47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
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「本当に魔族なんていたのかな?」
「いたと思う。だって、色んな本に書いてあった。」
「うーん、でも。本が嘘かもしれないよ?」
「そんな風に考えたら、何も信じられないだろう?」
「だから昔の人達は、本当のことを語り継ぐ為に頑張ったんだぞ。」
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[ 机に置かれた本の背表紙に描かれているのは、 二匹の蛇が形作る円の中に三本の穂を持った槍が一本の紋章。
吹き込んだ風が悪戯に頁を捲る。 子供達が見つめた窓の向こうに、ヤドリギは──── ]
(59) 2020/11/03(Tue) 1:24:29 |
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[ 教卓の上では、濃桃の花が大輪を花開かせていた。* ]
(60) 2020/11/03(Tue) 1:25:00 |
[甘えて媚びる女みたいな音色が知った声で響く。
鼓膜を揺らすその声色に、ぞくりと背筋が震えた。
盛り上がるかはさておき、悪い気は、しない。
必死で堪えてるのがいじらしくて、可愛く見えてくる。
なんだ割とへいきなもんだなぁって
既に何度目かの感想を抱きながら
堪えようと口を塞いでも零れる呼吸の音の生々しさと
口の中でひくついては張り詰めて行く肉に
粘膜を擦られる心地よさに誘われ興奮していく自分の
身体と、感覚の反応に少しだけ、安心した。
機械的に手順を追って済ませることになっても
それはそれで仕方がないと思っていたが
今、それなりに、わりと、ちゃんと、
セックスしている感じになっているのではなかろうか。
同じ受け止め方をこいつがしているかはわからないけれど
少なくとも俺はこれをトレーニングでも組体操でもなく
セックスと認識できていることに安堵した。
男同士でも物理的にできることは理解していたけれど
精神的な意味合いで繋がれるか、の不安は
すこしだけ、なくはなかったから。
直腸に性器が入るかどうかはどうにかできても
感性的な部分は慣れでどうにかできるものでもないだろう。
けど、感じさせて、感じてる相手に興奮して。
よかった。男同士でもふつうにできている。]
[人が折角ほっと一息ついてるってのに
「だめ」とか抜かすので、はぁ?と反射的に凄みそうになる。
あ、そういうだめね、はいはい。
いや、抱くかどうかは入れるか入れられるかで
主導権をどっちが持つかはまた別な話ではなかろうか?
こいつセックス自体は初めてじゃないんだよなぁ?って
純粋な疑問が過ったけれど
こいつにとってはそういうセックスが当たり前だったんだなと
なんとなく理解を示した形で勝手に納得しておいた。
あれだな、マグロタイプ。
大袈裟に喘いで寝転んでるだけでいい
若くて顔が良い女にだけ許されるあれ。
顔いいもんな、わかる。
転がされながら納得して。
ふと、如何でもいいことに気付く。
「顔が良い」なんて何度も繰り返し
当たり前に思ってたけど。
そうかこいつ顔が良いのか。
「顔が良い」なんて主観だろうに
そうかおれはこいつの顔が良いと思っているのか。]
なぁ、すげぇどうでもいい発見なんだけど。
俺お前の顔がわりと好きらしい。今気付いた。
[新たな気付きに感動して取り合えず馬鹿正直に報告してから
いやこれ今じゃねぇなと気付いたけどもう言ったし手遅れだ。
せっせと支度してんのをマグロ女みたいに
ただ寝転がって待ちながら
急に何言ってんだと思うだろう。俺も思うよ。わかる。]
そりゃあ……
こっちだってそのつもりで尻穴洗って解してきてんだ。
代われなんて言わねぇから安心しろよ。
うっわ、すげぇシュールだなこの光景。
[M字に脚を開かれて、半端に勃ってるのがぶらぶら揺れてる。
介護でもされてる気分だ。おむつ交換的な。
あ、萎えそう。物理的にじゃなく心理的に。
自分の意思でない、異物が触れてる感触に
訳の分からない精神ダメージを受ける。
そんなとこ他人に触れられたことはない。
いや、あるか?幼少期の座薬とか。おぼえてない。
