人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
ガイオが無残な姿で発見された。

伝承は真実だった。異形の刃を持つ魔物“人狼”は、確かに存在するのだ。

もはや村人たちに猶予は無い。早く人狼を見つけ出し、処刑しなければ。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ない……。

幽界の歪み
突如として空間が歪み、この世とあの世の境界が曖昧になってしまった! 今日に限り、生者も死者の声や姿をハッキリと捉える事が出来るだろう。

現在の生存者は、エリカ、黒眼鏡、フィオレ、ニコロ、アリーチェ、テオドロ、ルチアーノ、リヴィオ、エルヴィーノ、ネロ、ヴィットーレ、カンターミネ、ダニエラ、ヴィンセンツィオ、ダヴィード、ペネロペ、ニーノ、ロメオ、イレネオの19名

人目も殆どないような頃、三日月島のとある観光案内所に、
が踏み入った。

それは怒号を伴うものだったかもしれない。
もしくは密やかに遂行されたものだったかもしれない。

兎角この店の責任者のガイオ──ノッテファミリー・メイドマンの彼が、
踏み入られた事に文句を言ったのは確かな事実だ。
こんな強行をされる謂れはないと。

程なくしてヴェスペッラ中の人間が知る事になる事実を、
彼らは一足先に知るところとなった。


『反社会組織取締法』


あるとしたら程度のもしも話で、実現は遠く、それももっと緩和されて施行されるだろうと噂されていたものが、強固な効力を持ったまま施行された。
反社会組織──とりわけ、マフィアが関わっているとされれば、
逮捕状の必要なく逮捕が可能であると。

「この法は、正当な手順を以って施行されたものだ」

ヴェスペッラ警察署長代理、ナルチーゾ・ノーノ氏は記者の取材に対して言う。
事実、この法は施行に必要である過程のすべてをクリアしていた。
氏を通して行われた、アリソン・カンパネッロ女史からの多額の献金は、
この法案の速やかな成立の為の大いなる援助となったのだった。

彼女がマフィアの排除を望む資産家である事を知る者は、直接交渉のある署長代理以外にどれだけいるだろう。皆無ではない故、可能な者はきっと知る事が可能なはずだ。それでも情報は殆どないようなものだが。
 
(n0) 2023/09/14(Thu) 21:05:06



天のお告げ(村建て人)

本日の処刑投票先:
ヴィットーレ
(#0) 2023/09/14(Thu) 21:11:28


rrr……

『……電話で失礼しますねご主人様』

『報告がこのような形になることをお許しください。
 後で書面で纏めてきますので、それでは本題を』

『あの男は
個人で動いていて勧善懲悪に節操がない
ようです。
 悪い琴線に触れたら
誰でも狙える
んじゃないんですか?
 誰を目的としてそんな意志を持っているのか、
 娯楽なのかどうかも直接話はしていませんので、不明です。
 法案の件とも此方ともまた別の陣営のようですね、どう扱って良いのやら』

『それと、この通話もアジトも盗聴されてる恐れがあります。
 張り付かれてはいないと思いますが、
 この先は基本筒抜けになると思ってお喋りください。
 そういう類の人間には誤魔化しきれないものがありますから、
 あえて気にせず吹っ切れるのもいいと思いますよ』

『それでは、良い夜を』

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「は?」

真っ先に、それを聞き取った耳を疑った。
次いでそれらを文字列として見た目を疑った。
最後に今起きているかどうか、自身の頭を疑った。

数秒後にわかった。いずれも正しかった。
そしてそうと知った瞬間、自身の率いるチームに
かつてない速度での伝達が為される。

『カンターミネより伝達。ノッテファミリー全体へ連絡。
 緊急連絡用の回線でだ。ニュースページのURL、
 そして『反社会組織取締法』の施行及び、
 即時執行が確認された、文面は以上!
 逮捕者……ガイオと、警察の巡査パオロについては
 盗聴機から出た情報些細なのも全部洗ってこっちに流せ、
 逮捕理由がマジなのか確実にしたい。
 全員、偽情報も疑え。なにより、足跡をつけるなよ』

今から数時間、最も忙しい時間になるだろう。
複数の端末を机に広げて、PCの電源を入れ、
ブート音を聞きながら息を吐く。
6本セットのエナジードリンクを引きずって、気合を入れた。

「最悪な一日になりそうだな」

その言葉から20秒。あらゆる部署からの
誤報を疑う声と、どうなってるんだの怒号、
情報を求める冷静な声、etcetc...全ての端末が鳴り響く。
カンターミネのチームは、それらに晒される事となった。
(0) 2023/09/14(Thu) 21:21:40

【人】 路地の花 フィオレ

「…どうしたのかしら」

今日はスラムの子供たちに会いに行ってから、バーの手伝いに行こう。
そう決めて、街中で買った大量のパンを抱え歩いていた。

いつもとは違った雰囲気のざわつきに落ち着かなさを覚えながら、皆一様に新聞を手に噂話に花を咲かせているようで。
不安げな声と、嘲笑の声がそこかしこから耳に入る。

「ごめんなさい、一部もらえるかしら」

快活な青年から朝刊を一部受け取って、ありがとうと微笑み。
早足でスラムの方へ。

学のない彼女には、難しい単語は理解できない。
ただ、それでも。

「……何、で…」

同じファミリーの人間が、逮捕されたことくらいは分かって。
スラム街の入り口で、しばし立ちすくんでいた。

#街中
(1) 2023/09/14(Thu) 21:40:41

【人】 オネエ ヴィットーレ

ヴィットーレはお店のカウンターの中でラジオを聞いていた。
まだ開店前のお店は静かで薄暗くて、
眺めていたアルバムをぱたりと閉じて息をつく。

「強引よねぇ………オンナ心がわかってないのかしら。」

『反社会組織取締法』

マフィアと関わりのあるものを、
有無を言わさずに逮捕する法。
きっと逮捕された後もただ牢に入れられるだけと
いう訳ではないだろう。
水を吸った雑巾は、良く絞って水を抜くものだ。
情報だって同じ。

「………問題は」
「どこまでを"関わり"と見なすかよね……」

例えば、マフィアだと知らずに知人として交流してた人は。
例えば、マフィアに買われた子供は。売られた子供は。
例えば、その子供達が元々所属していた場所は。

「……………どうしましょうね………」

ラジオのスイッチを切って、
ヴィットーレは物思いに耽るのだった。

#バー:Collare
(2) 2023/09/14(Thu) 21:44:14
フィオレは、踵を返し、アジトの方へ駆け出した。
(a0) 2023/09/14(Thu) 21:45:23

【人】 黒眼鏡

>>1:148 >>1:149 カフェ(前日)

「ダヴィードは真面目だねえ」
「ペネロペも仕事はちゃんとするし、ファミリーにはいい若者が育っている」

極めつけにおっさん臭いことを呟きながら、
自分の分のカップをさっさと片づける。

「おう、まあ、俺はぼちぼちやるから。10年やってきたんだから大丈夫」

根拠のないことを言いながら、
二人の背中を見送って。

「俺の腰を持ち上げられるようになるには、
 ペネロペ、おまえも筋トレせんといかんぞ」

背中にぶつかる、ノー天気な笑い声。

いつものように、君たちの姿が見えなくなるまで見送るのだろう。
あの狭苦しい、カウンターの中で。

#Mazzetto
(3) 2023/09/14(Thu) 21:48:19

【人】 黒眼鏡

その男は、海を見ていた。
耳につけたままのイヤホンの向こうでは、
誰かがなにかをがなっている。

「ガイオ」


ぽつりとつぶやく言葉は、ざあんと弾けた白浪の音に混じって、泡のようにぐるぐると踊り、混ざり、深くへと沈んでいく。
海風が男の、かんかん照りの太陽のように真っ赤で派手な柄シャツをはためかせて、ポケットに突っ込んだままの手にばたばたと纏わりついた。


「さあて、どいつだ」
(4) 2023/09/14(Thu) 21:51:17
rrr……

『……』

『………』
『……』

『…………そうですかあ。』

了解ですho capito。』
『またいつでもアジトの方へ。』
『…少し、意見を聞かせて欲しいですねえ。』

『今日は、お疲れでしょうからあ』
『ゆっくり、おやすみくださいねえ。』

【人】 pasticciona アリーチェ


余談だが、この時もう一つ、
女は心底自分の行いを悔いていた。
"こんな日に限って"呑気にお菓子を焼き上げてきてしまったのだ。

「これ、どうしよう……」


まさかこの場で。こんな状況で。平然と。
「今日、苺のクロスタータを焼いてきたんですよ。よかったら食べて下さいね!」
なんて笑顔で返せる女だったら、今頃女の肩書は警部補になっていたか、この場に存在しなかったのかの二択に違いない。

とは言え女が今日持ってきた鞄は普段の物より明らかに大きいもので、時折菓子を署に持ってくる時はいつも同じものを使っていたから、今日が"その日"なのは周囲もすぐに察しがつくだろう。

#警察署
(5) 2023/09/14(Thu) 21:56:10
黒眼鏡は、見送った。
(a1) 2023/09/14(Thu) 21:56:58

【人】 門を潜り ダヴィード

>>1:154

「猫ちゃんいました?いいなあ」

ぼんやりとした言葉が返ってきた。貴方が近くに猫でも見つけたのかと思っているのかもしれない。

勿論貴方の方を気にしてはいるが、それはやっぱり気に入っただろうか、量は無理をしていないはずだという確認の色合いが濃い。
ゴミはありがたくまとめてもらったが、やはり貴方の方が何手か上。
ゴミの処理までは考えていなかった男はなんだか悔しさを感じた。

「どういたしまして。気に入ったなら幸いです」

それでもやっぱり、楽しかったと言う気持ちの方が強かった。
時間もそこそこになっていたため、一言二言別れの言葉を交わせば男は用事を済ませにここから立ち去るだろう。
「また一緒にごはん食べましょうね」と言い残して。

#商店街
(6) 2023/09/14(Thu) 21:58:17

【人】 月桂樹の下で ニコロ

実のところ、此処にも場違いが居た。

何故か職場に持ち込まれた
電気圧力鍋が1つ。

「…やっべぇ。まあいいよな。
英気を養うには食べるのも必要だし…
俺は使わねえし。


タイミングが最悪なのはこの上ないが
まあいいか、と置いていこうとしている。

#警察署
(7) 2023/09/14(Thu) 22:01:11
『アリソンより。報告事項はありますか?』

もし直接確認したいことがあるなら、と、日時と場所が指定されている。
夜中の桟橋からひそかに出航する、小型ボートの上だ。

【人】 Chiavica テオドロ


「今日はお料理教室の予定でもありましたか?」

いや、ない。警部補と学ぶ反語。
こういう時、無神経に口を開ける自分のことは、
そこそこ便利だと思っていて嫌いではなかった。

「法の番人が法を畏れてどうするっていうんですか。
 発令した奴らと同じくいいように使ってやればいい」

後ろめたいことなんか当の署長代理にもあるくせに。
全く、威張り散らしてそれっぽいことを言うのも才能である。
言いづらいことにずけずけと踏み込んでは言い散らしていた。

#警察署
(8) 2023/09/14(Thu) 22:15:46

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>5 アリーチェ

「今日は随分と大きな鞄を持ってきてるじゃないか、アリーチェ?」

困った表情の同期を捕まえて、口端を上げた。
こういう時は決まって、お菓子を焼いて持ってきている日だ。
ただ、タイミングが悪すぎてお菓子を取り出す空気でないものだから、出すにも出せずに困っている……というところだろうけれど。

「……」
「そういえば、また朝を食べ忘れてきたんだよね」

白々しく述べる言葉を、あなたがどう捉えるか。さて。

#警察署
(9) 2023/09/14(Thu) 22:27:07

【人】 法の下に イレネオ

>>5 アリーチェ

この男は変わらない。方が施行された当日でさえ。
だからこそ二つの場違いを場違いだとも思いもしなかったし、単なるそういう日・・・・・として受け取った。

明らかに大荷物の二人。
片方はいつも通り菓子だろうか。もう片方は……あ、電気鍋を出すのが見えた。何故?

「何か持ってこられたんですか。」

ひとまず。
しおらしくしている先輩に声をかけてみよう。中身の入っていない鍋より、実際作ってきた菓子の方が重大事だろうから。

#警察署
(10) 2023/09/14(Thu) 22:27:09
 
──アリソン・カンパネッロ。
白昼夢のように聞き覚えのない名前が、突如脳裏に浮かぶ。

その人物の詳細こそはわからないが、多額の献金を現所長に行った事、マフィアの排除を望んでいる事、これによって速やかにこの震えあがりそうな悪法が施行されたという事実に、不思議と確信を持てた。

「……これもまた、私が見ている夢なのかしら」
「それでも、何一つ情報がないよりはきっと、」

アリーチェが今望んだのは、確かに「ほんの少しでもいいからこの件についての手掛かりが欲しい」と言う物で。
この夢がまた一つ、それを小さく叶えてくれた事に、まだ気づいてはいなかった。

【人】 pasticciona アリーチェ

>>8 テオ

「もう。私が主催者だったら、
 間違いなく一か月は開催を先伸ばしにしていたわ」

意地が悪く響く声色も幼馴染となれば怖くないのか、そう軽く拗ねたように肩を竦めて。

「この法を使ってくれるのがテオだけならそうも前向きに考えられるかもしれないけど……
 それまでに冤罪の血の海で溢れないかが一番心配ね」

#警察署
(11) 2023/09/14(Thu) 22:37:31
不安に駆られて『会いたい』なんて。
バカみたい。……バカみたい。

だけど。

「……しょうがないじゃない」
「会えなくなるのは、嫌なんだもの」

【人】 月桂樹の下で ニコロ

法が施行されたからには
警察官として行う仕事は後から後からやってくる。

集まる同僚や上司の姿を見つつも
和やかに会話する時間も惜しい、とばかりに
足早に警察署を後にした。

「外回りに出てくるから、あとよろしくな。」

なんていつもの言葉を置き土産にして。

#警察署
(12) 2023/09/14(Thu) 22:48:43

【人】 月桂樹の下で ニコロ

街は昨日とは打って変わって
法の施行で持ち切りだろうか。

警察官の制服を見れば囁く者が居たり
活気あふれる街並みが何処か物々しいかも。
挨拶をしてくれる人々の視線も今日は冷ややか。

「やれやれ、だな…」

変わり始めた街中を
いつものように見て回る。

#街中
(13) 2023/09/14(Thu) 22:51:36

【人】 Chiavica テオドロ

>>1:150 ダニエラ

「ああもう、一度に言われても困ります」
「少し興味を示したからといって一気に流し込むのは、知識屋特有の悪癖ですからね」

そこまで記憶容量を割きたくない。嫌でも覚えてしまうというのに。甘味を食べた直後だと特におかず系に頭が向く。サンドイッチにベーカリーか。

「軽視してたわけでは決してないですが、
 趣味人の熱意というものは甘く見ていましたね……」
「全く、仕事に関してもそれくらい饒舌だといいんですが」

そうはならないことがあまりにも分かり切っているので、
苦言は最早本当に苦し紛れの一言にしか過ぎなかった。

コーンを齧って齧って、
いつも通り不機嫌そうな表情を見せつつ。

「お気楽さは少しくらい見習うべきなのかもしれませんね。
 ご察しの通り近頃はいろいろ大変≠ネので。
 間食の有用性については認めてやらんこともないです」

勤務中にしでかすのは問題な訳であって、
今でもちょっとした休憩時になら強く咎められはしないしな。
男なりに譲歩をしている、という発言であった。
(14) 2023/09/14(Thu) 22:53:08

