(t0) 2020/08/10(Mon) 23:16:09
[イカせてしまおうと指の動きを早くしたそのときに。] わかった。 一緒に、気持ちよくなろう。 [可愛らしく「あかん?」と尋ねた月子の頬に手を当てて唇を重ね合わせる。 啄むように軽い口づけを繰り返しながら、身体を月子の足の間に入れた。」 ……挿れるぞ。 [正常位。 ごく普通の体位だけど、顔も身体もよく見えて一番これが好きかもしれない。]
[逸物を掴んで月子の入口に当てる。 先端を滲む蜜に絡めて、割れ目を数度行ったり来たり。 焦らすように、愉しむように。 月子を見つめて、目があえばニッコリと笑って逸物を押し入れた。 ゆっくりと、けれど力強く、熱く濡れる月子の内側に、男の根元まで突き刺した。*]
[ 彼の体が動く。 唇が降ってくるからまた受け入れて、 開かれた足を、自ら挿入し易いよう さらに股関節から横に開けば、 囁きに、コクリと頷いた。 熱が濡れた膣口を行き来する。 かすかに水音がくちくちと聞こえ、 己の入り口は今か今かと待ちわびて、 ひくついているのがわかった。 ぐ、と先端が埋められる。] んッ、 ……ぁ、 [ その腰が進むたびに背が浮き、 反ってしまいそうになるから、 眉を寄せて耐える。]
[ 一番太い傘の部分が入れば、 は、と短く息を吐いた。 だか、そのままぐ、と奥に進められた先の WいいところWをぐり、と掻かれれば、 びくっと首を晒すように跳ねた。 奥へ、奥へと進んでいく。 圧迫感に息を吐き、往なして。 ぱつん、と小さく音がして、 肌が触れ合ったのがわかれば、 彼の方を見つめ。]
はい、った…? [ と尋ねて。 是が返ってくれば微笑むだろう。 そのままゆっくりと腰を引き、戻す。 自ら動かして、慣らして。] ん、っ……ぅ、ッ [ 視線を合わせ、目を細めた。] えぇよ、 …───動いて? *
ぜんぶ……はいった… [月子が自ら腰を動かせば男の熱はその内側で応えるように震えた。 見下ろしたその姿はやはり綺麗だったが、さっきよりもずっと美しく妖艶で。] わかった─── [その顔をもっと蕩けさせたくなる。 腰を突き込むというよりは揺するように、月子の”いいところ”をわざと掠めるように擦り、ときおりぐりっと強く刺激していく。 細かく角度を変えリズムを変えながら月子が感じやすいペースを探っていく。]
ここを……こう、かな。 [探り、見つけ、暴いていく。 もっともっと淫蕩に落とし、悦びに満たそうと快感を与え続けていく。 無論、自分も快感を得ることも忘れない。 蜜に溢れる膣内で柔らかな肉に包まれ締め付けられながらズリュズリュと行ったり来たり。 突き込むたびに、引き抜くたびに痺れるような快感が腰から背中を走りぬけていく。] いい……いいな、月子の中…… [わざわざ口にするのは、月子の羞恥を煽っていくのは、身体だけでなく心も犯すように。*]
[ 手は、シーツを握り。 滾った彼の怒張が中から温度を上げる。 小さく許可を出すと、その腰は 抽送を繰り返すのではなく、 揺するようにして、中を拡げる。 時折掠めるいいところが、焦れて、 中は強請るように彼の魔羅を締め付けた。 だが、突然ぐり、と強めに擦られれば、 待ちわびていた快楽に身体は従順で。] あぅッぁ、……っ そこ、きもち、ぃ、…! [ と小さく落とせば、探られ、 その場所を刺激されて。]
[ 先ほどまでじわじわと高められていた その場所まで簡単に持っていかれる。 中は中へと誘い込むように蠕く襞。 引き抜かれ、また挿しこまれると、 傘が擦っていくから。] んんん、 ッはぁ、ぅ、 [ 息を吐きながら、悩ましげな声を上げ。 素直にW好いWと褒められれば、 嬉しくないわけはなく。 また肌の温度が上がるのがわかる。]
も、っと、 好うなって……っ? [ そう誘って、微笑う。 その腰の動きが徐々に速さを増し、 快感の水位が上がっていけば、 女の眼ははじめよりもずっと潤み、 とろりと快楽に溺れるように蕩ける。] ぁっあっ あっ、き、もち、ぃ、 そこ、すき、 ッ [ シーツに縫いとめていた手を そっと彼の首に回す。 引き寄せ、唇を重ねようと 顔を傾けて。]
も、うち、イきそ、やの、 一緒に、イこ、?…んぅ、 [ 上半身を少しだけ持ち上げて、口づけを。]*
[とろり蕩けた瞳を見れば、満足そうに笑う。 淫らな声、卑猥な水音、どれもが月子の限界が近いことを知らせていて。 首に腕が回されれば自らも月子に近づいていく。] …ああ、一緒にイこう… [言葉少ないのは自分も既に快楽の波に飲まれていたからだったから。 重なる唇。 貪る様に、呼吸さえも奪って。 上も下も繋がったまま、腰の動きはいよいよ激しさを増して、打ち付けるたびにパンパンと肉のぶつかる音がリズミカルに響いて。]
……ッッ……ッ [力強く突き込んだ瞬間に、ビュクビュクと子種をはきたして、月子の中を満たしていった。*]
[ 腰使いがはやくなる。 高められていくにつれて、 唇から漏れ出る声が大きくなるから、 留めて欲しくて、繋がりたくて、 口づけをもとめて引き寄せた。 打ちつけが徐々に重くなり、 目の前が明滅する。 ぐり、と強くWいいところWを 突かれた瞬間、びくんっと大きく 背が跳ねて、息が詰まり。]
ッあ───っぅ、…ッ [ 痙攣するようにして達した。 するり、腕が解けて落ちる。 中にじわ、と広がる熱。] なか、ッぁつ、い、 [ そういって、下腹部を撫で。 ゆっくりと体を起こす。 首を傾げてそちらを見遣り、 人差し指で自らの唇に触れてから、 その指を彼の唇に当てて。]
もぉ、中に、出すやなんて、 子供が、できたらどないするん? [ と困ったように眉尻を下げ。 それからふ、と笑って。] でも、好かった …ふふ、おおきに、ありがとう。 [ そうお礼を伝えて。]
[月子の言う通り。 中で出せば子を成す危険性は十分にある。 2割から3割、それは決して低い確率じゃない。] どうしようか? そのときは“ごっこ“じゃなくしようか。 [釣られる様に、ふっと、笑って。] ああ、好かった。 [そっと耳元に口付けて。]
─露天風呂・混浴─ [既に熱く潤ったそこに灼熱の杭を当てがわれる、 それだけで女の部分が歓喜に震えた。 ああ、と、陶然とした声が唇から漏れる。 まるでそれは濃厚な口づけ。 逆に言えば濃厚な口づけは既に 交合のそれ、既に全ては始まっている。 でもこの熱に勝る熱は きっと身体中のどこにも無い。 その熱を求めるかのように下腹が疼いて 彼を求めているのが分かった。] ふああああ…………っ!!!! ん、ア、アァ……っ!! [腰を推し進められれば、狭くはありながらも 熱く柔らかな媚肉はそれを全て受け入れた。 瞬間、達したのか。媚肉が小刻みに痙攣し 襞の一枚一枚が肉杭に絡み付いて締め付ける。 ガクガクと膝を震わせながらも 懸命に両脚を突っぱねて崩れる事を堪え その代わりに平らな岩へと上半身を崩させた。 岩の上で柔らかな胸は押しつぶされ、 時に肩や頬までがそこへ載せられる。 高々と彼へ腰だけを突き上げ見せつけるような そんな姿勢になっていた。]
ひうっ、んあ、アっ!! ア、激し………アッ、ひゃぐうっ!! [肉杭が引かれれば花弁が絡みつき引きずられ その赤が垣間見えてしまうだろう。 突き入れられれば腰ごと跳ねて喘ぎ その唇が閉ざされる隙もない。 段々、両脚を突っぱねることすら難しくなり 彼に捕まれ半ば宙にあるようになった頃。 彼の密やかな問いかけに反応したのは 唇よりも先に蜜壺の方であった。 キュウウゥ、と強く彼を締め付けながら びくびくっと痙攣めいた動きを返す。] ふあっ……、んんっ、あ、ああんっ! [唇が漏らしたのは蕩けた喘ぎ。 またそれで達してしまったのか、 ぽた、ぽた、と結合部から 湯ではないものを足元にまで垂らし溢しながらも きちんと返事をするため、んく、と喉を鳴らし その声音を整えた。]
ひゃうううううっっっ!!!! [露天で、私は何度も高い声を響かせる。 彼を締め付けながら、 身体を痙攣させながら、 蕩け切った顔をして。 ここが外で、どこかで聞かれるとも分からない。 そんな事、すっかり抜け落ちてしまいながら。 …本当は抜け落ちてなかったにしても その声も顔も止められないのが、答え。]**
――露天風呂・混浴―― [常以上の漲りを雄全体に感じていた。 ひたりと触れさせた鋒に女が零した喜悦の色。 それが湯煙に消える間も無いうちに 屹立は狭い肉の隧道を割り開いていく。 硬く張り詰めたものを熱く受け入れる膣肉と きつく絡み締めつける肉襞とがそれぞれに 快感を味合わせてくれば自然と頬は笑んだ。 貫かれた悦楽にぐたりと崩れる千秋の有様。 目にして麗央は彼女の腰を両手で捉える。 後背位の交わりを強く激しく打ち付け、 指と爪で弄り腫らせた乳房の頂きを 平らな石面に擦りつけるほどに責め立てる。 蕩けた喘ぎを耳にしながら眼下、繋がる性器を見下ろせば 赤い柔肉が吸い付くようにして垣間見えた。]
[快楽の波に翻弄されつつも意識を整えようとする千秋の仕草。
届いた囁きに笑みを深めて、貫き穿つ律動の合間に 彼女の腰回りでまといつく水着を掻き寄せた。] 御褒美だ。楽しむといい。 [夕暮れの中に白く浮かんだその尻肉を、 押すように撫で回してはパンッ!
と音高く打ち据える。 張りのある美尻が震え、後にはうっすらとした赤が残るか。 入り口から奥までがきゅうっと戦慄き締まる感覚に目を細める。 己が腰を引いてはもう一度、さらに重ねてもう一度と 犯しながら責め立てれば、 女の嬌声はより高さを増して何度も繰り返さていった。] ……ッ、…… ク …… 出す、ぞ。 [切迫する射精感を覚えて、 ひときわ強く腰を打ち付け最奥にまで肉の楔を至らせる。 鈴口を宛がった先、子を宿すための部屋めがけて。 こみ上げる快感にぶるりと背筋を震わせ、直後。 熱と欲に滾った白濁を解き放った。 低い呻き、指はきつく千秋の腰を掴み締め。 どくどくと注がれる精を出しきれば、 やがてゆるりと引き抜いて。 漏れ出そうとする白濁に蓋するように水着を引いて、 会陰部へぎちりと食い込ませる。 そうして千秋の眼前に回ると 性臭を濃く漂わせる雄肉を突きつけ、彼女の口元へ近寄せた。]*
[笑って傍にいてくださるお兄さんに 私は腕を絡めて、部屋までの道程を 歩いていこうとするでしょう。 向日葵の部屋は、そんなにグレードの高くはない 本間に縁側が付いているだけの 小さなお部屋でしょう。 敷いていただいたお布団を見て 短く息を吐き出すと 私は傍らのお兄さんを見上げました。] 電気は、消していただいてもいいですか? [窓から差し込む薄明かりの下でも 十分照れ臭いので、御容赦を。 部屋に入ったものの、どうしていいか 迷ってしまった私は、お兄さんの胸元に そっと頬を寄せてみますでしょう。]
─露天風呂・混浴─
[貫かれ揺さぶられ、
その度に平らとは言え岩肌に柔い肌を押し付けられる。
特に柔い果実は岩と自身の体の間で押しつぶされ
硬く尖った胸の先端が彼に揺さぶられるたび
コリュ、クリュッ、と押し潰されては懊悩する。
やっとの思いで返した囁きは
彼にとって褒美に値するものだったらしい。
腰に纏わり付く水着を引かれグイとそれが肌に食い込むと、 鼻先から甘えた子犬のような声が漏れた。] んくぅ……っ、あ、なに、 [唐突な平手に背筋がしなる。 という事は、腰を高々と突き上げる形になった。 日に焼けない白い肌がその手の形に赤く腫れる。 びく、びく、と内股も媚肉も震えて、 強く強く彼を締め付けてしまったのが分かったようだ。 ほろ、とその瞳から滴が溢れる。 肩越しに振り返った彼の顔はどんなものだったろう。] [打たれたのはそれきりか、それとも何度も続いたか。 何度も穿たれる度に腰を打ち付けられる音が響く。 それと同時に、私の細かく途切れながらの嬌声も 高くこの屋外に響いて、 何処かに聞こえてしまってもおかしくなかった。] ア、きて、くだ、さ、 アッ、ひうっ……ンンンンン!!! [彼の宣言に甘く答えては熱を待つ。 私の隧道を余す事なく埋め尽くした肉杭が その最奥で熱を幾度も放つ感覚に 恍惚と私は身体を震わせ、また果てる。 肉襞が彼を離すまいと吸い付いて、 より子種を奥底へ飲み込もうと貪欲に蠢いていた。]
んひっ、あ、……ん……っ。 [ぬぷん、と彼が抜け出る感覚が寂しい。 けれどまた水着を引き絞られ食い込まされて、 溢れる間もなく私はまた身体を震わせ喘いだ。 赤い皮膚を晒したまま、 くたりと平らな岩に身体を預けていたときに 口元に存在を感じて顔を上げる。 四つ這いですらない、 後手に両手を戒めたままうつ伏せの姿。 腰ばかりが淫らに掲げられた姿勢のまま 頭をゆるりと上げて。]
ん、んふ……ぅ………。 [自分の蜜と彼の白が混じり合うそれに口付ける。 動ける範囲が狭いけれども 頭と首とを動かして届く範囲でそれを清めようとした。 先端に口付け、じゅるっとその残滓を吸って。 傘の部分、その括れに丹念に舌を這わせて。 そうして細かな場所を清めてから その先端からぬるりと飲み込めるところまで。 舌の腹を使って杭全体を舐め擦りながら 頭を二度、三度、前後させてから ぷはあ、と息を継ぐ為に口を離して 赤い頬で彼を見上げていた。]*
……
今だけ、恋人みたいに、してください。
[恋人と結ばれることが幸せだと仰るなら
どうか、優しく貴方の色を刻んでください。
胸元に額を付けて、一夜の愛を乞いましょう。]*
−向日葵 [ いい雰囲気のまま、彼女の客間へとたどり着く。 客間の中でもリーズナブルに泊まれる方。 布団は既に敷かれており、いつでも眠れるように 準備が整っていた。 そんな布団を見て、隣の彼女は呼吸を整えたような。 すると、彼女は『電気を消してほしい』と お願いしてきた。 確かに、明るい中でやるのは 初めてなら特に羞恥心が勝ろう。 ] 分かった。してほしいこともしてほしくないことも、 今みたいに言っていいから。 痛かったり、気持ち良かったりしたときも、 声は我慢しないこと。 [ 嫌がられたくないから、と声を出せずにいる というパターンはよくある。 息ができなくなるかもしれないので、 それは避けたいところ。 そう思って、忠告を済ませると 彼女の願い通りに布団の上で 煌々と照る明かりを消す。 カーテン越しに少し入る月明かりだけが、 彼女の表情を確かめる方法にはなるが、 問題はないだろう。 ]
[ 彼女の求めるものを確認し、 彼は違うところを見つめながら 胸元に額を寄せてきた彼女の髪をそっと撫で、 優しく問いかけるだろう。 そして、そのまま彼女がリラックスできるように 布団の上に彼女を座らせて、 浴衣から見える肌にそっと彼の指を這わせよう ]*
[もしかして、お願いを退けられたら……なんて 私の不安を他所に、瑛史さんは 私の我儘を聞いてくださいました。 気持ちがいいことも、痛いことも 素直に口に出すのは難しいかもしれませんが、 出来るだけのことは、頑張りましょう。 カーテン越しの月明かりの下、 私は瑛史さんの胸元から顔を上げて じっとその目を見上げました。 髪を撫でる優しい手つきの彼を 不安と期待の混じった瞳で、見つめて 私は問いかけの代わりに、 ちょっと背伸びして、軽く唇を触れ合わせるのです。]
[布団の上へと降ろされて 薄い木綿の生地越しに、 私よりも大きくて雄々しい手が 火照った肌へと触れたなら ちいさく、ひゅう、と息を飲んで。] あ、ッ…… [小さく漏れた声が、なんだかひどくみっともなくて 私は唇を噛み締めてしまう。 でも、浴衣を内から押し上げている 小さな乳房の先とか、汗の滲む首筋を 触れるのを、やめて欲しくは、なくて。]
あきふみさん……─────。 [そう、続きを強請ってしまうのです。]*
−向日葵
[ 処女の相手をするのは、これが初めてではない。
どちらかといえば、処女の相手の方が
性に合っているのではないかと思うくらい。
髪を撫でていると、彼女の顔が上がる。
そして、勇気を振り絞った口付けを受ける。
うぶな行動は、求めたくなる。 ]
いい子。僕に全部見せてね。
[ 一緒に座り込めば、彼の手は更に彼女の体に触れる。
小さく漏れる声。
軽くはねるような反応。
女性らしさというものが、滲み出てくる。
もっと、引き出したい。そう思いながら
浴衣の上から彼女の体のラインをなぞって、
暫くの間彼女の反応を楽しむのだろう ]
[ 耳元で優しくささやきながら、 体をなぞる仕草に加えて、 次は耳たぶを食んでいこうか ]*
――露天風呂・混浴――
[平らな岩盤に伏せたまま、懸命に奉仕する千秋の様子。 その従順さと淫らさを愛らしい存在と感じ、 麗央の頬が柔らかく笑む。 最前まで彼女を犯していた器官、精液と愛液にまみれた箇所を 清めようと丹念に舌を這わせるその姿からは、 通常の社会生活を過ごしているのだろう 千秋の日常風景など想像すべくもない。 まして背後に罪人のごとく手首を戒められ、 男の眼下に半裸の姿態を 露にしているとあれば、尚のこと。] 拭うのはそれくらいで充分だよ、千秋。 そろそろ次へ移ることにしよう。 [非日常の愉悦を更なるものとする為に、 息を継ごうと口を離した彼女へ告げる。 見上げる眼差しへ屈み込んで、 うつ伏せた彼女を助け起こした後に 手首の戒めを解いてしまう。 小さく笑って、一声添えた。]
縛られたまま、 連れて行かれる方が良かったか? [輪に括られていた彼女の手首を片方、握って問うように。 続ける口調は軽く楽しむ響き。] でもそう言ったって、身体も拭かずに 俺の部屋まで行く訳にはいかないだろ。 [千秋の腰を抱くようにして湯から上がれば 短く何事かを囁き掛けて。 彼女を女湯側の出入口まで送り届けると、 出てすぐの所で待つ、と伝えて自らも着替えに戻っていく。]
[勇気を振り絞った口付けを受け止められて 私は薄明かりの下、小さく微笑むでしょう。 幾ら閨の経験を詰んだとしても キスの仕方のひとつ、知らない恋人なんて きっと飽きられてしまいますもの。 浴衣の下にあるのは 無駄な肉のつかない、しなやかで若い身体。 疵ひとつない白い肌は 木綿の生地越しの温もりを感じては 儚く震えるのでしょう。] ん、ぅ……、ッ! ま、待っ……、て……! [耳朶を優しく食まれて、私は 彼の身体の下で身を捩りました。 だって、初めて……他人の粘膜に 肌を愛された衝撃など、どう堪えられましょう! 思わず突き放すように、瑛史さんの肩を 押しやってしまって……私はふるふると 震えるのです。]
[でも、この熱を帯びたまま放り出されるのは 多分、耐えられなくて。 肩を押し返していた手を瑛史さんの背中に回すと 小さな声で「ごめんなさい」と 非礼を詫びましょう。 いや、では無いのです。 どの教科書にも載っていなかった 未知の感覚が、怖いだけで。] あの、……もう、 いや、なんて言わない、から…… もっと、触って…… おしえて、ください。 [彼の手を取って、着物の合わせの中へ 導いたら、流石にわがままでしょうか。 順序というものを知らない私は もっと、もっとこの女の快感を拓いて欲しくて 恋人へはしたなく強請るのです。]*
─露天風呂・混浴─ ……ん、ふ……ぅん……。 [また口を開いて清める続きを。 そうしていたところで声をかけられ 頷くのと同時に何だか間抜けな声が漏れてしまった。 それも、身体が奥底から熱いせい。 達した余韻がまだ抜けきらないどころか それに染まり切っているせいだ。 助け起こされ、戒めを解かれる。 ジン…と微かな痺れが指先に宿り 嗚呼、縛られていたのだと今更ながら嬉しくなる。 けれど手首をさすっている様が不満げにでも見えたのか 彼は笑い、私に軽く説明した。 確かにその通りである。 だから私も軽く笑って、うなずいた。 彼がその肯定をどちらの意味で受け取ったのかは 私にはわからない事だけれど。]
