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【人】 天ヶ瀬 青葉連れ出したのは、調理室。 適当な席に座ってもらったら、 僕は暖かい紅茶と 昨日作って 食べ切る事が叶わなかったカヌレを彼女の前へ。 自分の紅茶も用意すれば、向かいの席に腰を下ろす。 「 " 悩んだ数だけ強くなる " いい曲だよね。 僕らもさ、 もうちょっとだけ悩んで もうちょっとだけ強くならない ? 」 柔らかく笑んで、紅茶をひとくち 口に含む。 そして、彼女が落ち着いたのを見計らってから 演技でない方の心配顔を小さく浮かべ ゆっくりと口を開こうか。 (104) 2022/10/22(Sat) 1:36:58 |
【人】 軽音部 千葉郁也──3day旧校舎前・工藤と── [旧校舎から出てきた時には工藤の姿が見えたから、 戻りの道のりで詰めていた息を吐いた。 暗がりの中に人影が見えたことで 肩を跳ねさせたりしなかったのは、 早めに来てくれるかもしれないと どこかで思っていたからかもしれない。] ただいま。 [月明かりの下に漸く出てくれば、 開いた右手の中を確認のために 一瞥してから工藤の声に答えた。>>88 もし出迎えだけじゃなくて見送りまでして 貰っていたとしたら、 それは勿論励みになったに違いないのだけど。 待ってる工藤の元に旧校舎内から あまり聞かれたくない声が届いたりなどする 可能性も十二分にあり得たと考えると、 さすがにかっこつかないので。 それはなくてよかったのかもしれない。] (106) 2022/10/22(Sat) 1:42:28 |
【人】 軽音部 千葉郁也[差し出してもらった両手の平に落とした記念品に、 工藤は驚いた顔をして此方を見上げたから、 おそらく浮かんだだろう疑問の答えの代わりに 軽く首肯を返した。>>89] ……うん、そう。 [並べられた3つの疑問には、 まとめて簡潔に答えてしまったのは、 改めて事実を言葉にされると、 今更少し気恥ずかしくはなったので。] 工藤のおかげで願いごとしないでいいやって思ったし。 他にもいろいろ……、お礼みたいなものだと思って。 [他にもいろいろは、 また俺の話が長くなるかもしれないから今はやめておこう。 いつ渡してもよかったんだろうけど、 工藤が願いごとに迷っているのは聞いていたし、 幽霊に会いに行くならその前が良いと思ったから。 一瞬時間くれって言った癖、 結局時間を合わせたりしてしまったのは、 工藤がどうするのかを 見届けておきたい気持ちがあったのかも。 それに出迎えてくれて安心する思いもあったし、 工藤にとってもそうなら良いなと思った。] (107) 2022/10/22(Sat) 1:45:23 |
【人】 工藤 彩葉[かなちゃんの、ユメリンに対する想いを 共有するのはきっと、私じゃなくて。 ただ、一人で爪弾く音と 誰かと奏でる音は違うんだって、 今の私は知っていたから。 ほんの少しだけ開いた窓越しに、 同じメロディーを口遊んだ。 存在を主張することのない声量は、 きっとただの自己満足で。 そんな僅かなものでも、 何もしないより、今はここに残して行きたかった。 後悔をする前に。]** (112) 2022/10/22(Sat) 3:42:22 |
【人】 世良健人─ 回想:2day 放課後(壮真) ─ …壮真がそう言ってくれるのは嬉しいけどね 手紙とか今どきマニアックな… SNSは俺もわかんない 今だから持ってるけど携帯持ち歩かないし [ 水没落下紛失故障はお友達です 出来れば数年に1度位のお付き合いにしたい 俺の聲は届かないよ 君が届くと思ってくれるのは お節介なんかじゃなく俺の聲に価値があると そう思ってくれてるからなんだろうから あまり強く言い返すことも出来ずに はぐらかすしかできなかった。 ] (113) 2022/10/22(Sat) 8:47:34 |
【人】 世良健人…そうだね 10年もあってなかったらもう 何もわかんないけど 生きてはいると思う 生きててほしい、な ふふ、っ、うん、 よく父さんには間違われてた弟の方が若干つり目だったな 母さん似だから母さんは間違えたことなかった [ 葬式に呼ばれてないなら生きてるんだと思いたい 俺は呼んでもらえる家族なのかすら怪しいけれど 頭を打ったんだ 悪化してても 何か重大な障害が残ってたっておかしくない それでも 好きでいることはやめられていない 嫌な想像がよぎる度にぐりぐりと額を 君の肩に押し付ける。 ] (114) 2022/10/22(Sat) 8:47:39 |
【人】 世良健人俺のマスターじゃん …でも不器用なのは壮真の方が ッ… よっぽどじゃない!? 泣かせようとして髪引っ張るとか その究極物理思考はどこからくんの いたい、 [ 零れるほどじゃないけど涙が滲んできた。 痛くして優しくするとかずるいね そういう所があるから俺は君の 愛情表現を無下にできないんだろうな、 背中に回した手を軽く爪で引っ掛ける。 痕が残ってしまえばいいのに 少し傷をつけたくなって、けれど留まって。 ] (115) 2022/10/22(Sat) 8:47:43 |
