人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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【人】 仕立て屋 アルフレド

[>>148>>149魔法石に興味を持っているように見える。この国は魔法的な文化は高いと聞いているので、このような客人は案外居るので気にしない。]

 そうだなぁ。
 買ってくれるから安くしてえんだが、ちと足りない。
 
[多く買ってくれる分お安くしたつもりではあるが、今あるのこんぐらいと提示されたのは彼の手持ちより多い。]

 >>150もちろん取り置きしておくのはいいぜ。後日引き取りに―何か月も待たされると保証はできんが明日なら全然かまわねえ。

 今、この国も>>147いろいろごたごたしてるからな。
 治安が微妙に悪いんだ、必要以上に持たないのは賢明だと思うぜ。
(160) 2021/04/19(Mon) 0:33:38

【人】 仕立て屋 アルフレド

 じゃあ取り置きしておくぜ。
 ―おっと、代金はこんくらいだが大丈夫か。

[ほかの商品とごっちゃにさせないようにするために、取り置きの品を小さな箱に入れておく。>>148諸外国のマダムのために、大事に。]

 そうそう、気にしてたので言っておくと>>147オーダーの品は物によりけりだぜ。数日で済むレベルのもあるが、でかかったり意匠を凝らした代物はもっとかかるぞ。

[目の前の彼がこの国にどこまで滞在できるかはわからない。
とりあえず、目安だけを伝えておく。

彼が出る時には、よろしく頼むなと見送って。]**
(161) 2021/04/19(Mon) 0:43:27
[ 身形姿と、情勢に甘えた問を彼は快く請け負ってくれる。
 許されているのだからと腕を取る。彼は何時だって優しく、それが自分だけに向けられた特別なものだと、夢のような自惚れを抱かせる程だ。自惚れではと自戒するだけの分別はある。物語にある恋の病のようだと他人事染みて独り言ちる自分がいる。

 文筆の傍ら、行き交う旅人が語る余聞が得難いとの方便で、簡易な宿を開いている。巣に招いているのだ。ひとの記憶を糧としてひとかけらを得る代償に、快適な寝台と温かな食事を差し出す。長くそうした生活を続けて、そこに彼は訪れた。

 行き交い過ぎ去る旅人を見送るだけの自分が、初めて手元に留めたいと願った。
 限られた彼の命の時間の、今を過ごせるだけで僥倖の筈が、過去に焦がれて未来までを欲しがった。
 記憶を糧とする食性であること知っているだろうに、何故彼が、あんなにも美しい初恋の思い出を自分に与えたのかわからない。もう二度と自分に与えられることはない過去の記憶に自分は羨望さえ覚え、口にしたいと涙した。]

 なに?

[ 彼が何かを口にし言い詰まった。
 あの日の出来事は麻疹熱に当てられたものだったろうか。彼の口にした、これきりにしないでとの言葉の響きも、今となっては熱に浮かされた自分の願望でしかなかったのではないかと思う。自分に取っては一時の熱ではない。

 あれからも変わらぬ様子で彼は何度か自分の元を訪れた。
 凪のように変わらぬまま今があり、こうして寄り添そう事で足り得ると思えればよいものを。

 道の少し先、灯りの下教えられた店名を刻んだ看板が照らされているのが見えた。]

【人】 宵闇 ヴェレス

 数が居ればいいってもんじゃないだろうにね。

[ 血統の維持として誇示として為政者は得てしてそういうものか。自分の故国は出生数の低下からゆるやかに滅びを迎えているだろうが、国に残っていれば統治側の縁戚として、女として成人を定められ産めよ増やせよとせっつかれていたのだろうこと想像に難くなく、些かうんざりとした声音が漏れた。辟易として国を出てそれきりだ。二度と戻るつもりはない。
 故国とこのアルファルドでは事情も異なるだろうが、王子が二桁も居れば後継を定めていなければ争い事になるのは必然も、生憎その皇太子も王の死後弑されているから>>0:151泥沼である。

 皇太子が殺害されたことは自分も読んだが、理由までは紙面に記されてなかった。
 調度ダンテと話題にしたから耳についたのか、地元の住人で混み合う店内のざわめきの中に、あれは禁忌を犯したから処されたのだ>>2、との声を拾った。嘘か真実かはわからない。]

 どうだろう?

