人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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視点:


 
[命もない、魔法も使えない一人の子供が、
 目的を果たすためには、ここに居る他なかった。
 あれから5年ほど経つ、時が経てば経つほど、
 運命的な再会を果たす可能性は低くなる。

 正直、焦っている。
 でも僕はこの店に運よく相手が来ることを願い、
 待ち続ける以外に出来ることはない。

 会いたいだけなら、探しに行けばいい。
 世界中を探すのは簡単な事ではないけれど、
 ただここで待っているよりは、まだ希望がある。
 でも厳密に言うと、会う事が目的ではない。




        
僕が本当に果たしたいのは―――――……。]

 

 
[僕だって気付いている。
 一寸先は闇。未来はどう転ぶか分からない。

 問題の先延ばしをしているだけかもしれない。

 運命を変えたはいいが、より悲惨な末路を辿るかもしれない。

 知ってしまったからこそ、悲劇が生まれるかもしれない。

 占い自体は当たっているのに、
 それを伝えることで未来の展開にずれが生じて、
 占いが外れてしまったような形になるかもしれない。]
 

 
回想:僕たちの船が沈んだ理由


[ウルティマ・トゥーレへと向かう途中に、
 僕たちは救援信号を出している船を発見した。
 近づいて双眼鏡を覗けば、
 船の甲板にがりがりに瘦せ細って、
 最早服とは言えないぼろぼろの布を纏った青年が、
 膝を抱えているのが見えた。


 勿論、僕たちは救助に向かった。
 父さんをはじめとした乗組員たちが船を移り、
 青年に気をとられている隙に、
 
僕たちの船に待機していた賊が侵入した。]

 

 
[初めに人質に取られたのは、僕より幼い乗客の少女。
 そして少女を盾にして、人質は増えていった。
 
当然、僕もその中に含まれた。



           「私たちはどうなってもいい。
            どうか乗客の命だけは助けて欲しい」



 最後まで懇願する父を無視して、
 下卑た笑みを浮かべながら、父の首を撥ねる光景を、
 僕の瞳はしっかりと映した。
 それを皮切りに、大人の男性は乗組員・乗客を問わず、
 一人残らず命を刈られた。



 僕はもうこの時点で、
 後生だからいっそ今すぐ僕も殺して欲しいと思ったよ。
         
けれど、地獄の宴は終わらなかった。]

 

 
[次に狙われたのは女性。

        「クルーの皆さんが噂しているのを聞いたの。
         貴方がとってもお料理上手だって。
         プロのお料理も良いけれど、
         貴方の作った料理も食べてみたいわ」


 どこかで僕の境遇を知って、
 優しく接してくれた乗客の奥さんが……。



         「私は途中で下船して、恋人の元へ行くの。
          二人暮らしが安定したら、結婚するわ。
          ハネムーンで、再会できると良いわね」


 
幸せを約束されていた筈の、乗客のお姉さんが……。]

 

 
[他にも船に乗っていた花は一輪残らず、
 海賊どもに踏み荒らされた。



 奴らが何をしたのか、子供には分からない。
 彼女たちが何をされたのか、子供には分からない。



 でも、死んだ方がマシな事をされているだろうことは、
 分かってしまった……。]

 

 
[こんな所に最高にイイ女など居ようものなら、
 どんな酷い目に遭ったことか、子供の僕にも知れたこと。

 既にこの世に存在しないものを盗むことは出来ない。


         だから僕は心の底から、
         母さんが生きていなくて良かったなどと、
         罰当たりなこと思ったんだ。]

 

 
[希望と愛を乗せていた船から、
 幸福宝物は残らず奪われた。
 最後に僕たちの船は油を撒かれて火をつけられ、
 夕日みたいに沈んでいった。



 僕たち女子供は、そのまま海賊のアジトへ拉致された。
 最早暴れて抵抗する元気を持つ者も、
 泣き叫ぶ元気のある者もいなかった。


 アジトには他にも何処かで僕たちのように
 拉致されてきたのであろう、
 女性や子供たちが沢山いた。]
 

