人狼物語 三日月国


89 【身内RP】オーボン・クエスト〜凶星の名を告げし刻〜

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【人】 吟遊詩人 フェリックス



 ………ふふ ふふふっ


 あ、ごめんなさい?
 いきなりすぎて呆気にとられちゃって……っ


[フルリ―の怒涛の言葉が終われば、
 思わず笑いが込み上げてきたわ。
 聞かれていたことも驚きだったけど、
 その逞しい想像力にも吃驚でね。

 せっかく笑ってくれた顔がまた不機嫌になってしまうようなら
 ゴメンゴメンとまたついその頭に手を伸ばすの。]


 はぁ〜〜、何から言えばいいのやら。

 ……そうね、
 長くなるけど、昔話をさせてもらえるかしら?


[そう前置きして。
 了解なんか得られなくても話し始めちゃうわ。
 だって、そっちだって沢山話したでしょう?]
(104) 2021/08/21(Sat) 14:38:38

【人】 吟遊詩人 フェリックス

 
 もう10年程、病に臥せっているという
 どこか遠くの国の、
一人の王子様のお話。


 その王子様は変わり者でね、
 よく城下町にお忍びで繰り出す人だったわ。
 お城の中にいるのが嫌だったのね。
 口を開けばやれ政だとかやれ誰が時期王に相応しいだとか、
 ギスギスした空気が息苦しくて、窮屈だったのよ。


 やりたいことは何一つやらせてもらえず、>>1:132
 むしろ馬鹿にして見下されたりしたこともあったようね。


 城下町へ下りればありのままの自分でいられた。
 得意のピアノで流行の曲を弾いて酒場を盛り上げたり、
 談笑したり馬鹿やったり、とても王子様って感じじゃ
 なかったけれど、街の人たちには愛されていたはずよ。

 だから優秀な兄弟たちを差し置いて、
 その王子を王に、という声が段々と大きくなったわ。
 逆に王侯貴族たちからは相応しくないという声が多くてね。
 困り果てた王室は彼を城の中に閉じ込めたの。
 そして王族としての再教育をうけさせる日々。
 病に臥せっていると、民衆には報せてね。

 でも閉じ込められたまま黙ってる王子じゃないのよね。
 元々王位継承とか興味はなかったし。
 本の知識じゃなくて自分の目で、
 世界を見たいという
もあった。
 
(105) 2021/08/21(Sat) 14:50:25

【人】 吟遊詩人 フェリックス


 
 だから金も地位も名誉も、民も家族すら捨てて、
 ――――ただ自由を求めて、逃げたわ。


[ここまでいえば誰のことか見当はつくかしら。
 気づいた様子ならそっと人差し指を口に添えて笑うわ。
 今まで誰にも言ったことないんだから、秘密よ?

 なんて言うように。

 フルリーの過去を聞いちゃったんだもの。
 これでフェアよね?]
(106) 2021/08/21(Sat) 14:51:56

【人】 吟遊詩人 フェリックス

 
 フルリーの言葉は嬉しいわ。>>2:61
 アタシがこのパーティに必要だと思ってくれるのも、
 ただいまやおかえりを言ってくれるのだって。
 フルリーの努力は、そのままでいいと思う。

 でもね、アタシは
吟遊詩人
よ。

 唄と自由を愛してるの。


 だからずっと一つの場所には留まれない。
 皆のことは好きだけど、
 このパーティだっていつかは抜けるわ。

 だから、あぁ言ったの。>>11

(そうね、仮にその時、
 フルリーがアタシについていくというなら、
 その先も傍にいることは出来るけれど)
(107) 2021/08/21(Sat) 14:58:29

【人】 吟遊詩人 フェリックス



 アタシはね、フルリーにはこれから
 沢山の人と出会って、沢山の経験をしていって欲しいの。
 アタシなんかより尊敬できる人や
 憧れを持てる人は世の中にたくさんいるから。

 そうして世の中を知って、立派なレディになって、
 いつかどこかで道具屋を開いたら、
 その時はどこにいても、ちゃんと駆けつけるわ。

 それでもなお、気持ちが変わっていなかったなら、
 その時はママでもなんでも、考えてあげる。

 その頃にはアタシも満足してるかもしれないしね?



  本当の

[こんなアタシがいいって言ってくれるのなら、
 吝かではないといった言葉>>0:163は嘘ではないのよ。]
(108) 2021/08/21(Sat) 15:05:34

【人】 吟遊詩人 フェリックス



 ――― その前に、まずお友達だったかしら?


