47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】
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[目的を掲げ歩むべき道を定める、そうしなければ生きられない。
意義で自己を保つ、力強く儚い生き物。
まるで人類が創り上げ思い描いた勇者そのものではないか。
フォルクスはいつから己の心に無頓着だったのだろう。
その濁流に呑まれた人生に、自分自身を想う時間はきっと無かった。
人の寿命を遥かに超えた年月の中にも、同じように。
背が伸びてゆく程、並び立てる男になる程
気づかれないままに横顔を眺める時間が増えた。
あの目には当人も知らない暗がりが潜んでいる。
ふと遠くなり過去を眺める時にだけ、それは表層に滲み出る。
きっと幼い竜は、硝子越しの瞳に何かを見つけていたのだろう。
今更人類の元へと返しても、彼に安らぎは戻らない。
出来るのは、望むように傍に置くことだけ。
目指すべき未来の為に、その命をすり減らしていくことだけ。]
貴方が許すことが出来る存在なら誰でもいい。
支えてくれる者を、妃を迎えてくれたらと。
[フォルクスは父ではなく、兄でもない。親友と呼ぶのもまた違う。
────ならば、何だというのか?
お互いよく理解した立場の差が、
選択肢を潰しながらも答えを与えてくれない。
何も要らないのかもしれない、名前が付くものでも無いのかもしれない。
結ばれたいと思っているわけでもなかったから。
ただ、彼以上に大切な存在を作り隣に立たせる自分が、
どうしても想像出来なかった。
支えが必要なのは此方ではないとしか思えなかった。]
[合わない視線の理由は分かっている。
君は終わりを見つめ、僕はその腕を離したくはなかったから。
それでも、触れた指は冷たく硬質に留まる。
積み重なった思い出の温度は、これからも蝕まれ消えてゆく。
だから僕は、君がそうしていたように自分自身を握り潰して
最期の願いすらも受け入れ叶えるのだろう。 ]
| ―― ごろごろ、もふ ―― [...もまた欠伸をする。 寝たらまた夢を見る。 色のない世界、つまらない世界、閉じた世界。 色褪せた物語の中で私は今日もつまらなさそうに過ごすのだ。 ...は >>51目を瞑る猫の背を一撫でしてやる。 こうなったら無理に抱きしめることはない。 傍で一緒に横になって腕の中に納めてるだけ。 それは私が主人だから。 私が愛してあげるから。 猫は所詮家畜なのだから飼い主に可愛がられていれば良いのだ。 何せ――言葉も何も交わせない気ままな生き物なのだから] ……おやすみなさい、 カザリ 。 [...はハチワレ猫の名を呼んだ。 呼ぶだけで反応は求めてはいない。 夢の世界で嫁にした女の子と同じ名前。 夢の世界の嫁と違って自由きままな雌猫の名前。 私が世界で唯一愛する貴女の名前。 ...は微笑を浮かべて瞼を閉じた。 意識はすぐに微睡へと落ちていく。 今日もまた、私は世界と向き合いに行く**] (52) 2020/11/03(Tue) 0:09:21 |
[ 気付けば部屋の中には仲居たちの姿。
ぼーっと熱に浮かされる意識の中
遅れて浮かんできたのは見られているという事実。]
あ……やんっ…!
[ ふと、意識が一瞬冷静になる。
次いで、急いで顔を隠そうとしたものの。
それよりも早く、彼の腰が動いて。]
やっ…だ、めぇ…ぁ、あぁん、…あんっ……
[ 上下に揺さぶられる度に、
堪えきれずに嬌声が零れ落ちる。
一度は冷静になった意識もすぐに熱に浮かされ。
頭が真っ白になっていき。
仲居達に見られている中、
ただひたすら快楽に溺れる姿を晒すのであった。]
時見様の、ばか……。
[ 仲居達がいなくなり
落ち着いた頃合いの事。
目尻に涙を浮かべては
唇を尖らせ俯いていた。
結局、仲居達の目と耳がある中だったというのに
熱に浮かされ、自ら腰を振っては口付けを重ねて。
何度となくこの身に
彼の欲を受け入れたのであった。
思い出すだけでも恥ずかしくて堪らず。
穴があったら入りたいとはこの事である。]
[想定外の手の動きに情けない声が出た。
腰が引けたのを誤魔化そうとして
ゆるりと互いのを擦りつけるみたいに腰を揺する。
少しずつ固さを帯びていく相手に
拒否反応はないって少しほっとする反面、
視線が外せなくなって無意識に唇を舐めた。
こればっかりは仕方ない。
今まで男を好きに食ってきた名残だ。]
え?!
