人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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[ 昨日の晩の君が好きだよという言葉は寝入る間際に。

 胸に流れ星が落ちて、そのまま留まるような気がした。君が好きだと返したいのに、眠気に邪魔をされてしまう。また明日必ず。*]

【人】 祓魔師 ダンテ



 やり残したこと、すぐには思いつかないから
 気づいたらいうね

[ >>105ホテルの散策がしたいと思ったのも今だからこそだ。ヴィと一緒にいて昔のことを思い出すことはそれなりにある。
 
 こうして二人で旅でもしなければきっと記憶の底に沈んだままだったろう。]
(124) 2021/04/22(Thu) 22:56:40

【人】 祓魔師 ダンテ


 あはは、なるほど。食べる時面倒だなって昔思って、それにあんなに果汁が出るとも知らなかった。

[ ヴィが指し示す先を眺めていたら、別の客が頼んだものだろうザクロのジュースが作られている。半分に切った実に圧をかければ赤い液体が滴るのが見えた。
 血みたいだなと少し考えてしまったが、何となく黙っている。

 ザクロは自国では珍しい食べ物で、何かの時に一度食べたきりだったから、知らないことはたくさんある。こうして旅をして知る事もあるんだろう。]

 ん? 
 君とならどこに行っても楽しいだろうなって

[ やっぱり理由なんていいと言われたがそう答えた。本当は旅人と宿の提供者という一期一会で終わる関係を自分が延長したかった。
 いつか、旅行しない?と自分は尋ねたんだったか。旅が無理でもまた彼の元へ遊びにいくつもりでいたのに、返答は「何処にいく?」と一足飛びのもので。
 
  それに彼を伴わない遠出があったとして、何か綺麗なものや美味しいものに巡り合ったらヴィにも見せたい食べさせたいと考えるようになった。]

 …

[ 一度口にしたことを撤回するのは珍しく、その上無表情を務めようとしているから少しのおかしみがある。何を考えているのかはわからないのだが、そう悪いことでもなさそうで自分は笑っていたかもしれない。**]
(125) 2021/04/22(Thu) 23:02:33
[ シャワーを浴びてからしばらくは窓際で、昨晩から今まで、見たことや思ったことなど、メモに書き込んでいたが、だんだんに眩しくなってきたから長椅子に移動した。

 ヴィの眠っている場所は天幕で遮られてはいたが、レースのカーテンで窓を覆っておく。

 風が吹き込むようで涼しく室内は心地が良い。自然なもののようだが、魔法の道具が使われているというのが不思議だ。]

 え?もうおきちゃったの?

[ だんだん飽きてきて、持ち込んだ本をめくったり今日の新聞を読んだりしていたら昼少し過ぎくらいにヴィからの問いかけ]

 ちょうど集中できなくなってきたから、何か食べにいこうかなって考えてたところ

[ 何となく、日が沈む前までは眠るものだと思っていたから、割合早い目覚めに少し驚いたのと、嬉しさと。]


 君は何か食べる?
 ルームサービスを取ろうか
 酒も飲めるし

[ ふふと笑って、いっぱいにはいなら夕方出かける時には抜けているだろうと思い堕落の誘い。*]

 よく寝たよ。

[ 寝台の上に起き上がると大きな欠伸とともに伸びをする。朝食を採った後からすると、4、5時間は寝ていたのではないか。]

 そろそろ退屈してたんじゃない?
 お酒、お酒飲んだあとダンテ出掛けられる?

[ 昼を摂ったかと聞けば、部屋で摂ろうかと応えが返る。
 既に酒に弱いという前提で答えている。基準は自分である。]

 僕はお酒だけでもいいけど。

[ 昨日取った干葡萄とチーズが、些か干からびながらまだ残っている。それを肴に食べれば充分。後はダンテが頼むものを横合いから摘めばいい。

 酒だけでいいと答えて、それから不意に黙り込む。ダンテをじっと見詰めたまま、黙り込んでいる。]**

【人】 祓魔師 ダンテ

[ 思い出したらと自分は気軽に言う。彼の心中は知らないまま。一年二年と積み重ねていく間に、ダメになってしまう事は多い。
 だけれど、ヴィは自分が悪い変わり方をしなければ、いつもあの駅の国にいてくれるような気がしていた。