[そう言って手を差し出せば、フルリーはどうしたかしら。
 フルリーの願いには、応えられていないのはわかってるわ。
 だから握り返されることがなければ、
 少し残念そうに引っ込めることになったでしょうけど。]*
(109) 2021/08/21(Sat) 15:06:58

【人】 吟遊詩人 フェリックス



 そうね、辛かったわ。
 笑うことすら出来なかった。



[せめてもの慰みだった音楽でさえ、
 上品な曲しか弾かせてもらえない。

 だから何かしらのパーティーでピアノを披露する時だって、
 ただ言われるがままに、渡された曲を弾くだけ。
 そこに心なんか籠っていなかったけれど、
 お貴族様はそれを素晴らしいと称えるのよ。
 馬鹿みたいに。


 きっと酷く、冷たい目をしていたでしょうね。]


 ……ガチ恥にはならないから安心していいわ。
 それが答え。

 ふふ、どういたしまして?
 アタシの方こそありがとう。
 フルリーには沢山元気を貰ってるから。
 アタシも、フルリーのことちゃんと好きよ?



[照れ隠しで浮かんだ笑顔>>115にはそう返すわ。]
(143) 2021/08/21(Sat) 20:31:23

【人】 吟遊詩人 フェリックス



 譲らなくていいのよ。
 アタシもちゃんとただいまって言ってたでしょう?
 帰るところがないアタシにとって、
 今の居場所は間違いなくここだから。

 その言葉で
温かな気持ち
になる人は、沢山いるのよ。
 だからこれからも、大事にして頂戴。


[行ってらっしゃいの言葉>>116には
 内心申し訳なさそうに眉を下げて。
 それでも未来の話>>117がでれば]


 あら、じゃあ、お店もお菓子も楽しみにしてるわね?
 アタシもどこかで野垂れ死にしないよう頑張るわ。
 大量購入は……BOX譲ってくれたら考えるわよ?


[冗談半分にそう言って笑うわ。
 異論は認めんと言われてしまったから、
 尊敬云々に関してはありがたく受け取って。
 そうして握手を交わして―――]
(144) 2021/08/21(Sat) 20:33:33

【人】 吟遊詩人 フェリックス


 え?
 ちょっと、フルリー?


[体の向き変えさせられ、軽く背を押されれば目を丸くするわ。
 けれどフルリーはすっきりしたような顔をして
 料理を選び始めたから>>118、それ以上は声をかけるのも
 野暮かと思ってやめておくの。

 ミツコちゃんから衣裳部屋があると聞いたから、
 あの時の約束>>4を果たそうと探していたのだけど。


 その後ばっちりとドレスアップしたフルリーを見ることが
 出来たなら、アタシはしっかり褒めるのを忘れなかったわ。
 少しだけ、ヒナが成長したようなそんな感覚を覚えるの。

 そんなこといったら、
 また子ども扱いだと拗ねられてしまうかしらね。]**
(145) 2021/08/21(Sat) 20:37:41

【人】 吟遊詩人 フェリックス

― ミツコの酒場(姉妹店) ―

[アタシはカジノの時みたいに着替えることはしなかったけど、
 服も伝説の装備に変えたから見栄えはするんじゃないかしら。
 だからそのまま酒場の扉を開けて]


 ミツコちゃ〜ん!
 アタシにもお酒頂戴!



[カウンター内にミツコちゃんの姿を見つければ
 そう声をかけて、アタシも空いてる席に座ろうとしたわ。
 そうね、多分アッシュが来る前の時空だったんじゃないかしら。>>142


 後ろ姿からはわからなかったけど、
 隣に座っていたのはどこかで見た顔な気がして、
 思わず首を傾げるようにして覗き込んだわ。]


 あら、もしかしてユラ…?
 メイクしてるからすぐにわからなかったわ。
 ユラも着替えたのね。
 白のドレスも良かったけど、薄水色のドレスも良いじゃない。


[そこまで言って、ミツコちゃんが出してくれた
 フェアリーランドsakeを受け取ったわ。
 そこでふと思うのよ。]
(164) 2021/08/21(Sat) 23:50:49

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[ ―――どこかで見た顔な気がしたのは、
  本当にそれだけだったかしら?