【人】 pasticciona アリーチェ

>>9 エルヴィーノ

「そっ、そう、ね……一体何が入ってるのか……
 こ、こんな時に、場違いにもお菓子を……お菓子……」

失言した。さすがに女も即座に気づいた。
貴方の推測通り、出すにも出せず困っている。と言う所なのも事実。
さて次に述べられた言葉を聞けば、きらりと目が光って背筋がしゃっきりと伸びる。

「ほ、本当に? その、本当に丁度今、クロスタータを焼いてきていて……だから……」
「朝!そう!朝は食べた方がいいわよ、エルヴィーノ!」

白々しさを見事に理解しないで貴方が本気で独り言ちたのだと捉えた女は、ようやく取り出せると少し浮かれたように、仕方ないなと世話を焼けて嬉しそうに、鞄を開けて一切れの扇形になるよう複数切り込みの入ったお菓子を差し出した。

#警察署
(15) 2023/09/14(Thu) 22:53:45

「おう、『また』会ったな」

「あんたは警察、こっちはマフィア。
 こんな夢をこんな時期に見るたあな」

夢を夢と認識できる夢の中、あなたの姿を認めれば。
これも予兆だったのかね、とぼやきつつ。

「法ってのは夢の中まで有効だったりするのかね。
 それとも『バレなきゃ犯罪じゃない』か?」

【人】 pasticciona アリーチェ

>>10 イレネオ

「そ、そうなの……よりによって
 苺のクロスタータ、焼いてきてしまって……」

チラリ、電気鍋の方も見つめる。
明らかに自分の挙動不審な行動のせいで気遣って貰ったのは理解できたのか、さらに小さく縮こまって。
でも、しっかり鞄からお菓子は取り出して貴方が取りやすいようにそっと差し出す。

「……"こんな日"に、って、お、怒りません?
 その、一切れ食べてからこう、怒られると
 わたしとしてはとても助かりはするんですが……」

貴方が普段通りに受け止めていてくれている事を全く理解していないから、怒られる覚悟をすでに決めている決死の表情だ。

自分より年下だけど、自分よりも上司に当たる。
だから少しだけ改まった口調になっているけれど、何処かぎこちない上に発言もどこかズレていた。

#警察署
(16) 2023/09/14(Thu) 23:01:38

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>1:151 イレネオ 1日目

怠惰な警官は時に、税金泥棒、と呼ばれる事がある。

そう呼ばれる程度には市民は警察の事を知っていて、
そしてあなたはそれに見合った、
或いはそれ以上の労働をしているのだろう。

その事に内心毒づく事は多い。
せせら笑っているのかは、今は本人のみぞ知るところ。

「イレネオさんも、ありがとうございましたっ」

「日が落ちるのも随分早くなりましたね。
 ふふ、じゃあ大通りまで送ってもらえますか?」

ほんの少し片付けに苦戦した様子を見て、
お疲れ様でした、とこちらも同じ言葉を返して。

墓地を離れて、人通りの多い大きな通りまで。
そこまで行けば、一般的な見送りの範疇としては十分だろう。

#共同墓地
(17) 2023/09/14(Thu) 23:01:42
エリカは、店を閉めての明け方、朝陽を見た。この空が遠くなく陰ることを彼女は知っている。
(a2) 2023/09/14(Thu) 23:02:47

「ペネロペ!」

貴方の姿も存在していると認識すると、先ほど頭に叩き込まれた情報に靄突く頭が急速に覚醒したかのように引き戻される。

「よしてよ、貴方を逮捕するつもりはないし……
 そんな権限、私にはないわ。あっても使う気もないけれど」

逮捕されたいって言うなら別だけど、と拗ねたように零し。

「……、アリソン・カンパネッロって人、知ってる?」

【人】 Chiavica テオドロ

>>11 アリーチェ

「残念ながら、冤罪上等のように見えますからね。
 我々にできることは波風を立てないようにすることだけ。

 ……どうもきな臭いとしても、
 少なくとも署内で言うことではありません。
 そう、いつまで職場で俺をテオと呼ぶつもりなんですか」

話題のごまかしついでに凄い曲がり方を見せる。
仕事とプライベートに強く線引きをしている男として、
呼ばれる度に眉をひくと動かしている。照れかもしれない。

「エルヴィーノ……いや、いいか……
 今日は二食食えそうですね、良かった良かった」

ここで怠惰に小言を言うのも、まさか白々しさの裏をつつくのもあまりにも野暮というもので、これまたわざとらしく乾いた笑いを出していた。
(18) 2023/09/14(Thu) 23:07:40

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>15 アリーチェ

「わお、苺のクロスタータだね。
 Grazieありがとう、これは腹に溜まりそうだ」

作り笑いには若干の影が差したが、あなたが気づくかどうかはわからない。
ただ、男は別に甘いものが苦手という訳では無いが、朝にものを食べてるのをあなたはきっと見たことがないはずだ。

嬉しそうに世話を焼いてくるアリーチェをよそに、クロスタータを一切れ受け取って、持っていたペットボトルの珈琲を机に置いた。
甘いクロスタータを食べるのには必須すぎるから、持っておいて良かったと思うほどだ。

「……いただきます」

フォークなどはないから、ペーパーで包んでそれを持ち上げると歯で噛んで口の中に一口放り込む。
苺ジャムの味が口の中に広がって、いつものように美味しい。美味しいのだが……

やっぱり朝に食べるのはキツイな……


と、心のなかでそうひとりごちながら、美味しいよと笑うのだった。

#警察署
(19) 2023/09/14(Thu) 23:12:49

「俺ぁどっちかってえとあんたが現実でうっかり口滑らせて、
 そんでお縄になる方を心配してんだけどな……」

「…アリソン・カンパネッロぉ?」

聞いて、暫し考え込む。

知り合いにも、過去に仕事で聞いた名前にも、
そして自分が以前に使った偽名にも。
この名前は心当たりがなかった。

「残念だけど知らねえな。
 なんだ、人探しでもしてんのか?」

【人】 pasticciona アリーチェ

>>18 テオドロ

「……犠牲を出した上に得るものがあるとしても、
 犠牲にされた側には到底納得できないものなのにね」

「……言うならお外と家で、って事?」

これは、話題と名前両方に向けた言葉。
「ごめんね」と言って、次の呼びかけはテオドロに直しはするもののの、数日も日が空くといつもの呼び名に一戻りが普段の流れだ。

貴方がエルヴィーノのに向けた乾いた笑いの真意を知る事もなく、良かった。の言葉にうんうんと相槌をただ打つ。

>>19 エルヴィーノ

「よかった!やっぱりクロスタータは
 朝食に食べるのが一番だから、丁度良かったかなって」

非常に残念ながら、そこに気づく女ならあなたの白々しさにも既に気づいていたというところであって、つまりは貴方の苦々しさに全くと言っていいほど気づいてはいない。

元々クロスタータはこの国では朝食に食べられることが多い。だからあなたが朝食を食べていなかったのも、これまでの面倒臭がりな不摂生としか思っていないのだ。

#警察署
(20) 2023/09/14(Thu) 23:28:47
「まあ。そ、そんな事は……な、ないわよ?
 はぁ……もしなったらペネロペ、会いに来てね」

なんて、無理難題を述べる。
あらゆるもので鈍い女だが、さすがにこれもジョークの一つだ。本当に自分が捕まったのなら、真っ先に逃げて欲しがる。

「夢で会った」だなんて荒唐無稽な理由ですら逮捕されない暴利な悪法が施行されてしまったのだから仕方ない。

「その、さっき『少しでも手がかりが欲しい』って考えてたら、この名前が浮かんできて……」

そうして、先ほど浮かんだ内容を貴方にそのまま伝える。

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>18>>20 テオドロ、アリーチェ

「朝を食べるのなんて何年ぶりかな…………」

確かに一人暮らしをする前は、母親が作ったクロスタータを朝食で食べてたかな、なんて思いながらも、なんとか1枚平らげた。
朝をほぼ食べない小さな胃には、大分辛いらしい。

「小言いってないでキミも食べなよ。美味しいのはわかってるでしょ」

ほら、キミの幼馴染のクロスタータだよと、ぐいぐい。

#警察署
(21) 2023/09/14(Thu) 23:40:51
法が施行され発表されたその日。
ひとりになったタイミングで連絡用の端末を取り出し、
届いたメッセージを眺める。

この狂犬には、これといって報告事項はないのだが、
確認すべきことがないとは言えない。
次はどのように行動するか。誰が怪しいか。
それを聞かないことには、次を選べないからだ。

敢えてメッセージには返事をせず、
夜中になる頃、指定された場所へと向かうだろう。


「おう、会いに行く会いに行く。夢ん中でな」

無理難題、もといジョークにはジョークで返しつつ。
実際それが実行可能であるかはともかくとして。
二度ある事はなんとやらと何処かでは言うらしい。

「手掛かりねえ……
 まあ、こんだけ妙な事が続いてれば妙なりに
 信憑性もあるってもんだが…」

「アリソンねえ。この辺りの人間らしくない名前だ」

時を同じくしてか、少し遅かったかもしれない。
もう1匹の狂犬もまた、メッセージを確認して。

此方もまた、報告する案件は無いけれど。
相談すべきことは山とある。

端末に向かう旨を打ち込んでから。
ポケットに仕舞って、待ち合わせの場所まで足を運ぶだろう。

「でも……本当に、気を付けてね。
 今の警察は冤罪前提の検挙を行いかねないから……

 私も、ノッテマフィアで捕まって欲しくない人は複数いるし、何とか少しでもこの法が早く撤回される事を望んでいるわ」

あなたの所属がどこのマフィアか聞いたことはないが、この地域のマフィアと言えばまずノッテだ。
だからつい真っ先にそこの所属を想定して話をしてしまう。

「私は一介の警察官だから、こんな事知ってもどうしようもできないけれど……
 この法の施行の狙いを、少しでも力のある人に届けられれば何かが変わったりはしないかしら……」

フィオレは、抱えたままだったパンは、アジトのどこかの部屋に置いてきてしまった。
(a3) 2023/09/14(Thu) 23:55:02

フィオレは、その部屋は今頃、焼きたてのパンの香りでいっぱいになっていそうだ……
(a4) 2023/09/14(Thu) 23:55:42

【人】 Chiavica テオドロ

>>21 エルヴィーノ

「しっっかたないですねえ」

幼馴染や同僚の困りなどお構いなしに勝手に食おうとしてはいたが、水を向けられればこれ見よがしに溜息を吐く。

三食がデフォルトな上、幼馴染のせいで間食の機会も多く。
クロスタータの一切れや二切れ、大した苦でもない。それ以上はどうだろう。昼の量を減らさねばなるまい。

「…… ……うん、
 いやそりゃ……美味いですけど」

とっとと一つ手に取って齧って、投げやりな感想を漏らす。
食感がまず良いし、バターの風味がジャムとよく合っている。

ただイタリア人らしく色々褒め称えるにはあまりにも馴染みがありすぎる。今日も内心言い訳だらけだ。
(22) 2023/09/15(Fri) 0:01:08
三日月島は、夜も灯りが落ちることはない。
ただ海ともなれば、一部の港やホテル以外はとっぷりと夜闇を流したように黒く染まって、吸い込まれてしまいそうな暗い幕がどこまでも伸びている。

指定された桟橋に向かえば、そこにはきちんとした船倉を持ち、10人ほどなら乗れそうなプレジャーボートが停泊していた。
船のへりに腰かけた"アリソン"が手を振り、君たちを招き入れる。

『無事摘発できたようで、なによりです』

"アリソン"はスマートフォンの画面を見せて、にこりと笑う。

『海の上ならコンクリートマイクでも話は聞かれませんが、念のため。』


「ま、冤罪はボロボロ出てくるだろうな。
 考えたかないが、その中にホンモノが混ざってる可能性もだ」

マフィアが関わっているのであれば、
逮捕状の必要なく逮捕が可能になってしまう。
少しでも言い掛かりを付ける余地があればお縄が現状だ。
これを機に理由はどうあれ検挙に躍起になる輩も居るだろう。

「力のある人間に、なあ。
 そうは言ってもあんたの所は署長と代理があのざまだし…
 ウチだってボスは出払ってる。アンダーボスか、
 幹部がいいとこだ。そっちとそう変わらねえだろうな」

「そもそもこの法の狙いは何だ?マフィアを消したいだけ?
 例の偉そうな署長代理様とやらに、
 莫大なカネを握らせた理由がそんな単純なもんか?」

かつ、かつ、テーブルを指先で叩く。

「漁夫の利でも狙ってんのかね」

これも一介の構成員メイドマンの知ったこっちゃないが、と。

『ああ、摘発は出来た。部下も一人残らず。
が、予定にはない警察官も一緒にしょっ引かれた。
恐らくは、別で動いている奴らの仕業だろう。』

アリソンに倣って、画面を見せた。
その表情はやや硬い。

『どこもかしこも今は混乱だらけだ。
探りを入れようにもまだ尻尾は掴めないだろうな。』

『出来る限り早めに掴みたいところですが』

そう簡単にはいかないだろうと同様に画面を見せ首を振る。
別で動いている1つ以外にもチームは存在するかもしれない以上、
下手に動いてこちら側が悟られるという自体は避けたい。

『何かきっかけが出来るまではまだ
 水面下で探りを入れる以外他ないでしょうね』

勿論それは相手も同じ。
とはいえだ、硬直状態でいるのも困り物でしかない。

【人】 pasticciona アリーチェ

>>22 テオドロ エルヴィーノ

「ふふ」

あらゆる事に鈍い女だけれど、その一言に嬉しさが増したのか、頬を僅かに赤く染めながら微笑みを浮かべた。

幼馴染がこの調子なのはいつもの事で。
投げやりだとしても伝えられる素直な言葉が心に沁みる。

「よかった。これで家に帰って一切れも減ってない
 クロスタータを見て途方に暮れる事もなくなったわ。
 結構お腹膨れちゃうだろうから、無理しないでね」

「二人とも、いつも助けてくれてありがとう」

勿論何枚も食べて貰えれば助かるけれど、ここは優しい人が多いだろうから自分が持って帰る量を考えて気を使われることもないとは限らない。
だからつい、先手で無理をしないでと伝えてしまう。
(23) 2023/09/15(Fri) 0:26:43

【人】 陽光の元で ニーノ

>>5 アリーチェ

それでも、出ていく直前。
せんぱい同士の会話を邪魔しない程度に。

「アリーせんぱい」
「ひとつもらっていいですか?外で食べるから」

手を差し出してそれだけ、受け取れば感謝を告げて去って行くことだろう。
普段より大きな鞄はきっと、またたくさんを作ってきた証だと知っていたので。
(24) 2023/09/15(Fri) 0:30:14
『あなたたちの手際は確認しました。
 次もお願いします』

