人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


プロローグ

【人】 とある書物

……。
(0) 2022/05/16(Mon) 19:53:03
村の設定が変更されました。

到着:フッキソウ フレディ

【人】 フッキソウ フレディ

 
  見渡す限りボクの色!
 
(1) 2022/05/16(Mon) 20:15:44
2022/05/16(Mon) 20:18:04

村の設定が変更されました。

到着: 乙守 流歌

到着: 甲矢 潮音

村の設定が変更されました。

到着:魔導騎士 テンガン・カルシャック

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



ここはなんでもない平凡な日々のように見える世界。
けれども実は魔法が使える人とそうでない人がいる。
そんな少しだけ変わった不思議な世界のお話。



────── テンガン・カルシャック


ギルドには魔導騎士として登録しており、
傭兵の仕事や護衛の仕事を請け負う青年である。
ひとつの場所に留まっているわけではなく、
仕事が終われば次の街を目指して旅に出る。
彼にとって魔力補給は必要不可欠で、
自分の力で補給することができないことが
とても歯痒いことと常々感じていた。


(2) 2022/05/16(Mon) 23:48:55

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「……………今日も可愛いな」


そんな彼の魔力補給のためにパートナーになった相手は、
今、同じベッドの隣で規則正しい寝息を立てている。
出会った当初は何とも思っていなかった彼女を
どうしてここまで愛おしく感じているのか。
たまに彼女を異性としてみるようになった時のことを
ふと思い出すことがあるようだが、
彼女との旅の初めはそれはとても己の愛想が悪かったと
そちらのことばかり思い浮かんでしまい、
思い出すことをやめてしまうことが多々ある。


(3) 2022/05/16(Mon) 23:49:48

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「あの時の顔、ずっと覚えてるんだ」


眠っている彼女の髪をそっと撫でながら、
最終手段を使ったときのことを思い出して、
どうして今こういう関係でいられるのかと
いまだに不思議なことのように思い、
けれども受け入れられた事実は覆したくもない。
それほどに、彼女に入れ込んでいる魔導騎士が
テンガンという男である。*


(4) 2022/05/16(Mon) 23:50:58
到着:魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[ふ……と、意識が浮上する。
緩やかな微睡みの中、まだ眠っていたいような心地。
一瞬だけ薄く開いた瞼は再び重なって、暗い視界を作り出す。

ふわり、と優しく髪を撫ぜる手がある。
瞳を閉じたままその手を受けていた。
ゆっくりゆっくりと撫でる手は再び眠気を誘いそうで、
重い瞼がなかなか上がらない。]


 ……ン、……


[小さく声を漏らして、ようやく細く目を開けた。
薄明かりの中、照らされる表情。
そこには自身の髪を撫でながら穏やかに笑う彼が居て。
その姿を認めれば、自然と表情が綻んだ。]
(5) 2022/05/17(Tue) 2:48:42

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

 

 
……テン、ガン……?



[寝起きの掠れた声で彼の名前を呼ぶ。
いつの間に眠っていたのだろうか。
どのくらい眠っていたのだろうか。
時間は、今どのくらいなのだろうか。
ゆっくりと回り始める思考の端で、そんなことを考えながらも
ベッドの中で小さく伸びるように背を反らしてから、
髪を撫でる手を取って己の頬へと運ぶ。]


 
……ん
……もう、朝……?


[カーテンは敷かれたまま。外の世界は見えない。
まだ、夜更けかも知れないがぼうっとした頭でそう尋ねた。

頬に当てた手を覆うように自身の手を重ねて、
体を横向ければ彼の手をシーツに鎮めるような形になる。
まだ微睡んでいたい気持ちが勝って、
腕をベッドへ引き込みながら、視線だけを上げて微笑みを浮かべた。]
(6) 2022/05/17(Tue) 2:49:54

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[テンガンとの出会いを話せば、少し長くなる。
出会いは、……そう。
3年ほど前の冒険者ギルドでのパーティ斡旋の場だったか。

新米魔法使いとしてパーティを組んでくれる人を探していた私は、
なかなかパーティメンバーが見つからず、
藁をも縋る気持ちでとある斡旋師に相手を紹介してもらった。

魔導騎士という戦闘能力もあり、年齢も近く、
私と同じようにパーティを探している人。
彼自身の魔力を補う関係で、
魔法の使える女性のパートナーを探しているらしいとのこと。

魔力を補うってことは、魔法を使う時に
私も一緒に魔法を繰り出せばいいのかな?なんて、その頃は思っていた。

だから、二つ返事で「よろしくお願いします!」と、
自らも志願して、パーティを組んでもらうことになったのだけど……。]
(7) 2022/05/17(Tue) 2:50:28

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[その時は、考え付きもしなかった。

彼の魔力の補給方法は、
当時、私が想像していたものとは全然違ったってこと……!!**]
(8) 2022/05/17(Tue) 2:50:45
(a0) 2022/05/17(Tue) 2:56:52

到着:酒屋の息子 ヤスヒサ

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[なんの代わり映えもない毎日。
昔ながらの酒屋の息子。

品出しして、店番をして。
必要なら酒や砂糖などを配達した。
その繰り返し。ずっと続く日常に、一筋の光がまいおりたのです。*]
(9) 2022/05/17(Tue) 7:04:10
到着:慈愛の沼 ナナミ

【人】 団地妻 ナナミ

[自分は幸せだと思っていた―――。つい、この数時間前まで]
(10) 2022/05/17(Tue) 13:11:21

【人】 団地妻 ナナミ

[先ほどからパソコンに向かってはいるが、モニターの中の文字が頭にちっとも入ってこない。
ため息をついて立ち上がると、窓から外を見た。

 三階の窓から見える外の景色は、それほど遠くまで見渡せるわけではないけれど、このマンションの外構に植えられている木々の緑が美しくて気に入っていた。

 引っ越してきたばかりのこの家がうるさくて、気が散っているわけではない。
 この家は古いけれど鉄筋コンクリートでできているせいか、以前に住んでいた木造アパートと違って生活音は聞こえない。
 住んでいる人達が、老人世代が多くて物静かな人が多いせいかもしれないけれど。

 仕事で知り合った夫と結婚して数年、家賃を支払うのも馬鹿らしいというよくある理由で、この古い分譲マンションを購入した。
 このマンションが建った当初から住んでいる人が多いようで、新参者の自分はどういう扱いを受けるだろうかとびくびくしていたものだが、若い人が出ていくことが多い中での新しい人ということで可愛がってもらっている。

 結婚後も、在宅でデザインの仕事を続けているせいか、周囲の奥様方には、自分が専業主婦だと思われてるようで、たまにピンポンと無遠慮にチャイムが鳴らされるのには閉口するのだけれど。
 でも、その奥様情報網で、色々な噂も聞けるのだ。

 ―――良い噂も、悪い噂も]
(11) 2022/05/17(Tue) 13:13:33

【人】 団地妻 ナナミ

[こういうマンションはお互いの目が行き届いているということを、都会暮らししか知らない自分も夫も知らなかったのだ。
 夫が出張と言って出かけた日に、たまたま旅行に出かけていた同じ階の人が、女と夫が歩いていたのを見ていて、それをわざわざ教えてくれるなんてことをする人がいるなんて、思ってもみなかったのだ。
 夫が浮気しているということも、それを誰かが見ていたということも。
 それは妹だとっさに相手にはごまかしたものの、自分の中の疑いが晴れず、直接夫本人に聞くわけにもいかず。
 勝手に夫のパソコンを見て、その履歴や隠しているファイルや、SNSなどを見たところ……笑えるくらいにクロだった]
(12) 2022/05/17(Tue) 13:13:49

【人】 団地妻 ナナミ

[ドラマのような燃え上がる恋愛の結果に自分たちは結婚したわけではない。それでも優しい関係でつながった家族だったから、二人でお互い、支え合って生きていこうとも決めていたのに。

 こんな手ひどい裏切りに、離婚して慰謝料をふんだくる以外にできる報復も思いつかなくて、自分の発想力の貧困さにため息がでる。
かといって、仕返しとばかりに自分も腹いせに浮気をしたりすれば彼と同じような轍を踏み、近所の噂になって、自分が損になるだけだ]


 あ、そろそろ酒屋さんの瓶の回収の時間だわ。

[瓶をまとめて、後は配達してもらうもののリストも作らなきゃ、とここに越してきてからの自分の“癒し”に会える日なのを思い出し、少し心がウキウキしてきた*]
(13) 2022/05/17(Tue) 13:17:17
団地妻 ナナミは、メモを貼った。
(a1) 2022/05/17(Tue) 13:21:24

到着:    インタリオ

【人】     インタリオ



[ 街の景観を華やかに保つ為、全ての陰りを受け入れたかのように。
  路地裏は暗く汚れ、何処か淀んだ空気を漂わせていた。

  素早い動きで入り込んできた野良猫は、痩せ細り毛並みが悪い。
  足取りにも靭やかさは無く、時折引き摺るようですらある。

  国を襲う貧しさが民から心の余裕を失くし始めている時代。
  ――人間の行き交う表の通りに、その居場所は無いのだろう。
   
  捕らえた鼠は彼もしくは彼女にとって、
  漸くありつけた久しぶりの食事だったのかもしれない。
  皮肉にも、哀れな小動物のほうが捕食者より肥えているようだ。

  その大切な肉を取り落し毛並みを逆立て威嚇した先には、
  二匹が背を向け一心不乱に逃げ去ったその空間には
  入り組む建物やゴミ箱以外何も存在しないかのように見えた。 ]
(14) 2022/05/17(Tue) 15:04:51

【人】     インタリオ



[ 動物達すら何処かに消えた廃れ場に巻き起こる変化、
  科学と神聖では説明不可能の奇怪かつ冒涜的な現象。
  人間が鉢合わせることが無かったのは、彼らにとって幸福である。

  虚空から生じ落下していく“沈み彫りの装身具“インタリオ・ブローチは、
  硬質な音を立て転がる前に、黒い靄を噴出し始めた。

  やがてそれは人体を縁取り、より精巧に男性的な形を作り上げ、
  派手な髪型をした、全身を黒で包む背の高い男へと完成する。

  黒髪と黒服と異様な白肌で構成される彼が所有する色彩は、
  爪と両眼に宿している、鮮やかな黄色ただ唯一のみ。

  だが、表通りの方へと注ぐその丸い瞳にすら黒が含まれる。
  ――まるで狩猟の時を待つ猛禽類のようであった。 ]
(15) 2022/05/17(Tue) 15:05:11

【人】     インタリオ



[ 不意にそれは細まり、何処か嬉しそうに笑顔を作る。
  血の通うようには到底見えない頬を薄紅に染めすらしている。
  年齢を定かとしない見目が、不気味な程一気に幼さへと傾いた。

  建築物で挟まれた狭い道から続く先の広い街並みなど、
  行き交う人々と、通り過ぎる車しか見えはしないというのに。

  何かを見出し光の元へと歩き出す彼の頭上の空を、
  夥しい程の数の烏の群れが飛んでいく。
  そのどれもが煩く喚き鳴き、一身に同じ方向を目指している。
  仲間達と共に、逃げようとしている最中かのように。

  猫、鼠、烏。
  今、この世界への“彼”の体現を知るのは動物達だけ。 ]**
(16) 2022/05/17(Tue) 15:05:53
    インタリオは、メモを貼った。
(a2) 2022/05/17(Tue) 15:08:19

到着:翠の星 クロウリー

翠の星 クロウリーは、メモを貼った。
(a3) 2022/05/17(Tue) 15:17:34

【人】 甲矢 潮音

 

  
隣に越してきたカブトヤシオンと申します

  
三人家族です、共々よろしくお願いします

  
これはつまらないものですが

  
皆さんで召し上がって下さい



[母に連れられてだか母を連れてだか最早判らぬ様子で
 小さな手に持つ蕎麦を差し出し挨拶をする
 丁寧な物腰の少年は人好きのする笑顔を浮かべていた。]


  
そちらの子は僕と同い年くらいでしょうか

  
来年から近くの小学校に通う予定です


  
ねえ、きみ

  
この街には来たばかりで友達がいないんだ

  
……仲良くしてね?



[おば様の後ろから覗く少女と握手し反対の手を添え包み。
 その時彼女を見る瞳の奥が妖しげに光ったのは
 誰にも気づかれることがなかった。*]
 
(17) 2022/05/17(Tue) 16:39:04

【人】 甲矢 潮音

 
[幼馴染の記憶する出逢いはそんな所の筈。
 それから当然のように近くに居続けている。
 同じ学校に通って、
 卒業すればしれっと同じ学校に進学して、
 行き帰りは毎日のように共にして。

 整い切って非の打ち所のない貌と
 成績表の数字を5だけで揃える頭脳と身体能力を持ち
 誰にでも優しく振る舞いもするものだから

 まあ、それなりにモテていた。
 だけど道端の草には、……他の子には興味がなくて、
 受けた告白は全て丁重にお断りを。]


  
大好きな子がいたんだけどね

  
ずっと引き摺っている僕は

  
まだ前に進めそうにないから……



[誰にでも優しいが幼馴染には特別に優しかった。
 昔から一言一句変わらず述べる返事は
 怒りの矛先をその彼女に向けさせぬ為であり
 それに……。]
 
(18) 2022/05/17(Tue) 16:40:19

【人】 甲矢 潮音

 
[……ともあれ、今はその幼馴染と交際している。
 先日、自分から告白をした。

 友達でいた期間は長い。
 家族ぐるみで仲が良くて
 互いの家には頻繁に行き来している。

 間で夕飯をご馳走になりつつ
 宿題を一緒にやっつけ終わって
 お茶を飲んで一息吐いて。
 そんないつもの日常の中で
 日常になかったことを告げたんだ。]


  
好きだよ、流歌

  
付き合おう



[そのままの関係も決して悪くはなかったし、
 卒業まではと思っていたところもあるんだけど、
 なんていうか。

 待てなくなってしまったから。*]
 
(19) 2022/05/17(Tue) 16:40:56

【人】 甲矢 潮音

 
 ── 現在 ──


  流歌、まだかな……


[時間には来ると思っているけど。
 制服の衣替えの時期は、少し先。
 ワイシャツの一番上のボタンを外して
 ジャケットの襟をパタパタしつつ
 朝の待ち合わせ場所で彼女を待つ。
 夏の気配がすぐそこに迫っていた。*]
 
(20) 2022/05/17(Tue) 16:42:42
甲矢 潮音は、メモを貼った。
(a4) 2022/05/17(Tue) 17:04:45

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[大学を出る前から家の仕事は手伝っていた。
本格的に働きだしたのは卒業してから、馴染みの客が多い昔ながらの酒屋。だけど、昔ながらということは、お客さんも高齢化の一歩を辿る訳で、将来のことを考えて通販などにも手を出したり、色々していたりする。

だけど、結局、一番大切なのは自分の足で
注文された品を運ぶことだ。

重たい酒瓶や醤油瓶。
みりんなどの調味料をバイクに積んで向かうのは古い鉄筋コンクリートのマンションだった。>>11昔からあるマンションには老人が多く、色々と注文をしてくれる。最近では、買いにいくのが大変だと日用品なども頼まれる事が多かった。

此方が子どもの頃から知っているような、顔なじみばかりの気安さもあってだろう。代り映えのない顏ばかり。
それが嫌というわけではないけど。
少し、刺激がほしかった。]
(21) 2022/05/17(Tue) 20:16:54

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[そんな毎日に彼女は現れた。
ふんわりと柔らかな身目の女性、老人ばかりのマンションに越してきた彼女はとても優しく甘い香りがしてみえた。――簡単にいうと一目惚れである。

自分よりも少し年上の彼女は、>>13
マンションに住む先人たちから
うちの事を聞いたらしい。

よく注文をしてくれることもあって
直ぐにお得意さんになった]
(22) 2022/05/17(Tue) 20:17:15

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[自分も彼女の顏を見れるのが
なんだか嬉しくて、そわそわしたものだ。ただ、問題がひとつ。ひとつというか、問題というか。

悲しい事実というか。>>11


彼女は人妻なわけで]


 ………ぐ。


[いや、古い分譲マンションだし。
仕事にでかける旦那さんの顏もみたことあるし>>12分かっているんだ。わかっているんだけど。眼の保養にするぐらいはいいと思う。あ、違うんだ。目の保養というか。その、ちょっと悪い噂も聞くし。
心配な、だけだし。

