人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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   ねぇ……お父様の……あれ、
   いなくなってしまったみたいなの。


[ その人物は、それを聞いただけで
  目的地まで走っていったようだった。
  よし、とこっそり追いかけて
  彼がいる場所に向かうことに。
  ちゃりんと鍵が聞こえたとき、
  彼は目を覚ましていただろうか。

  彼女は背後からその人物の頭めがけて
  廊下に飾ってあったツボを
  振り下ろしたのだが、
  うまく失神してくれてほしい。  ]


   ……さいごのおわかれを
   してしまったことを後悔しているの。


 *

 格好悪いなんて思ったことないよ。

[ 先と同じ言葉を繰り返した。語尾が尻すぼみに消え、八の字眉とでも形容できそうなその表情が、大型犬が途方に暮れているようにも見え、伸ばした手に触れる頬は温かい。頬を撫でると自分よりも長く濃色の髪が手の甲を撫でる感触が心地よい。]

 君が好きだよ。

[ 問われるのではなく、在り処を疑懼されるのではなく、自然と口をつき同じ言葉を繰り返した。]

 君が好き。

[ 彼はもう目を閉じており、繰り返す自分の言葉と、明日目が覚めたら、と呟いた彼の言葉の終端が、どちらが先に夜に溶けて消えたのかわからない。熱くさえ感じる彼の体温にくるまれて自分も直に眠りに落ちた。]

[ 夕闇が迫るころ灯籠を灯される王宮はきっと美しいだろう。ダンテの答えにうっすらと笑い、そのまま眠りについた。声を掛けられた事も当然気付かず、次に気がついたのは昼過ぎだ。

 太陽の光が眠りを誘う訳ではなく、単に活動しやすいのが夜であるから体内時計が夜に合わせられているだけで、充分に眠れば目は醒める。時間としては短かったのかもしれないが、深く眠りに就けたようだ。
 目を擦ろうとして、すんでで今は化粧をしているのだと思いあたり手を止める。やはり女性の形は不便だ。窓から差す陽の色でおおよその時間を悟った。]

 ダンテ、お昼は?

[ 朝食を食べすぐ眠ったのだからまるで食いしん坊の様な発言だがそうではなく、起きていたダンテの腹具合の方を心配している。窓際の卓か、応接間の方か、室内に姿を探し、認めればじっとその姿を見た。]**

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>107給仕を買って出てそのまま本当にやることになった主の手伝いで、紅茶を選ぶことになった。
 主のお菓子に合わせるならあっさりした風味のものが良いだろうかと、セイロンを用意して]


  そうだな、用が済んだらまた行こう。
  買い物もあるしな。


>>108主に笑顔で声をかけられると、微笑んで答えた。
 ずっと主との身分の差を意識することがなかったが、ここに来てからは意識し通しだった]
(115) 2021/04/22(Thu) 22:06:54

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>112他の皇子たちの元へ用意したものを持って向かうと、あとは乳母たちが引き受けてくれた]


  我が主は給仕がお好きなようでして。
  お手伝いしないわけには。


[客人なのにと謝られると微笑いながらそう返して、注いでもらった紅茶には主同様、早々に口をつけた。それが安全なものだと証明することになるのは理解していたから。

 主のお菓子は好評なようで何よりだが、皇子たちが皆あの指輪をつけていることにはダレンも気が付いた。
 身を守るためには必要なことだろうと、邪推しないように努めた]
(116) 2021/04/22(Thu) 22:07:23

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>113幼い皇子にまじまじと見られているのに気付いたときには、ダレンは首を傾げて微笑んだ]


  どうなさいましたか、アルスラーン殿?


[尋ねながら、主の幼い頃もこんな風だったのだろうかと微笑ましく思っていた。主に様子を窺われたのはそんな頃だろうか。

 >>114和やかな談笑に水を差すような抑揚の無い声が響くと、ダレンの体は一瞬で強張った。無意識に危険を感じ取ったのかもしれない]*
(117) 2021/04/22(Thu) 22:07:45
  


……まあ、
 アレも別に神でもなんでもなかったんだがな

 人間だから、こんなに世界が混沌としているんだ。


.

[ 昨日の晩の君が好きだよという言葉は寝入る間際に。

 胸に流れ星が落ちて、そのまま留まるような気がした。君が好きだと返したいのに、眠気に邪魔をされてしまう。また明日必ず。*]

[ シャワーを浴びてからしばらくは窓際で、昨晩から今まで、見たことや思ったことなど、メモに書き込んでいたが、だんだんに眩しくなってきたから長椅子に移動した。

 ヴィの眠っている場所は天幕で遮られてはいたが、レースのカーテンで窓を覆っておく。

 風が吹き込むようで涼しく室内は心地が良い。自然なもののようだが、魔法の道具が使われているというのが不思議だ。]

 え?もうおきちゃったの?