 
[そして今度は、僕たちを奴隷として売るために、
 船で奴隷市場のある場所へと移動する。


 不衛生な船室には、絶望に塗れた子供たちが、
 ぎゅうぎゅうに犇めき合っていた。



 一日に一度、魚に餌をやるように、
 パンくずが僕たちの押し込められた船室牢獄にばら撒かれる。
 それをわれ先にと、奪い合いながら貪った。
 最早、人としてまともに生きているとは、
 到底言えない有様だった。]

 

 
[いつしか狭い船室内で、しきりに咳をする子供が出てきた。
 人数はどんどん増えていき、死者も出始める。
 海賊は子供がこと切れているのを確認すると、
 面倒くさそうに船室の外へ運んでいった。
 まともに葬ってくれるような連中じゃない。
 船外へと子供たちの屍は投げ捨てられていたのだろう。



 当然医者が診ることなどありえないから、
 これは僕の推測だけれど、
 
あれは恐らく肺結核だったのだと思う。



         生きているだけで満身創痍な子供たちに、
         病は翼を開く様に軽やかに蔓延した。
         当然僕も、同じ病気を患った。]

 

 
[高熱に、止まらない咳、血痰……。
 最初はすし詰めだった船室内に、
 ぽつりぽつりと穴が開いていく。
 「助けて」と、声にならない叫びをあげた時、
 僕の瞳が捉えたのは、幸せだったころの幻。



 助けて欲しいのは、皆の方だったと思う。
 僕は今の今まで、のうのうと生きてしまった。]
             
助かってしまった

 

 
[高熱で痛む節々に無理をさせ伸ばした手は、
 何も掴むことなく沈んでいった。



      
を叶えることもできず、

        
を守ることもできず、

          
に一矢報いることもできなかった。



 
悪寒で震える体に、熱に浮かされ燃える憎悪。]

 

 
 
 
[その最期は、さながら沈んでいった僕達の船の様だった。**]

 
 
 

【人】 騎士 ノア


  ── 回想:霧の昼 ──



[ 彼女の記憶を奪って数日間
  まともに起き上がることすら出来なかった。

  どこを向いても、目を閉じても、
  気味の悪い三日月型の目がこちらを見ている。

  脳裏に焼き付いた痛み。
  同じ器官などないはずなのに
  鮮烈に感じる抗えない、恐怖。
  
  自分が目の前で見せられた光景だからこそ
  余計に 酷く 覚えてしまうという、のに。 ]

 
(60) 2022/05/28(Sat) 15:05:24

【人】 騎士 ノア


[ ────わらったのだ。

  彼女はこちらを見てわらった。
  僕の目に映る彼女の口角は、
  ひきつりながらも上を向いていた。
           
  判断能力もまだ大人には遠い歳
  命が奪われないのなら
  そう言って散るのをどう止められよう


  代わりになる重さは変わらないのに
  口が鉛のように重い

         身体だけは耐えられず
         今にも剣を抜きかねなかった
         ...私の動きはその笑みに止められた。]


 

   
あ"
 、  あ"ぁあああああ!!!

  

[ 男の嗤い顔が頭から、消えない。 ]

 
(61) 2022/05/28(Sat) 15:05:32

【人】 騎士 ノア


[ 僕が一番についたから
  考えもなしに飛び込んだから
  まず一人の少女が死んだ

  二人を助けられる力を持っていなかった
  自分の力を過信したから
  もう一人の少女の心が死んだ

  唯一無傷で助かれた最後の少女さえ
  守ったのは私ではない

  二人分の死を 消えない罪を
  背負って 背負って 背負って
  ここ酒場まで歩いてきた。 ]

 
(62) 2022/05/28(Sat) 15:05:36

【人】 騎士 ノア


[ 座り込んだ暫くの間
  誰かが居るなんて思ってもいなかった。
  
  不意に思い出したのは、
  ずっと前にした約束。


          美味しい飲み方は知らないまま
          飲める歳も大分すぎた。


  まだ覚えてるよ
  信じる強さを宿した緑眼と
  少し遅くに知った貴方の名ウーヴェは。


  忘れたくなかった何もかもの中
          声がもう、
思い
出せ
ない

          
人は声から忘れていく
 ]

