74 五月うさぎのカーテンコール
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謝らないで下さい。
俺のために悩んでくれるのはすごいうれしいけど。
[手を離して、代わりに体を擦り寄せた。
抱きしめてくれるのだから、触れることは許してくれるのだから、キスすらしてくれるのだから、]
──…ッ
[喉の奥で引き攣ったような息が一つ漏れた。]
おれは、ジンさんをお……
カズ
…にするの、平気じゃないです。
貴方を思い浮かべて、いいように扱って、抜くの……無理やり汚してるみたいで。
なのにやめられなくて。我慢できなくて、出したら凄く
……苦しくなります。
[罪悪感。
彼が笑って許してくれるのは、想像の中で何をされているのか、わからないからだ。きっと。]
今度は、ジンさんがしてくれませんか?
どれくらいまでなら、俺があの──煽られないのか。
[ぎゅう。腕に力を入れる。]
いっぱい撫でて欲しいです。キスもしたいです。
でもさっきみたいな深いキスは。
キスが上手すぎて、俺慣れてないから、勃っちゃうから、たくさんはだめです。
[反対されても。とは言うものの、恐らくそうはならないだろう。
母と料理していた姿を思い出して目を細めながら。
彼の将来の話に、自分が隣りに居ること前提で進んでいることが嬉しい。
兄の結婚式は夏の最中。
季節は梅雨を越えようとしている。
約束は近々果たされるだろう。
体温の高い手が頭を優しく撫でて、その心地良さに微睡みの中に落ちていく。
落ちて来る瞼に抗えずにゆっくりと視界を閉ざして、意識を手放した。]
―― それから ――
[数十分か数時間か、目を覚ませば既に辺りは暗くなってきていて。
脱いだ浴衣を羽織ってそっと隣の部屋を覗けば、既に食事が運ばれて始めていた。
慌てて身支度を整えようと、お風呂に向かう時。
内腿から伝う違和感に気づいたら、どうしようもなく恥ずかしくなって脱衣所へ飛び込んだ。
こっそりと事後処理をして、余り待たせては悪いからとシャワーだけで済ませる。
髪はまだ乾かしきれなかったけど、後は自然乾燥に任せて。
お風呂上がりに脱衣所で部屋着用の浴衣に袖を通して鏡を見たら、浴衣では隠しきれない箇所に赤い華が咲いていて、指先でその痕をなぞる。]
……どうしよう……。
[肌を隠しきれないのは困るけど。
彼の所有物になった気がして、嬉しくもある。
首周りの襟をきゅっと寄せ集めて、できるだけ帯をキツく締めた。]
[ようやく身支度を終えて、部屋へと戻ったら。
テーブルには料理が見事に並んでいて、彼のほうも準備万端だった。]
わあ……、豪華ですね。
おいしそう……!
[机を挟んで座椅子に腰を掛けたら、鍋に火が点る。
鍋に火が入るのを待ちながら、開かれた蒸籠へと視線を移せば、茹で上がった野菜達が顔を覗かせた。
両手を打ち合わせ、期待に目を輝かせた。
日本酒の説明を受けて、]
日本酒は嘗める程度しか飲んだことないんですけど、
せっかくだから飲んでみたいです。
[興味半分、ご相伴に預かることにした。*]
[褒めてくれるのに、手は出してくれない。
甘く嬉しそうな目で見詰められれば、
燻る熱は上がるのにせつなく疼く場所には届かなくて、
時間ばかり過ぎていくから。
とうとう、ぽろりと目尻から溢れた雫が頬を落ちて。
ようやく伸ばされた腕に、胸が安堵で満たされ
彼の首に両腕を絡めて身を委ねた。]
こわい、より……
ちょっと……さみしかった、───…ぁ ン、
[蓮司さんが手を伸ばしてくれなくて。
目の前にいるのに、くっつけなくて。
ぐすぐすと訴えながら、支えられて彼を飲みこんでいく。]
[いつもより深い場所まで入り込むのを感じながら、
僅かな苦しさに眉根を寄せていたら。
覗きこんできた彼と目が合って、ふふ、と目を細めた。]
ん。……へいき、です。
おくまで、蓮司さんでいっぱいなの……うれしい。
……その、重くないです…か?
[背中をさする掌がやさしい。
見下ろしたところにある額に、こつんと額を寄せて。
濡れた頬が乾くまで、しばらくそのまま。]
[そして、馴染んできた頃。]
ん。
[ねだる声に、小さく頷き。
鼻先をすりつけながら、彼の唇へ啄ばむようなキスを。
唇に、頬に、鼻の頭に、じゃれるように口付けていたら
身動ぎに合わせて擦れた奥に、小さく声が零れた。]
ッ ふ……、
あの……蓮司さん、動くの……まだ、だめ?
