77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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[牢の中少年は青年へと変化していく
黒髪は完全に色を失い、対象的に目元の隈は濃くなっていく。
せめてもと祖母が時折持って来る書物を除けば、娯楽など無い暗い世界。
それなのに鬼子は殆ど、限界が来るまで眠りたがらなかった。
思考するだけで充分に愉しく、昂ぶったからだ。
伯父に取らせた行動は今までで一番の成果であり、自己の成長を感じさせるものだった。
これから更に愉しめるのだと、あれこれ村の者について考えれば時間を忘れた。
その部屋に足を踏み入れる者は、ただ一人以外皆言葉で嫐られる。
そうすることで酷く打たれても罵声を浴びせられても、変わることは無かった。]
[故に自分は被害者などではないし、悪癖を今更改めるつもりもなく、
他のことに愉しみを感じる筈はない。
そう当人は、本気で思っていた。
他人の奥底ばかり覗き込む者が、自分の根源に気づけはしない。*]
[まだ己は理性を保てるとかんぅは思っていた。
だが、唇にふわりと微笑む婿殿がまたいやらしく変わる。あれほどの無垢の中にこれほどの淫靡を隠していたとは、かんぅびっくり。いやびっくりどころではない。よく他に踏み荒らされずにいたものだ。あの生贄の娘ですら気づけば開発していたのでは、そう思ってしまう。押し倒した婿殿は美麗であった。
その身を穢す事への興奮があった。
いっそ貫きたがる熱を抑え
身を焦がし]
……っ。
[彼の言葉に息を飲んだ。
ふーふのいとなみ。交尾を知っていたか。いや、これを勘違いするのなら、知らぬも同然。ふっと笑い。]
否―――、これはまだよ
[まだ。]
……婿殿っ、何も考えずともいい。
ただ気持ちよくなればっ
くっ
[気持ちよくなっているのが分かる。
形のよい彼の熱に触れるたびに、此方の熱も育っていく。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が溢れる閨は確かに交尾をしているようだった。腰が揺れる、腰の動きが激しくなる。膝を抱く姿は必死に締め付けているよう。だが、それだけではない。
手を滑らせる彼が選んだものは
いやらしい手淫だ]
っ、婿殿、婿殿!!!!
[吠えた。
彼の手で擦られた其処が一気に昂ぶり。
彼の手を太腿を、体を穢していく。白い肌に白いものが飛ぶ、それが美しいのだと初めて知った。はぁはぁと肩で息をするものの未だ興奮は冷めやらず]
[息を整えてより]
……婿殿は、気持ちいいのが好きな
おのこなのだな。
[ずるっと太腿から熱を抜けば
白濁が糸ひくすがたにごくりと息を飲んだ。そしてそのまま抱き寄せるように腕の中へ。啄むように唇を重ね、手は彼の肉体に触れる。最初は頬に、次に、肩に。臍に、胸に。]
かんぅも、好きである。
[婿殿が好きだ。]
……夫婦の営みを今よりしても
[無理やりに奪わなんでよかった。
これほどの宝を、無理やりとして傷をつけたら取返しのつかないところであった。大事、大事と触れる手は武人のもの。無骨な其れが胸の中心、粒を撫でて、愛で。雄と雌ではないが、獣のように、いや、人としてまぐあいを求め。
許可を求めるのは――聞きたいがため
獲物を狙う目は野生的ではないか*]
あ、すごい………
[肌の上に注がれたかんぅのものは、先ほどの自分のものとは違う。
色も濃く、匂いも濃厚で、量もすごい。
人と魔物の違いなのだろうか、それともかんぅ殿が特別なのだろうか。
息を乱しているかんぅを他所に、こうして、こうするのよな? と体に浴びせられたものを、指先でぬぐい、ちゅぱ、と口に入れる。
作法はかんぅ殿が教えてくれた、とばかりに肌の上のものを手に取ると、舐めていく。
生臭く、美味しくなくて眉をしかめてしまったが]
気持ちいいの……?
確かに、好きよの
嫌う者などおるのか?
