
他の軍医達や総司令など上官たちにも
一つも、話してこなかったことで。]
(53) 2020/05/24(Sun) 17:18:27

【人】 部隊長 シュゼット

[ぐし、と。涙を袖で拭って。
顔をあげて、ルークへ聞いた。]

  ……こないだの、
  確認したいこと、っていうのは。
  「頭痛としてはとても弱い物なのに、
  意識を飛ばしそうになるようなことはあるのか」
  って……そう、聞こうと思ってたんだ。

[こんなこと聞かれても、困るだけかもしれない。
話してしまった後悔はあったが、
少し楽になった気がするのも、事実だった。]
(54) 2020/05/24(Sun) 17:19:28

【人】 部隊長 シュゼット

[それから、幾らか話をした後。
落ち着いた頃に身体を離して。
ルークの手を、両手で包むように握りこむ。]

  でも、もし何かあっても……もしかしたらさ。
  ルークが、書いてくれたように。
  手を握ってくれていれば。

[なんの確証もないそれは、
ただの、僕の願いだった。

でも、僕ならきっと、それで大丈夫だろうと。
ずっと、記憶を全て取り戻した後については
不安しかなかったはずなのに。

彼女の返事を見た後は少し心が晴れたようで。
ルークへ向けた笑顔は、最近の疲れが見えつつも
気休めではない、本当にそうなると信じてるような
馬鹿、とルークに言われそうな、
穏やかな笑顔だった。]*
(55) 2020/05/24(Sun) 17:22:34
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a6) 2020/05/24(Sun) 17:25:52

【人】 軍医 ルーク

[ 耳を撫でる指から伝わるあたたかで柔らかな感触。
 自分もいつもよりもずっと、
 柔らかな表情をしていたことには気付かない。
 少しいいかなと指を伸ばされ、驚いてぱちりと瞬き一つ、
 こくりと小さく頷いた。

 頭の上の白い耳に、左手の指が触れる。
 ひとに触られるどころか、
 フードの外に出ることも慣れていない耳は、
 擽ったさにぴくりと動き、
 ひゃ、と思わず声が出て、
 背中の後ろで、尻尾がぶわりと膨らむ。]


  ……嫌じゃないけど、慣れてない。


[ 指が離れる前に引き留めるように、
 咄嗟に言い訳みたいな声が出たのはどうしてか。]
(56) 2020/05/24(Sun) 21:32:22

【人】 軍医 ルーク

[ このうさぎの方は
 耳に触れられることもあったみたいだけど――と、
 以前医務室に彼の部下たちが、
 見舞いに来ていた時のことを思い出す。>>0:280
 楽し気な歓談の声を、
 聞くともなしに遠くで聞いていたときのこと。
 いまにして遡れば、そのときの自分が何を感じていたのかも
 朧気に分かってくるようで、
 あー、と呻きそうになった。

 けれど、触れられているうちに、
 耳と尻尾は落ち着きを取り戻し、耳の震えも止まり、
 長い尾は、背の後ろで心地よさそうに揺れ始める。
 
 こうして触れていられる今は、
 足を踏み外せば、真っ黒な穴に吸い込まれて
 落ちてゆきそうな不安と背中合わせで、
 けれど、どうしようもないほどに、大切で。
 ――確かめるように、触れていた。]
(57) 2020/05/24(Sun) 21:33:40

【人】 軍医 ルーク

[ タブレットを取り出せば、彼は驚いたような顔をする。
 相手が自分だということには、
 気づかれていたのか、いないのか。
 少なくとも自分が日記の主の正体を『知っていた』ことは
 想定外だったようで、
 穴でもあったら潜りたいような顔をしている。
 ……うさぎってそういうところあるよね、と、
 きつねの習性を棚に上げて思ったりもして。]


