人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[――――怖い、と思う。

 畏怖の眼よりも、何よりも。
 憎悪の眼を向けられることが。

 それは時に攻撃的なものに変わり、
 人を傷つけてしまうから。

 世界は不安なのだ。
 不安だから、探してしまうのだ。
 行き場のない感情をぶつけられる対象を。

 広告塔の仕事をこれからも続けるのだとしたら、
 いつしかは、きっと、ぶつかるだろう。

 綺麗な感情だけじゃない。

 人々の抱えきれない想いに、
 『証持ち』への様々な感情を抱いた気持ちに。]
(403) 2022/12/25(Sun) 15:01:25

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[ぶる、と肩が震えた。
 これからのことを想像して。

 "傷み"を思い出してしまって、震えたのだ。
 一度、覚えた疵は記憶に残るから。

 また"傷み"と向き合うことになるかもしれない。



 ―――それでも。]
(404) 2022/12/25(Sun) 15:01:48

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[助けになりたいと言ってくれる人がいる>>304
 
 それだけで涙が出そうだった。
 ぐっと唇を噛みしめる。

 その言葉だけで十分だった。
 其処に居てくれるだけでもいいのに。

 いつも受動的だったプロセラの、
 初めて語られる彼の願いの中に、
 私がいることだけでも十分に力になる。


 もう、膝を抱えて泣いていた頃とは違う。


 今はひとりじゃない。
 プロセラだけじゃない。
 洋館で過ごしてきた『証持ち』の人たち。
 それぞれ、関わりは長くあり短くとも。

 それが、私の今、"守りたいもの"だから。]
(405) 2022/12/25(Sun) 15:02:09

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[はく、と口を開いて、閉じて。
 滲んだ視界で考えを話すプロセラを見届ける。

 こんなにたくさん話すプロセラを見るのは初めてだ。
 誰かに物事を頼むのも、きっと。

 そのきっかけをくれたのは紛れもなくエトだろう。
 二人のやりとりを眺めながら、
 言いたいことはたくさんあったけれど。

 胸が詰まって、言葉にならなくて。]


  ……ふぇ……、


[吐くように息をしたら、
 ぽろっ瞳から何かが零れ落ちた。]
(406) 2022/12/25(Sun) 15:03:38

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク




  ……うぇ……、ぁぁん……っ……!
  ぁぁぁぁぁぁ……っ……、
 


["守りたい"と思っていたと同時に、
 "守られていた"と知る。

 『大丈夫』だと言い聞かせながら、
 『大丈夫』じゃなかったのは、私。

 気付かされて、初めて気づく。
 ずっと、"  "を抱えていたこと。
 
 そしたら、ぼろぼろと何かが決壊したみたいに。
 溢れて溢れて、仕方なくて。
 
 子供みたいにプロセラの手を握りしめて、 
 しゃくりあげながら、大声で泣いた。**]
(407) 2022/12/25(Sun) 15:04:15
 

 
[ 正しき道を示し、その道程を作ることが『教皇』の役目。]

 
 

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[ひとしきり泣いて、泣いて。
 自分でも止められないぐらいに泣いて。

 プロセラとエトを少し困らせたかもしれない。

 二人と分かれて、泣き腫らした眼を擦りながら、
 調理場で水分を少しだけ摂った。

 飲み物を飲めば、少しだけ落ち着いて。
 柔らかな息を吐き出して、一息をついた。

 プロセラの心配が無くなった分だけ、
 不安が少しだけ薄れたけれど。

 神様の言葉を聞いたみんなは、
 それぞれ思うところがあったのか、
 ばらばらに反応を見せていたように思う。

 当然のように。
 みんな此処に残るものだと思っていたけれど、
 そうでない人も、居るのかもしれない。]
(462) 2022/12/25(Sun) 21:46:52

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[ぼうっと考えを巡らせていれば、
 ポケットの端末が震える。

 手に取って開いてみたら、
 チェレスタからのメッセージ。>>134


  …………――っ、


[眼を落とした途端、
 弾かれたように、駆け出した。]
(463) 2022/12/25(Sun) 21:47:33

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[調理場から駆け出したら、
 食堂にまばらに人が集まっているのが見えた。

 シトラと、探していたチェレスタと。
 その他にも何人か証持ちの人が居たかもしれない。

 今は周りを見る余裕もなくて、]


  チェレスタ……!!


