159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】
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| >>【職員室】 >>41「超えました超えました。大気圏突破も秒読みですよ」 息をするように適当を言いつつ──半分本気なのは、彼女に対する信頼からだろう。 この子がしっかりしていることは、きちんと知っているつもりだから──一緒になってある程度見ていたが。 「行きましょう行きましょう!目指すは全エリア制覇ですからね! 主事室ですか、馴染みがありませんね〜。用務員さんのお部屋ですよね?そちらもそちらで面白そうなものがありそうでワクワクしますね」 頷き、示された方へ歩き出す。 その際掃除に使った箒も持っていくことにした。気分は剣を得た勇者だ。 (42) 2022/07/03(Sun) 0:46:20 |
「心配しなくても、酷いことするつもりなんて無いよ」
まるでこの行いが酷いこと≠ナは無い風に告げて微笑んだ。
「……私ね、先生になりたかったんだ」
目を伏せた少女は語る。
「
でも生徒がいなくちゃ、先生はできないだろう?
」
だから攫った。只其れだけ。
その精神性は、当時のまま育っていない。
| >>【職員室】 >>43「学校に寝泊まり!何それ楽しそうじゃないですか。拙もやりたいですよ〜!」 少女にとっては仕事であっても煌めくものに感じたらしい。きっと青い頭の中では非日常的な空間を好きに歩き回り、慣れぬ布団にくるまる体験にはしゃぐ少女を思い描いている頃だ。 「それにしても梢の婆さまは学校のことも教えてくれたんですね。拙の爺さまも昔話はしてくれましたが、己の武勇伝が多かったのでそういった雑学はあまりなく」 嬉しそうでよかったと内心思いつつ、出くわしたのは二人の道を阻む(勝手に思い込んでるだけ)障害。 「梢、拙におまかせを。危ないですから下がってもらえます?」 ガタガタ鳴るだけの取手を両手で握り。片方の足を上げて机を押さえつけ。 「正攻法で突破しますッッッ!!!」 思い切り力任せに引っ張った──! (46) 2022/07/03(Sun) 1:22:40 |
| (a20) 2022/07/03(Sun) 1:23:26 |
| >>【職員室】 >>43 >>46引き出しは…… 開いた。(悪質確定ロール)。 「ふう。軟弱ですね」 両手をぶんと振ればこきんと軽い音が鳴った。 「お待たせしました。さあ、見てみましょうか」 一仕事したと言わんばかりの顔をしつつ、体を横にずらし白間に場所を譲ったのだった。 (49) 2022/07/03(Sun) 1:26:45 |
「ああ、うん。大丈夫。
何か悪い事するんじゃないかって心配してるわけじゃなくて。
俺から皆を取るんじゃなければ、何だっていいよ」
あなたが何か"酷いこと"をするような人ではないという事は
青年に対する所作を見ればわかると言わんばかり。
事実それは"酷いこと"ではないのだ。両者の間に限っては。
「俺は寂しいのは嫌。誰もこっちを見てくれないのが嫌。
だから梢ちゃんの──先生の学校から、除け者にされないなら」
「これからも皆で一緒に居られるなら。
俺は君が先生になる手伝いをしたっていいくらい。
だってそれは俺にとって、歓迎するべき素晴らしい事なんだ」
子どもじみた我儘で、子どもじみた願望を抱いている。
これは大人になる前に終わってしまったものだから、
大人になれずに居る少女の夢を否定するはずもない。
「……ふふ。
こんな良い子を除け者になんて、する筈無いじゃないか」
さみしがりの貴方に近付いて。
自分よりも低い位置にある頭へ手を伸ばす。
「ああ、これからも皆で一緒にいよう。
先生のこと──手伝ってくれるかい?深雪。」
これまでにもこの校舎を訪れた者はいた。
しかし殆ど大学生の年頃であったりして、白間にとって彼らは生徒というより『大人』だった。
自らも少女と呼べる年齢であるが、長い月日をこの校舎で過ごした故に。
自身を『大人』と考えている。
彼女の刻は、あの夏で止まっているというのに。
| >>【職員室】 >>52「鍵ひとつ見つかれば御の字と思っていましたが、これはなかなか。やりましたね」 満足げにふふんと鼻を鳴らした。 「はい!それじゃあ本丸に乗り込みましょう! ああ、それと鍵束は梢が持っていてくださいね。しっかり者さんはしっかり者ですから、それ故本当は必要以上に頼って負担をかけたくないものですが。でも拙が持つと落としてしまいそうなので」 少女の表情はなかなか変化しにくいが、普段よりちょっと目が柔らかく細められている。 着実に探索が出来ていることに気分が良くなっているのか、鼻歌でも歌いそうなほど軽やかな足取りで先に進むのだった。 目指すは本丸、校長室。 (57) 2022/07/03(Sun) 11:08:22 |
| ……校長室に向かう道すがら遠くから聞こえる声にはっと目を見開く。 「あの声、裏道と鹿乃ですか?」 すぅ、と。分かりやすく息を吸ったから、同じように探索する少女が両耳を塞ぐ猶予は一応あったかもしれない。 「うーらーみーちー! かーなーいー!