[ 折角の地元産の酒精だ。流通に秀でた自国でも望めば入手することは可能だろうが、産地の風土で口にするのとは味が違う。

 ダンテも折角だから、と口にしたが>>156、味と度数を確かめるような暫くの沈黙に笑ってしまった。]

 僕もこれは止めておく。

[ 笑ってバーテンダーに新しい杯と、水と氷をオーダーする。食事に合わせるには風味も度数も強過ぎる。それに此処から宿に戻るにもそれなりに歩く。前後不覚になることはないだろうが、あまりに気を緩める気にもなれなかった。]
(162) 2021/04/19(Mon) 1:56:11

【人】 宵闇 ヴェレス

 酔うよ。ダンテが知らないだけだよ。
 ハンデってどれくらい? ワインボトル1本くらい?

[ もう1回言った。常にダンテが酔って終わっているのだと念押ししているようなものだ。挙げ句ハンデの値をつけたが、2本でもさして状況は変わらない気もする。

 カウンター向こうの店員だけでなく、並びの客からも冷やかしが入る。
 買物の時も感じたが、朝方この国に到着したばかりの頃に受けた疑心の眼差しは既にない。店の人間であったり、酔客であったりするからだろうが、概ね旅人を受け入れる様子は感じが良い。元の姿のままでは恐らくこのような扱いではなかったのではないか。それを思うと、この国に生まれ、同性を愛したならば苦労だろうな、というようなことを思考の端にぼんやりと思う。

 アラックを数杯頼み、ダンテの頼んだ赤と白の酒瓶も分けてもらった。というよりも、主に飲んだのは恐らく自分で、食事を平らげた割合とボトルを開けた割合はダンテでと自分で綺麗に反比例していそうだ。]
(163) 2021/04/19(Mon) 1:59:03

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 自分と同様、ダンテも滞在の間見回るところを店員に尋ね、商店で聞いた魔法を織り込んだ布を扱う職人の店を気にしているようだ。
 旅が多い彼なので、利便高い品があるなら見てみたいのかもしれない。
 それから王宮は警備が厳しく見学することは出来ないが、外から見てもそれは壮麗な造りだという。確かに、此処への道すがら幾筋か向こうであっても煌々と灯された燈籠の光は漏れ、一角は粛然とした雰囲気を醸し出していた。]

 ご馳走様、此方にいる間にできればまた来ます。

[ そうして席を辞そうとする頃には、自分たちの他に客はもう一組、二組しかいなかった。

 飲み比べの結果は、勝てる気がしない、とダンテの言葉で締め括られたが、足元は確かで>>158、実際張り合うような呑み方はしていなかった。
 彼も宿に戻るまでの道行きを気にしていたのだろう。]

 ほんとに強いね、あのお酒。

[ 自分もワインの1本、2本くらいなら平常の様だが、アラックの方が幾らか酔いを巡らせた。度数が強い故というより、独特の風味と口当たりで、どれほど呑んでいるのか見当が付きにくい事が理由だろう。

 歩みが危うい程ではない癖、許可もなく彼の腕を取り、宿への帰路を辿る。]**
(164) 2021/04/19(Mon) 2:01:41
[ 日付の変わる頃宿の部屋に着いた。サンドウィッチの皿は片付けられ、昼に乱した寝台のシーツは綺麗に整えられていた。顔を洗おうと浴室に入ると、水気も綺麗に拭われ、新しいタオルが備えられている。

 ワインとチーズの皿は窓際の卓にそのままだったので、アラックの酔いに乾いた喉をまた白ワインで潤した。]

 眠い。

[ 思えば今日の1日は長く、この国に足留められたこと、朝市の後宿を探し、姿を変え、必要な身の回りの品を購い、雰囲気の良い酒場で食事をした。

 昼に幾らか眠りはしたが、強い陽射しと姿形の変化、酔いも合わせて、こんな時間であるのに眠気を覚えた。寝台に腰掛け、編上げのサンダルの紐を解こうとするのも、気が急くほどに結び目を硬くする。

 酒場への道すがら、ダンテが言い差した言葉は店の喧騒の中続きを語ることはあったのだろうか。もしくは帰路。宿までの間に沈黙を守っていたなら、問うてみたかもしれない。]**