[こんな感情が爆発するような気持ちいいことの存在を知らなかった。
思い出してはうっとりとしてしまう。
自慰を覚えた猿はそればかりするようになるというが、それに近い強烈な体験を覚えてしまったようだ。
彼が口づけをしながら、あちこち肌をまさぐるものだから、またどんどんいやらしい気持ちになってきて、腹の奥がきゅんきゅんするような感覚がたまっていって。
覚えたばかりの、手によって放たれる心地よさを思い出して、ぎゅっと反応しだした己の雄芯を握りしめる]
む、先ほどのものとは違うのか?
ふーふのいとなみは、気持ちよくないのか?
[もう一度、さっきのをしてほしいなぁと思いつつも。
気持ちいいことなら、よいぞ、と]
余は、気持ちいい、が好きだ。
かんぅ殿、余にもっと教えてくれ。
もっと気持ちよくなりたい。
[無知ゆえの、言ってる内容の危うさに気づかずに野獣を野に解き放ったかもしれない*]
| [ミズガミ様、ミクマリ様は 人の子らが裸で駆け回っていた時代から居る。
ずっと同じ個体ではなく代替わりをするもので ひとりの任期は二百年から伍百年程。 どこからともなく現れては勤めを果たし 元の世へ還っていく。
人の世に居る間は人の子を娶り 相手が天寿を全うするたびに 新しく娶りなおすのが常であったが────、
そうではないミズガミ様も居た。] (60) 2021/06/23(Wed) 9:24:20 |
| [先代が正に、そうではない方だった。
最初に得た嫁が輿入れから ほんの数年で逝ってしまった。 けれどその後差し出される替わりの嫁は全て断り 最後まで抜かりなく任を果たした。
ただひとりを想い続けたのだと言う。] (61) 2021/06/23(Wed) 9:24:25 |
| [当代は其れを否定した。] 人の子など取るに足らぬ存在よ 心を寄せて何になる? [彼らと我らには、与えられた時が余りに違うのだ。] (62) 2021/06/23(Wed) 9:24:45 |
[幾度となく綴ってきた便り。
早う人の世を離れたいW寂しいWが
故郷への恋しさからのW寂しいWが
別の意味を持って胸に響いた。]
| ……、…… [筆を置き、ぐしゃぐしゃと紙を丸めた。] (そう言えば……、 出立前、何か作っておったな……) [探せば其れは見つかった。 >>1:64 小さく形の整えられた白いあれ。 普段は丸い器に盛られるやつじゃ。 箸や匙を使うたことがなく 此れは道具を使わずに食べるものとも知らぬまま 手で掴めば、口の中へ放り込む。] (63) 2021/06/23(Wed) 9:25:31 |
| [彼奴の料理の腕だけは認めておる。 ……あ、あと、掃除とか、 妾に向ける笑顔とかも、すこし。 この白いやつも文句なしに美味いじゃろう。 そう思いながら咀嚼し、嚥下したが。] ……全然美味しくないのじゃ [がっかりじゃ。 けれどその手は休むことなく次を口に運び続ける。 ……最後の一つに至るまで。] (64) 2021/06/23(Wed) 9:25:51 |
| [彼奴も失敗することがあるらしい。 帰ったら酷いんじゃからな。]
っっ、ひっく、えっぐ……っ こりぇ……塩っぱすぎるのじゃよぉ……っ
[……嘘じゃ。甘ぁくてンマイのに 余計な味をつけてしまっておるのは妾じゃ。
前が見にくくて苦しくて仕方ないのじゃ。] (65) 2021/06/23(Wed) 9:26:07 |
| [……けど、本当に外れもあったのじゃ。] っっ?! しゅっぱーい!! [其れを引いたときには 唇をきゅーっと窄めるのじゃった。 >>1:121**] (66) 2021/06/23(Wed) 9:26:17 |
[近づくことすら許さなければ
寄せる心もないまま居られるだろう。
そうしたいのに。
少しも好きになりたくないのに。
かくも思い通りには行かぬものらしい。]
| お前の音をずっと聴く──か あぁ、そうだな。それが出来れば
[ 手指を温められ温もりは分けてもらった 戯れ合うことで笑う楽しさを思い出した 汚れた床は掃き清められ 薄暗かった屋敷に灯りが灯ったよう 人一人、訪れただけ それだけの変化がもたらしたものは この数刻で彼が己に与えたものは酷く大きい
