人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が2人、魔女が1人、暗殺者が1人、魔術師が1人、皇狼が1人、堅狼が1人、樹木子が1人、聖女が1人、諜報員が1人、鋼鉄人形が1人、遊び星が1人、波魔が1人、宝玉が99人いるようだ。

【人】 神官 ウェールズ

「どうでしょう、楽しんでおられますでしょうか。
 何かありましたらお声がけください。……多少の融通は、利かせましょう」
(0) 2024/01/26(Fri) 21:03:33
カイザラルック皇国、首都ルフト。
聖女祭りの行われるその都市へと辿り着いて暫し、あなたたちは神官ウェールズに声をかけられ、一時教会へと集められました。
街中にあるものよりずっと立派な聖女像が、華やかなステンドグラスを背にあなたたちの前に座しています。

「本格的に祭りが始まるまで、もう数日ございます。
 ですが、街はご覧の通り。もう既に祭りの賑わいを見せております。
 どうぞ、解散後はご自由にお過ごしください」

あなたたちはこの国での注意点について、ウェールズからいくつかレクチャーを受けました。
飲酒は各々の種族で"成人"と呼ばれる年齢であれば可能であること。
通過はG(ゴールド)。他の通貨を利用している国から来た方は、ウェールズに言えば通常レートでの両替を行うこと。
……その他、いくつか。遠くからいらっしゃった方でも、これで問題なく過ごせるでしょうと言える程度には。

「他、なにかトラブルなどございましたら、遠慮なく私にご相談ください」

カイザラルック皇国は、治安の良い事で知られる国でもあります。
その首都ルフトともなれば尚のことでしょう。
ですが祭りともなれば、様々な人間が集まるのもまた事実。
ですから念の為、とそんな言葉も添えられて。

そうして、この日はその場で解散となりました。
この教会であなたたちは、互いが今年の痣持ちであることを認識するでしょう。
まあ、元よりあなたたちのことは、大切な客人として、そして祭りの慣わしとして、教会の入口に掲示されてもいるのですが。
(n0) 2024/01/26(Fri) 21:04:07

【人】 飄乎 シヴァ

「おーおーなんだなんだ、
 半分くらい見知った顔じゃんね。おっひさ〜〜〜!!」

 どこへともなく投げキッス。受け取りフリー、受け取られずとも大袈裟に落ち込んですぐに復活するだけ。相も変わらず勝手に賑やか、そんな奴。

 説明を受ける前、顔触れを見ての開口一番そうしたノリだったものだから、神官にか、それとも他の誰かにか、賑やかしを窘められていたことだろう。
(1) 2024/01/26(Fri) 21:12:11

【人】 飄乎 シヴァ

一通りの説明が終わり、解散の運びになった頃。
他の誰より早く彼は口を開いた。

「え〜〜折角だし自己紹介くらいしとく?
 聖女様に祝福された同士ってことでサ」

「俺ちゃんはシヴァね。
 小器用なだけの一般冒険者ですよ〜〜っと」

 ひらひらと振る右手首の袖の下には、深い藍色の石を拵えた、シンプルながらも洒落たデザインの腕輪が見え隠れしている。
 これは彼が7年ほど前から身に付けているもので、この場にもいるカリナから購入したものであると知っている者もいるかもしれない。

 反対の左手首には、袖に隠れ切らない古びた銀の腕輪。半年前には着けていなかった物。彼は全体的にすっきりとした見た目の装備をしているため、初対面でもこの腕輪は少し目をひいたかもしれない。人によっては呪いの品であることがわかるだろう。


「俺ちゃんここの町来るのってすっげ〜久々なんだワ。
 お酒がおいしい店とか知ってたら教えてちょ♡
 っつーことでよろしくね〜〜〜」
(2) 2024/01/26(Fri) 21:12:43

【人】 掃除屋 ダーレン

説明の間、教会の扉横に凭れ掛かって煙草を咥えていた男。
未成年もいると文句を言われるのも面倒だと思ったのだろうか、火は点けずにいたようだが。
時折細めた目で集まった人間を見回して。特に口を開くこともなかっただろう。

「──はあ」

そして一通りの説明が終わったのち。
ちらりと自己紹介の音頭を取った男の顔を見たかと思えば、早々に踵を返して教会を後にするだろう。

どうにも、協調性のない人物であるようだった。
(3) 2024/01/26(Fri) 22:04:18

【人】 薄荷 アンジュ

ここカイザラルック皇国での成人とされる適齢を過ぎたとはいえ、神官様に集められた一同の中には同年代と見られる人はそう多くない。たぶん、みんな自分より年上だ。
この国での滞在の折の注意点はどれも他国へ渡った際には聞く程度のものが多いものの、習わしに則り名を刻まれる経験というのはそう多くないはずで。
だから名を呼ばれ、諸注意と共に説明を受けるべく呼び出されるのは、罪を犯した者か、こうして聖女の祝福を受ける栄誉ある賜物くらいであろう。

「あ、ありがとうございます」

神官様に向けた声は少々緊張気味ではあったものの、説明を受ける前に見知った顔がチラホラいたことに安堵していた。
(4) 2024/01/26(Fri) 22:10:03

【人】 薄荷 アンジュ

一通りの説明を聞き終えた矢先。
口火を切って自己紹介をする者、そして踵を返して教会を背に歩く者。
皇国にあるギルドへの顔出しに自分の露店の準備と色々あれど、そう急ぐものでもない。

「アンジュと言います。薬師をしていて……祭りが開催した際は中央通りの外れで薬の露店も開く予定です。
 同じ縁を得た者同士、ご入用のものがあればお買い得な値段で商品を提供します。
 なにとぞ、なにとぞ」

軽妙な男の自己紹介に乗る形で、ついでにちゃっかり店も宣伝もするのだった。
(5) 2024/01/26(Fri) 22:24:34
シヴァは、「あらら…」と、去っていった男の背を少しの間見つめていた。>>3
(a0) 2024/01/26(Fri) 22:28:09

【人】 宝石集め カリナ

いくつか巡ってきた国の中でも穏やかなカイザラルックの首都ルフト。
小難しいルールのほとんどがその手厚い援助にてどうにかなりそうとわかれば一息ついた。

「なんだ、あの痣のこと…」

教会に呼ばれるなんて何事かと。
神官の言葉を聞き終わり肩の力を抜けば、解散の声が響いて立ち上がろうとする。
そんな時にいち早く呼び止めるような声に振り向いた。
(6) 2024/01/26(Fri) 23:23:06

【人】 宝石集め カリナ

賑やかな知人の声や立ち去る者の姿にも表情は変えぬまま、しかし目線は落として、薬師の言葉に続いた。

「私はカリナ。装飾品や魔石作りをしてる」

「買ったことあったら声かけて、ただで補修するから。
 勿論祭りの間にも売るけど……ここの名産とかじゃないから暇だったらね」

積極的に宣伝はせずともすぐには立ち去らず、自己紹介をする者たちの声だけは聞いていくつもりだ。
(7) 2024/01/26(Fri) 23:30:51

【人】 温室 マーサ

「ど、どうしようかな……急に言われてもなあ……」

集められた教会の長椅子にて、差す日を鮮やかに染めるステンドグラスを仰ぎながら、ほう、と溜息をついた。

実感がない、というか……ちょっと辟易としている感じだ。
肩口に浮いた痣を掌で包んで、小さく唸る。

それから、聞こえてきた言葉に慌てて跳ねるように立ち上がる。

「あっ、あっ、あのっ! 私はマーサって言いますっ!
治癒術士で、冒険者さんの手伝いとかを仕事にしててっ、……えっと、えっと。
怪我とかは治せますので、いつでも行ってくだされば…………あ、でもお祭り中はそんなに怪我しないかな……うぅ……」

半分裏返るみたいな威勢のあった挨拶も、最後の方は尻すぼみで、耳を済ませねば聞きづらい。
どうも要領のよくなさそうな印象を与える娘だった。
(8) 2024/01/27(Sat) 1:19:35

【人】 番犬 グノウ

教会の端。
壁に背を預けていた機械彫刻のようなオートマータが、金属の擦れる音を立てながら顔を上げる。一通りの説明を終え、自己紹介をする者、出ていく者、様々な人間の様子を視覚素子から見つめていた。

「……………グノウだ」
「………力が必要なら、一声掛けるがいい」
「………盾くらいにはなろう」

皇都。教会。そして、集められた顔ぶれと痣。

「……………」
「………そういうこと、か」
(9) 2024/01/27(Sat) 2:06:41
「どゆこと〜〜〜!?
 俺様ちゃんさっぱりわかんね!
 誰が味方で誰様ちゃんが敵かも、
 ちゃんと書いておいてよね女神女神〜〜〜」

ていうか見た? あのクールな振る舞い。
教会の端で如何にも何かを知っている、クールな盾役。
こんなもうもうパラディンじゃん。融点58℃のワックスだわ。
ってそれパラディンじゃなくてパラフィンパラフィン!!(爆笑)

「……いやー、こういう内心がバレちゃったら、
 皆からタンクとして頼って貰えないしモテないからね。
 ホントはこんなやつだってバレないようにしないと。
 ホントはこんなやつだってバレないようにしないとね!
 大事なので二回説明しました。誰に?
 おっ! おやっ!? なんだか共鳴してる気がする!」

「キャー! キョメ太さんのエッチ!
 見ないで! 俺様ちゃんの本性!!
 うっそマジで今年はこの役、俺様ちゃんってコトォ?
 ごめんね、存在したら先に謝っとくけど、
 確かにこの祭りでそういう能力持ちって例年いるらしいけど、
 今年は俺様ちゃんでしたー!」

騒々しいテレパシーが送られてくる。

「今、俺様ちゃんは貴方の脳内に直接話しかけています……。
 お互い大変だね。
 でも多分キミの方が俺様ちゃんの
 およそ100倍大変だと思うから頑張って。めげないで」

「うわあっ 何何何!?!?
 すご〜い人懐っこいワンちゃんの心の声がする気がする!!」

テレパシー受信。魔女大喜び。
パッションだけで事態を呑み込んでいます。

「ええと……つまり?あたしはお祭りの中で、
 念話能力が使えるようになっているって訳ですね?

 いいじゃない!そういうの大好き!
 大魔女だからフシギにはなんでも首を突っ込まなきゃ」

現在どこかでは両の人差し指をこめかみに当てて、
嬉しそうにうんうんとしている魔女が見られるという。

「心が筒抜けのあなたも勿論大変よ?
 全然素敵だとは思うけど……隠してるみたいだし。

 ああええっと、改めてあたしは……プリシラ!
 これからどこでも話し相手になってね、能力友達さん!」

【人】 仕立て屋 エリー

投げキッスを軽く手で弾くような仕草をみせてから、口を開いた。

「僕はエリー。この街に住んでる人なら知ってるかもしれないけど、仕立て屋をしている。
 祭に必要なドレスや衣装が足りなければいつでも言ってね。
 翌日どころか当日中に仕立ててみせるから」

ややハスキーな声が、清浄な教会に響いた。

「それにしても綺麗処が沢山だね。
 このままパーティでも開いてもいいくらいだ」
(10) 2024/01/27(Sat) 2:48:20

【人】 栄枯 プリシラ


街で見たどれよりも美しく、背の高い聖女像を前に、指を口元にあてて何やら思案中。悪戯と礼節を天秤にかけて、後者に傾いたからにはうん、と頷いては諦めた。

それから興味は周囲に移る。
痣持ち。聖女に愛された幸運な者たち。
きっと皆が皆、それぞれ素敵な人々であることに違いない。

「あたしはプリシラって言います!
 ルフトの近郊、森住まいの魔女で……
 薬草やお花を育てて、この辺りで売らせてもらってるわ」

「植物の相談、お店巡りに、呪い占いの話……
 な〜んにでも、誘ってくださいね。
 折角だし、お祭りを機に仲良くなりましょうよ!」

ああ勿論、無理にとは言いませんから!
人懐っこく笑って両手を振っては、きっと周囲の反応が何であろうと満足そうにしていたことだろう。
(11) 2024/01/27(Sat) 2:55:09
「ワンワン! クゥーンクゥーン!
 夜の飼い犬、グノウです。
 ワオ、お相手ちゃんは大魔女ちゃんと来たかー。
 俺様ちゃんに恋という名の魔法を掛けないでくれよ?」

案外ノリでテレパシーが返ってきて、脳内ハイタッチ。

「たぁしかに! 俺様ちゃんバレたの初めてかも!
 魔女ちゃんに、そんな弱みを握られて、魔法を掛けられて、
 使い魔にされちゃうんだ……一日三食と温かい寝床と共に。
 オッケー、俺様ちゃん、独り言でも二人言でも
 心の中じゃ話してないと死ぬ病だから、
 祭りの話でも、コイバナでも、
 ヘイグノウ!って軽いノリでなんでも聞いてきな!
 すみません、よくわかりません。
 俺様ちゃんも、夕日の綺麗さとかに感銘受けて、
 呼吸音多めのポエムとか流しちゃお!」

【人】 番犬 グノウ

飛び接吻の発送と受け取り拒否をするシヴァやエリーの様子を見ながら俯き、静かに低音を零す。

「……………口の上手い」
「…………良く、舌の回る者が、多いな」

何を生業にするにしろ……それは処世に必要な技能かもしれない。特に、今この祭りの中では猶更。
(12) 2024/01/27(Sat) 3:17:36
「ふふ!もー、掛けない掛けない。
 でもそーやって揶揄うようならお呪いしちゃうかもな〜?
 テレパシーで勝手に語尾にワンがついちゃうやつとか」

かけなくともやってくれそうだが。適当言ってる。

「図々しい使い魔はいりませ〜ん。
 それにあたしは現代の素敵な魔女なのだから、
 弱みを利用するような真似はしないつもりです!