   お話をする相手がいるんだもの。
   どうしても迷い込みたくなるわ。


[ 今日は少し彼女の体型に沿った形のワンピースで
  薄いラベンダーカラーの珍しいものだったかも。
  前回よりはふんわりとしていないけれど、
  彼女が動けば床を裾がはらって動きが生まれる。

  彼のため息のような吐息が耳に入れば
  ふふっとゆったりとした笑みが彼女からは溢れた。
  それほど、特に気にしていないようで
  食事のほうが気になってしまった。   ]


   わかったわ。ルシアン見つけてくるわね。


[ とは言ったものの、やっぱり気になって
  彼女はルシアンを屋敷の中で見つけ出す
  その中で厨房に行き、パンと飲み物を
  こっそりと頂いてルシアンを見つけた。
  本当は他にも何か、と思ったけれど
  断食後はすぐになんでも食べられるわけではなく
  彼を思ってそれだけをとってきた。

  彼のところを出て少し経ってしまったような。 ]



   よければ、これを食べて?
   さ、ルシアンご挨拶を。


[ ようやく戻れば、
  鉄格子の中へ飲み物が入った瓶と
  布にくるんだ柔らかいパンを置いて
  一緒についてきていた短毛のロシアンブルーを
  抱き抱えると、にゃぁんっと鈴のような声が
  その場所に響いたことだろう。

  しかし、彼の言葉は彼女をまた驚かせるに
  十分すぎる話で。
  まさか、彼の名前の意味が犬だなんて、
  おかしすぎる話では?          ]


   どうして、そんなお名前なの?
   あなたのご両親は、
   あなたを愛していないの…?
   ────あなたの、
本当の
お名前は?







[ 矢継ぎ早に質問をして、鉄格子に近づいたら
  腕の中にいたルシアンが飛び降りて
  あちらのほうへと隙間を見つけて入ってしまった。

  どうしたものかしら、と思ったけれど
  名前を変えたほうがいいのかしら、と
  うぅん、と悩みつつ彼の返事を待った。  ]*




【人】 第11皇子 ハールーン


[ダレンの背後に半身を隠すと同時に、その『軍人』の小さな呟きは、自分も拾った>>154。初めは頭の中で繋がらず、様子を見ていたままだったが。>>155で忘れ物について問われ、確認がてら口に出す。その影>>152を見送ったあとに。]


 …………あのひと、父上の事を言ってた?


[幼い頃に何度も見た事はある筈の『存在』。年の離れた兄達は自身でも兵団を持っているのも知っているが、武力に関わるものはひたすらに避けていたから──ああ、また何も知らない自分だ。]


 届ける先は、えっと……彼の元に確かに届くなら
 追いかけるのが良いと思うんだけど、
 どうしようね。多分、どこかに届けても……


[食品の類は恐らく、その場で消費されるだけの気がする。それが重要参考品でない限りは。と言ってみるけどダレンの反応はどうだろう?]

                
.
(165) 2021/04/19(Mon) 11:21:37

【人】 第11皇子 ハールーン



 あのひとの所属とかが分かれば……良いんだけど、
 ごめん……──俺ホントに何も知らないね??


[そりゃあ『どうして戻ってきた』と言われるワケで。

『家族』についての認識も、自分の立場についても、自国についても、何も向き合ってこなかったのだと歩く度に身に沁みて、実際頭を抱えた。こんな些細な事ですら答えにつまるとは。いち国民の方が役に立つのではないか?

『逃げ回るだけの自分じゃなくて、もっと別の自分になりたい』

ダレンに主従を申し込んだ時、言った言葉を思い出す。と、同時になけなしの記憶からひねり出す。そうだ、考察をしろ。]


 ええっと……ああいう制服……兄達の兵団では見たことないから……自警団もあんな立派な制服じゃないし……アンタルのとこも違うと思う。国の軍とも違ってて……

(あっ、でも衣替えとかあったらどうしよう?!)