 カジノの時にステラがした質問>>74の返答>>87
 アタシには聞こえなかったけど、
 やはりドレスに着られてる感はないわよねって思うのよ。
 その所作を見ても、
時々奇行には走るけど

 教育をちゃんと受けている様が見て取れて。

 もしかしてどこかで会ったことある…?
 なんて過ったけど、その言葉は口から出ることはなかったわ。
 個性つよつよのユラと一度あったら忘れるはずはないもの。
 でも、女子会の話を思い出せばピュアピュアな時期も
 あったはずで。


 ついその顔をジッと見てしまったのよ。]*
(165) 2021/08/21(Sat) 23:54:24

【人】 吟遊詩人 フェリックス

同じことを言っていませんか
と問われれば、
 少し困ったように眉を下げたわ。]


 駄目かしら?
 だって誰しも綺麗にしたら褒められたいものでしょう?
 普段以上に着飾ったのならなおさら。
 
 ……フルリーには相手限定しろとか言われちゃったけど。

 >>149
 これでも誰彼構わず褒めてるわけじゃないのよ?
 似合ってなかったら言わないもの。


あまり深入りされないように、

 口に出すのもありきたりな言葉ばかりで。

 受け取った綺麗な
緑色
のカクテルを一口口に含めば、
 甘くフルーティな香りが鼻に抜けたわ。

 そうしてユラの顔をじっと見ていると、
 その口から語られだした言葉に>>174
 飲んでいたお酒を喉に詰まらせることになったのよ。]
(179) 2021/08/22(Sun) 2:21:59

【人】 吟遊詩人 フェリックス



 ……ちょ、ちょちょ、ちょっと待って!?



[思わず右手を前に出して静止したわ。
 その内心は大分混乱気味で。

 あの時聞いた初恋の金髪美少年って、
 もしかしなくてもアタシ!?
  あ〜〜酒場でアタシ元美少年とか調子こいちゃったわ〜〜

 これめちゃくちゃ面識ありよね?
 それでアタシの素性思いっきりバレてるわよね??
 家名もばっちり聞いたことあるし!


 なんて頭を抱えることになったわ。
 でも、何か事情があるみたいだから]


 ……一つだけ確認させてもらっていいかしら?
 ユラは、アタシを連れ戻しにきたわけではない、
 ということでオーケー?


[それならそんなに慌てることじゃない。
 偶然バッタリあっただけなら、
 今まで何もしてこなかったのにも納得がいく。]
(180) 2021/08/22(Sun) 2:26:11

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[今ではすっかり少なくなったけど、
 逃げ出した当初は追手が多くてねぇ。
 厄介者がいなくなってあげたんだから、
 放っておいてくれたらいいのに。


 だから一応そんな確認をしてみたのだけれど、
 ユラの返答はどんなものだったかしら]**
(181) 2021/08/22(Sun) 2:30:48

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[相手限定しろってフルリーに言われて
 仲間うち限定でも駄目なのかしらって、
 ちょっと聞いてみたくなっただけ。]


 あら、ありがとう。
 ご忠告感謝するわ。


[でもそんなこと聞かれて>>173「そんなわけないじゃない」
 なんて否定出来るのは、本当にそうなった時ぐらいかしら、
 なんて思うのよ。
 上辺だけの言葉も世辞も嫌いだから。

 自由を求めて逃げたアタシが、
 立派な大人なわけないじゃない?

 はぐらかすのは過去のことだけで十分。
 だからオマケしてくれたことにはお礼を述べるわ。]
(214) 2021/08/22(Sun) 11:41:31

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[お言葉ですが、世の中金髪美少年なんて山ほどいるわよ?
 現にほら、キヨヒコだって金髪だし。
 まさか鎌をかけられていたなんて微塵も思わず、]


 ……非公式の純正品、ね。
 それならいいのよ。
 じゃあアタシたちお揃いってことね?



[アタシがそうであったように、
 ユラも、
こんな感じだし
家から疎まれたのかしらね
 ぐらいには察するわ。

 正直ね、ゴセンチョ・ウェンホスィ城の名前が出た時は
 身構えたのよ。>>0:84
 王子時代に何度も行ったことのある場所だったから。
 だから、そこはツッコまなかったわ。
下手して思い出されることがないように。]
(215) 2021/08/22(Sun) 11:46:27

【人】 吟遊詩人 フェリックス



 ふふっ、そうね、それもそうだわ。
 ユラならこんな周りっくどいことしないわよね。
 怖い怖い。


[そこまで聞いて動揺も落ち着いたら、
 やっと笑みが戻ってくるわ。
 余裕が出来れば、相手ばかりこちらのことを認識しているのは
 落ち着かないから改めて思い出そうとするのよ。]
(216) 2021/08/22(Sun) 11:48:26

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[そこまで記憶を掘り起こせば、
 一旦ユラの話>>191に耳を傾けるわ。]


 奇行?
 そうね、見てるの
楽しいわよ?



