人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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 ──パチリ。

音が鳴ると共に灯る明かり。
現実外の時間が何であってもこの場の法則は変わらない。

舞台は常に“設定された時間”を映す。

「おや、そっちが釣りあげられましたか?」

口元に手を当てるが故に、その表情は読めない。
悦んでいるのか、期待通りか、想定外か。
何一つ、今は読ませる気が無い。

「第三案も▓▓としては個人的には気に入っていたのですが、
あなたがそう判断したのなら従うのは先に述べた通り。
何より別にここで声を掛けても答えてくれるでしょう?あなたは」

口元の手を降ろして信じてるとばかりに告げる。

手は振らない。

“同じ舞台に上がって欲しい”と望んでいるのは既に伝えているのだから、それをする必要もない。


「では改めまして歓迎しましょうか」

「当方、▓▓としましては、
どのような経緯で加わられたのか気になりますが。

それは▓▓より当事者に簡潔に、或いは刺激的に、
お好きなように語って頂いた方が盛り上がるでしょう。

ああ、舞台と言う設定がお嫌いならば、
お好きにいつも通りでも構いません。
▓▓はそこまで強要する気はありません。役者仲間でしょう?」

「それとも、当方の事は
“嫌いですか?”


「或いは、」

「お返事は“好かないよ”のままです?ハハ」

 

南波 靖史は、遊城 憲義が誰かの部屋を決め切れずにびーびー泣きながらさまよっている光景を見ていた。
(a2) 2021/09/17(Fri) 21:35:40


「ああでも、」
「芸術的行為がお嫌いでここにいらしたなら」

「尚更、肌に合わないかもしれませんね。
どうぞ当方は気にせず普段通りご自由にお話し下さい」

そんなにつまらなかったですか?
を吹くのって

 

 端末の名簿を見て、視線だけを動かしアプローチする候補を決めようとした。だれにしようかなてんのかみさまのいうとおり、……<<普川 尚久>>who

/*
朝倉、黒塚の場合は振り直し。

<<迷彩 リョウ>>who

/*
自分もあかんのよ。これはまた捻くれなくても抜いていたと思うのでダイスだけ振り直すのわよ。


Keter
Chokhmah
Binah



 まるで無様な犬のように回り媚びる姿を、舞台役者ですらない



“かんしょう”し続ける程の価値はあるのですか?私は


Chesed
Gevurah
Tiphereth


南波 靖史は、「Kethe──」と何か複数の単語を歌のように楽し気に呟いている。
(a4) 2021/09/18(Sat) 0:07:56

南波 靖史は、知と幸を分け与えるパトロヌスだ。今は。
(a5) 2021/09/18(Sat) 0:10:44

【人】 3839 南波 靖史

>>1:206 黒塚

「え?どっち?どっちなのさ彰人くん。
ちょっと俺普通に答えて貰わないとわかんないんだけどぉ!」

撫でられるのは満更でもない。でも帰ってきた答えは裏腹。こんな感じのやり取りに覚えがある。

この応酬は苦手だ。素直に伝えてくれた方がいい。害を成したい訳じゃないのに『普通じゃない』らしいから間違えてしまう。

だから嫌なのに、だから聞いてるのに、どいつもこいつも素直に返してくれない。なら取り違えたままの方がいいんだろうか。間違った答えすらぶつけらえても平気で受けるんだろうか。それすら興味が無いんだろうか。わからない。俺は。

「──良いものは良いものじゃないの」

黒塚の背にそれを投げかけて返答の期待もせず、追いかけもしなかった。これ以上、別の感情を知りたくなかったから。
(18) 2021/09/18(Sat) 0:26:35

【人】 3839 南波 靖史

>>1:182 普川

「尚久、今『面倒だから全部流しとこ…』
 ──って思っただろ、お前。透けてるんですが」


突然、よく透る覚醒したような声で言い切った。いつものへらへらした口調も一瞬消えた。余程これだけは言わずにはいられられなかったらしい。

「……ま、いいけどさぁ。俺は。
 なーんで尚久くんはそんなダルダルしてんのホント。元々不躾で面倒臭がりの極みだったけど世界王者でも目指す気?