──百日紅── [湯船から出て行こうとする月子の手を掴んだ。 肌を寄せ合い、首元に口付けまでして、その気がなかったなんて言わせない。] 火照っているのは温泉のせいだけか? [引き寄せる。 離れた肌をもう一度触れ合わせればお湯よりももっと熱く。 唇を重ね強く吸って、強引なキスは月子の口内を犯すように。] 俺はまだ、月子を抱き足りない。 [もっと肌を触れ合わせたいと、もっともっと月子が欲しいと強い眼差しでその目を射抜く。*]
−向日葵 [ 体を触れられるたびに、あがる小さな声。 少しずつ、彼女が感じ始めているのだろうと 彼は思っていた。 なので一歩踏み込んでみようと、 耳たぶを食んだ。 しかし、それは彼女にはまだ早すぎたようで 『待って』の言葉と同時に、 肩をぐいっと押されてしまい、 彼女との間に少し距離ができる。 ] ……ちょっと早すぎたかな。 [ そう呟いて、待つことにした。 とはいっても、そんなに待たされたかというと そんな風には感じなかった。 ]
[ 彼女の腕が弱々と押さえるのをやめて 背中に回ってきた。 小さな声で謝られると、 背中を撫でて大丈夫と改めて呟こう ] ん、知ってる。でも、嫌って思ったら 言っていいから……ね? [ 教えて、と言われると全く嫌な気にはならない。 今の彼女は彼にとっての恋人。 なら、その要望は応えるべきだろう。 彼女が率先して、彼の手を薄い布の奥へと導く。 弾力のある肌に不意に触れることとなり、 少し口元が緩んだ。 ] 柔らか。……痕つけたら、怒る? [ 腰紐を緩めながら、彼女の背中を支えて 寝かせる体勢へと導く。 優しく啄むように彼女に唇を重ねながら、 ゆっくり、ゆっくりと、気持ち良さを 知ってもらおうと触れていく ]*
───客室露天風呂 [ 上がろうと離れて、立ち上がろうと 膝を折れば、掴まれた手に目を丸くする。] ぇ、 [ くい、とそのまま腕を引かれれば、 ぱしゃ、と湯が跳ね、彼の方によろけた。 強引に唇が重なり、口内を彼の舌が蹂躙する。 突然奪われた呼吸に、くらくらした。] っは、ぁ───ッま、っ…ン、 [ 静止をかけようとするのに、 それよりも深く口付けられれば、 なにもできなくて。]
[ 離れた唇は酸素を求めて呼吸を繰り返すのに、 湯気ばかりが取り込まれて、肌だけでなく 体全体が熱に侵されそうだった。 また、真っ直ぐに射抜くような言葉。 視線に、瞳の奥が揺らぐ。 そうしてゆっくり、目を細めて。] ───そんなによかった? うちの身体。 [ と尋ねよう。 雑にあげただけの髪が一房落ちて、 湯に揺蕩う。そっと耳にかけた。]*
──桜の間── [こちらからの悪戯は 男によって一回り多く仕返しされる。 アルコールの、熱が、感じる。 顎を上げて、男の唇によって口を塞がれながら 感じる仄かな香り。 く、と喉を動かしてそれを飲み干す。] ……ふ、はぁ…… …………これが、黎哉の味、ね。 [心の昂ぶりと共に酒精を流し込まれれば その味すらも僅かに感じる。 指を唇に当てて、瞳を細めれば 月明かりに照らされて妖しく映るだろうか。]
[空のグラスを敢えてあおる。 勿論そこに酒は入っていない。 けれど私は身体を乗り出し、その胸板に手を置いて あ、むと唇を塞ぎ、ちゅ、らと舌を軽く押し込む。] ……お味は、いかが? [見上げるようにして、しなだれかかった女は 男に先程の言葉と同じ言葉をかける。]*
──百日紅── [強く頷いて瞳を射抜く。 その仕草一つ一つに煽られるように、その綺麗な髪が湯に揺蕩うのも、それを耳にかけるのも、全てが情動を揺らす。] 月子は……違うのか? [抱きとめた腕を背中に回せばツツと背筋をなぞり、そのまま降りて行って滑らかで張りのある臀部に触れて、掌で撫で回す。] ずっとこのままだった。 知ってた、だろ? [もう一方の手で月子の手をつかむとすでに怒張している自分のモノに触れさせる。 湯の中で、肌が触れた時からずっとこのままだったそれに。*]
──桜の間── [今度はアルコールではなく玲の舌が入り込んできた。 大胆なキスに少しだけ驚いてはみたものの、すぐに反撃に出る。 舌を歯で甘噛みするように捕まえると、先端を自分の舌先でつつき、徐々にこちらの舌も差し出して重ね合わせる。] どうかな。 もっと味わってみないと…… [その続きは言葉にしないまま、今度はこちらから玲の唇を塞いで、差し込む舌で歯を撫でるように舐めると、玲の舌を待った。]
あっちに行こう。 [唇を離すと首をクイっと動かして二つ並んだ布団を指す。] それとも、もっと味わってからにするか? [今度は顎でテーブルの上に置かれたままの酒瓶を指した。*]
──桜の間──
[
その硬質な歯の感触も分かる。 捕まってしまえば、つん、とした軽い感触から 舌同士が重なっていく。 上になり、下になりと舌を動かして 弾力ある肉の感触を味わっていく。] ……おんなじセリフね。
[はぁ、と吐息の間に小さな呟き。 相手から唇を押し付けられれば その舌の動きは私の舌を待つかのよう。 言葉がないのに、舌の動きで意思を疎通するみたいに。 私から舌を出して、男の舌にもう一度絡めて さらに頬に手を当てて、何度か男とキスを交わせば 細い銀糸が互いの唇の間にかかるか。] えぇ、あっちに行きましょ。 お酒はその後でゆっくり味わいたいの。 [そうして立ち上がる前に、彼の耳元に顔を近づける。]* ──客室露天風呂 そら…よかったけど…… 汗、流したばっかりやのに [ とわざと困ったように眉を下げると、 つつ、となぞられる背筋にぞくぞくと したものが体に走って腰から反る。 臀部を撫でる掌に、下腹部に熱が溜まった。 手を誘導されて触れたそれは、 固さと熱をすでに持っており。 ふ、と口元をゆるめ。] ───知っとった。 [ そう返して、それをそっと握る。 そのままゆっくりと手を上下させ。]*
──桜の間── [布団のそばまで来ると背中から抱きしめた。 後ろから耳朶を甘く噛んで囁く。] 俺も、我慢できそうにない。 [無論、我慢なんてする気はさらさら無かったが。 耳からその白き首筋に唇を移動させペロリと舐める。 抱きしめた腕は、浴衣の合間から手を差し入れてその大きく実った乳房を掴む。] 思ったよりも大きいな。 [掌に余るそれを掴んだり離したりしながら、ゆったりと円を描いた。*]
[大丈夫、大丈夫、と諭されても びりびりと指先まで痺れるような感覚が 本当に「正しい」のかどうかも分からなくて、 私は瑛史さんの肩口に 鼻先を埋めてしまうでしょう。 背中を撫でる手つきの優しさに ふと、こうして嘗てこの人に愛された人が 自ら彼を切り捨てたことを 思い出してしまうのでした。 人の事情に首など突っ込めませんので 決して、口外することはないのですが。 こんなに優しく、ひとつひとつ 丁寧に解きほぐすみたいに愛されて 一体何が不満だったのか それは、決して私には分かりえないでしょう。 恋も、愛も、まだ知らず 一夜の熱に溺れているだけの私には。]
[それでも、このまま終わるのが嫌で 続きを強請ったら、うっすらとその顔が 不意に緩むのが見えました。 彼の掌が触れた胸元の奥の方、 心臓が痛いほどにドキドキしているのも 全部、見抜かれてしまっているのでしょうか。] 痕、付けたいんですか……? [この先、貴方の色に染まって生きる私に 更に痕を刻むおつもりなのですか。 分からず聞き返したものの、 今宵、私は彼のもの。 全ては、恋人のご随意のまま。 「どうぞ」と招くように、おずおずと 両の腕の中へ、彼を招き入れるでしょう。]
[ゆっくり、褥に横たえられながら 帯を解かれる羞恥心も、 優しいキスの雨の中に入れば ひどく安心した心地になって 私はつい、瑛史さんの唇を追い掛けて もっと深く、と強請ってしまうのです。 浴衣が解かれてしまえば 真新しいネイビーの下着を纏った肌が 月の下へと晒されるでしょう。 ぞわり、と肌が粟立ったのは 果たして外気に晒された為か、 はたまた期待に身体が熱を孕む為か。 もし、瑛史さんの唇によって 肌に朱い花が咲き初めるなら、 私は彼の身体の下で初めての感覚に 身悶える他ありません。]*
──桜の間── [背中から抱きしめられれば 少し肩が跳ねて、びっくりするけれど 後ろから耳を歯で挟まれると、今度はぴくん、と身体を震わせる。] ……ふふ、…… 我慢、しなくていいよ…… ん、っ、………… [耳から白い首筋に男が下る。 長い髪が邪魔にならないように、私は彼が口を付けた側と 反対の首の方に長い髪を纏めて寄せる。] 黎哉は、大きい方が、好き? [片手を上げて後ろに居る男の頬を触る。 そのままこちらに近づけて、その横頬にキスをしよう。] ふ、ぁ…… ……もっと……さわって…… [もう片方の手は 胸を触る男の手に重ねられて、より強く押し付けさせる。]*
──百日紅── ひどい女だな。 知ってて放っておこうとしてたなんて。 [月子がそれを握り扱くなら、こちらもと月子の割れ目に指を伸ばす。温かな湯の中で中には入れず、割れ目に沿って指先を擦り合わせる。] ……おいで。 [暫くお互いを可愛がっていれば、自分の上に跨るように誘う。 そのまま挿れてしまっても、そうでなくても、正面から向き合えば、その腰をぐっと抱き身体を密着させ、唇を重ね合わせれば、月子の唇はひどく甘く感じた。*]
[バスルームに改めて入ったなら 座ることになったろうか、それとも 立ったままになるだろうか。 どちらにしても両脚を開かされたなら 先ほどのものとは違う蜜が 既に太腿に滴る程潤っているのが見られてしまう。 それでも羞恥に耐えながら…悦を得ながら? 彼の指示に従い、姿勢を定めるのだろう。 なんなら、視界を閉ざされても構わないのだ。]*
──桜の間── 玲のなら大きくても小さくても。 でも、大きい方が好きだな。 [頬に触れられた手が、横からのキスが擽ったくてほんのりと身を震わせるとその唇を塞ぐ。 押し付けられるようにされた手は乳房への愛撫を強くしていく。揉み込む圧も強く、撫で回す動きも早く。] 強くされる方が好きなのか? [背中をぐっと密着させるとすでに逸物が玲のお尻のやや上に当たる。それはお互いの浴衣の上からでもわかるぐらい既に固く大きくなっていた。]
[そうして、もう一方の手が玲の脚に伸びて浴衣の合わせを開いて太腿をツツと指先でなぞる。 それは太腿を伝って足の付け根に辿り着き、下着をつけていたならその中は入り込んで、なければ直に陰核に触れる。] ならこういうのは? [触れた指が陰核を押し込んで、押し付けた指の腹でクリクリと弄る。 もう一方の手もそれに呼応するように胸の頂きの尖を指で強く摘んだ。*]
──桜の間── ふふ、そっか…… いろいろ、出来るよ、私…… [その言葉の意味をいちいち説明する必要は無いだろう。 唇を塞がれていれば 口から甘い声が漏れようとしても、くぐもった吐息しか溢れない。] はっ……ぁ…… ん、、ぁ……うん…… 強い方が、好き…… …… 黎哉は、もう、大きいね…… [胸に伸ばしていた自分の手を 今度は下に垂らすと、浴衣を持ち上げている男のものを 後ろ手にゆっくりと摩る。 人差し指と小指を竿の側面に添えて 中指と薬指で裏筋の辺りを撫でる。 服の上からであっても、女の手付きは手慣れている。]
――睡蓮の間―― [シャッターを切る瞬間に、千秋は顔を背けた。 それを見て麗央は楽しげな笑い声を投げる。] はは。安心した。 羞恥心をあっさり投げ捨ててしまわれちゃ、 詰まらないからな。 [乳房を隠した手を離させようともしなかったのはそれ故だ。 バスルームへと先に進んで、 裸身に首輪を着けただけの彼女を手招いて。ごく通常の形をした椅子を引けばそこへ、と示した。]*
───ん、ん゛っ… …は、はぇ…… う、ん……それも、イイ……ね…… [下着の中に潜り込んだ指が与える ともすれば痛みを伴う刺激は 眠っていたような女の五感を呼び覚ますような 電流を身体に流す。 身体が痙攣したみたいに震えて 少し膝が笑ってしまう。 片方の手が自分の膝に置かれて、なんとか立とう。 けれど身体を屈めてしまったから 浴衣の合わせから男の腕が入っていたから 浴衣の前がはだけて、女の身体が顕になる。 白いブラが胸をしっかりと支えているが 鎖骨のあたりが興奮からか桜色に染まり その色の対比を顕にするか。]*
──桜の間── [少し乱暴な愛撫も玲は受け入れ身を震わせるほどに感じているようで、それならばと陰核を責めていた指がツプリと割れ目に沈み込む。] 我慢するなよ? [胸を隠している白い布も上にずらすと露わになった胸をぎゅっと握り、指と指の合間で乳首を挟み込んでそのまま強く揉みしだく。] 気持ちいいなら、 いつでもイっていいぞ。 [割れ目から入り込んだ指は激しく蜜壺を掻き回し、グチュグチュと卑猥な音を大きく響かせていく。 まるでAVのように激しく動かして絶頂へと導こうとした。*]
…全く恥ずかしくない訳じゃ、ないんです。 ただ、 ……タガが外れてしまうと。 [普段は抑圧された仕事漬けの毎日。 だからこそここにいるときは、 そして肌を重ねている時はつい奔放になってしまう。 しかし、こうしてこの姿を収められるのは初めてだった。 この中だけではない、外界に、 現実につながるツールの中に痴態を収められる。 それは矢張り羞恥を誘い、 現実に引き戻されそうになるもの。 それでいてそうされる事により より、自分の欠けた部分や歪んだ部分が 満たされる気になるのだから救いがない。]
……これからすることも。 本当は恥ずかしくてたまらない。 けれど、 ……その方が、きっと。 [胸元を隠しながら椅子に座る。 まだ膝はぴったりと閉じられたままだ。 相手の様子を伺い、指示を待つ。 どき、どき、と鼓動が煩い。 それだけ確かに緊張していたし、期待もしていた。 頬を紅潮させながら 私はその時を待ちわびる。]**
−向日葵 [ 布団に寝かせていると、 彼女は鼻先を押し付けてきた。 可愛い、という感情は持ち合わせている。 まだ、可愛いということは思えるらしい。 彼女が何を考えているのか、 彼には全く分からないけれど、 もし分かったなら、 何となくでも説明しただろうか。 人間にはこういう人種もいるらしいということを。 ] 凄く、ドキドキしてる? [ 心臓近くに手が触れた時、 どく、どくっと彼女の心臓が 動いたような気がする。 唇を重ねる代わりに、 彼女の鎖骨や喉元に口づけを落としながら、 彼は彼女と更に体をくっつける。 ]
大丈夫、2、3日で消えるくらいのものになるから。 [ 少し真剣な表情で答えると、 先程与えなかった、少し深い、深い口づけを。 最初は啄み、そこから舌を差し出して、 彼女の口の中へと侵入していくだろう。 それと同時に、ネイビーの下着越しに 彼女のハリのある胸に指を埋めていく。 本当は下にも触れたいところだが、 下は更に時間をかけなければいけない。 故に、上半身の愛撫で濡らしてあげなければ。 ]*
───客室露天風呂 ───そやかて… もう終わったんかと思ぉててんもん [ と悪戯っぽく微笑みかけて、 手を動かせば、彼の指が合わせに触れる。 その指が上下していけば、 湯の温度もあり、少しずつ熱が 体に溜まっていく。 時折陰核に触れそうになるのに、 強い刺激はもらえなくて。 焦ったく感じながら、高めていけば、 小さく誘われて、そのままゆっくりと 彼の上に跨った。]
[ また交わされるキスに、 ゆっくりと腰を動かせば、 割れ目に彼のものが擦れる。 ぱしゃ、ぱしゃ、と浴槽の縁に 湯が跳ねる音が聞こえた。 膝を立てて、入り口にそっと彼のものを あてがう。腰を落とす前に、唇を離し。] 中には、出さんといて? [ お願い、と続けて。]*
──桜の間── ……ふ、───っ、っ…… [男の指が秘芽を押し潰す動きから ぬるりと身体の中に入り込んでくる。 女の身体は容易くその指を受け入れてしまう。 その柔らかさとは裏腹に 一度入り込んだ指をきゅ、きゅ、と内壁は蠢き いやらしく吸い付いていく。] ひ、ぁ…っ… ぃっ……だ、めっ…… [下着をずらされて零れ落ちそうになる胸は 彼の掌によって支えられる。 たゆん、とした胸は確かな重量を彼に伝えるか。 指の隙間に挟まれ、揉みしだかれれば 胸は時折伸びて釣り鐘の形のようになったり 押し潰されて歪んだり。 伸びた時がちょうど乳首も引き絞られて 気持ちが良くて、ぁ、と声が出てしまう。]
ひっ……ひぁ…… い、……きもひ……っ…… 黎哉、ぁ…… [呂律さえやや回らなくなる。 ぐちゅりぐちゅり、と乱暴な指使いだけれど 私にはそれが丁度良くて。 こつ、こつ、と指先が当たる部分に びりびりとした痺れが走り。] ───────ふ、ぁっ! [大きな声を出してしまい 喉を晒して、身体を震わせる。 ぺたん、と限界を迎えた私の身体は崩れ落ち ベッドの上に座り込んでしまう。 はぁ、はぁと荒い息を繰り返し 頬を赤らめた女の下腹は、じっとりと濡れて下着をぐしょり。]
――睡蓮・バスルーム――
()
[紺の浴衣を脱ぎながら、短く零れた言葉を耳にする。] タガ……枷。 外の千秋を律してるものは、随分、強そうだ。 [彼女の情欲はその枷の反動というべきものか。 麗央は脱ぎ終えた浴衣と下着を浴室の外へ放り投げて、 開くよう命じた太腿に伝う潤みを指で掬った。] それがこうして俺を愉しませてくれるのなら、 外してしまえとは言わないが。 [蜜に濡れた指先を腹部から上へと伝い上げ、 下乳の膨らみを軽く押し上げるようにして小さく笑んだ。] [続く声を 聞き留めて、 半ばで切られた句点に頷き、] そうだな。日常ではしない事をさせられる。 そうさせられる程、したくなる。愉しめる。 こんな風に、無造作に触られても。 [今も蜜を溢れ出させる彼女の秘所へ中指を進めた。 入り口だけを浅く短く行き来させればそれだけで はっきりとした水音が生まれていくか。]
[きゅっと蜜壺に中指を押し入れ、軽く曲げて、 先に露天風呂で聞かせた言葉を繰り返す。] 全部そうする、って言ったとおり。 千秋の後ろの穴も、具合を確かめてやるよ。 [露天で口にした言葉 椅子に座った彼女の乳房をちゅぅっと吸って、 唇でその身体を這い登っていく。 胸元、鎖骨、首輪の上からも押しつけるようにキスを与えて 唇を覆うように口を重ねた。そうして、離れれば一つ問いを。] 千秋の口から言ってみな、後ろの穴の経験のこと。 どれくらいあって、どれくらい感じられるのか。 日常でも使ってるのか。 試しで壊して使い物にならなくしちゃ、面白くないからな。 [秘所に埋めた指を抜き出して、恥丘をつるりと撫で回す。 そうすることが彼女の羞恥を強く煽りたてるものだ、と 彼は既に知っていたから。]**
[首筋や鎖骨に吸い付かれると 強い捕食動物に骨まで喰われるような 錯覚を覚えてしまう。] す、ごい。ドキドキしてます。 こわいのに、ふあんなのに、 はずかしくてたまらないはず、なのに…… でも、すごい…うれしくて。 [問われるがままに、答えて。 近付いてくる瑛史さんの身体を抱き締めたなら もっとちゃんと、この鼓動が伝わるように その背を掻き抱きましょう。 彼の唇が辿った肌の上、 ぢゅ、と吸い付く鈍い痛みを伴った 朱い花弁が散らされると、私はまた未知の感覚に ぴくり、と体を強ばらせる。 彼と身体を重ねた証が、 ひとつ、またひとつ 肌の上に刻まれていって、 私は小さく啼くのです。]
