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【人】 琴羽の天狗 時見──ふむ。元が野菜とは思えない程、 まろやかで美味だな…… まぁ、それ以上に……、っと。 [匙で放り込まれた甘味を咀嚼し ぺろりと口の端を軽く舐め。 秋の恵みを享受するのだった。 ……かぼちゃプリン以上に。 にゃーんとそれを差し出す琴羽の方を 美味しそうだと思ってしまったのは 致し方ない事だろう。 ちゃんと最後まで言わなかった分、 自分もまた成長しているのだ。多分] (173) 2020/10/24(Sat) 0:54:35 |
【人】 琴羽の天狗 時見…──む。悪いな。 [その菓子の名の通り、 甘い甘い時間が二人の間に流れたのだった。 そうして、ふと気が付けば────…] (175) 2020/10/24(Sat) 1:10:57 |
【人】 琴羽の天狗 時見 いつの間にか、 随分と霧が立ち籠めてるな……? [霧なのか、湯煙なのか。 硫黄の匂いが強くなり、 あたりは真っ白なもやに包まれていた。 すぐとなりにいるはずの 琴羽の姿すら見えなくなり] (176) 2020/10/24(Sat) 1:17:23 |
【人】 琴羽の天狗 時見[…──これは、不味い。 この気配は。 この、あやかしである自らの身に馴染む空気は。 逢魔が時にも似た、彼岸と此岸の境を感じ] ……何処だ、琴羽! [抱き寄せようとした俺の腕は、 虚しく空を切ったのだった。 ────いつの間にか、琴羽の姿は白き闇に紛れ消え] (177) 2020/10/24(Sat) 1:27:04 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス──現在・地下研究施設── [ 俺は減ってゆく赤色を眺めて、オルフェウスは背を向け作業をし 落ち着いた後には沈黙の時間が幾分か流れていた。 何もあれは他人を罵る為に陸にいるわけではなく、 こちらも騒ぎにこんな場所に来たりはしない。 ただ、ここ最近は輸血処置の最中眠ってしまうことが増えていて、 時折魘されては迷惑を掛けてしまう。 ] ……なあ、俺は後どれくらい生きられるんだ? [ そうすると、意識させられるのだ。 見えない死、誰も知らないその寿命を。 ] (178) 2020/10/24(Sat) 1:27:11 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス「お前それ何回聞くつもりだ? 50年前にも75年前にも120年前にも202年前にも聞いてきたぞ ジジイかよ、本当うんざりするぜ。」 [ そっちこそ何で全部覚えてるんだよ、十分に間空けてるだろ。 言葉は呑み込み、悪態の投げつけ合いは避けることにする。 陛下もそうだが長命種族は時間の感覚が一般とは違いすぎるし、 記憶してくれているのにはそれなりの理由がある。 この身体を誰より知っていて、王に仕える者の一人なのだから。 ] ……本当にジジイかも知れないから聞いてるんだ。 [ ただ老いているだけなら、まだ良い方だけれど。 互いに相手を見ないまま続く会話。 厚く長い前髪で目元を隠し、更に水の中に魚まで飼っている男は とても愛想が悪く、後ろ姿ばかり印象に残る。 だから本音を零しやすい相手だった。 ] (179) 2020/10/24(Sat) 1:27:28 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス「言っておくが……」 [ “お前のような異端の正確な寿命が、分かる筈がない。” いつかも聞いた気がする前置きに何も返さずにいれば、 舌打ちとため息の重ね打ちの後、やや間を置いて口は開かれた。 面倒臭そうな声音で、丁寧に語られる現在の自分。 とっくに止まっているだろう語り部の作業の手を思いながら、 目を閉じてじっと聞いていた。 ] (180) 2020/10/24(Sat) 1:27:45 |