でもどうせここで聞いても話さんかぁ。んじゃ出直しますわ。相部屋今は潤くんだっけ?……ならいっか、その内遊びに行くのでドアちゃんと開けてね」

手をひらひら。言わなくても開けなかった時が面倒くさいのが目に見えているから普川が「うわ嫌…」と思っていてもどうせ開けてくれるだろう。そう言う所はちゃっかり信用しつつ、その日は別れただろう。
(20) 2021/09/18(Sat) 0:41:00

【人】 3839 南波 靖史

 
「待ってたら潤くんなんか作りださないかな〜」

食堂のテーブルに片頬を付けて寝そべってる。
足音が聞こえたら即座に対応できるしアツアツが食べられる。冷麺とかだったら知らないけど。
(22) 2021/09/18(Sat) 0:43:24

【人】 3839 南波 靖史

>>1:186 鏡沼

「引いても現実は変わらないんだよね哀しい事に」

そう言うところはドライ。

「自分が碌に動けない状況、そりゃあ楽しくはなかったな。そう言うプレイとかならまだわからなくもないけど、そう言うのでもなかったし」

振り返って述べる発言に恨みこそ込められてはいないが、少なくともただ一方的にリードを取られた、のような可愛い類の事を言ってる訳ではないのだけは伝わるかもしれない。

「結構どころかガチじゃん?
 ま、創くんはそんなのよりさっさと攻め受け考えときな〜」

肩をポンと叩いてから、席を立つ。
一度食堂からは戻る気なのだろう。
(23) 2021/09/18(Sat) 0:49:40

【人】 3839 南波 靖史

>>24 素崎

「食堂のはいつでも食べられるけど、潤くんの料理は例え何か混じってようが今しか食べられないんだもん。
なら多少待つのがこの俺ってものさ」

べちょー。
顔だけそっちに向けて顔を見る。

「幸せって、みんな求めてないものなのかな」
(26) 2021/09/18(Sat) 1:17:38


 この後不機嫌なまま自分から睡眠薬を飲んで寝て睡姦されてたしイかされてた。詳細はありません! 現場からは以上です。

【人】 3839 南波 靖史

>>30 素崎

「真斗くんなんかヤバイの飲んでない?……絶賛放送中。あ、酒の宣伝になるからいいのか?……よし。

『少年達を酔い潰す名酒!絶賛発売中!』


「はいここ、テロップ入れていいよ〜」

勝手にお酒を奪い取り無数にあるカメラに向けて見せつけるように映しながら通販番組の喋りのよいな小気味なトークを入れてピースした。

満足したらしくお酒は手つかずで帰ってきた。

「幸せ。え、まさか知らない?何かないのなんか」
(37) 2021/09/18(Sat) 10:00:27

【人】 3839 南波 靖史

>>32 闇谷

「ヤったのか」

「ヤったのか────────」


通りすがりにそれだけを小声で、
しかし確実に聞こえる程度の大きさで

言い捨てて歩いていく────
(38) 2021/09/18(Sat) 10:07:39


 いくらか話せば、起き上がって迷彩の両手を取っていた。手のひらに何か文字を書いたよう。その後、迷彩が離れて行けばソファーに転がり直した。この日の彼は虚無虚無プリンだった。

【人】 3839 南波 靖史

>>39 素崎

「ないの?幸せいる?」

ポンと手にとって渡すような気軽さでそう伝える。幸せに詳しくないのは少年院の者にとってはおかしくないにしても、一般的な感性ではそんな安易に渡せるものではないのは普通だろうに、この発言だ。

「へえ、与えようと思ったことあるんだ。仲間だね。でも『要らない』とか『余計な事』って言われたりしなかった?」
(43) 2021/09/18(Sat) 15:57:58
 ノートをメモ帳サイズに破り、まとめている。表紙に『ミステリー小説のネタ』と大きめの字で書いたところで、思い出したように筆記具と紙束を持って移動し、布団に潜った。そのまま結構な時間出てこなかった。

【人】 3839 南波 靖史

>>42 闇谷

「イテッ」

思い切り体に当たったが、落とす前にキャッチしてそのまま袋から取り出し呑気に齧りだした。

「美味しいねえ、ありがと〜暁くん。
え、何?じゃあヤらなかったの?健全におてて繋いで寝た?」
(45) 2021/09/18(Sat) 16:00:42
/*
両手…? 手なのわよ。両手だと迷彩のプリンがどっかに行ってしまうわ。両手で取ったのはこっちよ。

