人狼物語 三日月国


72 【R18RP】エロトラップダンジョン村【誰歓】

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【人】 騎士見習い テンガン

(なぜ……こんな目に……)

[よろよろとダンジョンを歩くテンガンのズボンの内側で、つっと内腿を液体が伝い落ちる。
口の中にはまだ雄の味が充満している。
散々嬲られた胸は腫れて痛かった。
顔と髪に張り付いていた精は頭から水を被って無理やり洗い流したが、臭いが消えない。

クリスタの姿はいつの間にか酒場から消えていた。
誰かに連れ去られてしまったのか、それともどさくさに紛れて酒場から脱出できたのかは分からない。
彼女のことが心配で堪らなかったが、探す術はなかった。

ふと、鼻から何かが垂れてきたので鼻血かと思い拭った。
それは白く濁った液だった。

あんなにも……何度も犯され何度も達したのに、二度に渡り媚薬を喰らったせいかまだ身体のどこかが疼いているような気がした。
テンガンは苦々しい思いで酒場での出来事を思い返した。]
(88) 2021/05/02(Sun) 11:36:29

【人】 騎士見習い テンガン

――ダンジョン酒場――

 ――――ッ!?

[テンガンがせめて身に着けているものを引き裂かれまいと自ら衣服を脱ぎ捨てるなり、オークどもは慣らしもせずに剛直をテンガンの後ろに突き立てた。
前髪を掴まれ、臭い男根を無理やり口の中に突っ込まれる。

加減も何もあったものじゃなく、無遠慮に前から後ろから犯されている……のに媚毒で熱に狂った身体にはそれが快感で堪らなかった。
最奥まで剛直を捻じ込まれる度に快楽が突き抜ける。これまでずっと快感を求めながら耐えてきた身体には堪らない麻薬だった。

男たちに突かれる度に自身が震え、滴りを漏らす。
頭の中まで暴虐に侵され、何も思考できない。]

 ンぐっ、ぅ……っ、…………ッ!!

[一人目の男の精が勢いよくナカに放たれた瞬間、テンガンも達してしまった。
男たちが下卑た笑い声を上げながら何事か揶揄している。
呆けたテンガンの耳にはその言葉が何を意味しているのか解することができない。
間髪入れずに二人目の男の陰茎が空いた穴に突き立てられた。]
(89) 2021/05/02(Sun) 11:37:33

【人】 騎士見習い テンガン

 ん゛ぁっ、あぁ……ッ!?

[すぐさまピストンが再開される。
肉を打つ乾いた音を派手に立ててテンガンの身体が弄ばれる。

喉奥に無理やり挿入するかのように口の中も犯された。
窒息死するかと思うような苦しみが媚毒によって快楽に塗り替えられる。
気が付けばテンガンは自ら腰を揺らしながら何度も達してしまっていた。]

 あっ、あ゛ぁッ、あ……っ!

[驚きと苦痛の呻きが甘い響きを含んだ嬌声に変わる頃には、周りで傍観していたはずの者たちさえ輪姦に加わるようになっていた。
もう何人の男のペニスを咥えたのかも思い出せない。何回精を注がれたのかも分からない。
達してしまった回数がそれ以上であることだけは覚えていた。]
(90) 2021/05/02(Sun) 11:38:01

【人】 騎士見習い テンガン

 あぁ、あっ、ぁ、あ゛っ、あっ、あぁ……ッ!

[膝の裏を持ち上げられ、挿入部を周囲に見せつけるように後ろからリザードマンに犯されていた時のこと。
突然女がやってきて>>@5、突き上げられる度に嬌声を漏らしているテンガンにカメラとマイクを突き付けた。]

 な、なに……っ!?
 あぁっ、いや、みるな……っ!

