【人】 軽音部 千葉郁也──3day教室・昼休み── [昼休み、2−Cの教室内で空いた机に何度目か視線をやる。 いないのは珍しいことじゃない。 常であれば不在でも 特に気に留めることのなかった相手の机だ。] ……何やってんだよ。 [空席に悪態を吐いても家まで迎えに行くこともなく、 此方から連絡することもないままこの時間。 旧校舎で張ってれば良いかとも思わないでもなかったが “俺のことを欠片でも思い出したら連絡しろ“と 告げたのは昨日のことで。 かけた言葉に返事もなければ>>64約束にもなっていない “それ“がなければ動くわけにはいかなかった。 昼飯を食う気にもならなくて、 ぼんやり窓の外を眺めていると 机に置いたスマホが通知を知らせて。 確認すると同時、椅子を跳ね上げて席を立つと 教室の外に走った。] (164) 2022/10/19(Wed) 13:45:00 |
【人】 未國 聖奈── 午前・保健室 ── 横になって、カーテンの隙間、 窓から見える空を仰ぐ 今日は晴れていただろうか。 それとも曇っていただろうか。 窓から見える空が、もしくは雲が綺麗で、 あたしはそれをつい写真に収める。 チャイムが鳴って、何時限目かの終わりを知らせ 着信があったのは、そんな最中のこと。>>162 既読は、すぐに付けた。 だけど返事はすぐに送れなかった。 メッセージを開いて、固まって、 ぼんやりしているうちに、次の授業の知らせが鳴った 携帯、画面を開いたままで枕元に投げ出して また窓から見える、空を仰いで ただ雲が流れるのを、目で追っていた。 うつら、うつらと目が閉じて あたしを起こしたのはお昼前のチャイム (165) 2022/10/19(Wed) 13:53:49 |
【人】 軽音部 千葉郁也[謝罪なんて別にいらねぇんだけどな。 だから許す許さないもないんだけど。 俺が傷ついてたとしたら、お前を傷つけたことに対してで。 でも、出来ることして傷つくしかないことになっても そうしないといけない時もあるってわかったから。 呼べっていうようなこと言っといて 地雷踏み抜きに行くことになっても許さなくていいよ。 それも話さなきゃ伝わらないことだから、返信はしない。] (166) 2022/10/19(Wed) 13:55:15 |
未國 聖奈は、メモを貼った。 (a22) 2022/10/19(Wed) 13:56:05 |
【人】 軽音部 千葉郁也[旧校舎の近く、風情があるだっけ。 俺には全然そんなこと思えないけど。 アイツがそう言ってたフェンスのところまで走って。 見慣れた姿、だけど 俺の知ってる装いじゃない人影の前まで辿り着く。 ちょっと息が整わないから、 言葉発するまで少し時間はかかった。 膝に手を当てて息を整えながら足元を見ると、 上履きのままだったことに気づいて、あーあと思う。] おっせぇよ……、 昼出勤とか、どこの、社長だよ、 [まだ整い切らない息で言いながら顔だけ上げる。 マスクもピアスもなくて、 随分“普通“の高校生っぽくなった津崎を見た。 前傾した姿勢じゃ睨めあげてるみたいになっても 怒ってるわけじゃないのは知ってることだろう。 似合うねとは言わないし、似合わねぇとも思わない。 浮かんだのは、その格好だったらこの荒れた場所に 俺と二人でいても不審さは減るかもなって 間抜けな感想くらいだ。] (167) 2022/10/19(Wed) 14:02:45 |
【人】 軽音部 千葉郁也……話、聞くけど。 いや、聞かせろよ、聞いときたいんだ。 津崎のこと。 [息が整ったら姿勢を正して、 いつもよりはいくらか前を向けるように背筋も伸ばす。 別に時間かかってもいいし、 午後の授業も間に合わなくて良いからさ。]** (168) 2022/10/19(Wed) 14:05:17 |
【人】 白瀬 秋緒[ 「絵音くん」に生きていてほしい、と願うのは、 残酷だと思った 己もそうであるからこそ、絵音が苦しみから解放されるなら、 そちらの方が良いのではないか、とすら思う ――だからあたしには、願えない ] (169) 2022/10/19(Wed) 14:11:12 |
【人】 白瀬 秋緒[ だからせめて、「絵音くん」のことを、 覚えておきたいと思った あたしの中だけでも、生きていてほしかった それに、絵音くんが願ってくれたこと それまでなかったことにするのは、嫌だった 己が揺れたことも、幸せを願ってくれたことも、 ]全部、なかったことになるのは、嫌だ 身勝手だと憤ったことも、全部なくなる、のは あんなこと言っておいて忘れさせるのが、 何より身勝手だよ、馬鹿が (170) 2022/10/19(Wed) 14:13:34 |
