人狼物語 三日月国


221 Pledge ~sugar days~

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[広い部屋を一人で使うのは寂しいけれど、
 威優の匂いがしない場所のほうが切なくなるから。
 少しでも威優の存在を感じていたくて、
 居ない間は彼のものを傍に置きたがった。

 写真の話になれば、そう。と微笑って頷いて。
 雑誌の横に並んで映り。]


  でも、写真じゃ反応してくれないから、
  寂しくて泣いちゃう。

  舌も入れられないし。


[くすくすと笑いながらもう一度、雑誌の威優にキスを送る。
 寂しいと言いながらもリアルな表情が見えている分、
 声は先程よりはしゃいでしまって。]

[だから、威優も同じ感想を漏らしたことが嬉しい。]


  ん、声だけでも安心したけど、
  顔が見えると、距離が近く感じる。


[見えているのに触れられなくて、
 思わず、指先で画面を撫でてしまう。

 画面の向こうの威優がベッドに居る時みたいに
 妖艶な笑みを浮かべて、舌なめずりしているみたいで
 ぞくりと、背筋が伸びた。]


  ……ン、まだ触れたばっかり、だから。
  中に埋まってる……、



[片手でアングルを調整しながら、
 胸元が映り込むように手を伸ばして。
 反対の手で、凹みの中を探るように爪で押し潰し。]

  

  
ぁ、……んッ、

  ちょっとだけ、なかで、ぷくってした……、


[は、と零れ落ちる吐息に色がつく。
 伏せた瞼が微かに震えるのも、威優に視られている。*]

[志麻以外とはもう恋にならないから
志麻と離れ離れになるのならそれは遠距離恋愛という
ことになるのだろうが、遠距離恋愛そのものに
己は耐えきれる気がしない。

ありとあらゆる手段を使ってでも
傍に居る方法を掴み取るだろう。

今回だって、3週間だからまだ耐えられたが
もう少し長ければ志麻に会社を辞めて貰って
付いてきてほしいと懇願していたかもしれない。]

[元々性欲は強く、一回では収まらないことが多かったが
絶倫だと思ったことはなく言われたこともない。]


 志麻限定だよ。
 伝染ってほしいって思ってるのが通じたかな。

 だって俺だけ欲しくて熱を持て余してるなんて
 寂しいじゃないか。


[自ら熱が上がらないのなら、無理矢理にでも
同じ景色を見せたい。
傲慢な自覚はある。
その傲慢な男の番になってしまったのだ。
諦めてほしい。]



 流石に大守の技術と財力をもってしても
 写真にそんな機能はつけられないな。

 口の中が寂しいなら、前に俺がしたように
 指を入れて掻き混ぜてみたらどうだ?
 上顎の窪んだところとか、舌の横のあたりとか、
 志麻の悦い場所を、

     ……本当は俺が気持ち悦くしてやりたい、けど。


[画面の向こうに向かって舌を伸ばす。
届かないのが悔しくて、思わず溜息を吐いた。

顔を見られて嬉しい反面、
すぐそこにいるかのように解像度の高い映像に触れても
「本人」の感触には程遠いことが寂しい。]

[だからせめて届く情報だけは余すところなく堪能したい。
胸を弄る実況に鼻息を荒くして、手を己の下肢に伸ばした。]


 続けて。
 両方一度にしたかったらスマホを置いて
 上から覗き込むみたいな格好で。

 ……っ、志麻を見ながら俺も、
 オナニーしてる。


[志麻の感じている顔を見ているだけでも
充分興奮する。
育てた剛直を彼の中にぶち込めないのが
物足りなくて仕方がない。]


 ちゃんと志麻のピンクの乳首が
 ぴんって顔を出すまで弄って。
 ぎゅって引っ張るのでも良いよ。


[志麻の方は己の感じている顔で興奮してくれるだろうか。
扱いている下肢とどちらを映すべきかまだ決めかねている。*]

田臥 志麻は、メモを貼った。
(a2) 2023/08/25(Fri) 23:33:14

[威優と恋をして、結ばれて。
 一緒に過ごす日々は切なくて、甘くて、狂おしい。

 これから離れるつもりはないし、
 きっと威優が離すつもりもないだろう。

 それでも二度目も、三度目もあるなら。
 また恋をするなら威優がいい。]


  そういえば、……来月受けるよ、試験。


[傍に居たい気持ちは、同じ。
 だから予定していたよりも早くのチャンスを掴んだ。
 少し気持ちが逸ってしまった分、
 この二週間は勉強詰めになるだろう。
 就職試験が通った後は、秘書検定も受けるつもりだ。]