[リザードマンの二本のヘミペニスを両方挿入されながら、自ら腰を揺らして善がっている。
そんな状態を他人に見られて羞恥心が沸騰する。
身を捩って逃げ出そうとするが、リザードマンの逞しい腕にがっちり掴まれていて敵わない。
それどころかリザードマンは笑いながらテンガンの脚を広げて、さらに大きく開脚させた。
そんなテンガンの恥部めがけてヒルが飛びついていく。]

 あぁぁぁぁぁッ!?!?

[腿の付け根や胸の尖り、亀頭にヒルが吸い付く。
敏感な場所を同時に責められる刺激にテンガンは絶叫を上げた。]

 あ゛ぁっ、イぐっ、イクイクイク…………ッ!!!

[テンガンは全世界に配信されているとも知らずに、絶頂姿を晒してしまった。(堕落度+2)]*
(91) 2021/05/02(Sun) 11:39:41
騎士見習い テンガンは、メモを貼った。
(a14) 2021/05/02(Sun) 11:43:23

【人】 騎士見習い テンガン

――大浴場――

[そこ>>n1を見つけたのは偶然のことだった。
清潔な湯が張られた巨大な湯舟。沸き立つ湯気。]

(これはもしや、公衆浴場という奴か……?)

[エロトラップダンジョンの罠である可能性は考えたが、体液でべとべとになった身体を湯で洗い流したい欲には逆らえなかった。

テンガンは服を脱ぎ、浴場に足を踏み入れた。
洗い場で丁寧に身体を清めてから湯舟に浸かれば、ぽかぽかと身体が芯から温まる。
湯舟に浸かっている最中に何かが起こる様子もない。
テンガンは湯に浸かりながら人間的尊厳が回復していくのを感じていた。

どうやらエロトラップダンジョンとやらであっても安全なエリアというものはあるらしい。
テンガンはしばらくここでゆっくり湯に浸かることに決めた。]**
(98) 2021/05/02(Sun) 16:58:37
─ 前回稼働時 その2 ─


  え、オレ?
  どっちかっていうとインキュバスかな。
  でも、サキュバスにもなれるよ〜。


[淫魔といえばサキュバスかインキュバス、と思っている人間は多いらしい。
 表裏一体なことはみんな知らないのかな。
 目の前にいる吟遊詩人のお兄さんも、別々の存在だと思っていたようだ。

 せっかくだからオレは身体を女体に作り替えて見せることにした。
 肩幅が縮み、胸が膨らみ、ウエストがくびれ、腰から脚までが曲線を描く。
 元々少ない筋肉が更に落ち、肌がふっくらとし、顔つきも幼くなる。

 ミシミシと骨が軋む感覚だけは馴染めない。
 それを除けば、結構楽しい。
 目の前の人間が目を丸くしたり、オレの身体の性別が変わるだけで性欲を剥き出しにしてきたりして、その反応を見るのがたまんないんだよね]

[さて、この吟遊詩人さんは女体のオレが気に入ったらしい。
 人間のオスはサキュバスが好きだよね]


  ふふっ、いいよ。
  どんなことしたいのか見せてごらん?


[抱きついてくる彼の頭の中を覗かせてもらう。
 なるほど、女淫魔に上に乗られて貪られたいのかー。人気のパターンだな〜。
 リクエストに応えるついでに、全身の感度を上げてあちこち開発してあげよう。
 他の人間相手でもいっぱい気持ちよくなれるようにね♡]**

【人】 騎士見習い テンガン

(まあ、酒場であったことは夢だと思って忘れよう……)

[お風呂を堪能して元気になったテンガンは、まさかマギカメラによって外に配信されていたとは知らず呑気に考える。]

(ひとまずの目標はこのダンジョンからの脱出だ。
 この浴場を出たら出口を探そう。)