[ だんだん飽きてきて、持ち込んだ本をめくったり今日の新聞を読んだりしていたら昼少し過ぎくらいにヴィからの問いかけ]

 ちょうど集中できなくなってきたから、何か食べにいこうかなって考えてたところ

[ 何となく、日が沈む前までは眠るものだと思っていたから、割合早い目覚めに少し驚いたのと、嬉しさと。]


 君は何か食べる?
 ルームサービスを取ろうか
 酒も飲めるし

[ ふふと笑って、いっぱいにはいなら夕方出かける時には抜けているだろうと思い堕落の誘い。*]

 よく寝たよ。

[ 寝台の上に起き上がると大きな欠伸とともに伸びをする。朝食を採った後からすると、4、5時間は寝ていたのではないか。]

 そろそろ退屈してたんじゃない?
 お酒、お酒飲んだあとダンテ出掛けられる?

[ 昼を摂ったかと聞けば、部屋で摂ろうかと応えが返る。
 既に酒に弱いという前提で答えている。基準は自分である。]

 僕はお酒だけでもいいけど。

[ 昨日取った干葡萄とチーズが、些か干からびながらまだ残っている。それを肴に食べれば充分。後はダンテが頼むものを横合いから摘めばいい。

 酒だけでいいと答えて、それから不意に黙り込む。ダンテをじっと見詰めたまま、黙り込んでいる。]**

[ ヴィの言葉が本当かなと、彼の様子を眺めればしゃんとしていて。無理をしておきたのではなさそうだ。昨晩少しとはいえ眠ったのも関係しているんだろうか。]

 うん、じっとしてたから疲れた

[ ルームサービスを頼もうかと言いながら伸びをして、そのあとの言葉は彼なりの冗談なのかと思ったがどうやら本心から出た様でわざとらしくため息をつく。]

 流石に昨日買ってきたアラックを開けるなら自信はないけど、

[ ヴィが強すぎるんだよとぶつぶうと言いながら、食べ物は特別要らないというから飲みたいものを訪ねようと彼に視線を向ける。]

[ すると彼は突然に黙り込んでこちらをじっと見ていた。天幕の向こう、影の濃い場所に、いつもより小柄な彼が広い寝台の上にぽつんといるから何となく寂しげに見えて歩み寄る。]

 手に触れてもいい?

[ 許されるなら膝をついて両手で彼の片手を取り、指先に口付け頰で触れる。返答がなければ跪くだけにして。どうしたのと彼の言葉を待つ。**]

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>126姿を現した声の主は、この場にいる皇子たちの中では最年長に見えた。
 その彼に主が視線を向けようとしないのを見て、相当な禍根がある相手なのかと察する。

 >>127食べかけの菓子を差し出すのは、本来なら安全の証明だろうけれど、それは既にわかっていることのはず。
 かの皇子の意図を察しかねて戸惑っていたら、主は差し出されたものを食べて飲み下した。>>128

 続く2人のやり取りを固唾を呑んで見守っていれば、奇妙な言い回し>>130がダレンの意識にも残った]
(141) 2021/04/23(Fri) 5:53:28

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>132後に思い返してみればほんの数瞬、だが見守っている間にはどれほど長く続くのかと気が遠くなるような時間のあと、かの皇子は去っていった。
 それを見届けた主がふっと倒れ込むのを見て]


  ハールーン殿!!


[慌てて駆け寄り、抱え起こして息があるか確認を試みた。
 無事でもそうでなくても、目覚めるまで主を宮殿内の彼の自室で休ませたいと他の皇子たちに頼み込む。
 叶えば主を抱き上げて運び、目を覚ますまで傍に控えて見守っているだろう。叶わなかったなら宮殿から主を連れ帰ることになるだろうか]**
(142) 2021/04/23(Fri) 5:54:14
第11皇子の従者 ダレンは、メモを貼った。
(a12) 2021/04/23(Fri) 5:55:08

 外出してもよかったのに。

[ 凝った身体を解すように彼も伸びをする。
 応接室の卓には彼がいつも書付けに使っている手帳や万年筆が置かれている。手帳は閉じられているから、書き加えた内容の墨は乾き、暫く前に作業は止められているのだろう。

 そう言いながらも起きれば宿の室内に真っ先に彼を探し、姿を見つければ安堵する。]

 それは今は僕も遠慮したい。

[ 拗ねたように自分が弱いんじゃないとかなんとか、呟く彼に一頻り笑う。
 物言いたげに彼を暫く見詰めていると、腰掛けから立ち上がった彼が此方へ歩み寄り自分の手を取った。まるで貴重なものかのように許可を請うて、指先に口吻け、頬で触れる。]

 起きたから。

[ 歯切れが悪い。目覚めの口吻は朝だけなのかと、当然ではなかった筈のものが与えられると、それを当然のように強請りたくなるから、どこまでも強欲だと思う。]**

[ そばに寄り、許されれば手を取って指先に口付け頬で触れた。寂しげに見えていたが近づけば言いたいことがあるのを我慢しているように見える。]

 …

[ それから、起きたからとだけ一言を彼が呟いて、自分は暫く血の巡りが悪くて気付けた時には破顔してしまったと思う。]

 君が好き

[ 昨日の夜中に返し損ねた言葉を添えて、立ち上がり彼のひんやりとした片手も名残おしかったが離して、彼の頬に手を添えて目元と頬に口付け。
 それから大きな犬がするみたいに額で彼の髪に触れた。**]

 




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