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![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 『約束だったろ、父さん、母さん。』 『1/4の確率に賭けて、弟か妹かを産んでも良い』 『でも、必ず、生まれてきた弟か妹かを 俺より優先しなきゃいけないって』 『賭けに勝っても負けても必ず』 『だから、ダメだ、絶対』 『仮にそれで俺が治ったとして、 大地になにかあったらどうする?』 『それも、一回とは限らないんだぞ』 (483) 2022/10/20(Thu) 19:37:52 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 あんまり深刻な気配だったから、 俺、怖くなってそーっとその場を離れたの。 その会話の意味が分かったのは、 しばらく後になってからだった。 つまりね、兄ちゃん。 自分が助かるために俺に代償を払わせることを、 嫌ったの。 (484) 2022/10/20(Thu) 19:38:09 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[それはどこまでもつまらない話。 兄ちゃんが、どこまでも俺を甘やかした理由。 両親の中では、いつだって、 兄ちゃんが一番で、俺はサブだった。 善良な人たちだから、 それを表に出すことはしない けれど、結局人間は心に逆らえない。 それをわかっていたから、 兄ちゃんは、兄ちゃんだけは、 誰よりも俺を愛してくれた。 11歳の俺から、 骨髄を取る方法がなかったわけじゃない。 でも、兄ちゃんは俺を愛しすぎてた。] (485) 2022/10/20(Thu) 19:38:34 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 ねぇ。 君に、『これ』あげる。 [ことん、と机の表面が音を立てた。] うん。 良いんだよ。 どんなに大切でも、 『もう要らなくなった大切だったもの』って あるでしょ? そして、それが必要かなって人にあげるの、 普通のことでしょう? [俺は笑う。 綺麗に、笑えてるかな。 指先で、机に置いた銀色のロケットに触れる。 21gなんかには全然満たない軽い遺骨ロケット。 それは、俺が独りで生きていくために、 その準備をする間に必要な、補助輪のようなものだった。 いい加減、卒業しなきゃいけなかった。] (486) 2022/10/20(Thu) 19:40:27 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 良いんだよ。 コレに、魂がこもっているわけじゃない。 死んだ人は、どこにも残らない。 でも…… ココにいる。 [俺は、自分の胸の真ん中を指さした。] でもね、コレには確かに、 兄ちゃんの魂は入っていないけれど。 俺の、大切な気持ちは、存分に入ってるから。 [それは例えば思いやり。 例えば執着。 良い感情も、悪い感情もきっと、 ただただ『大切』の気持ちを核にした、 雑多な感情が詰め込まれている。 しみ込んでいる。] (487) 2022/10/20(Thu) 19:40:43 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 誰かを想う気持ちって、消耗品じゃないんだ。 使っても、減る類のものじゃない。 だから、良いんだよ。 [ねぇ、君には大切な人がいた? 誰かの幸せを願った? 俺はね、どうしても、 君が悪い人には見えないんだ。 どっちかといえば、 優しくて悲しい存在に見えるんだ。 君は、ここで独り、誰を、何を待ってたの?] (488) 2022/10/20(Thu) 19:41:00 |
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![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地『俺の弟に生まれてくれてありがとう』 『俺に、人生で一番楽しい時間をくれてありがとう』 『俺を、兄ちゃんにしてくれてありがとう』 『大地と出会えて俺は、幸せでした』 『俺がいなくなっても、泣くんじゃないぞ』 『俺はもう、抱っこしてやれないからな』 『父さんと母さんをよろしく』 『でも、自分自身の人生を生きなさい』 (490) 2022/10/20(Thu) 19:42:04 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 (491) 2022/10/20(Thu) 19:42:17 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 『願い事』? 良いんだよ、俺は。 あぁ、でも…… お願いひとつ、してもいいかな。 [君が尋ねるから、俺は結局甘えてしまう] 今日ここに、 俺が大切に思う人が来るかもしれない。 多分来ると思う。 そしたら彼の願いを少し…… 助けてあげてくれないかな。 (492) 2022/10/20(Thu) 19:42:34 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[彼の願いは結局分からずじまい でも、きっと切実な願いだ。] 願いは叶えてあげて欲しい。 でも、もし彼が帰ってくることを願うなら。 明日や未来を願うなら。 その手助けを、してあげて欲しい。 ……帰ってきて、欲しいんだ。 [温もりが去った後の寂しさを、 既に知っている俺は、 喉が締め付けられるような気持ちになる。] (493) 2022/10/20(Thu) 19:42:48 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 そうだな。 帽子を被った男子が来たら、 ちょっとだけ、思い出して欲しい。 そんで…… 『明日の朝、屋上で待ってる』って言っといて。 [さぁ、25%の賭けをしよう。 君は帽子を被ってくるか? ────50% 君は、僕の伝言に応えてくれるか? ────50% オッズが適当? ]言わないでくれよ、知ってる。 (494) 2022/10/20(Thu) 19:43:14 |
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![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[俺がその場を去るまで、 誰にも出会いはしなかった。 それは、その朝誰も旧校舎に来なかったのか 或いは気配を察して避けたのか もしかしたら、彼女の力だったのか それは、俺には分からない。**] (496) 2022/10/20(Thu) 19:43:58 |
助っ人担当 小鳥遊 大地は、メモを貼った。 ![]() (a58) 2022/10/20(Thu) 19:48:08 |
![]() | 【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地── 2d昼 with 白瀬さん ── こちらこそ。 聞いてくれて、ありがとう。 [真面目な子だと、思う。>>353 俺と話したことが、君に何かの影響を与えるか。 与えたとして、それが良い影響か、悪い影響か。 分からなかったけど、わからなかったから。 何か、良い影響になれば良いと思った。 それは、願いというよりも祈りに近いもの。**] (574) 2022/10/20(Thu) 23:53:30 |
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