『もう一つのチームについては、初手が警察官というのが妙ですね。
 面倒なことになりそうです』

船倉の冷蔵庫を開けて、冷えたウイスキーグラスに注ぐ。

「アルコールがダメならブドウジュースもある」

冗談めかした笑い声をあげてから。

『そうですね。
 探りはこちらも入れておきます。

 そして、此方の仕事も。次のターゲットを決めましょう。』
『お二人は、次に狙うべき心当たりは?』

「う」

あのざま。そう言われると何も否定できない。
そもそもこの法案だって現所長が大きく関わっているのだ。

「漁夫の利、かぁ……」
「もしそうなら、手を組めたらもっと、って思うけれど……
 ……検挙ばかりしている側が言い出せることではないし、
 今の警察も、そちらも絶対受け入れないでしょうね」

仕方のない事だ。そんな甘い世界ではなく、仲良くと手を組むと慣れあいは近いようでまるで違う話。
今までは緊張を放ちながらも付かず離れずの距離を取っていたのをぶち壊したのもこちらなのだ。

「……恨まれても仕方ない事、してるわね」

考えた末にその言葉が出てくること自体、やはり女の思考は比較的お花畑に近いのかもしれない。そんな小さな感情の話ではきっとないのに。

【人】 pasticciona アリーチェ

>>24 ニーノ

「ニーノ」
「外に行くの?勿論、持って行って。……」
「今日、上手く焼けた自信作だから、可愛い一番弟子に食べて貰いたかったの」


小声でそう言ってウインクをした後に、一切れ。何かに包む?なんてやりとりもした後に貴方に満面の笑みで手渡して。「声をかけてくれてありがとう」と伝えながら、出ていく貴方に手を振って見送った。

「いってらっしゃい。がんばってね」
(25) 2023/09/15(Fri) 0:56:59

【人】 黒眼鏡

アジトでの会議を終えて。
その日も黒眼鏡は、教会へとやってきていた。
礼拝堂の椅子にどっかと腰を落とし、きちんと膝先を揃えて瞑目する。
作法も手順も、男には分からない。
ただ祈るように、そぶりをまねる。

#教会
(26) 2023/09/15(Fri) 1:02:14

「爺さんの代と同じ事にならなきゃいいけどな」

ぽつり。
誰に言うでもなく零して。

「あーめんどくせ。こっちもそっちも、
 自分の立場と身内の為にそうしてるだけだろ。
 そんで起きた軋轢なら恨みっこなしだろうよ」

「ま、手を組めないのは否定しないが。
 下は良くても上層部がダメだろうな、特にそっちが」

面倒だ、と思う。
立場や所属に縛られるこの社会というものは。
上が一言ダメだと言えば下もそれに倣わなくてはならない。
形だけでも。付かず離れずを保つのも、対立するのも。

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>3 カフェ 1日目

「『仕事は』は余計だろ」

酒飲みは付け足された言葉を耳聡く聞き付けた。
実際横暴と酒癖さえ無ければ良い部下或いは上司なのだろうが。

「簡単に言うなよなあ。
 あんたの腰は相当重そうだし、
 こっちは筋肉付けるのも落とすのも仕事次第なんだからよ」

少なくとも今は筋トレできねえよ、とけらけら笑いながら。
出入り口へ足を向け、カウンターを背に手を振った。

#Mazzetto
(27) 2023/09/15(Fri) 1:14:22
エリカは、メッセージを打った。
(a5) 2023/09/15(Fri) 1:20:06

エリカは、下書き保存もせず、削除した。
(a6) 2023/09/15(Fri) 1:22:47

「…はは、それなら明日も仕事だ。
 ブドウジュースを貰おうかな」

いつも通りに振る舞い、笑い返す。
声で話す時はこの方が都合がいい。

『こちらは探り途中でまだ何も。
 出来れば自分は二人の意向に沿いたい』

ちらともうひとりの狂犬を一瞥し、
心当たりはあるかと問うように僅かに首を傾ける。

『アリソン女史の方に心当たりは?』

「こっちは酒で良い。」

少し可笑しくて、笑いが漏れてしまう。
酒を飲まない選択肢がある訳がないのに。

『此方もまだ何も。
もしそうだとしたら厄介かもしれない奴は知ってるが。
流石に一般市民を引っ張るにも面倒があるだろうからな。』

確実にそうだと言う心当たりは此方も無い。
だから同じように女史の方を見てしまうだろうか。

『なるほど。
 前言を翻すようで申し訳ないのですが。
 警察内部に、アリソンの邪魔になりそうな方がいます』

表示されるのは――ある巡査長の名前。

――イレネオ・デ・マリア。


『摘発チームとは無関係ですが、
 その主義主張から無計画に
 私刑に走る・・・・・可能性があると』

スマホがゆらゆらと揺れる。
海面に反射して、ちかちかと瞬く星のように。

『別にそれ自体は問題ありませんが、
 誰が狙われるかわからないという意味では――』

笑う。

『Alberoさんなんかは、気が気でないのでは?』

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>14 テオドロ

「ええー。だってえ、どれを気に入るか分かりませんからあ。」

たくさん並べた中にひとつでも気になるものがあるなら僥倖。
それくらいの感覚とのことだが出力されたものが情報の渦であることに変わりはない。

「ごめんなさあい。」
「お詫びに今日1日い、がんばりまあす」

非番である。
なあんて、とからころまた喉を鳴らして、ピスタッキオを口の中で溶かす。

「んふふ。やったあ。」
「それじゃあ署内でもお、間食したくなったら教えてください〜」
「…って、みんなに言ってもいいんですねえ。言いまあす。」

などと宣う手元では、スプーンがカップの底を撫でる。
寄せ集めた欠片を最後に口の中に入れて、ごちそおさまでしたあ、と小さく口にするのだった。
(28) 2023/09/15(Fri) 6:09:09

【人】 陽光の元で ニーノ

>>25 アリーチェ

小声で伝えてくれたことと向けてくれたウインクと。
どちらも受け取っては少し目を見開く。
直後、胸にじんわりと熱が広がる感覚に、知らず息を吐いていた。

「……へへ。
 オレこそ、ありがと、アリーせんぱい」

こういう時でもそう笑って心の内を伝えてくれること。
頼りないだなんて貴方は自分で言ったりもするけれど、そんなことない、頼もしいって勝手に思っていた。
渡してもらえた一切れは大切に受け取る。
そうして手を振る頃にはいつもの笑顔の一番弟子だ。

「──がんばる!
 アリーせんぱいも、がんばってください!」

ぱたぱたぱた、遠ざかっていく足音はうれしさからか、ちょっとうるさいくらいだった。
(29) 2023/09/15(Fri) 8:34:22
エルヴィーノは、今日は胃もたれしていて、いつものように眠い。
(a7) 2023/09/15(Fri) 8:46:53

「……。」

少しの間動きが止まって。
考えるような間だろうか、それとも。

『否定はしないが
具体的に何が邪魔になるか聞かせて欲しい。』

見せた画面には短い文章が打たれていた。

「じゅうごど……」

15度ってどれくらい凄いんだろう。
と考えている時点で飲んだことがないのは明らかだ。

「あ!じゃあロメオさんが飲んでるのちょっと欲しい。
 オレのもお裾分けするから」

どうせ多くは飲めないだろうから、と貴方にねだってはご機嫌。
けれどグラスホッパーは……小さめグラスで頼んだりするかもしれない。気になるもんね、チョコミント。
とりあえずは最初の一品目を注文すればマスターは早々に用意を始めてくれることだろう。
最中、こちらはといえばきょとんと貴方を見上げていた。

「ブルームーンって、どんなの?
 フルーツ系?味が好きなやつ?」

『彼はマフィアを憎むあまり理屈通りに動くとは限らず、
 誰を逮捕するか分からないと聞いています。
 例えばあなたの大切な人を害す可能性があるのでは?』

なんでもないように酒を傾け、あなたたちのグラスにもそれぞれウイスキーとジュースを注ぐ。

『ああ、やはりマフィアからがいいですか?
 それなら耳ざといルチアーノでしょうね。
 もしくはカンターミネでしょうか。

 アリソンはなるべく多くのマフィアが摘発されてほしいのですが、
 同時にチーム員の要望も叶えてあげたいんですよ』

暗い水平線の向こうで、三日月島の灯台がその在り処を示している。

『そのためには、執行はコントロールできたほうがよい。
 別チームへの対応と同じ考えですね』

『…いや。そういう事なら、イレネオで良い。
その次は、カンターミネだ。』

僅かな間があった。
けれど程なくして文字は打ち込まれていく。
その手に迷いは、ない。

『ルチアーノに関しては分からないが
カンターミネはどこからともなく情報を掴んでくる。
その手腕は警戒するに値すると此方は思っている。』

どうだろう?という風に首を傾げた。

表示された名を遅れて確認し、
続いてAlberoの反応を伺うように横目に見る。
そのままふたりのやり取りを眺め暫くして、
あがったひとつの名に、ほんの一瞬顔を顰める。

しかしだからといって、表にそれを出す訳ではない。
名があがる以上、相手は自分にとっての敵だ。

『イレネオの次はカンターミネですね。
 自分は特に異論ありません』

特に意見も異論もない一匹はふたりへ頷いて、
その選択に間違いはないだろうと肯定する。

実際、警戒すべき要素は多くあるのだから。

【人】 無敵の リヴィオ

耳をすませば法の話が聞こえてくるが、
だからといってここでも何かを成せる訳ではない。

それに今は、
高いところに上って下りられなくなった子猫の救出が先だ。
しかしどうすればいいかは全く思いつかないので、
まずは優しく語りかけながら両腕を開いて抱きとめる姿勢。

「子猫ちゃん、下りておいで」

勿論子猫は震えるのみで下りてこようとはしない。
さてどうしたものかと見上げながら首を捻る。

こういう時、猫のエキスパートはどうするんだろうか。

#路地裏
(30) 2023/09/15(Fri) 12:16:27
リヴィオは、仕事を放っぽって子猫を眺めている。 #路地裏
(a8) 2023/09/15(Fri) 12:17:04

【人】 法の下に イレネオ

>>16 アリーチェ

「何故。」

しょんぼりと口数を増やす貴方と対照的、これは一言言いきってしまう。その態度には、もしかしたら厳しさが見えたかもしれない。
言葉と共に伸ばす手は大きい。ただし、下から伸ばされたから、万一にも殴られるかと怯える必要はなかっただろう。緩慢な速度だ。

「怒りませんよ。」

視線は下に。とはいえ、背の低い貴方からは表情も容易に伺えるはず。言葉通り、怒っているふうではなかった。
貴方の方に合わせないのは呆れているからだではないらしい。だが、怯えさせまいとしているわけでもないのもわかるだろう。次の言葉で。

「甘いものは好きです。」
大きいのがいいな。
どれだと思いますか。」

物色の視線だ。
なんとも気遣いがない、行儀も悪い。

#警察署
(31) 2023/09/15(Fri) 13:19:57

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>30 リヴィオ

「……丁度顔が見たい時に」

縁のある警察の知人が猫を見上げているのを遠目に見つけてしまった。
今日は予定が詰まっている、法案のこともあり通り過ぎるべきであるのに目に止まってしまったものだから足は自然に向かっていて。

「こういうのは近づいて来ないから向かうしかないぞ」

うまく行かないと逃げるがな、と付け加えて貴方の横に立った。
行く気は全くなさそうだ。

#路地裏
(32) 2023/09/15(Fri) 13:20:12

【人】 陽光の元で ニーノ

シエスタの時間になっても署に戻ろうとはあまり思えなかった。
街中に居続けるのも見回り中のざわつきを思えば人の眼が気になる。
それに、と考えることもあったから、自然足はその場所へ。

辿り着く、共同墓地の一角。
とある墓石の目の前に胡坐をかいて座り、じっと視線を注いでいた。
祈りを捧げるわけでもない数十秒の沈黙。

……終えれば深く息を吐いて、今朝貰ったお菓子を取り出した。
苺のクロスタータ、今の自分でもなんとか作れるもの。
けれど自作したものと比べれば見た目の整い方から既に違う。
しばらく眺めてから口へと運び、口内に広がる甘酸っぱさに目を細めていた。

#共同墓地
(33) 2023/09/15(Fri) 13:56:57
『ではそのようn』

メッセージを打っていた、スマホが振動する。

「……」


『ではそのように』

船がぐらり、と揺れて、グラスの中にも小さな波が浮き上がる。

『方針は変わらずお願いします。
 ルチアーノにも要注意を。
 彼、いろいろ調べ回っているようですから。

 イレネオの話も、彼からだそうですよ』

遠く、三日月島の灯りが星空のように煌めいている。
アリソンが立ち上がって操舵すれば、ぐるんとボートの舳先がそちらへ向いた。

『気を付けておく。
そちらも十分に気を付けて。』

グラスに軽く口を付けて
酒精を煽る。一口、二口。

『カンターミネまで無事に摘発出来たら。
次はルチアーノで問題ないだろうな。
もしくは、危険と判断したら次でも。』

嗅ぎ回っているなら早々に。
淡々と冷たい文面を綴りながら、船に揺られていた。

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>33 ニーノ

たまたま通りかかっただけだった。
貴方より先に外に出ていて、街の様子を見てから
此方の様子も、と足を伸ばした先のこと。

「こんなところで飯か。珍しいな。」

祈りを捧げている様子でもなさそうだから
ふんわりと、声を掛けた。
(34) 2023/09/15(Fri) 14:49:28

【人】 Chiavica テオドロ


「寓話では天罰が降りる物言いですね」

大きいものを選り好む欲張りは、
大抵ろくでもない末路を辿っていたような気がする。

食える時に食っておくのが悪いことだとは思わないから、
これはただの軽口程度ではあるんだが。

「まさか。この程度で助けただなんて。
 ハードルが低いにも程がありますよ、アリーチェ」

いつの間に一切れを胃に収めていたのか、
二切れ目に手を出している。甘めのフィリングが丁度良く腹に溜まっていい気分だ。

「ただ感謝は減るものでもないでしょうし、
 有難く受け取っておきます。
 いいですか。次は堂々と出してください」

この日さえ乗り越えてしまえば、
心理的ハードルはそれこそ低まっているだろうが。
終いに小言をつけないと気が済まない性分なのだ。

#警察署
(35) 2023/09/15(Fri) 16:25:32

【人】 陽光の元で ニーノ

>>34 ニコロ

「ひょえ゛」


こんなところで声がかかるとは思わなかったから変な声が漏れた。
びくっっっと分かりやすく身体が震える。

「ッ、い……に、……ニコロせんぱい?
 あ、ニコロせんぱいだ……」

見上げて誰かを認識すれば一先ず落ち着いたものの。
一度飛び上がった心臓は簡単に拍数を落としてくれるわけじゃないから、しばらくちょっとどぎまぎな感じ。

「……え、と。
 街、今日はちょっとみんな……ぴりぴりしてるじゃないですか。
 署もなんだかざわついてるから。
 ちょうどいいなって、ここ来て……」

「ニコロせんぱいは……見回り?
 こゆところも、見るんですね」

#共同墓地
(36) 2023/09/15(Fri) 17:45:12

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>36 ニーノ

うお!?

