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【人】 京職 一葉>>14 サービスシーン ■状況:全裸 ■解決:和歌 「「「あぶない!」」」 三者三様の悲鳴が響き、直後に派手な水音が、これまた3つ。 麗らかな春の日、私たちは鯉泳ぐ池の中で顔を見合わせ、げらげらと笑い出したのだった。 その日は確か、蹴鞠なるものをしたいという話になって。 未だ少年然とした継置様と、"幼い"という形容が未だ相応しい百継様と、私の3人で事に興じていた。 百継様の蹴る鞠は距離も方向も些か安定しなかったものの、継置様は器用にどの球も器用に受け止められるものだから、百継様もおおいに喜ばれていた。 そうして大きく青空に上げられた鞠が向かった先は池だった、という次第。 どう見ても池に落ちる角度で鞠を受け止めた継置様の袖を百継様がひっつかみ。 私は諸共落ちそうになる2人を引き留めようとはしたものの、力及ばず────大惨事。 邸内の徽子様から、急ぎ湯の支度をしますと呆れ顔つきの溜息混じりの声があった。 (23) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 14:59:42 |
【人】 京職 一葉湯殿の格子窓からは屋敷脇で咲き乱れる桜の木が良く見えた。 流石の百継豪邸、湯殿は私たち3人が使っても十二分の広さがある。 「ひさかたの 光のどけき春の日に」 高名な歌人の歌を中途まで諳んじたのは、百継様、継置様、さてどちらだったろう。 昼日中に花見をしながら湯浴みとは贅沢極まりない事でございますねと、御機嫌な私は檜の浴槽に頭を凭せかけながら調子はずれの節をつけつつ続きを詠んだ。 「つぐおきももつぐ 池に落ちけり…………、ぶはっ」 ちゃっかり己の名は組み込まなかった私に、2方向から盛大に湯飛沫が飛んでくる。 ずるいとかひどいとかへたくそとか、ぎゃあぎゃあと湯殿での騒ぎを再開した私たちに、また徽子様からの叱責が飛んできたのだった。* [テラーダイス取得] (24) Valkyrie 2021/04/23(Fri) 15:00:22 |
【人】 封じ手 鬼一 百継これ見よがしに退魔の香を焚きしめた邸内にあって、一葉は姿勢を崩さなかった。 ――私…………は。屍肉を啜る妖です 知らん。 知りたくもない。 一葉は、儂がよくよく懇意にしていた京職の筆頭だ。 彼の正体を知った今も彼を此処に置くのは、ひとえに、他幾多の官人たちの混乱を避ける為。 百鬼夜行を前にして、突然一葉の任を解くには、彼は京職という組織の重要な筆頭になりすぎていた。 頑なに目を逸らす儂に、一葉は辛抱強く語りかけた。 儂がいっとう好む、あの低く穏やかな声の調べで。 一葉にはじめて出会った時に抱いた感想は、「京職らしくない男」だった。 よう口が回り、飄々と人を揶揄うこともあり、しかして不思議と憎まれぬ。 一方、付き合いを重ねる中で、その内にこの上なく"京職らしい"厳格さを秘めていることも知れた。 不思議な男。 儂は一葉に興味を引かれ、それが好意に変わるまで、そう時間はかからなかった。 一葉も、慈しみをもって儂を尊重し、成長を支えてくれた。 それが……。 (25) TSO 2021/04/23(Fri) 16:07:49 |
【人】 封じ手 鬼一 百継(何のつもりじゃ) 一葉が、人知れず立ち去ってくれることを期待していた。 徽子の件から、この更なる転落に、心は激しく乱れており、とても平静では居られない。 ひとたび一葉を視界に入れれば、頭は焼け、臓腑の底から黒い感情が湧き出ずる。 耳を塞いで大声で、今直ぐ消えろと喚きたてたい。 木の枝で心ゆくまで打ち据え、苦痛を与える為だけに獰猛に振舞いたい。 父は、母は、姉は。継置の、氐宿の家族も、都の民たちも、皆お前のせいで。 お前たちのせいで。 騙しておったな。裏切り者め。 もう沢山じゃ。 もう……。 (26) TSO 2021/04/23(Fri) 16:10:07 |
