人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

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[恥じらうならやらなければいいのに。
なんて浮かんだ意地悪な言葉は飲み込んでおく。

驚いただけで嫌だったわけでもない。
彼女と目を合わせた女性の気持ちを
少しだけ垣間見た気分にはなったが。]


 ……普段の服装のせいもあるかもしれないな。
 きみにとってはただの制服のようなものかもしれないが。

 
[本当にそう考えていたのかそれを言い訳にしていたのか
自分でも今となってはもうよくわからない。
けれどわたしが触れなければ清らかななままだったきみの体を
すこし男に慣れさせる行為に背徳を感じていたのは事実だ。

それに後ろめたさを覚えるどころかむしろ
……その先は黙っておこう。]


 ……いいや?
 例え道理や神の教えに背こうとも今日は
 もう止める気はないな。

 きみもいい加減、それを求めてくれているだろう?

[断定に近い問いかけの返事は
求められる口付けで事足りる。

粘膜で触れる口付けのやり方も
口づけの合間の息継ぎの仕方も
口の中で感じる感覚すら
わたしで覚えたんだよなぁと思えば
「純潔を散らす」なんて表現は今更な気もした。

誘うような甘い声の音も
快楽に蕩ける瞳の色も
神聖な清らかさには程遠い。

子供たちの輪の中で、
太陽の光を浴びて微笑む無垢な少女に
わるいことを、おしえているような
背徳感だけは何時までも付き纏って

……躊躇いよりも、仄暗い興奮を覚えるなんて。
きみには言えるはずもない。]

[肥ったという意味でなく。
肉付きが良くなったと感じるのは欲目だろうか。
最初に此処に挟ませた時よりも柔らかく感じる腿を
確かめるつもりで執拗に撫で回していたら
随分と紳士的な問い掛けが投げられた。

そうだね、無遠慮に撫で回す前にそれは必要な言葉だった。
女性の肉体を持ったイケメンを地で行く彼女に
ちょっと感動すると同時
変にときめきそうになる心臓を宥める]


 ああ、もちろん。
 触れてくれ、どこへなりと。


[安心できる場所を探るみたいな
随分と幼けないく感じる触れ方に
わざわざ前置きをして一体どこに触れてくれる気か
少し期待した自分の浅ましさがぐさりと刺さるが
無視して触れる手のひらに上から手のひらを重ねた]



 なんだか、恥ずかしいね。
 伝わるだろう。

 
……こうふんしているのが。わかるかい?



[少し早い鼓動の振動が彼女の手のひら越しに
自分でも感じ取れる気がする。
その理由を教えるように潜めた声で囁いて
まるできみがそれを確認しようとしたかのように
言い聞かせて、すりかえる。

すっかりはだけはじめた袷を広げるように
彼女の同じ場所に手のひらで触れれば
柔らかな肉に無骨な指が僅かに沈む。

きみの心音も少し早い気がするのは、
興奮よりは緊張だろうか。
何時もなら落ち着くまで呑気に待ってしまうけれど
今日は構わず滑らせた手のひらが
柔らかな膨らみをすっぽりと包み込んだ。]

[どこにどう触れればきみが反応するか
もうすっかり覚えてしまった掌に迷いはなく
焦らしもせずにきみの息を乱すことばかり考えて
息苦しさに喘ぐ吐息を貪るみたいに何度も唇で塞ぐ。

肌が掌に吸い付くような気がするのは
手のひらが汗ばんでいるせいかあるいは君の肌のせいか。
あるいは体中に降らせた口づけのせいかもしれない。
心地よくて何時までも触っていたいが
今日は朝までそうしているわけにも行かない。

帯を解いていないせいで引っかかったまま
乱れきった濃い色の浴衣が
ぼんやりとした明かりの下白い肌を浮き上がらせて
ひどくいやらしい装いに見えおかしな高揚感を得る。

脚を広かせたせいで晒された下着の布地だけが
彼女の肌を隠す最後の一枚みたいに張り付いているのは
その上から隠れた場所を随分としつこく虐めたせいだろう。

臀部と脚の境目の感触を楽しんでいた指先が
肌と薄い布地の間に滑り込んで
軽く引っ張るようにして喰い込ませた 
完全に楽しんでいる顔をして目を細める笑顔は
「王子様」には程遠い、わるい顔をしていた]



 ぬがせて、いいね?