それに奥さんって、天然なのか。
確信犯なのか……。


って誰相手に聞かせることもない
言い訳をしよう。
瓶を回収しにむかったマンション。
その三階の扉のチャイムをピンポーンと押すのは決まった時間]
(23) 2022/05/17(Tue) 20:18:35

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ



 こんにちは、二川屋です。


[決まった日。
低い声は、返事を待つ*]
(24) 2022/05/17(Tue) 20:20:18
酒屋の息子 ヤスヒサは、メモを貼った。
(a5) 2022/05/17(Tue) 20:22:22

2022/05/17(Tue) 20:54:34

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



彼女の髪を撫でる手は優しく、起こさないように。
前日やっと今の街に到着したからか、
彼女はぐっすり眠っている。>>5
それを見るのさえ嬉しくて、顔を近づけてみる。
彼女の髪から香るものが鼻をくすぐり、
彼女自身から香るものもあり、
香水か何かをつけていたか、と思うほど。

そうしているうちに、
視線がいつの間にか合うほどに彼女が目を覚ませば、
寝起きの声で名前を呼んでくれた。
どうしたんだい、と言いながら体を近づけて。


「さぁどうだろうね。

 ただ言えるのは、今日は時間を気にしなくていい。
 もう1回眠ってしまってもいいんだよ。」



(25) 2022/05/17(Tue) 21:07:48

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック




彼女に微笑まれると全てがどうでもよくなり、
引き込まれるように、彼女を抱きしめながら
ベッドに入り込んでいった。>>6
けれど一緒に眠るわけではなく、
微睡む彼女に何度か唇を重ね、満足したならば
彼女の顔中に今度は口づけを落としていった。


「ホント、可愛い……」


(26) 2022/05/17(Tue) 21:08:31

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



3年ほど前に出会ったミンナという女性は
まだまだ魔法使いとしては新人で、
ギルドから紹介された時は大丈夫だろうかと
心配をしてしまったほど。>>7
初めての迎合のときは、その心配が加速した。
あまりにも無垢な彼女が魔力補給をできるだろうかと、
想像がつかなくて頭を悩ませた。


「ミンナ、こっちにきて。」


討伐などの戦闘後、魔力が体から抜けていったとき
安全なところに来て心のこもっていない声で彼女を呼べば、
有無を言わさずに唇を重ねたことが始まり。>>8
テンガンは魔導騎士として有能ではあるが
魔力は自分で補えず、誰かから補給してもらうにせよ
相手の体液を介さないと補給ができないという
無能とも言える欠点があったのだった。*


(27) 2022/05/17(Tue) 21:09:23
(a6) 2022/05/17(Tue) 21:29:17

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[眠っている間に彼が此方の表情を覗いているなんてことは知らない。
それぐらいに気を許してしまっていること。
出会った頃ならば考えられなかっただろう。

冒険者といえど女の子ではあるから、
身だしなみには気をつけるようにしている。
香油を髪や肌に塗ったり、防御は少し薄くなるかもしれないが
短めの丈のキュロットを履いたりと、
年頃の女の子と変わらないようなオシャレをするのも、
自身を可愛く見せる為なのももちろんだが、
それを『可愛い』と言ってくれる人が居るからでもある。

小さく呼んだ名前に反応するように彼が身を傾ける。
問いかけた時間に返る答えはなかった。
ならば、急ぐ時間ではないのだろう。]


 ……ん、……テンガンは……?


[眠りを促す声に再び、瞼を下ろしながらも。
眠る様子のない彼が気になって、掌に頬を擦り寄せた。]
(28) 2022/05/17(Tue) 21:53:02

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[誘うように手を引けば、彼もシーツの中へと滑り込んでくる。
そのことに満足そうに目尻を和らげて、
降り落ちて来るキスを瞼を下ろしたまま受け止めた。
ふわりと力が抜けていくような感覚。
深くはない口付けでも、微かに精気を奪われていくような。]


 ……ふふっ、くすぐったい……。


[『可愛い』>>26という声には照れ臭さから答えられず。
代わりに幾度も落とされる唇に笑いながら首を竦めた。

薄っすらと覗き見るように、臥した瞳を覗かせれば、
桃色の瞳がテンガンを捉える。]
(29) 2022/05/17(Tue) 21:53:40

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[ギルドに登録したばかりの私は、まだ駆け出しの頃で。
盗賊や魔物退治へと赴くような長い旅路にはまだ出ることはなかった。

ううん、なかった、というより。
どこの部隊からも受け入れてもらえなかったのだ。
魔力はそれなりにあれど使える魔法がまだ少なく、パーティにとってはいわばまだお荷物のような存在。
だからこそ、斡旋場でテンガンを紹介された時は、この人だ!と思ってバディを組んだ。

始めての旅路。
二人だから最初は小さな魔物から倒すような仕事。
それでも冒険をしている達成感はあった。

防御と多少の回復魔法しか使えない私は、
戦闘に至れば殆どがテンガン頼りになってしまっていた。
だからこそ、戦闘後に根の尽きたテンガンを心配して、
呼ばれる声>>27に駆け寄ったのだけれど。]
(30) 2022/05/17(Tue) 21:54:29

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ


 テンガンくん、大丈夫?
 って、……ぇ……、

 ……ん、ンンッ、ぅ……!?


[腕を引かれて不意に唇を奪われて目を丸くした。
ファーストキスもまだだった私にとっての始めての行為。
それがこんな形で奪われることになるなんて、知るはずもなく。

突然起きたハプニングに目を白黒させて、じたばたと暴れていれば、
ふ、と身体から何かが抜け落ちていくような感覚に奪われた。

彼の胸を叩く手の力が弱くなっていく。
合わさった唇からは呼吸が出来ず、
鼻先から息をして呼気を吐き出して、とろりと瞳が蕩けていく。

憧れていたようなファーストキスは初デートでもなく、
魔物の死体が灰燼と化していくような場所で、脆くも憧れは崩れ去っていった。*]
(31) 2022/05/17(Tue) 21:55:14

【人】 団地妻 ナナミ

[チャイムが鳴った。
 決まった曜日の決まった時間に来てくれる。
 他のおうちにも御用聞きをしているだろうに、判で押したように決まった時間になっているのはなぜだろう?
 はーい、と返事をして、鏡に向かって見苦しいところはないか自分を確認してからドアに向かう。
 低い声で、彼が言う屋号が聞こえた>>24]


 こんにちは。
 いつもありがとうね。


[迎え入れる彼は、この団地の奥様方のアイドルの酒屋のお兄さんだ。
 向こうからしたら自分は当然年上のおばさんでお得意様の一人なだけだけれど、日がなパソコンと向かう毎日で、夫以外の同年代と話せるとしたら彼しかいなくて、彼と会えるわずかな時間が楽しみだった。

 最近はネットや宅配で買い物を済ませる時代になっている。
 長年のよしみで二川屋を使うというのもあるだろうけれど、いまだに皆がこの店を使うのは彼の存在も大きいだろうと思う。

 そう思いながら、ちらり、と彼の顔を盗み見る。

 うん、今日も恰好いいなぁ。

 そんな風に思って、わずかばかりにときめいた気持ちになるのは、芸能人に対してミーハーな気持ちになるのと同じだろう]
(32) 2022/05/17(Tue) 22:05:33

【人】 団地妻 ナナミ

 これがみりんの瓶とビールの瓶ね。
 今度は料理酒と、ワインをお願いしてもいいかしら?


[本当だったら大きいサイズを注文する方が割安になる。
 しかし、小瓶の方が酸化する前に食べ切れていいというのを言い訳にして、彼のところでこまめにオーダーするようになってしまったのは、彼に会いたかったからかもしれない。
 そのせいで、以前に比べて料理もするようになった気がするので、ウインウインだろう] 


 はい、お金……、あ、ちょっとそこまで入って待っててもらっていい?


[札入れは持っているのだが、小銭入れを置いてきてしまった。
 普段はドアの外でやり取りをして、荷物を置いてもらう時だけ上がり框の上まで入ってきてもらうのだけれど、外の強い日差しの中に彼を放置するのが申し訳なくて招き入れる]
(33) 2022/05/17(Tue) 22:06:53

【人】 団地妻 ナナミ

 配達するの、暑いでしょう?
 大変よね。この先はもっと暑くなっていくだろうし。
 もし配達中に暑かったりしたら、うちでよかったら涼んでいってね。


[内心、その間に彼を鑑賞して楽しむなんてこともできるし。なんて思っていたことは秘密だ]


 そういえば、いつも同じ時間にうちに来ているけれど、どういうルートで団地の中を回っているの?
うちは最初に来ているの?


[代金を渡しながら、離れがたくてついつい無駄話をして、彼が帰る時間を引き延ばしてしまうのは、この楽しい時間が終わったら、あの鬱屈した気持ちに引き戻されるせいだとわかっていた*]
(34) 2022/05/17(Tue) 22:07:39

【人】 乙守 流歌


[ 一番古い記憶は小学生のころ。
  お隣さんに神童と呼ばれるような
  男の子がやってきました。
  大人顔負けの対応に圧倒されるママの後ろ。
  ひょこりと顔をだしたわたしに
  優しく微笑んでくれた男の子。 ]
(35) 2022/05/17(Tue) 22:34:28

【人】 乙守 流歌




  かぶとや しおんくん
  あのね、るかちゃんは、おともりるかちゃん!
  なかよくしてくれるの?



[ 最初は呆気に取られていたママも
  すっかり潮音くんに魅了されてしまったらしく、
  お隣さんが帰ったあともきゃあきゃあいってた。 

  あんな子がるかちゃんのお婿さんに
  来てくれないかしらー!
  ……なんていうママを横目に

  潮音くんとあくしゅした手と、
  帰ったあとをじーっとみつめた。
  ふしぎなかんかく。

  おりこうさんなんだ、
  すごいなっておもったのがはじめてのきおく?
  ――そう。 ]
  
  
(36) 2022/05/17(Tue) 22:37:26

【人】 乙守 流歌



[ しーくんは覚えてないかもしれないけれど
  私は覚えてる。

  出会って少し経ったころのこと。
  私はすこし怖いめにあった。
  今思えば少しで済むことじゃなかったかもしれない。

  近くのショッピングモールで家族で来てた時
  知らないおじさんに声をかけられて。
  おとこのこのトイレに連れてかれそうになっちゃった。

  それを偶然、お買い物に来てたしーくんが助けてくれた。
  怖かったし、いっぱい泣いた私を
  しーくんはぎゅってしてくれた。
  きっとしーくんだって怖いだろうに。

  それからずっと私は
  密やかに密やかに、恋心を募らせてた。

  そう、密やかに。]

  
(37) 2022/05/17(Tue) 22:40:54

【人】 乙守 流歌

 

[ 甲矢潮音という男の子は
  少し目があっただけでも微笑んでくれる。
  好き。

  幼い頃も可愛らしかったけど
  成長して凛々しさも備えた彼は
  贔屓目を抜きにしたってかっこいい。
  好き。

  そして、優しい。
  コンビニで好きなスイーツ出たらおしえてくれたり
  怪我しないようさりげなく気遣ってくれたり
  でもそれは私だけじゃなくて皆にやさしい。
  好き。


  同じく高校にいきたくて

  勉強もたくさん教えてもらった。
  赤点取らなくてすんでるのは彼のおかげ。
  教えてもらってるのに
  成績優秀でないのは申し訳ないけれど…… 

  彼に恋をした子はたくさんいた。
  甲矢潮音とはそういう男の子。]

 
 
(38) 2022/05/17(Tue) 22:43:29

【人】 乙守 流歌


 [ 非の打ちどころなない君と、
   ルックスだっていたってふつー。
   勉強もふつー、運動はちょっと苦手かな。

   誰かと違うところをみつけるならそれは
   君と幼馴染であるっていうだけの私。

   だから、
   つりあうはずない、せめて
   幼馴染っていう誰にも無いこの立ち位置だけは
   私だけの特等席。

   そのはずだったんだよ。  ]
(39) 2022/05/17(Tue) 22:44:35

【人】 乙守 流歌



[ その関係性に変化が現れたのは
  なにひとつ特別な日でも無い普通の日常。

  きょーは一緒に宿題する約束で、
  ごはんたべてく流れになって。
  お隣さんだし、慌てて帰ることもない、
  そんな普通の日のことだった。 ]


  ふえ?


 [ 最初は聞き間違いだと思った。
   だってあまりにも、普通に言うから。 ]



  どどど、ドッキリかなにか?
  ちゃっちゃらーって看板もったひといる?


[ いやいやだって、ここはうちでした。
  仕掛ける暇はたしかになかったはず。]


  ……い、……いいの?
  私なんかが、彼女で、いいの?
(40) 2022/05/17(Tue) 22:45:22

【人】 乙守 流歌


[ 信じられない。
  だってだってだって、
  初恋は実らないって言うし
  幼馴染同士の恋話なんて
  漫画やドラマの中の話でしかないし。



  ……しーくんが私を好きなんて。



  ほんとに?うそかもしんない?いいの? ]

 
(41) 2022/05/17(Tue) 22:46:54

【人】 乙守 流歌

― そして現在―

[ 何回確認したかわかんないけど
  しすぎてやだ!ってなってもやだから
  夢なら夢のうちに覚めてくれないかな、

  なんて考えながら。 
  それから少し経ったある日のこと。


  なんとデートすることになったのです。


  二人で出かけた事は幾度となくあったけれど
  幼馴染の後に恋人と名の付く関係になってからは
  変に色んな場所が気になってしまって、
  ああこの服だって絶対見たことある!
  どうしよう!
  などと騒いでいたら待ち合わせギリギリ。 ]
(42) 2022/05/17(Tue) 22:50:44

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[中から明るい声が聞こえ、扉が開いた。
何時も彼女は>>32髪型や服装を整えて現れる。お家にいるのだから、もう少しだらけた恰好をしてもいいのでは、と思うこともあるけど、ちゃんとしているんだなと感心の方が勝っていた。団地のアイドルになっているという自覚はなく、此方を盗み見る視線には気づかず、彼女が用意してくれたみりんとビールの瓶を数え、メモに書いていく。

いつも小瓶で注文するのは
きっと料理好きだからだろう。
こんなかわいい人が、自分の家で料理をしている。エプロンを着て台所に立つ、後ろ姿を眺め。
手伝おうかと声をかける。

――そんな想像をしてしまい、内心テンションが上がった。もちろん、そんな想像を顏に出さず、料理酒とワインと次にもってくるものをメモして]
(43) 2022/05/17(Tue) 22:57:20

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ



 はい、分かりました。
 どっちも小瓶で大丈夫っすよね?