や、悪い。驚かせるつもりは無かったんだ。」

分かりやすく驚いた貴方に
此方も拙い、と思ってわたわたと両手を振った。
申し訳なさそうに眉が下がる。

「おう、ニコロだぞ。
見回りっつうかなんつうか…およそお前と同じだよ。
署はざわついてるし、街も何だか沈んでるからさ。」

「偶にはこういうとこも行ってみるかなぁ、ってな。
そしたら飯食ってるニーノが居たって訳だ。」

見回りに出たは良いけれど
今日は青天の霹靂で、どこもかしこもざわついているから。

「ああいう空気は苦手か?」

安心させるように笑いながら問いかける。
好む人間の方が少ないだろうけれど、気遣うように。
(37) 2023/09/15(Fri) 18:03:16

【人】 陽光の元で ニーノ

>>37 ニコロ

「だ、だいじょーぶです!
 ぼんやりしすぎただけですし、オレが……」

貴方が申し訳なさそうにしたのでこちらもちょっとだけわたついたが。
普段通りに話を進めて、至る経緯を教えてくれたこと。
そうして最後にはこちらの心情を思うように笑ってくれたから、どぎまぎも次第に落ち着いてきて。

「ん、……ニコロせんぱいも一緒だったんですね、そっか。
 苦手っていうか……ええと」

「……いや、苦手かなあ」


別の言葉の方が相応しいかと考えたものの、選ばれた言葉が正解な気もしたので結局は頷く。
クロスタータはまだ半分は残っていて、手元のそれに視線を落とした。

「ニコロせんぱいは、その……
 今回決まったあの法のこと……どう思ってます、か?」

「賛成とか反対とか……いや。
 反対したところで、もう決まっちゃってるんですけど…」

#共同墓地
(38) 2023/09/15(Fri) 18:31:06

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>38 ニーノ

「まあ、そうだよな。
平気って奴の方が少ないだろうし。」

許されるなら、貴方の隣に腰を下ろそうとして。
横まで移動するだろうか。

「うーん、難しい質問だな。
良い悪い、正しい間違い、正義と悪みたいに
ハッキリと語れるものじゃない、と俺は思ってて。」

「勿論マフィアって奴らは法なんてお構いなし。
被害に合った人はたくさん居るし
今だって苦しみ続けてる人も居るだろう。」

「だからマフィア根絶って言う思想自体は
起こってもおかしい話じゃない。そりゃそうだろう。
ただ、ちと強引すぎるのが、反感買ってるだけだ。」

「って、答えになってねえか?
賛成か反対かって言われると
俺はどっちとも言えない、が答えになる、かな。」
(39) 2023/09/15(Fri) 19:03:24

【人】 法の下に イレネオ

>>35 テオドロ

「下すんですか。俺に?」

まさか、と言いたげな。
何よりもまずここは寓話の世界ではないし。
加えて言えば貴方たちは神や天使ではなくて、
何より自分は悪人ではないのだから。

冗談でしょう、と瞳は笑っていた。

それから、貴方にさらわれていく二つ目に気がついて。
あー、それも大きそうだったな。そういう顔をする。

「お互い様じゃないですか。」

大きいひとつを選ぼうとして先を越されるのと、拘らないからふたつ目を手に入れられるのと。
そういう寓話もありそうだ。

#警察署
(40) 2023/09/15(Fri) 19:15:02

【人】 無敵の リヴィオ

>>32 ルチアーノ

首を捻りながら眺めていれば近くから知人の声。
足音は聞こえていたものの、
子猫ちゃんに夢中でその声が聞こえるまで気づかなかった様子。

「…おや、猫のエキスパートのルチじゃないか。
 こんなところで会うなんて偶然だね。
 そんなに俺と子猫ちゃんに会いたかったのかな?」

冗談混じりに笑いながら、君から告げられた言葉に頷いて、
か細く鳴く子猫へと手を伸ばす。

子猫は怯えるように威嚇してくるものの、
どうにかして下りる手段が欲しいのだろう。
男の手に捕まえられて何とか無事、
高所に取り付けられた室外機の上から下りることが出来た。

しかし男が安堵するように笑みを浮かべた瞬間、
もう用はないとばかりに男の手の甲に赤い線を残して、
さっさと奥の方へと逃げていく。

男はと言うと、手の甲の線と子猫を数度眺めた後、
君へと視線を移し肩を竦めて笑った。

「…………ツンデレというやつかな?」

#路地裏
(41) 2023/09/15(Fri) 19:28:27

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>41 リヴィオ

「勝手にエキスパートにするなあ、俺は猫自体は好かん。
 お前の顔は見るとご利益がありそうでな、変わっていなくて結構」

そう言っている間に涙ぐましい救出劇が行われ、何がロマンスが始まりそうで終わった気配がした。
女も猫もそんなものだろう、赤く残った線だけが生々しく男の手に残って痛みを与えるのだ。

「……ツンデレというやつかね。
 治療道具がなけりゃあお優しい元看護師のマダムがやってるスープ屋が近くにある、悪いもんで腫れる前に癒やされに行くか?」

#路地裏
(42) 2023/09/15(Fri) 19:50:02
グラスの中の小さな波に時折視線を落とし、
端末の振動音にまた、顔を上げ記されたものを視界に映す。

『了解です。アリソン女史にAlberoもお気を付けて』

『一先ずはイレネオを摘発。
 無事に済んだその後に、どちらかを考えましょう』

危険な芽は早々に摘んでしまいたいが…。
どちらも同じくらいに注意すべき存在ならば、
早急に決めずとも、時が来れば自然と決まるだろう。

揺れる船上で緩やかにグラスを傾けて、
横目に、煌めく灯りを眺め続けていた。

【人】 無敵の リヴィオ

>>42 ルチアーノ

「しかし俺よりも扱いを心得ているだろう?
 それはもうエキスパートの部類じゃないか?」

猫に限らずという余計な言葉は飲み込んだ。
言葉にはその意図が含まれていたかもしれないが。

「ふむ、ご利益か。まぁ俺だからね。
 そういう効果もあるかもしれない。
 つまり今日の君はとてもラッキーということだ」

何がラッキーなのかは全くもって不明だが、
自信満々に君に笑いかけながらハンカチを取りだし、
赤い線の上へと被せて君へと頷く。

「あいにく治療道具は持ち合わせていないな。
 良ければその素敵なマダムの店へエスコートしてくれるかい?
 振られてしまった悲しさを癒したい気分だ」

そうと決まればさっさとこの場から抜け出そう。
長居すればするほど傷が痛んで悲しみが増してしまう。

#路地裏
(43) 2023/09/15(Fri) 20:19:58

【人】 Chiavica テオドロ

>>40 イレネオ

「法の番人は神ではありませんからね。
 一歩手前、裁きを下すのも我々の管轄ではないし」

軽口をちゃんとそれらしく受け止めてもらえると、
こちらも遠慮なく嫌味ったらしい笑みが浮かぶ。

「寓話が現実に活きるというのなら、
 警察というものはもっと楽な仕事に決まってます。

 ……これちょっと大きいですね」

全然小さいもので良かったのに。そんな困った瞳。
手を付けたものを戻すのもみっともないので食べてやるが。

「法もそうですが、後から都合のいいお話がついてくる物……いつだって得する側にいたいもんですね」
 
(44) 2023/09/15(Fri) 20:25:17

【人】 陽光の元で ニーノ

>>39 ニコロ

もちろん、隣に来てもらえることを嫌がったりはしない。
ただ場所が場所なのでいいのかなとは少しだけ。
尋ねても大丈夫と返ってくるのは見えていたから指摘はしなかったが。
それから片方に寄っているわけではない、或いは両方の色に染まった回答を得られたのなら、どこか安堵したかのような表情を浮かべた。

「なんていうか。
 ニコロせんぱいっていつも……
 ……いろんなことがはっきりしているから。
 だから今回もおんなじかなって思ってたんですけど」

「そうじゃないって知られて、良かったなって、今」

そんな返答を返すのは己も似たようなものだと示した証だ。
落ちていた視線をゆっくりと上げれば、目の前の墓石に向けた。
署などではあまり口にしない方がいいのだろう、それでも今は貴方しかいないので零す。
二つのラベルのどちらかを、目の前の現実へ貼り付けるわけではなかった貴方に。

「マフィアが居るから傷付いた人が居るの、知ってます。
 知っているのに、悪だって言い切ることはしたくない。
 上手に飲み込めなくて納得ができない、そんなときでも」

「捕まえなさいって言われたら捕まえるのが、
 警官の仕事なんでしょうか」
(45) 2023/09/15(Fri) 21:06:14

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>45 ニーノ

「そんなにはっきりしてたかぁ?
テオの方が余程はっきりしてんだろ。」

くすくすと笑う。
そんな印象を持たれていたとは思ったこともなくて。
此方こそ、貴方の内面を一つ知れて嬉しい、と。

「…そうだな。仕事としては従わなければならない。
だが、上がどれほど阿呆でも、抗う事はいつだって自由だ。
ニーノは捕まえたくない奴が居るのか?マフィアに。」

「それとも…そもそもそういう横暴が好きじゃない?」

貴方の言葉を聞きながら
優しく、咎める色を含ませず質問を返していく。
(46) 2023/09/15(Fri) 21:28:34
「爺さんの代……?わからないけど、昔はもう少し、
 今より警察と仲のいいアルバがあった、んだっけ……」

爺さんが誰を指しているかは曖昧だが、小さく聞こえた言葉には思わず反応してしまう。
確かその頃は勢力図が今よりも大きく変わっていた記憶がある。

「うぅ……そう言うさっぱりしてる所は助かるわ……
 ねちっこいのは警察の方だと思うし……
 それだけ真面目に仕事してる人も多いんだけど……」

「……でも、ペネロペって随分何て言うかこう、
 争い?好きじゃないのね。さっきの手を組む話だって、
 上がいいなら構わなさそうに言うんだもの」

マフィアが好戦的な人だらけとまでは思ってはいないが、
こと一触即発まで関係が悪化していた警察相手に
そんな穏健な案を否定しない人がいるのは珍しく感じた。

【人】 pasticciona アリーチェ

>>31 イレネオ

「えっ、と」

厳しさに少し怯え、突如ピンと背筋が伸びる。
言い切られると怒っているのではないかと心配してしまう性分はそう簡単にかえられなくて、この日も言い切りの言葉にいちいち表情をコロコロと変えていく。

「本当……?」

恐る恐る貴方の表情を盗み見て、言葉が嘘じゃないのに気付くと途端にはふ、と息を吐いて脱力する。

「えっ、あ、大きいのがよかっ、た?
 ……それなら、これかしら」

全部均等に切っているのではなく、あえてお腹の好き具合に合うように大きさは少しばらけて切っていたから、1.4枚分くらいの大きな欠片を上から指さしている。

またその言葉で自分のお菓子に興味を持ってもらえたのが嬉しくて纏っていた怯えの空気が一瞬にして霧散した。何ともわかりやすい女だ。

#警察署
(47) 2023/09/15(Fri) 22:43:06

「俺の爺さんはノッテとの抗争で死んだ」

テーブルに片肘をついて、ぽつり。

「アルバがあった頃にな。
 だからってノッテに恨みがあるわけでもない。
 それはそれで、これはこれ。昔は昔で、今は今だ」

ただ、そういう時代であったというだけ。
仮に恨みを向けるのであれば、
そういった流れを生んだものを恨むのが筋というものだろう。
それは今も同じ事。

「争いが好きな奴なんてそう居ないだろ。
 そっちは知らんがこっちは百害あって一利なしだ。
 身内と自分らの縄張り守る為なら仕方ねえけどな」

「そんでお互い無駄に消耗するよりは、
 どんな奴だろうとさっさと手を組んだ方がマシだ。
 お上がどうだかは知ったこっちゃねえけどな」

この構成員が特別争いを厭うという印象は間違いではない。
警察に対して好感があるというよりは、
現状維持を望んでいるがゆえの穏健派。

【人】 pasticciona アリーチェ

 
「そうかしら。ハードル、低いかな……
 でも『一人5枚食べてね!』って言うのは、それが実際助かるとしてもあんまりだと思うの。
 多分、業務に支障が出ちゃうし……ううん、今は出た方がいいのかもだけど……」

女は加減と言う物がまた下手であった。
最も、一切れだけでなく二切れ目に手を出してくれた時点で助かる以上に嬉しいと言う感情でめいっぱいで手から零れ落ちそうなくらいだ。

「わ、わかったわ。次こそは、
「今日、苺のクロスタータを焼いてきたんですよ。よかったら食べて下さいね!」

「って言える人間になってみる。この日以上に恐ろしい日なんて、そうないもんね」

幼馴染の言う通り、この日程にやらかしてしまったと言うほど恐るべき間の悪さに出会うことは早々ない。次からは明るく堂々とお菓子が飛び出てくるはずだ。

#警察署
(48) 2023/09/15(Fri) 22:53:39
「……そう、そうだったの」

アルバファミリーと言うマフィアがあったのだと自分は知識としてしか知らなかったが、彼女のように血縁者がアルバの物だったなら、少し無神経な言い草をしてしまったかもしれない。少し後悔を秘めつつ。

「……ペネロペは、割り切るのがうまいのね。
 私はどうしても地続きに考えてしまって、半端に情が沸いて、その結果どちらにも迷惑をかけてしまいそうだもの。
 お爺様も、今のペネロペに近い考え方だったのかしら」

「……ただ……え、っと……ううん、やっぱりなし、で」

争いについての考え方はそれは最もだと何度も頷いて聞いていた。
ただ一つそれを聞いて思い浮かんだことがあるが、それは口に出さない方がいい話題なのも薄々察していて。だからこんな歯切れの悪い中途半端な話題ひっこめになった。

『はい。
 マフィア撲滅のため、頑張りましょう』

かつん、と。グラスの縁がかちあって、甲高い音をたてる。
ボートは黒い水面を白く泡立て切り裂きながら、灯りの落ちた桟橋へと戻っていった。





「よろしく」

ボートのふちに肘をついた"アリソン"は、最後にあなたたちにメールをそれぞれ一通ずつ。

「ああ、それ。渡し忘れ」

…そういうと、にこりと笑う。
ボートの片づけをするのだろう。グラスを傾けながら、見送った。


「さあな。割り切るのが上手いかは知らん。
 爺さんがどうだったかもな。
 俺はどっちが身内の為になるか損得勘定してるだけだ」

結局のところ、天秤の片方には絶対的に重いものが乗っている。
だから情が沸いたところでそれが揺らぐ事は無い。
それは身内を罵倒するようなものでもない限り、
他者の物言いに対しても同じ事。