[ダレンが『国軍の駐在所』という単語を出してくれるなら、俺は感動しちゃうと思う。それが一番まるいよね。]**

                
.
(166) 2021/04/19(Mon) 11:29:01

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>165父上のことと言われると、ダレンも頷いた]


  思わず顔に出てしまったよ。>>154
  あれじゃ関係者を名乗っているようなものだ。


[護衛失格の態度だったと苦笑を浮かべて反省しつつ、彼が残したオイルサーディンの瓶を見る。

 追いかけてみてはと主は言う。
 あの足取り>>152ではそう遠くへは行っていないように思った。追えば追いつけそうである]
(167) 2021/04/19(Mon) 12:40:49

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>165 >>166主が届け先や彼の所属を考えるのを聞いていて]


  なら……異国の軍隊か、傭兵団だろうか。


[誰の息がかかった相手かわからないとなれば、やはり深追いはためらうものだが]


  国軍の駐在所に届けてはと思ったが、
  何者か知らない相手の落とし物が
  本人に戻るものだろうか……。

  追ってみようか。
  彼が何者でも、あれだけ足元が覚束なければ
  そうそう遅れはとるまい。


[そう言うと、ダレンは軍服姿の男が去った方向>>152へ大股に歩き出した。
 追いつけるのではないかと考えて。

 しばらく探してみて彼が見当たらなければ、オイルサーディンの瓶は国軍の駐在所に忘れ物として届けるだろう]**
(168) 2021/04/19(Mon) 12:41:09

【人】 傭兵団長 ダイゴ

― →傭兵団官舎 ―


 『うわ、隊長!?どうしたんスか、顔真っ青!』

[色々とぶちまけてしまいそうな心地を気合だけで堪えて、よたよたと官舎の入り口まで辿り着く。出迎えてくれたのは事務担当のチドリだった。すかさず受付から抜けて肩を貸してくれたのはありがたかった。]

 ……すまない。午後は任務続行不可だ、報告書…

『外傷……は無さそうですね、ハルマ呼んで来ますんで、自分の部屋で大人しくしててください!ああでも、喋れるなら敵の情報だけでも…』
 
 ちが、違……さけ …少し、体調を崩しただけ、で、

『はぁ?よりにもよってアンタが…でも顔色酷いし…毒でも盛られたって言われた方が信じるんスけど』

[酒臭さが残る程飲んでいたわけでもはないし、肌に赤みを帯びる体質でもない。強ち毒といって間違いではないのだが、それも自分で飲んだなんて口が裂けても言えない。大きく囀るような問い詰め方を不調という理由で隠し通す。]
(169) 2021/04/19(Mon) 13:44:23

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[自室に戻ってベッドに倒れこむ。数分してハルマが部屋に入ってくる。奴はここの団員であり、専属の治癒魔法士だったが、持ってきたのは氷で冷やしたタオルと飲料水だった。自身の容態を聞いたうえで、過労だと判断してくれたようだ。

珍しいな、とはふっかけられたものの、此方の状態を詮索するような言葉を掛けることはない。]

 ……報告書…

 『馬ァ鹿、だから根詰めるなっつったろ、寝とけや。
  ……、……。
  荷物は、こっちに置いとくからな。』

[そういって、ベッドサイドのテーブルにもともと脱いでいた外套をたたみ、束ねられた本がその上に乗る。
ハルマも――この団員の殆どが、アーサーとの交友を知っていたので、そのあたりの事情は汲んでくれているようだったことが、数秒の沈黙から受け取れる。そのまま静かに立ち去っていった。]
(170) 2021/04/19(Mon) 13:44:29

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[午前中だけで何人に迷惑をかけてしまっただろうか。
回復したら詫びをいれにいかなければならないだろう。

"あんな話をしたって、何も無いのに"。
虚ろな穴が広がっていくようなこの心地は、
…本当に、毒が回る感覚と似ているようだ。

体調不良が原因で気が滅入っているとしか思えない。無理にでも一眠りしてしまおう。重くなった瞼に従って、その時は意識を手放した。]
(171) 2021/04/19(Mon) 13:44:34

【置】 傭兵団長 ダイゴ

(>>166 >>168)

[さて、意識も身体もその場所に留めたわけだが、普段の状態では当たり前のように気づけていたのだろうに、追跡されていた事には全く気づけていないだろう。

その足取りを追うなら、誤魔化しや偽りなく、
意図的に"避けていた"であろう王宮方面へと向かうこととなる。石造りの平屋造りの通り道、2,3本向こう先には
"件の本宅>>0:7"の屋根の一角でも見えてくるのではなかろうか