何かありましたかあああ!」 かあああ…… かああぁ…… かあぁ…………(エコー) (59) 2022/07/03(Sun) 11:13:36 |
| >>【職員室】 >>62「……ふむ。適当な何かにびっくりしているだけと言う線もありますが、万が一ということもあります。 そうですね、一旦戻りましょうか。鹿乃がどんな状況なのかは分かりませんが、裏道のほうは連絡を見るに一人で怖がっているみたいですから。せめて明日香のいる場所まで送り届けてあげましょう」 何でもない様子なので、大声にもきちんと反応できたのだろうと少女は思うことにした。流石しっかりものだなと白間に対してMP(マユミポインツ)が加算された。 「大丈夫、何かあったら拙がしっかり守りますとも。鍵だっていざとなったら壊せますからね。よし、それじゃあ帰還です!」 土間箒を握りなおし、そうして職員室を後にするのだった。 (63) 2022/07/03(Sun) 11:49:26 |
「うん」
頭に触れる手を受け入れて、うっそりと笑う。
あなたはきっと、良い先生になれる。
いいや、なるんだ。
皆が
離れ離れにならないよう繋ぎ留めて、
きっといつまでもそのままで居られるようにしてくれる。
そんな先生で居てくれるのだと、無責任な期待を掛けている。
何もかもつまらなくなってしまった毎日を、あの日死んだ夢を、
再び何よりも楽しくて、大好きな日々に戻してくれるなら。
それを拒む理由は、何処にも無い。
「手伝うよ、何だって。
頑張るのは苦手だけど、皆で一緒に居たいから。
先生のこと、俺に手伝わせて。」
だからあなたは『大人』の『先生』で、
自分達はあなたの庇護下にある『子供』の『生徒』。
およそままごと遊びのようなあなたの夢を、『学校』を
否定する言葉の一つも無く、望み好んでその配役は享受される。
柔らかい髪をするりと撫でる。
「ありがとう、助かるよ。
生徒集めが一番大変だからね」
この学校だって、生徒がいれば。
名前を変えて、校舎を建て替えて、今日まで続いている筈だった。
誰だって独りは寂しい。
この校舎で何十年もの時を過ごし、少女の欲は膨れ上がっていた。
「皆一緒の方が良いに決まってる。
歳も関係なくさ、同じ教室で過ごせたら良いなあって。
新学制って長くても六年しか同じ学校に通えないだろう?」
もしも生きていたのなら。
それは、承認欲求と呼ばれる代物だ。
「ああ、そうそう。ひとつ確認しておかなきゃ」
話を戻すように、少女は軽く手を叩く。
▽
「皆≠チて言ってたけど──……
それは、
今日ここに来た全員のことかな?
」
「それとも、
君と特に仲の良い友達だけ?