[ゆるやかに彼を締めつけてしまい。
目尻を赤く染めながら、彼をじっと見下ろした。*]
[戻って来た彼女の浴衣は合わせをきつくしているけれど、それでも首に咲いた華はそれとはっきりわかる程度に色づいている。
彼女の荷物にあの位置が隠れる服がなければ、明日は絆創膏を貼らせることになってしまうだろうか。
それはそれであからさまな気もするが。
鏡で確認してきた筈の彼女の顔に非難の色が浮かんでいないということは、後悔はしていないのだろう。
隠す方法は明日また二人で考えよう。]
じゃあ、お試しにちょっとだけ。
舐めてみて、きつそうだったらやめときな。
ひと瓶一人で開けるくらいの心算で頼んだし。
[冷酒なのでグラスが用意されている。
傾けられた彼女のグラスにほんの数センチ注いで乾杯した。]
っくーっ
あ、甘いなマジで……
[刺身を食べるにはもう少し辛口が良いが、温野菜となら野菜の甘さも手伝ってデザートみたいな形で味わえそうだ。
店でも取り扱えないか、帰ったら店長と有村に相談してみよう。]
[うっすらと色づいた出汁が沸いたのを見て、野菜と豆腐を入れた。
竹筒からつくねを落とすのはお手の物、へらで均等な大きさにまとめて落としていく。
肉は一切れが大きいが薄い。
地元のブランド豚らしい。]
あ〜〜〜〜この肉で野菜巻いて食うの最高。
春菊はシーズンじゃないけど、鍋には欲しい派だからあって嬉しい。
[そもそも鍋自体初夏にはあまりしないものだが。
汗をかいたらまた露天風呂に入れば良い。
温泉最高。*]
……そか。
[青年の深い想いを軽く扱ってしまった。
苦しくなります、の言葉が、ずるい大人の胸に深く刺さった。]
それは、俺がいいよって言っても?
――言ってもだよなぁ。分かるからなー。
[分かってしまう、その苦しさが。
相手の知らぬところで、相手の知らぬ痴態を思い描く、その狂おしさ。]
そーね。
せめて、俺が受け入れられるようになるまで、たくさんは我慢して。
俺もしないよーに気をつける。
[深いキスを、あげたくなる。自分の許容範囲の中だから。
けれどそれは、こちらも我慢すべきだろう。
せめて、互いの境界線を探り合うような今の間は。]
んじゃ、触っていい?
[はじめは、なんてことない触れ合いから。
頬に触れて、笑いかけて、髪を撫でる。
徐々に、耳を擽って、唇を指先でなぞってと粘膜の近くへ。
首筋のラインに手を添わせて、首後ろで両手を組む。うっとりと目を細めて、顔を近づけてみる。
唇は重ねずに、しなだれかかるように体重をかけた。]
……あ。
[そのまま背中をたどり、腰に、叶うなら臀部に至ろうとしたが、手が届かない。
せっかく雰囲気は出ていた気がするのに、締まらない。]
背高いねえ、麦は。
[ぽん、ぽん、背中を叩いてみた*]
[寂しかったと聞いて、胸の奥が甘く疼く。
背中を抱き締める腕に微かに力が入って。
大切な宝物を腕の中に閉じ込める。]
寂しい思いをさせて、ごめんね。
教えてくれてありがとう。
[そんな嵐が、嬉しいと笑ってくれるから。
自分も目を細めて、嵐に笑いかける。]
幸せの重さだから……
全く重く無いよ。
[事実、重いとか意識したこと無かった。
ぴたりとくっついて、抱き締め合える。
その距離の近さに、痺れるような快感を感じる。]
[キスを強請ると、啄むようなキスが降って来て。
顔中に降るキスに、小さく声をあげて笑う。
睦み合う時間に心からの満足を感じて居れば……]
ふっ。動こうか。
……嵐も。無理のない範囲で動いてみて?
後。俺にちゃんと、つかまってて。
[背筋を伸ばして、嵐の唇に口付けて。
下から突き上げるように腰を動かす。
微かに揺れる嵐の身体を、倒れないようしっかり抱き締めて。
低い吐息を零しながら、甘やかな夜に溶け行った。*]
はい、じゃあ少しだけ。
基依さんは日本酒お好きなんですか?