[ちらっと此方も彼女を盗み見る。
ああ、やっぱり可愛い。できることならその髪を指で梳いて抱きしめて甘く囁きたい。ふんわりと柔らかな雰囲気の彼女の四肢はきっとその雰囲気のまま、柔らかい。といけない考えが頭をよぎった。

よぎるけど
決して実行に移してはいけない]


 あ、
 ……失礼します。


[だって彼女は人妻だ。>>33
普段なら、そのまま注文を聞いて帰るところを待っているように言われて少し落ち着かない気持ちになってもそれが自制心となり、配達員として玄関の中に入り、彼女を待つ。

季節はそろそろ暑くなるころ。
ポケットからハンカチを取り出し]
(44) 2022/05/17(Tue) 22:57:46

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ



 でも
 バイクなんで暑さはまだましっすよ。
 学生の頃は自転車で来てましたし。

 …え、…?いいんっすか。


[少し流れた汗を拭き。
世間話をしていれば、彼女から思いがけない提案があり、無表情気味の顏がぴくっと頬を動かした。そりゃ、自分的にはこれからの季節、涼めるのは嬉しい。それに何より彼女の顏を長く見れる。それだけでもよっしゃとガッツポーズを取りたくなるのだが。彼女は、女性なわけで]
(45) 2022/05/17(Tue) 22:58:14

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



出会った頃より更におしゃれになっているようで
守っていかなければ、と思わせてくれる。>>28
新しい服を着ていたならば、似合っていると声をかけ
可愛らしく見えたならば、可愛いと声をかける。
ただのパートナーでなくなった彼女は
一輪のテンガンだけの花のように、
いい言葉だけを浴びせて綺麗にしていたい。
それだけでテンガンの旅が良いものになるから。


「もう少し寝起きの可愛い顔を見ておく」


頬を撫でる手に擦り寄る彼女の顔が柔らかく、
もっと触っていたいと思いながら、
彼女に返事をして寝起きの彼女から
魔力をほしいわけではないけれど、
愛情表現として唇を何度も重ねていた。


(46) 2022/05/17(Tue) 22:58:43

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



それから彼女の視線がしっかりと交われば
優しい微睡の中にいるような声で、朝の挨拶を。


「おはよう、
ミン
。よく眠れた?」

是であろうが非であろうが、
彼女の顎に指を添えて口を開いてもらおうとする。
その間、脚をゆるりと絡めて。


(47) 2022/05/17(Tue) 22:59:22

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[ぽりぽりと頬を掻き。>>34
奥さん美人なんっすから気をつけてください。と真面目な顏をした。やはり彼女は天然なのだろうか。ふんわりしているし、いや意外としっかりもしていそうだけど。雰囲気がこう、守ってあげたくなるような。

いかんいかん、相手はお客さんだ]


 ルートっすか?
 えっと、水曜日って実は、
 奥さん処以外は、置いているのを回収するだけなんっすよね。
 だから、時間きっちりにいけるんです。


[他は何時も扉の前に置いてある瓶を回収するだけだと告げる。流石に何処のお家が、とかはいえないけどこれぐらいなら大丈夫だろう。
飛び込みがない訳でもないが、元々、定期便のように利用する家庭をこの曜日にと考えて予定を組んで回っていたのだ。そこにあたらしく越してきた彼女の家を加えたので、時間の融通は利く。

それは、新規さんというのと]
(48) 2022/05/17(Tue) 22:59:30

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



街から街へ旅をするにあたって、
魔力補給をさせてくれる人物というのは
テンガンにとってなくてはならない必需であった。>>30
が、流石に旅慣れしていない新人パートナーに
旅を慣れさせることから始めるのは少しだけ苦労だった。


「大丈夫だから、魔力分けて……」


静かにけれども着実に。
彼女の服を汚さないように距離は少しおいて
何度か唇を重ね、彼女から魔力を補給する。
ふらつかない程度に分けてもらえれば
唇を離してお疲れ、と一言。


「鼻から呼吸するのきついだろうから、
次からは口開けて。いいね?」

抵抗してきたことを考えて、はぁとため息をつき
おどろいた表情が抜けない彼女をその場に置き
テンガンは何とも思っていない顔で歩き出した。>>31
彼女がついてきているか確認するために
偶に振り返って、またため息をつき足を止めた。*


(49) 2022/05/17(Tue) 22:59:43

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ



 奥さんと話したくて
 ちょっとずるしてます。


[代金を受け取るためにと
外した手袋を脇にはさみ、彼女の指先を一瞬握り。そんな風な事を口にした。ほんのちょっとだけ。

ちょっとだけの触れあいを望み。]


 いやあ、やっぱり自分
 悪い男かもしれないっすね。
 
 旦那さんに怒られちゃいそう。


[なんて、表情の動かぬお茶目を出せば、ウエストポーチにお金を入れ、毎度。と告げただろう。彼女の旦那の悪い噂が過るが、こんなにも魅力的な女性を放っておくような人がいるだろうか。

いない訳がない。

此処で微笑めばいんだが
生憎あまり表情筋が笑顔方面に動かない。*]
(50) 2022/05/17(Tue) 22:59:53

【人】 乙守 流歌




  ごめん!し、……潮音。
  遅くなっちゃった


[ 幼いころからずっと呼んでたしーくんって愛称は
  私だけの特別なものだけど
  大人の階段を少し登った私達だから
  呼んでみたかった呼び捨てで、
  ……でもまだ慣れなくって。
  にひひって変な笑い方をしてしまう。にひひ。

  デートスタイルするつもりが
  結局いつもの変わり映えない感じだから
  せめてミニスカートなんてはいてみたりして

  ……きまらなかったんです *]
(51) 2022/05/17(Tue) 23:01:13
乙守 流歌は、メモを貼った。
(a7) 2022/05/17(Tue) 23:09:19

(a8) 2022/05/17(Tue) 23:16:55

到着:眼科医 紫川 誠丞

【人】 眼科医 紫川 誠丞

[好きな相手には生きていて欲しい。

「死にたい」と思うなら、その原因を排除しなければ。
間接的なやり方で自傷を止められないなら、
より直接的で確実な手段を選ぶしかない。

……例えば、相手を監禁する、だとか]
(52) 2022/05/17(Tue) 23:26:00

【人】 眼科医 紫川 誠丞

[死にたがりの思考を治す。

「治療」と言えば聞こえは良いだろうが、
自死を許さないのは、彼の幸せを願ってのことではない。
どう言い繕ったとしても、私のためだった]
(53) 2022/05/17(Tue) 23:26:35

【人】 眼科医 紫川 誠丞

 
[ここは会員制の病院、──通称「孤島病院」。
担当医と患者がふたりきりで過ごせる、夢のような場所だ*]
 
(54) 2022/05/17(Tue) 23:28:16

【人】 団地妻 ナナミ

 学生の頃?


[彼のことは大学生だと思っていたけれど、違うのだろうか。
 まさかすでに卒業していると思わずにいたので、彼に対してはどこか子供に接するような態度でいたのだけれど。
 そう思っていたからこそ、無防備にも家の中に招きいれるようなこともできたのだけれど、囁かれた内容に、びくん、と体を震わせた]


 ……もう、年上をからかわないの。



[そう言って肩を竦めるけれど、内心ドキドキしてしまう。
>>48美人なんてほめられるのにも慣れていない。
どちらかというと、女子高女子大出身で箱入りに近くて男という生き物にあまり慣れている方ではなかったし、夫もそういう愛情表現を露骨に出す方ではなかった。
そのほめ方が下心ありありで雑に褒めているというのならまだしも、さらりとどこか困ったように頬をかきながら言う彼の無表情の顔にウソは見えなくて、それがますます動揺を誘った]
(55) 2022/05/17(Tue) 23:31:47

【人】 団地妻 ナナミ

 え……?


[彼と話しを続けたくてした質問だったのに、その返事に絶句してしまった。
私と話したくてしたズルとはどういうことだろう。
自分が楽しみにしているのと同じように、彼も自分と会えるのを楽しみにしているのだろうか。
そう、思って訊き返そうとしたのに代金の受け渡しの際の、些細なふれあいですら、彼がそんなことを言うものだから、特別なものに感じさせられてひどく照れてしまう]



 え、え、?


[それだけでなく、無表情に言われるそれは、彼のジョークなのだろうか。
悪い男、旦那に怒られる、なんて彼が間男みたいな言い回しで。
自分に対して気があるような言い方をしていて。
からかっているだけなら、もっと冗談めいた言い方をしてほしいのに。
しかし、彼は自分との距離はちゃんと保っている。あくまでも常連と店員というように]
(56) 2022/05/17(Tue) 23:32:43

【人】 団地妻 ナナミ



 あ、待って……!


[出ていきそうになる彼を慌てて呼び止めた]


 あのね、これからここら辺の回収の仕事あるんでしょう?
 お店に戻ったら、仕事終わりにでもさっき頼んだワインだけ先に配達を頼めないかな……?
 そのワインに合う料理を今日、試したいなって思っていたの。
 よかったら、一緒に試してくれないかしら。
 お仕事としても、他の人にこんな料理に合うんだよって薦められるようになれば、二川屋さんにとっても悪くないんじゃないかなって思うのだけれど。


[ね? と彼の顔を下から覗き込む。

 ここのところ、夫が帰ってくるのは遅い時間だ。
 ひどければ午前様の自分が寝た後に帰ってきているので、正確な時間はわからない。
 朝に顔を合わせるから帰ってきているのがわかるだけだ。
 その理由を知ってしまった今、彼が帰ってこないのを心細く待つ理由はなくなった。

 こんな日は一人きりの食卓に座りたくなくて、まるですがるように目の前の彼に誘いを投げかけた*]
(57) 2022/05/17(Tue) 23:33:37
到着:入院中 阿出川 瑠威

【人】 入院中 阿出川 瑠威

[あと一歩。
いつだってあと一歩の勇気か何かが足りなくて
それで死に損なってきた。

べつに死にたい訳じゃない。
けれどもう生きているのに疲れてしまって。
あと一歩、踏み外したら
それで楽になれる筈だった。

もう楽になろうと、そう決めていたのに。

ある日、突然、なかなか愉快なことが起きた。 ]
(58) 2022/05/17(Tue) 23:38:38

【人】 入院中 阿出川 瑠威

[目の前には、代わりに踏み外した男が、ひとり。


​─────さて、
囚われているのは果たしてどちらか……*]
(59) 2022/05/17(Tue) 23:40:08

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[例えばアクセサリーを変えたり、香油を変えたり。
些細な変化にも彼はいつも気づいてくれていた。
自分のためのオシャレだったものが、
彼を喜ばせるために変化したのは何時からだっただろう。

今は当然のように掛けられる声に、
初めて気づいた時は、ドキドキして落ち着かなかった。

でも、今も。
恥ずかしくなるほど甘い言葉を囁く声に慣れないでいる。>>46

身に着けているものは彼から借りた大きなシャツ一枚。
お化粧もしていない寝起きの姿ですら、可愛いと呟く彼に。
少し気恥ずかしくなって、シーツを引っ張り上げる。]


 ……あんまり見ないで、恥ずかしいから……。


[シーツを持ち上げたところで、その中に彼が居ては
隠すことも出来ないのだけれど、そういう問題ではないのだ。]
(60) 2022/05/17(Tue) 23:43:35

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[ちゅ、ちゅと啄むだけの口付けに酸素を取り入れようと唇が緩む。
始めてキスした時に教えられたのは、呼吸の仕方。

隙間を作って、唇を開いて、はむ。と彼の唇を喰む。
啄むだけでは物足りないというように、甘えるように歯を立てて。
そっと離れる。]


 ……ぅん、おはよう。テンガン。


[出会った頃より呼び方が変わったのは彼との距離が縮まった証。>>47
問いかけには緩く首を縦に揺らして、
眠気の取れた清々しい顔で笑いかける。

顎先に手を添えられたら、今度は待ちきれずに。
薄く唇を開いて、舌先を覗かせた。

装備として使っているストッキングが、今はない素足の肌に彼の膝が割り入ってくる。
肉付きのいい太腿が彼の脚を挟んだ。]
(61) 2022/05/17(Tue) 23:44:33

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[彼と今のように宿を一緒にしても、ベッドは二つあったし、
眠るときには背を向けて眠ることも多かった。
今思えば、互いに踏み込まない一定の距離があったのだと思う。

旅の始めは知らないことばかりで苦労した。
戦闘の仕方、買い物での値切りの方法、いい宿屋の選定、野宿での野営の準備、その他諸々……。
私よりも幾分か慣れているテンガンに教わりながら、
少しずつ覚えていくのが難しくも楽しく、旅はとても魅力的だった。

だから、というか。
忘れていたのだ。

彼のパーティ募集要項に『魔力の供給』があったこと。

駆け寄った彼は確かに疲れてそうに見えて。
効果があるか分からない回復魔法でもかけるべきかと悩むよりも早く、彼の手が伸びてきたこと。
初めてのファーストキスを奪われたこと。]
(62) 2022/05/17(Tue) 23:44:53

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[短くも長く感じたキスは、ゆっくりと彼が離れていくことで終わった。]


 ……
、ぁ……。


[離れた拍子についと甘い声が零れる。
初めてのキスに、返ってきた言葉が『お疲れ』なんて。>>49
それから淡々とキスの呼吸方法を教えるテンガンにキスの余韻も抜け落ちてしまう。

思わず身体が震えた。
何事もなかったように歩き出す彼の後をついていけずに。
ぎゅっと拳を握りしめる。

後をついてきていない私に気づいたのか、振り返る彼を。
ぎっと睨みつけるようにしてから。]
(63) 2022/05/17(Tue) 23:45:30

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ




 ……人のファーストキス奪っておいてなんですか、その態度!!


 
、ま、魔力供給がこんな方法だって言うなら、
 最初から言っておいてください!!!!


[顔を真っ赤にしたまま、道端に叫び声が響き渡ったのだった。*]
(64) 2022/05/17(Tue) 23:46:33

【人】 甲矢 潮音

 
[おば様の後ろからひょっこり出てきた
 あどけない愛らしい顔。>>35
 それを見て、その小さな手に触れて。
 元々調べはついていたけれど、いよいよ確信したんだ。]
 
(65) 2022/05/18(Wed) 1:44:03

【人】 甲矢 潮音

 

  
るかちゃんか

  
素敵な名前だね。きみにぴったりだ

  
るかって呼ばせてもらうね?



[いつだって優しい口調だけど
 有無を言わさず我を通してしまう。
 そんな奴だった。

 隣の自分の家に帰ると
 親が「かわいい子だったわね」と
 はしゃぐのはきっと似たようなもので。

 そうだね、って調子を合わせながら
 嘲りたくなるのを堪えるのに必死だった。]
 
(66) 2022/05/18(Wed) 1:44:12

【人】 甲矢 潮音

 
[彼女がかわいいなんて、そんなの当たり前。]
 
(67) 2022/05/18(Wed) 1:44:25

【人】 甲矢 潮音

 
[目標にした学校のレベルは
 彼女の成績にすると少し上のところ。

 彼女がやる気を見せなかったら
 自分も志望校を下げて構わなかったけど
 受験の時はやけに頑張ってたな。

 合格祈願のお守りや風邪予防グッズは
 僕の分まで用意してくれて。

 雛鳥が必死についてくるみたいで
 愛らしくて、かわいくて、
 甘いものが好きで、優しくて。
 胸をきゅんと高鳴らせてくれる。
 乙守流歌とはそういう女の子。]
 
(68) 2022/05/18(Wed) 1:44:28

【人】 甲矢 潮音

 
[告白した日。
 あの時の反応もかわいかった。>>40

 流歌は真っ直ぐな良い子で、わかりやすくて。
 何より自分が彼女ばかりを観察していたから
 仮令隠されていようとも>>37
 淡い想いには気付いていただろう。

 きみに好かれるためだけに
 何もかもを完璧にしているのに
 肝心のきみが幼馴染の立場に甘んじているから>>39
 痺れを切らして自分の想いを伝えたんだ。]
 
(69) 2022/05/18(Wed) 1:44:32

【人】 甲矢 潮音

 

  
ドッキリじゃない

  
流歌「が」良いんだ



[確認されればされただけ
 きみが良いんだと答えただろう。
 何百、何千回言わされたとしても
 変わることない、嘘偽りない気持ちを。]
 
(70) 2022/05/18(Wed) 1:44:50

【人】 甲矢 潮音

 
[実際にはそんなには確認されずに迎えた今日。
 呼び捨ては関係の変化を認識させてくれて良い。>>51


  全然待ってないよ、流歌

  ……


[にひひって笑い方もめちゃくちゃかわいい。
 だけど現れた彼女の全身を確認して
 一瞬言葉を失ってしまった。
 雰囲気は制服に近いけど、制服よりスカートが短い。]
 
(71) 2022/05/18(Wed) 1:45:05

【人】 甲矢 潮音

 
[さて、どうしてくれようか。]


  今日は……一段とかわいいね

  それに呼び捨ても……
  付き合ってるって感じ、する
  流歌だけが呼んでくれるしーくんも
  僕は大好きだけど

  ……じゃあ、行こうか


[別のことを考えてる様子は表に出さず
 くすって微笑って、手を取り歩き出す。

 出逢った時からするとお互い成長したけれど
 相変わらず自分のに比べたら指が細く小さい手。

 小さくてかわいい流歌。]
 
(72) 2022/05/18(Wed) 1:45:20

【人】 甲矢 潮音

 
[僕のものだ。]
 
(73) 2022/05/18(Wed) 1:45:35

【人】 甲矢 潮音

 
[……そう思うからこそ舌打ちしたくなる。
 恋人繋ぎで主張もしながら歩いているというのに
 流歌の、白くて綺麗な足を。
 すれ違い様に見てくる野郎が何人か。

 絶対、本人は気づいてない。

 そもそもこの子は自分のかわいさを理解してない。
 まあ、そんな所が益々かわいいんだけど。
 堪らなくかわいいんだけど。

 後でちょっと、反省させないとな。]
 
(74) 2022/05/18(Wed) 1:46:01

【人】 甲矢 潮音

 
[初めてのデートは本当にささやかなものだ。
 何せ、準備が真の目的だから。
 小物店に入って、色々と見て回って。]


  流歌ってこういうのが好みなの?


