【人】 ]]『審判』 チェレスタ[「もう近付かないようにするから」>>263 ……その言葉を背中越しに聞いた時、 チェレスタはちゃんと安堵することができていた。 というか、安堵できたことに安堵してから、改めて思った。 そう、これでいいのだ――と。 果たして当初の狙い通りに、 己をはっきり嫌うべきものとして認識させることができたかどうかは……分からない。 謝られてしまったし。 そうして謝られたことに余計にもやっとするような感情はあるのだが無視だ無視。 ともあれこれでいいのだ。 これを持って線引きをだいぶはっきりすることができた。 共同生活をしていれば、どこかで顔を見たりすれ違ったりすることは避けられないが、 それでも――近付くべきではないということがはっきりできたのだから] (394) 2022/12/17(Sat) 23:28:46 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[君のせいじゃない、とは言えなかったな、結局。>>262 いじめる方といじめられる方、どちらが悪いのかという論議。 チェレスタの意見としてはこれはもう、いじめる方が悪い。 たとえ目の前に、どれだけ在り方が気に食わない人がいようとも、 己の感情を制御しないでぶつけるのは、ただの悪行だ。 気に食わないやつ傷つけたいとか破壊の衝動とか滅びとか―― そういうやつは激しいジャンルの歌を歌う時だけでじゅうぶんだ。 そもそもそんなジャンルに触れたこと自体片手で数えるほどしかないけど。 つまりは、そう。 あの時感情を制御できなかったチェレスタが悪いんだって話*] (395) 2022/12/17(Sat) 23:31:13 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ―― 現在/玄関ホール ―― …………。 [今間違いなく『月』の証持ちたる彼がこっちを見た。>>264 とりあえず「あとで話がある」だけでもいいのではと、 いくばくか思えてきたが、 いざ彼の眼差しを受け止めると、口の中がからからに渇いてしまう。 と、彼がふいに一度頷いたので、 チェレスタも頷き返した。2回、こくこくと。 そうしてホールではないどこかへ足を向ける彼を追いかけ――ようとしたところで、 ヒナギクの姿が視界に入ったので、 彼女と彼に交互に視線を巡らせることしばし] ……あ、あとで行く! 行くから! [エーリクの方にはどうにもしまらない言葉を投げる結果となった] (398) 2022/12/17(Sat) 23:33:32 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[その後。 チェレスタはヒナギクがホールに残っている面々を前に、 何やら身振り手振りで説明しているのを見た。 平時であればその身振り手振りの様子に心穏やかになってるところだが、 むしろ嫌な予感が膨らんでいく] ……あ。 [人前に出る時は音を鳴らさない設定にしている端末が震えた。 チェレスタがこの端末に登録している相手は少ない。 洋館に集う面々を除けば、一座のホットラインだけ。 これは色々がんばった結果、1年くらい前に用意できた通信手段だった] (399) 2022/12/17(Sat) 23:36:38 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ…………。 嫌な予感、当たっちゃった。 [にわかに顔色を変えた。 一座のものからのメッセージを見たからだ。 そうして、短く返信した。『今のところは大丈夫』――と。 今までありえなかった事態に心をざわめかせていると、 そう、どうやら世界に、ありえないことが起こっている。 ヒナギクの説明>>242からもそれは明らかだ] (401) 2022/12/17(Sat) 23:38:52 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタさっき、彼らから連絡が来た。 西から中央に向かってたけど嵐で立ち往生してるって。 避難はできてるみたい。 [天候を読む手段もそれなりに兼ね備えている彼らからすれば、 文字通り青天の霹靂だろう。 そっちも大変そうなのに、丁寧に『大丈夫か?』と問いかけてくれた] 嵐が来ようともテントの入り口を開くような面々だし、 ある程度はもってくれると思うんだけど……。 [しかし、世界のいたるところで天変地異が起こっているというのなら。 彼らもいずれは終焉に抗えなくなり、そうして――] (407) 2022/12/17(Sat) 23:42:30 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[ことここに至ってもチェレスタは、 ヒナギクのようにじたばたすることはできない。 ただ、手伝いを頼むような言葉にははっきりと頷いた。>>243] ……わかった。 さっき、『月』の子がここを出ていったのを見たし、 まずは手始めに彼のところに行ってみる。 ………… っていうのは建前で。うん。 私が彼とお話したいから行くんだけど。 [そもそも、さっきのしまらない一言>>398を聞かれていたら、 建前を通すことすら通らない。 ……という打算以前に、やっぱりこの子には嘘をつきたくなかったのだ] (420) 2022/12/17(Sat) 23:55:12 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタねえ。行く前にひとつだけ。 言って。君の言葉で。 「チェレスタは大丈夫だ」って。 ……そ、そうすればなんとかなりそうな気がして。 [常に自分に言い聞かせているような言葉を、 他の子に言ってもらう。 それは気休めになるか、おまじないたりうるか。 そんな後押しを頼んで――結果はどうあれ、 できるだけ速やかにホールを出て、 螺旋階段をのぼることになっただろう] (425) 2022/12/17(Sat) 23:58:47 |
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