77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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[もじもじとだが緩やかに足を開く彼が
紡ぐ言葉は甘い。優しく扱いたくなるほどに主が愛おしいのだ、と言外に含めて、彼の中に押し入った。昨晩明けるまで味わった其処は求めれば求めるほど、離れたくないと添ってくれた。何度と味わい、貫いているうち、彼の瞳から涙が溢れるのを目の辺りにして。
ぎょっとした。]
…婿殿…
[何があったのだ。
嫌な事があったか、とその涙を拭おうとして抱きしめられて動きは止まった。何をという驚きは彼の力の強さゆえ、此方を離さぬとばかりの力に息を飲み。それから熱い息で囁かれた言葉に、声を飲んだ。]
……。
[生まれ変わるのを待てない。
――浮気する。
其れは、愛おしい婿殿の不器用な愛だった。良いと言われたら困るのに、そんな事を言い。それだけでなく殺意まで見せる彼は、かんぅを思っているのだ。と分かる。
婿殿はかんぅをとても愛しているのだ。
その事実に何か答えようとして]
[胸にと透明な玉が吸い込まれるのを感じた。
笑う彼の言葉の数々、
最後に謝る声
そして誤魔化すかのような囁き]
………婿殿。
[全てを聞いてかんぅは彼を抱きしめた。
触れる肌は暖かく、息をすれば、彼の心臓が近く感じられた。胸の中にある如意宝珠が音をたて鼓動しているかのようだ。生まれた瞬間から彼の傍にあったものが今胸の中にある]
つまり
生まれたときから死ぬまで
婿殿とかんぅはともにあるのだな。
[一家に一台かんぅ。
いや、貴方の傍にかんぅか。感激が肩を震わせ、彼を抱く力が強まった。そして肥大する熱の強さ。そうそれは、如意宝珠の力かもしれない。びっくでびっくになって体内をうっかり圧迫してしまう。ぎゅっと抱きしめたまま、軽く腰を揺らし]
…まいった。
かんぅは、死しても
すぐ生まれ変わるつもりではあったが。
[かんぅはそもそも死ぬのかどうか]
……婿殿は
それ以上にかんぅのことを
思うてくれていたのだな。
[ふっと笑い。
それからこつんと額と額を合わせれば、ちゅっと触れるだけの接吻をして彼の肩口に少しばかり甘えるように傾けよう。彼の方が一枚も二枚も上手であった。また惚れてしまう、いや、惚れ続けているのが、更に増すばかりか。
腰を緩やかに動かして
彼の中を開き]
……酷く抱いてと言ったな
すまぬ、ヤオディ。
[優しく丹寧に腹を熱がいく。
傷をつけないようにというより、刻みこむようにという方が正しく。彼の中を押す熱は媚肉を引っ張り此方の形へと馴染ませていくように彼を抱いていくのだ。何度も何度も擦りつけ]
…かんぅは、今を刻みつけたい。
[浮気などさせぬ。
命の無駄づかいなどせぬ。
そんな思いをひとつひとつ込めて、重く長く彼の中を貫こう。一度は時間をかけてじっくりと、二度もまた時間をかけて。続けて打つのは長く彼の中をじくじくに蕩けさせ。
腹部で彼の熱を擦り。
胸部を合わせることで鼓動を聞いた*]
なるほど
走ると痛いものなのか……
それは少し、いいやだいぶ
不便なものなのではないか?
[ 褌に収納などと言われても
そも、褌は布であり人体の一部ではない
なぜ不便のないようにできていないのか
己からしたら不思議にしか思えないわけであり ]
胸のことわからんが
突起物というならば
耳も鼻もでておるものよ?
だが、走って揺れとして
どちらも痛くなどならん
鼻はぶつけると痛いがそれだ──ん?
[ やんわりと撫でながら
不思議なことを夢中になって考えていた
そうしていれば何やら嫁が奇声を上げ
焦ったような様子を見せたものだから ]
おぉ!大きくなった
なぁ冥桜、育ったぞ!!
なるほど
これは触ると育つのか
[ 新しい発見に夢中の身には
もはや静止の声など右から左
さらに撫でればさらに育つものかと
大きさを増したそれを両の掌で包み
撫でていれば、背筋への悪戯の邪魔が入り ]
ふ、ぁ……っ
こ、これっ!邪魔をするな
我は今、忙しいのだっ!
