97 【R18ペア村】Decision【完全RP】
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この時間が長く続きますように、と願うかな。
[それは願いというよりも、自分の想いという方が正しいか。]*
祈らなくても、言えば、いいんですよ…ね。
アンディさん、
いなくならないで。
[そのままじっと彼の横顔を見ていた。]**
……っ…、あぁ、君には敵わないな。
[彼の言葉に右手で顔の上半分を隠した。
そんな風に言われてしまったら、首長の息子としての、四人の親としての責任を置いていきたくなってしまう。
暫くそうしていた青年は手を下ろすと同時に上体を捩じり、アンバーの瞳を左隣の彼に向けた。
そうして手を伸ばす。
彼は星と違って手が届くから。]
君と一緒にいられるように、精一杯考えるよ。
だからどうか見限らないでね?
[彼の手に届いたなら、そっと握った。]*
アンディさんの、帰りの切符を買いましょ…う。
[そう言って、笑った。]**
[それから、という言葉に首を傾げた。]
そうだね、馬車に乗り損ねないように。
[グラジア行きの切符を買おう、という言葉に、青年ははにかむような笑顔でしっかりと頷いてみせた。
彼と一緒に帰る為に。]**
[──私が宝石人間(ジェム)だと知っても、貴方は変わらずにいてくれる?]
だって、私は貴方が好きだから。
[あぁ、言ってしまった。]*
君が行きたいところなら喜んでついて行くよ。
[隣からそう声を掛ける。
その為に、先ずは卒業をしなければならないだろうけれど。]**
……うん、帰らない。
ずっと傍にいさせて。
[少女は青年の手に右手を重ねて微笑んだ。]
[恐怖。混乱。絶望。
そんな感情が綯い交ぜになる。]
……、じる……。
たすけて
[ぼろぼろと涙を零しながら、愛しい人の名前を呼んだ。]
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