それでも男を追うのであれば、その建物には、

 『傭兵団ココウ』
 『依頼については正門先受付にて』

と、看板が壁にかけられてある。
見かけについてはこの国だけでなく、ごく一般的なギルドの入り口のように見えるだろう。]
(L0) 2021/04/19(Mon) 13:44:36
公開: 2021/04/19(Mon) 13:45:00

【置】 傭兵団長 ダイゴ

[もし入る事を拒むのであれば、
油漬けの瓶はかねがね想像通りの末路を迎えて彼の元には届かないかもしれない。

最も、国防軍の誰かさんに見つかったら、数日後どうなるかはわかりかねる。]



[落とし物を届けに来ただけ、>>168ならば、
事務専属のような隊員――第11皇子と見かけは同じくらいの、眼鏡をかけた軍服の少女が出迎えてくれて、必ず届けますという一言に合わせて快く受け取ってくれるだろう。

――彼女は、皇子に対してなんら無反応のようである。
面影の記憶すら、もし合わせていないらしい]


**
(L1) 2021/04/19(Mon) 13:45:49
公開: 2021/04/19(Mon) 13:50:00
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a8) 2021/04/19(Mon) 13:52:21

【人】 祓魔師 ダンテ


 
 あはは、血統が第一ってなると候補は多い方がいいのかな。

[ それが元で国が乱れていると聞けば本末転倒と思えるし、>>162数がいれば良いってものでもないと勝手に増えたみたいに言うから少しおかしくて笑ってしまったが、この国の人に聞かれたら不敬かと小声になる。

 それに一人一人に個性があって、誰かの大切な人かもしれず。

 とは言え ヴィから彼の国のことを自分は聞かされたことはあったか。彼も生まれは支配層の出自で、国の維持の為に犠牲になる事柄については思うところがあるのかもしれない。

 それから、亡くなった王子の話が耳に入り、噂ではこの国の禁忌に触れて処されたというからゾッとしてしまう。そんな身分の人間にも適用されると言うことは、身元もしれない旅人が拘束されてそのままということは普通にあり得る話だ。

 それと、そんな噂が立つと言うことは相手と目されていた人物がいたはずで、考え始めれば亡くなった王子にも色々な物語があったのかもしれないなと思ってしまう。*]
(172) 2021/04/19(Mon) 14:57:55

【人】 祓魔師 ダンテ


 
 それが良いと思うけど、君ならこの強い酒でも水みたいに飲めるのかなと少し。流石に無理だったね。

[ >>162自分が原酒のままは危険そうだからやめておくと言えばヴィも同じく薄めて飲むことを選んだようだ。
 僕もこれはやめておくと同意するような言い方をしていたから、ことと次第によってはそのまま飲んだ可能性もあるんだろうかとうっすら考えてしまうが置いておこう。]

 悔しいな、君が酔ったとこを見たことないなんて。ボトル3本はハンデがいるでしょ、知ってるよ。

[ 更に追い討ちで>>163自分の心根を明らかにするような事を言う。やはり自分が先に酔って落ちてしまってヴィがその後どうしているのかを知らないままらしい。
 ボトル一本なんてあってないようなハンデだ。そもそも自分がボトル一本で上限に迫る。]

 そのうち見といてよ、君が酔うと知ったならもう少し計画的に頑張ってみるから

[ 自分の飲むペースを限りなく落として、ヴィにたくさん飲ませるような戦法(?)なのだが、本心うまくいくような気がしない。
 そんな下心があってだと余計に正々堂々飲まなきゃとか考えるのが自分な気がする。

 そのうちと言った通り、今日は二人とも食事の供としての飲み方をしていた。

 それでも一般の人種からすれば、ヴィの外見にそぐわない飲みっぷりに、若気の至りで無茶してないかと心配そうな視線もあったが、ヴィの年齢や経験値からしてそれは無い。*]
(173) 2021/04/19(Mon) 14:59:36

【人】 祓魔師 ダンテ



 うん、美味しかった

[ ヴィが>>164こっちにいる間にまた来ると挨拶をしたから、自分も同意を示した。旅先で良い店を見つけられるのは幸運だ。
 過去にヴィの国に足止めされた時も、海鮮料理の美味いカフェを知り、何度か通ったものだ。今でもお気に入りだ。]