[ 背筋を這う手に
ピリリと痺れに似た何かが走る
なんとも形容し難い感覚
それ自体は決して不快などではなく
むしろ心地よいというのが正しいもの
とはいえ、いまはこちらの研究が先。と
それの上の方、段差の辺りを撫でるようにして *]
[ああよかった。人の理(ことわり)を持つかんぅに、白竜の長寿を押し付けた。
人の身である本人の許可なく強引に、魔物の理を押し付けた。
長寿を喜び、それを求める者もいるが、かんぅがそうだとは限らない。
だからこそ相手の考えも聞かずに強引に事を行った。
共に、同じ時を生きたい。
それだけでは足りず、死が二人を分かつのが寂しくて、彼を縛り付けた。
元は人であるかんぅが死ぬ運命だった時から、自分の命を分けてかんぅと生きるから、竜としての寿命はあり得ないほど少なくなるだろう。
でも、それでもきっと自分は後悔しない。
彼が嫌がらない素振りをしてくれたのが嬉しかった]
そうだ。
そちは余と、生まれた時はともかく、死ぬ時は一緒に、だな。
[そう笑えば、かんぅのびっくなものが自分の中でびっくびくになってしまっているのを感じ、あぁっと体を揺らす。
それだけでなく、かんぅが抱きしめて腰を揺らすものだから、いやいやと首をふり、それと同時に目の端から先ほどの涙が零れ落ちる]
生まれ変わったからって、すぐに出会えるとは思わなんだ
そちが人間に生まれ変われるかもわからぬぞ?
どこにいるかわからぬそちを、余はどうやって見つけるのだ
[ぷいっと楽観すぎるかんぅに拗ねたようにすれば、かんぅが額と額を合わせてから軽い接吻をして、そして肩に顔を摺り寄せる。普段は自分の方がすることの多いポーズだが、今日は甘えたい気分なのだろうか。
なぜかお礼を言われて、うむ、とほほ笑んだ―――が]
ああ、んっ!!
……名前……っ
[押し倒されて、ゆっくりと灼熱が中を焦がしていく。丁寧に、じっくりと刻み付けてほしかったから、ひどく抱いて欲しいと言ったのだけれど、かんぅはこういう形の刻み方を選んだのか。
名前を呼ばれて、思わず顔が赤くなる。
なぜだろう、ものすごい照れてしまった。
しかし、それに暇も与えず、ずん、と重く響くような律動でかんぅが動き出す。
かんぅの大きなものが躰を刺し、貫き、引き裂いていく。
痛くはない。痛くはないのだけれど、一突きが重たすぎて、体をひくひくと震わせて受け止めるしかできない。
体を重ねるように彼が乗り上げてくるので、押しつぶされるような気がする。
欲しい場所、触れたい場所に全部かんぅを感じる。
やはり、この抱かれ方が好きだ]
あ、あああぁっ♡
[きっとこの吐く息や肌の熱気だけでも自分は感じてる。
かんぅの腹部や胸部の厚さや圧迫感だけで、何度も擦られる前だというのに、先に達してしまった。
ぷぴゅっ と頼りない、透明に近いものがヤオディの雄の先端から出て、体を震わせて、感じた*]
不便かどうかは考えたこともなかったな。
産まれてからずっとあるものだ。
これが無いというのもよくわからん感覚になりそうだ。
[ナニやら競うように背筋を撫でながら男は余裕など一切ないことを隠しもしてはいなかった]
それはお主、鼻も耳もあまり揺れぬだろう。
こやつはなぶるんぶるん揺れるのだ。
揺れが大きいと痛いものだぞ。
[ナニしろうっかりと弱点を曝け出した瞬間に水を得た魚のようにはしゃぎまわるのだ。
イカ様にしてこれを止めろというのか甚だ分からぬし、蘇芳と緋扇は苦労したのだろうかと少しばかり会ったこともない二人を思っておくがそれも一瞬のことである]
邪魔ではないぞ。
これは予がお主を知ろうとしている行動なのだ。
なかなかに忙しくてな。
止めてやることも出来ぬやもしれぬな。
[然しながらリンは此方の弱点を責めているのに対し、此方は背筋を撫でたり項を擽ったりとしか出来ぬ状態だ。
よもや育ち切っておらぬ体に対し春画的な悪戯ができようだろうか、いやできぬ]
ぐっ、ぐぐ――……お主、そこは、いかんぞ。
[段差を撫でられると腰が退ける。
退けた分だけリンの身が湯舟に沈むが元より溺れることもない深さであろう]
こうなれば奥の手だ。
こうしてやろう。
[ほれとリンの身体を横抱きにする形で膝の上に乗せるようにすると男は指先を背筋から離して足へと向けた。
足の裏、そして指先とその間を擽っていくのである*]
[寂しがり屋の白竜は一つ隠し事をした。
其れを番となった者が察する事はあるかは後次第。今はただともにある未来を大事に抱きしめて、生まれたときは違えども。と笑う彼が死ぬときは一緒というてくれるのなら、其れに応えよう。別れ離れる事がないように。
一人、戦場で死なぬように。
――いやいやと
涙を零す彼の雫を掬い]
ははっ、確かに。
だがこのかんぅ、婿殿への思いは
山をも砕く所存。たとえ蟻となろうと
馳せる気であったが。
[拗ねる彼に対して笑う声は冗談に聞こえない。
かんぅならやりかねない。そんな実績があったが、あまりの楽観に彼が拗ねるのも道理であろう。普段とは異なり自分の方から彼に甘え、気持ちを伝えていざというところで。
彼の様子がまた変わった]
…婿殿?ああ。
[顔を赤くする彼に
ふと気づけば、抱き寄せて引き寄せ肉体の奥を熱で突いた。確かに強くされど乱暴には、酷くならぬように優しく抱いて。それから、唇を耳元に寄せれば息を吹きかけ]
…愛しておるぞ、ヤオディ。
[再び彼を呼んだ。
照れる理由を何となく察すれば、とっておきで彼を呼ぼうと甘い声を寄せ。それから、押しつぶすように彼を抱いた。全身でヤオディを味わっている。其の感覚が堪らなく好きだった。全身で味わう彼は、自分を求め啼いている。
溜まらず掻き抱いて距離を縮め]
……むっ!!!!