精神的肉体的に未知の感覚に処理落ちした頭がバグって
思い切り無になる。これだよ、恐れてたのは。
さっきまではちょっとセックスっぽかったのに
これだもん。いや、こうなるのはちょっとわかってた。
内側に入り込んでくる指を
自分の指同様単純な異物としか認識できない。
反射的にひくついてるのを理解したくなくてまた無になる。]
[たぶんあれだ。主導権握ってこそのセックスって固定概念が
この違和感の原因だろうなぁって自己分析してたら
触診してたそっちのプロからゴーサインが出た様だ]
あ、はい。
[医者で処置されているような心地の侭
なんか馬鹿みたいな返事を返したことに
流石にちょっと羞恥を覚えて口を掌で塞いだ。
多分セックスに於いて恥じらうポイントはそこではない。
わかるけど。恥ずかしかったんだから仕方あるまい。
意識してそこを緩めようとしてみるけど
ギリギリ無茶な質量がぐっと押し入ってきて
咄嗟に縋るものを求めた手が俺のじゃない腕をきつくつかんだ。
まて、と、咄嗟に出そうになった制止の言葉は
噛み締めた唇の内に消える。
ぶちゅり、中に注ぎ込んで体温に温まったジェルが
押し出されて隙間から汚い水音を立てる。
けど、生憎それどころじゃなかった。
角度、ちがくねぇか、たぶん。
きっとあってても内側から内臓を押し広げられる事には
一切変わりはないなんて事実を理解する頭は死んでいたので
脚を腰に絡めて角度を変えようともがけば
まるで欲しがって誘ってるみたいな迎える体勢になった]
……──、…っ、…ん゛、う…ぅ
[喉の奥を引き絞って声を堪えることに慣れた
男臭い喘ぎ声が小さく零れる。
なんか。いわかんおぼえるとこ、あったな、いま。
痛いとは違う、苦しい程辛くもなく
キモチイイには程遠いけど、なんか、多分、
それにちかい、ような。
息苦しさからすこしでも逃れようとふーふー荒い息を吐きながら
向き合いきれる気がしない現実と目を合わせるか悩む。
なるほど、排泄ですっきりするのは排泄自体が快感なんじゃない。
この異物感が一気に引き抜かれたら
そりゃあきもちいいだろうと、おもう。わかる。
いやわかりたくない。]
りょー、じ。……きす。
[よこせ、っていまいち音になってない声で強請って、
けれど与えられるまで待ちきれなくて乱暴に引き寄せる。
深く口付ければただでさえ足りない酸素が尽きて
酸欠で頭がぐらぐらゆれた。]
[正気で向き合うことを早めに投げ出そう。
多分それがいい。精神的に、一番。
肉体的にはあんまり正解でないなんて事実よりも
兎に角逃げ出したい気持ちが勝った。]
わ、りと。おもってた、より、へいき、……
だから……
[だから?自分でも続きの言葉が良く解らなくて
視線が泳ぐ、記憶からこういう場面の台詞を探して。
激しくして?そんなん速攻却下するだろう
きもちよくして?いや、きもちいいとかその発想から
今まさに逃げ出したい訳でそれはない、うそでもむり
おくまでほしい?このペースでじわじわ押し込まれるわ
間違いない。
働かせることを今にも放棄したい気持ちが強すぎて
上手く働かない頭で考える。だめだわからん。]
なぁ、直腸検査してんじゃねぇんだから。
もっとえろく腰振ってみろよ。
せっくす、って……そういうもんだろ?
[内緒の話でもするみたいに耳元に囁いたのは
虚無になりそうな顔を隠すためだ。
殆どやけくそに思い浮かんだまま言葉にする。
うん、なんかちがう。そもそも正解なんてあるんだろうか。
実際は苦痛とも快感ともつかない息苦しさに
歪んだ顔はそれらしい表情をしていたが無自覚なので。
そのまま顔を見られないようそのままぎゅっと
縋りつくみたいにだきしめた。
何が正解か見当たらないのででもう諦めて
本音を、そのまま、声にする。]
[覆って閉じ込めたせいで
くぐもった声が直に響くのが堪らなかった。
あなたからも求めてくれているみたいに
繋いだ手と手が深まって
柔らかい唇が食み返してくれるのも
どうにも気持ちがよくて‥‥
離れてしまった後も
狂おしい何かが体内を吹き荒れたまま。]
[息を乱し
肩を喘がせているあなたは
酷く艶めいていて、ぞくりとする。
俺の…唾液のせい?で濡れ光る形の良い一対。
指先で肌の表面を辿るより
もっと深く触れ合えていた気がするのは
内蔵につながる入り口だからなのだろうか…?