[先程の啄む口付けと色を変え、 合わせた唇の隙間を、舌がこじ開けてきたのなら 一瞬だけ、驚きに身を強ばらせた後 ゆっくり口を開いて受け入れましょう。 舌先で咥内の粘膜をくすぐられると まるでそこからどろどろと身体がとろけて、 二人の身体の境界線が無くなってしまうよう。 一方的にやられるのが嫌で 見よう見まねで私も舌を伸ばしてみましょうか。] ……ん、ゥん……っ、 [くち、くち、と音を立てながら 舌先を絡め合って、時折飲み込み切れなかった 唾液が私の顎を伝って、鎖骨の辺りまでを しとどに濡らしていきました。 口付けながら、布越しにやわやわと胸を揉まれて 先程よりぐんと強くなった瑛史さんの手の温度が 嬉しくて、心地好くて。 逃げきれない快楽が、ずん、と腰の辺りに とぐろを巻いて、どうにも疼いて堪らない。 私は瑛史さんへ口付けたまま また、もぞもぞと腿を擦り合わせる。 どんな願いを口にすれば、 この逃げ場のない熱を斥けられるのか どうしても、分からなくて。]
あきふみ、さん…、 瑛史さん、は……脱がないんですか? [口付けの合間に、熱を帯びた声で 私は眉根を寄せてみせるでしょう。] わたしも、痕、つけたいし… もっと、近くで……感じたい、し……。 [布越しに抱き合うより、 もっと気持ちいいのかも、なんて。 この下着が取り払われて 殿方に見せたことの無い裸体が晒されても 私はきっと、もっと貴方が近くに欲しくなるから。]*
──百日紅── [悪戯な微笑みに胸がドクリと跳ね、月子の手の中で昂りはその熱を強くしていく。] 終わりなんか無いさ。 [甘く口付けて、熱の先端が割れ目に沿って擦り合わされるたびに、早く月子の中に挿れたいと情欲が大きく大きくなっていく。] 駄目なのか? [月子の頬に掌を合わせ「どうして?」と微笑みかければ、入り口に触れる先端がビクと震えて早く中へと強請るのだった。*]
─睡蓮の間・バスルーム─ 子供の頃から、ですからね。 私の母はずっと私に父を重ねて 私を男として育ててきたんです。 父の代わりの恋人として。 ……でも私は。 父ではないし、男でもなかったですから。 [ポツリと漏らした過去の話。 その枷が無くなっても今度は一人の大人としての枷。 社会常識の枷。自分という人間の表側の枷。 仕事をこなしていく上での枷。 そんな、無数にある枷を 全て取り払える気がするのがここなのだ。 自分がどんな人間で、 自分がどんな性別で。 自分がどんな淫らな存在なのか思い出す場所。 自分自身の形を取り戻す場所。 それが、この場の秘密の時間。 しかしそんな考えも、触られ始めれば霧散する。 ぴく、と反応を返しては膝裏に手を回し直して その行為を甘んじて受けた。]
あ、あっ、ん………ひ、ぅ、んっ! [すっかり潤ってしまっていた花園。 その浅い場所を弄られれば簡単に粘着質な水音が立つ。 簡単に小さな喘ぎが漏れて、 既に溢れ始めていた蜜は既に白を含んでいない 新たな透明な蜜だけどなり始めていた。 既に熟れていたも同然のそこに中指が入り込み くい、と曲げた指先が膣壁を圧して私の感性を昂らせる。 言葉で苛みながら柔らかな唇が 胸に、鎖骨に、首輪に押し付けられて。] ん、あ………ひぁ、んっ! ………ん、ふぁ………? [唇を重ねられれば喜んで舌を差し出そうとして。 けれど、すぐに離れていった唇に 舌を差し出しながら間抜けな声を漏らしていた。 どうして。 そんな風に眉を寄せて眉尻を下げて見つめながら 唇を引き結び直したけれど。]
んっ、……は、はい……。 [指も引き抜かれてしまえば震えて。 彼の問いかけに頷いたものの、 普段は覆い隠されていた恥丘へと指を這わされれば それだけで恥ずかしく、淡くも確かな悦が生まれた。 背中を丸め膝を抱えれば まるでそこを見せつけるようになってしまうと知りながらも その体制を止めることができない。 鎧を剥がされた其処はすっかり 弱みを晒した自分そのもののように震え悦ぶ。]
ンッ、そんなに、ありません……。 ここに、初めて泊まった時、ァ、 中性的な、同性を、抱きたい方に、 …此処ばかり、弄られて…。 その時はただ、痛くて。 でも、また同じことあるかもっ、て、 一応の準備を、してから、来るようにしてます…。 [準備のことを問われれば説明する。 自分でそこを清めて解すのだ。 もし無理に暴かれても最低限の汚れで済むように。 無論、直前に清められればその方が良い。 けれど初回は、その間もなくて 自分自身、戸惑いばかりで終わったから。] だから、その、あんまり、です。 ……純粋に気持ち良いというよりは……。 [ふ、とそこで言葉をとぎる。 視線を伏せ、その瞳に昏い色が宿った。 自虐的な、けれど、 自分自身から引き剥がせない劣等感と価値観と。]
だから、心地よさは、あんまり……。 回数も、余り。 でも、こちらを好む方も、いますよね。 [妊娠の心配をしなくて良いからと 此方を好んで使う相手もいたなと思いだしながら そんなところです、と淡い笑みで締めくくった。]**
──桜の間── [激しい愛撫に絶頂を迎えた玲に何かを感じ取った。 玲の抱えるその何か、感覚が人よりもずっと鈍いなんて事までは知らないのに、もっと感じさせて、もっと気持ちよくさせたいと、情動は昂っていく。] もっと見せて。 玲の恥ずかしいところを。 [頬を赤く染めて息を荒げる玲を強い眼差しで見つめた。]
[座り込んだ玲のちょうど目の前にすっかり出来上がった逸物が、その存在を主張していて。] ……… [無言のまま玲を見下ろして、どうしてくれるのか反応を待ってみた。*]
ちなみに 味見するとしたら、どこまで? [やわらかな感触と、湯上りのいい匂い。 ぺろりと淡く色づく下唇を舐めて湿らせて 表面だけ擦り合わせるように角度を変えて啄ばんで。 くすぐったそうに笑いながら薄く拓いた隙間へ舌を伸ばし 少しずつ彼女の内側へ入り込んでいこうか。 結い上げられた髪を崩さないよう、 掌で彼女の頬を、頭を、ゆっくりと撫ぜて。 時折じゃれつくように絡めた舌先を甘噛みして。 ぬるま湯を揺蕩うような戯れ。 腰に回した手は、触れてほしい場所を探るように 浴衣の上から脇腹や太腿を行き来する]
──百日紅
[ 終わりなんかない、か。
終わりはある。それは戯れだ。
彼との逢瀬にも、甘やかな時間にも、
己の、タイムリミットにも。
それを口に出すことはしない。
ただ黙って、口づけに身を委ねた。
入り口に触れた先端が震える。
中が蠢くのがわかった。
頬に手が滑り、微笑みを浮かべる彼に
困ったように笑いかけて。]
───子供ができたら、困るから
[ 彼が責任を取ってくれるかどうかじゃない。
自分が、責任をとれないのだ。
そこに芽吹くことがあるかもしれない命に。]
約束してくれへんのやったら、 もう、終わりにせんと。 [ そう、潤んだ瞳を向けて。 少し腰を落として、蜜壺の入り口で、 くちくち、と先端を擦る。 中はひくひくと待ちわびている。 この熱で感じられる深い快楽を つい先ほど知ったばかりなのだ。 だが、理性が押し戻す。]
[ 顔を傾けて、頬に添えられた手を取り、 彼より高い位置にある 己の唇をそっと額に落とした。] 約束して? *
──百日紅── わかった、約束する。 [少し真剣な顔で答える。 それはほんの悪戯心だった。月子の意思を無視してまでする気はなかったし。 『約束して?』 でも、どこか物悲しいような儚いようなその声。 本当に子供ができることを避けたいなら、きちんと避妊をするべきなのに。 そうしないのは何故? 微かに感じさせる不安には目を瞑って。 きっと添えている熱に月子も快楽を望んでいるのだと、都合よく解釈することにして。] 中では出さない。 約束する。 [ハッキリと口にして月子の中に先端を埋め込んだ。*]
[ 啄むような口づけの合間、 どこまで、と尋ねられるから。] お兄さんが、ッン、 我慢、できるとこ、まで…っん…… [ と伝えれば、舌先が唇に 触れるのがわかった。 己の舌も差し出し、先端を つつ、つつ、と数度なぞりながら 奥へと誘導していく。 胸に置いていた右の手のひらは、 そのまま滑り降りて、同じように彼の 腿の上に置き、少しだけ足を動かして 身体を一層寄せた。 小さな水音が、ちゅぷ、ちゅ、と 部屋の中に響く。 彼の撫ぜるところが、甘く噛まれた舌が、 びり、と震えて熱を持つ。]
───百日紅 [ 真剣な眼差しで、約束してくれる。 懇願にも似た言葉が聞かれて、 やわく微笑んだ。 先端がぐ、と身体に埋め込まれる。 ぞくぞくと迫り上がる快楽が、 そこから走って、声が漏れた。] っぁ………っ [ そのままゆっくりと腰を落としていく。 つい先ほどまでこれを受け入れていた 蜜壺は、待ってましたとばかりに 誘い込むように蠢き、奥へ奥へと。 彼の首に腕を回して、後ろで組む。]
[ そっと上半身をよせて、 たわわな膨らみを軽く彼の肌に擦れば] こっちも……ッさわって…? [ と小さくお願いを。 彼の瞳を見つめた。]*
──百日紅── んっ……… [お湯とは違う熱に包まれて腰を動かしてもいないのに、ビクビクと勝手に蜜壺を貪ろうとする。] やっぱりいいな、月子の中。 [奥へと誘うように収縮する膣はただ挿れているだけなのに快感を与えてくる。 名器というものか、それとも相性がいいのか。]
[見つめられれば返事の代わりに小さくてキスをして。 擦り付けられた膨らみに手を伸ばす。] いつも着物の下にこんなものを隠して。 窮屈じゃないのか? [京都で見たときの和服姿を思い出す。 あのときは清楚なお嬢さんといった感じだったのに。] ……こんなにえっちだったなんてな。 [優しく揉むように掌で下から持ち上げて、手を開いて降ろし、また持ち上げる。 リズムよく繰り返しながら、プクリと膨らんだ蕾を指先でクリリと弄った。 腰は未だ動かさずに。*]
――睡蓮の間・バスルーム――
[ラウンジの会話で千秋がぽつりと零した過去を裏打ちするような言葉。麗央がいくらか想像していた内容と似通ってはいたが、むろん全く同一という筈もない。] 後ろの方が好きって訳では、俺はないけど。 ソッチで感じてしまうように 女を開発してくこと自体が好きなんだよな。 [女を、とは念のために付け足した一語。 男相手でも同様の手法は通じるのかもしれないが、少なくともこれまでに、そう試みようとした事は無い。] いまさら、開発なんて言い方する必要も無いか。 調教、だな。 [淡い笑みを見て、小さく笑った。] 四つん這いになりな、千秋。 お前の尻の穴、前の穴と同じくらい感じるようになるまで、 調教してってやるよ。 [命令の声を向けて彼女の背中を押した。 ひとまず、自ら準備してきた程度を確かめよう、と。 洗面器に湯を張り、手指を濯ぐ準備をして、 備え付けられていたローションをたっぷりと手に垂らす。 千秋が命じた姿勢になれば赤く腫れの残る尻肉に手を這わせ、 粘液を広げるように撫で回した後に。 中央の窄まりにつぷり、と 潤滑液を纏わせた中指を押し進めるだろう。]*
───百日紅 [ いいな、と呟かれれば、 口元を緩めて微笑みかける。] もう、慣れた、ッ…はぁ、 [ 問いかけにそう答え、柔く揉まれる 膨らみに、じわじわとした快感を 灯らせて身動ぎする。 今日ここで会った時の 印象であろうと思う彼の言葉に。]
やらしい女は、っ嫌い……っ? [ 胸にある花蕾をくり、と弄られれば びく、と腹が収縮する。 小さく声を漏らして、ゆっくりと 腰を上げて、また体重をかけた。 彼の首の後ろで組んでいた指を解き、 そのまま抱きつくようにして腕を回す、 腰を持ち上げれば上から、 下げれば同じ位置から、その瞳を 徐々に潤んでいく視線で捉えて。] っはぁ……ぁッきも、ち、 [ とこぼして彼の髪に手を差し入れた。]*
−向日葵
[ 彼の質問に、ふわふわとした口ぶりで
誠意を持って答える彼女。
怖い
不安
恥ずかしい
そして、嬉しい。
どれも当たり前で、
でも彼女にとっては全てが
未知すぎて分からない。
正直ないい子だと思っていると、
その胸の高鳴りを更に聞かせようとしたのか、
体が更に密着されていく。
耳元に聞こえた心の臓の鼓動。
この胸の高鳴りを止めないように、
彼なりの優しさを彼女にみせよう。 ]
[ 舌を絡め始めると、彼女の体が一瞬強張った。 驚きから来たものらしく、 何度か絡めてしまえば、すぐに元に戻る。 一方的に、唾液の絡めあいをしていたが、 彼女の方も積極的に、拙いながらも 舌を絡めてきた。 ] ん、……っふ………… [ ブラの中に隠れる乳房を直接触るため、 彼の手はその中へと侵入していく。 少しずつ固くなっている頂点を 指で優しく撫で転がしながら、 その柔らかさををやわやわと楽しむ。 ] 脱いでほしいの?……脱がせてみる? [ 彼のベストはボタン付きニットベスト。 その下にはワイシャツとタンクトップ。 ボタンがついているものくらいは、 脱がせられるだろうと思って、 彼女に提案をしてみる。 ]*
─睡蓮の間・バスルーム─ 調、教……。 [呆けたように呟いた。 嗚呼そうか、私は調教されるのだと 自分自身に言い聞かせるように。 しかしそこまで感じるようになるのだろうか。 彼なら出来るのかもしれないという気持ちと、 いや、本当にそうだろうかという惑いが混在する。 けれど今の私には、 彼に逆らう理由なんて特に無かったのだ。 だから椅子から降りて四つ這いになる。 まだヒリヒリと腫れている尻朶を撫でられると 緊張に僅か力が込められてしまったが ゆっくりと呼吸を繰り返し、その力を抜いていく。 中央の窄まりが慎ましく閉じてはいたけれども その周りは過去の経験のせいか ふっくりと膨らんで赤みを帯びていただろう。 そこにつぷりと指が差し入れられれば 花弁とは違いキツいゴムのような弾力で 異物を押し出そうとキチ、と締め付けてしまう。]
んぐ、………ふ、…………っ。 [異物感に耐えて眉を寄せた。 細く長く呼吸を繰り返し、力を抜いていけば きついながらも侵入はたやすくなるだろう。 内側はきれいに"掃除"してきてある。 けれどそれから時間も経っていたから 今の状態が完璧では無いはずだ。 最初とは違い、受け入れ始めれば呼吸にさえ気をつければ 指が多少増えても受け入れられる。 無論、その度に息を詰め、呼吸を整える。 その作業は必要だったし、 どうしても苦しげな顔になってしまうけれど。] んん………っ、ふー……っ、ん……。 [ふるふると震えながら 甘い蜜が花弁から滴り落ちるのを 止められるはずも、なく。]*
──百日紅── いいや、大好きだ。 [乳首を弄ると敏感に反応する月子の中。それにゆっくりと月子が動けば痺れるような快感が走る。] は、……っ…ん…… [反撃とばかりに胸の突起をキュッと摘み上げる。 ボリュームもあって感度もいい月子の胸を夢中になって弄り回す。]
いいだろ? もっと気持ちよくしてやる。 [髪に差し入れられた手に愛情を感じるのは、例えそれがフェイクであるとわかっていても気持ちがいい。 同じように月子の髪に手を差し入れて軽く引き寄せて口を塞ぐ。 舌を差し入れ粘膜を擦り合わせ、同時に乳首も強く刺激すると、月子の動きに合わせて腰を突き上げる。 三つ同時に与えられる快感に月子はどう反応するか。*]
……すぐにそこまで成るかは、分からないさ。 でも、その素質はあるよ。千秋には。 [戸惑い混じりに呟かれた声、短く返して。] ゆっくりと息を吐いて、吸って…… 後ろだけじゃなく、此方も。一緒に。 [柔らかく滑らかな恥丘の手触りをもう一方の手で愉しみつつ、 溢れ出る甘蜜ですっかり潤んだ花弁をごく軽く、 撫でるように触れて。] ……ほら。少しずつ、ひくつくみたいになってきた。 [その度に菊座への抽挿を繰り返せばやがて、 潤滑液の助けもあって動きは滑らかなものに変わっていくか。 声に出し、麗央の指に感じる収縮を千秋へ聞かせた。]*
──桜の間── ……えぇ、期待していいわよ。 [男の服を押し上げるものが目の前に。 顔を近づけて、服の上から唇を軽く触れさせる。 それからベルトの金具に触り、かちゃりと外すと スラックスを寛げ、下着をずらす様に下に下ろす。 既に固くなっているであろう男の楔を取り出すと そっ、と指先で触れる。 ぴたり。 指先からは『熱』を感じ取ることが出来る。] あぁ…………。 [うっとりとした目で息を吐くと その穂先に私は唇を告ける。 ちゅ、と言う音がして 唇でその弾力と熱を感じれば 何度か、口付けを落とる。]
……よく、見てて? [月明かりしかない部屋は薄暗いが 玲の表情は彼から見えるだろうか。 影に隠れて、見えなくても それも良いかと思う。 何をしてるからその動きで分かるだろうから。 手を持ち上げて、彼の竿を柔らかく掴むと 舌を軽く出して、ゆっくりと下から上へと 裏筋の辺りを丁寧に舐める。] ……る、……、る、る……。 [べったりと舌のざらつきを感じさせながら 下から上に、下から上にと顔を動かし 男のものに奉仕していく。 更には顔を下に下ろして 根本に下がる袋を軽く口の中に食む。 舌で丸い物を転がして 唾液で濡れた竿を手がしゅる、しゅると上下させる。] …………。
…………。 [時折、上にある男の顔を見上げ 見せ付ける様に舌を伸ばし、竿を舐める。 反応を楽しむようにして。]*
──桜の間── [取り出された熱に口付けの感触があって、快感への期待に口の端が上がる。 月の薄明かりに浮かび上がる玲の顔は淫靡でいやらしく、そして綺麗だった。] は、ぁ、うまい、な [与えられる快感に言葉が途切れる。 這わされる舌に恍惚にも似た表情を浮かべ玲の顔を見つめ続ける。]
[───今まで何人の男を咥えてきた? そう尋ねたくなるようなテクニック。] いい。 玲のそれめちゃくちゃ気持ちいい。 [玲の頬に手を当てて微かに摩ると、耳に指先を合わせてゆるく弄りだした。*]
─睡蓮の間・バスルーム─ んんぅ、ふ………っ! [つるりと何もない恥丘を撫でられる。 直接は性感の強い場所に触れられず、 けれど期待からか無防備ゆえに敏感になったか それだけで私は背筋を逸らす。 まるで背後の遺物感ですら同じなのだと ゆっくりゆっくり、教え込まれるように。 いいや、きっとそれはそれそのものだ。 そう教え込まれている。 そうなるように調教されている。 私の形をどんどんどんどん変えられていく。 より淫らでより仕方のない女の姿に。]
あ、言わない………で………ッ、 [キュ、とまた彼の指を締め付ける。 淫らな水音がバスルームに響いて私を耳から犯す。 床についた手を強く握りしめて、 硬く目を閉ざしてゆるく頭を横に振る。 ひくついてるのは気持ち良いから? それとも苦しいから? それとも、苦しいから気持ち良い? 指を引き抜かれるときにゾクゾクするのは きっとそれが本来の動きだから。 額に汗が浮かび、頬を伝って顎に落ちる。] は、あ、……んぐ、く……っ。 [いたくはない。少し苦しいけれども。 そんな汚い場所を弄られて悶えるなんて、 そんな背徳感の方に私は酔いしれ始めていた。 首輪をして、犬のように四つ這いになって。 その姿は本当に 現実に関わる誰かに見せられないものだった。]*
──桜の間── [男の言葉が途切れ途切れに。 その時に上を見れば、男の恍惚とした表情が見えて 私はその顔をみると気分をよくする。 男のそう言った顔や、余裕の無くなった顔を見ると 可愛らしいとも思う。 それを見る、のは好きなのだ。] [もしもそんなことを尋ねられたら 数えた事もないわ、と妖しく微笑んだだろう。] ん、……んふ、ふ…… [少し息を漏らしながら、笑う。 男の素直な感想は、女を機嫌良くし。 耳に感じる指先は、擽ったさを覚える。 私は両手を上げると 男の両手を掴み、指を絡めて捕まえる。 あ、む。 と口を開いて、穂先を飲み込んでしまえば 男には、女の口内の熱がはっきりと分かるだろう。]
