【見】 元魔王 ジャヤートええ。 人の子の言葉でたとえるならば、 私にとって魔物たちは手足の延長のようなものです。 [可愛いと口にする彼女に>>48 そうと悟られぬようなんとも困ったように眉尻を下げる。 怖がらせたいわけでもないが、 とはいえ小動物と化している我が魔物たちに 思うところがないわけではない。 そして此方の考えとは裏腹に 仔犬…もとい魔物たちは己に向けられた彼女の声に反応する。 走り回っていた毛玉たちはぽててて…と、それまでの進路を 彼女のほうに変更すると、抱っこをせがむように 彼女の足元をぽてぽて飛び跳ねるし、 ケルベロスも立ち上がってが尻尾をぶんぶん振っている。 フェンリルも表情こそ変わらないが、じっと彼女から 視線を外さない様子を見るに、まんざらでもないのだろう] (@51) 2023/03/21(Tue) 15:47:39 |
【見】 元魔王 ジャヤート気に入られたようですね、アルレシャ嬢。 [もし、彼女が望むらあとで戯れの時間を作ろうか。 何よりここまで魔物たちが人の子に懐くのは久しいのだ。 このような機会もたまには悪くない。] ふふ、そうですね。 願わくば、この世界がこの子たちを 『悪い魔物』にしない人ばかりであってほしいものです。* (@52) 2023/03/21(Tue) 15:49:36 |
【見】 元魔王 ジャヤート――お茶会会場―― [誘ったのは私だが、気がつけば彼女に手を引かれ 促されるままに席に着いていた。 その間、何も言えなかったのは先程、 少女たちの噂を聞いた彼女の表情が気になったから 歪んだ顔に浮かぶものは、純粋な負の感情というよりも どこか迷子の子供のような、今にも泣いてしまいそうな そんな、奇妙な印象を私に抱かせた。 勘違いであればいいとは思っているが。] …いえ。 正確にはあるにはあるのですが、 いくぶん昔過ぎて記憶が曖昧ですね。 おそらくですが、 「思い出」というものがないぶん、印象が薄いのでしょう。 [彼女に差し出されたケーキを受け取り、 そしてまじまじと見つめながら。 知識としては、知っている。 何を材料として作られているか、その製造方法も。 だが、味に関する記憶は殆ど希薄だ。] ちなみにアルレシャ嬢は此方を食した経験は? 貴女の好みの味か、気になりますね。 (@53) 2023/03/21(Tue) 15:51:42 |
【見】 元魔王 ジャヤート[そう問いかけていれば>>52] ええ、はじめまして。 貴女も、女王のご招待を? [軽く会釈をしてみせれば、私が椅子を勧めるより先に 彼女のほうから手招きをされていて>>53 どうやら、この役目は私より彼女のほうが適任であるようだ。 では私は紅茶を彼女たちに淹れるお役目を頂くとしよう] フィエ嬢。 少し変わった名前のようだが、 貴女も此処ではない世界から招かれたのでしょうか? いや、突然不躾でしたね。すみません。 無理に聞こうというわけではないので、ご容赦を。 [言った後で不躾だったかと謝罪の言葉を口にしてから、 アールグレイと銘打たれた茶を三つのカップに均一に注いでいく。 そして。>>61 女王陛下とその為人については、彼女に任せたほうが適任のようだ。 私たちと同じ招待客であると同時に、彼女に厨房を任される料理人。 なんとも不可思議で、そして興味深いお嬢さんだと ソーサーにのせたカップを差し出しながらそんな感想を抱いた]* (@54) 2023/03/21(Tue) 15:52:23 |
【見】 元魔王 ジャヤート―― お茶会会場 ―― ええ。 [それほど、可笑しなことを言っただろうか?>>68 なら、ずいぶんと迂闊なことを口にしてしまったかもしれない。 案の定、此方の言葉に対する反応には なんとも心配そうな色が感じられる。 …此の地に来てから、人の子との認識の差を感じる。 お叱りを受けるのは此方としては構わないし有難いが、 心配をかけるのは純粋に、申し訳なさを感じる] …思い出がないというのは些か語弊があったかもしれません。 私の中で菓子を含めた食事の記憶というのは、 己の体験した記憶というより、記録に近いものなので。 [たとえて言うならそれは、頭の中にある書物の、 特定の内容に触れた記述の頁を自力で探し出すに等しい。] (@65) 2023/03/21(Tue) 23:46:59 |
【見】 元魔王 ジャヤートなるほど……。 [一度ケーキの乗せられた皿をテーブルに置けば。 私が魔力で生み出すものとは違い、 今日私の手に辿り着くまでに料理人を含め、 幾人もの手が介されたか。 その『物語』に敬意と感謝を示して。 ―――頂きますと、手を合わせよう] ……ん。 これが、甘いというものなのですね。 [嘗て、私に敗れていったあの子たちが憧れたケーキ。 クリームに負けないほどに柔らかなスポンジに フォークを入れて、一口、口に運ぶ。 見目が美しいだけではなく、 なにより口にしたときのその『幸福感』が 心地よい甘みが、舌先だけではなく身体全体に満ちるよう] …ありがとうございます。 これは…確かに忘れ難い思い出になりました。 (@66) 2023/03/21(Tue) 23:48:00 |
【見】 元魔王 ジャヤート[そして>>72] …そういえば、自己紹介がまだでしたね。 これは失礼を。 私のことはどうかジャヤート、とお呼びください。 元居た世界では『魔王』と呼ばれておりました。 もっとも今は隠居の身ですが。 私も貴女と同じく異なる世界より招かれた旅人のようなもの。 [そうして、アルレシャ嬢と二人が話している間に ショートケーキをもう一口。 白い生クリームと、 それと対照的な赤を身に纏った苺の甘みと酸味。 その二つのあいだに立つ、 肌理細やかなスポンジのほんのりとした甘さ。 これは間違いなく、忘れ難い私の思い出になるだろうと そんなことを思っていたところで>>68>>73>>81>>83>>85] (@67) 2023/03/21(Tue) 23:48:33 |
【見】 元魔王 ジャヤート[アルレシャ嬢に一言囁いてから、先程のテーブルに戻る。] 突然の離席、大変失礼致しました。 [フィエ嬢に先程離席した非礼を詫びてから] …それで、私の話でしたね。 何を話せばいいか、悩ましいところですが。 私にとっての食事というのは 主に『魔王に対する負の感情』そのものなのですよ。 [怒りや憎しみ、敵意や殺意。そして恐怖。 そういうものを糧として、『魔王』は己の力とする] 無論、負の感情だけが糧になるわけではありません。 ですが、それ以外の感情を摂取するというのは元の世界では希少なことでしたね。 それ以外の人の子にとっての通常の食事は 嗜好品のようなものです。 人間だと酒や珈琲の類ですね。 [他に糧と成るものはないのかと言われると、 厳密には、ある。 だが、此の世界でそれを食したいとは思わない。 それを食せば、私はこの世界の敵になる。] (@69) 2023/03/22(Wed) 0:10:48 |
元魔王 ジャヤートは、メモを貼った。 (t13) 2023/03/22(Wed) 0:15:35 |
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