178 【身内】Ethic【R18】
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へぇ、おこるんだ。
和泉ちゃんせんせでも、怒ることあるわけね。
[ 全く、分かってもらえない感情を
ぶつけてしまえたのならどれだけ幸せか。
けれども、彼女を真正面から襲いたいわけでもなく
とはいえこのまま返すつもりも毛頭にもなくて。
好きな人とすること、と諭されると
あぁ、とひとり胸の中で納得した。 ]
和泉ちゃん、俺あんたのことが好き。
他の男に振り向いてほしくない。
もっと勉強頑張るから、
俺のこともっともっと男として見て。
すっごくこの感情認めるの嫌だった。
和泉ちゃんに勉強教えてもらって
そんで、和泉ちゃんのことそういう目で見てるって
事実があるだけで自分がなんで勉強してるのか
考えさせられたから。
[ 勉強を頑張って、でもある程度のところで
手を抜くことで彼女が教えてくれる。
その時間を確実なものにするのは、
この家庭教師の時間だけ。
だから、邪な気持ちで授業を受けていたことを
彼女が好きだと認めたら認めるしかない。
それがあって、認めたくなかった。 ]
俺は和泉ちゃん相手がいい。
………でも知ってる。和泉ちゃんは、…
俺のこと別に好きでも何でもないだろ?
[ 接し方でわかる部分もあって。
はだけた彼女の肩に手を伸ばし、
そのまま少しの間撫でてみれば、
ひとり、体温が上がっていくのがわかる。
どこか悲しくなって、ぐっと下唇を噛み締め。
勉強どころではない状況を
もう少しだけ続けていたいと願う。 ]*
えっ、そ。
[それは本当のこと?と
聞き返すのは酷いことの気がしてやめた。
好きなんだと言われると
私は、彼のことをずっと年下の
言うならば可愛らしい弟のように思っていたから。
ただ、その事も驚いたけど
彼がその感情を認めるのが嫌だと言うのを
真面目なのは変わらないなと思ってしまって
少しだけ気持ちが暖かくなって]
……それは。
[それは、そう。
私は彼のことを恋愛相手
異性としては見ていなかったから。
けどそれは彼は年下で
高校生なんだから、そもそも犯罪になっちゃうとか
現実的なお話も、あるんだけど。]
それは、そうよ。
だって遥希君、まだ、高校生なんだもの。
…………。
[肩を撫でられて少し顔を赤らめる。
本当に彼を異性としては見てなかった。
見ては行けないと思っていた。
しかし今思うと
彼に好きになって欲しいと思っていた。
それは良い格好をしたいと言うか
彼は良い子だったから、そんな子に
慕われたら嬉しいだろうなと思っといて。
いつも露出は控えていたけど
時折、今日みたいな少し露出の多い格好をするのは
彼に、好きになって、
そう、初恋の人にでもなれたら
嬉しいかなって思って。]
……高校生だから、ダメだよ。
遥希君。
今日は、だめ。
大学生になるまで
そういうのは我慢、ね?
[けれど私は手を伸ばし
彼の下腹を少し撫でてあげた。]
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