ん、……ぶ、ぷぷ……っ [頭をゆるり、と動かして ぐぽ、くぽ、とゆっくりと前後させる。 手を繋いだままの男の方を何度か見ながら 奥に、手前にと長い咥え込んだり 穂先の方を擦るように速く往来させたりと。]*
───百日紅 [ 大好き、という言葉に、 うっとりとそちらを見つめて。 いじられる膨らみを震わせる。] あ……ッん、ゥ、ぁ…っ は、ぁ、中、あつ、……っぃ、 [ 髪にするりと差し入れられた指。 引き寄せられて、唇が重なる。 またその舌で口内を愛されれば、 鼻から声が漏れた。] ンッんんぅ、っふ……! [ 下からぐ、ぐ、と 打ちつけられる腰に快感が高まる。]
[ もっと、とねだるように身体を 彼の方に寄せて首に絡めた腕を強くした。] ぁッう、…きもち、ぃ、 すき、もっとッ…奥、 いっぱい、突いて、?はぁ、っ [ 口づけの合間にお願いをこぼせば 膣内はまた誘うようにぐにぐにと動き、 彼の魔羅を掴んで離そうとしない。 頭がぼんやりしてくる。 呼吸が浅くなる。 湯の跳ねる音が耳を通って、 脳髄へ響くのがわかる。 ただ、なにも考えないで、 快楽を貪る女の顔はすっかり蕩けているだろう。]*
──桜の間── [飲み込まれる。 咥えられたときに感じたのはそれ。 玲の妖艶な仕草に根元から飲み込まれてしまいそうに感じた。] ぁあ、いい、な [女の中に突き込むのとはまた別の快感。 手を掴まれ抑えることも反撃することもできないまま、玲にされるがままに快楽を与えられる。] すぐイってしまいそうだ。 [早漏ではないと自認しているが、玲の舌技にかかれば我慢することも難しそうだ。]
その目……いいな。 俺の好きな目をしてる。 [切れ長の目がこちらを捉えるその視線に惹かれる。 男のモノを咥え奉仕しながら挑発的に送ってくる視線をじっと見つめていた。*]
ぅ……でる、…… [玲の口をもっと堪能していたかったが、そうもいかず背中にゾクゾクと寒気にも似た快感が走ると、指を絡めていた手をキュっと握り締めた。 間も無くして、白濁とした精液が穂先から勢いよく放たれた。 それは口内にだったか、それとも玲の顔を汚したか。 いずれにせよビュクビュクと大量にぶち撒けただろう。*]
──百日紅── ここ、だろ……? いいのは、ここだ……な。 [可愛らしくもイヤラしくおねだりをする月子に応えて激しく奥を掻き毟るように強く突き上げる。 きつく締めて離そうとしない肉襞を振り切って、奥まで貫き月子の“いいところ”を的確に捉える。] …そんな、蕩けた顔をして。 そんなに……いいの、か……? [内側の柔肉を引きずり出すかのように引き抜けば、完全に抜けきる前に更に突き込む。 快楽貪り、快楽を与える。 月子の頭の中を快楽で満たすように。]
[パチャパチャと水面が激しく揺れる。 長い髪を振り乱して快感に身を委ねる月子の嬌態。 ───美しい。 淫蕩に堕ちる様はこんなにも美しい。 もっと美しい姿を見たい。 快楽に、享楽に、それしか考えられないほどに。 もっと激しく乱れさせようと。 背中と腰に手を回し支えると、いよいよ月子を突き上げる動きは激しく強くなっていって。 なのに“いいところ”を的確に刺し貫いていく。 何度も、何度も、何度も。*]
[ブラジャーの隙間から忍び込んでくる手に やわく乳房を揉みしだかれながら 私は薄目を開けて、瑛史さんの顔を見ていました。 キスの合間に声を出しているのが 何だか、ちょっと可愛くて。つい。 だけれど、まだ硬さを知らない蕾へと 彼の指先が伸びたなら そんな余裕も霧散してしまう。 指先で優しく転がされては、摘まれて その度に子宮の辺りが、ずぅん、と重くなって 上擦った声が、溢れて、とまらなくなる。] んあ……あっ、なんか、へん……ッ ぞわぞわして……んんっ、 な、で……?じぶんで、さわった時と ぜんぜ、ちが…… [予習もお勉強も、本物の前では 全く意味をなさなかった、なんて 本当に、本当に、悔しくて。 なのに、文句を言おうにも口を開けば 良いように啼かされるばかり。]
[お許しをいただけたなら、反骨心半ば。 こくこくと頷いて、私は瑛史さんの 服のボタンへと手をかけるでしょう。 ニットのベストを開いて 次は真っ白なシャツ。 暗い部屋で、何度か手がもたついて 酷く時間がかかってしまったかもしれません。 漸く、全部のボタンを外しても その下にはタンクトップ。] ……たけのこみたいです。 [焦れったくなって、ついついまた 色気のないコメントを口にしてしまいました。 はやく、私も触れたいのに。 上に着たベストごと、敷かれた床の脇へと放って 私は膝立ちになると、瑛史さんの身体を抱き締め その無防備な首筋へと唇を寄せるのです。]
[さっき、瑛史さんがやった通り 肌の上に吸い付いて、小さく朱を刻む。 痛くないように弱く吸ったら 何も残らなかったから、 綺麗に付けるためには 結構強く吸いつかなくてはいけないみたい。 だけど、一等綺麗な朱の花が 瑛史さんの肌の上に咲いたなら 私は満足気に笑って、 その痕へと舌を這わせるでしょう。]
──桜の間── ……ん、っ、ん、っ…… [頬を窄めて男のものを何度も味わう。 熱が、はっきりと分かるようになると 舌が彼の少し苦い先走りの味も伝えてくる。 その滴をもっと味わおうと 竿の側面や裏面に舌が這う。 顔を横にしたりと捻りを加えて 回転を咥えながら顔を前後させれば 彼の雄芯の大部分を舌で舐めとることができる。] ──────んっ、んっ!! [穂先まで、ぶぶ、と舐めていたら 男の鈴口から。びゅる、と吐精が始まる。 ……夢中になり過ぎてた。 少し口の端から精液が溢れながらも その直ぐ後は、奥まで咥え込んで 喉奥に粘りついた精液が流れていく。 手をぎゅ、っと握り返しながら こくん、こくんと喉を鳴らす。
でも、やっぱ、布が邪魔です。 [二人の身体の間に挟まる服が邪魔で、 私は肩に引っかかるだけの浴衣を ぽい、と傍らへ脱ぎ捨てて。 ついでに、何も言われなければ 乳房を覆う下着も取り払ってしまおうと。]*
[彼が全部吐き出せば もう少し顔を動かして、竿の中に少し残るものまで じゅぶ、じゅぶと口を動かし搾り取る。] ……っ、はぁ。 ……ん、……苦い……。 [その味をしっかりと堪能し 手を離すと、頬についた白濁液を指ですくいとり ちゅ、と唇の中に消えていく。]*
───百日紅 [ ここだな、と確かめられるから、 眉を寄せてこくこくと頷く。 そこ。そこがいい。そこが好き。] ッあぁぅ…!っんん! ひゃ、ぅ、ッぁ゛…ア、 [ あられもない声を上げて、 快楽を貪っていれば、ゆる、と その茎が中を掻いて出ていこうとするから、 不安げにそちらを見る。 だが、抜けきる前に再び、最奥を 深く突かれてしまえば、嬌声が上がった。]
ゃ、んんん、ん、ぅ、すき、 いい、……ぁっ、いい、 れ、ぃやさ、 ……ッれ、やぁっ [ その腰使いが激しくなる。 より一層、いいところばかりを えぐるように下から突き上げられる。 揺さぶられてグラグラと揺れる脳は、 もはやなにも考えられなくて。] も、ぁか、ッンだめ、 変、なる、も、ゃ、…!むり、 い、く、イく、イッ く、ぁッ───! [ 首を横に振り、一際大きく背が跳ねれば、 そのままびくびく、っと痙攣して、 くたり、と彼の体に倒れた。]
ぁ、ふ ぅ…… [ 意識が朦朧とする。 もやがかかったみたいに、ぼんやりして。 だめだ、これは、] のぼせ、た、 ───みたい、 あかん、うち、上がら、な、 [ と零すのに力が入らないまま。]*
――睡蓮の間―― [女の秘所を撫でつつも、麗央の指先は最も敏感な箇所には 触れようとしない。微細な刺激に背筋を反らせた千秋を 見てもそれは変わることなく。 あくまでも主となるのは肛洞への抽挿。 無言の内にそう伝えるかのようにゆっくり奥へ押し込み、 引き抜いてはその指を桶に張った湯で濯ぎ、繰り返していく。 中指に人差し指を重ねて二本。丸く整えた爪が 無防備な腸壁を傷つけぬよう僅かずつ捩じ込んで。] ……こうされながら、言葉で突きつけられて。 千秋は悦んでいる癖に。 [漏れた声に薄く笑んで、二本の指を開くような力を掛けた。 ゴムのようなきつい弾力が抗おうと締めつけ返すか。 それとも次第に拡げられ、奥の鮮紅色まで曝け出したか。]
……さて。この様子なら、使えるだろう。 首輪に鎖を付けて、犬みたいに引いてってやるよ。 [飼い犬に待て、とするように、彼女の額を軽く押さえる。 浴室の外へ姿を消してわずかばかり後、 戻った麗央は彼女の首輪のD環へカチリと金具の音を立てさせた。 そうして微笑み、もう二つの玩具を示す。 シリコン製の球の連なりと、黒い革のアイマスク。] それも、千秋に遣るとしよう。 ……くく。犬には尻尾が必要だろう? [まずはそう示唆した玩具から、と。 首輪の鎖を一度鳴らし、彼女の背後へ回り込んだ。]**
──桜の間── [強く握り返された手。 口端から白いものを零しながらもしっかり咥え込んで精液を飲み込んでいく玲の姿にゾクゾクしたものが背中に走る。] ……いい、……いいな、レイ。 最高に良かった。 [吐き出し切って、口内から杭を引き抜く。 それから、ふぅーと息を吐いて。] 口、濯ぐだろ? [と、赤いグラスを手にすると日本酒の瓶からなみなみと注いで、玲に差し出した。*]
──桜の間── ふふ……どうも。 [男は大層満足したようだ。 それを見ると、座ったままの私は満足そうに笑う。 だって彼の反応も、言葉も しっかりと良いと伝えてくれるのだもの。] ……贅沢な濯ぎ方ね…… [男の行動に少しびっくりしたけれど 私はそのグラスを受け取り、すぅ、と飲む。] …………。 ……ぁ。……おいし……。 [口の中に粘りついたものが少し残っていたから 味は変わっていたかもしれないけど 口元に手を当てて、びっくりしたように目を開く。] ……そっか、こんな美味しいの、飲んでたんだ。 [ころころと、嬉しそうに笑ったけど 口淫の後にお酒を飲んだなんて、酒造家に怒られそう。]*
──百日紅── [やはりその瞬間が一番美しい。 嬌声を響かせて、乱れ、そして絶頂を迎える。 跳ねるように伸びた身体を震わせて、月子が腕の中に落ちてくる。] ………そんなに、良かった? [力の抜けた月子の中からずるりと自信を引き抜く。 そっと抱きしめてから、月子の身体を横抱きに抱え上げた。] でも、まだ、終わりじゃない。 [湯気のあがる二人の体。 微笑んで見せると、湯に濡れ滴るままに部屋へと戻っていく。]
[そして部屋の中に戻ると、ここに来たときのように横抱きにした月子を布団に横たえた。肌を濡らす水分でシーツが濡れる。] やっぱり、月子の中でイキたい。 [手にとったのは部屋に備え付けのコンドーム。 中には出さない、その約束を守るためにそれを装着すると、月子の片足を高く掲げ脚を広げると、その中心にある入り口から中へと侵入していった。*]
──桜の間── ……ん? [首を少し傾げた。 その感想に意味がわからなくて。 精液と混ざってかえって味がわからなそうだけど、玲の体質を知らなければそれ以上答えに近づくことはなく。] たっぷりサービスしてもらったから、 今度はこっちの番だな。 [玲が手にしているグラスを奪い取るようにして、ベッドに押し倒す。 上から見下ろして笑みを向けると、乱れた浴衣の合わせから覗く下着に指をかけて、スルスルと下ろして足から抜いてしまう。] 期待していいぞ? [と、玲のさっきの言葉を真似た。]
[露になった秘部を舌先つつく。 それから割れ目をツツとなぞって豆に届けばチュルとわざと音を立てて吸った。 唾液で濡らす必要はなかったかもしれないが、舌にたっぷりと唾液を纏わせて、器用に舌先で包皮を剥いていく。] こういうの、好きだろ? [今度はジュっと強く吸って舌で捏ねくり回し始める。 丹念に舌を動かして、何度もクリトリスに強い刺激を与えていった。*]
─睡蓮の間・バスルーム─ [指が増えて、菊座のシワがまた引き延ばされていく。 確かに、普段は使わない場所を、しかも不浄の場所を じっくりじっくりと捏ねられて拡げられて それを自覚するように指摘されて。 そんな言葉の一つ一つに心が震えていた。 自分が今どんな状態にあるのかを突き付けられて。 その言葉ひとつ一つが私自身の形を自覚させる。 淫らな雌なんだと、自覚させられるから。] んぐっ、ん………ひ、ぅん……っ! [体の内側で指を広げられる感覚に 小さく呻き、ぎち、と矢張り締め付けは強い。 ただそれも括約筋のある入り口だけだ。 内側は柔く広がっていき、 指を引き抜いた瞬間はその一瞬 鮮やかな紅色を晒してひくつくだろう。 はく…、と一瞬切なげに開いて、 それは直ぐにきゅうと閉じなおされたけれども。]
ん、………あ。 [圧迫感に苛むされる時間が終わり呼吸を整える。 待てとされたと判断して四つ這いのまま。 すると、彼が手にしたものに胸が躍る。 カチ、と首元で鳴る金属音。 ジャラリとなる鎖の音に切なげに眉を寄せて。] ………わうん? [人の言葉は使って良いのだろうか。 そんな疑問を抱いて、一声鳴いた。 首を傾げて、もし彼の指示があったから 人の言葉すら今は捨てる。 けれど、そこまで意図せずとも良いのかもしれない。 結局、意味のある言葉を綴れるかどうかが これからのことを考えれば謎なのだから。]**
──桜の間── ひゃ。 [小さな悲鳴をあげたけど それは明らかに喜色が滲んだ声音だったか。 布団に押し倒され見上げる男の身体はとても大きく見える。 その体躯にドキドキとしてれば簡単に下着を脱がされて] ……真似っ子さんなのね。 [その言葉に、くすりと笑ってしまう。] ……ふぁ、んっ……っ…… す、好きだけど…… そ、こだけ……ばっかり……っ……ゃっ…… [身体を震わせながら 男が秘芽を重点的に責める。 舌先のざらりとした感覚に、唾液のぬるっとした滑り。 彼の顔が、股の間にあるのを 見下ろしていたけれど、途中から耐えられなくなって 布団に頭をぼすん、と下ろして 両腿を少し閉じかけてしまう。 だって気持ちが良くて、体が反応してしまうの。]*
──桜の間── それなら……こっちも? [指を挿れる、さっきイカせたようにズプリと埋め込んで。内外から秘豆を挟むようにして擦り合わせる。 もう一方の手で閉じようとする足を押さえては、内腿に唇を当てて強く吸った。] 綺麗な花だ。 [白い肌に咲いた赤い花を満足気に眺めて、さらにその上から口付けて吸い上げる。 赤い花をより鮮やかに、より大きく咲かせるために。]
[その間にも指は再び玲の中を弄っていく。 挿し入れる指を二つに増やして、掻き回すように二本の指をクイクイと動かしながら、内側の壁を引っ掻いていく。] こっちも可愛がってあげるよ。 [蜜壺を掻き混ぜる指はそのままに、顔を上げれば今度は二つの丘のその頂きにかぶり付いた。 舌で舐め回し、歯で挟んで擦り合わせる。] 強い方が好きだったか? [そう言って、乳首の根本を少し強めに噛んでみた。*]
[ぺろり、と舐めれば少ししょっぱくて 微かにいい匂いがした] ……やらしくて美味そうな顔 次はあんたをゆっくり味わいたいな 立てるか? [腰に手を回し、おぼつかない足取りの彼女を支え 奥の間へ移動しようか]
[移動の間も味見は尽きず。 仕切る襖を後ろ手で閉めながら、彼女の耳裏へ口づけて] こっち見て…… そういや名前、聞いてなかったな [今更気づいたとすっとぼけながら 振り返った彼女の唇を、斜め後ろから奪って塞いだ。 まだ残る酒精を唾液と共に絡め、混ぜ合わせて。 左手で彼女の腰を引き寄せ支えたまま 空いた右手を、襟の合わせ目に滑り込ませる。 下着の上から胸の輪郭をなぞるようにやわく揉めば 緩んでいた襟元は徐々に大きく開いていき] ン…… 胸いじられんのは、好き? [角度を変えて口づけながら 布越しに見つけた頂をきゅっとつまんだ*]
──桜の間── ん、……はいっ、て…… ……く、ぅ…… [内側からも外側からも 同じところを挟むようにして押されると びり、っとした疼きが身体を走る。 先程はかき乱されるように指が動いたから 全体を撫でられたけれど。 今度は一点を重点的に責められて 周りがじわりじわりともどかしく蠢く。] ……ふ、…… ……私は、……どう? [腿につけられた赤い花。 それを堪能する男に、声を投げる。 出来レースのような質問だったかもしれないけれど 私だって、そう、言われたい。] ……ぁ、んっ……ん、ふ…… きもち……ぃ…… 黎哉、上手…… ん、ひぅ、……っ……
[指がぬるり、と、もう一本入ってくる。 とうに花弁は濡れぼそり 男の指の付け根まで濡らしてしまう。 たらたらと溢れる滴は 雄を待ち望む女の欲望の現れ。] ──ぃ゛、っ、……ぁっ…… [根本を噛まれれば 私は身体を捩らせ、ベッドにシワを作る。 ぎゅ、っと布団をつかんで、少し潤んだ瞳で彼をみる。] ぅ……ん…… 赤くなっても……大丈夫……だから…… [そう言って彼に、もっと、と囁く。 被虐心とはまた違う。 強すぎる刺激を感じることができるのが、ただ悦ばしい。]*
──桜の間── [虐められることが好きなわけではなさそうなのに強い刺激を求める玲に少し不思議な感じはしていた。不感症ということではなさそうなのに。] りょーかい。 [軽口のような返事。 蕾を口に含んで強く吸い付き、そのまま引っ張り上げる。 伸びた乳首を解放して元に戻せば、舌のざらついた触感が痛むそれを癒すように執拗に舐る。] まだまだ何度だってイカせてやる。 [中に挿れた指を揃えると内壁を擦りながら、激しく素早く出し入れを繰り返す。 ジュプジュプと蜜が秘孔と指の間で泡立って音を鳴らした。*]
───百日紅 ぅ、んッ……っ [ 尋ねられたことに小さく頷いて、 くたりとした体重をあずけたままにすれば、 ずる、と引き抜かれてまた体が震えた。 ふわりと、浮遊感。 彼の胸に体を預けて、はふ、と息を吐く。 肌を滑り落ちる滴が床を、畳を濡らして。 その言葉をぼんやりした頭で聞いて。]
[ 布団に下ろされる。 シーツが水滴を吸って、冷える。 くた、と横たえた体。 聞こえた言葉に、そっと腕を広げて。] ええよ、…きて? [ と微笑みかける。 スキンをつけるのが見えた。 ひた、と当てられたものが じわじわと中を拓くように進む。] ぁぁ、あ、ぅ……ッん、 [ 小さく声を漏らしながら受け入れて、 その皮膚が音を立てて当たれば、 息を吐いた。]*
──百日紅── [薄いゴム一つ隔ててもその感触に変わりはない。 掲げた月子の足に体重を掛けて押し付けると足の付け根がぐっと開いてより深くまで繋がることができる。] はっ、……あ……っ…… [息を乱し、激しく腰を打ち付ける。 ひと突きごとにジュぷりと卑猥な水音とパンと肉のぶつかる音。 そうやって快感を求めて月子の中を蹂躙しながらも、月子に快感を与えることも止めない。] 気持ち……いい…か? 俺は、すごく…いい……月子…の、中は、すごく…
[揺れる胸の膨らみ、朱に染まる肌。 淫蕩に濡れる瞳も切なげな声も、全てが快感を増長させる。 ───いつまでこうしていたい─── 皮肉にも、そう思えば思うほどに限界が近づいてくる。*]
[ 彼の顔が近づく。
少しばかり首を傾けて、受け入れる。
舌先が肌を伝うと ]
ぅ、
ンっ……
[ 小さく声が漏れて。
こくりと頷いて足を立てる。]
ゆっくり、味おぅて?