 どうせ一日三食と暖かい寝床を与えるなら、
 きちんとあなたのことを知って雇うぐらいがいいわ。
 グノウさんってこう……
 家に置いとくと便利そうなのはそうですしね?」

門番としてはとても優れてると思うし、
加えて何故だか頭を過ぎる一家に一台マシーン。
そういうこともあるかと深く考えずにいつつ。

「そういえばお祭りの事知ってるみたいだったけど、
 前の聖女祭りって、どんな感じだったの?

 マジックアイテムが卸されてるのは耳にしてたけど……
 あっ、聖杯の痣が出てるなら一杯御馳走食べられたり!?」

プリシラは、聖女像に気を取られて投げキッスを完全に見逃していた。
(a1) 2024/01/27(Sat) 3:34:05

【人】 薄荷 アンジュ

跳び跳ねる投げキッスに関しては、自身のような子供が向けられるものでも受け止められるものでもなかろうと我関せずの様相。

「商いをしている方もそれなりにいますし、冒険者であれば口を回すのも仕事ですから。報酬の交渉などは多いですし」

低いトーンで短く発するグノウの声に、頷きながら同意を示す。

「薬草……お花……おぉ」

プリシラの言に興味深そうな反応を示していた。
(13) 2024/01/27(Sat) 4:34:15
シヴァは、「あーーん!!」 受け取り拒否をされ大袈裟に悲しんだ。>>10
(a2) 2024/01/27(Sat) 6:00:28

シヴァは、下げた顔をすぐに上げた。
(a3) 2024/01/27(Sat) 6:01:15

【人】 飄乎 シヴァ

「結構ぶりなのにその仕打ちってどうなん??
 俺ちゃんめげない子だから全然ヘーキだけどサァ。
 当日中に仕上げるとか大見栄切ってぇ…
 相当腕上げたんだろーなァエリーお前よォ?」

 受け取り拒否先に、軽く小突く動作をする。距離はほどほどにあるので、エアこのこの〜だ。

「まぁ何? パーティやってもいいくらい〜ってのは
 俺ちゃんも思うんだワ。エリーのドレスがアホほど
 似合いそうなお嬢さんがよくこんなに集まったもんよ」
(14) 2024/01/27(Sat) 6:02:05

【人】 飄乎 シヴァ

「ん〜? 言うだけならいくらでもタダじゃんね。
 何言っても損はないだろ、あ〜〜褒め言葉は
 100%本心だからそんな目で見ないでェ〜〜!!!」

 顔を覆っていやん♡のポーズ。実際にそんな目とやらで見られていようと、全く相手にされていなかろうと、応えることのないメンタルをしていそうである。

「てかそこの旦那はどこぞで噂の狼フェイスの
 フルアーマーのお人だったりするワケ?
 アーマーってかロストテクノロジー纏ってる?」

「俺ちゃんその辺の話興味あるんだワ。
 そうじゃなくても旦那のその感じの装いは
 フッツーに気になる〜! 俺ちゃん男の子ですから」
(15) 2024/01/27(Sat) 6:04:06
シヴァは、好きなだけ喋り散らかしているが、自己紹介をしそうな人がいれば声をひそめるだろう。
(a4) 2024/01/27(Sat) 6:04:21

【人】 遊蕩 ディルク

説明を聞き終え、飛ぶ投げキッスや自己紹介を横目に棒付きキャンディの包装を解く。
不要になった包装はポケットへ突っ込んで、キャンディは口内へ。

カラ、コロと自己紹介の邪魔にならない程度に転がしながらある程度の自己紹介が終われば立ち上がって。

「流れなら僕も名乗っておくよ。僕はテオドリック。
 気軽にディルクって呼んでね、ヨロシク」
「ところでさ、自由にしていいなら誰か飯いかない?」

「さっき誘った子、ここにお呼ばれして逃しちゃったんだよね」

ここで全員ゆっくりしている必要はないだろうし、現に1人は早々に踵を返し出て行った。
親睦を深める意味でも食事をともにするという手段は悪くないだろうと、皆それぞれが出ていく前に適当な声をかける。
(16) 2024/01/27(Sat) 7:48:36

【人】 栄枯 プリシラ

「あたしの育てた子たちも幾つかお薬になってるって話、
 たま〜にギルドの方から伺ってるわ!

 魔女だしってたまに自分でも調薬を試してみるんだけど、
 薬師の人たちほど上手くいかなくって……
 ちょっと尊敬しちゃう。欲しいものがあったら教えてね」

力になれると思うから。
あるいはもう間接的に助力が出来ていたりして。
示された興味には快く応えていく。

「とはいえ色んな人がいるから頼みごとには困らないかな。
 お祭り期間中は、何があっても何とかなっちゃいそう」
(17) 2024/01/27(Sat) 8:12:07

【人】 栄枯 プリシラ

「褒められるのも悪い気はしない、かな!

 気を付けないとすぐ枝に引っ掛けたり、
 葉っぱ乗せちゃったりするから、
 あんまり煌びやかなドレスは着られませんけど……」

これでも精一杯おめかししてきました、という意気込み。
怪我したら癒してもらえるし破けたら繕ってもらえそう。
ほんとに至れり尽くせりです。

「ふふ、にしてもあたし達は逃しちゃった子の代わり?
 お食事自体には興味があるなあ、
 通り過ぎただけで良さそうなお店沢山あったし」
(18) 2024/01/27(Sat) 8:28:10

【人】 寡黙 エミール

「…………どうも」

教会へと案内を受けて、案内役に礼を告げ。
荘厳な聖女像を見上げ、一度だけ親に連れられ能力の確認をした時のことを思い出していた。

こんな感じだったか? 聖女って。

流石に子供の頃の事なので記憶は曖昧だ。
それはそれとして、説明を受けて全員を見回した。
知らない人間ばかりだが、一人だけ顔見知りも居る。

「……エミールだ」

知らない間に刻まれていた痣は首筋にあり、なんとか包帯で隠していたがあまり意味はないようで。
自分がこんな祭りに
選ばれる
ことなどないと思っていたものだから、場違いさを感じながらも同じように招かれた隣人たちに、どことなく親近感……のようなものを抱いていた。
(19) 2024/01/27(Sat) 8:45:30
「クリームパン二つくれる?」

毎度あり!と店仕舞い前の店で受け取った袋を抱えて中央を逸れた路地を歩む。
広場にはまだポツポツと灯りが見えて、こんな裏手でも不安を感じる要素は少ない。
生まれ都合上、もっと治安が悪いところにはいたことがあるし。

「アンジュ……」
 
寒い季節の風を受けていた壁にもたれかかり、
友と呼んでも遜色はない大事な者の名前を呟き息を吐く。

私は盗賊ギルド員の一人娘、
違和感を持ってから、当たり前のことに気づくのは容易で。
私の友はこの世界の住民で、私はこの世界のイレギュラー。

単純で変えようもない事実が項にある痣となって自身に訴えてきている。

【人】 白昼夢 ファリエ

「あのう。どうして私がこんなところに……」

協会に案内された女はこれから祭りが始まるという期待を忘れてきたような困り顔。
きょろきょろと周囲──その場に居合わせた人の顔ばかり──を窺っている。
冒険者が多いように思う。聖女の目に留まるような仕事を為した者なのだろうか。
思い巡らすうちに猶更居心地の悪さを覚えたけれど、見知った顔がある事に気づいて驚きと僅かな安堵を顔に浮かべていた。

「じ…自己紹介も必要なんですね。ファリエと言います。
 皆さんは今年の聖女様の祝福を受けた方々ですよね?
 それじゃあ私のこれも気の所為じゃないんですね……」

公式の場に不慣れなことが見え見えのぎこちない動きで頭を下げた。
それから腰まで流した後ろ髪に右手を潜らせる。どうやら彼女の痣はうなじに焼き付いたらしかった。
(20) 2024/01/27(Sat) 11:04:21

【人】 白昼夢 ファリエ

「……お食事って」
「あの。集められて説明を受けただけで後は自由にしてて構わないんですか?」

同じ境遇同士で親交を深めろということなのだろうか。
勝手に出ていくのもできずに様子見。
(21) 2024/01/27(Sat) 11:16:07

【人】 小悪魔 ロキ

「神官サマがご自由に、って言ってるんだから構うことないんじゃない?」

様子見をする女の姿を見れば、けらけらと笑う。
その少女の頭に生えている角は紛れもない本物の角。
つまりは悪魔と呼ばれるような存在だと言うことだ。

「自己紹介してるのはせっかくだしみんなで仲良くしようってことだろ?
 ボクとも仲良くしておくれよ?ロキって名前なんだ〜」

その昔、悪名を轟かせていた悪魔と同じ名前。

結界によって魔物は内側に入って来れないようになっている。
それにも関わらず悪魔がここにいるのは、特例であるからに他ならない。

つまりは皆と同じ痣持ちということだ。
見えるような部分に痣はないようだが。
(22) 2024/01/27(Sat) 12:31:15

【人】 遊蕩 ディルク

「代わりは嫌かな?」

もちろん代わりと考えている訳ではない。
しかし先程の言葉では確かにそのように聞こえるのも仕方のない話。
こつこつと靴を鳴らしながらプリシラに近づいて行く。

「食べたいものがあるなら奢るよ。僕もお腹すいてるしね」

ファリエへは手を振り「今日は解散らしいよ」と伝える。
親交を深めるように言われたかは別として、折角の祭りに折角の共通点。
自由時間にもっとお近付きになるのは悪いことではないだろう。
(23) 2024/01/27(Sat) 13:11:52

【人】 薄荷 アンジュ

「あ、いつもいつもご提供ありがとうございます」

自分を含めた薬師ギルドの者たちは薬草や花を自分で採取したり、詳しい専門家から譲ってもらう、買って仕入れることは珍しくない。
森に住まう魔女であれば尚の事、良い材料として活用できるだろうという信頼もありましょう。

「私も育てる方はあまり得意とは言えませんので……その際はまたお声掛けします」

店を開き、定期的に遠征する傍らで薬を作る都合上、育てる時間は難しいしコストもかかる。
料理人が農家に感謝するのと同じで、しかし興味を示す羨望の眼は変わらずに。
ぎこちなく口許は線を結んだ。
(24) 2024/01/27(Sat) 13:12:15

【人】 薄荷 アンジュ

「ドレス……お食事……ご飯……。オトナって感じがする」

ここではともかく、他所の国ではまだ未成年として扱われる年齢だ。
祝福を受け、こうした祭り煌びやかな服を着て、ちょっとオシャレなお食事とか。
憧れがないわけではないけれど、親睦を深める意図もあるのだろう。

「現に一人は足早に去って行きましたから、咎められることもなさそうなので。自由にして良いのだと思います。
 ご飯に行ったり、お散歩したりしても咎められないかと」

自分以上に緊張と不安の面持ちのファリエへと。自分の方は幾分か和らいできたのでそう語り掛けた。
(25) 2024/01/27(Sat) 13:13:23

【人】 番犬 グノウ

……目も利くか、と瞑目したまま感想を述べる。

「…………いかにも」
「………出自は俺にも分からんがな」

それはシヴァに伝えているように見えて、この場に居る全員に伝えているような言葉だ。不審で不遜な外面の自覚が、せめて判断は公平に行えるよう与えている情報のようでもあった。或いはそこまでを織り込んでいるとするのならば、この遮光眼鏡の男、舌だけではなく頭も回るが……。

「………この身は、生ける鎧(リヴィングデッド)と何も変わらん」
「…………魂の存在の在不在を証明することすら出来ん」
「……木偶に話しているか、生物に話しているか」
「………各々で決めてもらっていい」

鎧の中を反響するような音が響く。

「……男子だろうが、興味は持たぬほうがいいだろうな」
「………この中身に貴殿の期待するような物は入っておらんよ」
「……探って愉しい胎ではないことは確かだ」

何かの駆動音と共に、シヴァにシニカルに言葉を返す。
(26) 2024/01/27(Sat) 13:22:09
何か準備しておくべきだったかと思ったけど、どうしようか考えて結局時間ギリギリになってしまった。
この街はとても治安が良いとはいえ、犯罪がゼロというわけでもない。
祭りに浮かれた人から自衛できるように最低限の装備だけ仕込んで約束した場所へと赴く。
大通りが見えるこの場所は、入国してからずっと感じていた疑念と不安感を拭ってくれるような感覚がした。

「すみません、カリナさん。少々遅くなりました。
 まだ寒いのに、こんな場所で待ち合わせてごめんなさい」

小柄な少女が駆けてくる。自分より少し年上で、先輩で、友人の彼女のもとへ。
ちゃんと会って喋るのは久しい。努めて尾を振る動物のように笑顔を浮かべてあなたを見上げた。

七色に緑のディスプレイが光る。

「置物とかにしておくと俺様ちゃん防犯に役立つよ。
 人が来たらココとか光って威嚇できるし。
 ヒェエ、魔女ホーダイのつもりでいたら、すっごい請求来そう」

顎に太い金属の指をやり。

「そうねぇ、基本祝祭だから"女神の名の下に"って名目ある以上、
 派手に得して稼ぐこともできない反面、
 売り上げ金額が信仰に紐づくせいで、ケッコーな適正価格で、
 詐欺にならないアイテムの売り方してくれること多いからね。
 だから珍しく価格交渉もせずに美味しいもの食べれるぜ!
 俺様ちゃん食道ないけど!
 面白グッズも出るから変な眼鏡とか掛けようぜ魔女ちゃん。
 俺様ちゃん目もないけど!!」

タハー! 祭り楽しむ資格ないじゃん俺様ちゃん!