 
(63) 2022/05/28(Sat) 15:05:41

【人】 騎士 ノア


[ ───帰り道、
  町へ向かって歩いていた。

  住宅地を駆け回る子どもからは
  無意識に目を逸らしながら


  少し店も増えてきて
  ちょうど花屋の前に差し掛かった時だった
  店番...にしては、少し小さな お店の子に
  声をかけられたのは。 ]
 
(64) 2022/05/28(Sat) 15:05:46

【人】 騎士 ノア



 「 こんにちはー!
   お兄ちゃんお花つけてるの!
   かわいいねぇ、 」


[ 指さされた先には
  服に差し込まれた一輪の花。>>1:191

  気づいた時には少し花びらがよれていて
  ...いつこんな所に?


  不思議そうにまじまじと花を見れば
  ───どこか懐かしいような、気がした。 

        戦闘に使えるものだけが魔法じゃないんだね
        人を笑顔にするような類もあるんだ

  
  素敵な魔法を知って微笑んだ一時
  残る花弁から思い出したのは
  久しく忘れていた
陽の感情


               どうか元気で
               ...そう 願った ]

 
(65) 2022/05/28(Sat) 15:05:49

【人】 騎士 ノア


[ 花びらに、薄い水が1滴
  目許を抑えた 今もそれだけの 思い出話 ]**

 
(66) 2022/05/28(Sat) 15:05:51


  
Butterfly effect


  私が行動を起こして、もし未来が変わっていたならば
  セシリーが、生きている未来があるならば。

  一つの国が混乱に陥っていたかもしれない。
  
二人が幸せになる未来
が招くのは
  
大勢が不幸になる未来

  
私は、選んでしまったの。



          
未来を変えないことを。


  

【人】 騎士 ノア



   ?…ああ、いや、
僕じゃないよ?

   話すと長いんだけどさ


[ 自分が結婚するだなんて
  欠片も考えていなかったからつい失念していた。


  28。所帯を持っていてもおかしくない歳なんだろう。
  守るべきもの、大切なもの。
  一度も守れなかった僕にとっては
  家族の方が余程大層なものだと思うけれど。 ]

 
(109) 2022/05/29(Sun) 12:27:03

【人】 騎士 ノア


[ 現実は厳しい。
  それだけの言葉に隠した
ほんとう
は山ほどある。

  彼女が嫁ぐ先は、彼女が身を呈して守った姫の国。
  彼の王は詳細こそ知らないが、
  私が守ることが出来なかったと、
  それだけは知っている。

  自分の娘を危険に陥れた魔法使い、
  しかも力も足りないとあれば
  毛嫌いされるのも当然のこと。


          私が身代わりになればよかったと


  死んでいないからこそ、
  仮定の想像で己を満足させられる。 ]

 
(110) 2022/05/29(Sun) 12:27:05

【人】 騎士 ノア


[ 誰かにそれが正しいと認めてもらいたかったのか
  それとも、間違っていると糾弾して欲しかったのか
  どちらも、だったのかもしれない。


             答えのない悪夢の二択。


  意地の悪い質問をした。 ]



   ──はは、うん、…それはそうだ。


[ 返ってきた当たり障りのない返答に感じたのは安堵。
  …これで話は終わりでよかったんだ。

  答えが知りたいけれど、知りたくない。
  救われたいけれど、犠牲にしたくない。
  いつだってわがままに
  理想を追い求めているから、
  自分に傷をつけてしまうと   
知っている。


  どんな、の内容を続けることがなかったのは、
  また揺れ動く気持ちの曖昧さゆえ。 ]
 
(111) 2022/05/29(Sun) 12:27:08

【人】 騎士 ノア



   いいよ、
   出来ることを、していたいだけだから


[ 誰かの為になっていたかった。
  求めてくれる誰かの為なら、
  息苦しさなんてものはなかった。

  …答えられないと知ってしまってからは、ずっと。


  自分では解消できない悩みなら
  ユスターシュの方が僕よりも息苦しいんじゃないか。
  薄らに、まだ見えぬ
を想って。 ]