 珍しいね

[ 店を出た後ヴィが酒の度数についての評価を口にしたから少し驚いた。たしかに料理にぴったりで度数の割に冷たく甘く飲みやすいから人気なのも頷けるが、飲みながらでも何となく直感でこれはやばいぞと分かる感覚。

 それから何も言わずに、ぴとりと自分の空いた方の腕を取るような仕草をしたから、言葉通り少しは酔っ払っているのかもしれないと、自分の顔が綻ぶのがわかる。]

 帰ろう

[ きっと自分の声は弾んでいる。食事もうまくて酒も入り良い気分で、その上隣にはヴィがいる。*]
(174) 2021/04/19(Mon) 15:02:06

【人】 祓魔師 ダンテ

[ それから何事もなくホテルにたどり着き、店からも短い距離ではあったが何となく安堵した。やはり緊張は少しは残っているらしい。

 買い物してきた物の荷解きは明日で良いかと長椅子の上に置き、出かける前に入浴は済ませていたし汗をかくようなこともしてないからバスルームを使うのは明日で良いかなと自分を甘やかしそうになる。

 自分はもう酒が入っているしすでに眠たい時間で、ヴィは逆に活動時間といってもよいから二人は眠りで分断されてしまうのかもしれない。**]
(175) 2021/04/19(Mon) 15:02:38
[ ホテルの部屋は自分がフロントで頼んでおいたように、空いた皿などは片付けをしてくれたようだ。ヴィがバスルームに消えて洗面台を使う物音がしたから、その間スーツケースにしまっておいた部屋着に着替えておいた。
 一人なら下着でもなんでも適当に寝てしまうのだが、ヴィの前でそんな図々しいことはしたくない。

 それから歯磨きをしたり、寝る準備をすませようとしていら、ヴィが眠たいと言うから再び驚いてしまったが、すぐに自分の至らなさにも気づく。]

 …ごめんね、無理させてた

[ 言われて見れば、無理に計画を変更させられいつもなら眠る時間に歩いて宿を探したり、その上身体の変化はそれなりの体力を使うなんてことはは少し考えれば分かるはずなのに失念していた。

 そんな中での数時間の移動や買い物は彼が疲れるには十分だっただろう。]



  それなら、そばで眠ってくれる?

[ 絞り出すような一言になっていたような気がする。自分が長椅子に行くなんて言えばまたヴィのほうが気遣うだろうし、と言い訳でしかない。

 店へ行く前に言おうとして言えなかった言葉も今なら言えるだろうか。**]


[ ラベンダー色のドレスが
  前回とは違う揺れ方で風を纏う。
  話をする相手というには、
  自分はあまりにも立場が違うと思うのだが、
  彼女はそんなこと意に介さないようで。

  ふふと溢れ落ちる笑みは軽やか。
  己の話も忠告も何処へやら、
  同じように軽やかな足取りで歩き出した彼女は、
  幾らもしないうちにまた舞い戻る。]
 


   迷子はご卒業されたようですが。


[ 迷うこともなく此処に戻られた様子に
  皮肉げに笑みを一つ。
  鉄格子から躊躇いもなくすい、と腕が伸びて、
  布に包まれたものと飲み物の瓶が
  そっと置かれる。

  いつだって仄暗いこの世界に、
  細く白い腕がやけに鮮やかで艶かしく映って、
  一瞬、目を奪われた。 ]
 


[ にゃぁん、という声に我に返り、
  は、と慌てて視線を逸らす。
  グレーの被毛、細身の身体はしなやかに伸びて。]


   ……君が、ルシアンかい?


[ くつくつと笑いを噛み殺しながら
  エメラルドグリーンの瞳を見つめる。

  主が口にする疑問を聴きながら、
  呆然、といった表情などどこ吹く風。
  その腕の中からすとんと飛び降りて、
  いとも簡単に鉄格子をすり抜けた猫は、
  足を伸ばして座り込む己の元へ
  怯える様子もなく近付いた。 ]
 


[ 差し出した指先に頭を押し付けるように、
  不運な名前をつけられた美しい猫は
  ゴロゴロと喉を鳴らす。 ]


   良い子だね。
   良い飼い主のもと良い子が育つ。


[ ふふ、と口元が綻ぶ。
  指に残る生き物の温もりが、
  じんわりと心に灯った。 ]
 

 




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