【人】 魔王 ウロボロス[患者が今も横たわる寝台と清潔で冷たい床の間、 室内を照らす明かりの届ききらない細やかな闇の中に、 赤光が一対、いつの間にか灯っていた。 実体は無い、只揺らがぬ眼光が其処にあるだけ。 常ならば己が城で気配を消すなどは有り得ず、 この手段で現われるのはもっぱら誰かを驚かす為だが。 今は存在を示す行動を何一つ起こさずにいる。] (181) 2020/10/24(Sat) 1:28:22 |
【人】 琴羽の天狗 時見…──ッ……! [ぬくもりはまだ残っている。 微かに琴羽の存在も感じる。 まだ、そう遠くには行っていないはず。 けれど。 祭りに紛れていた。 琴羽を見詰めていた人外達の気配もまた ごく近くに感じられて] (182) 2020/10/24(Sat) 1:28:42 |
【人】 魔王 ウロボロス[漆黒の竜尾が音もなく寝台の輪郭をなぞり死角から現れて。 無防備に横たわる男の懐から何かを引き抜いたことも、また。 聞き手と語り手となり答えの見えない問題に意識を向ける二人には、 気付けるようなことでは無かった。] (183) 2020/10/24(Sat) 1:28:56 |
【人】 琴羽の天狗 時見俺のマントを深く被り、願いを強く心に持て! 自分が何者かを、忘れるでないぞ……! [そう叫んだ俺の声は、果たして彼女に届いただろうか──…*] (184) 2020/10/24(Sat) 1:30:50 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス事件がここ最近多くなっている。 そうだ、式典の時期にな。 [ 状況は暫くの間変わらず、芳しくないまま。 だがそれはこの身体だけなのだろうか? 真の意味での人魔の和解は果たされぬまま、 統一性を失った人類同士の争いも始まった、 この時代も同じではないだろうか。] そう、それに。 あの方を傍で支える妃も我らは用意出来ていない。 何しろ竜族はもうずっと前に……、 俺はまだ必要で、休む暇などありはしないんだよ。 [ 陛下は三代目の魔王に当たる。 初代王と先代王は、両者共に竜族から妃を迎えた。 真祖竜と竜族は亜種といってもいい近い存在であり、 その牙に盾になるに相応しい能力を持っていたが 王妃が勇者に討たれたのが最後、滅びてしまった。 ] (185) 2020/10/24(Sat) 1:31:42 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス感謝している、すまない。 陛下の為、魔族の為、より一層の尽力を願う。 [ 何を言おうとしているのか読んで遮り、一方的に言い切った。 四六時中自身に魔法を掛けたまま、合わない陸の生活。 その重要さから王に願われ、安全を考慮した城の地下暮らし。 この身の問題とオルフェウスの研究内容は一致している。 きっと、様々な思いを踏み躙っていた。 袋が空になり、管を外している間も 退室するまでも、オルフェウスは何も言わなかった。 ] (186) 2020/10/24(Sat) 1:31:59 |
【人】 魔王 ウロボロス[二人が一人になった頃、赤い目も既に闇の中に無い。 何も語らないまま、よく見知ったどちらの名も呼ばぬまま。 どんな表情で会話を聞いていたのか、誰も知らぬまま。] (187) 2020/10/24(Sat) 1:33:45 |
【人】 魔王 ウロボロス──寝室── [ 閉ざされた天幕の向こう側、微かに布の擦れるような音がする。 術を行使していた者の意識が肉体へ戻ってきた証だ。 しかしそれも少しの間だけであり、すぐに静寂が場を満たす。 明かり一つ無い室内は闇一色であるが、外はどうやら雪模様 窓の向こうの広いバルコニーにまで白色が侵食している。 月の見えない空から真っ直ぐに降り注いでいるわけではなさそうだ。 様々な種の魔族を統べる王の城が、 少しの風などで震え眠りを妨げることなどはありはしないが 大切な日の訪れに超えるべき夜はまだ長い。 少しづつ、少しづつ────時間を掛けて強まっていけば やがては吹雪にもなるだろうか。 その先の朝は、どんな光景だろうか。** ] (188) 2020/10/24(Sat) 1:34:33 |
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