  ひとつ、教えてやろうか。
  君は自分で思ってるより隠し事が下手。
  

[ それに、きっとそれだけではなくて。]
(58) 2020/05/24(Sun) 21:34:17

【人】 軍医 ルーク

  でも、他の誰かだったら、
  きっとわたしは気付かなかった。
  君の日記だったからだ。


[ もし誰か他の物が書き記した文章を
 目にする機会があったとしても、
 それが誰のものかなんて、分からなかったに違いない。
 見張りに見つかった話をすれば、
 この期に及んで此方のことばかり心配する彼に、
 もどかしいような、それでいて暖かな感覚がある。]
(59) 2020/05/24(Sun) 21:34:48

【人】 軍医 ルーク

[ 自分の書いたものを自分の前で読まれるというのは、
 気恥ずかしさ、というのを感じるものだろうか。
 頬のあたりが熱を持っていて、
 下ろした指が自然と握り込まれているのは、
 もしかしたら、そうなのかもしれないけれど。
 それでも、伝えたいという気持ちが勝った。

 ――“いなくなること”への怖れ。
 自分がそれに気づいたのは、
 表現の端々が気にかかったからではあるけれど。
 この日記の主が彼であることが分かったとき、
 強い確信に変わった。

 通信機を探しに行った時のこと。
 記憶を取り戻すことへの不安がにじむ口調、>>1:314
 通信機を見つけ出したときの、
 いつもとは明らかに違っていた様子。
 そういったものを、はっきりと覚えていたから。

 だから、やはり、
 この日記を書いていたのが彼だったから、
 自分は気付いたのだろう。]
(60) 2020/05/24(Sun) 21:36:10

【人】 軍医 ルーク

[ 離れたくないと、手をとっていたいと、そう願いながら、
 ざわりと騒がしくざわめく空洞は、
 彼のことを“心配”してのものであったけれど、
 それだけではない不安が、片隅にある。
 拒絶への怖れ、そう名付けられるものだろう。
 それでも、手を伸ばすのをやめることは考えられない。
 拒まれることの痛みなど、
 何もできずに手を離してしまうことに比べれば、
 比較にもならずに押さえつけられる。

 それでも、“もう君も、僕からは、”と、
 告げられかけた言葉の続きを察せば、紫の目が揺れる。
 泣きそうな顔で、何度も口にしようとする彼に、
 吐息が喉の奥で、引き攣れるような音を立てた。

 ――… きっと、その先を口にしようとしているのは、
 身を案じてくれて、いるからなのだろう。
 そのような顔をさせてしまっていることへの辛さ、
 拒絶への怖れ、
 そして、その言葉が最後まで聞こえなかったことへの
 ――“嬉しさ”
 そのようなものたちが、ぐちゃぐちゃになって、
 指で触れて名前を付けるのが、追いつかない。]
(61) 2020/05/24(Sun) 21:38:28

【人】 軍医 ルーク

[ タブレットに、最後まで文字を綴り終えて。
 離すまいと抱きしめながら、
 背に回される、手の感触を感じる。
 まるで泣く子供をあやすように優しく撫でていた手に、
 不意に力が篭り、強く抱きすくめられる。

 白い尻尾が、ふるりと跳ねる。
 涙が、止まらない。
 強く、強く、力を籠める。
 
 わたしは、強くはない。
 行かないでと、自分の心をぶつけながら、
 それでも、縋るだけの両手にはなりたくなかった。
 この心と体のすべてで、
 出来ることがあるなら何でもしたいと、
 願いと決意を込めて、腕に力を込めている。

 ――鼓動の音がする。]
(62) 2020/05/24(Sun) 21:39:09

【人】 軍医 ルーク

 
  離れて、と、
  言わないでいてくれて、嬉しかった。
  分かってるんだ、
  どうしてそう言おうとしていたかは。
  それでも、わたしは、
  そう言わないでいてくれて嬉しかった。


[ 一緒にいてくれるなら、それが一番いいと、
 言葉にしてくれたことが。
 いつの間にかこんなにも、彼が特別な存在になっていた。
 それでも思い返せば――そう。]