「なので気の合う仲間や、美味しさ共有できる子らといっといで。
 コワイお兄さんが出たらいつでもテレパシーで呼ぶんだよ。
 ファイト! なんとかなればいいね! って遠くから応援する。
 魔女ちゃんはでも、今回お花とか売る方なんかな?」

【人】 栄枯 プリシラ

>>23 ディルク

「嫌よ、勝てないもの。
 楽しみたかった花に代えられるものなんてないですし」

合わせた両手をお腹の前に降ろして、困ったように笑う。
言葉選びはやはり、少しの冗談色が滲んではいたが。

「……ふふっ、ごめんなさい。本当に代わりを探して声を掛けてたわけじゃないのは分かってますよ。

 だから奢ってもらうのなんて悪いわ!返せるものもないし、どうしてもと言うのならもっといいタイミングにとっておいて頂戴な。食べたい物自体はいくらでもあるんだけど……」

イヤーカフに視線を向けて、それから顔へ。
近づいてきたから目で追っている、その程度の動き。

「ディルクさん、でいいんでしたよね?
 ちょっとしたら行きましょうか。あたしもお腹空いてるしね」
(27) 2024/01/27(Sat) 14:05:07

【人】 栄枯 プリシラ

「こういう畏まった場所に集められると、
 何だか変に行動を起こしづらいことありますよね」

でも神官様のお話は済んだしやっぱり大丈夫そう。

「男前と可愛い子から、
 悪魔に動く鎧まで……聖女様も随分多趣味だこと。
 あたしもそうやって色んな人集めてみたいなあ」

「それこそ、いつだってパーティが出来ちゃう!」
(28) 2024/01/27(Sat) 14:14:50

【人】 寡黙 エミール

>>20 ファリエ

「……アンタも選ばれていたんだな」

知った孤児院で働くファリエとは顔見知りだ。
孤児院の子供が迷子になっていた際に送り届けたのが縁だが、あまり人と話さぬエミールでも、慣れた人であればいくらか話はするというものだ。
いくらか高い目線を下におろして首筋あたりを見たが、流石に髪と服が邪魔で痣は確認できない。

……が。

「……うなじ。
 そんな所に痣がでたのか、アンタは」

つられて思わず自分も首筋に手を当ててしまった。
包帯を巻いてることからもバレバレだ。
(29) 2024/01/27(Sat) 14:20:17

【人】 仕立て屋 エリー

「前に頼まれた面倒な特注品みたいなの以外ならね」

肩を竦めて、シヴァを見やる。

「これでももう、一国一城の主なもんで。
 よければみんな、僕の城……って言うには小さいけど、お店に来て欲しいな」

カリナに視線を向けてから。

「専門じゃないけど、装飾品も売ってるしさ」
(30) 2024/01/27(Sat) 14:25:56
「あなたって案外荒事が得意じゃないんですか?
 魔女放題、踏み倒すつもりでかかってらっしゃいな」

頑丈さをウリにしているけれど、
根はちょっと柔らかいのかしら(オブラート)。
やるときはやってくれると陰ながら信じています。

「よかった。聖女様の手前、阿漕な商売はできないものね。
 食事は最悪お祭り価格と思えばいいとして、
 掘り出し物のアイテムや武具が割高だったら……
 お財布と相談する回数が増えちゃう。よくないわ。

 えー、ギャップっていうのもあるから、
 乗せてみるだけでも面白くなったりするかもよ。
 買ってきたら試しちゃう。物は試し」

もし似合いそうなものがあれば、
話を思い出して買ってきちゃうかもしれない。
食べたものの話だって聞いてくれるならするつもり。

「ん−、完全にお客さんの気分で来ていまーす。
 その気になれば即興でお店は開けるけど。

 ほら、お祭りの時期だけ咲く花とかあるわけじゃなし、
 あたしの商売は別にいつでもいい気がして」

シヴァは、面倒な特注品みたいなの、の言葉にあっはっは。
(a5) 2024/01/27(Sat) 14:49:08

【人】 飄乎 シヴァ

>>26 グノウ

「め〜〜ちゃくちゃシリアスしてていっそ受けピ。
 んじゃ俺ちゃんは人に話してるつもりでいるワ」

「てか聖女様のお印の痣どっかしらに出はしてんべ?
 全然存在証明されてるくね? いや〜〜旦那が気にしてる
 ところもわからんでもないけどサ」

「まぁふつ〜に個性的なキャラしてっから、
 我此処に在りで胸張ってこ〜〜!ってね」

 痣どこにあるん〜?と一通りグノウの周囲をうろつき、背中をバシバシ叩いてひょこひょこ離れて行った。
 ちょっとてのひらいたそうな素振りもした。
(31) 2024/01/27(Sat) 14:50:07

【人】 飄乎 シヴァ

「あ〜ダーレンの旦那な、悪い人じゃねェンよ。
 態度悪くても根っこはお人好しぃ〜」

足早に立ち去った一人の話題に、にゃははと苦笑しつつ。

「そうそ、全然自由にしててオッケーよ。
 デートでもなんでもいってらっしゃ〜い!
 俺ちゃんも出店あるあたりうろつくかァ〜?」

 ふら〜と立ち去ろうとしたところにビッグニュースが聞こえ、勢いよく振り返った。

「ってエリーまぁ〜〜じでェっ!!!?!?
 そりゃおめでとさ〜〜ん!!!
 後で酒でも持ってくワ、てか飲むようになったァ?」
(32) 2024/01/27(Sat) 14:50:47

【人】 遊蕩 ディルク

>>27 プリシラ

「可憐な花にはそれぞれの輝きがあるからね。
 そこに咲く一本だけに目を奪われるような僕じゃない」

代わりではないと伝える言葉ではあるものの、告げる言葉は男の軽い性格を表しているためあまり宜しいものではない。
謝罪も悪いと思う心も不要だと感じても可笑しくない程に。

「食事に付き合ってくれるだけで僕にとっては十分だが。
 無理やりにとは言わないから、そうだね」

今日ではない次にそうさせていただくとしようか。
あるかも分からない次を勝手に楽しみとして、
名と貴女の言葉に頷き、こちらへの視線へは笑顔を向ける。

食事のタイミングは貴女に合わせた適当な時間。
ここにいる間に食べたいものが何かも問いかけて。
(33) 2024/01/27(Sat) 15:46:50
「エエ〜ッやだやだ、荒事を抑え込むのは得意だけど、
 自分が荒事を起こすのは向いてないし、
 嗜虐よりも被虐に興味がある星の下に生まれたから、
 俺様ちゃんカワイコには踏み倒すより
 踏み倒された方が興奮するしさ〜」

これは倫理や信念ではなく性癖の問題です。

「オウイエだったら俺様ちゃんに似合う装飾探すってクエスト
 個人的に依頼しちゃおっかな!
 魔女ちゃんはクエストを受注した」

脳内でズビシ、と両手で指さし。

「このタイミングでしか来ないような冒険者もいるし、
 奇縁が結ばれるかもしれないしね、
 人生一度きりだから悔いなくやらないと、
 何が起こるかわかんないからね!チャオ!」

【人】 番犬 グノウ

>>31 シヴァ

「………そうか」

人として扱われることと造物として扱われることに感覚として差はないらしく、抑揚のない言葉が返る。周りを周られていても触れられていてもさして気にしないのは、己の身体の頑強さへの信望か、或いは自己保身に頓着がないかのどちらかだろう。
痣は獣を模した顎の下に存在する。故に参加者であることは明白ではある。一通り喋り離れていくシヴァを見ながら再び瞑目する。

「……………不思議な男だ」

何より、その自由な振る舞いをもってしても、他人に嫌気を抱かせないことが。過去に逢った誰よりも、造物に"不思議"という理解をさせた。
(34) 2024/01/27(Sat) 16:16:23

【人】 仕立て屋 エリー

「飲まないよ。仕事に影響出るし。
 まぁでも、スタッフに振る舞うから持ってきてくれるのは嬉しいな。
 いつでもおいで。もちろん、シヴァ以外のみんなもね」

ひらひら、手を適当に振ってシヴァを見送る。
そして、教会に残る面々を見回した。特に意味もなく。
(35) 2024/01/27(Sat) 16:27:44
シヴァは、「スタッフゥ????」と一通り驚きといくらかの反応を返してから、ひらひら、手を振り返し立ち去った。
(a6) 2024/01/27(Sat) 16:37:11

シヴァは、この直後には出店に行かなかった。
(a7) 2024/01/27(Sat) 16:37:19

【人】 白昼夢 ファリエ

「…………ええと。それは悪魔の囁きではなく?」

ロキと名乗る少女を訝し気にみつめた。
見た目も言動もどうにも信用ならない。
悪魔なんて見たことがない。
死ぬまでに関わることも無いと思っていた。

「でもお咎めがないのなら」

アンジュの言葉と実例のお蔭で多少強張った肩が下りる。
自分よりもずっと若そうな少女に気遣われるとは。
普段は子供を相手にしているからこそ微妙な情けなさ。

「私も気張らないで良い、んですよね」

確かに孤児院という狭い世界の外を窓から眺めるだけでない。
きっとこれきりならば、魔法にかけられても。
祝福のかたちが贈り物だと思えるように。
(36) 2024/01/27(Sat) 16:44:38

【人】 白昼夢 ファリエ

>>29 エミール

「幸か不幸かですけれど」

張り詰めた声がいくらか和らいだ音に変わる。
それでも朗々と語らうにはまだ及ばない。
普段の彼女とは随分と違う印象を受けるだろう。
あくまで慣れた巣の中での姿でしかなく、歳は重ねれど知らない世界の方がずっと広い。

「額なんかに出たらどうしようかと思いますよ。
 うなじくらい、目立たなくて有難いです」

隠すつもりもなかったからあっさり認めた。
同じような手の動きを見て首をかしげる。

「あなたこそ、そんなお洒落までして大変ですね」
(37) 2024/01/27(Sat) 17:07:21

【人】 仕立て屋 エリー

聞こえてくる会話に頷いて。

「確かに、頬とか額とかに浮かんでる人はいなさそうだね。
 みんな服とか髪で隠せる場所なのかな?
 怪しい場所ならそこ専用のお洒落な装飾品を仕立てるよ」

と、アピールしておいた。
(38) 2024/01/27(Sat) 18:04:09
―――あなたたちが、教会にと集められるその前日の夜。

「 ファリエ 」

聞こえたのはその声だけ。
足音もなければその身体の下に影ひとつ落とさず、聖女はひらりと突然現れた。

変わらぬ光景。空気に揺れる白銀の髪。
それが落ち着く頃、あなたを見てはくすりと微笑むのだ。

「 お祭り たのしみね 、ねえ ファリエ 」

くるくると、本当に楽しそうに、喉を鳴らして。

【人】 薄荷 アンジュ

「私たちは選ばれた立場、と言っても真摯な態度であれば、きっとお許しになられると思います」

慌てている人を見ると途端に冷静になることもある。似たような感じで幾分か緊張が解けた自分は「そうですよ」と続けた。

「あくまで自然に、普段通りにしたら良いかと」
(39) 2024/01/27(Sat) 18:40:02

【人】 薄荷 アンジュ

「私は首や手のように見せやすい場所に痣は出てこなかったですが、出すのは少々恥ずかしいのですけど……隠していても大丈夫なのでしょうか。
 出すようにとは言われてはいませんけど」

着飾るアクセサリー、ワンポイント。
なるほど服飾と合わせると結構至れり尽くせりな縁となっているのだなと考えた。
(40) 2024/01/27(Sat) 18:48:31
「あ……リッカ」

子供たちを寝かしつけ冬の重たい夜を享受していた時だった。
夜空に滴るミルクのような髪が視界を横ぎって目を奪う。

そうだ。女がここまで狼狽える理由は、何も不慣れな場に招かれたことだけ原因ではない。
何年も前から痣が光ったその日まで聞き続けた声。
それはすべての元凶の響きでもあって。

「…………楽しそう。聖女様の為のお祭りだもんね。
 あなたにとっては誕生日のようなものなのかな」

楽しみだ、とすぐ答えられず。
白い息を吐く。歌うように踊るようにはしゃぐ己だけの■■を見る。

【人】 仕立て屋 エリー

「別に出せとは言われてないからいいんじゃない?
 胸元とか太腿の上の方とかに出てたら大変だしさ。
 少なくとも僕は出せと言われても出す気はないね」

エリーの服は比較的軽装だが、露出している場所に痣は見当たらない。
つまりまぁ、見せるには脱ぐ必要が出てくるということだろう。

「だからみんなも気にしなくていいんじゃない?
 それが原因で何か起きたら文句言っちゃおうよ」
(41) 2024/01/27(Sat) 19:06:01

【人】 薄荷 アンジュ

「本当に偉い方に出せと言われたなら仕方ありませんけど……なら私も同じようにしておきます。
 少なくともここに集められたということは、同じような痣があるということですから。
 ならば私もその時は声を上げましょう。頼もしい限りです」
(42) 2024/01/27(Sat) 19:35:59
「 たんじょうび?
  …… ふふっ、ううん、関係ないわ 」