[ 支えられながら、移動した先には
ぼんやりともる行灯。]
[ 襖の動く音がする。耳裏に落とされた 唇に微かなリップ音が耳をくすぐる。 言われた通り、首をそちらへ向け、 その唇へ、鼻筋へ、視線をあげて。 伝えようと薄く開いたらば、 そのまま呼吸ごと奪われてしまう。] っん──ふ、 ぁ、ン…… [ 悪戯にその手は浴衣の合わせから 差し込まれて、肌をなぞる。 酒精の香る口づけに酔って。 微かにその口内は、甘さが残る気がした。]
[ 摘まれた頂にびく、と腹が震える。] ン……すき…… [ と落として、彼の頬に手を這わせ。] でも、キスもすき [ と頬に這わせた手を そのまま後頭部に差し込み、 ゆっくりと引き寄せて、反るようにして 唇を首筋へ、顎のラインへ、落とし。]*
(t1) 2020/08/12(Wed) 20:36:02
− 向日葵 [ 口付けの最中に漏れた声を 可愛いと思われていたと知ったなら、 彼は少しバツの悪い顔をしただろう。 そんなつもりがなかったから、 というのがメインの理由になる。 そんなことを言われることもなく、 彼女は自分の知らない快感に 困惑しているような声を上げ始めていた。 ] それは、…… 誰かに、触られているからじゃない? [ 自分で触るのと、他人に触られるのは、 感じるものが違ってくる。 彼女は、誰かに触ってもらうことで どれほど感じるのか、今身をもって 体感していることだろう。 ]
[ ちゅっと柔らかな乳房に吸い付きながら、 頂点へと口元を近づけていると、 彼女が服を脱がせたいと意思表示をしたので、 少しその動作をやめて、 彼女に身を任せよう ] ……笑うから、そういうこと言わない。 服着てたら、そうなってもおかしくないだろ? [ たけのこみたい、と言われれば 笑いを堪えきれず、ふるふると 肩を震わせた。 彼女が起きたそうにしたので、 体を起こしてあげると、 そのまま抱きつかれて首筋に 紅い痕をつけられた。 その動きは少したどたどしかったが、 それもよしというしかない。 ]
……ふはっ、邪魔かぁ。 なら、もっと見せて?侑紗の全部。 [ 脱ぎかけが1番色っぽく見える。 しかし、着たままというのは彼女にはまだ 理解ができない可能性がある。 故に、彼女のブラを外してあげれば、 あらわになってしまった乳房に優しく 口づけを落として行こうか ]*
───百日紅 [ 彼の体がぐ、と近づき、 足がより一層広げられる。 最奥に届く傘が中を掻くから、 あられもない声がまた溢れて、 体は快楽に震えた。 問いかけにこくこくと頷く。 なにか言葉にしたら舌を噛みそうで、 ただ嬌声をあげるだけ。 答えの代わりに目を開いて、 彼の方を切なげに見つめた。 玉の汗がその額に浮かび、 ぽた、と落ちてくる。 荒くなる息遣いが重なるから、 きっと彼も限界が近いのだとわかった。]
んッぁ゛っ、あっあっ
はぁ、ンぅ、うう…ンッ!
だァ、め、ッも、また、ッ
イっき、
そ…ッぁ、う
[ 高められていく快感の水位は
瀬戸際までどんどん押し寄せて。
声がかすれる。
その怒張が中で大きく、固くなり、
はじける直前、女は息を詰まらせ、
腰を浮かせて、シーツの波に落ちるのだった。]*
[食事中、食べさせようとしてきたあの辺りから。 向けられた料理より酒より、 あーん、と言って笑った唇の方に目が奪われてたとか わざわざ教えてやらないけど。 行灯の明かりの中、続きを再開したキスは 酒精の香りが薄まれば薄まるほど 彼女自身の味と香りが強くなって。 微かに残る甘さが、存在感を増していく] ふは ……素直なあんたも、かわいいな [下着を上へずらし、胸へ直接触れれば 火照った肌は掌に吸い付くように熱く。 ふにふにと揉むやわらかさの下、早い鼓動が伝わってくる。 頂きをすりすりと指腹でつまみ、擦り上げて。 頬から後頭部に回される手に抗わず、 落とされる唇に、気持ちよさげに目を細めた]
……俺もあんたとするキス、好きだよ 触られんのも、気持ちいいね [喉を震わせ、軽口を挟みながら。 腰を支える手は時折震える彼女の腹部を撫ぜて、更に下へ。 浴衣の下の合わせ目も捲り上げ、 反って撓った身体の中心に触れた] で こっちは……すぐに挿れても大丈夫な感じ? [割れ目を薄布の上から、つんとつつき。 足では届かなかった太腿の奥まで指を差し込めば くにくにと湿った布地ごと軽く押し込んで。 誰かに抱かれ燻っていただろう熱の余韻に、火を灯そうか。 彼女の脚が覚束なくなればなるほど、 中心に触れて支えている指が擦れ。 背後の男の熱が彼女の腰に当たっただろう*]
──百日紅── [もっと交わっていたいという想いと、快楽をもっと味わいたいという想いは矛盾する。 果てることを拒めば快楽は得られず、欲するままに求めれば至福の刻は流れゆく。] っ、は………っ [言葉は必要ない。 その視線がその声が、荒く掠れる息遣いさえもが重なって、互いの快感を絶頂まで引き上げる。] つき……こ、…っ [かすかに声になったのは組み敷いている女の名前。まるで恋人の名のよううに愛しく口にする。]
[故に抵抗は無意味だ。 どんなに我慢しようとも、どんなに耐えようとも。 その瞬間は訪れる。 その瞬間を望んでいるのだから。 矛盾した想いは快楽が勝る。] …………っ、っっ!!! [音にならない声をあげて、月子の中で絶頂を迎える。 浮いた細腰を掴んで打ち付けつ瞬間に、子種は薄皮の中に満たされた。]
[脱力に見舞われながらも、覆いかぶさったまま身体を支えて月子の額に口付けを落とす。 快感に果てたその姿。 濡れる瞳も荒げる呼吸も、汗にまみれ力の抜けたその身体も。 何もかもが美しく思えた。 たとえ一夜、たとえ一度限りでも。 きっとその姿を忘れることはない。*]
──桜の間── ひぅっ……ぅ、、ぁ…… [胸の尖りを口に含まれたまま、引っ張り上げられれば 釣られて乳房も上に伸びて釣り鐘の形のように。 ぴりぴり、痛み混じりの快感。 強く刺激された後は、甘やかすような舌使い。 アメと鞭みたいな責め方が私の思考を溶かしてく。] ま、……ふ、ぁっ、…… だ、だめ…… 黎哉…… [先程のように指を動かされ 私は身体を反らして我慢出来ない気持ち良さから なんとか逃げようとしてしまう。 抜き差しを繰り返した彼の指先は 蜜によって濡れ、更に泡立つことで白くなり始めている。] ね…… 黎哉……ね、…… も、もぅ、入れて……ひっ、ぁ…… [掠れた声を出しながら、善がり続ける。 本当に何度もイってしまいそう。 けれど絶頂が迎えるたび、身体の深いところが ぐずぐずと耐え難い疼きを訴えてくる。]*
[ 破顔した彼が甘い言葉を吐く。] 跳ねっ返りが好きや、いうてたのに? [ と悪戯っぽく笑った。 ずらされた下着に持ち上げられた胸が 落とされればふる、と震え。 橙色の柔らかな光の下、 白く発光しているかのように ぼんやりと浮き上がる。 手のひらが包み込み、柔く揉むから、 鼻から小さくくぐもった声が漏れて。 鼓動がだんだんと速さを増した。 寄せた彼の耳元で吐息を溢す。]
[ すでに抱かれて、その快感を 呼び起こされている体は、 簡単に心地よさを拾う。 ぴんと立ち上がった頂が刺激され、 足先が丸まった。 その手が通る箇所が熱を持つ。 腹部を撫ぜられれば震えるし、 それが下がっていくだけでぞくぞくした。 つん、とクロッチの上からつつかれる。 咎めるように手を重ねた。 ぴくん、と腰が揺れる。]
───ッん、すぐは、無理… それとも、そんなはよしたい…? ゆっくり味おぅてくれるって、 約束やったやんか…ッぁ、 [ くちくちと音を立てるそこは、 また喜んで蜜を溢れさせる。 腰が少しずつ折るように落ちれば、 少しばかり熱を持ったそれが当たった。 布ごと入り口をいじられれば、 首だけ仰反るように跳ね。] んッぅ……!はぁっ… [ 声をこぼして、流し目で彼の方を見た。 髪に差し込んでいた手をゆっくり下ろして その腿を撫ぜていこう。 内腿を擦り上げるようにして、 熱を持ったそこに触れれば。 口元を緩めて、少しばかり動かした。]*
──桜の間── [より強い快感を与える。 そのことに夢中になっていた。] どうして、逃げる? [入れてと言われて入り込んだのは玲の望むものではなかった。そこには3本目の指が入り込み、3本の指それぞれが不規則に動き柔肉を擦り、摩り、掻き回す。] イキたいんだろ? [意地悪に笑って横暴な愛撫は玲に悦びを刻む。]
[玲が強い快感を求めるならそれ以上を、と。 だけど、絶頂まで押し上げるその指の動きももうその瞬間というところで止まってしまう。] 玲……… [引き抜かれる3本の指は、次の瞬間にもっと大きく太い一つのモノに変わる。 男根は、入口から指の届かなかった奥までを一気に貫いた。]
[貫いた瞬間、尖端が奥の熱い肉に口付けたまま動きを止めて玲の様子を伺う。 その瞬間に果てたか? それともまだ余裕があったか。 どちらでも構わない。 余裕があるならそれすら奪おう。 果てたのなら、さらなる快感に溺れさせよう。 じゅぷりと入り口で音がする。それは一度だけでなく、じゅぷじゅぷと何度も何度も響かせていく。 今まで触れられなかった場所を、熱く滾った逸物が暴力的なほどに力強く荒らしていった。*]
――睡蓮・寝室―― [二台並んだベッドのひとつ。 その上に乗った麗央の傍らに、首輪に繋がれ従いて来た千秋もまた上る。 その目元は黒革のアイマスクに覆われ、何も見えてはいない筈だ。 上半身を伏せ、腰を高々と上げた彼女の様は 遊んで欲しがる犬のようでもあったか。 小さな囁き声が麗央の耳に届く。 懇願する女の口調。 無言で首肯した彼の視線は、 シリコンで形作られた乳白色の尻尾へ向いた。]
最初に、それを抜いていってやらないとね。 [そう声を投げて、千秋の身体に手を触れつつ背後へと。 引き締まった美尻の中心に生えた人造の尻尾を掴み、 少しずつ抜き出していく。 先へ行くに伴って徐々に直径の小さくなる球体の連なりだ。 根元に近いひとつ目、ふたつ目は彼女の呼吸するタイミングを見計らって 手を動かす必要があったろうか。] ……ほら。もう、スムーズに抜けていくぞ? 穴の周りがめくれて、拡がって。 ……押し返すのだって。 こんなに簡単に。 [先端近くまで抜き出してはまた、軽い力で押し込める程度に挿入し。 再び抜いてはその感覚に反応する千秋の様を愉しげに眺める。 アナルパールの全体を抜き去ってしまうのはきっと、 彼女の声に切羽したものが混じり出してからのこととなっただろう。]*
──桜の間── ち、違うの…… 私だって、分かんない……ん、ゃぁ…… [余裕の無い身体。 許容を超える快楽に、自然と逃げてしまうの。] い、いぢわ、る……っ…… ……ひ、ぁっ…あ、ぁっ、ゃぁ……ゃっ…… [指を2本に揃えて擦られていたときとは違う 中を広げるような指の動き。 正確ではないけれど、沢山のイイところを掠めるから 身体がふるふると震えるのが止められない。] ん、んっ、ん…… …………ぁ、……ぁれ…… [与えられ続けた快感に もう少しでイキそうだったのに、不意にその刺激が途絶え 天井を見つめていた私は、彼の方を見ようとして。]
〜〜〜〜〜っ、っ゛、ひっ
[傘の出っ張りが勢いよく内壁を擦り
指では届かなかった閉じた部分が
一気に割り広げられる。
身体をくの字に曲げて、びく、びくと痙攣する。
目をぎゅっ、と瞑り、シーツを掴んだ手は
白くなるほどに強く握られていた
目の奥がチカチカするような強烈な痺れ。
ずっと待ち望んで、疼いていた身体が
与えられた雄芯を喜び、ヒダでピタリと張り付き
絶頂と共に逸物を締め付ける。]
は、っ、……はぅっ…………
、んゃぁっ!?