「言い掛けてやっぱやめた、は悪手だな。
 余計気になるのが人のさがってもんだ」

中途半端に引っ込められた話題にはそう返して。
とはいえ問い詰めるような声色ではない。
あなたが言わない事を選んでも追及されるような事はないだろう。

「……身内の事が大好きなのね。
 その為に身を切れる人こそ本当の身内想いなんでしょうね」

自分は、どうだろう。

「身内のように親しい子もいれば大切な同僚もいるけれど。
 守る為に、恩人に銃口を向けられる自信はない、なぁ」

ひっこめた話題については暫く悩んでいたが、「ごめんなさい」と告げてそれ以上それについての発言はなかった。
自分の小心者の度合いにまた少し心が磨り減る。

【人】 法の下に イレネオ

>>44 テオドロ
>>47 アリーチェ

ぴんと伸びた背筋の一人と、冴えない雰囲気の大柄の一人。
知らぬ人が見れば年齢の多寡は逆に見るかもしれない。実際は男は今この中で一番年下で、その癖一番図々しい。
そして、身内・・に対しては素直でもあった。大きめのひとつを指さされればそれを素直に手に取ったろう。華奢な女性の手の下では大きく見えたのに、一回りも二回りも大きい自分の手の中では小さく見えるらしく、何度か容れ物の中に残ったものと見比べている。

「そうですね。」
「正直者が得をする世の中になってほしいものです。」

それは善良な一般市民に向けた言葉なのだが、この状況では「
素直にたくさん食べたいと言っている自分に大きいものを譲れ
」と言っているように聞こえたかもしれない。そう受け取られれば心外だという顔をするだろうけれど。

「食べ切れそうですか。」

聞きつつ、ようやく大口を開けて自分もかぶりついた。

#警察署
(49) 2023/09/16(Sat) 0:50:40
イレネオは、アリーチェに、「美味いですね、これ。」
(a9) 2023/09/16(Sat) 0:51:05


「ふうん」

悩んだ末、告げられなかった答えにはそれだけを返して。
やはり追及するような事はなかった。

「そりゃそうだろ。ガキの頃から面識がある奴も居れば、
 世話になってた人もわんさと居る。
 他の奴がどうかは知らねえが、俺は俺の居場所を守るだけだ」

「たとえ恩があったって、
 相手に話し合いのテーブルに着く気すら無いとしたら
 俺は相応の態度でもって応じるだけだ」

テオドロは、そりゃあね。自分のことのような相槌。なので勿論食える。
(a10) 2023/09/16(Sat) 0:56:32

【人】 陽光の元で ニーノ

>>46 ニコロ

「テオせんぱいとニコロせんぱいのはっきりは、また種類が違うっていうか〜……」

なんていうか、こう。
片手をふわふわとさせたが適切な言葉は思いつかなかったらしい。
ので有耶無耶になっておしまいになる。
うーんと唸りながらもクロスタータをまた一口運ぶ最中、問いがこちらへと返れば咀嚼している間は黙っていて。
飲み込んだあとももう少しだけ、じきにようやく。

「……マフィアの知り合いは、いるのかわからないです。
 もしかしたらいるのかもしれないけれど」

けれどそうふわりとしたものだから、理由にはならない。

「だから、好きじゃないが近いのかも。
 それにそんな権利が、自分にあるのかとも思うから」

「……せんぱいも。
 いやなときは抗ったりしたこと、ありますか?」
(50) 2023/09/16(Sat) 1:13:34

【人】 口に金貨を ルチアーノ

「……そーだなあ。
 リヴィオよりも優れてるってんならエキスパートだなあ」

本人にとっては仕方なく、ありがたくエキスパートの称号を貰った。

「ラッキーなのは何よりだ、人に会う用があるんでね。
 少しばかり良いことが起こって欲しいと思っていた。
 まあお前はアンラッキーだったかもしれんが、俺が代わりにツキをわけてやろう」

痛みなぞ早く忘れてしまった方が幸せだ。
悲しみが広がってしまわぬように迷路のような路地裏を迷わず案内するだろう。

然程時間をかけずにひっそりとしたスープ屋にたどり着けば、良い香りがそこにはたちこめている。
しかし客足はほぼない、決して怪しい店などではないのだがまともな土地で商売ができていない弊害がここにある。

「やあ、麗しのお嬢さん。
 今日も貴方の味が恋しくてやってきたよ、それと今日は心と手に傷を負った男が居てね。
 どうかその手腕で癒やしてくれはしないだろうか」

路地裏に明るい声が響く、マダムはどうやら面食いのようだ。

#路地裏
(51) 2023/09/16(Sat) 1:16:43

【人】 pasticciona アリーチェ

>>49 >>a9 イレネオ

「あ、よかった……皆のお陰で私が持ち帰っても
 何とか食べられる量になった気が……え、あ」

「ありがとう……」


素直にお菓子の出来を後輩に褒められれば頬に朱が差し、
両手を合わせてはにかみながら穏やかな笑顔を零した。

「でもテオドロのを奪ってしまうのはまずい、かも……
 あと数切れ足りなかったら渡しますので、ね?」

そして心外と思われる方の取り方をする。
心外だと言う顔をされたかもしれない。
しかし、すれ違っていた女は本当に真剣に入れ替えが発生するのを心配していたのであった。

先程の朝礼でのヒリついた空気を一時的に忘れ、
このひと時だけは穏やかに過ごすことができただろう。

#警察署
(52) 2023/09/16(Sat) 1:28:22
エルヴィーノは、美味しいんだけど1枚で限界だよ僕は……
(a11) 2023/09/16(Sat) 2:04:41

【人】 口に金貨を ルチアーノ

/*
>>43 リヴィオ
>>51 #路地裏
アンカー忘れ。
(53) 2023/09/16(Sat) 2:15:51
ふわりと香る花の匂い。彼女のそれは甘くて、内側から支配しようとするかのよう。
日ごろから、捕食するための聞こえのいい言葉甘い蜜を振りまいて。

ねえ、だから言ったのよ。
もっと気を付けて接しなきゃダメだって。

ごめんね。こんなやり方になっちゃって。

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>50 ニーノ

「なるほど、好きじゃないか。
俺は、そうだなあ。」

アイツとは違うのか、なんて笑って
貴方の言葉を咀嚼しつつ、墓の方へ眼を向けながら。

「小さい事なら何度でもあるさ。
ほんの我が侭だったり、他人事だったり。
受け入れて貰ったり貰えなかったり、色々だったけどな。」

「ただ、今回は。
署長代理殿も噛んでるデカい案件だ。
嫌を押し通すのも一苦労だろう。」

「それこそマフィアも味方につける必要があるかも。
なんて言ったら俺の首がぶっ飛ぶな、ハハ。」

冗談めかして言う。
実際、マフィア連中は黙っては無いだろう。

#共同墓地
(54) 2023/09/16(Sat) 9:57:24
その日の日中協力者の姿はホテルになかった。
連絡は取れるだろうが、顔を出せそうなのは午前中のわずかな時間か日が暮れるころになりそうだと伝えられた。

そんな部屋には朝早くに紙袋が置いてある。

紙袋の中には手作りと思われる弁当、ラザニア・アル・フォルノ。
意図は分からないかもしれないが、こんな時でもうまい飯を食えというメッセージだ

ふらりと貴方の離席中にホテルの一室にやってきた人影はソファーにぐったりと伸びている。
仮眠しているのか、新聞紙を顔に乗せて静かなようだ。

昼夜問わず、女の姿なくとも明かりのついた一室。
だから帰りついた女は、玄関時点ではあなたの在室に気付かなかった。

「……? あー」

だからあなたに気づいた時、そんな間の抜けた音を漏らす。
多少の肉体労働のあとで、このとき女も少しばかり疲労していた。
そうっと近寄り見つめた後、傍に静かにしゃがみ込む。

……電気、消した方がいいのだろうか。
顔の上の新聞紙を見ながら、そんな逡巡。

/*襲撃相手(イレネオさん)の方には告知するよう、運営ちゃんに連絡しておきますね。もしRPでは話しつつ別の方をコッソリ襲撃したいなら、別途運営ちゃんにご相談ください!

【人】 法の下に イレネオ

>>17 ペネロペ

うん、と頷いて。
その首肯は普段の動作より大きかったかもしれない。薄闇でも、上背にいくらか差があっても、わかるように。

「そうだな。」
「夜道には気をつけた方がいい。それから、風邪にも。」

最初から最後まで、これは一般的な気遣い。
貴方の本質を知っていればかけないような言葉。
そのままに連れ立って、明るい大通りまでを行くのだろう。
次会うのは店でか、それともまた往来で偶然か。
何れにせよ、それはやっぱり、普通の出会いになるはずなのだ。

#共同墓地
(55) 2023/09/16(Sat) 14:28:07
イレネオは、ダヴィード手を振って、「そうだな、また。」 #商店街 >>6
(a12) 2023/09/16(Sat) 14:39:39

【人】 法の下に イレネオ

>>52 アリーチェ

心外である。
と、いう顔をするのはいくらかの後のことだったろう。何分これは頭が固くて、自分の言葉が自分の考え以外の受け取り方をされるなんて思っていなくて、だから貴方の言葉の意図が分からなくて。
もう一度反芻して、もう一度考えて。それからようやく。

「俺、犬か何かと思われていますか。」

心外だ。
表情で語って、不服そうに言う。言いながら、フィリングがついてしまった指を舐める様はそれこそ動物のようではある。
その合間にも隣の先輩の方を見て、ふんと鼻を鳴らした。

「しませんよ。怒らせたくありませんから。」

これは可愛い後輩とは言い難い態度や図体をしているけれど、本人なりに貴方たちを慕っている。
そうして本人なりに、まあ、怒られれば決まりが悪くはあるのだ。

「いいんですか。いいなら、貰いますが。」

慕っているからと言って、遠慮をするわけではないのだが。

#警察署
(56) 2023/09/16(Sat) 15:11:42

【人】 Chiavica テオドロ

別に食いさしが良ければくれてやりますけど。
軽い逆上と苦笑が織り交ざった奇妙な口角の上げ方をして。

「警察の犬に徹することができるなら、
 この状況下では寧ろ良いことなのではありませんか?」

「何か業務に支障が出たら即刻叱責の用意をしますが……
 そうでないのならいちいち目くじらは立てません。
 非効率的な真似をしなければ大体は些事ですので」

こちらもこちらで、敢えて嫌味な言葉を選ぶものの、
存外根っからの狭量というわけではないのである。

苺のクロスタータ片手に講釈垂れる様は、
どことなくギャップがあって僅かに滑稽にすら見える。

#警察署
(57) 2023/09/16(Sat) 15:49:19

【人】 路地の花 フィオレ

「みんな、元気にしてた?」

落ち着いた頃に再び外へ繰り出して。
寄付や差し入れのためによく訪れている、
院内に入るや否や。ワイワイ集まってきた子供たちの頭を慣れたように撫でている。

世間のざわつきに子供たちは気付いているのかいないのか、ほとんど変わった様子はないけれど。
この場所に何もなければいいと思うのだ。
子供たちが、社会の闇に晒される必要はない。

「……守ってあげないと」


どうしたのー?と足元から声を掛けられて。小さく笑った女は、何でもないのよと目線を合わせるようにしゃがんで。
その額にキスを送ってあげるのだ。

#養育院
(58) 2023/09/16(Sat) 15:53:17

【人】 月桂樹の下で ニコロ

夜、ざわめきが少しは静かになる、そんな時間に。

見回りと散歩を兼ねて
路地裏に足を踏み入れる男がいた。

法が施行されたせいで
普段よりも殺気が増しているかもしれないし
逆に静まりかえっているかもしれないけれど。

変化が少なくはないだろうそこを
様子を窺うようにして進むだろう。

その姿に刺さる視線はきっと、冷たい。

#路地裏
(59) 2023/09/16(Sat) 15:57:44

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

「大型犬で間違ってない気がするけど……、警察の犬っていうと聞こえが悪くないかい?
 権力に屈して靴を舐めてるみたいじゃないか」

このメンバーだから良いことではあるが、上に聞かれていたら大分失言な気がしている。
まぁ、この程度で逮捕されるなんてことはないとは思うけれど。

「それにしても二人とも朝からよく入るね……。
 Scusa.ごめんねアリーチェ。僕は1枚が限界だ……」

いつも朝食べるの忘れちゃうからねと言う様子はいつものように悪びれてはいない。

#警察署
(60) 2023/09/16(Sat) 15:59:49
ネロは、言いながら、肌蹴た服を着直した。
(a13) 2023/09/16(Sat) 16:19:17

…暫くして、立ち上がり電気を消した。
振り返った室内は暗く、それでも何も見えないほどじゃない。

「…」

今朝持って出た
弁当
の中身は、半分ほども減っていない。
昨日と打って変わって食欲がしなかった。
…パオロは今頃、どうしているんだろう。檻の中の冷たさを女は知らない。

それでも彼が眠っているうちに、これだけは空にしたかった。
黙々とひとくち、ふたくち、食べ進める。

【人】 Chiavica テオドロ

「あなたの胃が縮んでしまってるんでしょうが。
 ……差し引いて俺も良く食う方なのは認めますが」

誰のせいなんだか。幼馴染の方を見遣る。

「内臓の慣れ≠ニいうものはありますからね。
 無理して物を詰め込めとは言いませんが、
 何か機会を設けて少しでも食わせるべきか……」

話半分ではあるが、誰かが乗り気なら行動に移すくらいの気概はある。同期より一足早く出世する秘訣だ。

「取締法には従うっていうんです、
 多少の無礼くらい多めに見てもらわなければね」

……もしかすれば少し機嫌がいいのかもしれない。
法の施行以上に、細々とした要因が転がっていた。

#警察署
(61) 2023/09/16(Sat) 17:10:13
「普通のビールで5〜7度くらいだから」
「もっとだな。ワインくらいかそれよか強い」

かな……とぼんやり、そこら辺の知識は自分もはっきりしておらず。
とりあえず強いという事を主張しておいた。

「そ?じゃあそうするよ。色々」

マスターの手際は良く、伝えてすぐ準備が始まる。
その手付きを眺めながら「ん? んん……」と生返事をして。

「菫のシロップが入ってる。スッキリしてて飲みやすいんだけど」
「あんまり人前で頼むなよって酒だな。青いから」

……その言葉に合わせたかのように、一品目が頼んだつまみと共に届くだろう。
こちらにはブルームーン。
カクテルグラスに薄い青紫のアルコールが揺蕩い、
照明の光をキラキラと返した。

「飲むか?」

「ん……あ?」

貴方が側に寄ろうと中々目覚めなかった男は、そこそこに不用心であった懐を漁りながらガサガサと顔の上の紙を鳴らして体を起こした。

「ぁー……すまない、待たせてしまったか」

時間も有限であるのに、と。
少し香るトマトとチーズの香りにあれは一口でも食べたか、と満足げに口端は上げていた。

「話はできるぞ……次の目標も一応決めてきた。
 相変わらず、あんたが言うなら変えてやっても良いですけど」

新聞紙のたてた音に振り返る。

「おはようございまあす。」
「…お疲れの様子ですねえ。」

何事もなく女は笑みを浮かべた。
手元のお弁当は、完食にこそ至らなかったがそれでもほとんど減ったらしい。

「休める場所が他にないなら、気にせずいてくださいねえ。」

「でも、そおですねえ。」
「次の調査対象の話は、早いうちに聞いておきましょおかあ。」

早く取りかかれた方が休む時間もできるかもしれませんしいだなんて、気遣いのようなことを言う。

【人】 法の下に イレネオ

「その犬ならいいですね。」

事も無げに言ってのける。

正義のこちら側だと主張が出来るし。」

その点で好印象のようだ。
今朝の法案のこともありますし、という言葉は、菓子をくれた当人がしょんぼりしていたなら飲み込まれたかもしれないし、言い切ってから気づいたかもしれない。

それからいつも少食な貴方の方へ目をやれば、一応は一枚を食べきったであろうことを確認して。

「まあ。」
「食べた方なんじゃないですか。」
「昼も逃がしませんからね。」

#警察署 #警察署
(62) 2023/09/16(Sat) 18:58:30
/*
告知について了解しました!