また可笑しそうに、笑う声。
どんなに夜が暗くとも、リッカの姿は闇に溶けて消えたりしない。
白い髪に、肌に、衣服が。ぼう、とまるで灯りみたいに浮かんでいる。

「 お祭りは、お祭りだもの。
  たくさんの人が集まって、たくさんのお店が並ぶのよ 」

「 ――― 考えるだけで、とっても たのしい。
  雪も、降らないかしら。 降ったらきっと、とってもきれいね! 」

子どもの声が、子どもらしく。
薄ら細めた瞳は夜空よりもずっと寒々とした、蒼い色で、あなたを映す。

そう思わない? って。

【人】 白昼夢 ファリエ

「普段通りに」

咀嚼するようにこくり。髪が前に垂れた。
無理に笑う風でもなく、口は自然と弧を描く。
彼女の中でも納得できたらしい。

「きっと聖女様も許してくれますよね。
 私としてお祭りに参加して楽しめば、私が祝福されたお返しになる」

懸念は少なくない。けれど祭りとあらば言祝ぐのが正道だろう。

「アンジュさんも素敵な聖女祭りにしましょうね」
(43) 2024/01/27(Sat) 19:58:38

【人】 仕立て屋 エリー

「聖女様も大切な国民を露出狂紛いになんてしたくないだろうしさ。
 気楽に、アンジュの言ったように普段通り過ごせばいいんじゃないかな?
 楽しんでるのを見る方が聖女様も嬉しいはずだよ」
(44) 2024/01/27(Sat) 20:12:06
「ただ単に賑やかなお祭りが楽しいの?
 リッカってほんとうにいつまでも子供みたい」

目の前の存在は神秘的。幻のようだけれど夢と消えず確かに其処に居る。
隣で無邪気に笑うあなたを見る目が、孤児院の子供を見るのと同じになったのはいつからだったろう。
幼子でなくなり、少女でなくなり、大人になったファリエ。
あなただけはずっと変わらない。
あなたとの関係性が変わるとすれば、間違いなく己が原因なのだ。

「そうね。お祭りというのは本来そういうものね。
 ここではないどこか知らない世界に迷い込んだようなドキドキ。雪だって世界を彩るイルミネーションになるよ」

底の見えない冷たい瞳を覗き込んだまま、眉尻を下げて微笑んだ。

「私も昔は大好きだったよ」

過去にはふたりで揃いの喜びを分かち合ったものだけれど。
大人になるというのは知ることだ。
例えばどんな楽しい事もいつかは終わるだとか。
例えば祭りの後は物寂しいだとか。

だから女はあなたほど純粋無垢では居られない。

「ねえ、リッカはお祭りをどう過ごすの?
 何かとびきりの予定があったりする?」

「私は、まだ決めてなくて」

【人】 白昼夢 ファリエ

「変な場所に痣が現れた方は大変ですよね。
 目立ちますし、かと言って蔑ろにできませんし」

「私もあまり露出なんてしたくありませんから、何事もなく終わってほしいです……普段通りじゃ全然なくなっちゃいますよ」
(45) 2024/01/27(Sat) 20:23:09

【人】 寡黙 エミール

>>37 ファリエ

「別におしゃれしてるわけじゃないんだが…………」

見ず知らずの人間たちから祝われるのも面倒くさくて隠しているだけの話。
うなじなら何もしなくとも隠れていただろうからそこは少し残念だが、額や頬などといった隠しようもない場所でなかっただけ幸運だったと言えよう。
はぁ、と息をついて頭をかく。
どうやら、目の前の知人は緊張しているらしい。

「……落ち着かないならなんか食いに行くか?」

とはいえ、この場のメンバーとの話が続く限りは共にこの場に残るだろう。
それくらいの気遣いは出来る男ではあった。
(46) 2024/01/27(Sat) 20:23:31

【人】 薄荷 アンジュ

「はい。それもまた聖女様へのお返しとなりましょう。
 同じ選ばれた者同士、一緒に素敵な聖女祭りにしていきましょう、ファリエさん」
(47) 2024/01/27(Sat) 20:24:54

【人】 寡黙 エミール

「ぱっと見で目立つところに痣のあるやつは今のところ見ないな」

一応女神も配慮してくれてるのかもしれない。
信仰心が強いわけじゃないからよくわからないが。
皆は何処に痣があるのだろうかと気にならないわけではないが、聞くほどでもないのでそこは黙っている様子。
(48) 2024/01/27(Sat) 20:25:32

【人】 飄乎 シヴァ

「た〜〜のも〜〜〜!! ここエリーの城ってマ?」

 痣持ちが教会に集まった翌日のどこかの時間、店先から軽い調子の声。どうやら宣言通り彼がやって来たらしい。腕には随分と立派な花束を抱えている。

「あ、店員さん? 俺ちゃんシヴァってェの、
 エリーに開店祝いに来たのサ、聞いてない?」

「え〜〜いや〜〜〜??
 店開いたのいつって昨日知ったんですよ俺ちゃ〜ん。
 お祝いとかいつにしててもいいじゃんね」

 ってことでお花飾っちゃってて〜!と、店員に花束を渡せば、店内をうろつき始めるだろう。店主が出てくる方が先かもしれないが。

#Moordag
(49) 2024/01/27(Sat) 21:38:44
「全然、来てくれるって分かってたし。
 ほら暖かくなる魔石もあるんだよ、名付けてカイロ石」

揺れる火のように光る宝石を取り出し微笑みかけ。

「こちらこそ改まらせちゃったしおあいこってことで。
 あ、お腹空いてたら先に食べちゃう?」

本題を中々口に出せず勿体ぶるように先に紙袋を渡した。

この街に深い思い出があるわけでもない、なのにどうしてか郷愁を感じてしまうのは夢で聞いた幼い聖女の声のせい。
カリナにとってギルドの者たち以外に直近で仲良しなれた同性はあなたぐらいだ。
冒険者をするようになってから何度も会える人など減ってしまって。
だからと嬉しい再会を噛みしめていたいのに、いつもならかっこつけて自慢をするはずの口すら今ばかりは重くなっていた。

【人】 仕立て屋 エリー

>>49 シヴァ
店内はほどほどの客入りで、飾られた服の注文などを店員が受けたり、ウィンドウショッピングを楽しむ客が見受けられる。
が、あなたの騒がしさで、皆一様にあなたへ視線を向けた。

「うちの可愛い店員とお客様を困らせないでくれる?」

奥の部屋から騒ぎを聞いて、店主が現れた。
タイトなパンツスタイルは、細身のエリーによく似合う。

「祝いに来るとは聞いてたけど、まさかこんな喧しいとはね。
 って、シヴァはいつでもうるさいか。
 で、何の用? 仕立て? 食事とかならもう少しで店閉めるからそれまで待ってくれるかな」

#Moordag
(50) 2024/01/27(Sat) 22:11:08

【人】 仕立て屋 エリー

「それにしても痣って浮かぶ場所に規則性とかあるのかな。
 もしあるのなら、その辺りを隠せる商品を開発したいんだけど。
 因みに僕は胸元に浮かんだよ。大体心臓の辺り」
(51) 2024/01/27(Sat) 22:12:57
「お〜、便利なアイテムですね。火要らずで火傷の心配もありません」

取り出された光る宝石に目が煌々と輝いた。
それじゃあ食べながら、とクリームパンの紙袋を手に取り、一つを取り出した。
もう一個あったけどそれはあなたが食べるのだろうと思い、また紙袋を返した。

「……このパンには目を付けていたんです。やはりアタリでした」

まぐまぐと小さくちぎりながら食べる。
――合間を埋めて、隙間を埋めて、どうしたものかと会話を繋ぎ止める。

少し前の、祭りの準備中。
白昼夢のような心地の中で脳内に響いたのはかの聖女からの神託だった。
同じ痣を持つ者が消えてしまうかもしれない。

あの場にいた者、つまり目の前にいるあなたもそうなるかもしれない。

「……カリナさん、お話したい事とは何でしょうか。
 相談事なら私、力になりますよ」

【人】 薄荷 アンジュ

「私は腹部に浮かんでいます。胸元も服さえあれば隠せるので楽ではありますが、確かに他人に見せるというわけにはいきませんね……。
 痣を隠すという点では需要も少なそうですが……傷隠しにも流用はできそうですね。
 冒険者向けともなれば、彼らは生傷の堪えないお仕事ですから」
(52) 2024/01/27(Sat) 22:29:27

【人】 仕立て屋 エリー

「傷隠しは化粧で結構なんとかなるもんだけど……
 深い古傷とかはどうしようもないか。
 できたばっかりとかも触れられないし。
 アンジュはどういうのがいいとかある?
 見たことある傷とかで想像してもらってもいいんだけど」
(53) 2024/01/27(Sat) 22:41:59
「これ試作品で2日しか保たないからあげるよ」

石と紙袋を交換すればくしゃりと軽い音を立てて抱え持つ。
聞き馴染んだその声を聞いて自分もゆっくりと深呼吸をしながらいつもの調子に戻していった。

「よかった、その審美眼私の探知スキル以上だね」

一呼吸置いてあなたが気遣ってくれるのを感じる。
話さなきゃ、うじうじしているのもらしくない、自分もあなたの力になりたいって言うんだ。

「聖女様の話、昼間にされたでしょ。
 ……私、なんだか他の人より聞こえる言葉が多くてさ。
 定期的にあの痣を持った人達がどんな人なのかわかる  みたい」

この街に来て、鮮明にすべてを思い出したそのとき。
聖女の言葉が頭に入ってきてその意味を理解した後。
一番はじめに聴こえてきたのがあなたのことだった。

「アンジュ。
 あなたにその痣を光らせる力があるって本当?」

それは、転生者にとってはまるで。

「私ね……できたら光らせたく、ないんだ。自分の痣」

【人】 薄荷 アンジュ

「子供の頃にうっかりつけた傷が大人になっても残るのもありますよね。火傷で少々大きな傷を作ったという話もありますし。

 そうですね……いっそ傷を目立たなくさせるために模様つきのシースルーやレースとか。女性向けではありますが、それでもオシャレしたいヒトというのはいると思いまして」
(54) 2024/01/27(Sat) 22:58:46

【人】 飄乎 シヴァ

>>50 エリー

「祝い事とかいっくら賑やかにしてもいいじゃんね、
 ってあっれもう閉めちゃうん? 宴会でもする??」

 適当なことを抜かしながらドンドドン。しっかりプレゼント用にラッピングされた品々がアイテムボックスから取り出され、カウンターの邪魔にならないところに置かれていく。
 教会では酒がどうのと言っていたが、半分はジュースの類だ。元々の土産は勿論、祝いの品としてメジャーな品目も見受けられる。新しく購入したのだろう。


「は冗談としてェ。いや全然普通にお客をプレイする気
 だったんだワ。コレがあんまり目に入らんように
 なるくらいの上着でも欲しいって言うか〜?」

 左手首をひょいと持ち上げる。複雑な装飾の、古びた銀の腕輪。好みがシンプルやスタイリッシュに寄っている彼の趣味には合わないものだ。

「旅してる時はまだいいんけど、
 こうやってふつーに町にいる時に
 あんまり意識したくないとこがあると言いますか」

「ただ隠すだけなら別に何でもいいんけど、
 俺ちゃん好きじゃない物は身に着けたくないし?
 それでお祝いがてら見に来たってワケ」

 あっコレは別ね!と付け足して左手をひらひら。

#Moordag
(55) 2024/01/27(Sat) 23:03:41

【人】 寡黙 エミール

「……皆ばらばらだから規則性ってのはなさそうに思うが」

首筋、うなじ、胸元、腹。
聞いてる限り同じ場所に痣がある者は今のところ居ないようだと考察して嘆息した。
同じ場所にある人が居たとしても、おそらくは偶然だと思われる。

「聖女が場所を選んだのかどうかは知らないがな……」

選んだとしたなら随分と悪趣味だなと、勝手ながら散々な人物像の聖女が思い浮かべてしまった。
いや、額とかじゃないあたりは有り難いのだが……。
(56) 2024/01/27(Sat) 23:09:10
「本当ですか。ありがとうございます!」

石を貰い、両手にそれを包み込んでから、懐に一度入れた。こうしているだけでも体は温まるって、北国に行った際に教わったから。
いつも勉強していますから。あなたから教わったことや、独自で学んだことも含めて。
冒険者ではあるものの、本職は薬師であり行商の身。小さなことだけどこうした目を養うことは今後に繋がると信じているから。

「……はい」

あなたが語る声は、最初は瞬間的に理解するには難しかったけど少しずつ飲み込めた。
光らせる力があると問われると肯定した。
痣を光らせれば、祭りが終わった後消えるなんてことにならなくなる。
具体的な方法がどんなものかは――直感的に理解していた。聖女様の神託を受けた日から、きっと『そうなのだろう』という確信すら得ていた。
これがあればあの場にいた人を救える。自分にとっての『魔法の薬』なのだと。
けれどあなたは、なぜそれを拒むのか。

「なんで、ですか。元々この街には、その痣が光らなかったら消えてしまうかもしれないって噂があって……でもそれは真実らしいんです!
 理屈や仕組みは分からないですけど、そうなったら嫌です。会えなくなる事になったら私……!
 力に、なりたいんです! 私は助けたいのにどうしてそんなこと……!」

シヴァは、露出が少ない。一見には痣の場所はわからなかっただろう。
(a8) 2024/01/27(Sat) 23:19:59

【人】 白昼夢 ファリエ

>>46 エミール

「そう?怪我じゃないのなら構いませんけれど。
 これだけしか居ない中で似たような位置に痣が現れるなんて不思議ですね」

唇に指をあてて視線を逸らす。その先には女神像が鎮座していた。
痣の位置は首で当たりのよう。
位置が位置だけあって何かあったのかと勘繰ったがそういう事なら話は別。
女にできることも口を出すことも無い。

