87 【身内】時数えの田舎村【R18G】
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
あまり手の入っていない、雑木林の中を分け入って少し。
今はもう、誰も参る事の無い、寂れた神社。
その高欄に腰掛けて、一人ふらふらと足を揺らしていた。
何かが欠けているような、輪郭の不明瞭な感覚。
「……ああ、そっか」
「あの人は来てくれなかったんだ。」
ぽつりと零して、それでもいいと思い直した。
今は来なかった。けれどいつかは来るのだから。
「それに、キミが来てくれたんだものね?」
欠けているものがそれだけのはずがないのに。
「誰だって、楽しい時間はずうっと続いてほしいはず」
「でもねきっと、それってみんなで居るから楽しいんだ」
「ねえ、みんな!」
「
みんなは誰と遊びたい?
」
「アタシ達、きっとみんなが連れて来てほしい人を連れて来るよ」
「一番に遊びたい人を呼んで、それからいろんな事をして遊ぼう」
「──いつまでも!」
/*
という事で本日の墓下のお二人に襲撃先のアンケートなのじゃ!
とは言っても妾、黙狼どのの襲撃先は自由にしてほしいと思っておるからの
だから絶対に連れて来る事ができるとは言えないのじゃけど、
妾一人で決めてしまうのも勿体無いから是非お聞かせ願いたいのじゃ!
あくまでも参考にしたい程度のものじゃから
ロール的にはこの人が居てくれたら嬉しいな、くらいで
あまり気負わず答えてくれると嬉しいなのじゃ!
妾、このままみなを連れて来れるかの〜!?
歪だらけで矛盾だらけ。
今居る『アタシ』はこの村を愛していたあの人の
その面影を滅茶苦茶に継いで接いで作った張りぼてだ。
自分も嘗てはそうだったけど、もうそんなふうには居られない
そう言って捨ててしまったものを、もう一度拾い集めて。
自分に自信が無いから取り繕う。
自分はこの場所がそんなに好きではないのかもしれないと
そんな不安を塗り潰す為に人の殻を借りる。
借り物だらけで不格好、そんな一人ぼっちの王様だ。
それの何が悪いというのだろう?
人はいつか絶対に、誰もが見て納得するような
きれいな形に収まらなければならないのだろうか?
きれいな形になれない人は、決して存在してはならないのか?
ああ都会では確かにそうだった、でもここではそうではない。
どんなに不安定で不格好でも、今こうして
ここに立つ事ができているのだからいいじゃないか。
この場所で、こうして変わらずに在り続ければ
きっと、何も憂鬱に思う必要なんて無いはずだ。
それを正しくないと切り捨ててしまえるのは、
歪で正しくないその支え無しでも立てるから。
欠けた四角形、正しい形を失った自分達は─
「………あれ?」
雑木林の中、ふっと現実に引き戻された、ような錯覚。
失ったものなんて、無いはずだ。
思い出の中そのままの村があって、
成長こそすれど、その優しさは何も変わらない皆が居て。
皆の中の、自分の知らない一面が顔を覗かせるのは
彼らが何処か遠くへ行ってしまったようで怖かった。
それでも変わらない一面もあって、だからそれで良かった。
自分にだって、変わった所が無いとは言わない。
けれど、歪な支えに頼らなければ立って居られないほど
何にも代えがたいものを捨て去ってしまった覚えなんて無い。
その上で今、
自分の傍に無いものと言えば
姉の存在
くらい で、
[1] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る