[いいか、問うのではなく、いいと言えと
命じるような強引さで尋ねて、返事を乞う。
YES以外有り得ないところまで許されて
何をいまさらと自分でも思わないでもないが
聞きたい欲求に素直に従った。

貞操帯でもなんでもない、薄っぺらな布だ。
軽く引っ張っただけで無防備に隠れた場所を晒すし
ずらしてしまえば指以上の侵入も容易く許す。
なんならこの下に隠された肌に触れるのだって
べつに初めてのことではないし。

今だって薄布越しに柔らかな肉の割れ目に
無骨な指を浅く押し込んでは
執拗に可愛がってやった後だというのに、本当に今更だ。

けれど、今日はもう、途中ではやめないと告げたから。
この先を、きみにも、求められたくて。*]



 ん?マゾヒストなのかなって


[何と問いかけられたら敢えてしれっとそう答えた。
何をされても喜ぶ身体なのだと言えないのだと答えられないと気づかずにくすぐったいと身を捩る彼の首筋を丹寧に舐めよう。暫くは痕が残りそうだとほくそ笑んだのち、掛かってきた電話に出た。傍らには彼をおいたまま、どうやら彼の方も色々ばれている事に気づいたようだが、後の祭りだしここから先は開き直ってもいいのではないか。と此方は考えていた。

少し前から開き直っていないか。と指摘されればその通りだ。と頷くが電話で食事について話し合いながら彼の胸粒に触れれば、抗議の視線が此方にと向かう。今度テレホンセックスだったか。それを試すのもいいかもしれない。もっとも直に触れるのが一番だが。

顔を青ざめさせた姿に、んと首傾げ。
熱は冷めず、それを彼に押し付けたものの
其れに怯える姿は見えても、気にしなかったのは確信犯]

[浴衣に着替え、二人っきりの食事を楽しむ時間は良いものだ。
彼を離したくないと膝の上にのせたままを許されているのも、含めて幸せな時間を過ごしている。その上、彼は此方へと匙を向け、食べさせようとしてくれるのもまた嬉しかった。口を開きて]


 ……ああ、ん
 鬼走も、ほらあーん。


[美味しいな。と銀杏を噛み。
彼の方にも、と茶碗蒸しを掬い、唇にと寄せた。そして、彼がそれを口に含めば口づけを交わし、甘く笑っただろう。鍋の火によって更に室内は暖められている。けれどそれだけではない、熱がこもっていた。先ほどの怯えが嘘のように彼は発情している。嗚呼、可愛くて堪らない。ふにゃふにゃになった身体を抱き寄せて、瞳を覗き見る。

まだ料理は残っているのに]



 …はっ、


[彼のオネダリに声が笑う。
菊門に雄を咥え込み、腰を振る姿は発情をもはや隠していない。我慢できずに上下へと動き出す彼の臀部を撫でれば、軽く一叩きしてはしたなさを窘めよう。もっとも彼の中で熱持つ逸物が興奮を伝えるから、それはただのエッセンスだと彼も気づくだろう。]


 お残しなんていけないな。


[理性を飛ばし、本能だけになった雌を舐るように
軽く腰を支えて、彼のいやらしい腰振りを楽しもう。焦らすように動かず、ほらと口を開けさせて彼の唇の中に残った天ぷらを入れれば、そのまま箸先で彼の胸粒を摘みあげよう。此処の実も美味しそうだと囁き。彼がそれに鳴いたら奥を押すように、腰を動かし。びちゃびちゃに濡れた腹で逸物を押して]



 …おもらししすぎだろ?
 ――エッチなお汁ばかり出して

  大きな 
クリトリスだな。



[箸を置けば、熱源を掴み。
そう告げてそのまま机の横に彼を押し倒そう。上で舞う彼を見るのも好きだが、こうして向かい合い、抱き合うのも好きだ。それにこれなら彼を沢山啼かせることができ、啼いている顔が見れる。髪を掻きあげさせ、腰を振れば、すっかり雌穴になった其処の良いところを突いてついて。

羞恥すら忘れた彼の身体を存分に味わった。
仲居さんが片付けにくる頃には
彼は布団の中、息も絶え絶えで気を失いかけていたかもしれない

―――片付けが終わった後、水を飲ませ
浴衣を取っ払い、また耽けて]


 全部食べるだろ
 …抱きつぶすから、覚悟しろな?