正:迷彩の手を取っていた。

南波 靖史は、貴戸の姿を見て「あ」と言った。ヤったヤってない渦中の人だ。
(a16) 2021/09/18(Sat) 16:01:47

南波 靖史は、貴戸に「暁くんともうヤった?」と直球を返した。
(a19) 2021/09/18(Sat) 16:37:25

【人】 3839 南波 靖史

>>46 素崎

「俺ならあげられるからな」

平然と、当然の様にそう返す。何の疑念もない。出来る事を出来ると言ってるだけの顔。

「でも、ここに入ってる間は無理……だったはずなんだけど」

食堂を見る。こんなバラバラで好き勝手な食事が本来許される場所ではない。それくらいの異常事態、だからこそできる。

「……?よくわかんないな。なんでそんな事になったの。大きくなって何か使えなくなったりした結果?」

前に別の子に似たような話を聞いた時もよくわからなかった。自分であればそんな事を言われる事があり得ない。だから状況が想定できない。
(47) 2021/09/18(Sat) 16:49:45
南波 靖史は、貴戸 高志に頷いた。
(a23) 2021/09/18(Sat) 16:50:27

南波 靖史は、「お前言い切ってない時点で答えてるぞ」と淡々と返した。
(a24) 2021/09/18(Sat) 16:51:06

南波 靖史は、貴戸 高志に「じゃあ俺も暁くんとヤって来ていい?」と尋ねた。
(a29) 2021/09/18(Sat) 17:02:30

【人】 3839 南波 靖史

>>48 >>49 貴戸

「そだね。付き合ってるわけでも何でもなさそうだし」

食べ終えた菓子の袋を丸めてゴミ箱に投げ込む。
上手く入ったことに機嫌よさ気に、それだけが良い理由じゃないかもだが、ふふんと笑う。

「そうさせてもらうよ。
合意を律儀に本人に取るかは知らないけどね。
高志くんは聞く必要もないなら、さ」
(50) 2021/09/18(Sat) 17:16:39
──こつり。  

指定の時間、鳴る靴音。
紙切れに記された場所へ訪れ、立ち止まり。
煌々と照らされた部屋、滔々と語る姿を暫し眺める。

ああ、ここがお前たちの言う“壇上”か。
そう理解するに事足りた。

少年の声に耳を傾け、眉間に皺を寄せる。
片手で顔を覆い、長い長い溜息を吐き出した。

 廊下で迷彩に声を掛け、メモを手渡した。大喜びする迷彩に対して、普川は特に目立った感動もない。

 その後、手近な倉庫の中へ行き、古いスチールの机の上で並んで座り、一緒にメモを眺めて話をしていた。


明かりのもとへ足を踏み入れる。
躊躇いなく歩み寄る。一人照らされる彼のもとへ。
こつ、こつ、こつ。足を進める度、小気味よく靴音が鳴った。

“壇上”へ誘われた男は口を開く。


「くだらない見世物だ」 ──真。


「体を重ねれば俺にも何かが得られると期待したんだろうな。
今のところ、実りはないが」 ──真。

「……ただ、俺を唆すあいつに興味が湧いた。
他人の幸せを望むことができるらしい、お前にも」 ──偽。

「ただしい人間になりたいんだ。
お前たちのことを好きになれるような」 ── ▓。

「他人を愛することのできる」 ── ▓。


「ただしい人間に」 ── ▓。


側へ立ち、瞳を見下ろす。
腕を伸ばす。頬にひたりと手を添える。
かさついた指の腹が薄い唇をなぞる。男の体温は低い。
 


最後にひと撫で。
手を離す。
そのまま自身の口元へ運ぶ。

唇を一度、親指で拭った。


「なあ、お前。靖史」

「お前が、俺を変えてくれるのか」

──偽。

【人】 3839 南波 靖史

>>51 >>49 闇谷 貴戸

「かわいい〜〜恋人の駆け出しか何か?」

睨んでるのにも躊躇せず、
ツカツカ足音をあえて鳴らして、

闇谷の手を引いて体を引き寄せてから、耳元で何か囁く。
貴戸が見ている視線があるか横目で確認しながら。
(58) 2021/09/18(Sat) 21:57:06

【人】 3839 南波 靖史

>>51 >>49 闇谷 貴戸

「──じゃ、今度お返事聞かせてね♡」


それだけ言い終えて、その場を立ち去る。
(60) 2021/09/18(Sat) 21:59:11
南波 靖史は、>>62 >>63 「そう言うから聞いておいたよ」と、唇の動きだけで返して手を挙げて立ち去った。
(a35) 2021/09/18(Sat) 22:28:32

