83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】
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[しばらくは消えない証を残して
言葉を交わしたら、それはもう二人だけの誓い。
それでいてやっぱり夜が明けたら
ちゆと彼は離ればなれになるということ。
果てたあとの気だるさはあんまり好きじゃない。
終わりの予感を感じてしまうから、目を背けたくて
甘いあまい口付けを強請ってた。]
……幸せ、だなぁ
[ふっと微笑んで、唇を重ねて、舌を絡めて
タイガさんが再びとろとろの蜜に触れるなら
たちまち吐息混じりの啼き声へと変わる。]
[今度は剥き出しの熱が埋まった。
ほんの薄い隔たりは、
それでもなくなってしまえば心地良くて
一度目よりずっと鮮やかに彼の感触を味わえば
こぼれる囀りもいっそう甘くなる。]
タイガさん……
[向かい合って抱きしめて、けして離そうとはしない。
打ち付けられる肌の乾いた音も、
お互いに擽り合う吐息の温度も、
やがて迸った少し青臭い匂いも、
夜に溺れて時計の針は見えないまま
それでも気づけば遮光カーテンの隙間が明るくなって
夢が終わるその後も、全部――忘れないように。]
[幸せだったな、
大好きだったな、
忘れられそうにないや。
だからごめんね、タイガさん。
光は遮られて薄暗いままの室内、
布団の中で灯るのは彼のスマホ画面。
指、勝手に借りちゃってごめんね。
連絡先をちゆのスマホにメモした。
開いた履歴に彼のブログがあった。
そこには「パパ」の顔したタイガさんがいた。
娘さん、リカちゃんっていうんだね。
かわいいね、幸せそうだね、
……なんだ、ちゃんと大事にしてるじゃん。]
[無音のカメラアプリが薄暗がりで点滅する。
カメラロールにちゃんと収まったのを見れば
一人、しずかに微笑んだ。
大丈夫だよ、困らせないよ、
ちゆは良い子だから――悪いことなんかしないよ。
タイガさんのスマホを元に戻したら
下着だけ身につけて窓際へ向かった。
灯る火種が彼の目に止まったかどうかは知らない。
空気清浄機はちゃんと回ってたはずだけど、]
おはよ、タイガさん。
[笑みを浮かべてみせたあたしは、
ほんのりと煙の匂いを纏っていたかもしれない。]
| [そうして、夜が明ける。夢が終わる。 エスカレーターを下りてフロントを後に、 ホテルを出たら駅まで歩いて 改札を通り抜けてから先に背を向けたのはどちらだったか。
通勤ラッシュを過ぎたホームは静か。 ベンチに腰掛けて手持ち無沙汰にスマホをいじった。 通知の溜まったLINEを開くことはなく 別に面白いわけでもない画像投稿を眺めた。
いつもとそう変わらない日常。 いつもと同じ、退屈な日常。
無意識にパーカーの長袖を掴んでいて ぎゅっと指が食い込んだら、少し痛い。] (7) 2021/07/14(Wed) 17:06:28 |
| [だから良いの、タイガさんの一番じゃなくても 愛してるし、ちゃんと忘れない。 あの日知ったあなたのことも、 ――あれから見つけたあなたのことも。
ブログに映ってた写真。 マンションの場所ならネットで見つけた。 最近、あんまり更新してないね?
ふらっと立ち寄ってしまったのは あの夜からひと月くらい後だっけ。
ちょっと通り過ぎただけ、それだけのこと。 週に一度、数日に一度、――毎日、 ほんのすこし眺めてただけ。
ゴミを捨てに行くタイミング、 リカちゃんを連れて買い物に出かける姿。
夜の公園で明かりのついた部屋を眺めて 電気が消えるのを見たら、 そっと「おやすみ」を告げる。] (8) 2021/07/14(Wed) 17:08:41 |
| [彼はちゃんと「パパ」だった。 ぐずるリカちゃんを抱っこするのも、 ご機嫌なリカちゃんに笑いかけるのも。
あの夜よりもっと、ずっと大人に見えたんだ。 ちゆなんかじゃ届かないような気すらして 愛し合ったのが、なんだか幻みたい。
――ねぇ、ちゆのこと覚えてる?