 自分にとってはこれから先の長い時間、彼とできるだけそばに居られたらと思うのに、
 ヴィにとっては短い時間だ、四十九年周期の出来事をまるで数年前のことのように話す。]

 うん、僕も楽しい

[ ただ二人で食事をして、同じものを見て、今はザクロが絞られている光景とか、木漏れ日のキラキラしたところとか。

 それだけだというのに、彼が楽しいというから、ヴィからすれば自分は無邪気ともとれるような同意を返したことだろう。

 注文した食事が届いてパンケーキの三枚のうちのひとつをヴィに、それからオムレツやサラダなどの盛られたプレートを二人でつまむ。そのうち2/3は自分が食べてしまった気がするが。]
 
 
 眩しい?

[ ヴィの表情が、眩しいものでもみるようだったから、そんな風に尋ねて。皮膚だけでなく夜目の効く彼の瞳は強い光に弱い。
 そうじゃないとわかったのは自分が彼を見て面白そうにしていたせいで、珍しくヴィがムッとした顔をしたからだ。*]
(134) 2021/04/23(Fri) 1:08:55

【人】 祓魔師 ダンテ



 そうだ、海を二人で見られるから
 やりたいことはまた一つ達成できるよ

[ コーヒーが届いた頃、自分が思いついたようにそんなことを言った。

 この国を離れられたら次は海を二人で見られる。厳寒な地方に住んでいたから、海といえば冬の灰色の厳しいものしか思い浮かばない。ヴィも多分同じような光景を海の印象としているのではないかと思う。

 だから、もっと青くてキラキラとしたものを見てみたい。*]
(135) 2021/04/23(Fri) 1:09:48
[ ヴィの言葉が本当かなと、彼の様子を眺めればしゃんとしていて。無理をしておきたのではなさそうだ。昨晩少しとはいえ眠ったのも関係しているんだろうか。]

 うん、じっとしてたから疲れた

[ ルームサービスを頼もうかと言いながら伸びをして、そのあとの言葉は彼なりの冗談なのかと思ったがどうやら本心から出た様でわざとらしくため息をつく。]

 流石に昨日買ってきたアラックを開けるなら自信はないけど、

[ ヴィが強すぎるんだよとぶつぶうと言いながら、食べ物は特別要らないというから飲みたいものを訪ねようと彼に視線を向ける。]

[ すると彼は突然に黙り込んでこちらをじっと見ていた。天幕の向こう、影の濃い場所に、いつもより小柄な彼が広い寝台の上にぽつんといるから何となく寂しげに見えて歩み寄る。]

 手に触れてもいい?

[ 許されるなら膝をついて両手で彼の片手を取り、指先に口付け頰で触れる。返答がなければ跪くだけにして。どうしたのと彼の言葉を待つ。**]

 外出してもよかったのに。

[ 凝った身体を解すように彼も伸びをする。
 応接室の卓には彼がいつも書付けに使っている手帳や万年筆が置かれている。手帳は閉じられているから、書き加えた内容の墨は乾き、暫く前に作業は止められているのだろう。

 そう言いながらも起きれば宿の室内に真っ先に彼を探し、姿を見つければ安堵する。]

 それは今は僕も遠慮したい。

[ 拗ねたように自分が弱いんじゃないとかなんとか、呟く彼に一頻り笑う。
 物言いたげに彼を暫く見詰めていると、腰掛けから立ち上がった彼が此方へ歩み寄り自分の手を取った。まるで貴重なものかのように許可を請うて、指先に口吻け、頬で触れる。]

 起きたから。

[ 歯切れが悪い。目覚めの口吻は朝だけなのかと、当然ではなかった筈のものが与えられると、それを当然のように強請りたくなるから、どこまでも強欲だと思う。]**

[ そばに寄り、許されれば手を取って指先に口付け頬で触れた。寂しげに見えていたが近づけば言いたいことがあるのを我慢しているように見える。]

 …

[ それから、起きたからとだけ一言を彼が呟いて、自分は暫く血の巡りが悪くて気付けた時には破顔してしまったと思う。]

 君が好き

[ 昨日の夜中に返し損ねた言葉を添えて、立ち上がり彼のひんやりとした片手も名残おしかったが離して、彼の頬に手を添えて目元と頬に口付け。
 それから大きな犬がするみたいに額で彼の髪に触れた。**]

 




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