[彼女の姿を見つけたら、
 飛び出していた椅子にぶつかりながらも、
 チェレスタの下に向かっていく。

 慌てていたせいか、息が切れて。
 眼はさっき泣いたばっかりで赤いままで。

 談笑していた彼女たちの間に、
 割って入るように、彼女を両肩を捕まえた。]
(465) 2022/12/25(Sun) 21:48:03

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[肩で息を整える。
 上下する肩を大きく息を吐き出してから、吸い込んで。
 彼女と正面から向き合った。]


  
……大丈夫じゃない!!


  チェレスタが居なくなって大丈夫なわけない!

  ……いつも、お出かけしても、
  大丈夫なのは……、
  チェレスタが必ず此処に帰ってきてくれるから。
  だから、大丈夫なんだよっ。

  戻ってこないなら、大丈夫じゃないっ。

 
[箍が外れたのは、
 さっき涙を流したせいかもしれない。

 今まで『大丈夫』だと伝えていた分を、
 すべて吹き飛ばすみたいに、必死に彼女に告げる。

 駄々をこねる子供みたいに。]
(466) 2022/12/25(Sun) 21:48:45

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[いなくなるつもりはないと、書いてあった。
 書いてあったけれど、それよりも前の一文が心に残った。
 
 私に宛てた彼女のメッセージに。
 チェレスタが求める言葉を返せたかは分からない。

 でも、『証持ち』がばらばらになっていく。
 その不安も伴って、焦燥感に駆られる。]



   ……行ってもいいけど、
   必ず、戻ってきてくれなきゃ、やだよ……。



[其処に居たのは、『太陽』でもなんでもない、
 華奢な体をした、まだ幼い子供の姿。**]
(467) 2022/12/25(Sun) 21:49:56

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク




 [ 神様がみんなに別れを告げたその日。

      それは、箱庭の仲間たちが解けていく日。 ]



   
(489) 2022/12/25(Sun) 22:32:53

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[その日は、どうにも感情がめちゃくちゃで。

 今までずっと笑っていたのが嘘みたいに、
 泣き虫で、脆くて、弱い、子供のような自分が居た。


 ――後日、


 クロが、
 マドカせんせいが、
 かみさまと共に、
 新しい『箱庭』に行ったことを知った。

 クロは置き手紙だけを残して。
 マドカせんせいとは、挨拶も出来ないまま。

 ゼロが外への世界へ目を向けて、
 度々、チェレスタや私に世界のことを尋ねていた。

 ゼロも出ていくのかなって、
 その雰囲気からなんとなく、感じ取れた。]
(490) 2022/12/25(Sun) 22:34:10

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[箱庭にはどれだけの『証持ち』が残るのだろう。

 今いる人たちも、いずれは、
 旅立ってしまうのかもしれない。]


  寂しくないって言ったら、
  嘘になるけど……。

  決めたことなら、仕方ないよね……。


[彼らの旅立ちの時。
 ゼロがくれた飴玉を握りしめて、自分に言い聞かせる。
 
 彼の傍らにはクリスタベルが居た。
 彼らのこれから過ごす未来には、
 どんなものが待ち受けているだろうか。

 少なくとも洋館で過ごしていた頃よりは、
 きっと厳しいもののように思える。]
(492) 2022/12/25(Sun) 22:34:50

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 

  たまには、手紙を書いてね?

  ゼロの話を、
  クリスタベルの話を、聞かせてね。

  元気だって、それだけでいいから。
  私も、二人に手紙を書くから。

  それから――、

 
(495) 2022/12/25(Sun) 22:35:09


[『太陽』は動かない。

 空にある限り、地を照らし続ける。
 その場にあり続ける。

 道に迷えば、太陽が影を作り方向を示すように。
 時に迷えば、日が時を刻むように。

 いつも、空から見届け続ける。
 まっすぐに進む、それぞれの道を、
 『太陽』が照らし続けるから。]

 

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 

 

[誰がいつ帰ってきても、
 出迎えられるように。

         

            洋館にはずっと、――私が居る。]


 

 
(499) 2022/12/25(Sun) 22:37:08

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[言いかけた言葉を、途切れさせて。
 緩く首を振った。

 きっと彼らには必要ないものだから。

 だから代わりに、
 満面の笑顔を浮かべた。]  
(501) 2022/12/25(Sun) 22:37:32

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク




 
  
  これからの旅路が、
  ――明るいものでありますように!