(‥‥‥‥もう一度、)
眼鏡の奥の瞳に
欲を滲ませて見つめていると
異国の言葉が流れるように吐き出された。]
ぐーてんま…… ???
[たしか挨拶だったような気がするけれど
不思議なタイミングに、脳内にハテナが飛んだ。
異国の習慣も
キスの作法も知らないから
恥を忍んで教えてもらっておいた方が
良いだろうかと口を開きかけて、]
っ、 !!
[押し付けられる体に息を飲む。]
[生殖の役目を果たさせるつもりの無い
俺の無用の長物が
あなたを思い出しながら致した時以上に
熱り立ってしまっていることも、
それを知られてしまうくらいに
密着してしまっていることも衝撃だったが、
それ以上に、
擦れ合うもうひとつの昂りに
後頭部をガツンと殴られたみたいに
脳がくらくらした。
と、同時に膨らむのは────
逢えなかった間、ずっと
我慢し続けていた触れたいという
欲
。]
[今すぐにでも、手を差し入れて
その温度と形を
確かめたくて仕方なくなるけれど、
あなたには最高の幸せを捧げたいと
誓ったばかりだから
無理強いになってはいけないと、ぐっと堪えて
腕を腰に回して受け止めるに留めて
欲に掠れた声だけを送り出す。]
…あのさ、
アクスルが好きすぎて、俺
おかしくなってるのかもしれないけど
どこもかしこも
全部 見たくて
全部 触れたくて堪らない…、
この前の「全部、見せて」の続き
今、此処で望んでも構わないだろうか?
けど…、 あなたが理想とする”仕上げ”は
出来ない男だから、もう嫌…かな?
[あの日とは条件が違ってしまっていることに
言いながら思い至って、
最後は少し揺らぐような音になった。
嫌ならどうにかして抑え切るしかない…と
あなたの幸せを優先させるのだ…と
決意を新たにしつつ、
意識して柔らかい表情を作り、青い瞳を覗き込む。
どんな答えでも受け止めるよと伝えるように。]*
[この人は自分の気紛れな言動が
どれだけ俺の心を搔き乱すのか分かっていない。
顔がわりと好きだとか、普段の俺の方が落ち着くとか
褒め言葉でも何でもないただの感想が
俺をどれだけ浮かれさせるか全然分かってない。
もう一年も隣で同じ時間を過ごしているのに
俺の心は彼に慣れる事なんてなくて
ずっと変わらずにこの人に恋をし続けている。
飽きもせず、どきどきしっぱなしだ。]
色気のないこと、言わないで下さいよ。
[急に素の戻る彼に笑ってしまう。
けどこんな予定調和じゃないやりとりも
白けるどころか面白くなってしまうのだから
この人は本当に俺を誑かすのが上手い。]
[押し入った衝撃で絞り出される声に
心配と同時にぞわぞわと背筋を這うような
不思議な感覚が広がっていく。
明らかに気持ちいいのとは違うくぐもった音に
大丈夫かって気遣うのが正しいのに
俺を受け入れる事に必死になってるのが
愛おしくて可愛くて――
ああ、違うな。
今この時は俺だけのものなんだって
そう言う征服欲みたいな凶暴な感じのやつだ。
求められて応じるふりで顔を寄せて
でも口付ける時は噛みつくみたいに容赦なく
呼吸を忘れたみたいに唇を貪ってやった。
息苦しさでもがく唇の動きが
俺に縋って助けを乞うみたいで気分が良い。]
[でも童貞の俺が余裕でいられたのは
所詮そのあたりまでだった。
自分だって初めてのくせに、苦しそうなくせに
わざとなのか無意識なのか
煽るような物言いをする彼に少しむっとして
半分ほどしか入ってなかった楔を押し込んでいく。
指では届かない、ぴたりと閉じた奥を
割り拓いていく感覚に腰が抜けそうになった。
小さな入り口に先端を入れるよりずっときつい。
自慰で指を使って擦り上げるのとも
柔らかく包み込んで吸い上げる口淫とも
まるで違う絞り取られるような快感に腰が止まる。
えろく腰振る?無理じゃない?
これ、動いたらどうなんの。
情けないけどすぐイく気しかしない。]
…慌てないでください。
ちゃんと慣れさせないと終わった後が、ね?