……だ、だめ……イ、イってる、のに……っ……
[身体がビクビクと絶頂の余韻に浸っているのに
黎哉は待ってくれない。 静止のために前に出した手は、あっけなく布団に落ちて 突かれるたびに、口から喘ぎ声が漏れてしまう。 男のものを受け入れるために 持ち上がった足が、ゆらゆらと突かれるたびに揺れていた。]* ─睡蓮の間─ あ、 あ、 ……ふ、ぅ……っ。 [見えないままというのはとても不安で 相手の行動に委ねなければならない。 そんな中で異物を引き抜かれる感覚に身を震わせる。 くぷん、くぷん、と一つずつ球体が出ていくたび きゅく、きゅく、と菊座が膨れては締まり吸い付いた。 もう全て抜いてくれる。 そう信じ込んでいたが故に、] んぐううっ!? [決してはやくはない動きであったとしても 逆流してくるその動きに声を殺し損ねる。 敷布に突っ伏す形で背筋を逸らしながらそれを耐え、 引き抜かれる動きでまた微かな快感を得る。 ローションでその動きはなめらかなものだが、 故にそこに与えられる刺激に変化が生じてきていた。 むず痒いような、心地よいような。 達する事はまだ無いが、 そう、それは確かに快感の発芽で。]
あっ、うぅん! ふぁ、……ひ、いぃん! あふ、あ、ダメ、も………っ! [ゆるくゆるく炙る様に与えられる快楽の火に ちりちりと焦がされながら、堪らなくて。 身を捩り腰を揺らめかせれば どうして良いかも分からず、 ただその感覚に身を震わせ鳴くばかり。]*
[だって、こんな時期に三枚も着てるなんて 思わないじゃないですかぁ!……なんて叫ぶのは 心の中だけにしておきましょうね。 しかし、幾ら痕を刻んでも 私たち、まだ素肌で触れ合っていないのです。 だって、人の手で触られるのが、 あんなに気持ちいいなんて、知らなかった。 誰かの意思が、私の身体の上を滑って どんどん未知の世界へ引きずり込んでいくの。 もっと触れ合いたい。 私の身体の全部を、一部の隙もなく埋めてほしい。 ……そんな気持ちを、伝える言葉を どうしても思い付かなくて、 私は、自分の肩の辺りに引っかかるだけの 薄い浴衣を、はらり、と落とすのです。]
[異性の前で自ら下着姿になることへの 羞恥心とか、脱ぎかけのがいいとか、 そんなものは頭からすっぽり抜け落ちて。 露わになった乳房の先端は 月明かりでは見えないでしょうが、 白い肌に血の赤を透かして ずくずくと疼いて立ち上がっている。 そこを直に、瑛史さんの舌に愛されれば ─────ほら、やっぱり、もっと気持ちがいい。] ん、ふ……ふぅ……、ゔ、 [指で育てられた時より敏感になったそこが 熱い咥内で嬲られる感覚に 私は拳の背を噛んで声を殺しました。 甘く、けれど凶暴な感覚が、背筋を震わせ 胎の底でとぐろを巻いている。 私の身体が、与えられた愛撫に呼応するように 別な生き物へと変わっていく。 こんな感覚、知らない。]
[私の胸元に寄せられた瑛史さんの頭を わななく腕の中に抱きすくめて。 残されたタンクトップと、スラックスとが まだ瑛史さんの体を護っていて、 一方私は、残りはパンツ一枚。 パンツのクロッチ部分には既に 私の女の部分から滴った蜜が滲んで 小ぶりなみかんくらいの大きさの 染みを作っていました。 此処に雄を迎え入れるための 生理的な準備とはいえ、 これを知られるのは恥ずかしくて。]
──桜の間── [絶頂の快感に浸る玲をさらに責め立てる。 より強く、より高く、より一層の快感で悦楽の海に突き落とす。] 言った、……だろ? 何度…だって……イカせて、やるって。 [激しい抽送、行ったり来たりの間に尖端が奥を突き、傘が肉の壁を擦り付けていく。 だというのに、ひと突きごとにその深さも角度も微妙に変化して、玲の中身を余すことなく味わうように、あるいは凌辱するように犯していく。]
ぜんぶ見せ、ますから…… 瑛史さんも。 わたしひとりじゃ、やだ。 [布越しじゃなくて、素肌がいい。 鼓動も、滲む汗も全部、隠さないで。 なんて、彼の優しさに甘えてみるのです。]*
[男だって余裕があるわけじゃなかった。 きつく締めつけ纏わりつく襞は確実に快感をその逸物に与える刻んでいく。] もう……だめ、か? それとも………もっと、か? [問いはその耳に届いているだろうか。 ベッドに両手をついて覆いかぶさり、身体ごと圧し付ける。 息の掛かる距離にある顔と顔。 玲の瞳をしっかりと捉えながら、腰だけは休むことなく、激しく玲を責め続ける。*]
───百日紅 [ 絶頂の瞬間、名前を呼ばれた。 愛おしいと言わんばかりの甘さを含んだ その声に、より一層興奮が増して。 切なさが、増して、果てた。 熱がはじける。 だがそれはもう広がらない。 彼がたしかに約束を守ってくれた証。 肩で息をしながら布団に身を預け。 そっと腹に手を置いて、安堵したように ほう、とため息をついた。]
[ 額に落とされた唇。 目を閉じて受け入れて。 くたりと倒れたまま、ぼんやり見つめた。] よかった…… [ と微笑みかければ、うとうとと 落ちそうになるまぶたをなんとか 繋ぎ止める。 だが、程よい疲労感にそれも うまくコントロールできなくて。 ふ、と伏せてしまえば。 ほんの数分だが、眠りの底に 落ちてしまうだろう。]*
――睡蓮の間・寝室―― [戯れに為した尻尾での抽挿に千秋が上げた鳴き声を耳にすれば、 んっ、と息を詰めたような音が洩れてしまった。 心地よさはあんまり、と、そう言っていた筈の彼女だ。 その変容を察して、浴室からここまで連れ歩く間に 収まりをみせていた己自身もまた、高ぶりを示しはじめ。 くぷり、最後の一珠を抜けば鮮紅色を覗かせ窄まっていく様に 卑猥さを覚えて怒張を更なるものと漲らせていった。] まだこれからだろう、千秋? ダメ、って言うには、まだ早すぎるな。 [尻肉の合間に屹立を凭れさせ、ゆるく押さえさせて言う。 粘液の潤いがあろうと、性急に突き込もうとはしない。 雄自身にもローションを垂らしかけ、十分な滑らかさを帯びてから。] 心の準備に少しだけ、待ってやるよ。 十回だけ。千秋の此処を擦って、それから。 [それから、菊孔を犯していくのだと示して、 ゆっくりと上下に動かし始めた。]
――そうだ。ひとつ、今度は俺から千秋に聞いておこう。 このまま後ろからがいいか? それとも前からがいいか? [どちらの体位の経験があるかまでは知らないが、 後ろからならほぼこのまま、前からであれば彼女の脚を曲げさせて 屈曲位の姿勢を取らせることになるだろう。 性器ではない箇所で繋がった様をまざまざと見られてしまう体位。 そのことに、千秋は思い至るだろうか?]*
─睡蓮の間─ んんっ………ふ、ぁ、 [最後の1つが抜けていく。 拍動一つ、けれど元の形に戻りゆく後孔は すっかり熟れて、十分に解されていた。 しかしそこに熱い何かが押しつけられれば ギクリと全身をこわばらせてしまう。 なに、と聞かずともわかる。 けれど今回、彼には全然触れていないのだ。 なのにどうして、奉仕せずとも。 そんな疑問を彼に投げる間も無く。] んん………っ、ぁ、あ、 [後孔に滑らせる様に動く熱。 眉を撓ませ敷布を握りしめた。 しかし、そんな風に悪戯に性感を高めさせられながら 問いかけられて、頭が働かない。 どちらが良い? どちらの方が良いだろう? ん、んっ、と唇を引き結びながら考え出した答えは。]
…………………前から、が、良い…………です……。 [前からなら。キスしてもらえるかも知れない。 胸の先を虐めてもらえるかもしれない。 首を締めるのも容易いかもしれない。 此方からしがみ付くことを許してもらえるかもしれない。 そんな、"かもしれない"淡い期待を抱いて。 その通りに目隠したまま天地が返れば その感覚に戸惑いを覚えるものの 紅潮した頬を晒して彼に全てを。]*
−向日葵 [ 仕事をしているから、時期なんて関係ない。 通気性の良いワイシャツと、 薄手のニットベスト。 汗を取るためのタンクトップ。 これは、彼にとってはワンセットなのだ。 アルコールを取り扱う人間として、 お腹周りに余分な脂肪は付けたくない。 だから、体のラインがわかりやすい タンクトップを着るようにしている。 彼女の肌は、艶やか。 舌が這うのが、楽しくなる。 指で少し遊んでいたからだろうか、 硬くなるのは、簡単だった。 ]
[ ちぅ、と突起に吸い付けば彼女の反応を
ちらりと顔を見上げて確認する。
すると、彼女が腕を回して
更に彼女との距離が縮まった。 ]
……ふ、じゃぁ同じだけ脱ぐかな。
[ 彼女はあと1枚。ならば彼も。
一旦彼女から離れると
タンクトップを脱いで、
スラックスを脱ぎ、端に寄せてしまおう。
これで、一緒。
そういわんばかりに彼はまた、
布団に座って彼女との距離を詰める。
素肌が触れ合い、口づけをしやすくなっただろうか ]
ぴったり。
[ ぎゅうっと彼女を抱きしめ、
彼の上に跨るように腰から引き寄せると、
唇を重ねるだろう。
ふたりの素肌が重なれば、
彼女の気分はどうなっていくのか、
がっつかないように、気を付けよう ]*
──百日紅── [眠りに落ちた彼女を見つめていた。 そっと抱えて、隣の移すとその綺麗な裸体に布団を掛けた。 それから簡単に身支度を済ませ、子種の入ったスキンを見て苦笑いを浮かべると、それを部屋のゴミ箱に捨てた。] …………俺も、よかったよ。 [そうして、少しの名残惜しさを断ち切って。 百日紅の部屋を後にした。*]
──桜の間── ぁっ、ぁ、やっ……ゃ、んぁっ……! [男の動きは激しいようでいて 細かな差異をつけて貫いてくるのは 男の経験の多さを物語るだろうか。 イった後の身体は敏感で 上も下も、時には横も。肉壺の中をぐちゅ、ぐちゅと 掻き回し、突き回されれば 今は絶頂してるのか、余韻の中なのか。 境い目があやふやになり、絶え間ない快楽の中 既にまともな言葉を発する余裕すらなく。] はっ、ぁ、ん……ぁっ、……いい…… ……いい……ん、ぁ、っ…… ぁ、ぅ、ぁっ……ぁ、ぁ、ぁっ…… [もっと突いて、なんて言葉もまともに紡げず。男が布団に手をついて、こちらに体重をかければ より深くまで抉られ、突き込まれる角度も変わる。 男の身体によって胸が形を柔らかに変え それでも、ゆさ、ゆさと動くのは 女の身体が強く揺すられているから。
[押し付けられることで 身体もズレなくなって、男が突き込む度に 頭の中が溶けてしまいそうになる。] っ、ぅ…… はぁ、はっ……れい、やっ…… 出す、なら……外、に…… [細い糸のように残った理性が 今はゴムも付けず、生のままでシていることを思い出し 中に出すのを言葉だけで静止するも もしもその男が腰の動きを早め続けても 覆い被さる男を押し除けることは出来なかっただろう。]*
[悪態まで睦言にのように甘く響くのだから、性質が悪い] たまに素直になるのがかわいいんだって ギャップ萌えってやつ? [仕返しに、楽しげに笑いながら 耳をくすぐる吐息が、こちらの身体の熱を上げいく。 口以上に素直に反応を示す彼女の挙動に 橙色の薄明かりの中、目を凝らし]
んー……くっついてるだけでも気持ちいいから 繋がったらもっとイイのかなって わかったよ、ゆっくり…… な [潤む彼女の目尻に、あやすように口づけ。 咎める手に、少しだけ指の動きをゆるめながらも 秘部を押せば溢れてくる蜜でクロッチをしっとりと濡れ。 肌に張りつき、形が露わになっていく花弁の中央に 小さな尖りを見つければ、摘まんでこね回す] ……ん? キスしてほしい? [そして向けられた流し目には、 すっとぼけて笑いながら、仰け反った唇に吸い付き。 快感に染まって花開いてく彼女を楽しんでいたら]
[徐に下半身を刺激する悪戯な指に息を飲み、 思わず支えた彼女の身体を、取り落しそうになった] ッ ……ちょっと、姉さん 煽られると、ゆっくりできないんだけど [じろりと向けた目は、少しばかり恨めしげに]
っつーか暑いし、 もっと直接触りたいから、脱がせていい? [乱れた浴衣は、これはこれで目の保養だけども。 どうせならもっと触れたいから。 よいしょ、と子どもにするよう彼女を両腕で抱えれば 少し先にある布団の上へ下ろし。 着衣を剥いでしまおうか*]
──桜の間── 外に……? でも、れい……の中は……そう言って……ないなッ [間近で不敵に笑うとズンと腰を突き入れる。 絡みつく肉襞は突き入れる度に離すまいと絡みつき、奥へ奥へといざなうように。] 本当に……外がいいならっ…つきとばせ、よ [そんな強い抵抗なんてできないとわかって言うのは意地悪ではあったけど、中に出してしまいたいという衝動も本当のことで。]
[ただ、そうは思っても相手が望まないのなら、玲がそういう“素振り“を見せるなら、中に出すようなことはしないつもり。] ぁ……っ………もう、そろそ……は、っ [笑っていた顔も段々と余裕がなくなっていく。 打ち付ける腰も、細かな動きがなくなって単調になっていけば、本当にもう限界なんだと玲にも伝わるだろう。*]
──桜の間── や、んっ……っ ふ、ぅ……ずる、ぃ……っ [奥を貫かれれば、私の身体は喜んでしまう。 肉壁は雄に絡み付き射精を促そうとしてる。 早く、早くと欲しがって、より相手を気持ちよくさせて その子種を待ち望む。 降りてきた子宮の入り口が こつ、こつと突き上げられると ぴりっ、としたものを覚えて 反射的に背筋が反ってしまう。] [男の腰使いが、早く単純なものに変わっていく。 もう限界が近いのだ。 限界が近いと言うことは、早く抜かないと 身体の中に子種を注がれてしまうと言うこと。 ばちゅ、ばちゅと結合部は泡立ち 滑らかな動きを促して、その準備は整っている。嫌ならつき飛ばせ、という。 相手は、嫌がれば、きちんと外に出してくると思う。 私はそう信じて……]
──桜の間── [交差する視線、赤らめた頬。 「ずるい」その言葉はちゃんとこの先に起こることをわかっている証。 だから、それを玲が受け容れたのだと理解する。] ……いくぞ…… [腰を振るう動きがこれ以上ないほど激しくなると、そのひと突きが最も子宮に近い場所で爆ぜた。 それは本能であり、情欲であり、意志であった。 子種は少しでも奥に届けと勢いよく何度も放たれた。*]
──桜の間──
〜〜〜〜〜〜ぁ、ぁ゛ぁ゛っっ、っ!!
[びくっ、びくっと身体が跳ねる。
男の一突きによって数度目の絶頂を迎えながら
その身で男の情欲を受け止める。
目を瞑っていたから、他の感覚が研ぎ澄まされ
体内を埋める熱が律動しながら射精をしているのも
男の荒い呼吸もよく分かる。
ひく、ひくと花弁が揺れて
肉壁は蠢き、男の子種を奥に奥にと運びながら
更に精液を求めて竿を締め付ける。
空中に浮かんだ足先が漸く動きを止めて
男に組み敷かれたままの私は
その長い射精が終われば、その男の背を軽く叩いた。]
……すごかった……。 [小さく呟く。 頭の片隅では、中に出させちゃった、と 反省もしていたけれど。]*
[強請れば目の前で 瑛史さんの裸体が晒されて、 私はそのしなやかな身体に息を飲むのです。 無駄な肉の付いていない身体は 服の上から思い描いていたより なんだか、もっと男っぽくて。 せっかくお揃いになったのに それを直視するのは恥ずかしくなって 私は瑛史さんが座ったのをこれ幸いと 彼の腕の中へ飛び込んで、 望んだとおり、素肌同士で抱き合いました。] わあ……! [私はまた、閨の中とは思えないような はしゃいだ声を出してしまう。 でも、やっぱり想像していたより ずっと、ずっと、心地が良いのです。]
[少し汗ばんだ肌が重なって まるで全身でキスするみたいに吸い付くの。 そうして、そのまま、 唇まで重ねてしまえば 紅茶に入れたミルクと砂糖みたいに とろとろととろけて混ざりあってしまいそう。 さっき教わったとおりに、 彼の咥内へ舌を割り込ませながら 私はうっとりと、彼の体温に目を潤ませました。 まだ、彼をこの身に受け入れた訳でもないのに もうこんなに、気持がいい。] ……これ以上、したら、私…… おかしくなっちゃう、かも、しれません。 [ぽつり、瑛史さんの胸元に頬を寄せながら そんなことを呟いたでしょう。 弱音を吐きたいわけじゃないのです。 でも、持て余す熱をこれ以上どうしたらいいか 私の頭じゃ、わからなくって。]
[お腹の奥に、直接、彼の熱を受け入れて 内臓の間でねっとりと愛して。 それから、一番奥へ注いでもらうために 何度も何度も突き込まれるの。 想像するだけで、こわい。 そんなことしたら、壊れてしまう。 許容量を越えた快楽を注ぎ込まれたことなんか 今まで一度もなかったのですから。]
瑛史、さん。 [はあ、と熱い息を吐き出すと 繰り返しの口付けに濡れた唇を舐めとって 彼の名を呼びましょう。 どうしても、ぴったりくっついていると 私の腿の辺りに、彼のまだ 布の奥に秘められた膨らみが、 なんとも生々しく伝わってきていて。]
──桜の間── [ことセックスに関しては自信があった。 沢山遊んできたし、沢山恋もした。 いっそのことAV男優にでもなればいいかと思うぐらい沢山シてきた。 だからその感想には得意な顔を見せても良さそうだったが、向けたのは少し疑問の浮かぶ顔。] ……すごかった……? [ムクリと中で逸物が失いかけていた熱と硬さを取り戻す。当然それは玲にも伝わるだろう。] これで終わりだと思ったのか? [口の端を上げてニヤリと笑う。 「終わってもいいのか?」と問いかける眼差しは玲の目を捉えて離さない。*]
──桜の間── ………………ぇ。 [私はその言葉に驚いて目を丸くする。 未だ研ぎ澄まされた五感が、身体の中が 再びゆっくりと広がっていくのを伝えてくれる] だ、って、出したばっかり…… [それも既に2度目。 ほとんど休みなしだったのに 男のものが力を取り戻すのに目を揺らすけれど。] ………………だめ。 [終わってもいいのか?と言いたげな目線に 私は少し恥ずかしそうにしながらも。答えを返す。]*
───椿 なんや難しいこといわはるなあ… うちでは塩梅も分からなそうやわ [ 「ざんねん」と首を竦めた。 ギャップ萌え、なるものはきっと 計算尽くでできることではないだろう。 天然物となれば、なかなか己には 難しそうだな、と早々に諦めるのだった。 重ねた手はすり、とその手の甲の 指と指の隙間をなぞっていく。]
[ 指が動くと、微かに聞こえる水音。 くち、くち、と音を立てて膝が震える。 陰核にたどり着けばそこをくりくりと 捏ね回され、刺激されるから。] んんッ───……ぁ、っ そこ、だめ、ッゃあぅ…っ [ 腿を軽くすり合わせて、崩れ落ちないよう なんとか耐える。流し見るように彼に 視線を向けて主張するが、落とされるのは 口づけで。その手の動きは止まることもなく。 ちゅ、くちゅ、と音を立てるのは、何処か。 下ろしていった手のひらで悪戯に 彼の体をなぞる。離れた唇の距離は 数センチ。そこで小さく咎めるような 声と恨めしげにこちらに向く目線。] …ふ、うちかて、触りたい [ 「あかんの?」と強請るように 唇を見つめた視線をゆっくり上げ。 続いたお願いに、表情を緩めた。]