思わずそんなこと聞きたくなって、 何度か電話を掛けようとした。 でも、出来なかった。] (9) 2021/07/14(Wed) 17:09:31 |
| [タイガさんの奥さん、まだ見たことないけど 連れられて歩くリカちゃんが幸せそうで 羨ましくて――ちゆには壊せなかったんだ。*] (10) 2021/07/14(Wed) 17:09:47 |
背中合わせのぬくもりは。
背を這う指、腕へと順々に形を変えて行き。
─── プツン。糸が切れるように。
ふらり傾けば、ぽふと軽い音を響かせ
そのまま重なったまま、シーツの海に沈んでいく。
このまま、堕ちていければいいのに。
無意識のうちに願っていた。
別の世界なんて関係ない。
…… 誰もいない、二人だけの世界へ。
「 そうだね。
俺達は、出会うべきではなかった ─── 」
この一夜が終わってしまえば、
俺達の関係は「被害者」と「加害者」
互いの人生を、奪い、奪われたふたり。
見方を変えたところで、くるりくるり。
その立場が入れ替わるだけ。
結局、交わることはない。
それでも、と薄く開いた唇は、
きちんと微笑んでいられただろうか?
それを知るのは、きっと君だけ。
そのまま、祈るような想いを落とす。
俺と君の世界は決して交わらない。
なのに、この痛みを分かち合えるのは
世界で唯一、君だけで。
脱線した電車。
一番最初から、間違っていたんだから。
目的地に辿り着けるわけがない。
「 ─── トト。 」
…… だからきっと、
最後まで間違えたまま。
真実が白日に照らされる前に、
夜の帳が覆い隠してくれているうちに。
君の名前ではない、君の名前を呼んだ。
じわり、眸が歪む。
視界には霞がかかり
君の顔が上手く見えない。
それがとても恐ろしいことのように感じられて。
その存在を確かめるように、
求めるように。
華奢な体躯を抱きしめて、
君の綺麗な髪を、純白のシーツの上に散らしたら。
────303号室
ふふふ、知ってるわ。
大人なヨウくんはこれから…
たくさん、たくさん…
[ よしよし、と彼を甘やかすことはやめられなさそう。 ]
──────
…んん………もっと、お風呂楽しみましょ?
[ 彼に、髪を撫でられながら
よくできました、と褒められると
もっと褒めて?とねだったかもしれない。
お風呂の中はすごく声が響いて
途中からもう我慢できない、なんてことも。
だけれど、とっても楽しかった。
彼に生を許そうか悩んだけれど
ある種の罰ゲームだからやっぱりダメ、と
求められてもふふっと笑って制したはず。 ]
[ 大きな窓に体を寄せたときは、
流石の彼女でも会社の人が見ていないかと
ヒヤヒヤしたけれど、
気持ちよくなってしまえば、
そんなことは徐々に頭から消えて
彼だけを求めてやまなかったことだろう。
幸せすぎて、途中から記憶が薄い。
持ってきていたゴムが足りたかどうかも。 ]
| ────── ……ふふふっ。 あのねヨウくん。私明日でもいいの。 ヨウくんのこと返したくないから、 ご実家にご挨拶して、そのまま… 結婚したいと思うの。 それまでは私が養うし、 なんならずっと養ってもいいのよ! [ 彼をダイニングテーブルに座らせ 隣に密着するように座り手を握って話し始める。 もしかしたら勢いに彼が押されていたら ごめんね、と少し落ち着いてみて。 もっともっと話したい、と 気持ちは伝わったなら嬉しい。 あ、勿論帰り道にDVDは返していたよう。 ]*
(11) 2021/07/14(Wed) 20:17:38 |
[押さえつけられた腰に眉尻が下がる。
どうして?と聞こうとしたのに、
それよりもはやく唇を塞がれて仕舞えば
何も問うことはできなくて。
尖りを強めに摘まれてしまえば、
びくびく、とまた背がしなる。
その大きな手のひらが肌を滑ったところが
熱を持って、あつくなる。
そのいく先に予測がついて、逃げるように
腰を浮かそうとして、できなくて。
捏ねられた瞬間、びくんっとまた体が跳ね
目の前が明滅するのがわかった。
そのまま止めることなく引き抜かれ、
中を擦られてぱつん、と軽い音が立つ。
肌と肌がぶつかる音。そんな軽い音なのに
起こす刺激はとんでもなく大きくて]
ん゛、ッぁ゛は、 っぅ
[喉が逃げるように反る。
押し広げられ、破られる痛みと、圧迫感。
恐怖にも似た快楽が体全体を包み込む。
だけれど、かかる体重にそこから逃げることは
叶わなくて、それがどうしようもなく───]
