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【人】 水の魔騎士 ユスターシュ教室の前を通り掛かったのは偶然。いや、運命の巡り合わせといって可笑しくはないだろう。 譲は華夜とは異なり真面目である。何より生徒想いだ。 詰め寄られている女子をそのまま見逃すなどあり得ない。 生徒が誰かを確認するよりも素早く教室に躍り込む。 「何をしているんですか。」 男子生徒は三年生だろうか。スマホを手にしていた。 女子生徒はーー姫宮千秋である。 何故かスカートを握りしめて震えていた。 「姫宮さん、スカートの裾を直して 大丈夫ですよ。 そんな格好を他人の前でしなくては ならない謂れはありません。 ーー君は、学年と名前は?」 男子生徒は答えるだろうか。または、逃げ出すかーー。* (71) 2023/10/18(Wed) 12:23:48 |
【人】 純真アンサンブル リッコ「そんなところに何で…!?」 多分、私の置き忘れかサアヤの悪戯だ。 だから滝沢は何の悪い事もないのだけど、私だって恥ずかしいものは恥ずかしい。 ムウ…と怒り顔になってしまったけど、彼が悪くないのは私だってわかってる。ただ恥ずかしさでどうにもならないだけだ。 でも。 「ヤバい? …!!!」 ヤバいって何が?と、首を傾げたところでギクッと身体をこわばらせた。 ちょうど私のスカートの下、下着を押し上げる熱いものがある。そう、倒れ込んだ私は軽く上半身を起こした拍子に、彼に跨ってるような姿勢になってしまっていたのだ。 かあああっ、とさらに顔が熱くなる。 でも。 ヤバい、と叫ぶ彼にはたと我に返る。 こんな時、男は此方を押し倒して乱暴を働くものだ。 欲望に負けて理性が死に、女に無体を働くもの。 そう私は教えられてきた。教えられてきたし、刻み込まれてきた。 お知られている最中だからと抵抗できない時もあった。 抵抗しない事で情報を得る事もあった。 だけど。 滝沢はそのどれとも違う。 魔法がなければ力任せに此方を犯す事だってできるだろう。 だけどそれをしない。 こんなにも、欲望の塊は私のそこを押し上げて主張してきているのに。 (72) 2023/10/18(Wed) 12:53:51 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ正直、リッコと違ってボクは力じゃ勝負にならない。腕力ないんだよね! だから捕まる前に対処しなくちゃならないのに学校だからって油断した。 まさかコイツ、ベアトリスの仲間じゃないだろうな!? 外に誰かいるなんて気づく余裕が無い。 掴まれた腕を引かれて、そのまま後ろ手に捩じ上げられる。 「イタタタ! やめろってば!」 やめろと言っても手にした縄?で手を縛られる。前のめりに机に押し付けられても足をバタバタさせて抵抗した。 (73) 2023/10/18(Wed) 13:07:10 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「バカー!やめろ変態!犯罪者! お前まさかベアトリスの…もがっ!?」 喚いているところ、口に突っ込まれたのはハンカチみたいな布だった。 目を白黒させてるとスカートを捲り上げられ、下着を引き摺り下ろされる。 ひんやりした外気を感じるだけならともかく、そこに生暖かい吐息を感じて全身に鳥肌が立った。 「むーーーー!!んむううう!!!」 真っ赤になりながらジタバタ暴れる。 ベアトリスのと確信できたら変身して退治してやれるのに! 全く濡れてないそこを指でぐりぐりされても痛いだけで眉を顰めるしかない。 でも、そんな事続けられてたら、体が反応して次第に濡れてしまうのだけど、それでも誰もここにくることはなかったのかな。 もしかしたら、ボクが犯られてしまうまで…?** (74) 2023/10/18(Wed) 13:08:07 |
【人】 爽快ブラスト チアキまだスカートを固く握りしめただけで、それを持ち上げることはできないでいました。 けれどそこに助け舟が入ったのです。 男子生徒は狼狽えていましたが──。 男子生徒は口にします。 昨日、教室から飛び降りた生徒がいた。 それが変身して魔法少女になったのだと。 別に、目の前の女子生徒がそうでないのならこんな事する必要はないんだと、スクープを手に入れた!と興奮気味に先生にスマホの画像を見せたのです。 私はそれに何も言えません。 昨日、魔法少女について問われた時に何も言いませんでした。 遠回しに嘘をついていたのです。 そして、今だって。 スカートの裾を握りしめることはやめましたが、私は震えて何も言えませんでした。 言いふらされても困ります。 でも、何でも言う事を聞くなんてできません。 スカートを捲るだけで済むのなら。 でも、そんなはしたない事をしたくも無いのです。 (75) 2023/10/18(Wed) 13:17:08 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「先生…。」 涙をこぼしながら私は先生に微かな助けを求めるしかできませんでした。 男子生徒もまた、先生を仲間に引き込もうとしているようでした。 先生も、秘密を握った相手を好きにできるんだと言わんばかりに。 私は。…私は。 今は先生の良心を信じるしかありませんでした。** (76) 2023/10/18(Wed) 13:18:19 |