  いつからかな、
  ……うん、最初から。
  自分のことなんか気にしようとしない君を見てた。
  ひとの輪の中にいながら、
  皆が笑うのを見ていながら、
  どこか、自分のことを度外視してるみたいに見えて。
  きっと、怒っていて。
  心配、していたのだと思う。
  ……でも、いまは、それだけじゃない。
  

[ 検査のことも、治療のことも、誰が患者であったとしても
 同じことを主張していたはずだけれど。
 それでも、そのような思考とは別の所で、
 自分の中で何かが動き始めていた。]
(63) 2020/05/24(Sun) 21:41:02

【人】 軍医 ルーク


  わたしのことも、
  聞きたいと言ってくれて、ありがとう。
  でも、いまは、
  君の話を聞かせてほしい。

 
[ 誰にも話せずにいた話。
 それは翻って、その話の重さを物語る。
 誰かに話すには重すぎるなら、ひとりで抱えるのは尚更だ。
 日記の返事にも幾度も書いたように、
 自分の望みは、彼が抱えているものに、
 立ち向かわなければならないものに、
 “一緒に”立ち向かうことだから。]
(64) 2020/05/24(Sun) 21:42:07

【人】 軍医 ルーク

[ ――それでも、
 堰き止められていた水が溢れ出すように語られた言葉に、
 これ以上ないほどはっきりと突きつけられる現実に、
 恐怖に、目の前が暗くなる。

 “全て思い出した時、僕は僕で居られるのか”

 時間がないというその言葉は、
 本当に、その通りだったのだろう。
 次に眠れば、もう次はないかもしれない。
 そうして目を覚まそうとしていたとしても、
 人はいつまでも眠らずにはいられない。
 顔を上げて顔の様子を見れば、
 やはり、もう既に長いこと眠っていないことが分かる。

 けれど、いま一番不安なのは誰なのかを思うなら、
 泣き崩れてしまいそうになる全身を励まして、
 必死にその話に耳を傾ける。]

  
  ……黙っていたことがある。


[ 流れ落ちた涙をぬぐうこともなく、
 自分もまた、顔を上げる。
 この話をすることには、躊躇いもあった。
 突きつけてよいものか、分からなかったからだ。
 けれど、何も分からず不安定な場所にいるだけでは、
 次に踏み出すことも出来ない。]
(65) 2020/05/24(Sun) 21:43:27

【人】 軍医 ルーク

 
  通信機を探しに行ったときのこと。
  君は頭痛の後に、通信機を見つけてくれた。
  そのとき君は、
  通信機が機獣のどの部位に格納されているか、
  どちらに飛んだか、
  知っている口調で、話をしてた。

  この話は、誰にもしなかったから、
  まだ、基地には知ってる者はいないけれど。
  ……きっと、その頭痛はそういうことなのだと思う。

  その暫く後、検査に携わる者に
  総司令からの通達があった。
  頭痛は記憶の兆候だろうと。
 

[ それは、不安を現実にしてしまう、
 そういった情報でもあっただろう。
 けれど、それだけでは終わらせず、続きを口にする。]
(66) 2020/05/24(Sun) 21:45:08

【人】 軍医 ルーク


 過去の君の記憶が、今に追いつこうとしているとして。
 それが夢という形で、見えているとして。
 それは、君の身体に刻み込まれたものなのだろう。

 でも、だとしたら、
 『今の君の記憶だって、
  その体に、同じくらい、刻み込まれてるはず』
 わたしは、そう思う。

 記憶障害の症例は個人差があるから、
 はっきりしたことは言えないけれど。
 君がこの基地で過ごした時間は、感じたことは、
 いまの君を、形作るもののはず。

 ――… 不安に違いないのに、
 勝手に知ったようなことを言って、ごめん。
 でも、君がここで皆を守るのを、日々を過ごすのを、
 わたしは、見てた。

 それに、いまは……、
 わたしに向けてくれた、いくつもの言葉とか、
 心を、知ってる。
  
(67) 2020/05/24(Sun) 21:46:21

【人】 軍医 ルーク

[ どちらが本来の彼か。
 最初の記憶? 違う、それだけじゃない。
 きっと、『どちらも』だ。
 それは、希望的な観測かもしれない、
 願いであったかもしれない。
 けれど、只の気休めのつもりもない。
 記憶が囁くというのなら、いま目の前にいる彼の記憶だって、
 何が変わるというのだろう。]
 