 
(112) 2022/05/29(Sun) 12:27:10

【人】 騎士 ノア



   うん、そこなら知ってる

   
……娘??
…へえぇ、そうなんだ、
娘……



[ 頭に名を焼き付ける、と同時に
  訪れたのは混乱。
  結婚とか一番縁遠いように見えるのは
  失礼ながら気の所為ではないと思うし


  そんな劇場でやっていそうな話~この子、貴方の子なの~
  現実に起こっているというのも、
  かなり奇なことだ。
  
そもそも心当たりがあるのがどうかとも。
 ]
 
(113) 2022/05/29(Sun) 12:27:12

【人】 騎士 ノア


[ 相対して覚えたのは感心。
  8年前。…変わってしまった人生、という意味では
  どこか共感する所もあって。

  …だからこそ、彼の結末
  先に知ってしまっているのが


  ───堪らなく、心を、抉ってくる。 ]

 
(114) 2022/05/29(Sun) 12:27:15

【人】 騎士 ノア



   ───っ…そんな、ことが、…?



[ …聞かされた死の真相に、ただ呆然としていた。>>2:53
  目頭が熱くなって、
  喉奥に黒いヘドロのような言葉が込み上げる。


          もしその人と相対してしまった時
          僕はこの事実を許せるんだろうか


  もし───あの時、彼女がさらわれた時、
  見つけられないまま命を落としてしまっていたら。
  想いが想像出来てしまうだけに、
  言葉以上に未練がのしかかって、
重い。


  頼むと頭を下げられた時に、
  すぐに承諾の返事が出せなかったのは
  彼の望む以上のことをしてしまわないか
  …という、心配。


  ──先の質問の返答に話が戻るとは、
  思っていなかったこと。 ]
 
(115) 2022/05/29(Sun) 12:27:17

【人】 騎士 ノア



   ...それは、


[ 突き放すような言葉。>>2:55
  全部見透かされているようで、
  ぐっと言葉に詰まる。

           満足できる答えなんかない

  誰かが納得出来る正解を提示してくれたら、
  なんてことが間違っているのも、わかっていた。


  幸せが害されない範囲で。

  その言葉に、瞳が
黒く、
る。 ]

 
(116) 2022/05/29(Sun) 12:27:19

【人】 騎士 ノア



   ...本心か
   どちらも本心だよ


   夢を追いかけて生きていたかった
   彼女を守りたかった…

   

[ じわり、じわりと胸に染みる、
黒。


  死を知らない僕に、
  彼の言葉を否定することは出来ない。
  なにも意地悪く、そう言っているわけじゃないと。
  理解ってしまうから、余計に、苦しい。


  魔力なんてなければ良かった
  罪と罰が本来の通り正しく行われていれば。


  後悔の先にあるのは泥沼だ。


  それでも、沈みかける中
  弱いまま死にたくないと
  訴える自分も、確かにここへいる。 ]

   
(117) 2022/05/29(Sun) 12:27:21

【人】 ノア


 ── 回想:約束 ──


   針千本も飲んだら死んじゃわない…?
   ああでも、嘘つかなかったらいいんだ


[ "なら簡単だね"
  得意気にそういった少年の成長後。


  果たせない約束が胸の中にあるのに
  痛みを受けることが出来ない

  指を切って
  拳万食らって
  針千本飲んで
       
      どちらの方が
いんだろう

              今だって 痛くて、
痛くて



                   動けない。 ]

 
(134) 2022/05/29(Sun) 19:12:11

【人】 ノア


[ そう遠くは離れていなかった
  子どもじゃない
  子どもだった時。

  針千本というワードには
  指切りよりも怯えて 強がって

           約束は最後に首を絞めるんだね


  弱さに
されたんだろう
  僕
、         も
           
××とも
も。 ]

 
(135) 2022/05/29(Sun) 19:12:15

【人】 ノア


[ 諦めの悪いことが強さなのか
  目を閉じることが強さなのか

  絆は互いに結び合うもので
  確かめなければそれは蜘蛛の糸にすらなり得ない


          成長した今なら
          多少乱暴にでもそう言って
          目を覚ませられたんだろうか


  二度と覚めない時を刻む前だったなら ]