[威優の性欲が全部自身に向いていると聞いて、
 また、言葉に詰まってしまった。
 揶揄うつもりがストレートパンチを浴びせられて、
 簡単にノックアウトしそうになる。]


  ……ッ、……それなら、いい、けど。


[……いいのか?
 返答を間違ってはいないだろうか。

 画面が切り替わった今では赤らんだ顔も映ってしまう。
 持て余すほどに熱を持っているのは、既に志麻も同じで。
 柔らかな口調の中に垣間見える威優の強引さに、
 惹かれている。]

 
  オレだって、寂しいよ。
  威優に、────触って、欲しい。


[口に出してしまえば一層距離を感じて切なくなる。
 喉から出かけた言葉をぐっと堪えた。
 まだ、たった一週間なのに、溢れそうだ。]

 
  ……本物の威優と、キスしたい。
  

[小さな呟きに変えて、はぁ、と吐息を漏らす。
 電波の中で溜息が交ざり合った。

 キスの代替え案を説明され、
 以前に抱き合った休日の朝のことを思い出した。
 痴態どころか醜態まで晒してしまった朝。
 射精する以上に気持ち悦かった悦楽を思い出して、
 ふる、と小さく身体を震わせた。

 胸の凹みを弄っていた手を一度離して、口元に運ぶ。
 画面の向こうと威優と絡め合うように
 舌を突き出し、指を見せつけるように舐めて、
 そのまま口腔へと招き入れていく。]


  
ッ、ン……、っ、ふ……ぅ、


 
[威優が探っていた場所を擽り、指で舌を押し返し、
 掻き混ぜていく、上顎をなぞると鼻から声が抜けて。
 舌の横へ伸ばせば、唾液が溢れていく。]

[近くで声が響くから、
 威優にされているみたいで気持ちいい。
 瞼がゆっくりと伏せられていく。

 続きを促す声に、ン、と小さく頷いて。
 スマホをベッドに落とした。
 雑誌の嵩がある分だけ、少し斜めに画面が傾く。
 その上に覆い被さるように身体を傾げ、

 濡らした指で再び凹みをカリカリと穿つ。]


  ……ぁ、  
ンッ、ぅッ……、



[空いた手はまた唇を撫でて、爪を食み。
 指を深く咥え込んで、喉奥を柔く押した。
 威優のものを咥えているとき程苦しさはない。
 カリの太い部分で突かれるのが好きなのに、
 指じゃ足りなくて、差し込む指を増やす。]

[画面に視線を落とせば、興奮を声に滲ませ
 双眸を細める威優と視線が絡んで、きゅんと後孔が疼いた。]


  
……ふ、ッ、……ン、んんッ、

  ん、ンッ、……ふーッ、 ぁッ、……ぁ、


[穿つだけじゃ足りなくなって乳輪を両脇から摘み、
 ぎゅうっと押し出せば、少し尖りの先端が見え始める。
 色づいた先端と二本の指を咥え込んで
 興奮した自分が映り込んでいる。

 覗いた先端を指先できゅ、と摘んで引き出せば。
 じんと痺れが駆け抜けて、ぴくんっと背が撓って
 とろ、と口端から零れた唾液が、画面に落ちた。*]

[運命の番、という都市伝説がある。

「αとΩの間に限り、発情していなくても強く惹かれ合う相手がいる」
というものだ。

己は志麻と最初に会った時から目が離せなかったが、
志麻の方は一度己から離れようとした。
そしてヒートが訪れて――

科学的には証明されていないこの事象が事実存在するとして、
たとえこの先他に惹かれ合う相手が現れたとしても、

己ならば志麻以外をもう見ないようにその相手から遠ざかるし
志麻ならば、無理矢理引き離して閉じ込める。

彼以外の運命などいらないし
彼の運命は己に向くよう全力で捻じ曲げる。

その位、愛している。]

[出張前も準備でバタバタしていて
じっくり進捗を聞けていなかった転職の為の試験勉強だが
どうやら志麻の方の準備が整ったらしい。

来月ということは既に書類は会社に提出済だろう。
面接は各部署に任せているしΩの面接官だから
己が直接関わることはない。
きちんとした審査が行われるだろう。]


 気合入れて勉強していたからな。
 費やした時間と努力をちゃんと見てくれる社員ばかりだ、
 面接が成功することを信じてるよ。


[一度取った資格はこの先志麻自身を護る盾にもなるだろう。
己との結婚を発表すれば、少なからずやっかみの視線を
受けてしまうだろうし、謂れなき中傷に晒されないとも
限らない。
そんな時、正規の手段で試験に合格し資格を得た実績があれば、
「コネ入社」や「番に媚びた」なんて声を押さえつけることが
出来る。