あ、…無理じゃなかったら、はい。
[一瞬何を言っているのか分からなくて
頭の中で咀嚼した徐々に言葉が馴染んでくると
ぞわぞわと湧き上がる期待で息が詰まった。
けどわりとハードルの高い行為なのは理解していて
返したのは弱々しい消極的な言葉だった。
返事を返す前に彼が動き出したので
余計に応の言葉は及び腰みたいになってしまったが。]
[キスの雨を浴びていくうち、
久しく他人に触れられていなかった体が
理性の制御から徐々に逸脱していく。]
…っ、んん…
ふ ぅ、 あ…っ
[呼気に高く抜けるような音が混じり始めて
相手の後頭部の先から見え隠れする
自分自身から目が離せなくなってしまう。
わざとらしく飲み込まれて
吸い上げられた瞬間に男じゃないみたいな声が漏れて
思わず自分の口を両手で塞いだ。
男の象徴を口に含んでるんだから
本当に今さらなのだけど
男の喘ぎ声なんて聞いたら醒められるような気がして。
でも伺うように視線を向けても
彼は気付いていないのか気にもせずに
目の前の物を弄るのに集中してるみたいだった。]
そんなに、いい、っですから…!
[初めてらしい容赦のなさで責められて
予測も出来ない動きで見事に翻弄されてしまう。
泣き言みたいに言って彼の髪に手を伸ばすけど
強引に引き剥がすほどの気概もなくて
結局やりたいようにさせたまま
褒めるみたいに頭を撫でただけで終わっただろう。
そのうち、下を弄られるだけじゃなくなって
胸を撫で回されるようになって違和感に気付く。
これ、俺がやりたかったやつ…!
彼を優しく愛撫して、気持ち良くさせて
宝物を扱うみたいに大切に抱くつもりだったのに
これじゃどっちが抱かれるのか分からない。
けど好きな人に触れられてるって状況が
今までよりずっと感覚を刺激して
我慢も出来なくなった声が情けなく漏れるだけだ。]
だめ、です…!
俺が聡さんを抱きたいので!
これじゃ、俺が襲われてるみたいじゃないですか。
[唾液でどろどろに濡れて先走りを零す雄が
ようやく解放されたタイミングで
なけなしの矜持を振り絞って身体を起こす。
キスなんかでは誤魔化されないぞ。
またふやかされそうな頭を叩き起こして
俺に跨っている相手の肩を掴んでシーツに沈めた。
ベッド下に転がっている鞄から
律儀にコンドームを取り出して装着し
ベッドに転がっていた程よい温度になったローションを垂らす。]
[想像と全然違う。
予定じゃ彼が声を上げてるはずだったのに。
俺の下で恥ずかしそうにしてるはずだったのに。
お尻だってゆっくりほぐして、
指で色々弄り倒して可愛がるつもりだったのに。
情けなくて泣きたくなってくる。
あー…でもこれが現実だ。
割とこの可能性も想像出来た筈だ。
あの彼がしおらしく抱かれるなんて、まあ、
ひどい幻想だってちょっと考えたら分かったのに。
俺が浮かれ過ぎた。]
今日は、俺が、抱きます。
これは譲れません。
[気を取り直して相手に向き直る。
相手がベッドに転がったままだったら
両足の間を割り拓いて指先を後孔に押し当ててみて。
思っていたよりずっと柔らかいそこに
ちょっとムッとしつつ指先を押し込んで
中から漏れ出るジェルを縁に塗りこんでみる。]
あー、どうでしょうね。
ほぐれてはいますけど…
痛かったら言って下さい?
[相手の覚悟はとっくに出来ているだろうと
経験則上少しきつそうな後孔へ自身を押し当てて
ぐっと割り拓くように腰を進めた。]*
[ しかしながら、悪態を吐きつつも
彼の身体に抱きついたまま離れられず。]
……今度したら、許しませんからね?
[ むすっとしつつも
頭を彼の首元にぐりぐり押し付けては
不満を解消させるのであった。
そうして、
彼の手によって浴衣を全て取り払われば
互いに一糸纏わぬ状態。
温泉へと身体を浸からせれば
じんわりと熱い湯の感触。
これまでの疲れが癒されていく気がした。]
えぇ……温かくて、気持ちいいです……。
[ 思わず目を閉じてはふにゃーと。
湯の熱さを、心地よさを堪能する。
家のお風呂も悪くはないけれど
それをさらに上回る快適さ。
また来れるなら、
何度も来たいなーなんて思ってしまう。
ふと、彼の方へと目を向ければ視線があった。
その顔に浮かんだ表情に、
思わず此方も表情が和らいでしまう。]
[ 暫しその顔に見惚れていれば
不意に彼からの頼み事。
異形退治。
確か、彼が普段仕事としている事だったか。
ぱちぱち瞬き、首をゆるりと傾げては]
私に、手伝える事なのでしょうか…。
[ そう疑問を投げ掛けて。]
正直自信ないです……。
もしあなたの足を引っ張って
危険にさらす事になったらと思うと……。
[ 下を向いては自信無さそうに呟く。]
| ──300年前・玉座の間──
ああっ、クソ!やめろ!その歌をやめろ!