「珍しい。あなたの口からそんな誘い文句を聞くなんて。
 ……子供達は連れて行かないで、ですか?」

はっと視線を戻した。瞳はまんまる意外さを隠さない。
拍子に余計な力が抜けたのか、軽口も交えて。
(57) 2024/01/28(Sun) 0:01:22
えー?と肩を竦めるように。
そう笑った聖女は、気分を害したというよりは「だって子どもだもん」とでも言いたげな。

確かにあなたの前にいて、声を届けて。
だけど確かに実像ではない、不可思議な聖女。
その証拠に、聖女はあなたの視覚と聴覚を借りるだけ。
触れることはない。すり抜けたことなら、幾らでもあったろうが。

"昔は"、とその言葉にも微笑みは変わらない。
では"今は"?―――聖女がその質問を紡ぐことはなかった。
……聞く必要もないと、この時判断したから。

冷たい色の瞳はあなたを映したまま。
そんな様子であると言うのに、続いた問いに、無垢にきょとんと瞬きして。


「 とびきりの 、よてい?
  …… ううん 、ないわ。 ない。
………… ない…… けれど 」

思案の仕草に、またほの光る髪が揺れる。
冬だというのに聖女の衣服は袖もなく、すらりと細い腕は露出したままだ。

そんな白い左腕で口許に手を運んで。
ほんの少し、小首を傾げたりして。


「 ――― ふふ 」


そんな様子が、また、笑みに変わる。

【人】 遊蕩 ディルク

プリシラを待つ間、痣の話を盗み聞き。
男もまた露出部位に痣は見えない。
(58) 2024/01/28(Sun) 1:08:32
「 とびきりの予定は 、ないけれど。
  じゃあ、ファリエがわたしの
  とびきりの予定に なってほしいわ 」

いつもの無邪気そうな声。
けれど、このときほんの少し、その笑顔に含むようなものがあったことにあなたが気付いたかどうか。


  「 ――― ねえ ファリエ。
    わたしと お祭りに行きましょう ? 」


聖女からあなたへ。本当に簡単な、"デート"のご提案。

【人】 寡黙 エミール

>>57 ファリエ

「包帯の下には痣があるだけだ……何なら見せてもいいが」

同じ痣持ち。
別に見せられない理由などない。
……が、見せびらかす趣味もない。
だからお願いでもされない限りは包帯を取ることはないだろう。

「誘…………、いや、誘ったが。
……あいつらは他の大人が見てるんだろ」

連れて行く必要があるのかと。
一瞬言葉を吃らせながらも、変わらぬ温度の目でみつめた。
軽口を言える程度には緊張は解けてきたようではあるけれど、誘いを撤回する様子はない。
この祭の間は村へは帰らずルフトに寝泊まりする都合、毎日が外食だ。
そのうち何回か、誰かと食事をともにしたってバチは当たらないはずだ。
(59) 2024/01/28(Sun) 1:24:11

【人】 仕立て屋 エリー

「なるほど、肌は出したいけど……ってあるだろうしね。
 シースルーで火傷の傷跡に迷彩をかけるって感じで。
 例えば……」

マジックバックから紙と鉛筆を取り出して、素早く何かを描いた。
モノクロで描かれたそれは、植物の模様をあしらったレースに見える

「こんな感じとか?」
(60) 2024/01/28(Sun) 1:27:31

【人】 薄荷 アンジュ

>>60 エリー

「おぉ、さすが手が早い。
 植物を模した形であれは目立ちにくく、柄としても楽しめるので良さそうですね」

じっとモノクロで描かれたデザイン案を見ながらこくこくと頷いた。
(61) 2024/01/28(Sun) 1:50:01

【人】 栄枯 プリシラ

「……そういえば痣が出た人ってどう知ってるんだろう。
 探知できる魔法とかがあるんでしょうか?

 あたしね、最初自分でもどこに痣ができたか分からなくて、
 でも在る≠フはなんとなく肌で分かって。
 暫く鏡の前で自分の身体と格闘してたなあ」

結局何処にあったかは定かではない。言い忘れている。

「どうせならただ隠すよりかは綺麗に飾りたいかも。
 傷も印も、全部は冒険の証っ!そう──

 植物を模してるなら何も言うことはないわね!」

聞きつけて描かれたものを見に行こうとしていた。
魔女故に、植物に関する話題に対してはとても耳ざとい。
(62) 2024/01/28(Sun) 2:18:12

【人】 仕立て屋 エリー

>>55 シヴァ
「あんたが来て客が萎縮したからだよ。
 それに営業時間は気分次第って書いてるでしょ?」

親指で営業時間を指した。
確かに大体昼から夕方(気分次第)と書かれている。

「……何その変な腕輪。臭いね。
 上着とアームガード、どっちの方がいい?
 アームガードの方が安いし嵩張らないけど、
 多少は腕輪が気になるかも」

#Moordag
(63) 2024/01/28(Sun) 2:18:29

【人】 仕立て屋 エリー

>>61 アンジュ
「こういうのか……
 アンジュは薬師だっけ?
 火傷とかの治療薬もらいに来る人とかやっぱ多いの?」
(64) 2024/01/28(Sun) 2:20:12

【人】 仕立て屋 エリー

「見たいの?」

ほら、とプリシラに描いたものを見せた。

「蔦とかで適当に傷を隠せるかなって思って。
 花柄とかでもいいと思うけど」
(65) 2024/01/28(Sun) 2:27:13

【人】 栄枯 プリシラ

>>58 ディルク

「ふふっ、待たせちゃいました?ごめんなさいね、
 あたしも見る花は一つに絞れないタイプだから……」

下から覗き込むようにして、小首を傾げる。
やはり軽口じみた言い方はちょっとした線引きとして。

「シチューやコンポートが……って、
 食べるものに至っても中々絞れなかったし。
 
 誰かとのお喋りも、ちゃんとした食事も、
 とっても楽しいから大好きなんですよ。

 ……奔放な女だ〜って思われてないかちょっと心配!」

一人で色々と喋っているだけでもご機嫌そうに。
軟派と知ってむしろそれを愉快がるくらいには呑気で、陽気だ。
(66) 2024/01/28(Sun) 2:46:22

【人】 栄枯 プリシラ

>>65 エリー

「と〜っても見たいです!」

食い入るように見に行く。あふれ出る興味津々。

「確かに……花柄だともっとはでやかになるでしょうね。
 でもあたしは蔦と、葉とかだけでも好きよ!
 まるで着ている人こそを花と見立ててるみたいじゃない?

 人と衣装は一体になって華やかになるのも、
 服に身体を引き立ててもらうのも……
 どっちも着飾るうえで素敵なことだと思う!」

まあ服飾の話はあまり分かんないんですけどね。
思わず熱が入ってしまったものの、
あくまで素人の一意見としての姿勢をとります。
(67) 2024/01/28(Sun) 3:02:12

【人】 仕立て屋 エリー

>>67 プリシラ

「そうなんだよね、着ている人を花と見立てる。
 そのつもりで描いたんだけど見抜いてもらえるとはね。
 まぁ、着る人の好みに合わせるから一概にも言えないけど。
 着飾り方も人それぞれだし」

少し嬉しそうに笑って、描いたそれを差し出した。

「気に入ってくれたならあげるよ。
 なんなら繕おうか?」
(68) 2024/01/28(Sun) 3:51:35

【人】 飄乎 シヴァ

>>63 エリー

「にゃははすまんて、
 俺ちゃんの顔と聖女様の祝福に免じてゆるしてちょ」

 お客さんにもゴメンネ〜と手をひらひら。まったくもって調子のいい奴である。

「あ〜それなら上着ィ〜。
 町歩く用で容積そんな気にしねェンだワ。
 別に隠してないから言うけど、これ外せねェンよね」

 隠してないとは言え多少声は抑えつつ、袖をまくって腕輪を完全に露出させる。知識があれば、古代文明ゆかりの品であることがわかるだろう。

「ってコトで俺ちゃん好みのよさげなヤツ頼むわエリ〜」

#Moordag
(69) 2024/01/28(Sun) 4:02:11
「あはは。なんて虐め甲斐のないワンちゃん。
 ま、あたしは結構荒事が得意な方だから、
 コワイお兄さんが出たら呼んでくれればこっちが向かうわ」

こう見えて腕相撲強いんだから。
一般人範疇の相手ならどうとでもできちゃう。

「ちゃららーん。報酬は喜んでもらえたらそれでいいかな。

 正に今あたし達が奇縁で結ばれてるようなものだし、
 ええ、悔いは残らないようにってのは同感ですっ!
 やりたいこと何でも試しちゃうつもりでいるからね。

 グノウさんも、表立って言いにくいことがあれば、
 遠慮せずこっちに伝えてもらってもいいよ。
 叶えられることも、いくつかあるかもしれないし!」

【人】 栄枯 プリシラ

>>68 エリー

「あらそうだったの!
 ふふん、そりゃまあ花の魔女ですから……」

こちらもこちらで何だか気分が良さそうに。
だけど続く言葉には少し驚いた様子で目を丸くする。

「繕って頂けるならとっても嬉しいけど、いいの?
 この時期の仕立て屋さんは大変だと思うし、
 あまり無理言っちゃうのはどうなのかな〜って。

 急いで着る予定も、あるわけじゃないですしね」

聖女祭りの最中で何かあるかもしれないが、
そんな軽い気持ちで頼むのも。揺れる心の図。
(70) 2024/01/28(Sun) 8:03:11
「大袈裟、でも需要はあるかな」

ここも雪は積もるのだろうか、寒さはもっと厳しくなるのだろうか。
昔からちょっと風邪っぴきだったから、一人ぼっちにされても魔法や道具の扱いは嫌でも慣れることになったんだっけ。
一人でもこなせる様に、昔のあなたのような駆け出しを応援できるようになった自分をこれでも自慢に思ってる。愛想の悪さは治らなかったけどね。

いつからか辺りにデータのような英数字が見えはじめるようになった。
皆の視界と擦り合わせていくうちにそれが本来この世界では見えない数値として存在していることを知って。

それでもあなた達と出会った日々がゲームの世界だと、
今までの日常が非日常だと、気づいたのは本当に最近のこと。

「噂……は知らなかったわ。
 でも消えてしまうのは、そうね」

本来この世界に生きるものにとっての視点がひしひしと伝わる。
消えてしまう、もう一度繰り返しても違和感のある言い方だった。

「その通りなんだと思う。
 痣がこのままだったら私はこの世界からいなくなる。
 ……他の人も私と同じかどうかはわからないけれど、きっと」

女神の言う理に触れないだろうか、声は震えたが痛みは訪れなかった。
あなたには正直に話したい。それでも禁を破るのは怖いしあなたに天罰が狙うのも嫌だったから、言葉選びは慎重になっていた。

「アンジュの気持ちを踏みにじりたいんじゃない。
 私だって会えなくなるなんて嫌だよ!」

「だけど、……私はここに居たらだめなの」
  
「この世界から消えないといけないの」

それは死にたいという諦念でもなく。
世界の外へ行きたいという願望でもなく。
どこか切実な祈りのようにあなたへと伝えられた。

【人】 遊蕩 ディルク

>>66 プリシラ

「ああ、なら僕と同じだね」

小首を傾げる貴女に笑顔を返し、線引きには気にもとめない。
男の性格がこうであるのだからそうなるのも頷けるだろう。
仮に線引きが一人に対してのみではないとしても。


「食べるものは迷った時には今日はこっち、明日はあっち。
 でもやっぱりそれも食べたいからどれにしよう」
「悩んだ末に結局ぱぱっと済ませてしまうんだよね」

「それと、花は自由に咲くくらいが可憐で素敵だ」

態とらしく深めた笑みはやはり軽薄さが浮かぶ。
しかし愉快そうに振る舞う貴女にはそれさえも。

「話が終わった後に声をかけてくれればそれで」
(71) 2024/01/28(Sun) 9:29:30

【人】 宝石集め カリナ

誰かと似たように痣の話を努めて冷静を盗み聞きしていた。
女も露出が多い服の隙間からぱっと見で痣が見えていることはない。

しばらくじっとしていたが、エリーやアンジュ、プリシラが話しているレースの話には興味があるのかちらりと顔を向けて耳飾りを揺らし。

「…………」

無言で戻せば、盗み聞きを続行した。
(72) 2024/01/28(Sun) 9:52:20

【人】 栄枯 プリシラ

>>71 ディルク

「そうかもしれませんね!
 あれこれ手を出そうとしているうちに、
 結局最後はちょっとおざなりになっちゃうの。

 きっともっと計画的になるべきなんでしょうけど、
 その計画も上手くいかなかったりするしね」

逃げられちゃったみたいに。悪戯っぽく笑みを深める。
話してる限りでは頗る気が合いそうなものだけど、惜しむらくは好む花≠ェ全く同じものを指してはなさそうなこと。

「そういうことならもう大丈夫、ありがとね。
 流石に食事も忘れて……って訳にはいきませんし。

 ……あーあと、あれなら目移りしていても結構よ?
 花にもつきっきりでお世話しなくちゃ行けない子がいるけど、あたしはそーいうのじゃないですからっ!」

寛容なようでいて、本気で受け取っていないようにも。あなたの考えるように、まして初対面であるからにはそんなものだ。
(73) 2024/01/28(Sun) 12:22:03
「温かい宝石なんて、実用性もあるしすごく良さそうですね。より詰めることができたら冬場は儲かりそうです」

女性的な感性よりも商人的な感性が先に出てしまうのは、良くも悪くも後者の技能が伸びた影響か。
南国育ち故に寒さは少々苦手なものの、旅をするようになってからはあまり気にならなくなっていた。