一応念の為の確認ですが
襲撃セットに関して全員でセットでよろしかったですか?
樹木子や猫又等を考えてかつ
襲撃相手とのやり取りを考えて一人にするか
全員セットで襲撃も全員で向かった形でいくか…
どうだろう?と考えてしまったので相談失礼いたします。

ちなみに今はイレネオさんにセットしております。
運営ちゃんにはまだ未連絡ですが…!

「……私の幼馴染や教会みたいなものね」
「居場所を守る、か……
 この法の施行でもっと考えないといけないって、
 重々想い知らされちゃったわ」

「それは……
 話し合いさえ応じない、なら、……そうね」
 その時は引けるかしら、引き金……」

「でもやっぱり話を聞いてて、ペネロペ、格好いいわ。
 ってたくさん思うわね。理想の大人のお姉さんって感じ。

 わたし、女の先輩で仲いい人が全然いなくて、
 相談とか悩む件も多かったからペネロペがいて嬉しいわ」

【人】 無敵の リヴィオ

>>51 >>53 ルチアーノ

「へぇ、用事か。ここでゆっくりしてて平気なのかい?
 運のあるうちにさっさと向かう方がいいかもしれない。
 …あぁでも、エスコートはしきってくれよ?」

ツキを分けるって意味でもね。
再度冗談めかして笑いながら君の隣を着いて歩けば、
あっという間に目的地へと辿り着いた。

「はじめまして、素敵なレディ。
 お手を煩わせてしまうが、お願い出来るかな。
 …何、可愛い子猫ちゃんに振られてしまっただけさ」

丁寧な所作で頭を下げ、まずは傷の手当をお願いする。
てきぱきと癒されていく傷のおかげか、
もうさっぱりと心の傷は癒えたかもしれない。

手当をされながら数あるメニューを眺め、
迷った挙句に君へと問いかける。

「ここのおすすめを聞かせてくれるかい?ルチ。
 俺はそのおすすめを頼むことにするよ」

#路地裏
(63) 2023/09/16(Sat) 19:47:59

「ま、よく考える良い機会じゃねえの。」

そちらとしては、という他人事だけに留まらず。
こちらもボスの代替わりによる体制の変化も含め、
有事の際の問題点は確かに浮き彫りになっているだろう。
それどころではない所も大いにあれど。

「俺ぁ仮に裏切者が居たとしても、
 向こうの意思が変わらないってなら引き金を引くだろうよ」

裏切者。

我が身可愛さに、或いは他の何かの為に。
身内を売る者が居るかもしれない。
そういった最悪の事態を、考えていないわけではない。


「………あと、」

「俺、男だからな。」

「ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア」

少し苦々しい声を出しているのは、上の人間は調べれば調べるほどリスクが高いからだ。

「……今日のが随分な男だったからなあ。
 警察は血の気が多い奴らばかりなのか気になっちまう」

「心配事はあるか、自分のことでも他人のことでも良い。
 あー、このラザニアを作らせてくれたやつもな、
 ……自分のことより俺とあんたがしょっ引かれないか心配してだぞ」

【人】 pasticciona アリーチェ

「……お、思ってない!
 思ってないわ……いえ、ですよ?」

まずい。心外と思わせてしまった。
しかしながらその後の反応を見て、思う。
隣の幼馴染も一件誤解されやすい言動を取るが、彼もそのタイプではないのかと気づきを得たようにうんうん唸っていた。

「些事じゃない事をいつもしてしまってるわ……」


と、聞こえてきた会話には思わず震えあがった。
大方、非効率な真似を行うのはこの女であることだろう。
クロスタータ片手の講釈も散々見慣れた幼馴染の顔なので滑稽どころかいつも通りの安心感を得てしまうのだが。

「朝ご飯自体は食べた方がいいと思うから……
 エルヴィーノの事が心配な子達で、
 交代で軽めの朝食を持ってきた方がいいかもしれないわね」

なお、今朝の法案の件の時点で再びしょんぼりしなおしたが、この渦中の事を思えば些細なことである。

#警察署
(64) 2023/09/16(Sat) 20:42:00
ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。
長駆の上級警部殿。

「…………“怖いおじさん”」


口の中で転がした小さな声は、きっとほとんど聞き取れない。
考えるようないとまのあと、ラザニアの残りをまた口に入れる。

「わかりましたあ。お任せしますねえ。」
「あとで前金と、今回の報酬もお送りしておきますう」

きっと前回と同じように、どちらも手早く振り込まれるはずだ。
やはりいち巡査が躊躇なく支払うには大きな額であるはずだが。

「……」
「心配事、はあ」

言い淀んだ瞳が、傍らの鞄へ向いた。
中には薄紅色のバスボムが、丁寧にラッピングされて入っている。

「…捕まらないで欲しい人がいる、くらいですかねえ。」

静かな声。続いた声は、それに比べると朗らかだった。

「お兄さんは、そういう人、いますかあ?」

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

「えぇ……」

今食べたのに、昼もまた食わされるのかと嘆息した。
クロスタータは美味しかったのだが、縮みきったこの胃には流石に重かった。
昼はせめてあっさりしたものにしていただきたい。

小言を言う同期はともかく、もう一人とは、どっちが先輩なのだかよくわからないやりとりだ。

#警察署
(65) 2023/09/16(Sat) 20:59:27
/*とりあえず自分がセットしますので、お二方はご自由に…というかんじでよろしい……かと!

そしてご相談なのですが、
実は私、暗殺食らって今回で逮捕されますので……………(初手離脱系出資者)
演出される場合はお二方にお願いしたい感じです。

そのうえで、おっしゃるとおりほか役職のかたの行動考えると、私だけ設定でもいいのかな…というかんじもあります。
なにとぞよきようにしていただけましたら………

いろいろお任せしてしまってすみませんが、よろしくお願いします…!

(※いいつつ檻の中からの指示みたいなロールでよければ自分もできます やりやすいほうで!)

/*様子見てたら変な声出ちゃいました。
あのメールはそういう事かー!愉快な事になりますね…

此方も今はイレネオさんにセットしてあります。
が、女史が此処で離脱となれば
別行動している、という体の方が自然ではある気は致します。

バラけさせるのも一手のように思えますが
もしバラけさせる場合
カンターミネさん、ルチアーノさんのいずれかでしょうか?

此方も良きように合わせますので
これしたいな〜があれば是非是非どうぞ〜。

【人】 渡りに船 ロメオ

「困ったな」

困っている事、その一。
今回の騒ぎで怖がっていないかと思い、
非番であるがバイト先を尋ねた。
怖い事ァ何もねえと袋いっぱいのパンの耳を持たされた。

困っている事、その二。
先程から足に黒猫が纏わりついて離れない。

公園。
徒歩で用足しついで、疲れたので
花壇脇のベンチに座っていた。
時はそろそろ日も落ちてこようかという頃。

こんな騒ぎがあってもマア子供は元気に遊ぶし、
秋の花は咲いているし、鳥は鳴いている。
あんな法律これらにはあんまり関係なくて、
それを感じたくてぶらりと立ち寄ったのに。

「マジ……」「なにがそんなに気に入ったわけ」

変に懐かれてしまったから、変に動けなくなってしまった。
流石に蹴り飛ばして歩いていく訳にもあるまいし。
ナアナア鳴いている野良猫を眺めながら、
パンの耳の処遇についてぼんやり考えていた。

#公園
(66) 2023/09/16(Sat) 21:47:25
/*
アッ かしこまりました!
メールと忘れ物でもしや?とは思いましたが…
それではN.N.は今回パスにセットしておきますね

別行動、あるいは今回は留守番役ということで

Alberoの行動についてはお任せします
あくまでN.N.のセットがパスという形で…
我々が一気に落ちることはなさそうですが念の為!

運営ちゃんにもパス連絡しておきます
樹木子と猫又に恐れているN.N.PLより…

 
「裏切者……」
「組織内での裏切者なんて考えたくないわね……
 最も、今の警察は裏切りどころか分裂状態だけど……」

公僕である以上、上が水は赤いと言えば赤くなるのだ。
新法案に反発している人は少なくはなくなくとも、
それに表から批判できる人はいないし、"いなくなる"。

「……ノッテに裏切者がいない事、私も祈ってるわ。
 どこでどんな利権が発生しているかわからないだけに、
 いないと言い切れないのが複雑だけれどね」

 
「……えっ?」

「……やだ、ペネロペ。
 わたしが幾らドジだからって、性別を間違えたりは……
 間違えたりは……
しない……
はず……」


またからかおうとして〜。くらいの軽い笑みを最初は浮かべていた物の、徐々にその表情が固くなって。

「…………
うそ


「俺のツラが良すぎて勘違いさせたのは悪いと思うが…」


傲慢。

「まあ夢を抱いたままでも結構だけどよ。
 そういう相談にはあんま期待すんなよって事。」

 
「夢、一瞬で儚く砕け散ったわよ……
 ううん、まだ夢の中ではあるんだけど」

「絶対女の子だと思ってたのになぁ…………」

完全に女性の先輩と思って慕う気満々だった女は、ショックのあまり机に顔を押し付けるように突っ伏した。暫くは起き上がってこない事だろう。

「じゃあどうして女の子に見える格好を?
 ……女の方が有利なこととか、やっぱりあるのかしら」


「まあ夢の中で夢が砕け散る事もあらあな」

テーブルに突っ伏す様子を見ながら適当言っている。カス。

「ん〜……まあ女の方が懐には入り込みやすいからな。
 弱そうだと思わせておいた方が得な事も多いし。
 女の方が入りやすい場所も多いし…」

夢のない話がどんどん出てくる。

/*なるほど…
であれば此方も今回はパスとしておきましょう。

此処で2人も捕まるのはヤバそうですし…
運営ちゃんにもその体で報告しておきます!

【人】 コピーキャット ペネロペ

「お客さん、普段あんまりお酒は飲まれない方ですか?
 なるほど!では甘いものと炭酸は?苦手ではない?
 じゃあ……こういうのはどうでしょう」

「スパークリングワインに、
 ピーチネクターで作ったカクテルですっ!
 甘くて飲み口が良いって評判のお酒なんですよ!」

しとしとと雨の降る夜。
本日もきっと #バー:アマラント は通常営業中。
私と同じ名前のカクテルなんですよ、
なんて笑う店員もいつもと変わりなく。

とはいえ、件の法は多少なり話題に上りはしたことだろう。

#バー:アマラント
(67) 2023/09/16(Sat) 22:42:12
「諜報するには女の方が有利なのはよくわかったわ。
 いざとなれば、男の力で抵抗もできるし……
 ちょっと羨ましいかもしれないわね、ペネロペのそれ」

夢のない話に更に潰されて机に突っ伏していた顔がようやく上がる。

「……今、やっぱりペネロペの所、忙しい?
 よかったら様子を見るだけでもいいから、
 ちょっと、ある人をサポートして貰ったりは……」

ごにょごにょ。
自分でも、余りいい提案じゃないのは理解していたのだろう。
声が小さく潰れて行って、目線は逸らされる。

普通は多忙なら、誰かひとりじゃなく身内全体の利になるように動く筈だ。
それを夢で出会ったどこの馬の骨か知らない女の要望を聞いてくれることなんてまずないと思うけれど、言わずにはいられなかった。

【人】 陽光の元で ニーノ

>>54 ニコロ

貴方が視線を向けた先、その墓石に刻まれている名は無く。
こちらはといえば、語る貴方を見上げてじっと視線を注いでいた。
自分よりずっと長い間、正義の肩書を背負って生きてきた人の言葉。
それを一つ一つ真剣に受け止めるようにしてから、最後。
冗談めかした言葉にはきょんと呆けた表情を浮かべ……それでも。

「……そっか」


何か納得したかのような小さな声を落とした。
それからようやくだ、普段通りににへらと笑って。

「その、ニコロせんぱいの首が飛んだら困る人がいっぱいいるし!
 オレだってそんなのいやなので……いやだからちゃんと、ここだけの内緒にします」

人差し指を立ててまずは内緒のポーズ。
しっかりきっかり誓いを立ててから、言を続けた。

「でも味方につけるまではいかなくても、なんていうか。
 いま、オレの中でとりあえずの……したいことは見えた気がするから」

「――だからありがとうございます、せんぱい!
 オレ、朝より元気が出ました!」
(68) 2023/09/16(Sat) 23:13:01
「捕まらんで欲しい奴かあ……。
 俺の部下に一人可愛いやつがいてなあ、
 そいつは一人寂しいと泣くんで無事で居て欲しいね」

「それ以外はー、あんたぐらいだ」

それは偽りなく、心から。特に深い意味も無く告げられる。
どちらも女性であるが、そこに自分の所属している陣営は甘味されて居ない。

「こちとら周りは覚悟が決まった連中が多いんでな、心配はしてない。
 だが、協力している身からすればあんたみたいにやりたい事がある人間が志し半ばで折られるのは忍びないねえ」

「男なんてそんなもんだ」

心配しすぎた方が嫌な顔をされる。
まあ、捕まった情けない姿を見たいわけではない人間はいるが。

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>66 ロメオ

「あれえ」
「こんにちはあ、お兄さあん」

よく見る顔が、全然見ない場所にいる。
遠巻きにその長身を見つけた女は、軽く手を振って寄ってきた。

…足元に何かいる。
猫とあなたと見比べた後、小首を傾げ。

「…何してるんですかあ??」
(69) 2023/09/16(Sat) 23:17:20

「ま、見た目に気を遣ったり上手くやらねえと
 ただひ弱なだけの男になるけどな」

自分は上手くやっている、そういった自負。
傲慢の裏返しは自分への自信にある。

「サポートするったってなあ。
 そりゃ下から上まで大忙しも大忙しだよ。
 相手と内容を聞かなきゃどうとも言えん
 あんたが実在する人間なのかもまだ怪しいところだしな」

髪をいじりながらそう答える。
この男の行動原理は結局のところは損得勘定だ。
それがひいてはこちらの利益になりそうなら、
今は誰か一人の為の利益だろうと飲む事はできる、が。