[クリスタの事は心配ではあるが、案外もう外に出ているかもしれない。
テンガンはダンジョンからの脱出を模索することにした。

湯舟から上がろうとして、そういえば数を数えて肩まで浸かるのが浴場のマナーだったなと思い出す。
テンガンは18秒まで数えてから上がることにした。]
(107) 2021/05/02(Sun) 21:19:18
[母は、清純な青銀の髪をした修道女だった。
回復魔法の名手の母は、娘を厳しく躾けようとした。心を病んだ自分を育て直そうとするように。

なぜ淫魔を口実に父の名を明かさなかったのかなんて知らない。
イクリールは胸を締め付ける貞淑な服を捨て、赤い髪を黒くする染め粉を捨て、故郷を母を捨てた。

性行為は悪と言いながら結婚を義務付けられるより、望む相手と刹那的に"いいこと"を楽しむ方が良かったから。

――母のように生きるなんてごめんだったから。彼女と全く違うものになれるならと、命をチップに賭けに負けるまでを謳歌する生を選んだ]

[まったく意図しない形で、早々と
その願いが叶おうとしてしまっているなんてこと。

イクリールは、それこそ夢にも思っていなかった]

【人】 騎士見習い テンガン

 え、オイルマッサージ……?

[湯舟から上がると、オイルマッサージをしてあげようと申し出る人間が現れた。
舐め回すように自分の身体を上から下まで視線を這わせるその様子に何故だか既視感を覚えた。

この視線は酒場で……いや、違うな。
町で道に迷った時に出会ったあの男だ。
あの色黒の男が最初に似たような視線を向けてきた。
何かを品定めするような視線だ。
――――あの男はあの時一体なにを考えていたんだ?]

 いや……止めておきます。

[嫌な予感がして、マッサージを断ることにした。
さっき散々な目に遭ったばかりだ、そう簡単に他人を信用することはできない。

断ってもマッサージを勧める人物は執拗についてきて、テンガンは逃げるように大浴場を後にして振り切ったのだった。]*
(111) 2021/05/02(Sun) 21:34:33

【人】 騎士見習い テンガン

――ダンジョン通路――

 イクリールさんッ!?

[その姿>>117を目にした途端、血の気が引いた。

それは出口を探してダンジョン内を彷徨っている時であった。
見覚えのある鮮やかな赤髪を見かけたのでテンガンは駆け寄ってみた。
そして異常に気が付いたのである。
彼女はどう見ても普通の格好をしていなかった。
明らかに暴行を受けた形跡があった。]

 大丈夫ですか、イクリールさん!
 一体誰がこんなことを……!?

[テンガンは蒼白になりながら彼女に声をかけた。]*
(120) 2021/05/02(Sun) 22:03:55
騎士見習い テンガンは、メモを貼った。
(a22) 2021/05/02(Sun) 22:12:11

【人】 騎士見習い テンガン

[不用意に大きな声を出してしまったせいで>>123彼女はビクリと竦む。配慮の足らない自分に舌打ちしたくなりながら、イクリールさんと向き合う。]

 イクリールさんも
 このダンジョンを攻略しに来てたんですね。

[彼女が口にした「妙な霧」という言葉から、自分もかかったあの罠だろうかと想起する。
そんな状態になった女性を無慈悲に襲う野盗がいたなんて……!
許せない、今この場にいればそいつを叩き斬ってやったのに。
彼女を助けてあげられなかった悔しさに歯噛みした。]

 イクリールさん、向こうに大浴場があったんです。
 そちらに向かってみませんか?
 着るものも見つかるかもしれません。

[大浴場はどうやら混浴のようだから襲われたばかりの女性が入りたいとは思わないかもしれないが、あそこには清潔なタオルもあった。少なくとも汚れを拭き取ることはできるだろう。
へたりこんだ彼女に手を差し出すと、彼女は「汚れているから」と口にして躊躇った。]

 大丈夫、オレは気にしません。
 オレが貴女のことを守ります……!

[一緒にいる限りこのいたいけな女性にもう辛い思いはさせない、とテンガンは誓った。]*
(126) 2021/05/02(Sun) 22:41:56

【人】 騎士見習い テンガン

 な、形見まで……!?
 なんてひどい奴だ……!