【見】 不良少年 滝沢啓介 「ソイツは俺の意思じゃどうにもならん 暴れん棒将軍なんだよッ だから早くどいてくれッ」 こんなシチュエーションで勃たない訳がなかった。 恥ずかしいテントを作るイチモツに困惑しつつ喚く。 倒れ込んだ結果、彼女は啓介の上に馬乗りに座る形。つまり股が当たっているわけで。 はね除けたりしたら怪我させるかもしれないから、軽い彼女でもマウントポジションだ。 啓介は動くことが出来ない。 どいてくれたら息子が鎮まる迄後ろを向いているしかない。 何を考えよう? ばあちゃんの裸?! しかし彼女はどかずーー。 (@15) 2023/10/18(Wed) 17:49:48 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「あらま、大変。」 二人は合意の上で休み時間にプレイに及んでいるのではないらしい。 女子生徒の名前は譲から聞いていた。確か、橋本彩綾と言ったか。 実に乱暴な行為だ。男子生徒は彼女を縛り上げ机にうつ伏せに押し付けた。 悲鳴なのか悪態なのか、声を張り上げて騒ぐ彩綾。 今犯罪者とかに紛れて何か言ったような…? しかしその続きを聴くことは叶わない。何故なら彼女の口は塞がれてしまったから。 いとも簡単に下着を剥ぎ取られる。 その様に華夜は思う。 ーーもし魔法少女ならば、こんな男子生徒に好きにさせてはおかないだろう。 つまり、橋本彩綾はシロである。 ぺろんと白くて丸い桃尻を露にされる様に、流石の華夜も目を丸くした。 このまま本番に及ぶのか? (77) 2023/10/18(Wed) 21:27:58 |
【人】 焔の魔術師 ベアトリス 「流石にこれはねえ…おいで、 サラマンダー。」 こそりと精霊を吐息にて召喚。ふ、と吹くとそれは小さな火の粉となり、扉の隙間を通り抜けて飛んでいく。 火の粉は興奮しながら彩綾の恥ずかしい部分を弄っている男子生徒のズボンの尻にポッと点火した。 『ひぁッ!あ、熱い、熱いッ!!』 カチカチ山の狸のようにお尻に火がついた男子生徒は飛び上がった。 そして床に倒れてゴロゴロ転がり、熱さに苦しむ。 きっと尻を火傷しただろう。 そしらぬ顔をし、今丁度廊下を通り掛かったような顔をしてガラリ、と扉を開ける。 「あらごめんなさい、 お楽しみだったかしら? でも学校でそんなおイタをしちゃ駄目よ?」 ぱちんとウィンク。ベアトリスの姿をしてはいないが、魔法少女にしたのと同じように。* (78) 2023/10/18(Wed) 21:28:17 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ男子生徒が見せてきたスマホの画像は手ぶれが酷いし距離もあり、また日が落ちて辺りが暗いせいで不鮮明。 譲はスマホを受け取り、眼鏡の奥の目を細めながら観察したが証拠にしては不十分に思えた。 緩く首を振ると、大胆な行動に出る。彼のスマホからその証拠写真を消去したのだ。 きっと男子生徒だけでなく、千秋も驚いたはずだ。 しかし、譲はスマホを彼に返すと毅然とした態度のままこう言った。 「曖昧な写真を元に人を脅すような 行為を看過できません。 彼女が魔法少女か否か。 この写真に証拠としての価値が あったか。 そういう問題ではなく。 あなたに人を裁く権利があるのか。 まず、それを考えて欲しい。」 (79) 2023/10/18(Wed) 21:44:33 |
【人】 水の魔騎士 ユスターシュ世間における魔法少女の認知は、ヒーロー的な見方もあるが、害悪のように考える者もいる。 この男子生徒のように面白がり、興味本位に扱う者もーー。 譲、ユスターシュにとって魔法少女は敵対する存在だが、そのような行為は目に余るものだ。 目の前で震えている姫宮千秋は、 魔法少女なのか。 いや、今はそんなことはどうでもいい。 彼女を護らなくては。 「行きなさい。担任の先生には、 報告しないでおいてあげます。 その代わり、こんな事は二度としないように。 ーー良く意味を考えて下さい。」 男子生徒が納得したかはわからない。しかし、彼は教室を先に出ていった。 後は、千秋と譲が残された。 譲は彼女に近寄り、その細い肩に手を添える。 「大丈夫ですか。」 今にも折れそうな彼女の姿に譲は深く心を傷める。そのままそっと抱き締める事は叶うだろうか。* (80) 2023/10/18(Wed) 21:44:53 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤこの点ではボクはリッカと同じだ。 リッカほど大変な目にはあってこなかったけど、正体がバレるくらいなら甘んじて失態を受け止める。 その覚悟はあった。 だから、助け舟を出されるなんて思いもよらなかった。 しかもそれが──アレはベアトリスの魔力じゃん!? ボクは目を丸くして彼らを見た。 男子生徒はヒイヒイ言いながらその場から逃げて──お尻の火傷なんてどう言い訳するんだろ。それに、どう考えたって先生が謝るのはなんか違うと言うか、魔法を隠そうとしてないような。 呆然としながら、ハンカチをぺっと吐き出した。 ぺたんと床に座り込んでケホケホと咳き込む。 (81) 2023/10/18(Wed) 21:48:54 |
【憑】 虹色カンタビレ サアヤ「せ、先生、助かりました〜…。 なんでしょうね、アイツ。 変な薬でもやってるのかな…?」 まさかとは思うけど。 ドローイグ、ミュジークとも違う第三の勢力の可能性もゼロじゃ無い。 本来この高校はそこまで治安の悪い場所じゃ無かったはず。なのに、あんな事。 目の感じも通常時とは違う感じがしたし、これは調べないとな。 そんな事を考えつつ、もぞもぞと縄を解こうとして。 「…先生、今の魔法みたいだね。」 なんて。そんな事を話しかけてみたのだ。 その視線に剣呑な光が宿ってしまったのは、昨日のことを思い出すしか無かったから。** (82) 2023/10/18(Wed) 21:49:11 |
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