  最初の記憶が戻ったからといって、
  今の記憶が泡のように消えてなくなってしまうなんて、
  絶対に、思うものか。


[ 両手が包まれる。
 あたたかな手、冷たく固い義手の手、
 最初はきっと、守るためのものではなかったはずなのに、
 皆を守り続けていた手。
 使うべきではないと思っていることは、
 今も変わらないけれど。

 暫くの間、そうしていた。]
(68) 2020/05/24(Sun) 21:47:44

【人】 軍医 ルーク

 
  それでももし、なにかがあって。
  君が寝坊してたら、たたき起こしてやろう。
  あまり寝過ごすようなら、
  起きたらそれはもう、
  苦い物でも飲ませてやろうかな?

  ――… 絶対に、そのときは、
  わたしがいる。
  この手は離さない。  


[ わたしも、と、指を動かす。
 そうして、手がほどけたなら、
 今度は自分がその両手を自身の手で包もう。
 冷たくて、人に触れたら悲鳴をあげられてしまうような、
 そんな手だ。
 それでも、いまはいくらかは、熱が灯っていて、
 あたためてくれた温もりがある。

 両の手に強く力を込める。
 向けてくれた穏やかな笑顔に、
 大丈夫――と、語り掛けるように、
 笑顔を、返した。]
(69) 2020/05/24(Sun) 21:49:38

【人】 軍医 ルーク

 
  ああ、そうだ。
  時間は全くかからないから、ひとつだけ。
  わたしのはなしを、伝えようかな。


[ 秘密にしているものではない。
 記録を見れば、誰だって気付く。
 その機会は滅多にないだろうから、
 まあ、知る者はあまりいない、ということになるだろうか。
 
 タブレットの画面を開き、指を滑らせた。]* 
(70) 2020/05/24(Sun) 21:51:34


  “ルクレース”


[ そんな、自分の本当の名前。
 慣れた呼び方もあるだろうから、どう読んでも良いよ、と、
 そんな風に、わらいながら。]*

軍医 ルークは、メモを貼った。
(a7) 2020/05/24(Sun) 22:01:04

【人】 世界の中心 アーサー



  ──そう、“わるいゆめ”を見たのだね。
  まったく往生際の悪い奴だ。

       今度は僕の夢に出てきておくれよ。

 
(71) 2020/05/24(Sun) 22:08:11

【人】 世界の中心 アーサー


[ 普段“わるいゆめ”しか見ないというのに、
  何か、 おまじないを信じるよな呟きだ。

  空気を、飲み込むように。
  薔薇色の瞳は落ちた声を追うこともなく、
  碧を覗くかのよに、向こうを見ている。

  すこぅし、窓を開けた。
  薄くから ひとひとりの隙間へ。 ]
 
(72) 2020/05/24(Sun) 22:10:21

【人】 世界の中心 アーサー



  良いさ、僕もすこし、抑えないと──
  暫くは君もお休み。

  行きたいところでもあるかい?

 
(73) 2020/05/24(Sun) 22:10:55
  

     [ …今回の刃は、私怨にも近かった。
       そうは、語らなかったが。]

 

【人】 世界の中心 アーサー


[ アルコールのせいか、
  欠けた月のせいか、 夜風に冷たさを覚えている。
  ひとの体温ばかりが 温かい。]
 
(74) 2020/05/24(Sun) 22:12:15
 




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