[彼女から実情を聞き、怒りに震える。
もしもその野盗とやらを見つけ出すことができたら、是非とも彼女が奪われた物を取り返さねばならない。

差し出した手を彼女がそっと握り返す。>>134
その手をゆっくりと引くと、彼女がよろめいて腕に縋り付いてきた。
柔らかいものが腕に触れる。
その感触から思わずシーツの内側を想像してしまう。
間近に見える紅い瞳は潤んでとても綺麗だった……。

駄目だ駄目だ、邪な思いを抱いてはならない。
テンガンは努めて優しく微笑み、イクリールを大浴場まで案内した。]
(138) 2021/05/02(Sun) 23:57:11

【人】 騎士見習い テンガン

――大浴場――

 服ですか、もちろん構いませんよ。

[イクリールの頼み>>135をテンガンは快諾した。

後始末をしているところなど誰にも見られたくないだろう。
先ほどの自分を思い出し、さもありなんとテンガンは思った。
一緒に浴場に足を踏み入れることができないのだから、その間自分は服を探すくらいのことはすべきだとテンガンは感じた。]

 何かあればすぐに自分を呼んでください。
 このダンジョンは本当に危険な場所ですから。

[湯舟自体に仕掛けがある訳ではなかったが、混浴ゆえに他の誰かが彼女にちょっかいをかけるかもしれない。テンガンはそれを危惧していた。

イクリールが浴場に向かったなら、テンガンは棚を探って着れるものがないかと探し出す。
まわしcosm神父服cosm、そして包帯cosmが収穫物だった。]**
(139) 2021/05/02(Sun) 23:58:12

【人】 騎士見習い テンガン

 碌な物がないな……。
 仕方がない、男物ではあるがこれが一番マシだろう。

[テンガンはその黒い装束を丁寧に折り畳んで、イクリールを待つことにした。彼女が怪我を負っている場合に備えて一緒に見つけた包帯も一応確保しておく。]**
(140) 2021/05/03(Mon) 0:01:45
騎士見習い テンガンは、メモを貼った。
(a26) 2021/05/03(Mon) 0:06:06

【人】 騎士見習い テンガン

[突如として女性の悲鳴が響き渡る。>>144]

 イクリールさんッ!

[テンガンは鎧と剣を装着したまま浴場に飛び込んだ。
するとそこでは先ほどの怪しげな男がイクリールに掴みかかろうとしているではないか。>>144
今度はイクリールさんを標的にしようというのかっ!]

 お前、何をしているッ!

[テンガンは剣の柄に手をかけ、男を斬りつけようとした。
だが刃を抜く前に、つるりと足元が浮いた。

オイルだ、と気が付いた時にはもう遅い。

鎧が浴場の床に打ち付けられる派手な音を立ててテンガンは転げた。]
(146) 2021/05/03(Mon) 10:28:39

【人】 騎士見習い テンガン

 イクリール、さ……っ、

[尚もイクリールを助けようと身体を起こそうとするテンガン。
その瞬間、カシャンと軽い金属音がした。]

 え……?
 イクリールさん、なに、して……?

[手首と足首が手錠で繋がれている。
それをしたのがイクリールだということが理解できず、テンガンは何度も目を瞬かせた。]**
(147) 2021/05/03(Mon) 10:29:37
騎士見習い テンガンは、メモを貼った。
(a30) 2021/05/03(Mon) 10:31:39

【人】 騎士見習い テンガン

[イクリールは舞のように流れる所作でテンガンの手足を繋ぎ、剣を奪い取った。>>153
素早く動いているようには見えないのに、むしろ動きは優雅ですらあるのに抗う隙がなかった。]

 イクリールさんッ、どうして……ッ!?