[好きな色とか、モチーフとか。
 ……教えてもらえたかな?

 ちょうど一ヶ月後の本番に備えての
 リサーチをさりげなくして。
 軽くご飯を食べたらそう遅くならず帰ろうとするはず。*]
 
(75) 2022/05/18(Wed) 1:49:03

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[ああ、今年卒業したんで。と
彼女の問いにはさらっと答えた。言っていなかったけ、のノリだ。此処の住人は馴染みなだけあって、みんなそういうの知っているから彼女が知らないのを知らなかったのだ。

年上をからかわない>>55という言葉には、あまり年違いませんよね。なんて軽く返す。実際の年齢はしらないけど若くみえるし、こういうことに年は関係ないと思うのだが。

彼女は慣れていないのだろうか。
こんなにも美人で、可愛いのに。旦那さんは何をしているんだと言いたい。自分ならきっと毎朝口説く。ベッドの上、起きる彼女を抱きしめてそのまま、朝日が降り注ぐなか、甘く・・・。
とまたいけない事を考えてしまった。
どうにも妄想癖が止まらない]
(76) 2022/05/18(Wed) 7:32:50

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[妄想を顏には出さず。
口は、少しばかり事実を話した。年上をからかわない。と軽くあしらわれる。もしくは、めっと言われる。それならいいと思っていたが、彼女の反応は初心で。此方の方が戸惑ってしまう。

え、こんなに初心でいいの。

今までこんなに可愛い人が、よく無事で。いや、人妻なら無事じゃないのか。受け取ったお代はウエストポーチの中、手袋をはめなおすがあまり変わらぬ表情のした、内心どっきどきだった。

お客さんとの距離。お客さんとの距離。
その言葉を脳内で繰り返す。

ちゃんと保てる。]
(77) 2022/05/18(Wed) 7:33:16

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[はずだった――]


 …奥さん?


[が、其れを彼女に引き留められた。
ワインを今日のうちに持ってきてほしい。という。料理で試したいから。と。身長差もあって上から見下ろす彼女の目は、上目遣いのようにも見えていけない気分になる。しかも、上胸の部分が眼にはいってしまい、思わず生唾を飲み込んだ。

他意はないのだろう。
他意は……]


 奥さん、ワインの配達は大丈夫っすけど。
 えっと、一緒に?って


[ちらりと家の奥を見る。
そりゃ自分は料理をする彼女を想像した。その想像の彼女に手伝おうか、というところまで。

だが、それは健全な片思いだからで]
(78) 2022/05/18(Wed) 7:33:44

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ



 …こんな悪い男をお家にあげていいんっすか?


[そっと耳にと唇を近づけ。
小さく笑気を零す息をふきかけた。笑うのは得意ではないから今のは自然に出た笑みだ。さっきのは此方のお茶目に返す、彼女なりのお茶目だろうか。それにしては、すがるような視線が気になって]


 いや、もちろん
 仕事で進められるようになるのは
 嬉しいんっすけどね。
 

[すっと引いて。
お得意さんの距離で頭をかけば、
お店側としての気持ちを告げる。回収作業はさほど時間もかからないし、店の方は親父とおふくろがいるから問題はない。ないが]
(79) 2022/05/18(Wed) 7:34:13

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ



 …奥さんがいいのならぜひ。


[ないが。という躊躇いは隠し。
悪くないので、一緒に試させてください。と言い。彼女の返事を聞けば、どちらにしろワインを配達するのでまたあとで。とその場を後にしただろう*]
(80) 2022/05/18(Wed) 7:35:32
到着: アウローラ

到着: アルカード

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック




彼女に興味を抱くまでは全く気にならなかった。
彼女がどんな服を着ていようが、どんな香油を使おうが
全く気にする理由がなかった。
けれども、いつの日からか彼女の香りの変化に気がつき、
アクセサリーが変わっていることに気づき、
時折髪の長さが変わったようにも思えて、
彼女の僅かな変化も逃さないように心がけていた。

思ったことを言葉にすることはいたく大事と
幼い頃から母親に口酸っぱく教えられていたから
香りが変われば『いい香り』
アクセサリーが変われば『おしゃれ』
髪型が変われば『似合ってる』
一辺倒にならないよう、色んな言葉を彼女にかけた。


(81) 2022/05/18(Wed) 9:45:21

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「どうして?素のままでも十分可愛いのに」


シーツをあげて顔を隠そうとする彼女を見て、
くすっと笑みが溢れ、顔を出してもらうには
どうしたらいいだろうかと考える。>>60
力づくでシーツを剥ぐことは容易だが、
今この雰囲気にそれが合うかというとそうでもない。
なので彼女が自然と顔を出してくれるように、
くすぐってみたりしたことだろう。


(82) 2022/05/18(Wed) 9:46:27

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



親密になってからは、宿にベッドが1つしかなくても
困らなくなったのでとても助かっている。
出会ったばかりの頃は行った宿でベッドが1つのとき、
別の宿を探してわざわざ1人1ベッドにしていたから
その労力を割かなくて良くなったのは
非常にありがたいと思っている。
けれども、いつの時からかそれが煩わしく、
同じベッドで眠れないかと思い始めていた。


(83) 2022/05/18(Wed) 9:50:20

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



彼女に旅の仕方を教えることは簡単ではなかったが
教え方を工夫することの大切さを学んだ。>>62
おそらく教えた後の彼女の反応が可愛いと
思い始めたことが全ての始まりなのかもしれない。


「………は?マジかよ。ギルド長には絶対言ってくれって
 言ってたんだけど、言ってなかったのか。」


(84) 2022/05/18(Wed) 9:53:13

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「ミンナ、服綺麗にしてくるから少しの間、
 ここら辺に1人で待っていられる?」


彼女の叫びは普通の女子だった。>>64 >>63
どうしてかは理解できないが、女子というものは
1番最初のキスに思い入れができるらしい。
振り返って見えた彼女は憤慨と羞恥が
乱れ混じっているように見えた。
そんな彼女をみて、テンガンは服を変えていなかったと
思い出したので、彼女が大丈夫なら道から外れて
強化された服を綺麗にするし、
次の街への道中にあると噂されているきれいな湖に行こうと
服を整えて戻った彼は提案する。
そして、もう一度ファーストキスのやり直しをしようと。*


(85) 2022/05/18(Wed) 9:53:54
村の設定が変更されました。

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[彼に褒められる度に、気恥ずかしくも肯定感がついていく。
最初はただのお世辞だとか、ご機嫌取りだとか思っていた。
でも、口にする彼が、あまり感情を表に出さない彼が。
少し表情を和らげて言うものだから。

その変化に気づいた頃には、思わず真っ赤になって俯いた。
ストレートな物言いをする人で、何かと冗談を口にする訳じゃない。
だから、本心からだと分かってしまう。

それから『恋』に変わるのはあっという間で。
バディとして過ごす彼には悟られないように想いをひた隠しにした時期もあった。

隠す必要がなくなったのは……。]
(86) 2022/05/18(Wed) 13:11:44

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[ほら、またそうやって『可愛い』を口にする。
嬉しいのに、恥ずかしくて、面映ゆい。]


 ……だって、寝起きの顔なんだもん。
 ぼうっとしてるわ、きっと。


[シーツで覆われた顔は少し薄暗く表情を覆っていた。
言い訳をするみたいに言葉を並べて見上げたら、
つん、と彼の手が身体をつつく。]


 ……ひゃっ、……やだっ、あははっ、
 くすぐったい、……こらっ、だめだってば……!


[次第につつくだけでは収まらなくなった手が、
肌を滑るのにそう時間は掛からない。
擽ったさに笑いながら身を捩って逃げ出した。]
(87) 2022/05/18(Wed) 13:11:57

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ


[ベッドを探すのに宿屋から宿屋を渡っていた頃。
それが当たり前だと思っていた私に、同じベッドを。と、
言い出すのは彼のほうが早かったように思う。

そう言われた時には酷くびっくりしたし、
最初は『そんなのだめ!』と頑なに断っていた。
だって、いくらバディとはいえ、
恋人ではない男性と一緒にベッドで眠るなんて考えられない。

それとも彼の旅ではそれが普通だったの!?
なんて、考えが過ぎれば少しだけ嫌な気持ちになった。]
(88) 2022/05/18(Wed) 13:13:08

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[嫌だと思ったのがどうしてかは分からない。
ただなんとなく、もやっとしたような記憶がある。

今になって思えばそれは嫉妬だったのかもしれないけれど。
当時の私にそれを伝えても冗談でしょう?と流されるだけだろう。

魔力供給をするのにキスをしてくる人。
それだけでも十分インパクトがある。]


 ……魔力供給が必要だっていうのは、
 ちゃんと教えてもらったわ。
 ただ、その方法が、まさか、キスだなんて……。

 知らなかった、けど……、
 テンガンくんは、伝えてたの……?


[彼も驚いている様子を見ると、ギルドの通達ミスなのかもしれない。
でもでも、そんな募集!
それは彼もきっとバディを探すのに苦労するわけだ!]
(89) 2022/05/18(Wed) 13:13:28

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[怒りの矛先を早々にくじかれて、震えていた拳が緩む。]


 ……うん?
 ……あ、はいっ、分かりました。
 待っていればいいのね?


[一人で旅を続けるわけにもいかず、待てと言われたら待つしかない。
彼から離れて大きな木の根本で休んでいようかと思って、ハッとする。

服の汚れより私のファーストキス!!奪われたんですけど!?


と、勢いよく振り返ったところで彼の姿はそこになく。
まさか彼がファーストキスのやり直しを考えていることなど、想像もしていなかった。*]
(90) 2022/05/18(Wed) 13:14:04

【人】 乙守 流歌



 いいよ!じゃーねー、るかちゃんは、
 しーくんってよぶ!




[ 思えばずっとしーくんって呼んでたね。
  もう今となっては曖昧になってきている
  出会いの記憶。
  ……あの時はこんな関係になるなんて
  思いもしてなかったのは確かだった。 ]

 
(91) 2022/05/18(Wed) 13:25:17

【人】 乙守 流歌



[ 私が潮音を好きだってこと、
  ……友達にもバレてないつもりだった。
  
  友達は気づいてたというか
  あんなのが近くに居るのに
  好きにならないわけがない!
  それが見解だったらしくって。

  恥ずかしい限りです。
  これは後から聞いた話。

  でも潮音にまでバレてると思わなかったんだよ?
  確かに合格祈願のお守り用意したり
  風邪ひかないよーにねってのど飴あげたり
  したけど、……したけど! ]

 
(92) 2022/05/18(Wed) 13:26:49

【人】 乙守 流歌



[ 告白されたあの日。
  ほんとにほんとに、なーんのかわりもない
  普通の一日だったあの日。 ]



  ……あああ?あの、
  …………その、
えと、
  私、も、ずっと、
  甲矢潮音君の事が、……好きでした



[ 流歌がいいって言ってくれた。
  嬉しすぎて脳内で何回も再生した。
  自分でも返事で 好きを伝えたんだけど
  嬉しくて恥ずかしくて
  クッションに埋まりたくて仕方がなかった。

  しーくん帰っちゃったあともまだ信じらんなくて
  何でもないラインのやりとりとか眺めながら
  さっきまで彼が居た場所で
  やっぱりクッションに埋もれてうわわわしてた。
  ママにうるさいっていわれちゃった…… ]

(93) 2022/05/18(Wed) 13:27:47

【人】 乙守 流歌



[ 夢見心地で迎えたデートの日だって
  まだ心はそわそわしてた。
  るか、って呼ばれ慣れてる筈なのに
  彼氏くんに呼ばれてるんだなんて意識してしまったら
  ふにゃってなりそう。 ]


  にはは……
  まだちょっとだけ慣れないというか
  恥ずかしいってゆーか
  呼び方変えるだけでも 
  結構どきどきするものなんだね

  しー、……潮音。あのね、
  あらためまして えと、


[ たったそれだけのことなのに
  もう真っ赤でした。
  言わずとも潮音はかっこいい。
  睫毛ながいし、瞳には吸引力があるのです ]
(94) 2022/05/18(Wed) 13:29:04

【人】 乙守 流歌


 きょーはよろしくね?
 初デート。

うかれ頭に彼の思考が読めるはずもなく。

 私が悩む前に指は絡め取られて
 あっという間に恋人繋ぎになっていた。
 こんなこともスマートにやってのけるのだから
 潮音はほんとにすごい。

 どして私を選んでくれたのかな、
 気にはなるけどまだ聞けてはいない。

 ちょっとだけ怖いのも本音。
 優しい潮音だから遊びでしたー!
 って展開はないと思うけど
 誰かに弱み握られて、無理矢理なんてことは無くもなく。


 でもねでもね、やっぱり信じたい。
 信じられないことばっかりだけど
 私は潮音と恋人になりたかった、もん……。
 
 何れは教えてくれるかな。

 その時は私もいっぱいいっぱい、
 今まで言えなかった幼馴染の距離の中の好きを
 潮音にも知って欲しい。 ]
 
(95) 2022/05/18(Wed) 13:36:18

【人】 乙守 流歌


[ そう思うからこそ、反応が気になったりもする。

  上に着てるのは潮音も見覚えのあるであろう
  だぼーなパーカーなんだけど
  このミニスカートさんは潮音は知らないはず。
  これはお付き合いする前に、
  友達が選んでくれたものだった。
  普段はゆるだぼだね、
  サロペットでゆるゆる、チュニックでゆるゆる。

  流歌に足りないのは押しだ!
  せめて服だけでも攻めてけなるお達しで。

  ほんとは肩のあいてる、胸元も強調されるような
  お隣の国のアイドルが見事着こなしてる
  ボトムスもセットで購入したものの
  そこまでの冒険はできませんでした。

  だからせめて 制服着てる分ダメージすくない
  脚見せなるものを選んでみたのです、大冒険。 ]
 
(96) 2022/05/18(Wed) 13:37:26

【人】 乙守 流歌




[ 大好きな人と結ばれるなどという奇跡を
  神様が叶えてくださったものだから 

  人間とは欲深いもので
  もっと好きになってほしいとか
  独り占めしたいって思えるような女の子になりたいとか

  ちょぴっとくらいは 願ってる。 

  周りの目が私に向いてる?
  実際そうだったとしても、潮音の思い込みでも
  どっちだったとしても私にはわかんなかった。
  
  そんなわけないと思ってるが大半。 ]


  
(97) 2022/05/18(Wed) 13:37:55

【人】 乙守 流歌



[ 初デートはショッピング。
  騒ぎはしないけれど目に入るものはだいたい
  これ付けたら潮音はどう思うかな、だったかも。 ]


  え?
  ……うん。やっぱり流
だから
  身につけるには子供っぽいかもだけど
  音符とか、音楽っぽいモチーフとかは好きだな。

  あとは……淡い水色とか。

[ それにね、潮
でもある。
  海が光に反射したような水色は
  潮音を連想して……とか一人でちょっと恥ずかしくなって
  繋いでる手をぎゅってしちゃったかもしれない。 ]
 
(98) 2022/05/18(Wed) 13:38:27

【人】 乙守 流歌



 ……あ。
 ……ねえ、あの、ね。
 これ、……お揃いでつけ、たいな。
 ブレスレットならほら
 目立つ割にすぐ外せるし ガッコにも
 つけてけないかなって

[ 小物店で売ってた白と水色の海みたいなブレスレット。
  お揃いできたかな、どかな。

  初めてのデートは緊張もしたけれど、
  潮音と一緒だから楽しかったし
 

  もっと好きになった。
 

 
  門限より少し前にお家の前でバイバイ。
  お隣さんだものね ]
(99) 2022/05/18(Wed) 13:50:03

【人】 乙守 流歌



[ ちなみにママには秘密にしてたのに
  帰ってきたらそっこーでバレた。

  普段しないカッコだし
  帰ってきたらそわそわニヤニヤしてるし
  バレないほがおかしいのかな。
  因みにママの方がもっときゃーきゃーいってた。
  相手が潮音とわかれば尚のこと。


