人狼物語 三日月国


194 【身内RP村】賽来蓮迦-鬼ノ哭骸-

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[ 鬼に向かって叫ぶ人間たち
  今にも山を焼かんとする火がゆらめき
  視界を何本もの矢が横切った。 ]


    あ、……………


[ ぐらりと視界が歪んだ気がした。
  土を踏みしめて駆け出す。 ]
 

 
[ 破魔の矢が何十本も突き刺さるのを
  遠くから見ているしか出来なかった

  平気なはずがないのに
  力も何も持たない自分に一体何ができるだろう

  それを考える前に足が動いて、
  たいまつを持った人の群れの中へ飛び込むよう

  破魔の矢を放つ呪術師の目の前に。 ]
 



   やめ、っ!!!

   撃たないで、
   鬼様が何をしたというのですか!

   贄の私は生きております
   村に何かすることもありませんでしたでしょう


   どうか、


   


[ そこまでいって呪術師の顔を見上げるより早く
  腕が横から複数人の村人に絡め取られて
  膝を着かされた ]
 



   W人に仇なす鬼の手先めW
   W懐柔された人など人では無いW


   W"  此奴も殺せ  "W


 



  『 謀反者も盾くらいにはなりましょう
    殺されていないだけこの贄は
    あの鬼の好みなのかもしれません 』



[ 人を貫きながら放たれる破魔の矢。
  虚ろな目をした村人たちに連れられて立たされる。
  見上げた視界に映ったのはあなたの姿だった。 ]
 



   ぁ、………りょうき、さま
   ごめんなさい
ごめんなさい…どうか


   守らなくていいのです
   人など 愚かな生き物で
   
   恩を仇で返すしか出来ない
   村人たちは 
…私も、


   だから、


 

   

   嶺鬼さま お願いです
   加減 しないでください

   死なないで
   置いて いかないで


 



   …私ごと 殺して **


 




  これ程まで未来を夢見たことはなかった




 




  
それ以上に悔しい思いをしたこともなかった



 



  今までは我が犠牲になれば解決した


[ 神格を自ら手放した時も
  鬼と成り気が変化しようとも己は己だ。

  神気が妖気となろうとも
  体に取り込まれればそれは同じ。 ]


 



[ だが、なんだこの状況は……
  この惨状はどうした。

  全ては力だったのだ
  力さえ衰えなければ
  こんな人間共にやられることもなかった。

  神は自然は本来契りなどはしない。
  だが天災によって人間が苦しむのならと
  契などをして人間を信じた結果がこれだ。

  生き物は共存出来ると信じていた。
  それはまやかしに過ぎなかったということだ。 ]



 



[ 人間は欲深い、愚かで、儚い。
  悪い者だけではないと知っていた。
  山のことを気にかけてくれる者。

  みつきのような者だっている。 ]


 




  我は、人間をどこまで信じたらよかった……?




 



  みつき、言いつけを守らない悪い子だ


[ この状況で笑える”己”がわからない。
  余裕を見せるためか、
  みつきを安心させたいが為か。
  きっとその顔はいつもと同じだっただろう。 ]



  こんなところまで来て
  我にそこまで会いたかったのか?


[ だが今の我は鬼だ。
  このいつもと変わらぬ顔が
  嬉しそうにしているその姿が
  より狂気滲みて見えるのかもしれない。 ]


 



  我が巫子を守るのが鬼の務め
  だが……


  みつきを巫子を誰かに殺められるぐらいなら
  我がこの手を血で染めよう



[ 本来、守るべきだった血を自ら浴びよう。 ]



 



[ 山が血で穢れてしまった。
  己の血と人間の血が
  白い雪を赤く滲ませていく。

  人間たちの矢がこちらに向けられる。 ]






  これから迎えるのが死だとしても
  綺麗な姿のままで


[ 再び唇を合わせ今度は
  気を失うくらいの生気を奪い取る。
  それとほぼ同時に矢が放たれた。
  抱き締めたみつきを庇うように
  背を矢面へと向けても。

  
ーーー
その矢は二人を貫いた
ーー→


  みつきの様子はどうだっただろう。
  目がかすみはじめる。
  二人を繋いでるのは、貫いた矢があるからだ。 ]






  我は死なぬ
  そなたを置いていきはせぬ

  だがみつきを殺したのは我だ



[ 抱き締めていた力は抜け
  それでも彼の体温が失っていくことがわかる。
  やがて命の鼓動を感じなくなった時。

  
山に怒号が響いた。

  大地を揺るがすほどの大きさに
  近くにいた人間ならば
  鼓膜は破れ血が噴き出すだろう。 ]


 



[ 山が唸る。穢された怒りで。
  音もなく、人間の首が一つ飛んだ
  鬼の近くにいた人間だ。

  血が噴水のように噴き上がる。
  真っ赤な鮮血が松明の灯りと一緒に落ちる。

  また一つ。ぽとり、ぽとりと落ちていく。
  操られている人間は無反応だ。
  だが赤い華は次々に咲いていく。

  恐怖もなく死を迎えられたのはそこまでだろう。
  次の瞬間”かまいたち”が人間を切り刻む。
  四肢がバラバラになっても意識がある人間の
  頭を踏み潰す。 ]


 



[ 己の巫子を抱えたまま
  矢に貫かれたままの二人。
  鬼は立ち上がり歩き出す。

  松明の火は消えることなく人間の手から離れ
  山に火がついた。

  辺りは炎で明るく灯され
  その炎の中を歩く鬼、逃げる人間を映し出す。 ]






  
誰一人として逃しはせぬ



[ 血の噴き出る音
  人間の肉が千切れる音
  断末魔も山に響き木霊する。 ]






  
この地に、この山に人間はいらん

  足を踏み入れた者すべてを許さぬ



[ 人間側も反撃し、破魔の矢を放つも
  今の鬼には届かない。

  我先にと馬に乗って逃げる人間の首を
  指を少し動かして
刎ねた。
 ]





  人間とは脆く弱い
  指を少し動かすだけで死んでしまうではないか

 
  
ハハッ、ハハハ……! 楽しいなァ

  
人間などただの肉塊だ



[ 炎が山を
く染める
  やがて人間全てを惨殺した鬼は
  ふらふらと壊れた祭壇へと向かう。 ]*






  ── 祭壇 ──




  みつき
  そなたと初めて会った場所だ


  此処は祭壇。儀式の場
  さあ、我が巫子よ。お別れだ
  
そなたの魂、山にもくれてやらぬ



 



  我、月迦嶺鬼の名のもとに
  この御魂を輪廻へ還す

  豊葦原の千五百秋の瑞穂の国
  万劫末代の末
  賽来するその時まで

  我の記憶の一部を以て
  その御魂を守り清め穢れを払おう


 



[ みつきの体に手を翳し、魂を浮かび上がらせる。
  その魂は小さく尽きようとしていた。

  出来るだけの力をその魂に込める。
  記憶と心の一部を込めれば
  消えそうな魂は眩く輝き、

  そして

  空へと昇り溶けていった。 ]



 




  
あ゙っ……
ふっ、
ゔ……



( 心の一部を渡した。
  直に自我すら保てなくなり
  修羅となるだろう。

  憎しみのまま山を滅ぼすか
  人を根絶やしするか

  いづれにせよ、我の意志はここまでだ。 )