――自分を含むこの世界の住人の多数は、きっと転生者の認識する『ステータス』を理解できない。
ただ何となく『こういう分野が得意』という一種の適性検査のようなものだと思っている。
それに従うも従わないも個人の自由だ。人生とはボードゲームのように効率的にあるものではない。
このようにして一人一人に人生があり、傷を作れば痛がり、不運に見舞われればこの世を去る。
件の『噂』はふわっとしているけど、ただならない事だというのは幼げな頭でも理解できていた。
我々にとっては不運で、彼女たちにとっては幸運だとしても。

「それなら私が……」

自分ならば救う手立てがある。消えることを許容しないことだってできる。
でもあなたは否定しながら、されど人生を諦めたというわけでもなく。
自分とは違う方向を見ているような気がした。一体何が見えているのか自分には分からない。

「……出来る限り、私はあなたの意志を尊重したい。希死念慮や破滅願望……とは違う気がしますけど。
 それに今すぐこの場でどうこうなんて手段は私もとりたくありません。なので今は不問にします。
 きっと気が動転しているだけなんだと思いますし……カリナさんは私の大事な友人ですから。
 何をしてでも私が救います」

それに、他の選ばれた人たちも同様ならば、救わなければならない。
自分は薬師だから。命をつないで助けるのが仕事だから。

【人】 薄荷 アンジュ

>>64 エリー
「はい。色々貰いに来る方は多いのですが、外傷で大きいのだと火傷、裂傷で駈け込んで来る方もいらっしゃいます。
 あとは解毒薬に頭痛薬、お腹の薬と内側から効能のあるものが殆どですけれど。
 一般の方以外にも冒険者を相手にすることも多いので、だんだん見慣れて来ています」
(74) 2024/01/28(Sun) 12:34:15

【人】 薄荷 アンジュ

「嗚呼そうだ。痣といえば――私も特に気にはしていませんでしたが――何か痣を通して痛みがあったり違和感がいつでもあれば仰ってくださいね。
 鎮痛薬くらいなら出せますし……症例としても気になるので」
(75) 2024/01/28(Sun) 12:36:41

【人】 仕立て屋 エリー

>>69 シヴァ
「何で呪われた装備つけてんの……
 とりあえず上着ね」

手近にあった紙と鉛筆を用意し、デザインを描く。
常人が描くのと比較して、明らかに短い時間の後に完成と呟いた。
そうして見せたのは、モノクロのロングコートだった。

「こんなのでいい?
 色とかワンポイントとかは要望聞くけど」

#Moordag
(76) 2024/01/28(Sun) 14:16:13

【人】 仕立て屋 エリー

>>70 プリシラ
「構わないよ。これくらいならすぐできるし。
 そういうスキル持ってるからね」

生地と糸を鞄から取り出して、目の前で縫製を始める。
その手はミシンのように素早く、精確に動き……みるみるうちに黒く透ける布切れは、蔦、葉柄のストールへと変わっていった。

「こんな感じで。
 今回は試作品だし、欲しいならプレゼントするよ。
 代わりに、身につけて街を歩いてほしいけどね。可愛らしい広告塔として。

 こういった服がほしくなったら、是非僕のお店『Moordag』に来てほしい。
 プリシラは美人だから安くしておくよ」

と、ウィンクをしてみせた。
(77) 2024/01/28(Sun) 14:36:25
エリーは、カリナからの視線を感じて、そちらに視線を送った。
(a9) 2024/01/28(Sun) 14:37:16

【人】 仕立て屋 エリー

>>74 アンジュ
「ふむふむ……それなら業務提携なんてどう?
 僕は患者の傷を隠す装飾を作るからさ。
 アンジュもただの薬師じゃなくて、そういう紹介……アフターケアができる薬師だって評判になれば、多くの人の体と心を救えるだろうし。
 どうかな?」
(78) 2024/01/28(Sun) 14:40:01
カリナは、エリーの視線に気づいたがぷいとそっぽを向いた。
(a10) 2024/01/28(Sun) 15:02:56

【人】 薄荷 アンジュ

>>78 エリー
「なんと魅力的なご提案。よろしければ是非お願いします。
 多方面での評価を得られれば私としても助かるので……ご紹介する形で繁盛できればお互いに良いこと尽くめですね。
 エリーさんは良き人柄、良き商人です。よろしくお願いしたいです」
(79) 2024/01/28(Sun) 15:25:09
祭りの賑わいで隠された裏側。
聖女の祝福を賜った証である聖杯の形の痣を、静かに撫ぜる。

「聖女様のお気に入りになるのは大変だね」

他の参加者にも現れた痣を光らせ、祝福をより強いものとする。
それが聖女から自分たちに与えられた密命だ。

「……そっちはどうかな?やりきれそう?」

【人】 寡黙 エミール

「商人に冒険者に……」

色々居るものなんだな……と感慨に耽りながら周りを見回している。
男性も複数いるが、何人か出て行ってたから少しだけ居心地悪くなってきた気がする。
(80) 2024/01/28(Sun) 15:43:25

【人】 小悪魔 ロキ

「症例って言われると、痛みが出ればまるで病気みたいだ。
 聖女様の祝福を賜った証のありがた〜い痣なのにねえ?」

皮肉のように意地の悪い言葉を悪魔は軽く口にしつつ。

「痣が出ることがそもそも珍しいことみたいだし。
 今までそんな話も噂も、聞いたこともないけど」

「もしかしたら、今回は物凄く痛むかもしれないし。
 その時はよろしくね、かわいい薬師さん」
(81) 2024/01/28(Sun) 15:50:34

【人】 仕立て屋 エリー

>>79 アンジュ
「それじゃあ是非」

あなたに右手を差し出した。握手を求めて。

「まずはアンジュのお店に行ってみたいな。
 僕もいくつかほしい薬があるし。
 ……あと、すぐに人を良き人だなんて信じすぎるのは危ないよ。
 アンジュみたいに可愛い子を騙そうとする悪い男は沢山いるだろうからね」
(82) 2024/01/28(Sun) 15:56:42

【人】 寡黙 エミール

「…………角……」

あれは魔族か。
魔族でも聖女の祝福を受ける事があるのだな、と。
祭りは数年に一度あってるとはいえ、前例はそう知るものでもないため物珍し気だ。

――というより。
なんかどっかで見たことがある気がする……が、全く覚えていない。
(83) 2024/01/28(Sun) 16:00:22

【人】 飄乎 シヴァ

>>76 エリー

「遺跡探索してて進むのに要るっぽくて装備してたら
 最後の部屋で外せなくなってンたワ、罠が過ぎる〜」

「ってか早ェンよ、昔の100億倍早くなってるくね?
 さっすが気分で営業時間変えてもヘーキなとこの
 大将なだけあるワ、よっ若旦那!!」

 そんなふうに一通り囃し立ててから、改めて紙を見やった。

「え〜っとォ。…うん、俺ちゃんも好み変わってねェし
 言うことナシでバッチリだワ、さんきゅーエリ〜!
 取りに来るンは明日とかで良さげ?」

 支払いは言い値でされることとなる。相場からかけ離れすぎた額なら流石にツッコミが入ったかもしれないが、ジョークでなくあなたが吹っ掛けることもないだろう。

#Moordag
(84) 2024/01/28(Sun) 16:00:48

【人】 小悪魔 ロキ

>>83 エミール

「ん〜?」

物珍しげな視線に気付きそちらを向けば、何か気付いたようで。
悩ましげなあなたの表情を他所に悪戯っぽい笑みを浮かべてすぐ近くまで寄ってくる。

「もしかして〜……ボクに惚れちゃった〜?」

あなたをからかうように冗談めかしてそんなことを尋ねる。
(85) 2024/01/28(Sun) 16:28:09

【人】 栄枯 プリシラ

>>77 エリー

「わ……すごい!そうね、スペシャリストならそれはそう!
 
 あたしも良く知ってる植物くらいはそうできるのに、
 どうしてか思い当たらなかったわ。便利〜!」

森住まいが長いからか、不思議な力がまるでほんの限られただけのモノのように思い込んでた。そんなわけないのに。

それこそフォーマルなドレスに合いそう!
ステンドグラス越しの光に透かして、それから抱きしめる。

「任せて、こんないい物ならきっとすぐにお代以上のお客さんを来させちゃいます。あたし自身も負けてられないな。着飾られる華として恥じないようにしていなくっちゃ」

「ありがとね、エリーさん。
 何かあれば是非、お買い物に行こうと思います」

美人だから、という褒め言葉に気を良くしていたり。
(86) 2024/01/28(Sun) 16:39:26

【人】 薄荷 アンジュ

>>81 ロキ
「お、おぉぉ。聖女様に賜りし証を侮辱するような意図は無かったのですが。
 診たことのない作用が現れると流石に気になるサガと申しますか……」

意地悪なロキの声にぷるぷると瞠目して委縮した。

「だからこそ気になるもの、なので。
 ……はい、その時は是非いらしてください。それ以外のことでも何かあれば相談に乗りますので」
(87) 2024/01/28(Sun) 17:58:23

【人】 薄荷 アンジュ

>>82 エリー
差し出された手を握って返した。商談成立の握手の瞬間はちょっとだけ息を呑む。

「分かりました。入用のお薬も教えていただければ見繕います。
 お時間がある時でしたらいつでもご案内しますので……といってもここでは露店形式ではありますが」

ちゃんとした土地と店を持って構えるのは、資金も何もかもが足りない。
とはいえ店先にならば多様な薬を置いているから、来ていただく方が都合が良かったりもするけれど。

「物はともかく人を見る目は……これから鍛えることにします」

 素材の品質を見極めるために目を肥やしたけど、悪人にのせられたことは今まで無かったから。
 そうならないように気を付けたいものだ。
(88) 2024/01/28(Sun) 17:58:39

【人】 仕立て屋 エリー

>>84 シヴァ
「こんだけやってればスキルでちょちょいのちょいだよ。
 ていうかよくそんな遺跡に入ったね……」

呆れるようにしてから、あなたの反応を伺う。
うん、想定通り。とりあえずここは……

「即金で5000万G……って冗談だよ。
 明日までなら素材も考えれば結構高いし15万ってとこかな。
 特にオプションはなしでしょ?」
(89) 2024/01/28(Sun) 18:14:01

【人】 仕立て屋 エリー

>>86 プリシラ
「あんまり見ないだろうしね、こういうスキル。
 持ってる人は部屋の中で縫製してるだろうから」

所持しているのが露見すると、まぁ間違いなく馬車馬のように働かされるだろうし、スカウトなどもあるだろうし。
自分の店を持っているからこそ披露できるスキルだ。

「その華が咲いたような笑顔で歩いてくれたら一日でお代以上のお客さんが来てくれそうだよ。
 地図で言うならこの辺りだけど……街には慣れていないんだっけ?
 案内した方がいいかな? 途中でナンパされても困るしさ」
(90) 2024/01/28(Sun) 18:18:59

【人】 仕立て屋 エリー

>>88 アンジュ
「薬に関しては個人情報だから後でこっそりね。
 露店には……いつ案内してもらおうかな。
 アンジュの都合のいい時でいいんだけど。
 僕の店は僕の気分次第で開け閉めしてるし」

常連になるかもしれないし、そうでなくても提携先なのだから……できるだけ早めに行っておきたい。

「ま、悪人が出たら教えてよ。
 追い払うくらいならしてあげるから。
 変な契約とか結んでもまぁ……なんとかできるし」
(91) 2024/01/28(Sun) 18:22:24

【人】 小悪魔 ロキ

>>87 アンジュ

「研究熱心だねえ。
 ボクが頼りにするときも安心できそうだよ」

委縮されようとも特に気にするような素振りもない。
あなたの言葉と姿勢に関心したかと思えば、じろりと眺めて。

「そんな薬師さんに、ひとつ面白い話があるんだけどさ──」

ずい、とあなたに耳打ちするように身体を密着させて──
(92) 2024/01/28(Sun) 19:21:59

【人】 小悪魔 ロキ

>>87 >>92

何かを囁いたかと思えば、すぐに身を離して不敵に笑う。

「あくまで噂、だけどね?」

「信じるか信じないかはキミ次第さ、なにせ悪魔の言葉だもの」
(93) 2024/01/28(Sun) 19:27:21
「言うと思った」

あなたの体に触れようと手を伸ばしても空を切るばかりで。
あなたの心に触れようと言葉を尽くしても木霊するばかりで。
虚像をすり抜ける刺すような冷気を感じているのはきっと私だけ。
ひとつ。またひとつ。
一緒に居れば居るほどにすれ違うような気がした。
そのどれもが劇的なひとつでなくとも、積み重なって隔たりを生み。
そうして何者も入る隙の無かった筈の距離は、一人分よりも広い空虚が占有してしまった。


それでもか細い糸を切らないで居るのは、あなたと二人きりの時間が女にとって孤独のどん底だったから。
あなたは世界で祀られる聖女だけれど、私の世界はあなただけだった。


──思う。
あなたと私は『ずっと一緒』だと祈った言葉は置き去りにしてきて良かったのだろうか。
なんて。帰るのを望んでいるのは私の方なのにね。

「一緒に?リッカってそういうことできるの?」

無邪気な言葉に大きく首を傾げた。
毎度のことながら今回は更に突拍子もない。
時間だとか、他人の目だとか、そもそも何をすれば良いのか。
疑問は尽きない。
だからだろう。また"いつもの"だと先入観が本当に無邪気か判別させなかった。