【人】 3839 南波 靖史

>>54 素崎

「ふふん。もって褒めてくれていいぞー」

褒められるのは満更でもない。
昔からずっとそうだ。それに、昔は沢山褒めてもらったのに、ここに来てからはめっきりどころか、忌まれる事すら多かった。だから『すごいね』の一言だけで誇らしげになるのだ。

「みんな両親の話よくするよね。そんな大事なものなんだ」

興味がない、と言うよりは触れたことも無いものに対する想像の及ばなさが真っ先に口を付いた。

「大きくなったら。ショタコン?しかも普通嫌い?真斗くん、話聞くし話せるし、俺よりは『普通』に見えるけど何が聞い食わなかったんだろうね。でも、それでも叶えちゃうくらい親って大事なものなんだ。不思議な存在って聞くたびに思うね」
(80) 2021/09/19(Sun) 2:59:12


「おや、既に誰かと身体を?想像よりは穏やかですが、想定よりは多くの睦言が存在していたようだ」

「当方、▓▓もまだ一人。しかも狼と言う役の上のものですから、これでは失望させているでしょうか?」

「ですがもう少々お待ち下さい、観客の皆様方。
仕込みは既に済ませてあります。後は幾つ芽吹いてくれるか、退屈はさせないと思いますよ」

舞台の上で仰々しく誰もいないレンズ越しの先にそう告げて、寛美な一礼を済ませてから、
改めて側に来た新たな役者を見上げて微笑む。

「まるで、産まれたてだった頃の──
▓▓と同じような事を言うのですね、貴方も」

真偽はこの男の目に映る事はない。
貴方の言葉のどれが事実か、今回もわからない。けれど前の去り際と違い、今浮かぶ表情は共感と僅かな『じあい』。

証明のように頬に重ねられた手の上に己の手も重ね、その冷たさを味わい、もっと触れてほしいとばかりに力を込めた。



「それを望むなら、一つ確認と参りましょう」

「変わりたいと願うには、
まず『今の己の在り方』を理解しなければならない」


手を離して、貴方が最後に唇を拭った動作を見て目を細め、唇は弧を描く。

彼の言う事の真偽はわからない。
ただ、▓▓は▓▓である以上、これは問える。
気付いているから。

「例え人を愛せても、
ただしい人間とは言えませんよ」


「何故って?
他人を愛せる当方、▓▓が。
ただしい人間ではないからです」



「ああ、それを問う気持ちはわかりますよ。
私もよく行います。貴方もよくご存知でしょう」




「でも貴方きっと、素質が圧倒的に欠けてます」

「沢山『ただしい』を教えて貰いましたよね?
それをなぞりはしている。でもそれだけ。
『理解』は何一つしていない。出来ていない」

くるり、ターンを描く。
何処か犬の回転のように。後ろ手を組みながら無邪気に笑い、あなたの目の前でまた止まる。

「貴方、」
「仲間ですよ。ただしくない、▓▓達の」

「狭い大人達にとって都合の良い『ただしい人』を望む。
まるで進んで操り人形になりに行くようだ」


「それでもなお貴方は──
ただしい人間を望むのですか?」

「まだ変わりたいと願いますか?」

『その先に得られるものなんて大した物ですらない、こんな歪んだ現実で?
わざわざ糸を付けられたいのかな?──本当に、変な人』



【人】 3839 南波 靖史

>>81 素崎

「──俺みたいに?」

「なれないよ」


「どんなに優しくても残酷でも好奇心旺盛でも無関心でも気遣えても周囲が見えてなくても誰かを好きになれても何も抱けなくても外面が良くても何も被れなくても進み続けられても諦めが早くても執念深くても割り切りが良くても大人の言うことを聞けても全てに反抗しても正しくても間違っていても、」

「絶対なれない。俺には、だれも」


「”人”である限り、間違いなく」



一切の反論を許さないとばかりの勢いで畳み掛ける。言葉が重なり続ける。相手の顔色など一欠片も見ずに、その『仮定』を抹消するかのように。
(82) 2021/09/19(Sun) 4:31:47

【人】 3839 南波 靖史

>>81 素崎

そうして、言い切ったあと。
あなたが置いた酒を手に取り呷ってから、音を立てて置く。

「へ〜。学校行ってない時点で普通から外れてそうなのに、それはセーフだったんだ」

そう言っていつものトーンで何事もなかったかのように元の話題に戻る。鬼気迫る程の気配は、そこには何一つ残されていなかった。

「マシになって、真斗くんは親の事どうでもよくなったの?それともまだ心の拠り所?それくらいはわかるんじゃないの?」
(83) 2021/09/19(Sun) 4:32:34