[一糸纏わぬ姿で微笑む彼女の姿は、絵画のように美しく見えた────それも天使や女神を描いた絵画ではなく、見る者全てを魅了する悪魔を描いたそれだ。
悪しきものにしか宿せぬ美がそこにはあった。
紅い唇と同じ色をした髪が揺れる様にすら計算され尽くしたかのような美を感じて、目を離せなかった。]
(162) 2021/05/03(Mon) 19:41:54

【人】 騎士見習い テンガン

 いい格好……?

[テンガンはイクリールが何を言っているのか理解できない。
頭を押さえつけられて装備を剥がされながら、テンガンは混乱した頭で必死に考える。

そこの男に脅されているのか?
いや、違う。二人が交わしている会話の内容からして、彼らはグルのようだ。
ではイクリールは最初から悪人だったのか?
そんな風には思えない。スピカ先輩と談笑している時の彼女はどう見てもこんなことをするような人ではなかった。

イクリールは尚も訳の分からないことを口にしながら、テンガンの下衣に手をかける。
訳が分からないが、彼女が自分にある種の危害を加えようとしていることはテンガンにも理解できた。]
(163) 2021/05/03(Mon) 19:42:11

【人】 騎士見習い テンガン

[テンガンは叫んだ。]

 イクリールさんっ、目を覚まして下さい……ッ!
 本当の貴女はこんなことをする人ではないはずです!

 オレ自身は貴女のことをよく知りません。
 ですがあのスピカ先輩が、
 貴女と和やかに会話しているのを見ました!

 滅多に他人と関わらない先輩が
 心を許している数少ない人なんです!

 そんな貴女が、悪人のはずがないッ!

[テンガンはイクリールの中にはまだ善なる心が残っているはずだと信じていた。
何が彼女にこんな事をさせているのかは分からない。
分からないが、彼女を"救わなければ"と思った。]*
(164) 2021/05/03(Mon) 19:42:41
[10年ほど前、男は冒険者としてあちこちを旅していた。

ダンジョンの深部を探索し、あわよくば踏破しようというパーティに声をかけられ、加入したことがあった。

そのパーティは高名な魔法使いにも声をかけていた。
とんがり帽子がトレードマークの女魔法使いだった。
誰かと組むことは滅多に無いのだという。
それでも仲間になってほしい、一時的なものでいいから、とパーティリーダーが必死になって口説いていた。

それが今犯している少女かどうかまで、思考を巡らせる余裕はなかった。
男にとっては思い出したくない頃の出来事だからだ。

その頃の男は今ほど粗野ではなかったし、快活な青年だった。
育ちは良くないものの、人を敬う心は持っていた。

体格と髪や肌の色は昔とそう変わらないが、声や顔つきは年相応に変化したし、髪も髭も伸びた。
変わらないものは身に宿す僅かな魔力くらいだろう。

当時会ったことがあっても、同一人物と気付くことは難しいかもしれない]

 
[ ――― 今からおよそ十年くらい前の話。
 まだ私がアラナイ
(アラウンド90歳)
だった頃。
 とあるパーティに加入を誘われたことがあった。
 
 そのつもりはないから、と何度断っても、
 あまりにもしつこく口説かれるものだから、
 ついに根負けして、少しの間だけ手助けしたのだったか。
 
 今となってはもう冒険の内容も、仲間の顔も、
 あまり詳しくは思い出せないのだけれど。
 まあ、決して悪い思い出ではなかったように思う。]
 

  
[ 数少ない、ちゃんと思い出せる出来事といえば。
 パーティの一員である色黒の青年に。]
 
    ・・
「ねえ、坊や。
 君は魔力の量はともかく質は中々なのだから、
 シーフなどより魔術師を目指してみたらどうかな?」
 
 
[ なんて、
いつもの悪癖で
魔術の道へ
 勧誘してみたことがあったくらいだ。
 ……彼、今頃は元気にしているだろうか。]*
  

[冒険者時代のことを男は思い出したがらない。
活躍ぶりが目覚ましくて印象深かった女魔法使いのことも、記憶の奥底に封じ込めていた。

けれど、目の前の少女と交わっているうちに、ふとその時言われた言葉が脳裏に蘇った。

……魔力の質。

専らシーフとして補助的にしか使っていなかったが、男の腕前が優れていた理由のひとつは、もしかしたらそれだったろうか。

その魔力はもしかしたら、交わっていれば感じ取れるものかもしれない。
淫紋の邪魔さえなくなれば、の話だが]*

【人】 騎士見習い テンガン

 イクリールさん……っ!