[くっ、と呻き声を漏らせば
彼の熱から透明に近いものが出、、それと同時に中が締まるのを感じ、気づけば、熱を吐き出していた。其れが元気なのは彼より与えられし熱のせいか。みなぎる力はまだまだ老いをしらず、死から彼を遠ざけるもの。はぁはぁと肩で息をしながら彼を掻き抱いて、頬にかかる髪を避け]
……また汚してしまったな。
[折角洗ったのに。と笑い
それから、汚してしまったのだから。と達したばかりの彼を抱きしめたまま、また腰を揺らした。出たばかり、自分の熱もまだ力を出し切らぬ分、彼の中を突く角度は異なり更なる感度を導くか。手はそのまま透明に近い液を出した熱に向かい。
その先端をぐりぐりと押して。
気持ちいいを確かめ
扱きだせば、彼の悲鳴ににた嬌声は聞こえるだろうか*]
| [差し出された手 >>18に収まらんと、寄せられた茅の身体をまた、するすると黒い糸が這い、宵闇に似た色の着物がその身を包み込む。 その意匠はまるで、山伏のようなそれで、ついでとばかりに額を滑った黒が、頭襟を形作った。 足元には、高下駄。 背中には、小さいながらも明らかな、漆黒の翼を可視化させ。 そうして子天狗は、天狗さまの腕の中に収まって笑う。 子天狗には、村の様子が聞こえていた。 だから当然知っていた。 今、村は『村長さんの娘夫婦』の『披露宴』の真っ最中。 だからきっと、『天狗の嫁』の『披露』にも、丁度良い。] ふふ。 とっても驚くと思うよ。 [おめでたい話じゃあないか! なんて。 子天狗は腕を伸ばして、天狗さまの首元に抱き着く。] (38) 2021/07/01(Thu) 0:06:53 |
| [そうして村に現れた二人に、はじめ村の人たちは唖然とした。 >>19天狗が礼を言いに来た、なんて。 そんな言葉を信じるものなど、この村にはいない。 それから騒然と。 茅がまさか、生きているなど思っていなかったものだから。 そうして何故か、まるで天狗のような恰好をしているものだから。 そうして最終的に彼らが抱いたのは、畏れではない。 敵意 だった。] (39) 2021/07/01(Thu) 0:06:56 |
| [次の瞬間、“お嬢さん”が、新郎を匕首で刺した。 さっきまで無かったはずのその刃物は、茅が一度天狗さまに向けたものと、そっくり同じ形をしていた。 新郎はただの人間だから、不意打ちに成すすべもない。 そして刃が刺されば、ヒトは傷つく。 傷の場所が悪ければ、ヒトは死ぬ。 “花嫁”の刃は、“花婿”の喉を、正確に切り裂いた。
紅い血潮が夜空に舞う。
しん、と辺りが静まり返る。 どさ、と“新郎だった骸”が大地に倒れた。] (40) 2021/07/01(Thu) 0:07:03 |
| (41) 2021/07/01(Thu) 0:07:05 |
| [子天狗が呟くと、ざわ、とヒトに波が立った。 驚く声、叫ぶ声、問いただす声。 あぁ、ぐちゃぐちゃだ。 ぐちゃぐちゃ。 『だってこの人、私のこと馬鹿にしたんだもの』 うつろな表情で、“花嫁”が言う。 同時に別の所で、誰かが誰かを殴り倒す音がした。 それを機に、あちらこちらでヒトとヒトの争う声がし始める。] (42) 2021/07/01(Thu) 0:07:08 |
| あーぁ。 いつだって、ヒトを 滅 ぼすのは、ヒトだよねぇ。 (43) 2021/07/01(Thu) 0:07:10 |
| [子天狗はただ、そのきっかけを与えただけだ。 子天狗の妖力では、ヒトに特別な力を分け与えることはできないししないけれど、代わりに幻聴を聞かせることはできた。 ただ、ほんの些細な悪口を、隣の誰かが囁いたように、聞かせただけ。 それからちょっと試しに、“花嫁”の手に、刃を握らせただけ。
聞こえた声に何を思ったかは勿論、どんな行動に出たかなんて、そんなのは子天狗の預かり知るところではない。 ヒトとヒトが争うのを眺めつつ、と、と、と天狗さまに近寄って、寄り添う。] (44) 2021/07/01(Thu) 0:07:13 |
| [気づけば紅く濡れて倒れている身体は一つや二つではない。 村長の家の屋根に、火が付いた。
悪意の声が聞こえた所で、普段の行いが良かったならば、それが幻聴であることになど容易に気づけたことだろう。 何せ、長く共に暮らした隣人だ。 けれど、悪意の声を疑いなく信じてしまった時点で……彼らは元々、そういった疑いを互いに抱いていたということだ。 何て哀しいことだろう!]