叶うなら、与えられた分だけ 己も彼に何かを──幸せを与えたい そう、思いはするけれど ]
お前が弾くならば、終わるまで 聴き続けることはできるだろうよ
寝ずに聴けというならば 我はそれも可能だからな
[ 永遠に続く『ずっと』を誓うことは難しい けれど、一つの演奏が終わるまで その場限りの『ずっと』を誓うことはできるから ]
(67) 2021/06/23(Wed) 12:44:48 |
| [ 温められ、拭われ 綺麗になった手で指切りの形を作り 絡めることなく左右に振って
それでも、感傷に浸り切らないのは 己の性かはたまたこの嫁の性質か
いずれにせよ、お仕置きの話が出れば ぐぬ、と渋い顔を作り ]
あのなぁ……尻叩きは あれは意外に痛いのだぞ!? それを蘇芳のやつ 我のこと鼓みたいに叩きおって
[ 寝てるところ髭を描いたのがいけない 即座に捕まり、酷い目にあった その他にも叱られたことは多々あるが あの尻叩きが一番に痛かった
万が一にも試しにされてはかなわぬと 指切りの手で尻を隠したりなどしていれば いつのまにか相手は着替え始めていて ] (68) 2021/06/23(Wed) 12:46:55 |
| ……ふむ、ヘソはあるか まだとられてはいないようだな
[ 着替える様に、ふむり 頷いてから、己はどうだったかと ひとしきり首を傾げたりなどした後に ]
うむ。風呂が後か、わかった 沸かす手間もないからな
[ その点だけは便利である と、いうよりもそうでなければ きっと己はそのまま水風呂に浸かっていた
パチパチと火が音を立て 細かな火の粉が空にふわりと舞う その度、冥桜の背に隠れ おっかなびっくり様子を見守り]
切るのと洗うのはやるからな 火の番は……その、頼む
[ 釜が噴き、置いた蓋が音を立てる 小さく悲鳴を上げ、男の背に顔を埋め* ]
(69) 2021/06/23(Wed) 12:48:49 |
お前の話はどこまで本気で
どこまでが嘘かわからんな
下敷きにされぬならかまわんが
跨いで寝たらお前が苦しいだろうに
あぁ、それとな風呂を共にと
厠の中まで入るのはだいぶ違うぞ
緋扇とですら厠は別だ
もっと小さい頃ならな
支えてもらったこともあるが
[ それともこの嫁は
世話を焼きたい性分なのだろうか
少し考え、風呂の問いにはこくりと頷き ]
風呂はもちろん
別だと、待つ間が暇だ
[ 暇は寂しい、心の中がシンとする
そこは一緒が良いとぽつり* ]
運命とは
最も相応しい場所へその者を連れていく。
巡る環の行く先はウロボロスがごとく
運命はその終わりを見ることなど無い。
だからこそ人間という生き物は
終わらぬ運命の中から自身の道を定め選ぶことを
「決断」と、そう呼ぶのだ。
『ラサルハグ』はソフィアの問いに答えない。
子どもが幼き記憶を無くすことは珍しくはない。
しかしながら
ソフィアが過去の犠牲を忘れるなどと
そんなことは無いだろう。
故に、覚悟であるのだから。
無垢なドレスが木々に触れて破けぬように
細心の注意を払う。
ソフィアが木々の上に降り立つ時には
ドレスは解れ一つもありはしないだろう。
バランスを取るのに難航するソフィアの手を支え
こちらを見上げる彼女の視線を村の方へ誘導する。
その先にはかつて花嫁として村を出ていった者達が
別の村で穏やかに生活している姿がある
ソフィアには、見えていただろうか。
「過去に私の元に送られた者は
今は皆あのように暮らしている。
私に関する記憶を無くさせた上で
村を追い出されたという記憶を持って
あの村の人間達と生を共にしているのだ。」
[無知は恐ろしい。
すごいといった唇に白が飲まれる様に声を失った。こうするものではない。と告げるはずだったのに、眉をしかめるものの、嫌悪を口にしないのに気を取られ、好きだと告げる声は、羞恥を知らぬもの。これが恥ずかしい事だと婿殿は知らぬのだ。]
……婿殿、他のものとするでないぞ。
[険しい顔をして、そう告げ
それから少し間を置き]
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