【人】 白瀬 秋緒[ ……だけどあたしまで居なくなってしまったら、 絵音くんのこと誰も覚えていられなくなる 絵音はそれを望んでいるかもしれないけれど、 交わらない願いならば、正面からぶつけるしかない だからあたしは、この“お願い”に自分の生を賭けた 今更絵音くんとの駆け引きで、テーブルの上に置けるものなんて、これしか思い浮かばなかった 否……賭けたのは、絵音の「生きていてほしい」という祈りの方かもしれない だとしたら、己は更に狡い奴だ ] (171) 2022/10/19(Wed) 14:14:14 |
軽音部 千葉郁也は、メモを貼った。 (a23) 2022/10/19(Wed) 14:14:44 |
【人】 白瀬 秋緒[ でも絵音くんの祈りがあるなら、 生きてやってもいいって 生きられるかもしれないと 思ったのは本当だよ それでも良いと、思ったからこそ、 あたしはそれを賭けのテーブルに乗せている ] (172) 2022/10/19(Wed) 14:14:52 |
【人】 白瀬 秋緒[ 優しい祈りと、 殺させてやるかという意地 それがあれば、 あたしは簡単に生を捨てないんじゃないか、って それは“ ]希望 ”って、言えるのかなあ (173) 2022/10/19(Wed) 14:16:11 |
【人】 白瀬 秋緒[ あの夜から三日目、朝 昨日と同じく、当番でもないのに早く登校して 秋月先輩を探していた もし秋月が居ないのなら ** ]それは己の知る「秋月壮真」として ひどい違和感のあること 妙な焦燥は、抑えきれない (177) 2022/10/19(Wed) 14:18:52 |
【人】 白瀬 秋緒え? [ ぽん、と出た言葉に、少々面食らってしまって、間抜けな声を出す>>53 唐突に話題を出したのは己なのだが、間を置かずに返ってくるには予想外の言葉だった 間。 ] ……………………なるほど [ 沈黙の後、もう少し説明を加えられた言葉の意味 説明になってない、と小鳥遊が思っているのとは裏腹に、 神妙な顔をして黙った 不穏という発想が……まるでなかったのである だってあれは己にとって、どちらかというと“かみさま”じみたものであった故 恐らくその思考こそ、危ういものだ そういう見方や考え方もあるのだな……と、妙に感じ入ってしまっていた ] (179) 2022/10/19(Wed) 14:30:06 |
【人】 白瀬 秋緒え? ……え? [ 己が黙っていると、何故か焦ったように、小鳥遊から問いが来る その言い回しに引っ掛かってしまって、首を傾げた まるで、己の願いを、聞いた事があるように聞こえたから ] …………………………あー…… ……もしかして、聞いてました? [ 過ぎったのは、絵音や大木と話した時のこと ……あの場にいた全員が己の願いを聞いている可能性を、いい加減学習するべきなのかもしれない まああの願いは、半分フリのようなものだけれど ] (180) 2022/10/19(Wed) 14:31:11 |
【人】 白瀬 秋緒[ おしるこ缶に口をつける 生まれる間 暫く黙ってから、口を開いた ] …………決まって……ました でも今は……悩んで、ます [ ……己の生だけならば あの人に渡してあげても良いとは思い始めていたのだけれど まだ躊躇する理由がある あとは大木と話して思うのは、 仮に生きることになるのなら、何を願えば良いかといういうこと 一人で悩むのは、随分と難しい、から 素直に今の己の状態を、吐いた* ] (181) 2022/10/19(Wed) 14:31:33 |
【人】 大木慎之介[昼休み。 グループ宛にメッセージを送ったあと、 未國からの返信に気づいた。 一言だけの返信は同意の言葉にも見えるが、 どういうわけか社交辞令のような印象を受ける。 気軽にいろいろ言い合う仲の未國にしては、 随分と覇気がないように思えた。 写真が添えられているのも不思議だった。 言外に何か伝えたいことが込められている気がして、 真剣に写真を見つめた] (182) 2022/10/19(Wed) 14:46:50 |
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