[初見は吃驚したけど、慣れてしまえば面白くて。
 ただでさえハチャメチャなパーティがさらに賑やかになって、
 普通にお腹抱えながら笑っていたこともあったわね。

 死にたいと思っていたことすら、わからなかったけど。

 アタシは楽しかったわ。
 一人でだって旅は出来るけど、いろんなパーティを
 渡り歩いているのは、仲間がいた方が楽しめるから。
 アタシは城下町でしていたように、
 誰かと笑いながら唄を歌ったりするのが好きなのね。]


 希望?
アタシが?
 残念だけど、アタシ家捨ててきた口だから
 何も力になれないわよ?


[家の再建だとか、家に戻れるよう口利きをするだとか、
 そんな話ではなく?
 困惑しているというユラに、
 一応そんなことを言って首を傾げてみせたわ。]*
(217) 2021/08/22(Sun) 11:52:44

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[でも元からの性格は変えられないのよね。>>224
 まさかそんなところが見抜かれる材料になるなんてね?

 挨拶の時は正直アタシも何を話したのか覚えていないわ。
 きっと定型文の挨拶だったわね。>>225
 それこそ、誰にでもやるような世辞も含めた。
 ヤバい発言はどうだったかしら。
 そんなものがあったらきっと、
 印象に残っているはずだけど。
          頑張ったら思い出せるかしら?


 結局婚約者は別の令嬢に決まって
(決められて)

 そっちはそっちでお高く留まった束縛系の
 アタシが一番苦手なタイプで。
 アタシの意思なんて、家の中にはどこにもなかったわ。



 そう、なら良かったわ。


[人生を謳歌しているという言葉>>226には、
 心からそう言うのよ。
 アタシが過去に何の力になっていたのかは
 わからなかったけど、ご心配なくと言われれば
 やっぱり同士ね、ってことでグラスを掲げるわ。]
(235) 2021/08/22(Sun) 14:58:25

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[ドレスの用意があるくらいだものね。
 店内にはワルツなんか流れちゃって、>>227
 他にも誰か踊りに向かう人はいたかしら。
 お誘いの言葉が聴こえれば少し目を丸くして、]


 料理も絵も上手いし多才だとは思っていたけど、
 ダンスも上手いのね?

 きっとバカ騒ぎしながら適当に
 踊ったことの方が多いわよ、アタシ。
 体が覚えてるか怪しいわ?

         ―――失望しても知らないわよ?



[カジノの時のように出自を思い起こさせるような
 行動は慎んできたわ。
 でも少なくともここに高貴な方々はいないし、
 そんなことを言われてしまっては受ける他ないわねと、
 椅子から降りて手を差し出すの。

 エスコートくらいは、ちゃんとできたと思うわ。*]
(236) 2021/08/22(Sun) 15:04:14

【人】 吟遊詩人 フェリックス

― いつかの野営地 ―


 ふふふっ、
エルを揶揄おうとして
 逆にカウンター食らってるの最高だったわよ?
 後世に語り継いじゃおうかしら。


[隣に腰を下ろせば持ってきたグラスを渡してお酒を注ぐわ。
 キヨヒコは本当に勇者ね、なんて笑って。>>57

 次いで問いかけた質問には、唄で返って来るの。
 時には止められることもあるけれど、
 ちゃんと唄、聴いて覚えてくれたのねって嬉しくなるのよ。
 だからアタシは閉じたその瞼の先で、
 笑みを浮かべながら聴いていたわ。]
(248) 2021/08/22(Sun) 16:10:15

【人】 吟遊詩人 フェリックス



 あら、そうなの? ありがとう。
 アッシュは人前で唄うたいそうにないものね。

 そうね、声を出せばスッキリするわ。
 楽しい時だけじゃない、悲しい時も、
 怒りでどうしようもない時も、
 唄は寄り添って慰めてくれるものよ。


[アッシュの歌声?アタシの評価は厳しいわよ?
 そうね、44点ぐらいかしら?
 秘密よ、秘密。

 どちらにしても唄いたい気持ちが大事なのよ。]
(249) 2021/08/22(Sun) 16:12:50

【人】 吟遊詩人 フェリックス



 あら、いいわね。
 あっ、そういえばアタシ、
 アッシュのために唄作ってたのよ〜〜


 っていっても歌詞はほぼアッシュ提供なんだけど!
 会心の出来だから聞いて!