 
(136) 2022/05/29(Sun) 19:12:19

【人】 ノア


[ 僕の人生がこのままなら
  どちらにせよ約束はしばらく
  果たすことが出来なかったのかもしれない

  それでも笑えていたと思うんだ
  一度は切りあげた修行の話だって聞いて
  変わらずに仲間と居る姿を見て絆を感じられたなら

  その時は答えを伝えられたはずで >>11
  いつまでも夢を見ていたかったな ]

 
(137) 2022/05/29(Sun) 19:12:23

【人】 ノア


[ 届かなかった手紙に紡いだ文字か

  ごめん、と謝ってしまった時には
  言葉が嘘になってしまうと思ったから


  約束した未来のことに 少しだけ近況を綴って ]
 
(138) 2022/05/29(Sun) 19:12:26

【人】 ノア


[ 宛先を指定していたから
  戻ってきたのか
  返されたのか それすら分からなかったから。

  3度目でやめてしまったんだっけ
  その日僕は嘘つきになった


  始まらなかった未来のことは
  どれだけ言っても変わらない過去。
  
  心配させたくはなくて
  悩みこそ書かなかったものの。

   Spero a presto近いうちに会えることを祈っている

  1度目では書き直された文字
  3度目には変わってしまった意思の表れ
  知る人は僕だけだ。

  
            この話にも続きはない。 ]

 
(139) 2022/05/29(Sun) 19:12:34

【人】 ノア


[ 誰に対しても薄情であれば、
  こんな思いもすることはなかった?

  どこで間違えたのか分からないんだ、
  尽くを間違えて進んできた今だから

                 嘘吐きだもの。

  合わせる顔は、無い、よね。 ]

 
(140) 2022/05/29(Sun) 19:12:41

【人】 ノア


 ── 現在 酒場『MiraggiO』 ──


[ ────声を
れてしまった。

  
  だから話している声だけじゃ、
  気づくことは出来なかったな
  話し込んでいたのも1つ、原因ではあるけれど。

  出会いも、再会も 
今更ばっかりだ



               …ここに来た理由か。

               知りたかったんだよ ]
 
(141) 2022/05/29(Sun) 19:12:44

【人】 ノア


[ あの時の花は >>66

             
手向け
か 
希望

              
死者の想いは?
 ]

 
(142) 2022/05/29(Sun) 19:12:47

【人】 ノア


[ 考える、とユスターシュに告げた後
  他にも話してみたらどうだとは言われながらも
  一先ずは席に座って、料理を口に運んでいた。

  色々な悩みを抱えて、生きている
  変えたいもの 変えたくないもの
  信じたいもの 疑うもの

  
  どちらかを決めることが正解だと思っていた。
  力の強さが無いと何も守れないのなら
  力の無い僕に これ以上の価値はきっとないのだと。


  …弱くても生きることは出来るのだ
  苦しくても、死にたくても、それほどに辛くても
  …生きていて欲しいと誰かに願われるのなら
  裏切ってはいけないとも。


  ───手を差し伸べてくれる人はいるんだよね>>0:411

  後ろではなくて、前を向いてさえいれば
  揺れる心の中でも、気づくことが出来た
  10年越しの宿題の答え 提出先は…。  ]

 
(143) 2022/05/29(Sun) 19:12:52

【人】 ノア



    
え、
────……ありがとう、


[ 崩れた前髪で目はよく見えなかったか
  表向きバレはしない、かな
  気づいてはいたけれど


  …どこかのお客さんでも
  さしておいたらいいのにね
  何も無い空間を指さすあたり
  器用なのか 不器用なのか   
覚えがあるよ


  飲み方を知る前に別れてしまったんだった
  好きなお酒だとはまだ知らなかったかな


  差し出された一口分の
ギムレット。

  …昔聞いた事があったな 父さんに
  ギムレットに込められた意味──── ]