」
私はどちらでも良いよ、と付け加えて少女は返答を待った。
生徒が一人でもいれば『先生』役は務まるのだから。
独りは寂しい。
になりたい。
に居てほしい。
誰かに自分の事を見てほしい。
ともすれば。
そんなあなたの想いに引き寄せられて──同調して、此処に来た。
これはそういうものだったのかもしれない。
「友達皆で、ずっと同じ場所で過ごせたら。何より幸せだろうな。
周りの目とか、家の事情とか、将来の事とか。
何のしがらみも無ければもっといい。」
「…皆が俺の事を好きかはわからないけど。
俺は……皆の事が好き、だから」
曖昧な色の髪が揺れる。
本当は。自分が皆の事を好きなのか、自分でもわからない。
けれど今この場ではそういう事にして。
自分と鳥飼、それから白間を除いて、7人。
夜が明けて、幽かな者達の時間が終わってしまうまでに。
連れて行く事ができるのは、現実的に考えれば──
何人か、なんて。そんな事はどうでもいいんだ。
「全員がいいよ。」
「仲間外れは、かわいそうでしょ。
離れ離れになるのはかわいそう。
それに俺は、ここに来た皆の事が好きで、友達だと思ってる」
夢川深雪にとって、少しでも話した事のある相手は全員友達だ。
我儘な子どもは多くを欲しがるものだ。
そして、夢川深雪が望む事は、友達とずっと一緒に居る事だ。
それは一度は死んだ夢だったけれど。
「だから全員がいいよ。」
できるかできないかじゃない。
とはいえ無理を道理にしろと言う訳でもない。単なる願望だ。
これは自分はどうしたいのか。ただそれだけの話なんだから。
「……ああ。
何のしがらみも無く、将来を憂うこともなく、ずっと楽しく穏やかに暮らせたら最高だ」
女だから無理だとか、男だから無理だとか。
子供だから無理だとか、大人だから無理だとか。
そんな無粋なことを言う人間がいない場所で。
「よし、
全員だ
。
せっかく奉公も戦争も無くなって、民主主義になったんだから。
離れ離れになる必要なんて何処にもないもの」
勿論、これは二人の願望というだけ。
七夕の短冊に書く様な、幼く無謀な高望み。
だが、しかし。
夢は大きく、我儘であるべきだ。
▽
鳥飼へ視線を向け、貴方に戻す。
「まずは彼から攫っちゃおう。
後は……誘いやすい子から誘っていこうか?
こちら側
が多くなれば、寂しくなって自ら来たがる子だって出てくるかもしれないしね」
髪を一つに結んだ少女と、自分を遠い血縁だと信じている少女。
彼女たちは誘えばきっと来ると、白間はそう考える。
| 【廊下】 >>78 これは盤面を静かに観察していた最年長JK。 事情聴取、情報共有などの面においては白間のほうが得意としていると理解しているため、そっと見守っていたのだ。 「裏道も鹿乃も無事……いえ、鹿乃は擦りむいているようですが。大きなトラブルに巻き込まれていないようで何よりですね。 冒険はまだ始まったばかりですから、どうか気をつけてくださいよ」 二人がセーブポイントもとい空き教室に向かう際、そう言って見送ったのだった。 「さて梢。私たちは戻りましょうか。それとも私達も休憩兼ねて空き教室に向かいます?拙は元気有り余っているので、どのような選択でも構いませんが」 ブレーキ役として傍にいてくれていることに気付かぬまま、探索においての相方をちらりと見た。 (87) 2022/07/03(Sun) 22:43:10 |
「うん。
どっちかと言うと、自分から来てくれた方が。
俺は嬉しいな。だって、同じ気持ちだって事だから」
とはいえ全て全てが思う通りには行かないだろう。
それは理解しているから、やっぱりこれも願望だ。
けれどそうであればいいと思う事は、誰にも止められはしない。
分不相応な高望みであっても、叶ってしまえばそうではなくなる。
「それでも。待ってるだけじゃだめなのも、わかってる。
……でも皆、誘えば来てくれそうだから困っちゃうな。
最終的には全員連れて来るとしても、順番は考えないと…」
口元に指先をあてて考える。暫しの間。
猫を連れたあの子と、保健室通いのあの子。
それから、好きだったはずの、今も好きなはずのあの子。
それぞれが『仕方ないな』と言って一緒に来てくれる。
真っ先に浮かんだのは、そんな実に都合の良い想像。
もし仮に、拒絶されたら?
その時は、好きじゃなかったのか、好きなのか。
それがはっきりとするだけだ。
「……ねえ、牧夫兄の次は誰にするか、任せてもいい?