どこか別の生き物のように、澱みなく動く少年の唇。
流麗に紡がれる言葉を浴び続ける。

素質が欠けている、そう告げられた瞬間。眉間に皺が寄った。
無邪気に笑う彼、向かい合い沈黙する男。
今この瞬間も数多の視線に晒されている。
観察している。値踏みしている。

塀の外、清くただしい人間どもが。




「なりたいよ」


冷たいレンズの前、答えはその一言だけだった。

「ただしくあれば、このくだらない舞台から降りられるんだろう?」

鍵をかけた某所に貴戸と普川がいる映像が流れている……。



 の少し後、普川から軽いキスをした。それから、二人ともシャツだけの格好に。迷彩が机の上に並べたゴムやローションを確認している。遠足の前日の、荷物の確認くらいに和やかな雰囲気だ。

 部屋に一人でいる時に、南波が部屋に訪れた。少しやり取りすれば、すぐに共同スペースから離れた空き部屋に移動する。適当な、ベッドのある部屋だ。

 ベッドに座ってしばらくの間は、腰に抱きついてくる南波の頭を雑に撫でていた。



 背後に回った南波に手錠を掛けられた。驚いている内に目隠しまでされた。めちゃくちゃキレてる。でもすぐに不安と焦燥の色が濃くなっていた。


「そうですか」

端的な返答。視線の先。
画面の向こう、何人の『ただしい人』が、自分達の

「才能が無くとも努力を忘れない。
解らなくとも聞いて目指し続ける」

こんな陳腐なパフォーマンスに慰められているのか。

「実にいい。ナイスな判断。
『ただしい』皆さんもきっと喜ばれますね!」

貴方の答えがそれならば。
真偽を問わず、この『小さな世界』ではそう在るのなら。

「では、お手伝いしましょう。
当方、▓▓は『ただしい人』ではありませんが、
それを望む『お人形』の助けとなりましょう」

糸の付け方はご存知ですか、人形さん。
操られるコツは簡単ですよ。どうせ何をしても楽しむ事。




「それこそが、我が使命。
生まれた意味。我が悲願。存在する理由。」


【 ▓▓▓▓ の 庇護者】は、

「貴方を、少しでも幸せにしたいんです。」


例え、レンズの向こうが、目の前の貴方が、
幸せなどという曖昧なオブラートに包んだ
狂言回しと捉えようとも。

【 ▓▓▓▓ の 庇護者】は、ただただ、本気で、
混じり気のない純粋な好意と善意と決意を述べている。

例え、誰にも気付かれなくとも。
それしか知らないのだから。




向けられる好意、善意、決意。
全てまとめて一緒くた、他人という箱に投げ込む。
吟味もせず、かといって信ずる心も持たず、
ただただ無関心ばかりを由として。

「『幸せに』、か」
黒塚彰人
            
人でなしの幸福は、そこには無い。
そうと知りながら、幸せを願う少年へと手を伸ばす。
(この姿は、さぞや愚かしく映ることだろう。)

「どう、助けてくれるんだ?」

指を絡める。冷たい金属の感触は、そこにあったろうか。
差し伸べるは、縋るは果たしてどちらだったのか。



「靖史」

少年の耳元、囁くように名を呼んだ。



ここらで一度暗転、コマーシャル。

ただしいクソども 
            
視聴者の皆さん、続きをどうぞ楽しみに。
またのご視聴、どうぞよろしく。


【回想】

女のなく声がする。

あれは何歳のころだっただろうか。まだ中学生にも上がっていない頃だったと思う。
父にも祖父にも「兄と接してはならない」と言い含められていた。
けれど生まれてからずっとまともに言葉を交わしたことのない兄弟で、そんな彼が呼びつけたとあっては興味が湧かない筈がなかった。

離れに向かい、歳の離れた兄のいる部屋へ。
襖を開けた瞬間嗅いだことのないような臭いが鼻を刺し、たまらず外へと顔を向けた。

一糸纏わぬ男と女が絡み合っている。
女はおかしな声でひっきりなしにないていた。獣のようだと思った。
女に覆い被さっていた兄は自分がやって来たことに気付くと、口元を笑みの形に歪めながら手招きしてきた。

足がすくむ。体が動かない。
あの二人は何をしているのだろう?
頭の中でぐるぐると言葉を巡らせているうちに、色々なもので濡れた兄が己の手を掴んで部屋へと引き摺り込んできた。