「はあ……私が考えることじゃないよね。
 リッカだったら何でもアリなんだろうし。
 いいよ。一緒に行こう」

疑問を隅に置けばあっさりと了承。
誘いそのものは断るつもりは無かった、というよりは諦めていた。
無意識にまるで頭を撫でるかのように持ち上がりかけた腕が止まってだらんと垂れた。
たとえ相手が正真正銘の聖女でも子供のお願いには弱いのがファリエという女だった。

【人】 薄荷 アンジュ

>>91 エリー
「勿論です。こっそり教えていただければ問題ないので。
 そうですね……まだ祭り開始まで日数はありますから……明日適当なタイミングで来て頂いた方が良いかと。
 薬屋はそれほど人が来ることはないと思いますけど、本格的に始まる前にしておきたいので」

こうして店同士の繋がりがあれば、エリーの店や商品を買うことも相応にあるかもしれない。
持ちつ持たれつとはかくあるべきだ。

「頼りになりますね。未熟な身ですがそうならないようにしたいところですが……本当に困った悪人と契約を交わしてしまったら頼らせていただきます」」
(94) 2024/01/28(Sun) 19:48:27

【人】 白昼夢 ファリエ

>>59 エミール

「お構いなく。わざわざ隠してるのをまた包帯巻きなおすのも手間でしょ?
 あなたがそこに在るっていうなら、私にはそれでおしまいです」

深く追求はしなかった。
たとえ嘘だとしても構わないと思う。
どこに痣が刻まれていようと、結局聖女に祝福されたという事実は覆らない。

「はい。教会に呼び出されるなんて初めてでこんなに簡単に終わると思っていなかったから、今日は1日お願いしていますよ」

人里離れた森林のような凪いだ瞳に優しさを見て取る。
明るく愛想を振りまく訳ではないけれど、子供たちに注がれる確かなそれは何度も見てきた。
どうやら、己の事を気遣ってくれているらしいことは伝わってくる。
子供のことよりも自分自身のことを考える時間を用意してくれる、のだろうか。
確かに今一人になって思考に耽っても生産的な結果になるイメージが浮かばないのは事実で。

「それじゃあ後で連れて行ってもらいましょうか。
 いつも通りに戻るために」

見慣れた物分かりのいい子供のような微笑み携えて。
ひとまずはこの状況にひと段落つけられそうに見えた。

「──もちろんあなたの奢りですよね?」
(95) 2024/01/28(Sun) 19:55:34

【人】 薄荷 アンジュ

>>92 >>93 ロキ
「……? はい」

首を傾げていると、あなたの身体がすぐ傍にあった。
小さな足が瞬間的に後ずさろうとして……囁かれた声に停止する。

「……うわさ、ですか」

どこか引っかかりを覚えて肩を窄めた。
困惑を浮かばせてあなたの眼を見ていた。
(96) 2024/01/28(Sun) 19:55:37

【人】 白昼夢 ファリエ

「この痣ってただのしるしなんですよね?
 祝福なのに聖女様がそんな風に施すとは考えたくないです……」

また嫌な想像をしてしまった。
憶測でしかないのだから、聞きたくない情報は遮断できたら問題ないのだけれど。
女はそこまで器用ではない。
(97) 2024/01/28(Sun) 20:00:04

【人】 遊蕩 ディルク

>>73 プリシラ

「本当にその通りだ。花を愛でるのも人生ってのも難しいものだね」

最も、この男がこれまで計画性をもって行動していたかは不明だ。
笑みの深まる貴女の瞳を覗き込むように見つめる。

「……ああ、今日は貴女という花に夢中だからね。
 目移りは明日以降に、それじゃあ行こうか」

仮に目移りしたとして、その花がこちらを向いてくれるかどうか。
それならば今こうして向いてくれる花へと手を伸ばす。
代わりではないとはいえ、遊びであることは明白だ。

ある意味では気楽にいられるのかもしれないが。

教会の扉へと向かい開いて、貴女に先に出るよう促す。
その姿を見届ければ男もまたこの教会を後にするだろう。
(98) 2024/01/28(Sun) 20:11:36

あなたの前に姿を見せるようになって幾年。
無邪気に振る舞い笑う聖女。
けれど、その手を求めたことはない。

今も同じ。
1度持ち上がりかけたその手に疑問を抱くこともなく。
ただあなたがその提案を
受けて
くれたこと。
それがどうにも嬉しいようで、やんわりと目を細めている。


―――この世界をつくりあげた聖女。
望めば何だってできる。
 だけど、ただひとつだけは叶わない。


きっと造作もないのだろう。
あなたが誰にも不審に思われないように、ともに祭りに参加するのなんて。
決して夜しか姿を見せることのできない聖女ではないのだ。

ではどうしていつも夜にしか姿を見せないのかなんて。
その答えを知るのもまた、この聖女当人だけ。

 


「 …… ファリエ 」

「 絶対 、やくそくよ ? 」


鈴の鳴るような声がいう。
だからと絡めるための指が持ち上がるでもなかった。
そんなものを絡めずとも、交わしてしまえばそれは約束に変わりない。
……そしてあなたは、この約束に応じてくれると思っている。
"デート"を承諾してくれたのと、同じように。



【人】 仕立て屋 エリー

>>94 アンジュ
「それなら明日ね。
 待ち合わせはここにする? それともどこか……
 そうだね、飲食ができる場所とかでもいいよ」

トントン拍子に話が進んで、エリーもどこか機嫌がよさそうだ。

「うん、少し困ったくらいでもいいからね。
 店舗を持つ先輩として、アンジュがいい腕なら是非店舗を持ってほしいしさ」
(99) 2024/01/28(Sun) 21:16:01

【人】 番犬 グノウ

「……これは」
「………聖印と呼ぶには容赦がなく」
「………烙印と呼ぶには優しすぎる」

自分の刻印があるであろう顎の裏を機械の指で撫でながら言う。自分で確認することはできない、装甲の薄い致命の場所に浮かぶものかとも思っていたが、それならば人の身なら背中か胸に浮かぶはずでもある。

「…………どの道、生身では」
「……刃で殺ぎ取ることも容易ではなかろう」
「………影響がはっきりするまでは」
「……………希望的観測をするしかないだろう、な」
(100) 2024/01/28(Sun) 21:41:15
「魔女ちゃん頼りになるぅ。番犬お役御免だぁ」

もうこうなったら三頭身くらいに自分を改造して、
使い魔とかマスコットポジション狙っていくしかねえ!

「表立って言いにくいこと。
 ねえ、魔女ちゃん、生活音と思考から判断して、
 もしかしたらだけど今、
 早速誰かとデート始めようとしてない?」

【人】 薄荷 アンジュ

>>99 エリー
「分かりました。でしたら……商業通りにカフェがあるので、そちらでも良いでしょうか。場所はここから――」

そう続けてカフェの場所をあなたに伝えた。

「信用も資金も足りていない若輩ではありますが……そう言って頂けるのは嬉しいです。私は良い先輩に恵まれました。
 期待して貰えるくらいには、頑張りたいです」
(101) 2024/01/28(Sun) 21:54:02
女にとってそれは然程特別ではない。
特別な関係だからこそ、普通。
まだ変わらないでいる部分はあなたの望む言葉を紡ぐことができた。
紡がれた細い糸が結び目をつくる。

「うん。約束よ」

もう腕を上げることもない。
簡単な提案は簡単な口約束で済ませた。
まるで念押しのような言葉にも聞こえて違和感を覚えつつも。
女は聖女とともに祭りを楽しむこととなった。

教会に呼び出された日に、祝福を受けた者たちの中で女は思い巡らせていた。
果たして彼女には望みというものがあるのだろうか。
女は望みがあった。
時間とともに変化しつつも、望みをあなたに投影してきた。
世界にそれができるにはあなたしか居なかったから。
人間らしく自分勝手に傍に居た女は、あなたに感謝する気持ちも皆無じゃない。

あなたの考えを問うた事は今まで無かった。
一方でいつもこうして密やかにパズルを組み立てるような時間で代替する。
どうして己のところにだけ現れるのか。
信仰心に篤い者は他にも数えきれないほど居る筈。
全能の聖女の気まぐれなのか。
それとも満たされる何かを求めているのか。
ちっぽけな人間の尺度でしか図れない女にとっては、そんな思考も堂々巡りになるばかり。
約束の日まで結局いつものように、まあいいかと不揃いのパズルを放り出して終わった。

「あっはは、まさか!
 ちょっと遊びに出かけるだけだよ。
 別にお互いに何も本気じゃないでしょうし」

「……それと……もしおませな妖精でばがめをするようなら、
 今からでも強めに引っ叩きに行くけど?」

生活音と思考ってどこまでわかっちゃうのかな?
揶揄されることよりそっちが気になる乙女心。

「ヒェ!! 嘘です親し気に出て行った感じ見てました。
 実際通信してる内容しか聞こえてきませんが、
 念のため俺様ちゃんオフラインモードに移行します!
 魔女ちゃんSir!」

直接打撃が飛んでくる距離ではないのに、
この身体になってから久しく感じたことない看破到来。
来世は蛙かもしれない。蛙化男子。

「ま、こっちもデート中だからお互い様だし、
 明日には俺様ちゃんバラバラに分解されてるかもしれないから。
 その時は組み立てよろしくって言いたくて」

そのとき二人で組み立ててくれたら早いなって。

【人】 仕立て屋 エリー

>>101 アンジュ
「わかった、それならそのカフェにしよう。
 時間も任せるし、なんなら朝から待ってようか?」

冗談交じりに言って。

「うん、素直なのはいいことだと思う。
 僕はアンジュの味方だから、いつでも頼ってね」
(102) 2024/01/29(Mon) 0:43:32

【人】 薄荷 アンジュ

>>102 エリー
「ありがとうございます。あ、朝から待っていただかなくても大丈夫ですけど……ああでも、露天への案内やお薬の事を考えたら早い方がいいので、朝の方が合理的かも。うん……それでお願いできれば」

冗談だろうとは思ってもそう真面目に返してしまう。大人相手というのもあるけど、礼節あってこそ商人たるものだから。
そこへ真面目な考えに接続してしまうのもユーモアがない、と自認している。

「は、はい。なにとぞ、よしなに!」
(103) 2024/01/29(Mon) 1:28:59

【人】 仕立て屋 エリー

>>103 アンジュ
「ん、それならまた明日の朝に。
 今日はここで同じ境遇の仲間と交流でも深めようか」

教会に残る人々に視線を向けて。
(104) 2024/01/29(Mon) 1:56:47

【人】 飄乎 シヴァ

>>89 エリー

俺ちゃんってば男の子で冒険野郎だからサ…。

 冒険者ってそんなモンでね? とりま俺ちゃんはそう〜」

 一瞬カッコつけたポーズをしたが、すぐにやめていた。彼の思うカッコ良さは長く保ち続けられないので。
 彼は観光目的でなく、わざわざ装備を整えて寒さの厳しい北に向かうような人間だ。こうして好奇心によるところと言われても頷けるだろう。


「えっっびっくりしたァ〜〜、泣く泣くキャンセルして
 金貯めるのからのスタート考えるとこだったじゃんね??
 賭けで稼ぐにも限度はあるンですよ? も〜〜〜!!」

 ジョークに対し、俺ちゃんライト層の信者なんだからね?とかなんとか呟きつつ。カウンターに硬貨6枚でピッタリの額を置いた。

「オプションなしオッケ〜、キリ良くて払いやすいワ。
 …ちな店閉まるまで居座ったら邪魔ァ?」

 彼の用事は一通り済んだもので。これはあなたの希望を窺っての言葉だ。
 仕事に集中したいようなら大人しく帰るし、もう少々程度だけ話すことがあるようなら言った通りに居座る。積もる話がありそうなら店が閉まるまで待つつもりだ。


#Moordag
(105) 2024/01/29(Mon) 4:45:25

【人】 栄枯 プリシラ

>>90 エリー

「そうですねえ。大抵は法が守ってくれるとはいえ、
 イヤ〜な圧力をかけられること間違いなし。

 でも、能力にしろ見た目にしろ……並大抵のナンパについては心配いらないわ。こう見えて結構腕力強いんです、あたし!」

ましてや今は丁重に扱われるべき痣持ち。
下手なことをする人なんてそうそう居るはずもない。

「……とは言ったものの、街に慣れてないのはそうで……
 まっ、流石に迷っちゃうまではないと思うから、
 やっぱりお手を煩わせる訳にはいかないかな。

 代わりに、と言ってはアレですけど、
 何かオススメの屋台や場所があったら教えてくれませんか?」

到着してから程なくして神官様に呼ばれたものだから、
腹拵えすらもまだ済ませていない。一大事。
また地図なり方角なりを指して適当に示してくれれば、
早速後でひとつひとつ巡ってみるつもりだ。

「このストールを身につけて目一杯街を回るんですからね!
 それが済んだら確認も兼ねて、仕立て屋さんに遊びに行くわ」
(106) 2024/01/29(Mon) 6:11:56
「滅多な冗談言うものじゃありません!
 びっくりしちゃったでしょ〜?
 魔女のプライベートは素敵な秘密が多いんですよ」

まるで春麗かな調子。
それでも萎凋の力を扱う魔女となれば、
寒気を送り込むことなど容易い。のかもしれない。

「えっ、分解されちゃうの?
 野暮用で古代文明や遺跡のこと学んでるとはいえ、
 例えばオートマタとかのことはちんぷんかんぷんよ?」

単純な仕組みだといいけど。
専門は植物なのに何だか金属っぽい頼み事が舞い込むこと。

【人】 寡黙 エミール

>>85 ロキ

「…………」

「…………は?」

一瞬。
誰に言っているのかとあたりを見回したが誰もおらず。
自分のことだと分かれば素っ頓狂な声を一つ。

「…………、惚れてはない」
「神殿にいる小悪魔は珍しいと思っていただけだが……なんともないのか?」

神聖な力に影響を受けたりなど、そういうあれそれはないのかと。
少し、どこぞにあった物語を読みすぎな気はしているが実際の所の影響など知らないので問うて返してみた。
(107) 2024/01/29(Mon) 7:51:43