案外、幻聴でもなかったのかなぁ。
[くすくすと、子天狗が笑う。 笑う。
……嗤う。] (45) 2021/07/01(Thu) 0:07:18 |
| [どれだけの時間が経ったろう。 決して小さな村というわけでもなかったと思うが、その割に終わりは割合あっさりしていたかもしれない。
子天狗が、と、と、と大地に波紋を残す。 じゃり、と砂を踏むような音がして、幻覚が霧散した。
後に残ったのは、死屍累々。 そしてその真ん中に座り込む、『お嬢さん』の姿。 真っ白だったはずの着物に、誰かの赤を浴びて、がたがたと震えていた。 その眼前に子天狗がしゃがみ込む。]
どうしたの? “お嬢さん”?
[はじかれたように顔を上げ、『お嬢さん』は怯えたように、後ずさった。 子天狗は、まるで心外だとでも言いたげな顔をする。 ついと近寄って、その冷たくなった両手を握ってにっこり笑ってあげた。] (46) 2021/07/01(Thu) 0:07:20 |
| 泣かないで? 綺麗なお顔が、台無しだよ? [にっこりと、優し気に。 なのに“どういうわけか”、『お嬢さん』は震えたまま、涙を流し続けている。 可哀想だなぁ、と思った。] しょうがないなぁ。 じゃぁ、 を見せてあげようか! [きゅ、と冷たい指先を握りしめると同時、『お嬢さん』が眼を見開いた。 いやぁぁ!と叫んで、白眼を剥いてしまう。 おかしいな。どうしたのかな。 “家族”や“旦那様”との、 甘い夢 を見せてあげてるはずなのにな。 子天狗は首をかしげる。 そっと手を放すと、 自らの手で死んだはずの彼らに追い回され続ける夢に堕ちた 『お嬢さん』は、ぱったりとその場に倒れてしまった。 なるほどきっと、“歓喜の”叫びなんだろう。 俺にはわからないけれど。] よかったねぇ。 “皆”にまた 逢 えて。 [一度だけ、『お嬢さん』の頭を撫でて、子天狗は立ち上がった。 振り返った先、天狗さまの姿を見つければ、また嬉しそうに笑う。 そうして子天狗は、天狗さまの元へと駆け寄った。**] (47) 2021/07/01(Thu) 0:07:23 |
ッ……
[だが、立っていたのは待ちわびた鬼ではなく
大鉈を携えた中年の男、招かれざる客。
男が薬屋の店主であるともその娘達に起きた悲劇も、鬼に引き合わされず語られもしなかった千は知らないが
開いた瞳孔や発した言葉、生き物としての本能の警報が危険をありありと伝えてくる。
戸口は相手に塞がれている。後退るしか出来ない。
台所にある戸から外に出られる、逃げる隙を見つけなければ──]
あ゛……
あ゛あ゛、あ゛ぁぁっ!!
[振るわれるのは想像したまま。
避けようと身を逸らせた時、起きたことは想定外。
嫌な音を立てて失われた視界の半分。
叫びに近い悲鳴を上げながら蹲り、たまらず熱と激痛を発する部位を手で抑える。
千はただの人間だった。良い家に生まれ、閉じ込められてもその中にいた。
こちらに殺意を持った相手との戦いの術など、持っていない。
伯父に振るわれる暴力は拳か足で、気絶すらしない程度のものだった。]
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