 タイトルは
 
”割り切れねェ〜俺のココロ〜”♪


〜♪

 俺は自分というポテンシャルの高さに迷う子羊
 でも犬の帰巣本能には負けねェぜ


 とマンドリンを取り出し渋めのメロディーを奏でながら
 そこまで唄ったところで止められたわ。
>>59

 最後まで聞きなさいよ〜〜!
とやはりぶー垂れはするけど、
 しょうがないからこんな夜に似合う
 
"星めぐりの歌"
にしておきましょうか。

その夜は二つの声が重なって、星空へと溶けていったのよ。*]
(250) 2021/08/22(Sun) 16:26:57

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[お酒の色なんて、アタシは気にしてなかったわ。>>243
 でもその名前はどちらもおとぎ話を思わせるもの。
 元王子
元令嬢
にはピッタリじゃない?なんて
 思ってしまうのも無理はないわね。]


 性別さえ違えば、ね…

 でもそんなに有能なら、
 ユラ=ルネアとして大成すればいいわ。
 貴方の呪術も凄いもの。
 身をもって体験もしたしね?


[差し出した手を取られれば軽く握って、
 笑みながら「そう」とだけ返したわ。]
(267) 2021/08/22(Sun) 19:47:31

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[もうやることはないと思っていたけれど、
 思いの外覚えているものね。
 フロアに立てば自然と手を取り片や腰に回して、
 三拍子の音楽に合わせて身体が動いたわ。

 少しだけ、間違えることはあったけど。

 ユラも名を馳せただけあって上手かったわ。
 周りとは段違いで、その時はアタシたち二人だけ、
 浮いていたかもしれないわね。

 思い出すのはお城の舞踏会。
 誰がどこぞの姫だとか、誰が特別上手いだとか、
 そんなことは聞き流していたけれど、
 美しいダンスには自然と目で追っていたものよ。
 その相手がユラだったかは―――どうだったかしらね。


 仲間が見たらいったいどう思われてしまうかしら。
 なんて内心苦笑していれば]


 ―――――……


[聴こえてきた言葉>>-392に、思わずユラの顔を見たわ。
 向き合って正面から改めてみるその顔と、
 その呼び方に、ハッとするの。]
(268) 2021/08/22(Sun) 19:52:01

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[―――あぁ、本当に、会っていたのね。

 なんて、今更そんなことを思うのよ。]


 ふふ、迎えになんて行けないわ。
 アタシはもう王子様でもなんでもないもの。


[伝説の装備はシルクで出来ているから
 それなりに見えるかもしれないけれど、
 踊りをやめてしまえば魔法は解けて、
 もう王子の面影なんかなくなるわ。]


 今のアタシはただの
 吟遊詩人のフェリックス
よ。

 ―――でもそうね、
 ガラスの靴は、ちゃんとしまっておくわね?


[胸に手を当てて、瞳を閉じるわ。
 鐘の代わりに拍手を受けながら魔法は解けて、
               幕は閉じたの。]
(269) 2021/08/22(Sun) 20:00:21

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[―――代わりに別の幕が開くのよ。
       
何者でもない、ただのアタシたちの物語。


 令嬢のユラルネア=ドクス・パラキシカルに
 興味はなかったわ。
 アタシが好きになるのはいつだって
 本当のアタシを否定せずに見ていてくれる人。

 一緒に楽しんでくれる人。


 だから、そうね、
 少しだけ意地悪そうに笑って、
 その耳にそっと囁くわ。]
(270) 2021/08/22(Sun) 20:04:37

【人】 吟遊詩人 フェリックス



  思い出したと言わんばかりに、
  あの頃の自己紹介をもう一度。

この物語は、途中で終わらないといいわね?  
 
]**
(271) 2021/08/22(Sun) 20:09:52

【人】 吟遊詩人 フェリックス

― そして ―


 あら、花火。
 ……昔はよく見ていたわねぇ。


自分や他の王族たちの誕生日や記念日に

 盛大にあげられていた花火を思い出したわ。
 美しかったけど、そんなものをあげるより
 他に使えばいいのにと何度思ったことか。


 ―――でも今は
 あの頃見たものより見劣りはするけど
 あの頃見たものより、とても綺麗に思えて
 アタシは笑顔でその
花束
を、見つめていたわ。]
(298) 2021/08/22(Sun) 23:05:19

【人】 吟遊詩人 フェリックス

[きっとアタシは、このパーティに飽きたり、
 居心地が悪くなったり、進む方向が違えば
 抜けることを選択するでしょう。

 でも多分、それはまだ先のことだと思うのよ。
 だってアタシ、
今とても楽しいもの。



 ふふ、そうね。
 みんなで頑張りましょ!



[聴こえてきたエルの言葉>>297に同意して、

 
きらきら
と散っていく
を、
 惜しみながら眼に焼き付けたのよ。**]
(299) 2021/08/22(Sun) 23:10:17