【人】 寡黙 エミール

>>95 ファリエ

「……自分にもある痣を見ても面白くはないだろうしな」

こくり。
変わらぬ表情で一つ頷く。
ただ巻いているだけなので特に手間というわけでもないが、求められなければ見せる趣味もなかった。

「ならわざわざ連れてくる必要もないだろ、……アンタだけでいい」

子供を神殿の何処かに待機させているなどと言われたら共に連れて行くつもりではあったが、そうでないならたまには子供抜きで息抜きをするのもいいと思う。
孤児院の大人たちは皆、自分たちの時間というものを持っているようには見えていなかったから。

聖女に選ばれた。そんな同じ境遇を持ったのだから、そういう話をするのもいいだろう。
何にせよ、子供の前であれそれと話をするつもりもなかったから丁度いい。

「……わかった。
あまり高い店には連れて行ってやれないが……それでも良ければな」

――流石に、男の自分から誘っておいて奢らないほど、甲斐性がないわけではないらしい。
(108) 2024/01/29(Mon) 7:59:52
ダーレンは、眼下の景色を見ながら、自らの鎖骨あたりに浮かんだ痣を指でなぞった。
(a11) 2024/01/29(Mon) 14:43:05

「……こんなこと言ってるのに、私を救ってくれるの?」

大事な友の目的は痣を光らすことではなく救うこと。

「ごめん、正直仲違いするのが怖かったから。
 そんな風に言われると、やっぱ嬉しい。
 言ってることぐちゃぐちゃだよね」

その意思を汲むには私は自分の意思を曲げられず、
否定し拒絶するにはあなたの心が酷く純粋に見えてしまっている。

「私は……」

私が救ってほしいのは。
本来此処に居るべきだった子。

一先ず大きく息を吸ってから片手をあなたに伸ばしてその手に触れようとする。

「皆が私と同じかはわからないけど。
 似たようなことを考える人はいるかもしれない。
 むしろ、救いの言葉を無視して攻撃してくる人がいるかもしれない」

「だからその……情報、共有とか。
 出来る限りで、私もあなたの救いの手助けをさせてほしいの。
 痣が光らせる覚悟は今の自分にはないけれど、一人で頑張らせるのも嫌。
 ……虫がいいかな……?」


くすり、と。
笑んだ聖女は、くるり。その身を翻す。


「 ――― ほんとうに たのしみ! 」


無邪気そうな声が鳴って。
次の時にはすう、と空気に溶け入るように消えてゆく。
本当にあっという間に、
その姿はその場からいなくなっていた。




「 またね 、ファリエ 」


姿なきまま、その声だけがあなたの耳へと届く。
それを最後に、聖女の気配はどこからも消えてしまっていた。

夜更けの街。
凍えそうな冷たい夜だけれど、この日雪は降らなかった。
ただ、寝入る子どもたちから、すやすやと小さな寝息の音だけが聞こえているようだった。

【人】 仕立て屋 エリー

>>105 シヴァ
「はいはい、男の子は大変ですね〜。
 子って歳でもないだろうに、もう」

適当に流して、客の様子を見る。
一通り見た感じ、もう問題ないだろう。

「好きにすれば。
 鍵閉めとか残った客の接客とかはスタッフに任せてもいいから、僕はもうあがれるよ。
 あとの作業は閉店の札出すくらいだね」

オーダーメイドで注文を聞く必要がある客はいなさそうだ。
既成の衣装の丈を合わせるくらいならスタッフでもできる。
会計所から閉店と書かれた札を取り出しながら言った。

#Moordag
(109) 2024/01/29(Mon) 19:53:05

【人】 仕立て屋 エリー

>>106 プリシラ
「へぇ……人は見かけによらないんだね。
 どっちにしても、僕が勝手に心配してるだけだから」

腕力なんてなくても人を無力化する手段があるのはそうだ。
魔法なり、技術なり、道具なり……なんでもある。
けれど、最も手軽な腕力という手札を持つのなら実際に心配無用なのだろう。

「別に気にしなくてもいいのに。
 おすすめの屋台は……好みの味にもよるかな?
 辛いのならここからずっと行ったところにある火吹き亭が出してる屋台がおすすめだし、
 甘いものが好きなら西の通りに色んなのが集まってるし……
 プリシラはどういうのが好きとかある?」

なんて聞きながら、色々な屋台を教えていく。

「食べ歩きでもし服が汚れたらすぐ綺麗にするから、気兼ねせず好きな食べてきてね。
 汚れを落とすのは得意だから。待ってるよ、お店で」
(110) 2024/01/29(Mon) 20:00:41

【人】 白昼夢 ファリエ

>>108 エミール

「はっきり言われるとなんだか……変な感じ。
 こんな事件でも無いと、私達って食事をすることも想像できないというか。
 あなたもそう思いませんか?」

無論これからそういう会に赴くのでもないのだけれど。
物心ついてから孤児院に根を張っている藻女と気まぐれで子供の面倒を見に来るあなたとだなんて。
ボタンを掛け違えるような、可笑しさを覚えてしまう。

「いえいえ十分です。お言葉に甘えて」

そうは言いつつもちゃっかり奢りの現地は取って笑みを深めた。
言い方が少し意地悪だっただろうか。冗談のつもりだったのだけれど。
それから背で手を組んでその場での話は切り上げただろう。

適当に時間を潰すだけでも、ある程度は落ち着ける。
きっと、突然の事が多すぎて呑まれていたのだ。
友人と呼べるほどの間柄でもないけれど、顔見知りであれば多少は日常を意識する手助けになる。

いつ振りだろうか。
子供の相手をしない時間を独りで費やさないのは。
暫し教会の大きな女神像に何かを訴えるような視線を向けていた。
(111) 2024/01/29(Mon) 22:03:25

【人】 飄乎 シヴァ

>>109 エリー

「エリーだって男の子じゃん??
 男はジジイになっても男の子なんだってェ〜〜!
 この感覚わからん? くっ、これがジェネギャか…」

 ジェネギャではなく元々の感性の違いである。彼はあなたを男性だと思っているが、あなたが本当に男性だったとしても同じやり取りをしていたに違いない。
 彼はあなたが故郷を出奔した理由のひとつが、服飾は女の仕事と蔑まれ続けたからだと勝手に思っている。


「そォ? ん〜じゃこのまま
 オススメの屋台くらいはご紹介預かりますかァ〜!」

 そうして町へ繰り出せば、彼は屋台ひとつごとに何かしらの酒も購入していた。量に呆れられてもなんのその。笑い飛ばして終始楽しげな様子だっただろう。
 誰に聞かれても困りはしない、他愛のない話をいくらかして解散の運びとなったのだった。


#Moordag
(112) 2024/01/29(Mon) 22:18:40

【人】 飄乎 シヴァ

>>110>>112 エリー

 翌日には彼はきちんと店に足を運び、ピカピカおニューのコートの出来に大変満足をしていた。
 惜しみない称賛ついでに勢いで愛してるワだなんて言っていたが、今日の会話の流れとそう遠くないテンションで軽く流されていたに違いない。
 彼があなたを女性と思っていたのなら出なかった言葉だ。


「聖女様の祝福受けた奴が
 買ってくれたとかって結構な箔になンじゃんね?」

 バチバチに広告塔になる気満々の彼に、やり過ぎ厳禁と嗜める一幕があったかもしれない。

 ごく軽い別れの挨拶を送り合えば、何事もなく見送り見送られていたことだろう。祭りはまだこれからだ。

#Moordag
(113) 2024/01/29(Mon) 22:21:41
「カリナさんは別に、たぶん……悪いことをしているわけではないでしょうから」

何か理由があってそう言っている。
勢いだけじゃなくて、何かがあるからそう口にしている。
言えないけど抱え込んでいるものがあるのは伝わった。

――勿論、神託を戴いたからには使命は果たさねばならない。
少しだけ、自分勝手な順序を付けるだけ。
気落ちする彼女の手が自分の手に触れられた。
あなたよりも色濃い手は未熟で細いはずなのに、あなたの手は自分よりも小さく見えた気がした。

「……それは、そうですね。何かがあって荒事になっては私に勝ち目はありませんから。
 あの中には戦闘に慣れた人もいますから、カリナさんの言う通り情報が欲しいです」

あなたを利用する形になるけど、願ったりかなったりだった。
一人でも多くの情報提供者がいれば救う人がより増やせる。
――それは一方的で、優位なものだけど。

「そんなことはありません。お力を貸してくれるのなら百人力です」

あなたに触れられた手にゆっくりと自分の手を添えて、小さく微笑んだ。

【人】 寡黙 エミール

>>111 ファリエ

「それはまぁ。……確かに」

こんなことでもなければ孤児院で会うくらいで、しかも互いに子供と接しているからそんなに多く話をしたりしない。
そもそも、誰かを食事に誘うなんてこと自体ほとんどしたことがないから、想像できないのは当然かも知れない。

――それ以前に。
ルフトには買い出しに来ることはあっても遊びに来ることはほぼない。
買い出しついでの食事くらいはとるが、女性が喜びそうな店などとは縁がない。
さて、どうしたものかと考えてはみたが、気取ったところで仕方ないかと考えを切り上げて。
他愛のない話をしながら強張った緊張をほぐしていっただろう。

ふと、そんな折に女神像を見上げる様子を見て、こてりと首を傾げたのはここだけの話だ。
(114) 2024/01/30(Tue) 1:20:19
「えー、でもカワイイ女の子とテレパシー繋がってさー、
 二人の秘密共有してぇとかなったら、
 俺様ちゃんも男の子としては
 期待していい場面だって思ったんだけどなー。
 おかしいなーフラグどこだろう」

ワンチャンあると思ったんだけどなーワンチャンだけに。
オーケーオーケー、そういえば"魔女"という生き物は"秘匿"で強くなるんだっけか。

「いや、今のとこ大丈夫だった。
 むしろこっちがバラバラにしちゃうかも。
 オートマタはちんぷんかんぷんでも、
 人間については多少理解あるから
 バラバラにしても治せたりしちゃう? 魔女ちゃん」

今相談されてることを一番荒っぽく解決しようとしたら、
目の前に居る"彼"、バラバラになっちゃう事態なんだよなー。

【人】 栄枯 プリシラ

>>110 エリー

「ふふ、勝手ならお好きに。
 絶対に大丈夫なんてことはないから、
 油断しないでいるってのは大事なことよね!」

自分に身に関わることだというのになんとまあ呑気な。
冒険者、まして魔女というならばどうしても身の危険について疎くなってしまうものなのかもしれない。

「好きかあ……辛い物も甘い物も気になるし、
 でも美味しければ好きってのは提案する側は困りますよね。
 あまり重くないものがいいってくらいかなあ、
 折角の聖女祭り、色々あれこれ食べてみたいです」

お祭り気分、ある程度は免罪符になるとはいえ、
太っちゃうのもできれば避けたい。
意見を交えながら教えてもらったお店を記憶。

「服を汚したり破いちゃったりしない自信はあんまりないから、もしその時になったらお願いしますね……」

元よりそそっかしいタイプな自覚はあるもので。
服を気兼ねすることなく遊びまわれるのは有難いことである。
(115) 2024/01/30(Tue) 10:29:15
「ないない、詩人の唄の聞きすぎですよ。
 テレパシーができるからといって、
 相手が秘密を守る保証なんてないじゃない。

 お花に内緒話する方がよっぽどいいわ!
 或いは、もっと好感度が上がったらどうかしら」

今はあからさまにノーチャンらしい。
秘め事、お呪い。魔女がそういった類に強いのは違いなく、
頗る呑気そうに見えて、魔女の自称は伊達じゃない。

もしかしてもう荒事に巻き込まれてる?

 ……生き物ならまだ手に負えるかもですけど、
 人間がバラバラになったとき必要なのは、
 魔女の手じゃなくて聖職者たちの祈りだと思うわ」

蘇生にしろ葬送にしろ、だ。

「間に合うならすぐ向かうけど、大丈夫かな。
 できればあまり無茶しないでほしいのだけれど……」

賑わいに満ちた大通り、眩しく照る陽の影の裏通り。
小路の入り口から垣間見える人通りに向けていた眼差しを、漸くそちらに向け直す。

「……やるしかないんでしょう。そうしないと、――ほかの人を貶めないと、私たちは帰れないんだから」

ロキに返すその口調に、挨拶の時の気弱な様子はあまりない。
どころか、似付かわしくないようにすら思える敵意すら滲んでいた。

「…………。ずっとずっとそうしてきた貴女には、あんまり躊躇いとかないんでしょうけど」

【人】 小悪魔 ロキ

「そんな……あんなに熱い視線を送ってきたのに……?」

まさかそんなはずは。
惚れてはいないと返す言葉に、わざとらしく大袈裟な態度を取りつつ。

「ああ、それはもう、聖女様のお墨付きだもの。
 ちょっとピリピリするくらいで、この通りさ」

何ともないとアピールするようにピースサインを作る。
影響はあるものの、大した程ではないのかもしれない。

「あの痣がなくなったら蒸発しちゃうかもだね」

そんなことをけろりと口にして付け加えている。
(116) 2024/01/30(Tue) 20:05:10