武器は多い方が良い。]

[勿論、己は常に目を光らせて、志麻を傷つけるものを
全力で排除する心算だ。

愛も慾も、ただ一人の為だけにある。]


 ……クソ、どうにか明日の仕事無しにならないものか……。
 そんなこと言われたら、今すぐタクシーに飛び乗りたくなる。


[タクシーでは朝までに着かないが
新幹線はもう動いていないし、
このホテルにはヘリポートもない。
冷静に考えたら、とんでもないことを言っている自覚はある。

それでも、志麻が寂しがっているのに、
その身体を抱き寄せてキスの雨を降らせることができないのが
もどかしい。]

[切なく歪ませた視界に、志麻が指を舐める様が映る。
とろりと零れる唾液が照明に照らされて光る。
漏れるくぐもった声が艶めかしい。
見ているだけで咥内に生唾が溜まり、
何度も嚥下した。]


 よく見える。
 映すのが上手だな。


[はあ、と熱っぽい息を吐いた。
スマホは置かれてしまったから、
耳元に吹きかけるようにはならなかったが、
彼の痴態に興奮していることが伝われば良い。

増やされた指が己の陰茎であるような錯覚。
舐められていることを想像し、手筒で熱源を包む。]



 ……乳首、出て来たな。
 隠れないようにしっかり摘まんで引っ張って……

 はは、涎が落ちて来た。
 舐められないのが悔しいな。


[思わず舌で受け止めるような動作をしてしまう。
距離があるのだと思い知って苦笑した。]


 乳首だけでイきたい?
 それとも、いま口を犯してる指で、
 尻を穿りたい?

 欲しくて濡れてるだろ?もう。


[志麻の視線を意識しながら己のスマホの位置を下げた。

ずっと顔を映していた画面に、
赤黒く膨れ上がった剛直が映る。
手淫に合わせて先端にぷくりと先走りの玉が現れた。*]

[発情していなくとも強く惹かれ合う相手は運命の番。
 
 その都市伝説を信じるのならば、
 威優と自身は運命の番というものに
 当てはまらないのかもしれない。

 初めて出会ったときにはヒートを迎えていたし、
 ヒートですら抑制剤にも勝てなかった。

 それでも互いに威優を、自身を選び取った。
 「運命の番」ではなくとも、
 互いで互いを「運命にする」為に。

 それは、きっと。
 惹かれ合って結ばれた運命の番よりも強い。

 自らの意志で相手を「欲しい」と思うのだから。

 威優の仄暗いまでの独占欲には未だ気づいていない。
 だけど、その手を離すつもりはない。

 愛を誰とも育むつもりのなかった志麻の中に、
 一人分の大切なスペースを開けるようになったこと。

        ──それを、愛と呼ばずに何と呼ぼうか。]

[誰かのために頑張る、なんて。
 家族ぐらいにしかしたことがなかった。

 正確には転職は自身のためであり、
 威優にとっては副産物のようなものでしかないが。
 これからの人生を彼と暮らしていくために必要なこと。
 その一歩はもうすぐ傍にある。

 試験にはもちろん面接も含まれている。
 外面が良いことだけは自慢できるから面接は
 それほど苦もなくパスするだろうという自負はある。]

 
  うん……、まだ追い上げが残ってるけど。
  面接で負けなしのところ、見せてあげるよ。


[少しおどけてみせる。
 これからは威優の番という肩書がついて回るようになる。
 彼が番として誇れる相手でありたい。
 そのプレッシャーがないこともないけれど。]

[ただそれよりも、]


  ……ところで、専務は……その、
  秘書を増やすつもりは……、あったり、する?


[蜜月期間中の番は、プレッシャーより
      蜜月の時間を増やすことに夢中らしい。]

[会える時間の捻出は、
 どうしても威優の方が時間を割くことが難しい。
 ただ、本人に無理をしないで欲しいとそのまま伝えても、
 彼は首を縦に振らないだろう。
 だったら、こちらから都合を合わせればいい。

 会社の都合も、捻出する時間も。]


  ははっ、仕事する為に行ってるんだろ?
  週末まで待っててよ。

  オレが会いに行くから。


[ホテルの場所は聞いてある。
 新幹線のチケットも既に準備済みだ。
 直接行って驚かせようかと思っていたが、
 威優なら本当にヘリを呼びかねそうだったから、
 先手を打ってすれ違いを防ぐ。

 たった三週間も待てなかったのはこちらも同じ。
 これだけアクティブに動くのは初めてかも知れない。]

 
  ……だから、今日は画面越しで我慢して?


