77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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[ ならばこのような呪われた地そのものを捨てるべきだと食い下がり、
そして、あなたはただ一人恐ろしい山の近くに置かれ
その行いを助けもしない村人を恨んでないのかと、男は問い掛ける。
結果として、男は説得に失敗した。
恨みではなく慈しみを持ち真の祈りを捧げる者がいなければ、
彼らは救われないのだと、僧は言ったからだ。
既に喪った者の面影が、そこにはあった。
二人を覆わんとする不穏があろうと、男はもう頷くしかなかった。 ]
[ 此処は境を越えた隣。
打毀を起こした要因はこの土地にも影響を及ぼしていた。
土地が細れば実りが細る、実りが細れば獣が消える。
ただでさえ食うにも困る状態で、
村の外との行き来もままならず、喰われていく村人。
困り果てた人間たちはやがて、
年老いた僧と余所者の男を差し出してしまった。
あの二人だけは喰らって構わないから、
どうかこれ以上村人を喰らわないで下さい。
存分に好きなだけ喰らっている鬼に対し、
無意味に思えることに賭けるしかない程、村は逼迫していた。 ]
[ 村人には悪意の代わり、相応の事情があった。
二人が憎かったのではなく、大切な者たちを皆選びたくなかっただけ。
だが、村人にとって男の過去など知らぬものなように、
男にとっても彼らの想いなど関係なかった。 ]
[ 男が最後に見た光景は、恩人の死に顔であった。
抵抗した際に左目を失い、
半分の視界で尽き果てるまで見続けた残酷なもの。
如何なる理由で差し出されようと、化生となるには充分であろう。 ]
[ 口惜しい、恨めしい。
されど主人も恩人も、恨むなと男に言う。
故に、────
鬼は記憶を捨て去ることで、怨嗟を忘れ生まれたのだ。 ]
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