 
(144) 2022/05/29(Sun) 19:12:55

【人】 ノア



   その"お客様"に、同じもの…
   …いや、エバ・グリーン、お願いできますか


[ 
『晴れやかな心で』貴方の瞳に光が訪れますように


  ごめんね、疎いからこの2つ以外は知らないんだ
  もし嫌いだったら意味だけ、受け取って。


            …冥福の祈りより近く
            ××××店員さんに聞こえる声で
            感謝を、述べようか ]
 
(145) 2022/05/29(Sun) 19:13:00

【人】 ノア

 
[ 強い未練 叶うことの無いものだったとしても
  友人ともだから
  悲しみの晴れる時もありながら
  此処へ在ってほしいと込める。 ]**

 
(146) 2022/05/29(Sun) 19:13:07


  セシリーが殺されたと聞かされた時
  私は涙を
流さなかった。

      
流せなかった。


  絶望に心が麻痺したから、とかならよかったのに。
  どこか、受け入れてしまった私のせいで
  私は泣けなかったの。  

  
            セシリーはもういない。
            何処にも、いない。
            目をそむけたくなるほどの
            残酷な現実。


  



  涙ひとつ見せず。
  その時、教えてくれた兵士に向かって
  微かに
いさえした私は、
  間違っても妹になんて見えなかっただろう。

         
泣いたのは夢の中でだけ。


 

【人】 騎士 ノア



    ユスターシュ、


[ 夜明け。
  店からは人が出て行き始めた頃か
  姿を探すように見渡して呼び止めた。

  短い夜だった。
  驚いて、───答えを探して。

  悩みすら隠してしまえたらと
  霧夜の間に見つけてしまったのは
  紛れもない、生の意思。 ]
(162) 2022/05/29(Sun) 19:54:43

【人】 騎士 ノア



   ────僕はまだ、生きるよ

   本心をはき違えるなって言ったね

   今だって苦しい 消えてしまいたいと
   思わない時がない、わけじゃないけど


   …生きていたいから消えたいんだ。
   生きていたいから逃げ出したいと思ってしまう。

   どちらも間違いじゃないと思った
   僕の心だから 受け入れる。
   受け入れて、生きていく。

   
死ぬのは、僕の本心じゃない

 
(163) 2022/05/29(Sun) 19:55:59

【人】 騎士 ノア


[ 瞳に青を揺らし
  整えるように息を吐く。

  付け加えるように、もう一言。 ]
 
(164) 2022/05/29(Sun) 19:56:16

【人】 騎士 ノア


[ 冒険者を始めた時から
  ずっと身につけていた
アパタイト
のリング
  人を繋げる 絆を、差し出して。

  願いを問う。
  彼もまた、大切な友人であり
  晴れる日を願っているから。
  
  白む空の下を歩く騎士の指から
  リングが消えていたかどうかは、
  今は二人のみぞ知る話。 ]**

 
 
(165) 2022/05/29(Sun) 19:58:28
 
 

[僕は運命の出会いだと思った。]

 
 

 
 
  [生きている間に、終ぞ叶えることが出来なかった。


          ―――
復讐
を果たすことが出来る。]

 
 

 
[この五年ほどの間、
 憎い奴らの顔を忘れることはひと時もなかった。
 全員しっかり覚えている。
 
……残念ながら、未だ巡り会えてはいないんだけどね。

 僕が知る限りお客様たちは、基本良い人ばかり。
 それが世界中の善人比率が高いということの証左なら、
 それはそれで良い事だとも思うけれど。


 流石に僕も良い人相手に悪さをすることはしないよ?
 あんな死を遂げたからこそ、
 良い人が理不尽に不幸な目に合うのは、大嫌いだし。]

 

 
[復讐は何も生まないとはよく言ったもので。
 確かに生まない。
 僕が悪党の魂をその身から引き抜けば、

 悪党から生まれる筈だった被害者も
生まれなくなる




 だからといって、自分の行いを正当化するつもりはない。
 命を奪う事は、例え相手がどんな人間であろうと、
 それが正しいなんてことは、決してあり得ないと思う。]

 

 
[運命の再会を果たし、
 内心で
「ここで会ったが百年目」
なんて
 ほくそ笑む日はきっと来る。


            
それが僕の持つ、強くて暗い願望。]

 



   
Memento Mori.