【人】 世良健人 叶うって信じてなきゃ保っていられないんだよ 俺にはもう何も出来ない 家族がどこに住んでるのかだって俺は知らない 未来を失うより トラウマの方がずっとマシだ 俺が枷を背負うんだ 弟には俺を触れさせやしない それにね アンラッキーな俺が 階段から落ちたって 家族は誰も心配しないんだよ 悲しまない、 ───…消えることも考えたけどね それは壮真に許してもらえなさそうだ (117) 2022/10/22(Sat) 8:48:06 |
【人】 世良健人 俺の死にたい理由を奪おうっていうんだもんな、 [ 見破られないなんて思ってないから それだって全部わかった上で 最悪は諦めようとしたんだろ 壊れかけた身体を動かして まだ逃げずに君に縋ろうとしている、俺は ] (118) 2022/10/22(Sat) 8:48:11 |
【人】 世良健人 我儘だね でも、いいよ 壮真が望むなら 俺は君が逃げないように繋いでいてあげる [ 君の泣きつく場所は俺だろ? その逆も然り 互いに見張りあっている それでもいい 君だけでもTrueendを掴めたらいいのにと 考えてしまう俺はいるけれど。 ] (119) 2022/10/22(Sat) 8:48:19 |
【人】 世良健人 …そっか 避ければ誰かが犠牲になる 優先順位なんて 割り切れるものじゃないし 『過去の自分の行動を変える』 なら、それで願い事ひとつ になっちゃいそうだ [ 自分の過ちを正すことが出来る─── それだけで奇跡だっていうのに。 加えて無条件で叶えてくれるだなんて 幸運がついてくるとは俺には到底考えられなかった。 だからはじめから頭になかった、とも言える。 ] (120) 2022/10/22(Sat) 8:48:27 |
【人】 世良健人………どうって そんなの、 [ ありえない、と。 強く否定してしまいたい気持ちと、 もしそんな都合のいいことがあるのなら、 縋りたい。そんな気持ちでぐちゃぐちゃだ 狡いね 狡いよ。 都合のいい幸運なんて 掴めるところに出されたら、 俺は手を伸ばしてしまいそうになる ] (121) 2022/10/22(Sat) 8:48:36 |
【人】 世良健人───…試す価値はあるし 可能性もあると思うよ 自分たちで過去を変えようとするよりは 今を何とかしてもらった方がいいのかも 本当の 本当に 無条件で叶えてくれるなら、だけどさ ………欲張っても、いいのかな 俺は、自信ないよ 賭けるだけの自信なんて、 [ 伸ばしかけた手を止めた 俺の幸せなんてどこにもない 家族が幸せになればそれで それが幸せだと思うようにしているから 壊れてしまった方がいい 一人で恐怖に怯えるくらいなら 何も感じなくなった方がずっと楽だ 君の願い事が変わりさえしなければ 生きたいなんて欲さえなければ 止めた手が震えることもないのに ] (122) 2022/10/22(Sat) 8:48:47 |
【人】 世良健人……本当はさ ロシアンルーレットなんかでハズレ引いた時 たまたま運悪かったなーって 笑えるくらいの運になりたい しょっちゅうしてきた怪我の跡を消したい 罪を償いたい 家族と何も無かったみたいに暮らしたい それと同じくらい 俺は壮真と生きてみたい 願い事は沢山あるんだ [ 与えられたチャンスに 手を伸ばすだけの勇気はもう持っているから どうか俺が逃げ出さないように 捕まえていてほしい ] (123) 2022/10/22(Sat) 8:49:42 |
【人】 世良健人壮真の願いを叶えられるように 俺は願うだけじゃなくて動いてみるから 俺は壮真に願ってもいいかな [ 答えに言葉がなくてもいい 俺は君の手を離す気はなかった。 ] (124) 2022/10/22(Sat) 8:49:53 |
【人】 世良健人[ 幸せを感じると失うことに怯える 後にやってくるのはいつも強烈な後悔 放蕩の後 微睡みから目覚めた夜中に 君の手を握り直して 首筋に噛み付くような痕を植えた 眺めているうちにまた眠りへ落ちて ] (125) 2022/10/22(Sat) 8:50:00 |
【人】 世良健人[ 君が家に一度帰るというなら 近くまででもいいから送らせてと頼んだかな そうしたら先に学校へ行こう。 まばらな人すらまだ見当たらない学校の教室で 携帯の画面を点ける。 メッセージアプリの中、 月に1度しか開かないトークを開いて。 ] (127) 2022/10/22(Sat) 8:50:13 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地────探し物はなんですか? 見つけにくいものですか? カバンの中も、机の中も、 探したけれど見つからないのに……… [昔のヒットソングを口ずさむ。 俺たちが生まれるより前の歌。 大空の下俺は、 屋上に大の字になっていた。 時刻は始業後。 午前中の授業はぶっ飛ばしました。 独りの屋上は、なんだかとっても広かった。] (129) 2022/10/22(Sat) 9:41:40 |
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