───ええよ? [ ふわりと体が浮き上がる。 乱れて解けかけた帯。 もはや合わせの意味をなくして 大きく胸元の開いた浴衣。 抱き上げられて、彼のことを見下ろす。 そっと唇を旋毛に、額に、落としては 顎のラインをつつう、となぞる。 そのまま指先で少しだけ顔を上げさせて。 うっとりと見つめた後、 首筋に抱きつくようにして キスを落とした。]
[ 彼の足が布団へと向かい、 ゆっくりと体が下されていく。 背がシーツにつけば、腕を解いて身を預けた。 するりと帯が抜かれる。 指先を甘く噛んで、白い首筋を晒し、 体を恥じらうようにしならせた。 すり合わせるように持ち上げた膝で、 彼の腿をなぞり。]*
[彼女の了承を得て、両腕で抱え上げてからも 悪戯な手は止まることなく] ……ったく うっかり落としても知らないぞ [しないけど。 滅多に触られることのない旋毛へのキスに、 ぴくりと小さく肩を跳ねさせて。 促す手に、呆れた顔で上を向けば目が合った。 さてこれはどこまでが計算なのかとちょっと考えかけ すぐにどっちでもいいかと放り投げる。 考えるだけ野暮だし、 首に絡まる腕とやわらかな身体の心地よさと、 キスが気持ちいいことには変わりない。 ほんと、食えない女]
[目を細めながら彼女からのキスを享受して。 セッティングされたまま皺のない布団へ降ろせば もうほとんど用を足してない帯をほどき。 胸にひっかかった下着も外して、 白い豊かなふくらみを撫で回しながら 肩からするりと浴衣を落とし、露になった首筋へ口づけを。 強めに吸い上げれば、ちょうど二つ並ぶ跡] ……そうだ 勝負しようか [足癖悪いのはどっちだと、彼女の膝を撫で。 すりあわせる脚の間に身体を割り込ませながら]
どっちが先にイかせられるか どう? [ちゅ、と軽く持ち上げた太股へ唇を落とし。 どこでも触っていいぞ、と笑った**]
――睡蓮の間―― [後孔に触れた感触にだろうか。 千秋の身体がぎく、とこわばるのを感じた。 問う声が来ずとも、少しの間を開けて小さな喘ぎが漏れれば にやりと笑う。] 硬くなってるの、分かるか? ……ははっ、そんなの。 千秋の様子がソソるからに、決まってるだろ。 [上体を突っ伏し、尻を高々と上げた彼女の姿勢は 混浴露天でのそれを連想させる。 だがこれから犯そうとするのはもうひとつの穴。 シーツを握りしめる様からは不安や恐れのみがあるとは感じられず。 千秋のどこもかしこも己の物にしてしまおうという征服欲が 麗央の欲望を強く掻き立させていた。]
前から。俺もその方が良いな。 ……しっかり見ながら、してやれる。 [ためらい悩むような間を経て返った答えを受け、 千秋に腰を押しやり横倒しにさせる。 それから引き締まった太腿を抱え込み、 身体の前面を眼下に曝け出させる体勢を取らせた。] 良く見える。前までしっかり、濡れてるとこ。 [左右に開いた太腿を引き寄せ、上方へ持ち上げ。 傍らにあった枕を彼女の腰の下へ差し入れた。] 脚、自分で抱えてな。 少しずつナカに入れていくから。 [膝裏に手を入れ広げるようにと声を掛け、 己の鋒に手を添えて色づいた窄まりに宛がった。 腰を浮かせ、ぬらりと粘液を纏った亀頭に体重を掛けていく。 本来なら排泄するためだけに用いられる筈の孔がじわじわと開かれ、雄肉を呑み込まされていく。 最も太くなった部分まで胎内に沈めてしまうと 麗央は一息洩らして、開かれた千秋の膝に軽く手を添えた。]
−向日葵 [ 自分で願ったはずだろうに、 彼女は恥ずかしそうに頬を赤らめ、 彼の腕の中へと飛び込んできた。 まるで、直視は無理、と言いたげに。 しかし、それも可愛い。 ] なんて声出してんだ…。 色気がないって言われるよ。 [ 驚いた声を上げた彼女。 肌を直接触れ合わせただけなのに そんな声を出していれば、 彼が全部を脱いだとき、 彼女は言葉を失うのではないかと 彼はどことなく思ってしまった。 ] おかしくなる? ……おかしくなるほうが、いいよ? [ 口付けの後、頬をくっつけてきた彼女。 彼女の髪を撫でながら、ゆらゆらと 左右に体を揺らして、 大丈夫、大丈夫、と囁く。 ]
[ 彼は改めて彼女を布団に寝かせると、 体をずらして、唯一残っている布に触れる。 ちゅ、っと濡れた布の一部分に吸い付いて、 彼は舌を這わせる。 しかし直接舌を這わせるのは、 彼女の反応を確認してから。 体が熟れ始めているのだけは、 明らかな彼女のキャパはどうなっているのだろう ]*
ほら……入ったぞ。 ゆぅっくり、進めていくからな。 [雁首が収まればあとはそう容易に抜けてしまうことはない。 押し出そうとする生理反射を受け入れでもしない限り。 ぬるりとしたきつい輪が噛みつくように締め付けてくる感覚。 膣内とはまた異なる快感が、 その箇所に挿入しているのだと改めて思い知らせてくる。 胎内を満たされた千秋の方はどのような感覚を味わっていたか。 ふ、と頬に笑みを乗せ、上体を倒して彼女の唇を求めていった。]*
──桜の間── [可愛らしい答えに思わずキスをしていた。 舌先が触れ合うと玲のなかで逸物がピクリと震える。] このまま行くぞ。 [グチュリと玲のなかで蜜と精が混ざり合って淫猥な音を響かせる。硬さを取り戻したそれは確実に玲の敏感なところを抉りながら、ほかにいいところが無いから探るように、あるいは新たに拓くように。] ここがいい? それともこっち? [角度を変えたり、強弱も付けたり。 玲が感じられる部分を増やしていく。]
こっち側からはどうかな? [玲の身体を回してうつ伏せにさせると、お尻だけを高く上げさせる。 正面からとはまた違う角度で中を抉っていく。 不思議な感じがあった。 自分が快感を得るよりも、もっと玲に感じさせたいと、何かに気づいたわけでも明確に考えがあったわけでもないけど、そう思っていた。] 前からと後ろから、どっちが好き? [打ち付ける度にお尻を打って肉のぶつかる音がより一層部屋の中に響く。*]
───椿 いや。落とさんといて。 [ 呆れるように言う彼にわがままをいう 子供みたいに返して、それでもその手を 止めようとはせず。 むしろ促して、こちらに向かせた顔は、 思った通りの表情で、思わず口元を 柔らかく綻ばせてしまう。 構わず落とした口づけは、受け入れられた。 上唇を、下唇を食んで、舌先で遊ぶように 舐めて離して。短いキスを繰り返してから、 そっと差し入れ、絡めた。]
[ 布団に下されて、手慣れた動作で 体を覆っていた布を取り去られていく。 首筋に落ちた唇が肌を強く吸えば、 小さく声を漏らしてから、熱い息を吐いた。] 勝負? [ やんわりと制される膝の動きが、 閉じた脚の間に彼の体が 入ることで一切できなくなったことに、 少しばかり口を尖らせながら 問いかける。 勝負の内容を聞いて、返事をしようと 口を開きかければ太ももに落ちた唇に ]
ぁッ───……ン、っ [ と思わずこぼれて、指先を甘く噛んだ。 咎めるようにじと、とそちらを見て。] 勝負、いうんやったら、 開始の合図してから仕掛けるんが マナーとちがうの? [ そう言いながら足を持つ彼の手に 己の指を絡めて握り、足を下ろして ゆっくり上体を起こす。]
───ええよ?勝負、しましょ [ そう口端を上げて。 絡めた手を布団に縫いとめて、 その肩をもう片方でぐい、と押し。 できるならそのまま後ろに押し倒そう。 乱れた髪が一房、見下ろした彼の頬を くすぐる。肩から手を離して、耳にかけた。]
スタートの合図は? いうてくれはるの? [ と確認して。合図があるなら にっこりと笑って、舌先で、耳殻をなぞる。 対珠をくすぐってから耳朶を食み、 首筋を通って下ろしていこうか。 口づけを挟みながら、 鎖骨を甘く噛んで、舐めて、強く吸った。 時折彼の反応を見ながら、その胸まで 降りてくれば、そこにある飾りに 舌先をちろ、と這わせて。]*
─睡蓮の間─ え、あ……っ! [全て見られてしまう。 その事に思い至らず、むしろ その方が触れてもらいやすい事ばかり考えていた。 そうだ相手は見えるのだと思えば 今更気付いて声を上げてしまうがもう遅い。 転がされ脚を抱えられれば全てが晒された。 無毛の丘も、その奥で息づく濡れた花弁も。 ひやりと外気すら感じて足先が惑うように揺れる。] あ、やだ、見ないでぇ……っ。 はずか、しい……。 [無論、本気でそれが叶うとは思っていない。 けれど口にするだけ自由だ。 恥ずかしいと思う事は確かだったし、 部屋の明かりが消されたとも思えないから 今、自分の裸体が相手に全て晒されているのだろう。 もしかしてそれもまた、 彼にデータを取られていたりするのか。 自分のものばかりではなく相手のものも。 そんな危機感がまた、自分を昂らせた。 私は大層な破滅願望の持ち主なのかもしれない。]
ん、………く、ぁ、……! [普段は閉じられたままの不浄の孔。 そこのシワを限界まで引き伸ばしながら 灼熱が私の中を拡げて、圧迫してきていた。 初めてではないとは言え、此方はまだ辛い。 膝裏を自分で抱えて彼に供物を差し出しながら 私は耐えきれず、唇を開いて苦悶の残る声を漏らす。 ぬぐ、ぐ。ぬぷん。 先端の一番太い部分が私を開き切って こぷんっ、と。まるで先の大玉を飲み込んだ時のように 一瞬大きく引き伸ばされたのちにぎちりと締め付け その幹に噛み付くように咥え込んでいた。]
は、はー……っ、は………ん、ぐ、 [その間に囁き掛けられた言葉に 私は唾を飲み込み、声を整えて。 はく、と唇を震わせた後に声を絞り出す。] ……好きにして、良いのよ? [どちらでも、このままでも。 あなたのより良い方でかまわない。 そんな風に口元を笑ませたなら どんな反応が返ったろうか。] ん………く、はぁ………っ。 [ゆっくり、後孔の壁全てを削り抉りながら 灼熱の杭が差し込まれていくのがわかる。 それが全て埋められて苦しくて、 内側がぴくぴくと小刻みに震えて 侵入者に微かな抗議と抵抗を示していた。 じわり。じわり。 弱火で炙られるような心地よさが続く。 先ほどからずっと焦らされているような感覚。 それがいつまで続くのか、 そう荒く呼吸をして胸郭を上下させていた、その時。]
んむっ? ん、んん………〜〜〜〜っ!!! [不意に唇が塞がれる。 同時に自分の体に彼の体が触れたか、近づいたか。 彼が覆いかぶさってきているのか。 そうして、キスをしてくれているのか? 素肌に外気ばかりではなく熱を感じて 後孔に神経を集中していた私は 完全に不意を突かれていた。 ビクビクっと全身が痙攣する。 脚先が跳ねて、内股が震えて、 彼を咥え込む内壁がブルブルっと震えて締め付けた。 ひく、ひく、と花弁が戦慄いているのがきっと見える。 身体の奥底にある硬くて熱い物の形がよくわかって。]
あ、ア、………ッ、 [訳がわからなくなって、私はただただ 体が跳ねるままにそれが治るのを待つしかなかった。]*
[色気の深刻な不足については 今後の解決すべき重要な課題として 善処するとしまして。 私の畏れも、不安も まるで子どもをあやすみたいに 身体を揺られて、撫でられて。 それで何処かに消えるものじゃないけれど 今だけ、彼に身を委ねる他ありません。] だって……。 [おかしくなっていい、と言われても 怖いものは、怖い。 だって、もっと凄いことするんでしょう? 本当に気が狂ってしまったら、私、 どうしたらいいというんでしょう。]
[そうして、優しく褥の上に横たえられると
瑛史さんの体温が離れていって]
あ……、
[思わず、縋るような目で追ってしまいました。
けど、見上げた彼の顔が逆光になって、
もう、どんな顔をしているのかさえ見えなくて。
はくはくと息をつきながら
私はじっと目を閉じて
彼の唇が下の方へと辿るのを、
所在なく枕の端を握ってたえておりました、が……]
……ッ!ちょ、!!
[腿を押し広げられて、
あらぬところへ熱い呼気が当たって、
私はぎょっと顔を上げました。
もうとっくに染み出した蜜で
ぐずぐずになった下着のクロッチへ
舌が、─────
そこまでみてしまったらもう、駄目でした。]
ひ、 あ"あ、あぁぁっ!
[きゅう、と内腿を寄せあって、絶叫。
また色気がない、と叱られてしまいそうで
ぎゅうう、と手の甲を食い締めるのが、やっと。
誰にも見せたことの無い秘裂の形を
ねっとり、下着越しに舌でなぞられて……
だらだらとモノ欲しげに溢れた蜜も
全部、まとめて愛されてしまう。]
[キャパシティをオーバーした感情が ぼろり、涙の形になって零れ落ちた。 むりだ。 私の想像なんか、ただのフィクションでしかない。 布越しでさえ、耐えられないのに。 これを脱がされてしまったら ほんとうの、ほんとうに、おかしくなる。 そのくせ瑛史さんの手が、 私の下着にかかるのなら やめて、なんて言えませんけど、 せめて何かに縋らずにはいられなくて 枕をきつく抱き締めるでしょう。]*
──桜の間── ん、、ん、んっ、ぁ…… ……ぁっ……ぁ、く…… [男の楔は引いて、突いてを繰り返すうちに 先程までの圧迫感を取り戻し、肉襞を中から擦る。 傘が深いところまで届き、大きく引き抜けば 花弁の間から先ほど出した子種が、小さく溢れる。 出されて掻き出す必要が無くなったと思うか。 それなら早くゴムを付けさせれば良いのに 突き込まれるのが気持ち良くて、言い出せないでいる。] お、くっ……がいい…… [男が私の身体を隅々まで確かめる。 こつん、と先端が部屋の入り口付近にぶつかると びりっとした快感が走る。]
ん、ひ、ぁぁっ!? [くるん、と簡単に身体を回されて 胸から上を布団に押し付けられ 膝を立ててお尻だけを突き上げる形になると 後ろから強く腰がぶつかってきて さっきよりも足が邪魔しない分、奥にまで深く入ってくる。] んっ、ふっ、ふぅ、っ……ふ…… う、後ろ……から……っ [枕を掴んで、口元に持ってくると 声が出過ぎないようにして、強い快楽を甘受していく。 腰とお尻がぶつかる音が良く聞こえるようになるのは 結合部がしとどに濡れて互いを濡らしているからだろう。 だらしなく花弁からは蜜が再現なく溢れていく。 それぐらい気持ち良くて、頭が蕩けそう。]*
──桜の間── りょーかい。 [どうやら玲は奥の方を突かれるのが好きらしい。 奥、そして後ろから。 玲のリクエスト通りにこのままの態勢で思い切り突き込む。] まだ、そんな余裕があるんだ、な! [ぐっと奥まで入れると体を被せて耳元で囁いた。 声を塞ごうとしているその枕を取り上げようと思ったが、思い直してそのままにして。 ゆるりと侵入して最後だけ強く突き込む。 熱い隧道を味わいながらも奥を突くことを重点に、繰り返す度に少しずつ少しずつ更に奥へと踏み入れる。]
どう? 感じる? [聞かなくてもわかることを敢えて言わせようとする。 言霊とは言わないまでも、心理的にも口にすることで快感を受け入れやすくなるはずと。] それとも、まだ足りないか? [僅かずつまた一歩というように奥を拓いていくし、戻りは戻りで傘の部分で肉襞を削るとるかのよつに掻いていく。] ……余計なことは考えなくていい。 [与えられる快楽だけを感じ取れというように。*]
──桜の間── ──ん〜〜っ!!? [ゆっくりと入り込んできた楔は 奥に近くなった時に、ずん、と強く突き出される。 緩急によって、遅い時は擦られる快感で 速い時は突き上げられる快感と違う気持ち良さを 与えられていく。 奥を何度も押されれば ぐっ、ぐっ、と僅かに内壁が伸びていく。 奥に、奥にと限界だと思ったところよりも少し奥まで。 身体が開かれていくような気持ちが生まれる。] ……ん、、ぅ……かん、じる…… [これだけ押し殺した声を上げ お漏らしをしたように股の間を濡らし 時折、身体が震えているのに 彼は、感じる?、と聞いてくる。]
────っ、ぅっ…… [枕に顔を埋めながらも、こく、こくと頷く。 満たされていないわけではない。 でも満たされそうになっても、奥を貫かれるたびに 下腹が喜び、もっと、もっとと強請ってしまう。 際限のない欲望が私の身体を支配していく。] …………わ、わかった、からぁ…… ……たく、さん……おく、つい、て……ぇ…… [顔を赤らめて、吐息と共に言葉を溢す。]*
[背中で愉しげに笑った。 玲が快楽に飲まれていく様はとても綺麗で、それが何よりも愛おしいと思える。] ちゃんと言えたご褒美。 [ズンズンとひたすらに奥を突いていく。 締め付け絡みつく襞を掻き分けて、熱した鉄のように熱く硬い肉棒が玲の中を貫き、子宮に届けとばかりに最奥をぐりっと抉る。] いいぞ、れい、……もっと乱れてしまえ。 [白い背中にポタリポタリと汗が滴る。 それほどまで激しく動くのは、善がり狂う姿が見たいと更に責め立てていくから。*]
────ひゅ、ぅっ……ぁっ! ひ、。……ひっ……ひぁ、……ひっ…… [奥を貫かれれば 腹を押され、呼吸と共にわずかな声が漏れる。 ぐり、ぐりと押しつけられる楔の固さも しっかりと感じ取れて。] ふ、ぅ、ふぁ……ぁ、ぁ、ぁっ、ぁっ…… [身体の中を焼かれるように熱い。 下半身は勿論、早鐘を打つ胸も 息を吐く顔も何もかも。 快感が熱のようになり、身体を溶かす。] ……ひっ、ひっ……だめっ……だ、め、ぇ……っ [だめ、と言うのに 私は自分からも身体を後ろに倒すようにして お尻を彼の方にぶつける。 より速く、強く奥を抉られる。 好き、好き。奥を貫かれるのが癖になる。]*
[玲がだめと言いながら貪欲に熱を飲み込もうとする。 欲のままに衝動のままに男を求める。] れ、い……すてきだ…… [後ろから玲の顔を横に向けさせて唇を塞ぐ。 酸素の供給を経って、その代わりに口の中でも粘膜で触れ合い繋がる。] ………奥で、…出すぞ。 [唇が離れれば耳元で囁く。 肩を掴んで、突き込むというよりも、杭をハンマーで打ち込むような激しい衝撃が玲の一番奥まで届くほどに。]
[玲はすでに奥で受け止める悦びを知っているだろう。 それに一度呼び起こされ、その上で溶かされた理性はもう一度抗うことができるか? そんなことできやしない。 と、返事も待たず、玲を再び絶頂へと押し上げたのなら、同時に膣の奥で精子を解き放った。] は、っ………ぁ……っ…ぅ [くたりと玲の背中に覆いかぶさって、肩で荒く息をしながら、引き抜かれなかった肉棒は精を放ち切ってもまだビクビクと脈動していた。*]
──っ、ゃっ…… ぁっ、ぁんっ、ぁ……ん、ぁっ、あっ、あっ……! [肩を掴まれれば、上半身は軽く浮き上がり 遠くなった枕は口を押さえる役目を果たせず 私の口からは、部屋の外に漏れそうなほどの嬌声を上げる。 身体にかかったタオルのように 申し訳程度に身体を隠す、はだけきった浴衣。 シワになり、汗も滲み後で着替えなければいけないだろう。 肘をついて身体を安定させても ごつ、ごつと強く身体が揺さぶられて 豊かな胸が暴れるように跳ねる。 奥で出す。その言葉の意味を理解しながらも抗えない。 男に後ろから腰をぶつけられ 善がってしまってる今の私には、どうしても。]
ひっ、やぁぁっ、ぁっ!?!