「普通のビールがごど……なら……」

「…………さ、三倍……!?」


ハワ……みたいな反応になってしまった、さすがに。
ビールは数回口にしたことがあるが、そのときでもアルコールだ……と感じ入っていたぐらいだ。
もしかして自分にカクテルは早かったのではなんて考えるのだけれど、それでも折角の機会なのだから飲みたいは飲みたい。
やるぞとごくり、一人生唾を飲み込んでから。

「へえ〜……菫なんだ。
 青いのってだめ?」

味の想像があんまりつかないなと思いつつ、色に関しては綺麗だと思うけどな、と。
続ける前に実際に届いたものだから。
自分の前に届いたお酒よりも、貴方の前に届いた美しさにまずぱっと目を輝かせた。

「きれ〜……えっ、いいの!?
 飲みたい飲みたい!」

そう言ってどこか前のめりに主張。
頼みを貴方が聞き届けてくれたのなら、一口目か、貴方が飲んだ後の二口目を貰ったことだろう。

その結果──

[1/2]

「──ぅ、ゎ」


ぴた、と固まっていた。
普段味わうことのない度数の高さが喉を焼いて少し咽かけそうにもなる。
けれど口中に広がるまろやかな甘味とすっきりとした酸味は飲みやすさを感じさせるもので。
味わった結果、真っ先に出てきた感想は。

「……お、大人、だ」

「これ、大人だよ……」

階段一歩登っちゃった感覚を形にしたかったのだが、謎語彙チョイスとなっている。

「え〜いっつもこういうの飲んでるの?かっけえなあ〜……」

[2/2]

名が出たことには率直に驚いて。大きく瞬いたミントブルー。
けれどその視線を少しずつ低く落としていく。

「覚悟、とかあ。」
「そーゆうの、よくわかりませんけどお…」

フォークを1度置く。
上手く言葉にできないけれど、妙な蟠りだけ溜まっている。

「自己満足とは、違うんです…よねえ?」
「自業自得だから、心配してない〜とか」
「……いやあ、ええとお」

結局、言い表せないままかぶりをふった。
ごめんなさいー、と一言置いたあと。

「母子家庭、だったんですう。」
「だからあんまり、」
「男の人の考えてる事はわからない…って、言いますかあ。」

「でも、そういうもの、なんですねえ…。」

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>68 ニーノ

「ま、お互いにこの事は内緒に、だな。
お前も相当ヤバイこと言ってんだ。気を付けとけよ。」

同じ警察官が検挙をされたのだ。
下手な振る舞いは身を滅ぼしかねないと言っても良い。
貴方が気遣ってくれるように、此方も気遣う。

「ともあれ元気が出たなら良かったぜ。
困ったことがあったらこっそりでも良いから
信用出来る奴に相談するんだぞ。」

「そういやこの墓、ニーノの知り合いのものか?」

名前のない墓。
わざわざ選んで座ると言う事は縁があるからとは思うけれど。
(70) 2023/09/16(Sat) 23:58:02
「……ノッテなら、ヴィットーレがいると思うんだけど」
「勿論、本人が検挙されないのが一番なんだけど、
 彼、孤児院を持ってるでしょう。
 だからそことの関係性を何とか隠蔽しきれないかって」

「……勿論、ヴィットーレ自身でその辺りの処理は一人で終えるだろうけど、手助けしてくれる人がいれば私も安心だから……」

心苦しそうに、少し顔を困り顔のまま伝える。
ノッテの利益になるかというと、正直な所厳しいだろう。
ただ、自分の恩人が少しでも見つからないように、余裕ができるようにしてほしいだけ。ただの我儘だ。自覚しているからこそ、この表情である。

【人】 陽光の元で ニーノ

>>70 ニコロ

「はい!
 ちゃんと気を付けます、……内緒」

秘密は絶対守ると言わんばかりにもう一度同じ言葉を繰り返してから。

「へへ。
 今もニコロせんぱいに相談させてもらったから、大丈夫!
 でも今後も何かあったらちゃんと相談します。
 オレには頼れるせんぱいがい〜っぱいいるから」

勿論貴方もその一人で、今の会話が信頼の証。
すっかりいつもの調子を取り戻した男は残りのクロスタータを口に運んだ。
もごもごと咀嚼する中飛んできた問いには、ふるりと首を横に振り。

「……知り合いではなくて。
 でも、思うところがたくさんある感じの」

ちょっと不可解な言葉を返して、笑う。
(71) 2023/09/17(Sun) 0:40:35

「…ヴィットーレちゃんか。
 まあ身内の事だ。引き受けんでもないが…」

ファミリーにとっての利益でなくとも、
身内の為ならばある程度は融通が利く。
結局のところ、この男にとっての最優先事項は身内だ。

「すぐにできるかまでは確約できん。
 何せこっちもこっちで尻尾を出さないように必死だからな。
 それでいいならウチの人員を幾らか回すくらいはできる」

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>63 リヴィオ

「良くはないさ、だが遅れるぐらいがちょうどいいだろうよ」

そうして訪れたスープ屋にて。
隣で賺したような顔をする男を凝視しながら、わずかに眉をしかめてしまった。

このリヴィオという男は己がわざわざ飾って振舞う姿と相違ない台詞を素で話している。
参考にせざるを得ない自然な態度と手腕に浮かべた笑みも引きつってくるというものだ。

それと少し昔の知り合いも想起させた。すぐに脳裏から消した。

「リボッリータか、カボチャスープだなあ。
……味がする


おススメに選んだのは安い店特有にある食えない薄さがないメニューだ。
正直な話、味は贅沢なレストランとは比べ物にならないほど粗末であるからだ。
それを美味いと褒めてその場で食べていくか、持ち帰って味わらず飲み込むのが常である。

#路地裏
(72) 2023/09/17(Sun) 6:33:05
「謝る必要はない、要するに格好つけだ。
 いい顔見せて好かれたいんだ女には」

完食まではしないでいぞと、置かれたフォークを見て一緒に紙袋に入れていたナプキンを差し出した。

「怪我をするのは他人のせいにしないで自分で背負う、なんて。
 色んな見栄のはり方があるんだよ、全部スマートに済ませてこそ一流だがなあ」

自分が出来ているとは言わないが。
あなたの男心を理解しない思考には肩をすくめて構わんと乾いた笑いを返した。

「まったく論理的でもなければ、情動的とも言わん。
 ……それにしても男手無しなら稼ぎは厳しかっただろうに。
 いい女に育ったなあ? 母親の手腕が最高だったのかもしれんな、親孝行は出来てるのか」

「……」

一瞬の沈黙。受け取ったナプキンで口元を拭う。

「お母さんは、亡くなりましたあ。」
「飲酒運転の車に、轢かれて。…でも」

「お母さんが生きてた頃から、支援してくれる人がいてくれたのでえ」
「…親孝行。親じゃ、ないですけどお。」
「その人に、してるつもり…ですう。」

できてるかはわかりませんけど、と。
茶化す素振りなく真面目な口調で言い切って。

「…ごちそおさまでしたあ。」
「ありがとおございます。用意してくれた人にも、お礼、言っといてくださあい。」

黒眼鏡は、捨てた。
(a14) 2023/09/17(Sun) 10:02:32

カンターミネは、ダヴィードをリアルタイムでは見れていない。が、後日録音機器とヅラが送られてきた。
(a15) 2023/09/17(Sun) 10:50:07

ヴィットーレは、『煙草の不始末』をした。
(a16) 2023/09/17(Sun) 11:40:31

ヴィットーレは、火が十分に回ったのを見てから、消防に連絡をした。
(a17) 2023/09/17(Sun) 11:41:36

ヴィットーレは、己の店と中に残ったものを、燃え殻に変えた。夜のうちの事だった。
(a18) 2023/09/17(Sun) 11:42:25

ペネロペは、塩分と油分とアルコール最高〜。
(a19) 2023/09/17(Sun) 12:18:19

カンターミネは、《今日もいい腕してるねえ》と鳴いた。テディが。
(a20) 2023/09/17(Sun) 12:19:13

テオドロは、アリーチェに「用意ができたら呼べ」と連絡を入れた。
(a21) 2023/09/17(Sun) 12:47:16

ダヴィードは、家にテディベアが増えるらしい。
(a22) 2023/09/17(Sun) 12:53:14

イレネオは、それが、嫌いではなかった。
(a23) 2023/09/17(Sun) 13:28:31

【人】 無敵の リヴィオ

>>72 ルチアーノ

隣を横目に見れば眉をしかめる様子が目に入る。
それに何を思ったのか僅かに目を細めるが、
マダムからの声に戻された視線は何も語らない。

「はは、なるほど。それじゃあカボチャスープにしよう。
 実はまだ秋の味覚を食していなくてね。
 是非レディの店で秋を感じさせてくれ」

手当を終えた男は君からのおすすめを注文し、
店内で食べていくのだろう。
そのまま席へ座り続け、スープが運ばれてくるのを待った。

「…ルチ、君はどうする?
 この後に食事予定があるなら俺と半分にしておくかい?」

#路地裏
(73) 2023/09/17(Sun) 13:33:14
ニーノは、笑って頷いた。
(a24) 2023/09/17(Sun) 14:37:07

「それだけでも十分すぎるくらいよ。
 彼の頼みなんかじゃなくて、私の勝手な我儘だから……」

「ありがとう。勿論、わかってる。
 ……自分と部下だけじゃなくて、孤児院との繋がりまで色々と隠そうとするのは普通よりきっと大変そうで……
 もし回せてもらえるならきっと助かるし、私も少しだけ安心できるから……」

丁寧に頭を下げた。

【人】 Chiavica テオドロ

「慌ただしいですねえ、街も。
 こうしてみると効果があるんだかないんだか」

警部補たるもの、たまの見回りも仕事の内。
そんなこんなで街を眺めていると普段と比べて、身を縮めてそそくさと歩く人間たちが多い気がする。

警察の目が怖いなら猶更堂々としているべきだというのに。
叩く気になれば埃やそれ以外がいくらでも出てきそうだ。

(こんなので手柄上げて、
 あの署長代理に取り入りたいわけでもないしな……)

自分にとっての価値と、誰かにとっての価値は、
いつだって違うものだとはわかっているが、にしたって。

今日も諸々の未然防止のために、
皮肉屋の警部補は程々に目を光らせている。

#街中
(74) 2023/09/17(Sun) 15:34:33
子どもの頃から、あまり思いを顔に出さない方だった。
だけど、笑おうと思えば笑うことだってできる子どもでもあった。

行ってらっしゃい、とか。
大丈夫だよ、とか。

そういう特技がこの日常に活きているんだと思う。
活きていたんだと、思う。

気付くとこの笑顔が本当なのか嘘なのか自分でもわからなくなっていて。
そのことに気付いたその日から、少しずつ、狂っていっていたんだろう。


「ま、要らん世話かもしれんしな」

「あんまり期待はしすぎんなよ。
 工作するにしてもこっちの足跡も残さないようにせにゃならん
 俺らまで捕まったら元も子もないからな。」

気休め程度に思っとけ、と念を押して。

「あんたこそ、自分の身の回りに気を付けておけよ。
 マフィアに好感があるならなおのことだ。
 揚げ足を取って告発しようって輩が居るかもわからん」

ペネロペは、仕事が一つ増えた。
(a25) 2023/09/17(Sun) 15:59:42

カンターミネは、経費ってどこまで適用されるかな……と考え始めた。
(a26) 2023/09/17(Sun) 16:08:57

【人】 法の下に イレネオ

ちょうど昼時。

男は赤茶の紙袋を抱えてぼさっと立っていた。そうしてちらちらと、顔を傾けて袋の中身に繰り返し目をやっていた。
入っているのはカスクートである。ここらでは評判のいいパン屋のもので、昼食用にと買ったものだ。
朝方の発言の有言実行。自分の分と少食な先輩の分。一応半分に切ってもらってきたから、彼が半分だけでいいと言い張ったら、自分で食べてしまうつもりだった。

が。

「……買いすぎたな。」

買いすぎたのである。
昼時のこと。パンは運良く焼きたてで、季節柄新商品なんかも出ていて。時々買いに行くからには顔も覚えられていて、おすすめなんかもされてしまって。
そうして温かく接してくれるのが快くて、じゃあそれも貰います、なんて。
言っていたらいつの間にか5種類のカスクートを手に入れていた。
パン屋側もよく売ったものだと思う。

さてどうしようか、と首を捻った。繰り返すが昼時、そこそこの人が昼食のために出払っている。
残っているメンツは忙しそうで、声をかけるにも気が引けた。
誰か、食べてくれたらいいのだけれど。隅の方に寄って、肩身狭そうでいる。

#警察署
(75) 2023/09/17(Sun) 16:12:05

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

「なんでそんなにパンを……?」

そろそろ昼休みかと、資料室から戻ってきた時のこと。
何やら隅の方で、形見狭そうに突っ立っている後輩がいた。
昼も食べさせるとは宣言されてはいたけれど、まさか、全部昼食用だと食べさせられるんじゃないだろうかと訝しむ。

流石に無理だ。

#警察署
(76) 2023/09/17(Sun) 16:31:39

【人】 Chiavica テオドロ

「あなたは何をしている」

これは巡回に行っていない方の時間軸。
書類を纏めていたら良い匂いがすると出所を探ってみたら何故か隅の方で縮こまっているのが居るときた。

幼馴染もやっていた、今警察署内でブームが来ている挙動なのかもしれないな。漠然と脳内で茶化していた。

#警察署
(77) 2023/09/17(Sun) 16:51:29

【人】 月桂樹の下で ニコロ

「おう、ただいま戻って…何してんだ?」

片や見回りを終えて帰ってきたところで。
何やら美味しそうなパンの香りと面白そうな事になっている。

#警察署
(78) 2023/09/17(Sun) 17:14:49

【人】 法の下に イレネオ

>>76 エルヴィーノ
>>77 テオドロ
>>78 ニコロ

「あ。」

初めの目当ての先輩が来て、説明しようと口を開ける。

「お疲れ様です。」

ところに、また新しい先輩が来て、タイミングを掴み損ねる。

「えっと。」

どこから話そうか、と整理しかけたところまた一人。
先輩三人に囲まれたところでこの体躯が動揺することはない。
ないけれど、さすがに立て続けに来られると参った。嬉しい悲鳴と言うやつだ。

「……。」
「食べますか。」

結局。
説明を全てすっ飛ばして、結論だけを口にした。
一緒に袋の口をそちらに向ければ、よりパンの美味しそうな匂いが濃くなったはず。

#警察署
(79) 2023/09/17(Sun) 17:22:47

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

「あー。ありますよねえ、そういうことお。」
「ついつい美味しそうで、買いすぎちゃってえ。」

なんの騒ぎだろう、と寄ってきた女。
どうやら見ただけで全てを察したらしい。
したり顔でうんうん、頷いている。

#警察署
(80) 2023/09/17(Sun) 17:23:17

【人】 陽光の元で ニーノ

「あ!秋のパン祭りですか?」

昼食食べた後も見回り継続予定だったひと。
忘れ物した〜!とか言って一度戻ってきては、何やらの騒ぎを眺めて勝手にはしゃいでいた。

#警察署
(81) 2023/09/17(Sun) 17:27:10
カンターミネは、《待て!これは罠だ!落ち着いて目薬をさせ!》とテディが喋った。誰かが腹を押したらしい。
(a27) 2023/09/17(Sun) 17:38:21