[好きだろ。と甘く囁く声は
啼く声に届いたかどうか。濃厚な温泉宿での一晩は、忘れられない一生の思い出となった。帰宅後、どんよりとした彼の身体をマッサージしたり、抱きしめたりとかいがいしくも世話を焼く顔は生き生きとしていて、温泉の効果を彼に見せつけただろうか。]

 
[特別に想う相手に注ぐのは、格別だった。

 余韻に浸る間にも
 しっかりと味を確かめながら
 精を飲み下していく様子が目に入り、

 吐息がさらに
く溶ける。]



   はぁ…… やはり、

   お前が良い。
   お前でなければ駄目だ。



おしむように頭を撫で
 もう片方の手で、耳の輪郭を辿りながら
 告げた。

 染み入るような声で。]
 

 
[たしかに、セーマには
 余に心酔し切っている者たちも居る。

 だが、彼らは理想を重ねているだけで
 その枠組から外れた瞬間、
 裏切られたと言って
 狂ったように批判し食って掛かってくる。
 歯止めが効かぬ分、厄介だ。

 だから、
 重要な仕事は任せぬし
 余の傍に侍らせたりもしない。


 欲の為に働く者は、
 適切な報酬や恩恵を与えることで
 WinーWinの関係を築ける。

 余に味方した方が利の大きい現状では
 叛逆を考える者もおらぬが、
 それも、利あっての話。
 血の効能が尽きれば、
 簡単に崩れてしまうものだ。]

 

 
[”疎まれている者、
 不当な扱いを受けている者たちの
 安住の地を作り上げよう”

 掲げた理念。


 何より欲していたのは自分だ。

 だが、組織が軌道に乗り
 腰を落ち着けられる土地が出来たというのに
 一向に心は休まらなかった。]

 

 
[そんな折だ。
 ふたりを見出したのは。

 互いに寄り添い、
 支え合って
 必死に生きる子どもたち。

 他人はおろか
 血の繋がりすら信じられぬ自分には
 不思議で、奇異で、実に興味深い生き物だった。


 特に、兄。

 身勝手な輩の唱える基準
 ”正義”などというものに合わせ
 妹のために、と
 生まれ持った資質を殺して生きていた。]

 

 
[彼を雁字搦めにしている”常識”から
 解き放ってやったら
 どんな姿を魅せてくれるだろう。

 素晴らしい能力を花開かせ
 今とは違う生き方を謳歌するだろうか?
 それとも────?

 見たかった。知りたかった。


 だから、策を講じ
 スグテガデール星人を嗾けて
 彼らを蔑ろにした大人ごと星を始末させ

 その渦中、
 助けるフリをして
 ふたりを手元に連れ帰った。]

 

 


   貴公らは自由だ。
   此処で好きなように生きれば良い。



[衣食住を与え、
 余の庇護を公言の元、
 セーマの同志たちとも交流させた。

 彼を縛りつける正義も無ければ
 蔑ろにする者も居ない。

 抑圧し続けていた頑な心を解きほぐし
 本来の自分へ戻すには、
 絶好の環境だ。

 蛹が蝶へ羽化するように
 ジャックも華麗な変貌を遂げるだろうと予想して
 今か今かと愉しみに待っていた。]

 

 
[だが、予想は外れた。

 彼は何よりも
 ”妹”のことを優先し、
 此処を離れることを選んだ。]

 

 
[これが、余の
執着
に火を点けた。

 絆などというものは
 幻想の産物だと思っていたが
 ふたりの間には、どうやらあるらしい。


 今、思えば……妬ましかったのだ。]



   さっさと服を脱ぎ、全裸で四つ這いになれ。
   どうした、
   やりたくなければ、構わぬぞ?
   妹に替わりをさせるだけだ。



[こんな風に、彼女を盾に脅せば
 どんなことにも耐えたし、
 何でもやった。

 妹への揺るぎない想いを
 見せ付けられる度に
 欲しい、と
 何が何でも手に入れたい、と
 ジャックの全てを望むようになり。]

 

 
[余のものにしようと
 躍起になって調教を繰り返すうちに
 己の方が、ジャックに溺れ切ってしまった。

 寝ても覚めても、
って……

 これが、
 セーマが地球に攻め込まなくなった
 期間の真相だとは
 銀河警察も知らぬ事実。]

 

 
[だから、

 何故?の問いに
 答える必要を感じぬほど、
 周知の事実だと思い込んでいた。

 傍に置いておきたいと望むのは
 後にも先にも
 ジャック、お前ひとりきりだ、などということは。

 

 
[反対の足まで
 ぐじぐじと湿った感触に
 なってしまっていることに気づいても
 
い奴だと思ってしまうことが止められない。]



   また達ったのか?
   本当に淫乱な犬だな、お前は。

   どうせ、口だけでは物足りないんだろう?