[>>172束の間、彼女の手の動きが止まる。
その表情に罪悪感を見出した。
彼女が正気を取り戻せるかもしれない、とテンガンは希望を見た。
テンガンは知らなかった――――罪悪感こそが最後の一押しになることもあるのだと。]

 過ちなら取り返せます、だから……!

[「汚れなど気にしない」と口にした時と同じ顔で言う。
彼女の内に淀むものなど考えもせずに。]
(178) 2021/05/03(Mon) 21:57:41

【人】 騎士見習い テンガン

 あ……っ!!

[肌が外気に晒される。
酒場で自ら脱いだ時よりも羞恥心が掻き立てられるのは、彼女が口にしたように半端な脱衣が拘束具と化しているせいであろうか。

イクリールの喉から紡がれる声は震えた響きを帯びていたが、それがむしろ淫靡さを増させているような気がした。
上位者でありながら、傷ついた女の声。
犯そうとしている立場であるにも関わらず男の嗜虐心を煽る声音。
不可抗力的にテンガンの下半身に熱が集まる。

美しい悪魔は囁く。
"気持ち好かったでしょう"、と。]
(179) 2021/05/03(Mon) 21:58:11

【人】 騎士見習い テンガン

 な……ッ!?

[見ていたかのような言葉にテンガンの顔が蒼白になる。
忘れかけていた恥辱が蘇る。
それと同時に一瞬、ほんの一瞬思ってしまった――――またあの快楽が欲しいと。

一度でも穢れてしまえば、そそぐことなどできないのだ。]*
(180) 2021/05/03(Mon) 21:58:34

【人】 騎士見習い テンガン

 っ!

[細い指に自身を撫でられ>>193、ビクリと身体が震える。

女の声が優しく囁く。
あなたはただしい、ただしかったと。
ただしい行いをした結果なのだから、仕方ないと。

そう、自分はいつでも正しい選択をした。
これしかないと思える道を選んできた結果だ。
悪ではない。……これは悪ではない。
不可抗力なのだ。]

 た、耐えることで、貴女の正気を取り戻せるなら……

[口を開いてやっとの思いで呟いたその言葉は強がりか、口実か。
テンガンはこれを受け入れることを選んだ。
その選択は正義ではない、という心の声に蓋をする。
代わりにこれしかないのだと思い込む。

軽く撫でられただけの自身はすでに硬く張り詰めていた。
女の舌が艶めかしくテンガンの身体を這う。
その先の行為を連想させるかのように。]
(202) 2021/05/04(Tue) 0:11:25

【人】 騎士見習い テンガン

 前と、後ろ……?

[意味していること>>197はすぐに理解できた。
ただどちらを選ぶにせよそれを口にすることは屈辱だった。

せめて女が欲しいと命乞いのように懇願するのか?
淫乱のように後ろに欲しいと頼むのか?

守るべき女性を自ら犯す選択などできない。
この傲慢な女の肉体を乱暴に貫きたい。

男として後ろでの快楽を欲することなどできない。
強引に暴虐の限りを尽くされたい。


嗜虐と被虐のどちらが上回るのか判断できない。

どちらも御免だ。
どちらもいい。


テンガンはきつく目を閉じ……
結局どちらも選ぶことはできなかった。

テンガンは沈黙を選んだ。]**
(203) 2021/05/04(Tue) 0:14:28