【人】 月桂樹の下で ニコロ

「ふはっ!なるほどなぁ。
折角だしみんなで食べようぜ。」

珍しいこともあるものだ、と噴き出して。
後から来た仲間も含めて、と誘うだろう。

#警察署
(82) 2023/09/17(Sun) 17:48:06
カンターミネは、《今《今日もいい腕して《今日も《今日もいい腕してるねえ》。連打にも対応している。
(a28) 2023/09/17(Sun) 17:49:51

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

「なるほど……?
 まぁ、皆食べるなら全部とは言われないで済みそうだね」

大分大きいので、事前に切ってくれてる半分だけもらうことにした。
あんな法案が施行されたあとだというのに、なんとも呑気な昼食風景である。

#警察署
(83) 2023/09/17(Sun) 17:54:24

【人】 法の下に イレネオ

三人の先輩方よりは遠巻きに見ているだろう後輩たちにも、男は目をやって。
目だけではなく袋の中身が見えるように向けて、無言のまま問いかけた。食べるか。
もちろん腹いっぱいだとか、忙しいのなら、無理にとは言わないけれど。

「助かります。」

みんなで食べようという案が出れば、ようやくほっとしたように肩肘を張るのを辞めた。
そして袋の中を指さして味の説明をしていく。内訳は定番のハムチーズにペッパーマヨソースがかけられたもの、えびとアボガドとサーモン、トマトとレタスと卵のもの。それと新発売のチキンとマッシュルームのホワイトソースに、クリームチーズとハニーマスタードの商品だとか。全部半分に切って、ふたつずつ。

各々手を入れて持って行っても構わないし、こちらが配っても構わない。いい感じになればそれで。

#警察署
(84) 2023/09/17(Sun) 17:59:13
カンターミネは、《どこ触ってるんだよエッチな奴》《自爆スイッチ作動。半径5m以内を破砕します。5,4,3,2...》
(a29) 2023/09/17(Sun) 18:07:58

【人】 Chiavica テオドロ


「挙句さらっと巻き込まれたし。
 昼の用意はあるんですが……」

それはそれとして内容物を見る。
中々美味しそうではないですか。この付近で言うとダニエラの言っていたベーカリーの物でしょうか?
案外挙動が素直な警部補は既に一つ手に取っている。

#警察署
(85) 2023/09/17(Sun) 18:09:49

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>73 リヴィオ

「いや食事までは」

と言いかけて、まさかと口元を抑え少しの間黙りこくる。
自分が多忙を理由に食事を抜きかける日が来ると思わなかったのだ。

「……すまないな、レディ。
 今日は顔合わせと癒やしを貰いに来たのでね。
 ゆっくり味わってこそありがたみが分かると言うもんだが、
 彼に分けてもらうことにするよ。
 俺が注文できない分はここにおいておくから、また来るよ」

そう言って自分の分の金額を支払えば商品は頼まず、あなたのスープを半分貰うようだ。
意図は想定とは違うだろう、わざわざ頼んで飲み込む時間よりもそれを選んだまで。
朝から漸く腹に入れたのがスープだけになるのは多分しばらく気づかれることはない。

連中と同じになるのは気に食わないが、今日ばかりは……


しかし本人の何らかのプライドが自らの食事の不摂生は許してないようだった。

#路地裏
(86) 2023/09/17(Sun) 18:12:19

【人】 陽光の元で ニーノ

「! 食べます!」

無言の問いかけには元気なお返事ときらきらの瞳を返していた。
本日のお昼はいつもより少なめ、というかクロスタータだけだったのでお腹の空きがたっぷり。

「オレ、え〜っと……チキンのやつがいいです!」

でもせんぱいたちが食べるんだったら他のでもいい!
とりあえず何かしらを配ってもらえた新人巡査は幸せそう。
頬張りながらもイレネオせんぱいにたくさんお礼を伝えていた。ちょっと行儀が悪かったかも。

#警察署
(87) 2023/09/17(Sun) 18:13:32

【人】 月桂樹の下で ニコロ

「美味いもんはみんなで食ってなんぼだろ。」

言いながら手が伸びている弟分に笑いながら
自分も一ついただいている。

溜まらない香りにお腹も鳴るというものだ。
ぐう。

#警察署
(88) 2023/09/17(Sun) 18:15:29

【人】 渡りに船 ロメオ

>>69 ダニエラ

「あ?」
「ん? ……あ。あー。朝客の」

足元の猫にやっていた視線は、
聞き慣れた声を聞いて上を向く。
その先にあったのは貴女の顔だった。
見慣れたはずの顔と記憶を一致させるのにやや時間がかかったのは、いつも見ない場所に居るからだろう。

「こんちは。今日もお日柄よく」
「オレねー……困ってんの」

なー、と足元に。ナア、と返ってくる。

「野良猫に懐かれて動けなくなっちまった。
 コイツずっとオレの足元に居るんすもん。
 動いても纏わりついて蹴りそうになるし」
「持って帰るわけにも行かねーし……」

「あんたは何してたんすか」
(89) 2023/09/17(Sun) 18:18:42
「あ、はは……やっぱり逮捕されそうに見える?私。
 ……結構ミスばかりして迷惑かけているから、
 恨みを買ってないとは言い切れないわね、困ったわね」

「でも私がいなくなったら、ペネロペ。
 ここの景色を独り占めできるわよ?落ち着けるかも」

なんて冗談めかしていって。
わかっているとは言いつつも、まだ内心「自分が捕まる可能性」への実感は抱けていないようだった。
それが楽観視のしすぎだったと思わされる機会は果たして来るだろうか。

カンターミネは、《このセリフを聞けたらラッキー!発生率2500分の1!》
(a30) 2023/09/17(Sun) 18:24:16

カンターミネは、《ペネロペの噂。実は家では裸族らしい》《ダヴィードの噂。虫歯の治療が怖いらしい》嘘も混じっている。
(a31) 2023/09/17(Sun) 18:25:52

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

「やったあ。あたしもいただきまあす。」

それでも控えめに、1番小さなパンをいただいた。
お昼にはお弁当を持ってきていたのもありけりだ。

#警察署
(90) 2023/09/17(Sun) 18:39:14
カンターミネは、ぺふ。テディベアは倒れた。《どこ触ってるんだよエッチな奴》誤作動だ。
(a32) 2023/09/17(Sun) 18:53:04


「ま、逆に無害だと判断されて目をつけられないかもな。
 実際どうなるかはなってみないとわからねえもんよ」

逮捕されそうに見えるか、にはそう返して。

「あんたが居なくなったら酒が出てこねえじゃん。
 こんな夢の中に一人で居てもつまんねえし」

さっさと起きて仕事してた方がマシだね、と
頬杖ついて口を尖らせそう続けた。

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>89 ロメオ

「はあい。せーかいですう。子供舌のお。」

へらりと笑う。
そうしてもう少し近寄――ろうとして、足を止め。

「あー。」
「あたしはあ、お仕事中でえ…。」

「……お困りなんですねえ。」

何となく、時勢柄職業を口に出しにくい。
誤魔化すつもりで話を戻して、うーん、と唸る。

「あー。そうだあ。」
「ちょっと、待っててくださあい。」

にこりと笑うと、その場を離れた。
暫くすると、ビニール袋を2つほど揺らして、戻ってくるだろう。
そのうち1つの中身は猫缶だ。取り出してみる。
(91) 2023/09/17(Sun) 18:55:06
ペネロペは、最悪部下も呼ぶか……と考えながらテディベアを座らせ直した。
(a33) 2023/09/17(Sun) 19:02:09

ペネロペは、でけえ男には派手な入場をせにゃならん決まりでもあるのか?疑問に思った。
(a34) 2023/09/17(Sun) 19:19:34

その驚きには静かな頷きを返した。
そうなのだ。酒の度数は馬鹿に出来ない。
この世には99度とかいう度数の酒もあるのだから。

「うん。青い酒って言うか、青い飲みもんはあんま」

それだけを言って、貴方が飲みたい事を主張すれば
黙って一口目を譲る。
グラスが傾けられて透き通った青紫が注がれていくのを
ロメオはじっと見守っていた。

「……アハ。大人だろ」
「ちなみに青い酒が駄目なのは薬混ぜられるからだぜ。
 睡眠薬とか水に溶けると青くなるようになってるから、
 万が一混ぜられても気づかないんだよ」

それからケロッと笑顔になって、
何故駄目なのかのネタ晴らしをした。
ちゃんと一口飲んでから告げる辺りに
少しばかりの悪戯心と悪意があるからこれは良くない。

「オレが悪い大人じゃなくてよかったな。フフ」
「良い酒だろ。オレは好き」

勿論そんな事するわけじゃないけれど。
貴方は敵じゃないのだし。

リヴィオは、この『 』が希望になるよう願った。
(a35) 2023/09/17(Sun) 19:22:22

【人】 マスター エリカ

#バー:アマラント
は本日もまた通常営業。
町がちょっぴり騒がしくても、はたまた逆に静かでも、
変わらない、いつも通りというやつがある場所で。

──マスター、ジンジャーエールのおすすめカクテルひとつ。
 そうだな……マミーテイラーはどうだ?」

この彼女はとりわけ、そうあろうと心掛けているものだった。
(92) 2023/09/17(Sun) 19:23:44

【人】 渡りに船 ロメオ

>>91 ダニエラ

「ふ。そう、子供舌のね」

近付こうとしてやめた事にも、
仕事についてを言い淀んだ事にも、
小首を傾げるがそれ以上の追及はない。
今はバイトと客、それだけの繋がりで
そこまで踏み込もうとはしない。

時勢柄、はお互い様だし。

「んお。はーい……」

待てと言われて何も聞かずに素直に待つ姿は、
大きめの犬のようだったかもしれない。
それからちゃんと帰ってきた貴女の手に持つものを見て、
「あー」と気の抜けた声を上げた。

缶が開けば猫はそちらに興味を示す。
またフニャアと鳴いて、やっとロメオの傍から離れた。
二人の間にちょんと座って見上げている。
(93) 2023/09/17(Sun) 19:34:13
――躊躇。
しては、いけない。
ここまできたら。もう。

ううん。ここに来る前から。
あの人との関係に気付かれたかもしれない時点で


(……ごめんね)


それは、音にしてはならない言葉。
後ろ手に閉めた扉の奥で、ひとり、口を引き結ぶ。

【人】 無敵の リヴィオ

>>86 ルチアーノ

「OK、仲良く分け合おうか」

意図は違うとしても形は同じ。
黙った理由を問うこともなく頷いた。
元々自分が持ちかけた話を断る理由もない。

取り皿を貰えるようマダムに頼み、
運ばれてきたスープをきっちり2人分に分けて片方を君に。

「ありがとう、レディ。それじゃあいただきます」

両手をきっちりと合わせてから料理への感謝と敬意を述べる。
スプーンで掬って運んだスープは確かに高級な店には劣るが、
気持ちは込められているのだろうと笑顔が浮かんだ。

「…うん、美味しいね。ほら、君も早く食べるといい。
 空腹よりも多少腹を満たす方が頭は回るからね」

君の用事を全く把握していないものの、ご利益を求めるくらいだ。
頭が回せる状況にしておくべきではと勝手にも考えての言葉。
実際のところは必要のないことなのかもしれない。

#路地裏
(94) 2023/09/17(Sun) 19:58:08
ルチアーノは、奇数なと言って操作したあと携帯をしまった。
(a36) 2023/09/17(Sun) 20:15:26

ロメオは、頭上のハテナマークを増やした。何だったんだろ。
(a37) 2023/09/17(Sun) 20:22:02

そそそ……と貴方にグラスを戻しながらも。

「エッ」


ケロっと明かされたネタ晴らしにはそんな声が出た。
飲む前に言わなかったのはつまり、とほんのちょっぴりじっとりとした視線を向ける。

「も〜〜〜……揶揄ったな?
 ロメオさんが悪い大人だなんて思ってないけどさあ〜。」

それでもびっくりするのはびっくりするから唇を尖らせて。

「というかなんでそういうの知ってるの?
 もしかして常識……?」

オレが無知すぎるだけか……?と零しつつも自分のカクテルにも口をつけてみる。
口内に広がったのはお酒とは思えないほどの、甘さ。
やっぱり度数はきついのだけれど先程のよりは飲みやすい感じがして、「デザートみたい……」を呟いていた。

「無害……本当にそう思われればいいのだけれど。
 教会に迷惑だけはかけたくないから、
 せめて、捕まるなら……」

ひとりでじゃないと。
決意表明のように呟いてから、
あなたの答えには少し嬉しそうにはにかんで笑う。

「話し相手としては認めてくれてるみたいで、よかった。
 次に会ったときは、お望みのお酒を頼むわね」

なんて笑って、今宵の夢は仕舞いとなるだろう。

「はあい、揶揄いました。すみませんでした」

反省の色があんまり見られない返事をしつつ。

「新聞かなんかで見た。
 護身のために気を付けろみたいな感じの……」
「嫌だろ。酒飲んでただけなのに事件に巻き込まれるとか」

ここにあるのは純粋なカクテルだ。そんな心配はない。
マスターの目がある限りはそんな事も許されないだろうけど。

そしてこれを知ったのも同じファミリーの先輩に
教わったからなのだった。
こういう細かい嘘の数はもう覚えちゃいない。

「それ甘いんだ。いいな」
「俺も次は甘いの頼むかな……頼んだ事無いのとか」

先輩ぶるのはそこそこに、
自分も冒険してみようかなんて気持ちにもなった。
二人で初めてのお酒を頼むのも悪かないな、と思ったので。

【人】 法の下に イレネオ

配ったり、勝手に持って行ってもらったり。
腹にものを入れて置いてほしかった先輩。
外回りで腹が減っているだろう先輩。
書類仕事で糖類が必要であろう先輩。
弁当と一緒に食べてくれるらしい後輩と、
働き者の後輩もひとつ選んで行った。
そうやってだんだんかさが減っていく。いい具合の頃に自分の分も確保したんだろう。
答えた店名は貴方 >>85 も知るものだった。彼女が言っていたものとは同じかどうか。

きっと誰かが言った通り、 >>88 存外楽しい昼食になったはず。
何もかも動き出す直前の、最後の穏やかさかもしれなかった。

#警察署
(95) 2023/09/17(Sun) 20:53:35

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>93 ロメオ

「おー。作戦せいこーう、ですねえ。」

がさがさ。袋の音を立ててしゃがみ込む。
開けた缶を地面に置いた。
ゆっくりと離れて、あなたの掛けるベンチの傍へ。

「…改めましてえ。」
「ご無事で何より、ですー。」

大袈裟だ。
あなたは猫にまとわりつかれていただけのはずである。
楽しそうにへらりとした顔で言って、もうひとつの袋の中身を取り出した。

カップのコーヒー。
蓋を開けると、ミルクと砂糖はとっくに溶かされているらしい。
つまり、おまけだ。
(96) 2023/09/17(Sun) 20:54:39