             己が死を決して忘れるな。
             
誰が死を決して忘れるな。



 
 
 
 [霧の夜に惑い、一歩でもこの店に足を踏み入れたら最期。]
 
 
 
 

 
 
 
 
      
[僕が"最果ての地"へ連れて行ってあげる。**]

          
あ の 世

 

【人】 ノア



   ───…ありがとう、

   よかった
   預かってくれて


[ 言葉ほど危ういものはないと知っているから


  生きていることは、
  それが多くの理不尽を避けて
  生をつかみ取れた幸運なのだと。


  例え死んでも伝えに取りに来る
  これが僕にできる意の表明だったから ]

 
(192) 2022/05/30(Mon) 0:58:26

【人】 ノア

   

   わかった、また来るよ

   …3週間でいい
   その間だけ、待っていて
   必ず 戻ってくるから。


[ 3年の時が経っても
  焦燥が途絶えるわけではないか、
  だから未練、なのだ。

  そんな中の3週間ならあと少しではあるけれど
  違えないための、約束を。
 今度こそ。

  
  指輪について聞けば
  しばらく何も言わずにただ、微笑んだ。

  未練が解消されれば魂にとって、
  この世に留まる理由は消える

  目を伏せたくなる事実だ

  …それでも姿を見られるのが最後になると
  思ったら、伏せられなかったけれど。 ]

 
(193) 2022/05/30(Mon) 0:59:53

【人】 ノア



   ────またね、


[ 心の向かいに関わらず、日は昇る。
  完全に姿が見えなくなったあと、
  漸く目を伏せて。 ]
 
(194) 2022/05/30(Mon) 1:00:22

【人】 ノア


 ── 時が過ぎて:酒場『MiraggiO』前 ──



  ……………───誰か居ます、か…?


[ 扉をノックすると小刻みに
  トントン、と木の軽快な音が鳴る

  以前とは違う様相の
  重たい鎧は無い 新しげなローブに
  身を包んだ
水髪
の男が一人
  
     前にもこんな言葉を呟いたような気がするけど
     見えないと多少不安にはなるんだって、


  どうしようかと考えている間のこと
  手紙でも降ってきたら驚くには違いないだろうね ]

 
(195) 2022/05/30(Mon) 1:02:30

【人】 ノア


[ ───進んでいくんだろう
  着いてきてくれている、と思って
                 明るい道を。


  もう見ることの出来ない友人に
  うちのお姫様は無事にお嫁に行ったよと
  歩きながら、勝手に話そうか

  僕ばかりなのは仕方ないだろ
  そっちの話は何十年後かにでも僕が終えてきた先で
  楽しかったことから、聞かせてよ

  
  今はまだ、一方的なお願いだ。 ]

 
(196) 2022/05/30(Mon) 1:04:17

【人】 ノア



  ────3年程前まで居た
  アイシャ、という女の子の行方について
  何か、知っていることはありませんか

  探しているんです
  …どうしても、見つけないといけない。

  些細なことでも構いませんので
  どうか。



[ 貴方が下げることの出来なかった頭を
  床へついてでも下げよう

  貴方が伝えられなかった言葉を
  この口でできる限りの音として ]

 
(197) 2022/05/30(Mon) 1:05:20






   置いていこうとする仲間には拒絶を
   俺を受け入れてくれるやつには
   仲間だと言って

   そしてまた俺は置いていかれることに怯える **




 
 [一目見た瞬間に、ありもしない心臓の高鳴りを感じた。

        電撃が走るように鮮烈な、運命の出会い。]
                        
再会

 

 
 
  [やっと
いに来てくれたんだね!
     
罠にかかって


   ずっとずっと、僕はここで
ち焦がれていたんだよ。]

 
 

 
[そ知らぬ顔で近づいて、注文を取り料理や酒を提供する。
 最初はビールを飲んでいたけれど、
 「お薦めはあるか?」と聞かれたから、
 オリンピックとブラッディマリーを出してやった。
 その意図に気付くこともなく、美味しそうに飲んでいたよ。



         
滑稽だね。さてはこの人、教養がないな?]