   奥までずっぷりくれてやるから、
   壁に手をついて
   尻穴がよく見えるように高く掲げろ。



[半勃ち状態になっていた男根も
 あまりの可愛さに
 急速に勢いを取り戻し、
 早く突き立てさせろと喚く凶刀へと変化する。

 欲に掠れた声で命じると
 淫靡な色の宿った瞳で舐めるように見下ろした。]*
 

[花は甘い蜜を湛えて蝶を誘う。
鳥は美しい声で鳴いて番いを求める。
そのどちらも持ってはおらず
求め方さえも知らなかった僕は、
君に何もかもを教えてもらった。

君を言葉で悪戯に煽るような真似をしながら
ただただ恥ずかしさを覚えるばかりで
虚勢を張るのに必死だった僕はもう居ない。
君がそうさせた。君が、僕を変えた。]


 ……うん。そうみたい、だね……?


[君の鼓動が普段より少し早いと感じられるのは
君が頻繁に抱きしめてくれて、
通常の速度を知っているからだ。

もっとこうふんして、と皆までは言わないが
誘導されるまでもなく
君の気持ちを知りたくて手を伸ばしたのだと、
指先で円を描いて鼓動に唇を寄せる。]

[自分がしたのと同様に胸元へと触れられれば
それだけで心臓がどきりと跳ねた。
恥ずかしさより今は触れていて欲しさが勝って、
手のひらをそっと君の手に重ねた。

君の手や唇は驚くほど正確に迷いなく
僕が強く反応する箇所を撫でて触れてくる。
決して偶然ではなく憶えてくれているのだと
気恥ずかしい喜びを感じてしまう心とは裏腹に、
執拗に与えられる快楽に呼吸は苦しくなって
零れる熱い吐息もうわ言のように君を呼ぶ甘い声も
ぜんぶ君の唇に攫われていく。

心地良さと焦れったさに潤む蕩けた瞳で見上げれば
楽しそうな、悪い男の顔で微笑む君がいた。


──ずっと前にも、
同じような色を宿して笑う
楽しげな笑顔を見た覚えがある。

君があまりにも僕に甘くて優しいものだから
あれは僕の見間違いだったのじゃないかと
ずっと思っていたけれど、
やっぱり見間違いではなかったらしい。]

[君のそういう顔も僕は堪らなくすきなんだよなぁ。
そう伝えたら、君に笑われてしまうだろうか。]


 ん……
 
ぬが、して。



[尋ねずとも答えなんかわかりきっているだろうに
恥じらわせることを楽しんでいるんじゃないだろうか。

その先を期待して君を誘い招き入れるように
早々に湿り気を帯びてしまっていた薄布は、
少しも早く取り払われることを望んでいる。
仕立ての良さそうな肌触りの良い
濃い色の浴衣は濡れたら色移りして、
高額なクリーニング代を請求されてしまいそうだなぁ
なんて妙に冷静な思考が一瞬だけ浮かんで飛んだ。]



 ……どこへなりと、触れてくれと
 さっきそう言ったね……?


[君の後を追うのは得意中の得意なんだ。
焦れているのは僕だけじゃない、君もなんだろう?

君も脱いでくれるんだよね。
そう確かめるように、
熱を持った膨らみを撫でるように掌を伸ばした。]*

── それから ──

[空の部屋の合鍵を受け取って。
だからと言って、勝手に部屋に上がるような事はしなかったけれど。何時でも部屋に入れるのは、くすぐったくて、心地良い。
貴方の部屋で過ごす時間も増えて。季節は巡って。
心の中に、想いは降り積もって。
その想いが、当たり前になった頃……]


ねえ、空。……
愛してる



[睦言ではない、何気ない瞬間に。
微笑んで、告げたなら。
私は溢れる思いのままに、そっと貴方にキスをした。
2人切りの、貴方の部屋で。**]

【人】 図書館長 アザレア

[きみは「わたしとはなすこと」が好きなんじゃなく
「わたし」がすきなだけのくせに。
しれりと口をついて出そうになった言葉の傲慢さに
一瞬自分で驚いて……
成程それが当たり前の思考になるくらいにきみから
愛されてるなと実感れば気恥ずかしさが優って辞めた]


 なるほど……それは……
 つまりあたらしい羞恥プレイへのお誘いかな?