[しがみついてやらしいお願いをする彼に
頭を撫でてよしよしとなだめてやる。
無茶したら大変な事になるのは本当だ。
嘘は吐いてない。
けどそれを隠れ蓑にしているのは否めない。
少ししたら締め付けられる狭さに慣れて
今度はゆっくりと腰を引いて擦れる粘膜を味わう。
彼の要望とは真逆の動きだったけど
童貞に最初から激しさを求めるのが間違いだと
自分を正当化して正気を保った。
自分と内壁の温度が溶け合った頃合いで
今度は少しずつ早く腰をピストンしていく。
リズムもめちゃくちゃな拙い腰使いで
前立腺を探す余裕もない
ただ擦りつけるだけの動きでも
こっちの快感は加速度的に増していった。]
[最初は息遣いを耳に受けながら
相手を気遣う気持ちだけはあったのに
徐々にそんな余裕もなくなっていってしまう。]
聡さん、すみませ…っ
優しくするの、無理――ッ
[ジェルが溢れる濡れた音だったものが
次第に渇いて肌同士がぶつかる音に変わる。
要領を得たんじゃなくてただがむしゃらに
貪るだけの突き上げに自分も翻弄されて
助けを求める心算で相手の手を掴んで指を絡めた。
自分が抱きたいって言ったくせに
制御出来なくなって縋るなんて笑える。
凡そ抱いてる側だとは思えない
蕩けた甘い声を吐き出しながら腰を揺すり
速く浅いストロークで体を彼に押し付ける。]
は、っ、は、…っ
あきらさ、おれ、も、だしたい…!
もう、むり、イきたいの、がまん、むりです…っ
[初めてのセックスなのに。
想像してたより全然余裕なくて
情けなくも泣きそうな声を上げて懇願する。
僅かばかり残ったプライドが何とか保っていたけど
せり上がってくる吐精感に
それもあんまり長くはもたなくなってくる。
体を起こして相手の腰を押さえ込むと
最期と分かりやすい勢いで容赦なく突き上げて
ん、と喉を鳴らして最奥へ捩じ込むように
薄いゴムの中へ滾る白濁を吐き出した。
胸を上下させて乱れる息を整えながら
賢者タイムと言うやつでぼーっと余韻を味わって。
意識がはっきりしてくるにつれて
寒気のような嫌な感覚が背中を這い上がってきた。]
えーと、その…すみません…
[一人で盛り上がって勝手にイってしまった。
消え入るような声でバツが悪そうに言って
すり寄るように鼻先を近付ける。
身体は未だ、繋がったまま。]*
[未だ身体の奥には熱が燻っていたけれど。
見上げれば、青き月にかかる紅葉の樹影が
揺らめく湯煙の中に烟り。
あぁ、此処に。
妻と来れて良かったと────…
いや、彼女という存在と出逢えて良かったと
俺は改めて思うのだった。
そんな、互いの鼓動を間近で感じながらも
穏やかな一時に。
請うた言葉に琴羽が応える]
[慎重な彼女なればこそ、
その返事は一つ一つ噛みしめる様で。
そしてこんな時でもまた、
自分ではなく俺の負担になるのでは無いかと
そう心配するのである。
まったく、琴羽という娘は……
あぁ、無理にとは言わないぞと
ゆっくりと考えてくれれば良いと言いかけて。
琴羽がきりりと面を上げる。
その面差しは実に頼もしく]
有り難い。
異形退治、先日の触……蛸の様な
妖怪であれば俺の得意領域なのだがな。
今日のような人の霊は、
正直不得手なのだ。
ただでさえ、異形が巣食う場所には
迷える魂が溜まりやすい。
反魂の巫女である琴羽が時に場を清め、
時に今日の様に魂を還してくれれば、
俺にとっても御霊にとっても大助かりだ。
[そう。
己の力を風に乗せてぶつけるという
ある意味で力任せの天狗にとって、
罪の無い魂というのはどうにもやりにくい相手だったのだ。
今日もまた、消耗戦を強いられたというワケであり]
────故に、副次的に。
手伝ってくれれば消耗も抑えられる。
琴羽を求め過ぎる事も恐らく……
恐らく、だが。
減るのでは無かろうかと、な……
[微妙に語尾が小さくなりつつ。
けれど、そっと琴羽の髪に手を添えて]
まぁ、だが……
少なくとも。
そなたは、俺が護る。
危険になど、晒すまいよ。
[その濡れた水蜜桃の如き唇に
甘く柔らかな口付けを落としたのだった*]
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