  お風呂にぽちゃんと使って、
  ベッドにダイブして。

  おやすみを潮音に送る。
  ふにゃー、ってします。今日はつかれた。

  そうかからないうちに睡魔さんに食べられました。 ]

 
(100) 2022/05/18(Wed) 13:56:28

【人】 乙守 流歌




[ 準備?本番?
  話に出てたら別なんだけど、
  幸せな私には何のことかわかんないかも。

  すやすや、すやすや** ]

(101) 2022/05/18(Wed) 13:58:18
乙守 流歌は、メモを貼った。
(a9) 2022/05/18(Wed) 14:02:46

乙守 流歌は、メモを貼った。
(a10) 2022/05/18(Wed) 14:03:09

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



最初から彼女を褒めていれば、という言葉は
正直なところ無駄なことだと言いのけてしまうだろう。
バディとしての彼女にまずは興味がなかったのだから。
しかし1人の女性として、1度彼女を見始めると
そうともいかなくなったというのが現実。

自身でも気づかなかった表情の変化。
そこから彼女がテンガンの気持ちを受け入れて
くれていたというのなら、分かりやすい人間だといえる。
恋仲になることへの禁止事項はない。
同じパーティーに入っていて恋仲になるほうが
多いのではないだろうか。

けれどもテンガンは普通ではない方法で
彼女に全てを曝け出してしまった。
彼女への我慢の限界がきてしまったから。>>4


(102) 2022/05/18(Wed) 15:13:41

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「そんなことないよ。凄くぱっちりしてる。
 可愛いよ、寝起きのミンの顔。
 それとも、俺のこと信じられない?」


シーツに隠れた彼女にそう伝えながらも、
くすぐり始めてしまえば身を捩って逃げる彼女が
シーツから手を離してしまうのはそう遠くなかった。>>87


(103) 2022/05/18(Wed) 15:14:14

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



一緒に旅を始めてから数年が経った頃、
1部屋、なおかつ広いベッドが1つと言われ
快諾したところ、彼女にダメ、と言われて
また1から宿探しをしたことがあった。>>88

体液とはいえ必ずしも交わる必要はなく
それまでの旅でもひとつのベッドで
寝泊まりをした経験はそう多くはなかった。
そういう弁明めいたことをしたわけではないが
そこまで拒否されるほどに好かれていないのかと
肩を下ろしてしまったことがあった。


(104) 2022/05/18(Wed) 15:15:41

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「伝えていないといざ補給して欲しいときに
 拒絶される可能性があるから、
 バディに名乗り出てくれる人には伝えてくれって
 再三お願いしてたんだ……。」


体液ということは血液でもいい。
だから怪我をしたときに舐めさせてもらったことも。
勿論、彼女ではない女性に補給をしてもらっていた、
そんな時期もあったが、彼女に明け透けに話していたか。
話していなければそれはそれで話さないつもり。
隠し事は墓場までということである。


(105) 2022/05/18(Wed) 15:16:24

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「なんで女の人はファーストキスに拘るんだ…」


彼女から離れて血に濡れた服を急いで洗い、
魔力を使って乾かしながら考えた。
聞いたところで、彼女からいい答えが聞けるとも
思っていないので確かその後も聞かなかったはず。
元の場所に戻れば、お待たせと声をかける。>>90


「ここから少し歩いたところに湖があるらしい。
 なんでも、湖の底が見えるほどに澄んでいるとか。
 ………驚かせてしまった謝罪も兼ねて、
 一緒に行ってみないか?」


それくらいやる余裕がある旅。
それに旅というものは突然色々変わるものである。
この時ばかりは彼女の歩く速さに合わせて
彼も移動をして、誠意を見せるほかなかった。*


(106) 2022/05/18(Wed) 15:17:06
(a11) 2022/05/18(Wed) 15:17:58

【人】 団地妻 ナナミ

[今年卒業したとしても、彼が年下であることに違いはなかった。
 あまり歳違わない、なんて言われるけれど、なんで私の歳を知ってるのかしら、と不思議だったけれど、きっと勘だろう。
 まさか自分の反応がうぶだと思われているなんて思わず、無表情の彼の内心なんてもっと気づいていなかったのだが]



 悪い男でも、貴方だから家にあげてもいいと思ったのよ?



[年上の余裕みたいに言ってみせるが、知らないわけではないし、身元がしっかりしている相手だから、という意図だ。

 だいたい、自分をこうして心配してくれている相手が悪い男なわけもないだろうし。

 それにきっと、構いたがりでお節介な年寄りの中で育っているだろう彼は、こういう厚意を受けることは慣れているだろう。
 自分の提案に、珍しく笑ったように見えた>>79
 それは、どこか大人びても誘いを受けることも慣れているようにも見えて。
 こういう風にみんなに可愛がられて、家にあげてご飯を食べてらっしゃい、だなんて、こういう古くからある町では珍しくないのかもしれない]
(107) 2022/05/18(Wed) 17:12:12

【人】 団地妻 ナナミ

 じゃあ、腕をふるってごはん作って待ってるから。好きな時間に来てね。


[帰っていく彼を見送り、ドアが閉まった途端に、一気に緊張と疲れが体に押し寄せた。

うわぁ、誘っちゃった、誘っちゃった。

 内心大パニックである。
 こんな思い切ったことをしたのは生まれて初めてかもしれない。
 推し?というか、お気に入りの子を目の前にしながら一緒にご飯なんて、芸能人やホストとディナーだってそうなるまでお金がかかるはずなのに。
 自分の場合なんて、0円どころか仕事とはいえ逆にいつも、重たい荷物を運んできてくださるありがたい相手。眼福で幸福すぎる]

 せ、せめて普段のお礼に、おいしいって思ってもらわなきゃね。

[もし、気に入ってもらえたのなら、また招待しても来てくれるかもしれない。
 そうと決まればご馳走を作らないと。
 そう考えて、ふ、と気持ちが暗くなってしまった。
 ここのところ、夕飯として作ったものは食べてもらえないことが多く、次の日の朝に夫が食べて出かけたり、そのまま自分が食べたり捨てたりすることが増えていっていた。

 いくら作っても出来立てのおいしいうちに食べてもらえないのは作る気力が失せていって。
久しぶりに張り切る気分になっていった。

 そういえば、食べられないものとか嫌いなものがあったどうしよう。聞くのを忘れていた。大丈夫だろうかと不安になるが、色々作れば、どれかは食べられるだろう、と思うことにして]
(108) 2022/05/18(Wed) 17:14:00

【人】 団地妻 ナナミ

 買い物行かなきゃ!


[仕事どころではなくなった。
 彼をもてなすために、何を作ろう。
 持ってきてもらうのは赤ワインだから、それが合うようなビーフシチューと、他には何にしようと一人暮らしを始めた時から書き溜めてきているレシピ帳を開く。
 独身時代からワインが好きで、それに合うおつまみを作って女子大の友達にふるまうことを楽しみにしていた。
 結婚してからはそんなことをすることもなくなってしまったが。

 買い物に出かけたらいいものが見つかるだろうか、と思って近所の生協に行ったら、新鮮な紫キャベツとカツオがあったので、カツオと揚げなすのタルタルステーキを作ろうかな、と思い至る。サワークリームもついでに添えることにして。
 きのこをソテーして紫キャベツのマリネでホットサンドにしたら色どりも綺麗だろうし。
 デザートはアップルパイにしようかな、と調子にのってかごに一杯荷物を載せたら重くなりすぎてしまって持ち帰るのにひいひい言う羽目になってしまったが]
(109) 2022/05/18(Wed) 17:15:19

【人】 団地妻 ナナミ

 ふんふーん♪


[仕込んでしまえばそんなに時間のかかる料理はそれほどない。
ホットサンドは酒屋さんが来てから作った方が美味しいし。
いつ来てもいいように、と準備は早めにしたものの、仕事が終わってからと言っているので来るのは遅いかもしれない。
気合いを入れて料理を準備して、テーブルなどもそれなりに飾り付けしていたら、時間が余ってしまった]



 ……今のうちに、シャワー浴びておこうかな。



[シャワーを浴びて汚れを落としてメイクもしなおしておいた方がいいかもしれないし。
 誰かに知られたら来るのは別に恋人でもないのに、いい恰好したくて見栄はっちゃって、と思われるだろうけれど、でもそれくらい気合い入れてもばちは当たらないだろうし。
 こういうのが女心というものなのだけれど……夫に対してそういうことをする気が起きたことは過去になかったのに。

 そんな自分をおかしくおもいながらシャワーに向かった*]
(110) 2022/05/18(Wed) 17:16:26

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[テンガンへの恋心は、慎重にかつゆっくりと育っていく。
初めてのキスの印象が強かったものだから、
どうしても戸惑ってしまうといったところか。

自身と出会うまでに魔力供給はどうしていたのかと考えれば、
嫌な想像をしてしまうのでもんやりとしてしまうというか。

きっと同じようにキスをされた女の子も居るのだろう。
テンガンにとってはただの補給で、
私もその中のひとりなのかと思えば、
恋にするには酷く虚しいものであるのかもしれないと、
自ら枷を作ってしまう。

彼が私と同じ想いであったことは、後に知ることとなるのだけれど、その時の彼の方法もとんでもないものだったから、
彼に限界を感じさせてしまったことは、
ミンナにとっては、失敗だったように思う。]
(111) 2022/05/18(Wed) 18:52:11

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[シーツの下での攻防は続く。
擽る手がシーツの下に潜り込んで、直接肌を撫ぜる。
シャツ一枚では抵抗も出来ずに、ひゃんっ、と甘い声を上げた。

今なお続く、甘い言葉になんとも言えない顔になる。
好きな人にそう言われて、抵抗するなんて無理なのでは?]


 ……〜〜〜〜っ、そんなことない、けど。
 うう……でも、恥ずかしいからやっぱり、だめ。


[シーツを離す代わりに、彼の肩口に手を添えて。
ぐいっと自身の方へと引き寄せれば、二人の重みがベッドに沈んだ。]
(112) 2022/05/18(Wed) 18:52:27

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[ベッドの件に関しても、魔力供給の件に関しても。
彼からの事情を聞けば、それなりに頷けるものではあった。

自身の力を自身で補えないのは大変なことだろう。
それについては多少の同情すら覚える。
力になれるのなら、多少、そう、多少はお手伝いすることもできるだろう。

心の準備さえあれば!

供給方法に関しては、ギルドに質問しなかった私も悪い。
最初に聞いておくべきだった。
そんな事情があるとは知らず、募集要項に食いついてしまったので。]


 ……そう、なの。
 それなら、ううん……、
 私も聞かなかったのが悪いんだけど……。

 
(113) 2022/05/18(Wed) 18:53:30

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[結局彼の肩を持ってしまった。
そりゃ方法は驚いたけど、事情を聞いてしまえばこれからは身構えることができるのだし。
……キ、キスの一つや二つ、したところで減るわけじゃないし。
と、自分に言い聞かせて宥める。

そうして、戻ってきた彼の声に顔を上げれば、湖への散歩に誘われた。]


 ……湖?
 底が見えるほどなんてよっぽど綺麗なのね……。

 うん、見てみたいな。


[ファーストキスのことは有耶無耶になってしまったが、
美しいものに誘われると女の子は興味を惹かれるもので。
行こう!と笑顔を作って彼と並び歩いて湖へと向かっていった。*]
(114) 2022/05/18(Wed) 18:53:41

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



彼女に対して説明が行き届いていなかったことで
第一印象、というよりテンガンという男の印象が
悪くなってしまったという事実は拭えない。

けれども、彼女ほどやさしく、明るく、
それでいて少し天然なかわいらしい女性は
今までの中にいなかった。
だからこそ彼女に惹かれ、彼女を求め、
彼女が愛おしいと思ってしまった。
けれども、この体質と魔力の補給方法のせいで
彼女があらぬ心配をしていたというのなら
彼は心の底からごめんと謝罪を口にするだろう。>>111

あの時のことはお互い鮮明に覚えているのではないかと
彼はひしひしと感じている。
彼は魔導騎士でありながら、秘密を抱えていた。
それは歴代のバディでも知らない秘密。
その秘密を、ある日彼女に曝け出すことになるのだった。


(115) 2022/05/18(Wed) 19:48:05

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



くすぐりを続けていると、じゃれあいを少しだけ
超えてしまったような彼女の可愛らしくも甘い声が
部屋の中に響いて、ほんの少し驚いた。
彼女の表情はどういう感情がうごめいているのか
テンガンには理解できなかったが、
どうやら恥ずかしいという感情は入っているらしい。


「やっぱりだめって、どういう……?!」

くすくす笑っていると、顔を隠したかったのか
彼女の手が肩へ伸びるとその反動で
彼女に跨るような体勢になってしまう。
まだ宿を出るまでには十分時間があるし、
もう少しいたいと思えば、1日くらい延びても
宿としても困ることはないはず。>>112


(116) 2022/05/18(Wed) 19:48:42

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



大抵の魔法使いが自力で魔力回復をすることができる。
けれども、そうではない人間というものも
やはり稀ながらテンガンのように存在する。
体液を介するというのはだれしも抵抗があるものだと
テンガン自身も理解しているので、
バディがいないときはポーションを買って
何とか補うか、娼館へ行き何人かと交わってみた。
後者のほうは必ずしも魔力持ちと出会えたわけでは
ないため、空振りになることもよくあった。>>113


(117) 2022/05/18(Wed) 19:50:59

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



「……湖についたら、君のファーストキス、
 もう一回、っていうのはおかしいけれど、
 もう少しましな状態でしてみないか。
 今度は優しくする、けど……
 いやなら湖を見て休憩をしてから移動しよう」

湖への道中、少し気まずいという声で
彼女に奇妙な提案を投げかけた。
湖に行くことは近辺のカップルの定番らしいと
前にいた街にいたときに耳にしていた。
相手はただのバディだが、それらしい雰囲気くらいは
作っていったほうが彼女のためでもあり
ひいては彼のためでもある。

そうやって歩いていたら、
いつの間にか目の前に広がるコバルトブルーの湖。
周りを見てみれば、1,2組カップルがいるようだ。
湖面を見てみよう、ともっと湖に近づこうと彼はする。*


(118) 2022/05/18(Wed) 19:51:39

【人】 翠の星 クロウリー



[あの住まいは中々気に入っていたのに、残念だ。]
(119) 2022/05/18(Wed) 21:30:33

【人】 翠の星 クロウリー



[祖国へ足を踏み入れたのは果たしてどれ程久しいか
世界情勢に振り回され、社会の糾弾を受け、行き場を失った結果
死に別れた友の伝を頼り隠れ潜むことを選んだ。

かの国で偽りの身分を持ち、魔術結社を立ち上げてからの
数十年の生活は悪いものではなかった。
別の団体の指導者であった彼とも出会うことが出来たのは大きい。

しかし、共に設立したばかりの求道の家から裏切り者が現れ、
敢え無く生活は終わることとなり、信奉者達とも引き離され
得る筈だった利益を思えば惜しさばかり。

妻の気が触れたのはお前の行った魔術のせいだなどと
お前は悪魔だなどと、勘違い甚だしい。

私が悪魔そのものだったというのならば、
何故我々は各地を渡り歩き召喚儀式を行ってきたというのか?]
(120) 2022/05/18(Wed) 21:30:52

【人】 翠の星 クロウリー



[人間という生き物は愚かなままだ
繰り返される争いから学ぼうという姿勢すら見受けられない上に、
正体など分かりきっていることなのに妄言で勝手にそれを覆い隠す。
私がちっぽけな農村の子供であった頃から変わらない。

そんな利用する為の価値しかない生き物に
二十年以上を掛け作り上げたものを崩されたのは非常に苦々しい。

ただ、長らく喧しい人間社会に紛れ込んでいた身には
少数の支持者と共に生活する静かな日々は悪いものではなかった。
緑に囲まれる世界は、遥か遠い記憶を擽った。

その日の朝も、居室の窓を開き
香と薬物の臭気で濁る空気を洗い流していた。

風が吹き抜ければ葉と葉が擦れる音が静かに鳴り、
砌を迎えた郊外の森はどこまでも青々と彩られている。]
(121) 2022/05/18(Wed) 21:31:08

【人】 翠の星 クロウリー



[しかし、穏やかとは言い難い朝。
かつて悪魔と契約した魔術師である私には、見えぬものが感じ取れた。

森に踏み入った人間の人数を瞳を閉じて数えていた時、
────後頭部に銃口が押し付けられ、口角を上げた。

この部屋にいるのは魔術結社の主宰と、その秘書だけ。
なるほど、もう随分前から間違えてしまっていたようだ。]

 今更私を差し出せば神に受け入れられるとでも思うのか
 それとも、……我々はもう用済みということか?