 なんてな、ははっ冗談だ。
 濃いめの恋愛物の台詞を
 感情豊かに音読させてみたいものだが
 その手の本はそもそもあまり読まないからね。

 あ、いや。違うぞ。
 決して如何わしい類いではなくてだな。


[きみが普段女の子相手にやっているのを
少し大げさにしたくらいの想像をしてみたけれど
この言い回しでは少し過激なロマンス小説でも
読ませて恥ずかしがらせたいみたいだと遅れて訂正を。
そういうのが趣味だと誤解されるのは避けたい。
……いや、悪くないな?なんて一瞬思いはしたが。
]
(163) 2021/01/12(Tue) 9:30:48

【人】 図書館長 アザレア

[多分頼めばやってくれそうな気はする。
それもなかなかの完成度で。

謙遜するけれど、きみは本当になんでも出来てしまうから。
多芸は無芸と自分では思っているんだろう。
自分の興味のなかったことでもひとに乞われれば
なにごともかなりの完成度まで持っていこうとするし
それが出来てしまうから、努力しすぎてしまう事を
努力しすぎるまで今気強く努力出来てしまう熱量を
すごいことだなんて思っていない。

努力と工夫とそれを続ける根気強さはあるのに
効率を上げる適度な手の抜き方は考えもしない彼女は
わたしにとってはなんとも不思議な生き物で
己の力量を理解し諦めることで納得し如何に手を抜き
楽をするかを最初に計算し始めるわたしもまた
彼女にとっては未知の生き物なんだろう。

ときどき鏡みたいに似ていると思う部分もあるのに
そんな異文化交流めいたまるでちがう部分もある

わたしはきみを見て少しくらいは
努力する楽しさを思い出すし
きみはわたしを見てたまには
手を抜き楽しむことを覚えるといい

きみにわたしはまるで相応しくないけれど
それでもきみがわたしを選んだ理由と
わたしがきみの隣にいる言い訳は
それだけでも十分なのかもしれない。]
(164) 2021/01/12(Tue) 9:31:45

【人】 図書館長 アザレア


 人徳ならわたしの、ではなくきみのだと思うんだが……
 親しみがないと軽めの暴言も出ないのとの合わせ技で。
 わたしはそこまで人付き合いが得意ではないしね。

 社交性はきみに任せる、わたしは無理だ。
 頼りにしているよ。

 きみを閉じ込めて独り占めしたい気持ちと
 世間からきみを孤立させたくない気持ちと
 ……面倒なご近所付き合いを押し付けたい打算が
 今、絶妙にせめぎ合っているよ。どうしてこうなった。

 おかしいな、そんな話をしていただろうか。


[『ところで何の話だったかな?』は
なにもきみの専売特許ではない。
寄り道と脱線と迷子はむしろ
わたしの得意分野であるからして。

実年齢も相まって、見目がもし年相応ならば
ただのボケ老人のよくある所業だ。介護かな?
きみは本当に良く付き合ってくれているなぁと常々思う。
同じことを思われているなんて理解できるはずもない。]
(165) 2021/01/12(Tue) 9:32:01

【人】 図書館長 アザレア

[掴むより取り零すのが得意なわたしでも
当たり前に享受しているのだと理解できるくらいに
きみの気遣いは過ぎるほどで、
いつだってわたしへの思いやりに満ちている。

わたしには過ぎた相手だと、この先も何度だって思うだろう。

けれどわたしはきみよりも、
言い訳と屁理屈がとても得意なので。
きみくらいでないとわたしの相手は務まらないのだから
これは仕方のないことなんだと理解するのもきっと早い。

受け取りすぎた想いを同じだけ返すことはできないが
無限にも思えるくらい降り注ぐそれに窒息することもなく
重さを感じない程度に適度に受け取ることはできる。

重なるふたりの時間がきみにとっても
しあわせな日々であり続けるために
なにかわたしにも出来ることがあるかはまだわからないが
一緒に考えてゆくことはできるだろう。

例えばいまこの時間みたいに。
きみが望んでくれることを、ひとつずつ叶えていったり。
できることから、すこしずつ。]
(166) 2021/01/12(Tue) 9:32:29
 




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