[本当は会いたくて会いたくて仕方がない。
 切なさを残した声でさっき呼んだばかりなのに、
 今度は言い聞かせるみたいに囁いた。

 指を引き抜いた口元は唾液で濡れて艶が浮かび、
 近ければ今にも、手を伸ばしそうな威優が画面に映る。]


  ……ッ、ン……、威優も、
  エロい顔してる……、


[画面越しに視線を絡ませ、吐く息が温度を上げる。
 スピーカーから距離はあるのに、
 低くなった声が艶めいていて腰に響いた。

 一度抜いた指をまた咥え込む。
 画面の向こうの威優を愛撫するみたいに、]


  ……ふ、…ひ、ゆっ、ぅン……ッ、ン、


[名前を呼べば、熱い彼のものが欲しくなって
 下腹が切なくなる。]


[画角の広い液晶が胸元の尖りを拾う。
 威優に言われるままに、こくんと頷いて。
 浮き出た尖りを指先で摘んで隠れないように引っ張って。]


  ……ぁッ、ンン、
  ちくびっ、じんじん、するッ……、
  ……は、ぁッ、きもち、……ッ、


[滴り落ちた涎で画面が浮き出たように映り、
 舌を覗かせる動きが本当に届きそうで、
 無意識に胸を逸らして画面に身体を近づけた。

 言葉で嬲られる度にぞくぞくする。
 乳首も弱いけれど、さっきから腰の奥が疼いて仕方ない。
 画面が下に落ちていき、育った剛直が映る。
 カメラでも分かる大きさにこくん、と喉を鳴らしてしまう。]


 
  ……ッ、ん……欲しい、ッ……
  おしり、に、……威優の、挿れたい……ッ、


[たっぷりと涎を垂らした指を引き抜いて、脚を広げる。
 浴衣の裾がはだけて、太ももに手を滑らせて、
 手を上げていけば既に紐パンを押し上げる程に
 育った昂りが覗く。
 布地の色が既に前も後ろも湿っていて。

 指先でつぅ、とパンツの縁を辿れば
 ひくついた後孔が指にちゅうと吸い付いた。*]

[αは番に対し極端に過保護になる性質がある。
己にもその性質があることを日々痛感しているだけに、
それが単なる自己満足の手段にならないように
特に気を付けて行かなければならないと思っている。

志麻は己が一から十まで護らなければ生きられない程
弱くはない。
むしろ強いところに惹かれたのだから、その強さを
鈍らせることはしたくない。]


 筆記パスしたらもう後は楽勝だろうな。


[クスクスと笑い声を返す。
初対面から彼はビジネススマイルが完璧だった。]

[そんな、転職活動に真剣に取り組む姿勢を見せて来た
真面目な会社員が、おずおずと言い出した言葉には目を細める。]


 秘書室に定員は設けていないよ。
 人員を増やせば一人ひとりの負担が減るし
 働きやすくなるから歓迎されるんじゃないかな。


[そんな会社目線の答えと]


 仕事中、秘書室に顔を出したら志麻に逢えるなんて
 俺としては最高の展開だな。


[私情たっぷりの答えを。]

[会話をしながらヘリ移動の所要時間を計算していたから、
志麻が来てくれるという話に途端に背筋が伸びる。]


 本当に?
 移動だけで半日かかるだろうに……

 ああ週末が待ち遠しいな。
 
 日中は休みじゃないから逢えても少しの時間だけど。

 ……嬉しい。


[そわそわと口調が浮つく。
明かしてくれて良かった。
彼の予想通り、8割ぐらいの本気度で
明日の夜ヘリを飛ばすところだった。]

[調教上手な番が逸る気持ちを宥めてくれたおかげで
離れていないと愉しめないシチュエーションに
意識を持って行くことができた。]


 うん。


[指が入っていれば喋りにくいだろうに、
己の名前を呼ぶ。
嬉しくて何度も返事をして、呼び返す。

「志麻が好きだよ」
「可愛い」
「もっと見せて」

声をかける度に、興奮した志麻の口端からどんどん唾液が
零れて来て、巡り巡って己を興奮させた。

生唾を飲む音がやけに大きいと思ったら、
己の剥き出しの性器を見た彼の喉の音だった。

志麻もきっと想像したのだろう。
彼の口腔を奥まで犯して――
尻に入る感触を。]