 だとすれば悲しいことだ
 我が友は同胞の心の裏切りに気づきもせず逝ったのだろうね

[国の危機は人間の心の隙間を突くには最適であると、
一層にあの方の喜ぶものを献上出来る機会であると認識したが
驕り過ぎていたことは認めなければいけない。

半端な志を持った結社の寄生虫や入り込む鼠だけが
内側から米袋に穴を空けるわけではない。

この男は死者の団体を引き継ぎより大きくしていくことだろう。]
(122) 2022/05/18(Wed) 21:31:41

【人】 翠の星 クロウリー

[
お前はあの方を友となど思ったことはないだろう。


背後からの指摘には、一層に笑みが歪むばかりで
魔術師はこの時は敗北を素直に受け止めた。

────それが数時間前の出来事である。]
(123) 2022/05/18(Wed) 21:33:12

【人】 翠の星 クロウリー


[魔術結社翠の星
主宰のアレイズ・クロウリーが某国にて国外退去を命じられ、
協力関係にあったカルト団体を頼りに当国へ渡り数ヶ月後、確保された。

しかし、どの紙面にも彼の写真は存在しない。

既に壮年を越えている筈のその容貌の若々しさと、
異様な程の白肌を知る者は異端思考に傾倒する仲間を除けばごく僅か。

クロウリーの亡くなった友の付き人であり
病を患ったことから悪魔信仰に傾いた青年、と外部ではされている。

一見その男の秘密を守るような情報操作は────
教会主導で行われており、邪教徒らは関わっていない。

特異性に気づかせぬ為、悪魔と魔術師が誠に存在すると知られない為に。]
(124) 2022/05/18(Wed) 21:33:47

【人】 落星 クロウリー



 なあ、秘書は君達に幾ら貰った?
 いやあ、恥ずかしいことだが確かに我々は常に金には困っていてね
 聞いたところで恐らく同じ額は出せなかったのだけれど

 何しろ私を明け渡せる程の金額だ、勿論それなりだろう

[いつの間にやらこんな田舎街まで幾多の自動車が行き交うようになった。

結社を立ち上げほんの二十数年、森の中の廃教会に潜伏し僅か数ヶ月
人間の命は儚いものだが、その分彼らの文明圏の歴史は早く回る。
今までどれ程それに翻弄されてきただろう。

だが、護送車の中男達に挟まれていては窓の外を見る気にもならない。
そうでなくとも頭には布袋を被せられているのだが。]
(125) 2022/05/18(Wed) 21:34:21

【人】 落星 クロウリー



 どうやって処刑する?火刑かい、断首かい
 今時そんなものを見せつけられたら民も困るだろうな
 いや……案外、そうした刺激を待ち望んでいるかもしれない

 私のブローチは何処に?あれだけは返してくれないか
 養父との思い出の品なのでね

[籠もった声だけが車内に響く、
喋り続けるのは指導者となってからの癖のようなものだが、
ここまで返る言葉が無いと暇潰しにすらならない。

警察を装った男達はその実教会の遣いであり、
魔術師の言葉に耳を貸さないよう言われているのだろう。

最後の問いだけは本当に知りたかったのだが。
ため息をつき、そろそろ口も乾いてきた頃
やけに烏が喧しく喚いているのが耳に届き────鳥肌が立った。*]
(126) 2022/05/18(Wed) 21:34:36

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[彼が限界を感じたというその日のことは、
また別の機会に語ることにして。

かくして今は結ばれ、仲睦まじくベッドを
共にする間柄になったわけではあるが、
初めてのキスがテンガンだったことからすれば、
恋人という位置づけの相手が初めてとなるのも、
ミンナにとっては彼が初めてとなるわけで。

こうして恋人らしい触れ合いも未だ慣れずに、
恥ずかしさが勝ってしまうのは仕方のないことだった。

更に追求してこようとするテンガンにどう応えたものか。

言葉の代わりに唇を塞ぐことで、応えになればいいけれど。
追求心の高い彼のことだから、思うようにはいかないかもしれない。]
(127) 2022/05/18(Wed) 21:35:47

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[彼の事情をなんとか飲み込もうと、ゆっくりと思考を巡らせて考え込む。
パーティやバディを探す大変さは、ミンナ自身もよく分かっていた。
だからこそ、彼の苦労も理解できる。

さくさく、道草と土を踏む音が響く。
なんとなく、互いに言葉少なに湖に向かっていた。

ここまで来てバディを解消するとなると、
また一から探すことになるし、大変さはしれる。
それに、短くとも旅をしてきたテンガンのことは、
魔力供給の他においては信用できるものであったし、頼りでもあった。

ふと、彼から落とされる言葉に顔を上げる。]


 …………ん?


[彼からの申し出にきょとりと瞬いて、小首を傾げる。
ん?今、もう一回って言った?]
(128) 2022/05/18(Wed) 21:36:52

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ


 
 ……ふぇ、……え、
ええっ!?



[ぼふっと顔がまた熱を持つ。
もう一回ってもう一回!?

それはもう魔力供給ではなくなくなくないっ!?]
(129) 2022/05/18(Wed) 21:37:16

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ



 ……そりゃファーストキスには夢があったりしましたけど!
 落ち着いた場所で二人きりで、良いムードになってから、
 お互いに手を握り合って想い合うように……、
 って、そうじゃなくて!!

 テンガンくんはそれでいいのっ!?
 君にとっては当たり前なのかもしれないけれど、
 キ、キスっていうのは、
 その、す、好きな人とするもので……

 あ、テンガンくんのことが嫌いってわけじゃないのよ?

 これからも旅は続けていきたいと思うし、
 ま、魔力供給のために、キ、キスが必要っていうなら、
 こ、今度はちょっとは理解できているつもりだから、
 覚悟は決めてるし……、その……、

 
(130) 2022/05/18(Wed) 21:37:46

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[慌てたように捲し立てて、矢継ぎ早に言葉を並べ立てる。
嫌じゃないのは本当。
だって、さっきキスしたときだって、本当に嫌なら突き飛ばしてる。
湖のほとりで、足を止めて。
こんなにも綺麗な景色なのに。
景色に気を取られるよりも、彼のことが気になって。]



 ただ、その、今度は……、
 魔力供給じゃないのに、

 ……わ、私とキスしても、
…………いいの?




[りんごよりも赤く頬を染めて、ぽつりと、そんなことを尋ねた。*]
(131) 2022/05/18(Wed) 21:38:07

【人】 甲矢 潮音

 
[二人が恋人同士になった日。

 本当は知らなかったふり、した方が
 良かったのかもしれないけど。>>92

 普通すぎるくらい普段通りの僕に対して
 驚きの余りか小さな小さな声で
 想いを返してくれる彼女が……、可愛すぎた。>>93


  ……ふふ。知ってた
  ありがとう、やっと言ってくれたね


[揶揄うみたいに明かしてしまった裏には
 少し照れてたのとホッとしていたのを
 誤魔化したい気持ちもあった。

 他の男になんて絶対やらないけど。
 何が起きてもきみは僕のだけど。
 ……不安がないわけじゃない。]

 
(132) 2022/05/18(Wed) 22:19:09

【人】 甲矢 潮音

 
[解った気になっていても
 男として想われているか心配なんだ。

 どれだけ完璧を演じて
 他所の男を遠ざけていても

 突然汚ねェ手で触れようとしてくる
 蠅みてェな輩だっていることだし。>>37

 全く……、気は抜けたものじゃない。]

 
(133) 2022/05/18(Wed) 22:19:30

【人】 甲矢 潮音

 
[流歌が怖い思いをさせられたことには
 胸が締め付けられたし
 ……なんだか悔しかったのを妙に憶えてる。]

 
(134) 2022/05/18(Wed) 22:20:05

【人】 甲矢 潮音

 
[流歌に探りを入れながらの買い物。>>98


  ふーん、そう言えば昔から好きだね
  音楽モチーフ

  ……ふふ、なーに?


[最近部屋に関連品が増えない気がしていたけれど
 本人が言った通り子供っぽさを気にしてのことかも。
 飽きたわけではなかったんだ、と頭に留めて。

 ぎゅってされた手に首を傾げつつ握り返した。
 何か欲しいものでも見つけたのかな。
 追いかけて見た彼女の視線の先にはブレスレット。>>99
 
(135) 2022/05/18(Wed) 22:21:08

【人】 甲矢 潮音

 
[愛おしいことを言うから
 一瞬、きょとんとして。
 悪戯っぽく笑った。]


  勿論、良いよ。
  ……お揃いつけてたら流歌と僕の関係
  学校中に知れ渡っちゃうかもね?


[吹聴してもう知れ渡らせてるけど。
 彼女がどんなつもりかは解らなかったけど。
 何れにせよ、僕としては大歓迎。
 二つ纏めて会計を済ませてしまう。
 代金を気にされたらたこ焼き奢ってよってすり替えて。]
 
(136) 2022/05/18(Wed) 22:21:31

【人】 甲矢 潮音

 
[軽くラッピングもして貰ったから
 つけるのは明日以降かな。
 白と水色の彩色はきれいだった。
 海も好きだったんだっけ、ってそんな所は鈍いけど。]


  ふー、ふー……もう大丈夫かな?
  はい、流歌 あーん


[フードコートで食べさせっこして帰宅したかな。
 学生らしいデートに出来たよな、って振り返りつつ。]
 
(137) 2022/05/18(Wed) 22:21:56

【人】 甲矢 潮音

 
[流歌の家の玄関前。]


  おやすみ、流歌。
  楽しかったよ。また明日


[短めの前髪の間、おでこにちゅって
 柔らかい感触を残したら
 隣の家に帰っていった。*]
 
(138) 2022/05/18(Wed) 22:22:09

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[貴方だから、という言葉がいやに耳に残った。
彼女の言う意味と自分の心に残った意味は違うだろう。今の発言のイメージ図は、狼を家に招き入れる可愛い羊だ。彼女的には、知り合いのお行儀のよい犬だったりするかもしれないけど、自分視点では、狼な訳で。

結構危なかった。
今はあまり笑わぬ己の顏に感謝するべきなのかもしれない。いや、もっと表情豊かであれば、変なすれ違いは生まれなかったのかもしれないが。
生憎互いに変にすれ違っている。
いやすれ違いというべきかもわからぬ、交差具合に気付くことはなく、またあとで。と見送る彼女を背に、扉を締めたのだ。]
(139) 2022/05/18(Wed) 22:27:29

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[今のやり取り、新婚さん、いや
お付き合い中のやり取りでは。恋人のお家にいってお食事に招待されるパターンなのでは、と。

頭を抱えたくなるのはもこもこの羊さんが、美味しくみえるからだ。可愛すぎて無防備すぎて、訳が分からない気持ちでいっぱいになる。
保護欲というべきか。
庇護欲というべきか。

此方を信頼している目を思い出し
頭を一度かけば、仕事の続き。瓶を回収に向かおう。その途中、馴染みのおばあちゃんに会えば、ヤスヒサちゃんなんだか嬉しそうね。なんて見抜かれ、年の功の前に敗北を喫した。

彼女の想像の通り
構いたがりのお年寄りによく誘われるし
嬉しそうと微笑ましく見られ飴を貰ってしまった。
しかも薄荷。]
(140) 2022/05/18(Wed) 22:27:48

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[・・・・だが、違うのだ。
普段の誘われとは違う。彼女は妙齢の女性で自分は狼だ。何せ片思い、片思いの相手から誘われた。それも人妻。これが未婚の女性ならそういう意味だって自分はすぐ飛びついただろう。男は狼なので。とは言わない。言わないが、恋は盲目なので。

だが、彼女は人妻である。
何故自分を家にあげようと考えるのか。
理由は言っていたけど、腑に落ちなくて]


 ……はっ、もしかして不倫を望んでいる?


[いや、其れはないな。]
(141) 2022/05/18(Wed) 22:28:15

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[ないよな。
自問自答。疑念がむくむく沸いてくる。都合のよいように。という枕言葉がついてしまう。おかげで店に戻れば何を浮ついているんだ。と親父の蹴りを食らった。いや、浮ついていないし。という言い訳は続かず、代わりに力仕事を押し付けられた。

仕事はちゃんとするけど、これは理不尽ではないか。
そんな風に考えつつも、店での仕事を終えれば、頼まれたワインを運んでくる。と一声かけ]


 あ、遅くなるからご飯はいらないから


[とも言っておいた。
遅くなる。その理由が奥さんの家でお料理をいただくだとはもちろん言えなかった。両親もまさかそんな状況になっているとは思っていなかっただろう。そのまま友人宅にでも行くか、友人と遊びに行くかだと思い。ほどほどにね。など、母が言い。

送りだしてくれたのだ]
(142) 2022/05/18(Wed) 22:28:38

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[ご飯を頂く際
赤ワインを一緒にということを考え、少し悩んだが徒歩でマンションへ向かうことにした。商店街を抜けた先にある其処は歩いていけない距離でもなく。
ふと、目に止まったのは花屋さんで]

 ………。

[なんとなく、店の中に]
(143) 2022/05/18(Wed) 22:29:33

【人】 甲矢 潮音

 
[デートの翌朝は平日。
 いつものように制服、家の前で待ち合わせ。]


  おはよ、流歌。……どうかした?
  僕の顔に何かついてる……?


[何にもわからないって顔で迎えて、学校へ向かうだろう。
 手首にはお揃いのブレスレットがあった。]
 
(144) 2022/05/18(Wed) 22:31:03

【人】 甲矢 潮音

 

  ああ、そうだ。

  来月、流歌の誕生日だろう。
  それと付き合って三ヶ月の記念日。

  僕の部屋でお祝いしよう?