上手くできるかわからないし、もう少しだけ。
先生のお手本を見ておきたいんだ」
誰を連れて来るにしても。
できるかはわからないけれど、一先ずの姿勢としては。
自分達の『先生』となるあなたのやり方を手本としたい。
何より、このように在る年月はあなたより浅いものだから。
そういう意味でも、生徒とは先生に倣うものだから、と。
先生たるあなたに向けて、なんとも甘ったれたお願いを宣うのだ。
| >>【廊下】 >>88当然、鍵だけでは満足しない。 携帯端末を挟んで貴方に眉を吊り上げた強気な笑みを見せ、先へ進む。 「ラスボスのいるところですからね、何が起きるか分かりません。拙が鍵を開けて先に入りましょう」 土間箒を剣の如く持ち直し、白間から鍵を一旦預かって開錠。 握ったドアノブは埃と錆でざらりと嫌な感触に覆われていて、思わず顔をしかめたけれど。だからといって足を止める理由にならず。 「行きますよ」 ぎいい。 軋むドアが高く鳴いて。 侵入者たちは更に奥へと進んでいく。 (92) 2022/07/04(Mon) 2:40:27 |
「そうだねぇ、誘えば来てくれそうな子が多いのは確かだ。
只、相馬くんは工夫しないと難しそうだけど」
彼に対して言い包めや説得は難しいだろう。
どうすれば興味を持たせることができるか、恐らくそこに懸かっている。
……暫し考えたものの、一先ずは。
少しでも『全員』という夢に近付く為に、数を揃えなければ。
そうして聞いた貴方の甘えを、心地良く感じながら少女は頷いた。
「……ああ、いいよ。勿論だとも」
自身が子供だからこそ、誘い方というものに想像がつく。
子供の気持ちがわかるから、甘言の選び方だって知っている。
「それまでは、彼らと親交を深めておこう。
時に情は理屈を越えるものだからね」
大人≠ニいう子供のおわりが見えてきたからこそ、情に訴える余地がある。
少女はそう考えていた。
| >>【校長室】 >>101肖像画を一人一人見て歩く。それから傷みに傷んだ調度品に目を向けぐるりと一周見て回ったのち、机を調べる貴方の元へ。 「はいきゅーきっぷ。 えーと待ってください、教科書で読んだ覚えが……」 むむむと唸る。 「……ええと、そう。物資との引換券でしたか。確かここは戦時中においては疎開先になっていた……のでしたっけ。昔の厳しさの爪痕が残る場所なのですね」 少女の頭にあるのはいかにして友人たちと毎日楽しく過ごすかだ。それ以外の知識はまるっとすっぽ抜けていることが多いのだが、ここに関する話は辛うじて覚えていたらしい。 「その本は?深雪達の魔導書に勝てそうな代物ですか?」 更に下の引き出しから出てきた本に注目する。 なお夢川たちが見つけてきたのは魔導書ではないし、はじめは相馬との勝負に躍起になっていた筈なのに最早あらゆる人に手当たり次第に勝負を仕掛けようとしている。 (105) 2022/07/04(Mon) 12:12:29 |
| >>【校長室】 >>106外部秘。 その文字だけで秘密を暴きたがる子供の心はおおいに躍る。 半ば身を乗り出すように体を前へ傾けて、白間が読み解くのをじっと待つ。 「ふむ。防空壕。昔の用途を思えばおかしい話ではありませんね」 覗き込むように眺めていた冊子から顔を離し、その視線は少女の眼へ。 「梢。まさか秘密の地図を手に入れただけで満足していませんね?」 言外に記された場所へ行こうと伝える。 断られても、無論一人で行くつもりではあるのだが。 (107) 2022/07/04(Mon) 13:32:29 |
──探偵倶楽部の設立者、相馬栗栖。
きっと彼が一番の癖者だ。
そして、ああいった人間をこちら側に引き込む為に必要なものは
決して詭弁や情などではないだろう、とは夢川も考えていた。
楽しい。つまらない。表面的な価値基準こそ似ているけれど。
似ているからこそ根本的には違うものだとわかる。
彼は人に依存してはいなさそうだ。興味関心の先が違う。
──きっと、一人でも生きていけてしまう人間だ。
とはいえ、けれど。
彼の興味を引くものが、仮に今は自分達の手札の中に無かろうとも