[ 記念すべき日に、響き渡るダミ声。 その主は極彩色の羽根を持った大きな鳥の魔物。 極寒が似合わなさそうな体色の癖に、元気に歌いながら飛び回る。
今日は我らが小さな王の100歳の誕生日。 数多の贈り物が各魔族から届けられ、この鳥もそうだった。 ……送り主は無実体種族である。 あれも陛下と同じくらいの子供にしか見えない連中だ、 悪戯か本気か測りかねる。鳥が歌うのも、陛下を賛える唄なもので。] (53) 2020/11/03(Tue) 1:16:56 |
|
串刺しにして焼いて食ってやる……っ!
[ しかしいくら賛えていようが、 煩くて言うことを聞かないのでは叶わない。
神聖な場だからと穏便に捕まえようとしていたが、 いい加減限界だと胸の真ん中へ右手を持っていこうとしていた時。]
(54) 2020/11/03(Tue) 1:17:15 |
|
……ふふっ。フォルクス、面白いね
[全てを傍観していた少年が、笑いながら声を掛ける。 己の座すべき玉座よりも更に上、壁を構成する蒼の結晶に腰掛けながら。]
(55) 2020/11/03(Tue) 1:17:46 |
|
俺は少しも面白くないです!
それより、またそんなところに座って……危ないですよ。
(56) 2020/11/03(Tue) 1:18:23 |
|
大丈夫だよ。それに、僕はここ好きだな
なんだかあったかくて……安心するんだ
(57) 2020/11/03(Tue) 1:19:02 |
[ けれども。]
でも……もし、本当に
私の力があなたの役に立つのであれば。
[ 一呼吸。それから面を上げて。]
喜んでお手伝いします…!
[ 真っ直ぐな視線を彼に向けながら
はっきりとした声音で言葉を紡いだ。]*
|
女神の教会が仰がれていた時代、 人々の命はヤドリギの枝から女神の元へと還り、 やがて再び大地に芽吹くとされていた。
女神の救いは存在しなかった。 では、伝説に踊らされ死んでいった者の魂は何処に向かうのだろう。
(L0) 2020/11/03(Tue) 1:19:34 公開: 2020/11/03(Tue) 1:20:00 |
|
ヤドリギが聖木であることの否定、神託の実を利用させないこと。 都に聳え立つ障壁はその為にしか作用していない。 今でも魔樹は生きている。我々を見下ろしている。
誰もヤドリギを潰えさせる方法を知らない、 何故、あの木が現れたのかこれ程の時間が経っても分かっていない。
(L1) 2020/11/03(Tue) 1:19:49 公開: 2020/11/03(Tue) 1:20:00 |
| 解決出来ない未知の中、否定し切れない可能性。 ────本当に女神が存在し、彼女がヤドリギを齎したのならば 人類 我々は未だ、彼女に赦されていないのかもしれない。 (L2) 2020/11/03(Tue) 1:20:04 公開: 2020/11/03(Tue) 1:20:00 |
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[ 差し込む陽の光が結晶を照らし、蒼い輝きが場を満たす。 いつかのように高みから見下ろしていた主が飛び降り、こちらを見た。 その手を恭しく取り、唇を落とす。 ]
(58) 2020/11/03(Tue) 1:21:26 |
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世界歴██年
最後の勇者被検体フォルクスが魔物化 魔素種族統一王ウロボロス・スィ・ルォクヮ・コーキュトスに討たれる。
フォルクスは完全に理性を失う前に自ら拘束と隔離を申し出、 水人族の研究者を始めとした魔王城の術士達が彼の願いを叶えた。 張られた厳重な障壁の中、死傷者を一人も出すこと無く生涯を終える。
ウロボロス王が現れると、頭を垂れ大人しくなったという。
(L3) 2020/11/03(Tue) 1:22:05 公開: 2020/11/03(Tue) 1:25:00 |
「本当に魔族なんていたのかな?」
「いたと思う。だって、色んな本に書いてあった。」
「うーん、でも。本が嘘かもしれないよ?」
「そんな風に考えたら、何も信じられないだろう?」
「だから昔の人達は、本当のことを語り継ぐ為に頑張ったんだぞ。」
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[ 机に置かれた本の背表紙に描かれているのは、 二匹の蛇が形作る円の中に三本の穂を持った槍が一本の紋章。
吹き込んだ風が悪戯に頁を捲る。 子供達が見つめた窓の向こうに、ヤドリギは──── ]
(59) 2020/11/03(Tue) 1:24:29 |
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