[道すがらふと思い出したように提案した。
 いつもと変わらぬ微笑みを浮かべて。*]
 
(145) 2022/05/18(Wed) 22:31:15

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[そして、ピンポーンとボタンを鳴らしたのは日が暮れてからだった。
少し遅くなってしまったかもしれない。

いつもの時間と異なる時間に此処を訪れるのは不思議な感覚だ。そういえば、旦那さんは帰っているのだろうか。別に鉢合わせしても、やましいことはないのだけど。ないと思うけれど。ないよな。

うん。
ただ、できればあまり会いたくないな。と思う。

悪い噂を別にして
彼女を射止めたというのが、心をあまり綺麗にさせてくれない。彼女が扉を開ける前に深呼吸を一度し]


 こんばんは、二川です。


[そう告げ、開く扉に。
明るい百合や、薔薇などオレンジ系の花と、黄色の小さな花を組み合わせた花束と一緒に顏をのぞかせるだろう。もちろん、赤ワインも忘れていない。

ビーフシチューの暖かな匂いは漂うか*]
(146) 2022/05/18(Wed) 22:31:23

【人】 アウローラ

 
 
[ ―――…この世界は、わたしにとって『美しい物語』。 ]
 
 
(147) 2022/05/18(Wed) 23:03:23

【人】 アウローラ

[ とおいむかし。まだわたしが小さかった頃。
 よく、夢を見ていたの。

 ここではない、どこか知らない場所。
 知らない景色。知らない人たち。
 そんな世界で、わたしじゃない「私」は生きてきた。
 物心ついた頃からずっと、そんな夢を、見てきた。


 先生やシスター、親代わりになってくれた領主様。
 孤児院で一緒に育った年上の兄姉たち。

 他の誰に聞いてもわからない、
 わたし以外の誰も知らない、
 その見知らぬ世界の記憶が
 所謂『前世』と呼ばれるものだと知ったのは、
 本当につい最近。


 ―――…半年前、わたしがはじめて、
 この学園に足を踏み入れたときのことだった。 ]
(148) 2022/05/18(Wed) 23:06:11

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



テンガンにとってミンナは初めての女性ではない。
けれども、これほど長く続く相手は初めてだった。
色んな彼女の初めてを貰ってしまった身として、
これからも彼女の初めてを貰っていこうと
心には決めているものの、明らかに初めてと
分かるものはそう多くもない。
故に反応はよく見るし、初めてかどうかも
よく聞いてしまう節がある。

けれども、時には彼女に流されるということも
悪くはなく、それ以上聞くなと言わんばかりに
唇を重ねられると、可愛さ余って追求をやめる。 


(149) 2022/05/18(Wed) 23:06:31

【人】 アウローラ

[ 『夜明け告げるは星の唄』
 あの遠い世界で、「私」が遊んでいたゲームの名前。

 そう。今、わたしが生きているこの世界は
 「私」がかつて生きてた世界の人たちにとっては、
 ゲームと呼ばれる架空の物語の一つなんですって。

 所謂『乙女ゲーム』と呼ばれるその物語は、
 とある地方の村の孤児院で育った主人公の許へ、
 ある日、王都から魔導師たちが訪れるところから始まる。

 魔導師たちによると
 主人公はこの世界では特に稀少な光の魔力を持っていて
 その保持者を保護する(或いは利用するために)
 王侯貴族の子女たちも通う王都の学園への入学を
 特別に許可されることになる。

 主人公は、この国の王子である双子の兄弟や公爵令息、
 騎士団長の息子や宰相の一人息子など、
 個性豊かな青年たちと出逢い、
 彼らとのさまざまな交流を通じて、
 恋に邁進したり(時に妨害を受けたり)
 彼らと協力して世界を救ったりする、そんな物語。]
(150) 2022/05/18(Wed) 23:10:02

【人】 アウローラ

[ 『夜明け告げるは星の唄』は
 元いたあの世界では、所謂王道とされる部類で、
 それほど珍しかったり、目新しい物語ではなかった。

 それでも、夢の中の「私」はあの物語が好きだった。
 ゲームという物語の中で、悩みや試練に向き合いながら
 少しずつ、主人公と心通わせていく、

 ―――…そんな、彼らの姿が大好きだった。 ]
(151) 2022/05/18(Wed) 23:12:56

【人】 アウローラ

[ だから、このゲームの世界に、
 あの物語の主人公として転生したのだと
 それがわかったときは、本当に嬉しかった。

 いつも、夢に見ていたあの人たちに。
 画面の向こうの彼らを、実際にこの目で
 見ることができると思ったから。
 彼らと、言葉を交わすことができると思ったから。


 だって、今のわたしはあの物語の「主人公」そのもので。
 夢の中で描かれた、彼等と心通わせる女の子の姿は
 確かに、今のわたしと同じ姿をしていたから。

 彼らに、愛してもらえるかも、なんて、
 そんな、ほんの少し都合の良い、甘い夢を見たの。


 ……それが思い違いだと理解するのに、
 きっと、そんなに時間はかからなかったと思う。 ]
(152) 2022/05/18(Wed) 23:15:23

【人】 アウローラ

[ 学園に入学してから、『攻略対象』と呼ばれていた
 彼らと何度か話をすることができた。

 この国のみならず、この世界でとても稀少な、
 『光の魔力』を持つ平民の女の子。
 それが、今のわたしの立場。

 この世界では本来、魔力を持つ者は
 王族や貴族などごく限られた者ばかりで、
 多くは地水火風の四大属性の何れかひとつ。

 複数の属性を持つ者もいるけれどそれはかなり珍しく、
 数年に一度現れるか否かといったところらしい。

 そして、そんな二重属性以上に稀少とされるのが、
 わたしが有する光の魔力、なのだそうだ。]
(153) 2022/05/18(Wed) 23:18:03

【人】 団地妻 ナナミ

[バスローブ姿でのんびりと髪の毛を乾かそうとしていたら、チャイムが鳴った>>146]


 え、もう!?



[驚いて立ち上がるが、単に二川屋の閉店時間を勘違いしていただけなのを本人気づいていない。
 まさかバスローブ姿で客人を招き入れるわけにもいかなくて]


 ご、ごめんなさい、ちょっと待ってて!


[薄いドア越しに一声大声を出すと、慌てて服を着だす。
まだ水を吸って重い髪に、ちゃんとふき取っていなかった体からも水が服にうつり、体に張り付いてしまってうまく着られない。
長い髪が濡れたまま慌てて服を着たせいで服が濡れて、背中側の布が透けてるなんて気づけてなかった。

今はとりあえず一番早く着られる服を、と無警戒に服を選んだため、大きめの白いTシャツにスパッツというラフすぎる恰好だし、きっちりメイクどころか、ノーメイクで人前に出ることになってしまったのだけれど、待たせる方が申し訳ない]
(154) 2022/05/18(Wed) 23:18:57

【人】 アウローラ

[ そして、そんな物珍しい存在であるわたしに、
 彼らも、彼ら以外の人たちも皆興味を持ったようだった。
 いい意味でも、…悪い意味でも。

 平民であるわたしが、王侯貴族である彼らと
 気安く話をすることを快く思わない人たちは
 もちろんいっぱいいたけれど。
 それでも、面と向かって彼らに
 意見を口にする人はいなかった。

 そのぶんの皺寄せがわたしのほうへ来るのは、
 まぁ…仕方のないことよね。 ]
(155) 2022/05/18(Wed) 23:19:25

【人】 団地妻 ナナミ


 お待たせ、悪いのだけれど中に入って待っててくれる?


[鍵を開けて、開口一番謝ろうとしたら、目の前に色とりどりの花を見て、身支度が整っていない自分の状況を忘れてしまった]


 わぁ……綺麗……。
 二川屋さん、わざわざ持ってきてくれたの?
 なんだか悪いわ……でも、ありがとう。


[かわいらしい花束を受け取って、それに顔をうずめ。そして、自分がいかにも湯上りですというような無防備そのままの恰好でいるのを思い出した。
 自分からしたらこれから完璧に装う下準備のためだったのに、彼からしたら客人を普段着で出迎えるだらしのない女だろう。あり得ないくらいの失態だ]


 あ、食事の支度はもうほとんど整っているのよ。
 整ってないのは私の方……ね。
 えっと、ワインは冷やしておくから、ちょっとだけ待っててもらっていいかな。


[花束で顔を隠すようにしながら、もごもごと言い訳をする。
それにメイクだけでなく、着替えもしたい。
ぶかぶかな白いTシャツは腰のあたりまで隠してくれているとはいえ、スパッツを穿いてきてしまったためお尻や足のラインは丸見えだし。
それに襟がよれてきていて、前かがみになったりすると、大きくがばっと胸元が丸見えになったりもして恥ずかしいことになりそうだし]
(156) 2022/05/18(Wed) 23:19:44

【人】 アウローラ

[ 閑話休題。

 『攻略対象』の彼らと話をするたび、
 殆ど必ずと言っていい程、話題に上がる人がいた。
 
 マティルダ・ルース・デア=フォルトゥーナ。

 攻略対象の一人である弟王子とは
 幼い頃から親同士の決めた許嫁であり、
 公爵令息にとっては義理の姉にあたる。
 ゲームの中では所謂『悪役令嬢』とされていた彼女。

 かつて「私」がプレイした記憶の中でも、
 マティルダ様は初対面からいきなりきつい言葉で
 嫌味を言ってくる怖い女性という印象だった。

 そして、それはゲームの中の攻略対象たちにとっても
 同じだったらしく。

 ゲームの中では、彼女はどのルートを辿っても
 次第に婚約者である弟王子から距離を置かれ、
 貴族たちのグループからも、次第に孤立していく。

 そうして最終的に、ラスボスである闇の精霊に
 心の隙を突かれ悪堕ちし、主人公たちに倒される。

 そういう、キャラクターのはずだった。 ]
(157) 2022/05/18(Wed) 23:20:21

【人】 団地妻 ナナミ

 もう、おなか減ってるわよね。
 ごめんね、先にお茶だけ出そうか?
 それとも、食前酒でもいく?


[彼に問いかけながら、いただいた花束はとりあえずはテーブル前のカウンターに飾っておくことにしよう。
 慌てて活けなくても花束は一晩くらいはちゃんと保つようになっているものだから。
 彼をソファに案内しながら、バスタオルを探して慌てて濡れ髪をまとめる。
 もし彼が待ちきれないようなら、彼にだけ食事を勧めて、自分は身支度を整えてきた方がいいだろうか。
家族にしか見せないような素顔をさらしているのが恥ずかしくて。
 でも、お客様である彼を自分の不手際で放置しているのも悪い気がして、どうしたらいいだろうと途方に暮れていた*]
(158) 2022/05/18(Wed) 23:20:40

【人】 アウローラ

[ ところが、攻略対象の皆が語るマティルダは
 「私」の知っているマティルダとは大きく違っていた。

 ―――誰にでも優しく、分け隔てなく接する
 まるで女神のような存在。
 入学してまもなく聞いた、マティルダに関する噂話。

 実際、この世界で生きる彼女はゲームの彼女とは
 何もかもが正反対な少女だった。

 ゲームの中では内心距離を置かれていた弟王子とも
 険悪な間柄になっていた義弟である公爵令息とも
 その関係は良好そのもの。
 時折、その二人がマティルダをあいだに挟んで
 彼女を取り合う姿をわたしも何度か見かけたことがある。

 そして、仲がいいのはその二人ばかりではない。
 本編では特に接点の無かったはずの、
 騎士団長の息子とも、宰相の一人息子とも、
 いつのまにか幼馴染といっていい間柄になっていて、
 その関係はいずれも、穏やかで親愛に満ちたものだった。

 そして、先に述べた様に
 マティルダが優しいのは攻略対象ばかりではなく。
 学園に通う貴族の子女からも、
 王都の人々からも頗る評判がいい。 ]
(159) 2022/05/18(Wed) 23:24:31

【人】 アウローラ

[ ……攻略対象の皆から話を聞くたび、
 ずっと、思っていたことがある。
「マティルダ様は、もしかしたらわたしと同じ
『転生者』なのかもしれない」って。

「不仲だった自分たちの仲を取り持ってくれた」
双子の王子たちが微笑って話してくれたこと。

「娼婦の子として産まれ、孤独だった自分に、
手を差し伸べて、家族の温もりを与えてくれた」
公爵令息の彼の、懐かしむような温かな眼差し。

「国の英雄である父を越えなければいけないと、
自身の才能の無さに思い詰めていた自分を諭してくれた」
騎士団長の息子の真摯な眼差しと言葉。

「母を病で失くしてから愛を知らず育った自分に、
人として本当に大切なことはなにかを
何度も何度も、母のように根気強く語ってくれた」
そんな彼女の力になりたいと、
わたしに語って聞かせてくれたのは
かつての「私」のイチ押しだった宰相の一人息子。 ]
(160) 2022/05/18(Wed) 23:31:49

【人】 アウローラ

[ ゲームの中の彼らが抱えていた問題を
 マティルダは彼らが幼少の頃に解決、
 あるいは心の整理、決着を果たしていて。

 わたしの知らない十年近い年月の中で。
 マティルダと彼らは、穏やかで、あたたかくて
 それでいて強固な絆を築き、成長していた。

 少なくとも、彼らとマティルダのあいだに
 わたしが割って入ることなんてできないくらいに。

 そんなことは許されないと、はっきりわかるくらい、
 彼らの関係は―――…わたしの目には、とても、
 眩しいものに映っていた。 ]
(161) 2022/05/18(Wed) 23:33:04

【人】 アウローラ

[ ……でも、それなら。

 「わたし」は、どうしてここにいるのだろう?
 今、この世界に生きているわたしは、
 なんのために存在しているんだろう?

 今、彼らの物語に、わたしは。
 「ゲームの主人公」は必要ない。
 葛藤も、孤独も、焦燥も、愛に飢えることもない。
 それを解決するための存在を、彼らが求めることはない。

 だって。彼らは今、とっても満ち足りていて、
 幸せなのだから。 ]
(162) 2022/05/18(Wed) 23:35:01

【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック



彼女をバディから外すということは全く考えておらず
彼女さえ問題なければ、そのままでいたい。
また新しいバディを探すことは、
またポーション生活に戻れと言われているようなもの。
そう思いながら、ファーストキスのやり直しを
提案したなら、彼女の反応を見て何か問題があったかと
少しだけ心配になってしまった。>>130


「そんなに否定されていると、
 そこまでない自信が更になくなる……。

 俺なりの誠意だと思ってほしい。」


魔力補給でなくても、キスはできる。
りんごよりも真っ赤で額から顎まで塗られて
そんなに嫌だったのかと少し気を落とす。
彼女のことを抱き寄せて指を絡めると
ミンナとキスしたい、とはっきり告げて
顔を近づけ今度は優しく唇を重ねようとした。*


(163) 2022/05/18(Wed) 23:37:27

【人】 アウローラ

[ わたしがまだ「私」だった頃
 いつだって、彼らの幸せを願っていた。

 目の前でわたしと話してくれる彼らは、
 かつての私が願っていたように…ううん。
 私が想像していた以上に、眩しいくらいに幸せそうで。
 …そんな彼らを見るたび、ちくりと胸が痛んだ。

 ほんとうなら、わたしは。
 彼らの幸せを喜ぶべきなのに。

 彼らに幸せを与え、笑顔にしているのは
 彼らにとっての幸せな物語を作り上げたのは、
 そして、彼らが幸せを願うのは。

 ―――…他の誰でもない マティルダという、
 彼らにとってかけがえのない、たった一人の女の子。

 そのことを想うと、どうしようもなく
 自分の中に目を逸らしたくなるような、
 そんな気持ちが芽生えてしまう]
(164) 2022/05/18(Wed) 23:38:29

【人】 アウローラ

[幸せなのに…幸せな、はずなのに。


でも、どうしょうもなく寂しくて、悲しくて、胸が痛くなる。* ]
(165) 2022/05/18(Wed) 23:40:35

【人】 アウローラ

―― 星燈祭の夜/図書館 ――


  ……はぁ。


[ 溜息と共にそっと視線を窓の向こうに向けた。

 色とりどりの魔法の燈に照らされた中庭の噴水が
 きらきらと煌めくのが見える。

 王都に瞬く星々を消し去ってしまいそうな輝きと、
 楽団の軽やかな演奏を背に、学園の生徒たちが
 次々にパートナーと手を取り合って踊り始める。
 見知った顔も、あまり馴染みのない顔も、
 皆、等しく、華やかに着飾って。 ]
(166) 2022/05/18(Wed) 23:42:07

【人】 アウローラ

[ 年に一度、ちょうど学園に入学してから
 半年ほど経った頃に開催される『星燈祭』。

 あちらの世界でいう「学園祭」と呼ばれるものに近い
 このイベントは、ゲームの中でも特に重要なものだ。

 星燈祭の夜、裏庭にいると
 攻略対象のなかで一番好感度が高い人物が
 主人公の目の前に現れる。
 そしてそれは、その人物の攻略ルートに入ったということ。

 『夜明け告げるは星の唄』では、
 基本的に誰かしらのルートに入る仕様になっている。
 仮に攻略対象全員の好感度がゼロだった場合、
 キャラクターにはそれぞれ優先順位が存在していて、
 その優先順位に沿う形でルートが解禁される。
 少なくとも、そういう仕様になっていた。 

 攻略対象の好感度がゼロの状態で、
 特殊なフラグを立てておくと
 攻略対象以外のキャラのルートへ行けるらしいが
 「私」はそこまで詳しくはなかった。
 ]
(167) 2022/05/18(Wed) 23:44:39

【人】 アウローラ

[ でも、裏庭にいっても、そこには誰もいなかった。

 考えてみれば、当然よね。
 だってここはゲームの中ではなくて、
 そしてなにより、わたしは…あの夢の中で見たような
 『ゲームの主人公』ではないもの。
 
 どんなに他の人たちから特別だと言われる力があったって、
 わたしは、ただの平民の女の子。

 どれほど彼らを想ったとしても。
 子供の頃からずっと絆を築いてきた、
 彼らを救うために奮闘してきた彼女には、敵わない。 ]
(168) 2022/05/18(Wed) 23:47:14

【人】 アウローラ

[ ……頭では、わかっていた。
 あの人たちが誰を想っているのかなんて、
 そして、誠実な彼らが彼女以外に
 目を向けたりしないなんてことは。

 わかっていた。そのつもりだった。

 それでも、心のどこかで
 期待していた自分がいたことも
 否定できない。

 いつか、攻略対象の誰かが…たった一人でもいい、
 彼女と比べることなく、わたしを見てくれることを。
 そんな夢物語みたいな展開を、
 望まなかったといえば、嘘になる。 ]
(169) 2022/05/18(Wed) 23:48:34

