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【人】 聖杯のジン ナディル雨が降っていた。 砂漠に降る雨は恵みとはならず、全て砂地に沁み落ちる。 森の中では木々の葉をほんの少し湿らせ、 渡る風の温度を幾分か下げた。 ひんやりした空気の中で 遅い午睡を貪っていたナディルは 遠く微かに聴こえる聖歌の音色に薄らと半醒した。 覚めやらぬ微睡みのなかで サーリフの歌声であることを知覚すると同時に 彼が何処に居るのだろうと思い馳せ、 『自分が聴こうとしているから聴こえる』 ということに気がついて、ごろんと寝返りをうった。 (48) kintoto 2021/09/20(Mon) 16:10:43 |
【人】 聖杯のジン ナディル目を閉じたまま、大きく溜息をつく。 呼べば来る、と言っていた。 呼んでみようか。 いややっぱめんどくせぇな…。 「おはようございます。」 ───は? 咄嗟に見開いた目に、 寝顔を覗き込むサーリフの笑顔が映った。 「おま、っ……、なにして……」 「呼びましたでしょう?私を呼びましたよね?」 「いや呼んでねぇし!!!」 慌てて起き上がり、思わず正座する。 「さて、ナディルさん。お説教の時間です。」 にっこりと微笑む片翼の天使からは 勿忘草と雨の匂いがした。 [パス] (49) kintoto 2021/09/20(Mon) 16:11:34 |
【人】 聖杯のジン ナディル『──約束、な!』 屈託なく笑うファルーサの目に映る自分は もしかして、物凄く頼りなく見えているのだろうか とナディルは思う。 ファルーサが望むと望まざるとに関わらず、 一度でもナディルが『願いを叶えた』人間は 聖杯のジンの契約者となる。 例え一度叶えた願いを取り消したとしても この縁が消えることは無い。 思えば、幼くして色々な人の願いを叶えていた頃 ナディルの『契約者』は母だったのだろう。 ナディルが本来のナディルの姿を保てていたのは 生まれてから、母が亡くなったあと 最初に願いを叶えた契約者が亡くなるまでの間で それ以来、ナディルは自分の姿を忘れてしまった。 (53) kintoto 2021/09/20(Mon) 18:20:03 |
【人】 聖杯のジン ナディル姿が変わることを面白いと思いつつ あまりに頻繁に変わることにも辟易していて、 だからナディルがファルーサに「死ぬな」と願うのは 今の姿が割と気に入っているというだけの話だ。 もちろんファルーサ自身を気に入っている (そうでなければ契約しない)のもあるが、 ファルーサの周りの人間をよく知る前に ファルーサが死んだ場合、 ナディルは自分がどんな姿になるのか そしてそれが誰なのか なにもわからないままで変わってしまうのだ。 はっきり言って結構面倒臭い。 ファルーサはなにか良いように解釈したようだが 実態はこんなものである。 けれどもそれがナディルの『願い』であることは 確かにそうで、これまでナディルに対して 「お前の望みを叶える」と宣った契約者は 母の他にはファルーサただひとりだった。 [〆] 【絆取得:ファルーサ】【感情書き換え無し】 (54) kintoto 2021/09/20(Mon) 18:22:19 |
聖杯のジン ナディルは、メモを貼った。 (a36) kintoto 2021/09/20(Mon) 18:28:35 |
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