こちらに引き入れた誰かが持っている事も有り得るだろう、と。
今この時はそのように結論付けて、一度考えを打ち切って。
あなたの述べた考えには、頷く事で賛同を示したのち。
「本当?よかった。」
──夢川深雪は甘やかされるのが好きだ。
だからその寛容の言葉に、殊更嬉しそうに笑んだ。
「うん。今じゃないと、できない事もあるし
……今の内にできる事、しておかないとね」
いつかは来る終わりをひととき忘れて、
何を疑う事も無く童心の時間を過ごせるのはもう少しだけ。
全てが終わればきっと、再び、永遠に。
皆で一緒に、無邪気に共に居られる日々が来るのだろうけど。
「またね、先生。牧夫兄も」
何て事ない教室での一幕のように言って、扉に手を掛けた。
今はまだ、終わりなんて意識の外で。
この掛け替えの無い時間を続けていよう。
そうして何れ来る終わりを見据えた時に、
皆がその続きを自ら望んでくれるように。
| >>【校長室】 >>113「当然。自分たちで見つけたのに乗り込むのは誰かの後なんて悔しいじゃないですか。遅れをとるわけにはいきません」 謎の理論を繰り出し、当たり前のように力強く頷いた。 「とはいえそうですね、栗栖が行きたいと言っていましたから。待ってあげるのもやぶさかではありません。 隠された場所は何が潜んでいるか分かりませんし、支度もきちんとしていかないと」 外部に知られることなく秘されてきた場所である。今まで以上に不衛生で危険があるかもしれないへ向かう可能性を少女もまた感じ取っていたからか、白間の提案には素直に首を縦に振った。 「梢。防空壕に来たい人へ連絡を皆に回してもらえますか?それから少し時間を取って、その後来た人たちで合流し、突入です。 拙はそうですね……防空壕探索の前に、言われた通り倉庫でも軽く物色してみましょう」 (115) 2022/07/04(Mon) 16:48:35 |
「暫くしたら、この教室で会おうか。
私は在籍していた証拠の隠滅をしなきゃいけないし……牧夫を隠したら色々動くつもりだ。
職員室の方には人が行かないようにしてくれると助かるよ」
先程見つけた名簿。
そこにはしっかりと、自分の名前が記されていた。
永瀬がいた手前、放置してきたが──もしかすると、誰かが見てしまうかもしれない。
処分するか、隠すかしなければ。
「いってらっしゃい」
とはいえ、これは『先生』の仕事だ。
この場は『生徒』の背中に手を振って。
扉の向こう側に消える背中を見送っただろう。
あなたの言葉にはきっと、もう一度頷いて。
そうして一人の『生徒』の背は薄暗い廊下へ消えていった。
その後はきっと、言われた通り。
誰かが職員室付近へ向かうようなら、それとなく他所へ誘導するはず。
もちろん耳目が届く範囲で、にはなるけれど。
もしも図書室の貸出記録の中に、あなたの名前があったなら。
それは何らかの形で誰にも見られないよう隠蔽されているだろう。
大丈夫。ちゃんと良い子にしているよ。
わかってる。楽しい学校生活は
『先生』と『生徒』が協力して、初めて成り立つものだって。
>>【職員室】
永瀬を見送り、一人になった頃。
鳥飼の様子を確認してから、足早に職員室へ戻って来る。
そろそろ起きてしまう筈だ。
白間コズヱは神ではなく、普通の人間であった。
神隠しの真似事など長くは持たないだろう。
名簿から自身の名前が記載された頁を破り、ポケットに入れる。
さて、どうしようか。
破いても良いが、パズルのように復元される可能性もある。
そんな芸当をしてしまいそうな者もいることだ、あまり賢い選択肢ではない。
燃やすにしても、夜の暗闇で炎は目立つ。
加えて、自分はマッチなど持っていない。
「……そうだ」
ふと、思い至る。
「牧夫に手伝ってもらおう」
とっておきの隠し場所が、あるではないか。
唇は静かに弧を描き、ピントが外れたように輪郭が滲んで────
───ゆらり、少女の影が消えた。
| (a60) 2022/07/05(Tue) 16:49:12 |
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