【人】 アウローラ

[ この半年間、ずっと、自分なりに努力してきた。

 ゲームではみんなを攻略するためには
 ステータスも重要な要素だったから、
 彼らと話をするだけじゃなくて、
 学園での勉強も、魔力磨きも、身体を鍛えることも
 思いつく限りのことはなんだってしてきた。

 其れと同じく、ゲームでは
 彼ら自身の好感度を上げるだけではだめだったから
 学園内の他の人たちとも心を通わせようとしてきた。

 あの人たちと一緒にいたくて……ううん、
 いつか、誰かに「わたし」を選んでほしいなんて。

 そんなバカみたいな思い上がりをカタチにしたくて
 がんばった。がんばってきた。]
(170) 2022/05/18(Wed) 23:50:11

【人】 アウローラ


[ でも、それは叶わなかった。
 さっき窓から見えた光景を思い出す。

 踊る生徒たちの中心にいたのは、
 マティルダと、彼女が愛してやまない弟王子。

 そして、そんな二人を温かく見つめる攻略対象たち。 ]

 ……。

[ そんな光景に堪らなく胸が締めつけられて
 窓に背を向けて、その場を立ち去ろうとした。 ]
(171) 2022/05/18(Wed) 23:50:46

【人】 アウローラ

[ 彼らのことが、大好きだった。
 今でもきっと、その気持ちは変わらないまま。

 彼らに幸せでいてほしいと願っていた。
 わたしが「私」であった頃から、ずっと。

 そしてこの世界は、そんな願いが叶った世界。
 悲しみや辛さ、悩みを抱えていた彼らが
 抱えていたものから解放されて幸せでいられる世界。

 この世界は、わたしにとって『美しい物語』
 かつての「私」も夢見た世界。

 ……だけど、この世界にきっと、「わたし」はいない。

 
わたしの居場所は、ない。
 この世界の、どこにも。
 ]
(172) 2022/05/18(Wed) 23:51:44

【人】 アウローラ

 ……きゃっ。

[ 先程まで見ていた景色に気を取られていたせいか
 何かに躓いて転んでしまう。
 運が悪いことにその拍子に近くにあった本棚から
 本が数冊、此方に落ちてきた。
 
 ほとんどの本が直撃を免れたのと、
 それほど重い本じゃなかったのは幸いだったけれど。 ]

 …。
(173) 2022/05/18(Wed) 23:55:01

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ

[これは自分の忍耐が試されているのだろうか。
突然の修行モード。脳内で必死に思い浮かべるのは親父の裸である。テレビを見て、お尻を搔いている親父の姿を思い出す。なぜそんな思い出したくもない姿を思い出そうとしているのかって、そりゃ、目の前にいる女性のせいだ。

待っててという声がして
それから扉を開けた彼女は………]


 ………


[此方を誘っているのでは、と疑いたくなった。
これはまずくないか。無自覚なのだろうか、無自覚だとしたら相当タチが悪い。何せ、濡れた髪に大きめのTシャツが、彼シャツを思わせるし、そういう雰囲気をか持ちだしているのだ。

まさか、旦那さんとしっぽりしていたとか。
いや流石にそれは、と自分の考えを否定して
彼女に続いて部屋にとおじゃましようか。もちろん、失礼します。とちゃんと言った。整った部屋をちらり横目で見るものの視線は彼女にくぎ付けで]
(174) 2022/05/18(Wed) 23:56:24

【人】 アウローラ

 ……っ

[ 不意に視界が歪んだのは、
 本と一緒に落ちてきた埃が目に入ったから。

 そして、本が落ちてきた痛みが、
 急に時間差で襲い掛かって来たから。

 熱を帯びた頬をさらに熱い雫が伝って、
 目の前の黒い装丁の本にぽたりと雫が落ちたのだって。
 ……決して、泣いてしまったわけじゃ、ない。]

[ ―――…でも、]
(175) 2022/05/18(Wed) 23:56:45

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ



 …ああ、折角なんで
 奥さんに似合う花をと思ったんですが。


[花に顏をうずめる彼女がうつる。
それは可憐な姿だった。花束で顏をかくし、もごもごと話す姿は目に毒な程の可愛さだった。きちんと用意された料理は歓迎を表している。きっと心を砕いてくれたのだろう。テーブルは飾り付けられ、カツオと茄子の料理も見えた。生憎料理にはさほど詳しくないので名前は分からないが美味しそうでお腹が鳴りそうだった。

そして彼女の方は]


 …あ、奥さん。


[待ってほしいという彼女が
テーブルの前のカウンターへと移動する。花を置く姿がちょうど此方からは後ろで、大きいTシャツから見えるお尻のラインを強調させたのだ。何かを言おうとした口を閉じ、ごくりと今日二度目の唾を飲みこむ。

メイクをしていない彼女は飾り気がなく。
だが、濡れ髪をまとめれば見えるうじなが色っぽく。

案内されたソファに腰を下ろす前
気づけばその手を掴んで]
(176) 2022/05/18(Wed) 23:56:50

【人】 酒屋の息子 ヤスヒサ



 …お茶は大丈夫なんで
 それより、奥さんの方が心配っすよ。


[このままだと風邪をひくんじゃ。と
案じる声ととももう一方の手で、濡れ髪をまとめたバスタオルに触れれば、乾かす手伝いをするように撫でようとして、手を止め。耳元に唇を寄せれば]
(177) 2022/05/18(Wed) 23:57:06

【人】 アウローラ

[ その黒い本に手を添えたとき。
 確かに、声が聴こえたの。 
 『泣いているのか?』って。

 窓の外から差し込む光で、青みがかった景色の中。
 気がつけば、さっきまでは聞こえていた外の喧騒が
 いつのまにか聞こえなくなっていて。

 ……シン、とした静寂が、部屋の中に満ちていた。]

 …………。

[ 暗闇の中から問いかけてきた声は。

 床に倒れ込んだままの私を見おろす、
 暗闇に潜んだままの血のように赤い瞳は。

 恐ろしいはずなのに、
 なんだか酷く奇妙で、…そして少しだけ、
 優しげに見えた。]*
(178) 2022/05/18(Wed) 23:59:27

【人】 アルカード

[暗闇の中、我を喚ぶ声がした。


小さな雫がひとつ、零れ落ちるにも似たそれは
星の囁きにも似た、小さな声。
本来なら誰に気づかれることもないであろうその声は、
 
 
だが、我を彼の地に呼びよせるには十分であった]
(179) 2022/05/19(Thu) 0:05:30

【人】 アルカード

[そうして、召喚に応じて顕現してみれば。

微かな埃と、書物の匂い。窓から差し込む淡い光。
そして]


 ……、…………。


[床に散らばった本の中に埋もれるようにして
我が眼前に伏している娘が一人>>173

人の子のそれに沿って見るならば、
それなりに美しい見目の娘だと思う。

肩から背にかかる杏子茶色の髪も、
今は雫に濡れて強く赤味を帯びた大きな瞳も、
造形は決して悪くない。
が、如何にも純朴そうで垢ぬけない印象が強い。
ましてや、今の娘のこの状態からして
第一印象が芳しいものにならないことは明白だろう。

そして一目でわかる程度には、この娘は我と頗る相性が悪い。
幾らか濃く翳りを宿してはいるが、このような魔力を宿す人の子は、我が前に現れなくなって久しい。]
(180) 2022/05/19(Thu) 0:09:49

【人】 アルカード

[……それにしても、
はて。これはどういった状況か?

我が人の子の想いに喚び寄せられるというのは
多くの場合、その人間の深い絶望か、
それに類するものによるはずなのだが。

一瞬、浮かんだ疑問は
その娘の頬を伝う雫によって氷解した。>>175]
(181) 2022/05/19(Thu) 0:12:47

【人】 アルカード

  
 
 ……泣いているのか?
 
 
[そう、娘に問いかける。>>178

その雫に触れようと"影"を伸ばしかけたが、ふと、思いついてそれを止める。
そうして、一歩分娘へと距離を詰めれば。]
(182) 2022/05/19(Thu) 0:14:36

【人】 アルカード

[―――此方の姿を、人と同じものへと変えた。

眼前の娘に、今の我がどのように見えているかはわからないが、少なくとも、悍ましいものではないはずだ。
恐らくは、だが。]
(183) 2022/05/19(Thu) 0:18:29

【人】 アルカード

[娘の目の前で膝を突くと、
そっと娘の頬に触れて、雫を指先で払う。

…ちり、と。
指先に灼けるような感覚が走ったのは
気のせいではないが、気にするほどのものでもない。

寧ろその雫に触れて流れ込んでくる、
其の感情こそが、我にとっては心地良い]

娘よ。
我は貴様の召喚に応じ参上した。

我は千の名を持つ者。
我は闇の精霊、我は魔王、我は万物の礎なる者。
何れの名も皆、我を表すものである。が…。

……、
(184) 2022/05/19(Thu) 0:20:58

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ


[困り果てたような心情を吐露して、彼に言葉を並べ立てれば
テンガンは少しだけ困ったように眉根を寄せた。

否定をしたつもりではないのだけれど。
もちろん自信をなくさせるために言ったわけでもないのだけど!

なんだか、絶妙にすれ違っている気がしなくもない。
こちらも困ったように眉尻を下げて、彼を見つめた。]


 …………誠意って…………。


[……キスの塗り直しが?
第一、キスは好きな人とするものじゃない?って、
私今言ったはずなんだけどな……?

なんて考えていれば、不意に身体を抱き寄せられて、
一気に彼との距離が近づいた。
あまりの至近距離に、あわわと慌てふためいてしまう。]
(185) 2022/05/19(Thu) 0:21:38

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[誠意って、誠意って何の誠意……!?
っていうか、私とキスしたいっていうことは、


つまり……私が好きってこと!?本当に!?


そうしている合間にも彼が距離を詰めてくるものだから
思わずぎゅっと目を閉じてしまった。


いいの?これで?……本当に??



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜やっぱりだめ!!




はっとして慌てて唇が重なる直前で両手で彼の唇を制した。]
(186) 2022/05/19(Thu) 0:22:12

【人】 アルカード

そこ、年頃の娘がぽかんと口を開けるな。>>178

理解できておらぬというのなら、後で説明してやろう。

[つい、と指の腹で唇下を押し上げて口を閉じさせる。
ふぅ、と溜息ひとつ吐いてみせてから]

…ふん。まぁよい。
そして、御託はともかくとして、だ。
(187) 2022/05/19(Thu) 0:22:56

【人】 アルカード

そこ、年頃の娘がぽかんと口を開けるな。>>178

理解できておらぬというのなら、後で説明してやろう。

[つい、と指の腹で唇下を押し上げて口を閉じさせる。
ふぅ、と溜息ひとつ吐いてみせてから]

…ふん。まぁよい。
そして、御託はともかくとして、だ。
(188) 2022/05/19(Thu) 0:22:56

【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ

[むに、と彼の唇の感触が自身の掌に当たる。
彼の誠意を踏み躙ってしまうようで申し訳ないけれど。
でも、やっぱりこればっかりは譲れない。]


 ……や、やっぱりだめ!!

 テ、テンガンくんのことは、
 いいバディだと思ってるし、私もこれからも旅を
 続けていきたいとは思ってる。

 でも、…………でもっ、
 やっぱりキスは、ちゃんと好きな人としたいから……

 
魔力供給以外のキスはしませんっ!!



[キリッとこちらも誠意を見せるように真剣な眼差しを向けて。
誠心誠意、丁寧にお断りしたのだった。**]
(189) 2022/05/19(Thu) 0:23:36

【人】 アルカード

――さ、貴様の望むカタチでこの世界を滅ぼしてやろう。


貴様がその胸に抱えるものが空くような、
そんな破滅を此の地に齎そう。
我を呼び寄せたということは、そういうことなのだろう?
 

[なるべく、眼前の娘の心を安んじることができるような
そんな表情を浮かべようとしてみせるが、
果たしてうまくいっただろうか?]**
(190) 2022/05/19(Thu) 0:28:38
アウローラは、メモを貼った。
(a12) 2022/05/19(Thu) 0:41:51

【人】     インタリオ



[ 装身具の行方など知る由も無いだろう。>>126
  教会の走狗如きが重要性を分かりはしない。

  かつては別の形で悪魔の愛し仔が、
  現代では翠の星とその協力団体が各国でばらまいたことを知れども
  表向きには、愛し仔と志を同じくする者の証なのだから。

  どれ程優秀な才覚を持った細工師であろうとも、
  ただの人間ならば真の意味で完成は出来ないブローチは
  ゲヘナに縛られる悪魔の依代となり、体現を手助けする。

  神の使徒の預かり知らぬ陰で、幾度も男は現世に現れた。

  契約関係にある人間が永らく生き続けている為に、
  儀式を伴う召喚に応じることは無いのだけれど。
  持ち合わせた“嗜好“により活用される頻度は高い。 ]
(191) 2022/05/19(Thu) 2:48:24

【人】     インタリオ



[ 軽快な足取りで表通りに姿を現したなんとも非現実的な男を、
  幼い子供が指を差し、母親は不思議そうに我が子を見つめる。

  殆どの人間達は反応すらしていない。
  時期にそぐわない肌寒さを感じた者達でも敏いほうだ。

  自分の信じる常識しか見れなくなってしまった自覚も無く、
  妄言に覆われた哀れな現代の人間達。
  彼らを全く気にもせずすれ違い、並び歩き、時にすり抜けて
  男はやがて車道へと歩み出た。

  向かって来る警察車両を見つめる表情はやはり笑顔だった。
  対し緊急の停止を試みけたたましく地を擦った車。
  つまり、少なくとも運転手は見えている。

  瞬間、男は跳ね虫のように跳躍した。 ]
(192) 2022/05/19(Thu) 2:48:38

【人】     インタリオ


ヤッホ!

[ 巨大な棺桶に車輪を着けたようなその乗り物――護送車は>>125
  正面から見ると飛び出た丸いライトが、まるで虫の触角のようで。

  ボンネットの上に着地した悪魔に、親近感を抱かせた。
  ガラス越しに見える人間達は恐怖の表情で何が叫んでいるが、
  悪魔が関心を持つのは唯一人顔すら見えない敗北者のみ。>>123 ]

ねね、その後ろの仔ってアレイズ・クロウリーだよね?
君達よく捕まえたじゃないか、凄い凄い!

[ 間延びしたやけに愛想良く明るい声の主は、
  一度は停止しようとした筈が運転手の狂乱で暴走を始めた車の上、
  張り付いたように一向に振り落とされない男。

  運転手の喚きは悪魔と目を合わせて以降、
  恐怖を示すものから「見えない」と繰り返すように変わっているが
  理由について詳しく考える余裕がある者が果たしていたかどうか。
  
  布袋越しの籠もる声が何か反応を示しても、示さなくとも。
  形ばかり国僕の制服を纏った神の犬は、
  悲鳴ばかりで喧しく、再会の語らいを難しくさせている。

  おまけに銃まで抜いて、狙い始めるものだから。 ]
(193) 2022/05/19(Thu) 2:48:53

【人】     インタリオ



ああ、もういいかぁ

[ やはり笑い混じりで場に不似合いな響きを持っていたものの、
  明らかに声の温度が変わる。
  元より猶予でしか無かった時間は望み通り短縮される。

  再び生じた黒色は靄というには歪に蠢き実体がある。
  それらは隔たるものなど無いかのように車両へ入り込み、
  哀れな人間達を車外に転がり出ることも許さず
  “音”と集合で包み込み逃さず、喰らいつく。

  未だ捕らえられたままの異端の主宰もまた、同じく黒に襲われる。
  ただし彼の身に立てられる歯は無い。

  視界を奪われたまま、無数の音と絶叫で聴覚もまともに働かないまま
  何処かへ落ちていくような感覚が、
  懐かしさがアレイズの全身と脳に齎されただろう。 ]*
(194) 2022/05/19(Thu) 2:49:15
アルカードは、メモを貼った。
(a13) 2022/05/19(Thu) 7:08:55

アルカードは、メモを貼った。
(a14) 2022/05/19(Thu) 7:08:55