 

 
子供らしいあどけない笑顔で、話を聞いた。
 その裏で、賢しさと殺意を研いで。
 この日は他が疎かになってしまったけれど、
 どうか許して欲しい。
 何年も待ちわびた、千載一遇のチャンスなんだ。



 「海賊は格好良い!」「僕たち海の男の心は一つ」
 そんな虫唾が走るような嘘も、平気で吐いた。
       店員が、お客様に嘘を吐くわけにはいかない?
       奴はお客様じゃない。憎い仇だよ?]

 

 
 
 
   [ブラッディマリーでの宣言通り、

         霧が晴れる前に僕は無念を晴らした。]

 
 
 

 


 ───── もう、終わりの時間だ。


 ] 

 
[一人の未練を抱えたゴーストは
 そのまま、光と共に
 溶けて、消えた。

 
その表情は、幸せそうに笑いながら───── ]

 



[ 命とはどれだけ鍛えたとしても
  永遠になどなれない。

  人はいつかこちら側へやってくる。

  きっと俺は未練が多かったんだ

  
迎えにきて欲しかった

  
(亡骸を見つけて欲しかった)


  
死を悲しんで欲しかった

  
(弔って欲しかった)


  
みんなで力を合わせて逃げたかった

  
(一緒に戦って欲しかった)


  
逃げたアイツらを殺してやりたかった

  
(後悔をして欲しかった)



  どれも
正解

  そして今はどれも
正解
。 ]




[ 偽りの
幸せ
に身を浸らせて。 ]

[ 本当の
悪夢
から逃がされて。 ]

 

【人】 ノア


[ この世の全てに答えはないから
  迷い、惑い、選ぶしかできない

  この答えも、今だけは正しいと思っているよ

  どうか、いつまでも良い夢を。
  甘い優しさは貴女の傍に、ある。 ]

 
 
(302) 2022/05/30(Mon) 21:19:38

【人】 ノア


    私は、貴女の仇となろう。
    次の答えを見つける日まで。**

 
(303) 2022/05/30(Mon) 21:20:06

[ 魔法の使えない人の子
  君のおかげで和らいだ子もいたんだったか
  料理長の不在は重たいけれど、なんとかしよう。

  海に持っていくには熱すぎる炎の行先
  
は無事に見つかったようでよかったね?

  幼子が背負うには大きな傷だ
  もし次来る時があれば
  今度こそ最果ての地を見てくるといい

  今度は幼子なんて言われないよう、成長してね。 ]


 


[ 誰よりも不真面目なように見えて
  誰よりも真面目だったのかもしれないね

  次もお客さんとして来てくれる彼には
  きちんと指輪は返しておくよ
  一度覚えた絶望をもう一度
  目の当たりにすることになっても
  選ぶと言うなら ただ祈ろうか
  君が愛した人の


  次は夢でなく、現実に見るといい
  まだ見ぬお酒も、出会いも 幸せも
  きっと君をこの世で待っているよ。 ]
 


[ やっぱり君は光だったと思うよ
  自らを燃やし尽くしてしまう光
  
  話していなかったけれどね
  僕の道は照らされているんだ
  最愛の人は ここへ居るから。

  
  僕に君の道を照らしてあげることは出来ないけれど
  そうだね、もし戻ってきても望むなら
  この世から、
してあげようか。

  …なんてね 燃え尽きてしまう前に
  灯りを見つけることを願っているよ

         休暇の後
         見つからなければ、帰っておいで。 ]

 


[ 君とはまだ長い付き合いになりそうだね
  この先もずっと、かな。

  失う痛みを知りながら
  与える痛みを知っている

  君の未練が永遠に晴れる日が来ないのだということも
  気づいているから、目を瞑る

  終わらない時も退屈なんだ
  そろそろ
いの話でもしてみるかい?

  ───冗談さ 僕たちには必要のない話だ。 ]

 



   「セシリー……ごめんなさい。
    私にとっての正解は、選べなかった。

    
世界にとっての正解を、選んでしまった。」



  ずっと、後悔していた。
  それでも、
  そんな私が祈っていいのなら、届くのなら…。