[身体が反り返り、びく、と痙攣し
ほぼ同時に身体の中に熱いものが流れ込んでくる。
2度目。
男の子種が子宮目掛けて穂先から流れ出していく。
思わず倒れ込んで布団に落ちると
男と同じように身体の上に覆いかぶさってきて
互いに荒く息を繰り返す。
熱いのは身体の中も、背中も。
男の体温を感じながら、ぼんやりとした頭で
マズいなぁ、と思う。
宿屋に多く泊まっていて
中に出させたことは、1度か2度。
こうしたことに深く入り浸る身だから
そこは気をつけていたのだけど……。
それでもこの身体に残る気怠さは、
ひどく心地がいい。]
……黎哉、綺麗に、したげる…… [背中に覆い被さる彼に 私はぽつり、と呟く。 それは沢山気持ち良くしてくれた彼へ ご褒美のようなものをあげたくて。 未だ私の中に収まったままの雄芯を 綺麗に、という申し出でだったけど。]*
もう、いいのか? [玲の提案にニヤっと笑って聞き返す。 答えは何だったろうか。 もういい?もっと?どちらでも、まずは玲に奉仕してもらうのは悪くない。 激しく突き込んだのとは真逆に、ゆっくり余韻を残すようにゆっくりと引き抜く。 それは精と蜜に塗れてヌラヌラと“汚れて“いた。]
[体を起こすときに玲の首筋にキスをひとつ。 痕をつけるようなことはしなかったが。] 体は、大丈夫か? [自分でしておいていうことではないが。 玲の上から体を退けてベッドの縁に座る。 まだ横たわる玲の髪をそっと撫でてみる。 汗に濡れ乱れた髪がとても綺麗だと感じた。*]
……3回目はゴムを付けてもらうわよ? [笑ってしまうぐらい絶倫だ。 こんなのを繰り返していたら孕んでしまう。 けれど、彼が付けてくれるなら またその熱を味わってもいいなと思うぐらい 彼は上手だったし、気持ちが良かった。] んっ……。 [ずるりと引き抜かれると 口惜しいかのように花弁が、ぱく、ぱくと一瞬動く。 露わになった男根は、愛液と精液に汚れ 月明かりを受けて妖しく映る。] ……あれだけ激しくしておいて? [髪の毛が頬に張り付き、少し気持ちが悪い。 指でそれを退かしていると彼が髪を撫でてくる。 その手を微笑みながら、大人しく受けて。 布団の上に座る男の側に四つん這いで動く。 胡座かどうか、座った男の前に移動して 横髪を垂れないように、耳にかけながら れ、ろ、と舌を伸ばしては先に触れる。]
……2回も中に出してくれて……もう。 [私も受け入れたから、それを責める責任はないのだけど 敢えて煽るように彼に言う。 上目遣いで彼を伺い、それから顔をゆっくりと下げる。 かぽ、と口を開き傘の部分を咥える。 頭は動かさずに、舌を回すようにして 丁寧に先端を舐めていく。 苦い……しおっぱい……なんとも言えない味。 混ざり合った粘液を、る、ろと舐めたり 唇を離した時には、唾液のみが残り綺麗になってるか。 指でそっと穂先を摘み、持ち上げると 竿の裏や側面を、ゆっくりと舐める。 舌の表面のざらつきが、竿に張り付く粘液を絡めとる。 舌の上に、たっぷりと集めれば 彼の顔を見て、見せつけるようにして こくん、と口の中へ。]*
[苦笑いしかない。 責任を取れと言われても仕方ないし、本当の意味で目責任を取れるかというときっと取れないだろう。] でも……気持ちよかっただろ? [なんて自信たっぷりのセリフも少しキレが悪かったか。やや後ろに手をついて体重を支える。] …ん……… [例の舌づかいは巧みで、お掃除をされているのか口淫されているのか、その二つに違いがあるのか定かではないが。 咥えられればムクリと大きさと硬さが増していくのは仕方のないことだろう。]
その貌、……やばいな。 ゾクゾクする。 [挑発するようにこちらを見る玲の表情に、意思とは関係なく男根はすっかり元気を取り戻してしまった。*]
−向日葵 初めてだから、慣れないよな。 でも、逃げても始まらない。 [ だって、といいながら次の言葉がこない。 生身の人間に抱かれるというのは 一種の恐怖体験と言っても 過言ではないと、彼も思う。 これから先、体が本当に密着したとき、 彼女はどうなってしまうだろうか。 気持ちいい? 痛い? それとも、頭が真っ白? 彼女がなんと言おうと無理やり進むしかない。 ]
驚いた…… …………あぁあ、泣いちゃって。 [ 大きな声と、彼の顔を挟む腿の動き。 流石の彼でも一瞬動きを止める。 そして、彼女の脚を半ば無理やり押し広げ、 体を起こして、彼女の涙を指ではらえば、 苦笑いのような笑みを浮かべるだろう ] 今から、直接舐めるから。 枕、離さないようにね? [ 少しだけ乱れた髪を整えてあげると、 また体をずらし、宣言した通りに下着を 問答無用で脱がせてしまう。 上半身での愛撫は十分だったらしい。 月明かりが一瞬でも秘裂を照らすなら、 そこは既に艶めいていることだろう。 彼は、人差し指で軽くそこをなぞって、 ふっと息を吹きかけると舌を忍ばせる。 他人の異物など受け入れたことのないであろう その場所は、ぴく、ひくっと動くことをやめない。 それどころか、 時折舐める秘豆が赤みを帯びてきた。 ]
ん……侑紗、もちょっと…… [ 彼女の腿が彼の顔を固定したがる。 動けないわけではないけれど、 ぐいっと彼女の腿を押して広範囲を 舐めとっていくのだろう ]*
いまいちキレが無いわね。 [くすくすと笑う。 大体の男性は責任を匂わせると引いちゃうものだから 彼もその例に漏れずだろう。 攻められっぱなしだったから ちょっとカウンターが出来て笑みを浮かべてしまった。] んっ、ぷぁ…… ……ありがと。綺麗だったかしら? [男の竿から口を離すと 先ほど体液で濡れていた雄芯は唾液を残し 綺麗になっていたか。 代わりに随分と元気を取り戻してしまったけれど。 そっ、と私は掌を先端に当てて 軽く回すように撫でる。] ……お掃除は如何でした、お客様? 粗相など、ありませんでしたか? [くすくす笑って何度か撫でている。]*
なんだよ、仕方ないだろ。 ……それとも俺の子を産んでくれるのか? [などとあり得ないことを口にして笑った。 それが責任とは思わないがもし産むというなら出来る限りのことはする。ただ“父親”になることはできない。だから本当の意味での責任は取れない。 だったら中に出すなという話なのだけど。] ああ…とても綺麗だよ。 かなり興奮した。 [玲の顔を覗き込むように顔を近づけて。 けど、不意に先端を撫でられれば目を少し見開く。]
いいや、素晴らしい奉仕だった。 [軽口に、同じような軽いノリで愛想を返しながら、少し思案したような仕草を作ってから。] で、追加サービはないのか? [玲とすっかり元気な逸物の両方を視界に入れて、ニヤリと笑った。*]
………むぅ。 そう言われると困るわね。 [今度はこちらが言葉に詰まる番。 男が笑うのに合わせて、私も苦笑い。 彼は良い男の人だけど、そう言う意味で見てはいない。 きっと、それは相手も同じこと。] ……追加サービス。 [男の言葉を聞いて、私もくすりと笑う。 この男と遊んでいると、きっと際限がない。 軽妙な言い回しに、経験に裏打ちされた性技。 楽しい気持ちで遊ぶなら この男が一番かもしれない、なんて。] お待ち下さい、お客様。 [顔を近づけて、彼の頬に口付けをすると ゆっくりと立ち上がり、軽くではあるけれど 浴衣の合わせを直す。 とふ、とふと布団の上を歩いて テレビ台の下の引き出しを開けると 宿に備え付けられたスキンの箱を取り出して 一つ、四角い袋を取り出して 男の方に戻ってくる。]
……私が上でも良いですか? それとも、後ろからまた気持ちよくさせてくれます? [黎哉の反応を伺いながら ぱり、と袋を開き、中のスキンを取り出して 蓋を被せるように竿の先端に置くと する、すると縁を滑らせるようにして装着させる。 しっかりと根元近くまで付けることが出来たら その先端に、準備ができました、と合図するように口付けをする。 あとは男がどちらが良いか聞くだけ。]*
[あそび、火遊び。 どんなに恋人のように抱いても、愛してるかのように振る舞っても、所詮はお遊び。 楽しむためにそうしてるだけ、それだけ、それだけだ。 中に出すのも、意味があるわけじゃない。 そうするほうが気持ちいいから。、それだけだ。] なまじゃないといけないんだけどなー [なんて笑って嘘八百。 ゴムが装着されたなら、ぽすんと布団の上に身体を倒す。] 期待して、いいんだろ? [大の字になって玲が来るのを待った。*]
ふふ。 一体どんな病気なの、それ? [分かりやすい嘘。 だからそれに取り合うつもりはない。] えぇ、勿論……。 [浴衣の裾を広げて、彼の上に跨ると ちょうど結合部の辺りが浴衣に半ば隠れてしまう。 膝立ちのままで一度、彼のものを触る。 誘導するように動かして、穂先がぴたり、と 秘部の真下に来れば。 くぷ、ゅりと簡単にその熱を飲み込んでしまうだろう。 根元まで飲み込めば 後ろに手をつき、軽く身体を反らせて くにゅ、くにゅ、と飲み込んだままで腰を前後に動かす。]*
[指の腹で涙を拭われ、優しい声で宥められても 其処を直に舐める、と言われて 笑顔で「はいどうぞ!」……なんて 言える訳もありません。 するり、と下着が取り払われると むわり、と湿気が逃げる感覚すら、危うくて。 先ずは、指先が。 次は、熱を帯びた吐息が。 そして、宣言通り、ぬめる舌が 私の雌を暴いていく。 誰にも見せたことの無い部分を 他人の意志を宿したものに蹂躙されて そのまま、ぱくん、と食べられてしまいそう。] ゔ、んんッ……!!ん、んん……!! [命じられたとおりに、枕をきつく掻き抱いて 私は、悲鳴を枕へと吸わせるしかありません。]
……っ………は、…… [飲み込まれてしまう、まだ蜜と精が混ざり合った玲の中に、いとも容易く。 気持ちいい。 さっきまで散々責め立てたはずのそこだというのに、主導権を渡したせいか、さっきよりとはまた違う快感を与えてくる。] 玲の、なか……めちゃくちゃ…きもちいい [くにゅくにゅと前後に揺らされているだけなのに、気を抜けばあっという間に果ててしまいそうなぐらい気持ちがいい。 あんなに乱れていた浴衣を脱ぐのではなく敢えて少し直しただけというのも、これもまたフェチズムなのか。 玲は本当に男を煽る術をよく知っている。*]
[腿を開かねば邪魔だ、と言われても 震える脚に、もう私の意思なんか通じない。 刺激から逃れようと脚を閉じれば かえって瑛史さんの頭を腿で挟んでしまいますし かといって、はしたなく脚を広げれば 更なる無体を赦してしまう。 秘裂の少し上、ちょこんと行儀よく 皮を被った花芯を、彼の舌先がつつくなら 今までの何より強烈な刺激に より一層身を固く引き絞ったでしょう。 過ぎた快楽に怯えた腰が、ずるずる、 シーツの上で逃げを打ってしまう。 脚を開かねば、いけない、のに。]
[私は枕にしがみついていた右手を解いて、 彼の頭を挟んでいた腿をそっと 自ら外へと割り開くでしょう。 湯気でも上がりそうなほど高められて 熱くされた秘裂から、たらり、と 愛液とも唾液ともつかないものを零すのを 男の前に曝け出して。 薄闇の中、目を凝らせば つんと尖った花芯から 蜜壺の下、ひっそりと口を閉ざした菊の花まで 見えてしまうのかもしれませんが。 消え入りたい羞恥に呻きながら 左手でしっかり枕を抱きしめ、 私は視線だけで続きを強請るのです。]*
――睡蓮の間・寝室――
もちろん、見てやるとも。
[上がった声は
露天風呂の時よりも一段と艶を帯びたように聞こえた。千秋が表に出すことを無意識の内に抑えていた女らしさが発露したよう、と言えば踏みこみすぎになるだろうか。 もちろん、部屋の明かりは落とされてなどいない。天井から下がった洋灯とベッド脇に置かれた球形の照明とが、麗央の眼下に彼女の姿をまざまざと捉えさせていた。 自ら膝を抱え、つるりと滑らかな丘を捧げるように晒し出した姿勢。その下で濡れそぼる花苑の様子もまたいうまでもなく。 視線を上へ進めれば、仰向けになっても量感を失わない乳房の形、頂きの飾りがつんと尖って存在を主張しているのが見えた。] っ、……くく、 ……良い顔、してる。 [女の唇が開き、苦鳴に似た音がそこから漏れる。構わず麗央は腰を進め、雄肉の膨らんだ箇所をずぶりと呑み込ませていく。 黒革のアイマスクに遮られて千秋の表情すべては分からない。だが、ただ苦しさのみを感じている訳ではないだろうとは思えた。] ……ふふ。 なら、 前には触れないままで。 千秋がどこまで乱れてくれるか試してみようかな。 [少なくとも、囁きに言葉を返す程度の余裕は残っている。そこが全く未経験な穴ではないということも感じ取っていた。 単に彼女が語ったから、というだけでなく。 肛壁を犯し広げる硬い怒張を徐々に受け入れようとする反応からも、それは窺えるものだった。]
[前には触れない。 そうは言ったが、その制限は麗央自身の楽しみを 制限するものではなかった。 秘所への責めを封じた代わりに、 まずは唇を奪う。 千秋の口へと顔を近づければ、 屈曲位で貫いた逸物はより深く埋める形になる。 彼女の腰を固定するように支えて、 強く押しつけるキスをした。] ……っ、は、……ずいぶん、締めてくる。 ……気に入ったか? この姿勢。 [自ら性器も肛門も差し出す形になったまま、 びくびく、と彼女の身体が震えて 肉幹をぎゅっと締め付けてくる。 刺激を与えられずともひくひくと震える秘唇の淫らな様は 肉棒を食い締めてくる肛洞が与える快感とあいまって、 射精感が導かれてしまうほどの反応だった。]
[身体を跳ねさせ、声にならない声を洩らし、 感じているものに翻弄されるだけのような千秋の姿。 アナルセックスをされながらキスされるという、 背徳的な交わりと情愛を示す仕草との 相反する両立がそう導いたのかも知れないが。 麗央はそれを気に掛ける事などせず、 ごくゆっくりと腰を持ち上げ、 そして同じ速度で落としていった。] 千秋の穴が、俺のに一緒についてくるみたいだ。 ……あんまり、と言ってたのは、でも、 嘘じゃないんだろ? [くす、と笑って己の物を深く、 美尻に陰毛を押しつけるほどに押し込んで訊く。 彼女の腰を捉えた手を離し、返答を強いるように伸ばす先。 つんと尖りきった双つの胸の頂きを捕らえ、 まるで乳汁でも搾り出すかのように ぎゅっと扱き上げた。]*
[かわいらしい声に気をよくし 付け根の柔肌に向かって口づけを移動させていこうとして。 その動きを止めようとする彼女の手に、一旦身体を離した] 今思い付いたんだから、仕方ないだろ じゃあ、やらない? [咎める目に、にやりと笑い。 握られた手をひっくり返せば引き寄せ、 まだ真新しい微かな甘噛みの跡をちろりと舐めた]
そうこなくっちゃ ──ぅおっ と、 [色好い返事に油断した途端 不意に肩を押され、視界が反転する。 驚いたのは一瞬だけ。 すぐ起き上がろうと思えばできたけれど、それはせず。 仰向けに寝転がったまま楽しげに 乗り上がってくる彼女を見上げて] それじゃ、スタートだ [ゲームのはじまりの合図を]
──……ふ [耳朶をくすぐる舌先と唇に、微かに肩を震わせ。 縫い止められてない方の手で、乱れた頭をそっと撫でる] なんか……仔猫にじゃれつかれてる気分、だな [徐々に下がっていく彼女の頭。 唇が通った後、遅れて肌をくすぐるほつれ髪の感触に 喉を震わせていたら、 鎖骨に歯を立てられて、思わず繋いでる手に力が籠った] っん、 ……笑ったから怒った? [器用に肩を竦め。 なだめるように彼女の頬を撫でながら。 浴衣の合わせが開けば程よく筋肉質な身体の上に、 施される愛撫に目を細めて。 胸元で止まった瞬間、軽くびくっと身体を震わせた]
ッ、 ちょっ、 待て [少しだけ首を浮かせて見れば、 ちろちろと仔猫みたいに舌が這うのが見え。 ざらりとした感触に腰の辺りがそわっとする] ……なんか、そこ舐められんの変な気分 あんたも、いつもそう? [試したことはないけど、男でも感じると聞いたことはある。 いやなんか、これ結構やばいのでは]
っつーか俺もそろそろ、 触りたいんだけどなー…… っと [内心の焦りを誤魔化すように。 彼女に気づかれないようこっそり脚を立てていく。 跨っているその秘部に膝頭を宛がれば、 下からぐっと押し上げようか*]
─睡蓮の間─ や、んあっ! 気に入ってる、わけ、じゃ……あ、あ! [正直に言えば、気に入っているかどうかわからない。 けれど確かに彼のものを締め付けてしまっていて どうしようもなく、彼の形を感じてしまっている。 膝を閉じ合わせて抱き込んでいるものだから、 より後孔が狭められてより大きく太く感じてもいた。 それは、少しばかり苦しい。 苦しいが、それだけ形をはっきりと感じて 自分が犯されているのだと解ることができた。 視界を閉ざされた中でさえも。]
あ、ふぁ………ん、くう……っ! [引き摺り出される感覚は悦を生む。 けれど押し込められる感覚に眉を寄せ耐える。 それでも今までと違うのは先ほどの口付け。 視界を閉ざした中で与えられたはっきりとした愉悦は こちらの感覚まで絆して悦へと導く確かな足掛かりとなった。 こくこくと、彼の問いかけに頷きながら 普段よりも鮮明に感じる灼熱に翻弄されている。 淫壁が彼に吸い付いて、引き抜く拍子に赤を覗かせる。 それをこそぐ様にして根本までまた含まされて まるで空気鉄砲のよう、甘く吐息が唇から漏れた。 吸い付く淫肉を余すことなく刺激し、 奥処を先端で押し捏ねられるたび。 じゃり、と彼の下生えを押し付けられるたび。 ひとつ、またひとつ、自分の中の快楽の扉が 新たに開かされていく様な感覚に陥っていた。]
あ、んあ! っ……あ……!!!! [その、とたん。 彼がきりりと、まるで搾乳するかの様に 尖りきった胸の先端を扱き上げた。 まるで胸の先端を釣り針で釣りあげられたかの様に ビクンッ!と背をそらしてそれがぷるんと揺れる。 身悶え、くんと爪先を反らし、ぷしゃっ……、と。 奥底から蜜が飛沫、諤々と震えながら 淫肉がきつく収縮して男の屹立にむしゃぶりつく。 びくっ、びくっ、と。 その痙攣が終わったとき、呆然と。] い、まの、………? [ポツリ、呟いて。 戦慄く花弁も何もかもを晒したまま 自ら腰を揺らして彼を、誘う。]*
[ 挑発するようなその言葉も。 指先に這わされた舌も。 嫌いなわけではない。 むしろ楽しくて、好ましい。 提案はにっこりと笑って了承をする。 押し倒した彼は焦る様子もなく。 楽しげにこちらを見上げるものだから、 好き勝手させていただこう、と 合図があれば、なんの断りもなしに その耳に唇を寄せた。] ───仔猫の皮をかぶった 獣かもしれんよ? [ そういって。「がるるる」とわざと 小さく唸って見せ、その鎖骨に噛みつく。 噛み付いた跡は舐めて、強く吸えば、 赤く花が咲くだろうか。 彼が嫌がらないならもう一つ、咲かせて。 その二つの上に口づけを落とした。]
[ 問いかけには「さぁ、どうやろ」と 曖昧に濁して、ただその宥めるように 優しく頬を撫でるその感覚が心地良くて。 擦り寄るように頬を動かして、 うっとりと目を細めた。 だが、悪戯はやめることはしない。 微笑みかけて、またその肌への 愛撫へと戻れば、優しくおろしていった 舌先を飾りにつける。 そのままちろ、と舐めれば、 予想外に色良い反応が返ってくるから。 至極嬉しそうに口端をあげる。 ふ、と息を吹きかけて、唇を ぺろりと舌先で濡らす。]
嫌。待たへん。 [ 静止は聞く気などない。 乳輪をくるり、くるり、 なぞっては先端を押して、離して、 ちろ、ちろ、と弄ぶように舐めてから、 じゅ、と強めに吸った。] んー?そのW変な気分Wが、 気持ちいい、に変わるんやから 心配せんでええよ? [ とまた愛撫を続ける。 絡めた指は甲の骨の間をなぞったり、 手のひらのくぼみをくるくると撫でたり。 聞こえた言葉は「えー」と流して、 ご機嫌で彼の体を遊んでいたのに ]
ここは───ッぁぅ、っン! [ 急に秘部に当たった刺激に びく、と腰が引けて跳ねる。 思わず肩を竦めて、握った手に篭る 力が強くなってしまう。 じと、と彼の方を見上げた。]
…いけず [ 不満げにこぼして、絡めた手を 布団に縫い付けて、空いた指で彼の 胸の花蕾にふれて、親指でくり、と捏ねる。 ぐ、と体を上にずらし、 吐息の混ざる距離でそちらを見つめ。]
うち、負けず嫌いやの
[ と落として唇を重ねる。
歯列を割って口内へ入れた舌は、
上顎のくぼみをなぞって。
胸を遊んでいた手は芯へ伸ばそうと。]*
――睡蓮の間・寝室――
[己が指先に乳房の豊かな重みを感じるくらいに きつくその先端を摘まんで扱き上げた。 途端、背を反らせるようにして彼女が身悶えする。 きつい収縮が雄自身を締め付けて、 その反応は腸壁全体が蠢いているかのような快感をもたらした。 股座へ飛沫いた温かな温度に、 千秋からは目にできない笑みが麗央の口元に零れた。 潮を吹くほどに感じてしまっていたのだ、と。] 今の……? イッちまってたんだろ。 [くすり、可笑しげな声を洩らして。 視野を閉ざされた千秋の耳元へ言葉を吹き入れる。] 尻の穴に犯されて、乳首つねり上げられて。 ここでイクの、初めてで分からなかったか? もう一度、試してみるか。 [ゆるり、彼女の腰を掴まえて雄肉を緩やかに抽挿させていく。 ただ、もう一度と言った割には 嬲りたてられた胸の頂きには手を触れず。 達した箇所の感度を確かめさせるように、 大きなストロークで引抜き、貫いていった。]*
──桜の間── ふふ…… そうやって、ちゃんと言ってくれるの、嬉しいですよ。 恥ずかしがる人も、いるから…… [腰をスライドさせることで自分の中をようく解せば 足を動かして、立て膝のようにする。 蹲踞の姿勢で、彼の胸板に軽く手を置いて。 ゆっくりと腰を上げて、お尻を落とす。 尻餅をついたような姿勢で、ぱちん、ぱちんと 音を立てて気持ちよくなり、気持ちよくさせたい。] ふっ……ふ、ぅ…… [軽く瞳を伏せたりしながら 身体の奥を貫く楔の大きさを感じる。 3度も交われば、その形にも少し慣れたもの。 たんたん、とリズム良く腰を上下させながら ややゆっくりめな交わりを続けていく。]*
[先程のような激しい交わりではなく、ややゆっくりとした交りは、玲の中をじっくり味わい堪能するにはいいペースで、じんわりと高まる性感に身を委ねる。] いい眺め。 [玲自身の動きで揺れる胸。 だけどそれには触れず、手は玲の太腿に置いてゆっくりと摩っていた。指先で円を描いたり掌を合わせたり、ときおり引き締まったヒップにまで伸ばしてきゅっと握ってみたいり。] ……いい……ぞっ、……れい…… [身を委ねながらも、たまに奥まで入り込んだときはそこからさらに突き入れたり、わざとリズムを崩して玲の中を抉ってみたり、まるで悪戯のように。]
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