【人】 封じ手 鬼一 百継一葉が淡々と語るは、身の上に起こったことすべて。 かつての姿、不思議な娘との出会い、今の姿になったこと、百鬼夜行に対する考え。 言わずにおけば良いことまですべて、つまびらかに、丁寧に、儂の前に開いて見せた。 ――私……は、百継様の憎しみの対象でございますか……? 一葉。 美しきを愛で、花を歓ぶこの男が、自らの正体を醜いと称するとは、どれほどの恥辱を感じているのだろう。 ずっと、儂の傍に居って儂を守り、常に誠実であろうと心を砕いていた一葉にとって、秘密を抱えて過ごす日々は、息も詰まる心地であったに違いない。 儂があやかしへの憎しみを口にする度、身を焼かれるような思いがしていたのだろう。 知っておるよ、一葉。 そう、儂は知っておるのだ。 (27) TSO 2021/04/23(Fri) 16:12:52 |
【人】 封じ手 鬼一 百継狂おしい程の憤怒と、一葉への変わらぬ穏やかな想いで、身が引き裂かれそうだ。 本当に、本当に、如何とすれば良いのか皆目見当もつかぬ。 何故、今、儂に語りかける。儂は望んではおらん。その目的は何なのだ。 ――この一葉、百継様に一度たりとも嘘は申しておりませぬ 「言わぬことがあっただけ、と? そんな言葉遊びなぞ、聞きとうない」 かすれた声が出た。 一葉の「目的」が解ったから。 つまり、一葉は、今までと変わらず儂に誠実であり、決して嘘はつかぬ。 儂に不安や不信を与えぬ、その為の語りかけだった。 考えるより先に腑に落ちてしまい、しかし、やはり、素直にその手を取るには至らない。 ――沈黙が落ちた。 どのくらい、そうしていただろう。 不意に、一葉の身体がぐらりと傾いだ。 (28) TSO 2021/04/23(Fri) 16:15:41 |
【人】 封じ手 鬼一 百継(!?) 失念しておった。あやかしに対しては毒となる、協力な退魔の香。 一葉はその中でずっと背筋を伸ばし、語っておったのだ。 「一葉!」 此処は当然人払いをしており、彼を支えられる者は儂しかおらぬ。 自然と体が動いた。 駆け寄り、肩を抱き、そっと肘置きにもたれさせる。 香を消し、襖を開け放ち、風を入れる。 「一葉……あぁ、儂は」 「どうか……」 「もう喋るな、すぐ、休める場所へ」 「……どうか百鬼夜行を御封じ下さい。百継、さま」 「…………!」 心を激しく支配していた抵抗が、まっさら消えたかと言われると嘘になる。 相変らず、あやかしへの拒絶は根深い。 しかしもう、認めざるを得なかった。 儂には、これ以上一葉を苦しめること能わぬと。 儂は今でも、一葉を慕い、彼を信じたいと願っているということを。 「ああ。必ずや。 だから、一葉……どうか、傍で、儂の力になってくれ」 [**] (29) TSO 2021/04/23(Fri) 16:17:54 |
【人】 宮廷音楽家 誘蛾>>2:13>>2:14 感情取得 [微睡みは、泡沫に。 幾重に織らる雲模様。浮かぶは……] ………一葉殿? あれ、あれや。 まことに [裳着も未だかと、斯く称される程の、見目。 身丈に合わぬ琵琶抱えれば、ひとり。 掛けられれば、ふたり。 街の噂も、ええ、勿論存じ上げ。 口が在れば、言葉を、紡ぎましょう。 其の”おと”を、我が逃すわけ、無く。] あや、丁度 良い。 斯様、刻限が、……ひと、姿、視得る。 [見上げ、彼は誰刻と、模様差し。 詳らかにせぬ、まま。 菓子を好むことは、存じ上げ。なれば、馳走と。 歩き出したので、御座います。] [保護(+) 取得] (30) plmi 2021/04/23(Fri) 16:46:13 |
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