大きな手が体を這い回る。理解が追いつかない自分の足首を、未知の恐怖が掴んで離さない。
たまらず周りを見る。先程まで獣のようにないていた女が寝そべりながら頬杖をついて心底冷たい目でこちらを見ていた。

声を荒げてはならない。
そう教わってきたこともかなぐり捨てて、必死に叫んだ。

今思えば様々な言いつけを破った日だと思った。
それでも、離れの襖を開けるまで胸が高鳴っていたことは事実だ。

父や祖父の言いつけに従うのではなく、自分の意思で行動したのだから。

【回想】

兄の強姦は未遂に終わった。
屋敷から姿を消した自分を心配して探しにきたハウスキーパーがやって来たからだ。

兄は更に厳重に幽閉されることとなった。
己は殊更厳しく躾けられるようになった。

不出来で恥さらしの兄のこともあり、父と自分は何かあれば親族から言い募られる。揚げ足を取り当主である父を引き摺り下ろし、己の息子を跡継ぎにしたいであろう親族はいつも自分たちを舐めるように注視していた。

貴戸家の、そして会社を継ぐ者として完璧な人間を求められた。
常に堂々と振る舞うこと。人を上手く使うこと。文武両道は勿論のこと人の上に立ち常に導く者であれ。失態は許されない。隙を見せてはならない。
眠る時さえも気が休まらなかった。むしろ、眠る時が一番恐ろしかった。自分の意識の外にある時間。眠りに落ちて制御が出来ない己が何をしでかすか分からない。万が一の可能性さえも生み出してはならないのだ。夜が来るのが怖かった。

【回想】

時が流れて高校生になった。

己は恵まれた家に生まれた。生まれいづる先を自由に選択することなど誰にもできやしない。
それならば、恵まれた環境にいる自分は恵まれない人間の分まで相応の責と矜持を持って生きなければならない。そう結論づけて貴戸家の人間として生き続けた。親族も未だ父や自分を堕とすことに成功していない。

血が紡ぐ完璧な筋書きを辿っていたのに、それが崩れたのはとある夏の日だった。原因は貴戸家最大の汚点とさえも言われた実の兄。

どうやって連れ込んだのか知らないが、昔兄と交わった女が再び離れにやって来ていた。
父も祖父も不在の日を狙っていたのだろう。普段よりも厳かな雰囲気が和らいだ屋敷で過ごしていると、遠くで兄の怒鳴り声が聞こえた。

「何があっても離れに近づいてはならない」。

何よりもきつく言われていたことだった。

それでも、足を運んだのはいったい何故だったのだろう。

昔のような好奇心からだろうか。

それとも。

"俺"が呼吸できない世界に耐えかねて、逃げ出したかったからだろうか。

【回想】

大きな屋敷同様、古い歴史を持つ離れ。
職人の手によって丁寧に作り上げられた調度品。

貴戸家の資産が、人だったものをぶちまけられて価値を汚されている。
清潔ない草の匂いはむせかえるような血の臭いによってかき消されていた。赤色が家紋の入った畳を侵食している。

女の残骸が浮かぶ血の海の中で、兄は呆けたように佇んでいた。

ああ、なんて愚かな兄だろう。
もうこの人は貴戸家にはいられない。
家を追い出されるのならまだ良い。最悪、"不慮の事故で死んでしまうかもしれない"。

冷め切った頭で淡々と未来を予測した。
予測した……その次の瞬間には。

血の海に、足を踏み入れていた。

 




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注目:南波 靖史 解除する

生存者 (3)

素崎 真斗
0回 残 たくさん

新規◎秘話◎

普川 尚久
0回 残 たくさん

溺れたかったのさ

市川 夢助
0回 残 たくさん

 

犠牲者 (5)

遊城 憲義(2d)
0回 残 たくさん

 

闇谷 暁(3d)
10回 残 たくさん

かかってこい

鏡沼 創(3d)
0回 残 たくさん

 

貴戸 高志(4d)
5回 残 たくさん

si俺達は昔から

榊 潤(5d)
2回 残 たくさん

俺は置きで戦う

処刑者 (3)

迷彩 リョウ(3d)
13回 残 たくさん

ギャハハハハ……

南波 靖史(5d)
0回 残 たくさん

ぴよぴよ

黒塚 彰人(6d)
2回 残 たくさん

スゲー置 ごめん

突然死者 (0)

舞台 (2)

朝倉 弘
0回 残 たくさん

 

有楽 澪
0回 残 たくさん

 

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















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南区 / 古今東西 by 南
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花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
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