[グラスで冷酒を受けてから、彼のグラスと合わせる。
おそるおそると口を付けてみた。
思ったよりも辛くない。これなら飲めそうだ。]
……あ、あんまり辛くないですね。
これならお付き合いできるかも。
[喉元を通る熱さはあれど、甘口とあって飲みやすい。
グラスを傾ける手が、少し早くなる。]
[お鍋がぐつぐつと煮えてきて、美味しそうな匂いがしてくる。
お鍋に温野菜と野菜の多さが嬉しい。
鍋奉行を彼に自然と任せてしまいながら、茹で上がったお肉とお野菜を貰った。]
お鍋に入れる豚肉いいですよね。
牛肉よりさっぱりしていて、お野菜に合う感じ。
私は水菜も好きです。食感がシャキシャキで。
[取皿に息を吹きかけて冷まして、お肉を頬張る。
さすがブランド豚、柔らかく溶けて無くなっていくみたいだ。
野菜も湯は通してあるけれど、程よく芯が残っていて歯ごたえが良く、甘い。]
ん〜……、夏のお鍋もいいかも。
[湯上がりの熱さに、お鍋の温かさ。身体がほこほこと温まっていく。*]
飲みやすいからってペース早めたら一気に来るからな〜ほどほどで。
[とはいえ彼女はきっと、自分と飲めるのが嬉しいのだと思えば忠告も強くは言えないのだが。]
詳しくはないけど大体飲むよ。
熱燗よりは冷酒が好き。
年末に予約して年始にだけ出るにごり酒は絶対買うから、初詣の帰りは一緒に呑もうな。
[一緒に過ごす予定がどんどん具体的な色を帯びる。
その頃までには「約束」を形にしたいという誓いは今は胸に仕舞って。]
水菜も好きだよ。煮過ぎてなければ。
[くたっとなった水菜は歯に挟まる率が高い気がする。
味が苦手な訳ではないから食べるが、火を通さない方が好きなので、出汁にくぐらせた程度ですぐ器に引き取った。
アクを取り、お玉を持ち替えて豆腐を掬う。
彼女の器にも入れて、自分の器にも。]
豆腐は塩水に30分くらいつけて水を抜いてから煮ると食感がねっとりになって美味いから今度食ってみて。
[この豆腐はふるふると崩れやすく、これはこれで美味いけれど。
そんな風に会話をしながら二人で鍋をつついて。
温野菜は味噌をつけて味わった。
刺身にはたっぷり目の山葵。
〆に鍋で雑炊まで作って、最後には流石の卯田も満腹になる。
酒も良い感じに回って、片づけて貰う間、少しうとうとしそうになっていた。]
あ〜今風呂入ったら確実にオチるな。
鍋食って酒飲んで、汗かいてんだけどー、
………
……あれ?寝てた?いや、寝てない………
[座卓に額がつきそうな気がする。]
や、キスすんなら木じゃなくて紫亜がいーわ。
[何を言っているのだか。*]
はい。
[笑って。
ウィスキーを飲む。氷は溶けてしまっていて、飲み干してからもう少し注いで舐めた。
冷えていないストレートが直接喉を灼いて、でもその強さも海の香りも好きだなと思う。
思ってから、溶けた氷で水割りにすればよかったのではと思い付いた。チェイサーチェイサー。]
ん。きもちい……
[髪を撫でる指にとろんと瞬いて。
耳をくすぐられて息を抜く。]
……ふ
[急所。首に触れられてぞわりと粟立つ感覚。
でも嫌じゃないから、背中に回した腕が下がりすぎないよう肩の骨を柔らかく撫でた。
近づく顔に、やっぱり綺麗だと思う。
まつ毛が絡まってしまうんじゃないかという距離。]
は、 …、
ん…ン
[額をすりすりと合わせて、ゆっくり瞬きをする。]
背──早く、はやく大きくなりたくて。
魔法をかけすぎました……
[恩返しのうさぎは身長の秘密を暴露した。]
は…ジンさ
[預けてくれる体重を支えたまま、重心の位置を変え。
伸び上がるように体を起こした。
顔が離れ、頭を胸へ抱きこむ。後頭部の髪で指先を遊ばせた。]
もっと、ためして…
[これなら届きますか?
手のひらを強請って、腰を小さく揺らした。*]
はぁい。
[ペースを窘められたら、ちょっぴり首を竦めて。
それでもともう一口だけ口にした。]
にごり酒?
飲んだことないです。気になります。
[彼と話していると知らないことを覚えていくのが楽しい。
新しい味を覚えると共に、知識も増えていく。
お昼間に話していた初詣は、早速次の予定が決まって。
「楽しみにしてます」と期待を顕に口にした。]
分かります。柔らかいと歯に挟まるので。
[くすくすと笑いを堪えて。
今し方話題に上がったばかりの水菜がお皿に移る。
お玉を差し出されたら、器を手に取って寄せて。
湯気の上がる豆腐が届けられたら、お箸で崩す。
ふわっと崩れていく豆腐はかなり柔らかく、口の中で溶ける。]
塩水ですか?
そんなことしたことなかった。
今度試してみますね。
[お豆腐は基依さんが初めて出してくれた料理にも入っていたから、何だか感慨深い。
元より好きな食べ物だし、もしかしたらそのことも覚えていてくれているのだろうか、なんて考えが脳裏を過ぎった。
基依さんが作ったわけじゃないけど、今日のご飯も私の好きなものが散りばめられている。
そのことに密かに気づいて、また彼が愛おしくなる。
お刺身の山葵も、最初は敬遠していたけれど。
いざ食べてみたら新鮮さが勝って、辛味のない味がした。
また一つ新しい味を覚えて、好きなものが増えていく。]
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