                       **

 
(502) 2022/12/25(Sun) 22:37:51
 
  きっと、
  誰より早く
  誰より正しく
  始まりの兆候を理解していた。

  突然起こった変化は避けようがなく
  けれど悪い事ばかりでも無い。

  破壊は新たな創造に必要なもの。

  一刻の混乱の後に、また新しく始まる。
  ただそれだけのことだった。
 

 

[ 君を守れなかった過去。

 選択を誤った結果
 君も、私も、全てが消失してしまった。

 だから、もし、次があるなら

 
やり直せるならば────……。
]

 
 

 
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜


 神は『力』に大いなる右手をお与えになりました
 一つ拳を振るえば、大地には大きな穴があきました
 あまねく艱難を穿つ贈り物です

 『力』は贈り物を大切にしまうことにしました
 傍らの温もりを慈しむ手のひらへ
 刀を握る拳へと変えました

 愛する『女帝』をあらゆる困難から守るため
 刀を振るう仲間と研鑽にはげみます

 刀は大地に穴をあけることはできません
 開いた拳は、何をも穿つことはできません

 『力』は不自由を愛しみました
 『力』は不完全を愛しみました

 『力』は神から贈られた完璧を愛しみ
 『女帝』との安寧を愛しみ
 『正義』と最期を共にしました

 『力』は とうとう狂うことはありませんでした *


〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
 

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

―― *** ――


[――時は過ぎて。

 世界崩壊の後は、まだ痛々しく各地に残っている。

 『神』は新しい箱庭に去ったが、
 残された『証持ち』を政府は未だ保護している。

 世界が壊れかけたのは『証持ち』のせいだと、
 暴動が起きかけたこともあった。

 だが、同じとして。
 『証持ち』のお陰で助かったのだという者たちも顕れた。
 意見は二つに分かれ、
 まだ『証持ち』を災いと恐れる者たちと、
 救済者だと新たに『証持ち』を奉ろうとする者も居る。]
(554) 2022/12/25(Sun) 23:58:27

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[『証持ち』たちはそれぞれの道を征く。

 時に連絡を取り合うものの居ただろう。
 永遠に、会うことが出来ないものも。

 変わらず洋館で暮らすものも、店を起こすもの。
 それぞれ、それぞれ。

 大小あれど、あの日に何かが変わり、
 何らかの変化があったことは、それぞれの胸の内に。]
(556) 2022/12/25(Sun) 23:58:57

『塔』は、僕が深刻な時に笑い出す
こっちは至極真面目だというのに
何がそんなに可笑しいのか、涙が滲むくらい笑う
笑うなよ!と大人気なく拗ねて怒っても
何も反省してなさげの「ごめん」が飛んでくるから
カッとなって掴みかかるのだけど
取っ組み合いなんて慣れてもいないから
よろけても体勢を立て直せないし
よろけられても踏ん張れずに一緒に転げて終わり

なぜ笑うのか、理由を聞いたりはしなかったが
『塔』のそれは少し腹が立ちつつ、それが良かった
器用ではなく、おそらくお堅く見える僕に
そうして遠慮なく振る舞ってくるのが君だけで
だから、僕にとって唯一の親友になった
 

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[――とある街。

 崩れた瓦礫がまだ残る街路の端、
 開けた公園の中央に、広場があった。

 広場には人が集まり始め、
 広場の後ろには大きな中継機が設置されている。


 目を閉じて、気持ちを落ち着かせるように。
 深呼吸を一つ、胸を上下させる。

 掌に収まる集音機を握りしめて、
 顔を上げて、足を踏み出せば。

 そこは、観客で溢れた会場ステージの上。]
(557) 2022/12/25(Sun) 23:59:13

本当はあの時、君の願いを飲まずに
どんな事でも力になるから抵抗してくれと言いたかった
僕の為に生きてくれと言いたかった

だけど、死を受け入れた君に縋って
自分本位で押し付けて
生きて失望されるのも怖くて
君が逝く最期まで、それは言えなかったんだ
 

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク



 『みんな〜〜っ!!

  今日はヒナギクスーパーステージに
  集まってくれてありがとうっ!!

  街はまだまだ復興で大変だけれど、
  これから一緒に世界の疵を直していこうねっ!

  今日は、私が……っ、……』
(558) 2022/12/25(Sun) 23:59:34


ただ、それは
"僕"がそうだったという話だ
 
 

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[ステージの上で集音器で話していれば、
 不意に何かが飛んできた。
 
 咄嗟に顔を逸らしたけれど、
 ガツンッ、と眦に当たった硬いものが骨に響いて。
 ぬるりとしたものが頬を伝った。]



  『証持ちが何を言っている……!』

  『お前らのせいでこうなったのに……!』



[切れた傷を空いた片手で覆って、
 頬を伝ったものを、手の甲で拭う。

 掌が赤く染まる。

 慌てて駆けつけた政府の人たちが、
 怒鳴りつけた人間を押さえつける。

 世界に疵が出来てから、
 こういうことは一度や二度じゃない。]
(560) 2022/12/25(Sun) 23:59:48