は ぃ゛ぃ、ッ ぁ、きもちぃ、
なか、きもちぃ、 ですっ んゔ、
[───興奮して、やまない。
だらしなく緩んだ口元が理性を溶かしていく。
押し付けたまま奥を抉るように動かされれば
己の中が痛いほど締め付けるのがわかった。]
そこ、ッぐりぐりって、ぇっ
ら ぁ、め、 だめな、とこ、
はいっちゃい、そッぁ゛、
[こんな奥の奥まで、感じてしまうなんて、
なんだか恥ずかしくて───だけど、嬉しくて
どうしよう、わたし、変じゃないかな、
まだ、可愛いって、思ってくれるかな、
痛いのに、くるしいのに、こんなにも、
こんなにも、気持ちいいなんて。
ぬちぬちといやらしい音が響く。
その音が大きくなるにつれて、
中が彼のものを受け入れ始めていることが
自分でもわかって。濁った音から、
段々と甘さを帯びたものに変わっていく。
瞬間、その圧迫感が引き抜かれていって、
ぞくぞくと腰から迫り上がるものが───
一抹の寂しさをもたらして。]
な、っで、 ッ抜、ッ
[抗議しようとしたそのとき、
強く打ち付けられたそれに背が一層しなる。]
ぁ゛ッ───!っっ ぁ、 はっ
[愛し合おう、と聞こえて、明滅する目の前。
こくこくと、不乱に数度頷けば]
ひッぐ ッぁっあっ ゃ、
すご、 いの、っおく、っ
おくっいっぱい、 ッとんとんってぇッ
して、ゃ、ッんんんっ
[大きくなっていく音と、揺さぶられる
そのリズムに脳髄ごとぐらぐらする。
気持ちよくて、おかしくなりそうで。
上背を丸めるように起こしながら、
シーツをぎゅ、と強く握った。]*
───303号室
のぼせないように気を付けてね?
[もっと褒めて、という彼女は少し幼く感じる。
彼女が歳上というのは確かにそうだけど、彼女であっても甘えたいと思う気持ちがあるんだろうなぁ、と。ずっと憧れのような存在だった彼女の内面をまたひとつ知る。]
[誰かに見られる、見られない。
あまりそうした事に配慮する余裕も無かっただろう。
見えていたのは彼女だけ、その声や身体、彼女の全部に溺れていたから。
持って来たゴムは全部使い切った事だろう。
そのあとどうしたのか、朝起きた後のオレには記憶が無かった。
やたらとゴミ箱に入った残骸を見て、よく乾涸びなかったなと笑いが込み上げて来たほどだ。]
| ──────────── …………明日。 そうだね、明日オレの家に来てもらおっか。 オレの両親になーりんのこと改めて紹介するよ。 養う養わないは、ちょっと待って。 気持ちは嬉しいけど、それは長続きしないと思う。 でも同棲するならお金とかの問題はあるもんね…… [ >>11彼女の勢いはとても嬉しかった。 それだけ彼女の思いをはっきりと伝えられたのだから。 だから代わりにオレが少し冷静な役になる。 彼女と結婚するにあたって一番現実な道は何か、と。 色々話すことはあるが まずはお互いの両親に話を通してから そこから始まるような気がした。 特にオレがまだ学生だから、オレの両親には。] でも、オレが学生のうちに結婚しよう。 もう10年も待って、また2年も待てないから。 (12) 2021/07/14(Wed) 20:50:35 |
| [そうしてとあるものをバッグから出す。 それは元々用意してあったもの。
彼女にあげた薔薇の花束と同じもの。
────たった一本のバラ。] (13) 2021/07/14(Wed) 20:50:48 |
|
付き合う事になったら渡そうと思ってたんだけど どうせなら、後7本は持ってくるべきだった。
……オレの奥さんになって、奈々。
[これからの計画を話す前に もう一度自分の気持ちを言葉に直す。 あのホテルの出来事が夢では無かった事を示すために。]*
(14) 2021/07/14(Wed) 20:51:09 |
[キスしたら「幸せだなぁ」なんて
可愛いこと言うもんだからさ。
俺はついついくすくす笑って
何度も甘く口付けるんだ。
また熱く湿った肉の間に杭を埋め、
ぬちぬちと奥を突く。
スキンを纏わない素肌に、千由里の膣襞が
ねっとりとまとわりついてきて、
俺は口付けの合間に
感極まったような息を漏らす。]
ちゆり……もっと、
もっと、きみをあいしていたい。
だから、あいして。
[一部の隙間も許さないように
ぴったり肌をつけて、それでも足りなくて
また千由里の中に全部埋めようと腰を穿つ。]
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