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28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】
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![](./img/socius/033.png) | ─ 街中にて ─ [露店を眺めながら、仕立て屋さんのアルジャーノンさんの元へ向かう。 あるお店の星のアクセサリーが目に止まった。ここは星飾りを模した小物を売っているお店のようだった。 >>0:134愛想の良さそうな店主がお客さんと仲の良さそうな会話をしている。きらきらとする店内のものに惹かれながらもアクセサリーを買うお金はなかったので、通り過ぎた。 ワンッワンッ 犬がしっぽを振りながら近づいてきた。私は 頭をそっと撫でた。 今日は孤児院に顔出すことも決めていた。 孤児院の子供たちは踊りが好きだった。楽しい曲を流し、子供たちと一緒に踊って身体を動かす。身体がほぐれると表情もほぐれそして心もほぐれるような、その感覚を大切にしながら。 私はそこでいつも、私が踊る理由を再確認しているようだった。*] (52) 2020/05/13(Wed) 14:34:18 |
| (a23) 2020/05/13(Wed) 14:39:58 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 仕立工房 ダニエル・ゴードンにて ─ [ゆっくりと街を歩き、仕立て屋さんに着いた。] あのー。アルジャーノンさん、いらっしゃいますか……? [持ってきた紙袋を両手に抱えながら、お店を覗いた。 ふと珍しい飾り物が目に入る。1つ2つ……。たくさんの装飾はどれも馴染みのない雰囲気のものが多く、不思議な世界に迷い込んだような感覚になった。 私は目の前に現れたその世界が、人だということに気づくのに少し時間がかかった。 >>94*] (95) 2020/05/13(Wed) 22:10:21 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 仕立工房 ダニエル・ゴードンにて ─ [「いらっしゃいませ。御嬢さん。」 >>98そう言った彼の顔を見る。白粉の塗られたその顔は中性さや妖艶さを演出するような綺麗なメイクが施され、不思議な魅力に包まれていた。] 私、踊り子をしているマチと言います。祭典の夕頃に行われる舞台の衣装の仕上げをお願いに来ました。 [彼に手渡された紅茶をお礼をして受け取り、少し迷ったけれど、立っていただくのも行儀が悪いと思い、空いていた椅子に腰掛けた。紅茶からはとても高貴な雰囲気の匂いがした。] あ、スタンレーさん……! >>97[昼頃に会う約束をしていたスタンレーさんと会うなんて、私は可笑しくなってしまった。一緒に可愛らしい女性がいた。*] (104) 2020/05/13(Wed) 22:51:20 |
| (a49) 2020/05/13(Wed) 22:56:27 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 仕立工房 ダニエル・ゴードンにて ─ [この国から出たことがなかった。この、今まで感じたことのない雰囲気は異国のものなのだろうか。彼の側の椅子に腰掛けて、彼をじっと見つめた。ふとその不思議な世界に、なぜか懐かしさを感じる。なんでだろう……。考えながらまた彼を見つめた。彼はマッド・リヒターと名乗ったが、その名前に聞き覚えはなかった。 >>116] [偶然に出会ったスタンレーさんは声に出して笑った。彼らしいなと思った。 >>109調香師見習いのノアさん……。 ブーヨプスキュリテ王国で、調香師のディアス・レオンハルトさんと、そのお店の「ディアス」 有名だった。ただ贅沢のできない私は行ったことがなかった。] はじめまして。私、踊り子のマチと言います。 [扉の影に隠れた彼女に優しく声をかけた。 >>117] (118) 2020/05/13(Wed) 23:56:45 |
| (a59) 2020/05/14(Thu) 0:10:50 |
ねぇ、イヴは大丈夫だと思う?
ユキムラは、読んでいるようだけれど……
[ふと、呟くと彼がいう。
「秘話というものを使ってみたら?」と。
こちらから動くのはどうだろうか。
そう思っていたものの、余りにも心配になってしまう。
「ユキムラ、という子にも声をかけてあげたら?」
続けざまに彼は言った。理由を聞くと、
「とても、大変そうだから」
と答えてくれた。それもそうかもしれない。]
声をかけるだけ、かけておく。
[王室は朝から、神殿に篭る。
篭るとは言っても、しっかりと祈りを捧げる儀式のため。
神官と、王室。そして……]
フィオーレ様、あれから体調は良くなりましたか?
[過保護な兄と、婚約者に両脇を固められている
麗しのシュネーヴェ王国第一王女 フィオーレ嬢に声をかける。
昨日、出迎えた際に少し具合が悪かった彼女。
既に、調子は戻っているようで朗らかな笑みが帰ってきた。
王室の人間の大半は、何かしらの魔法が扱える。
風を操ったり、物質を動かしたり。
本当に些細なこと。その中でも、フィオーレ嬢の魔法は、
研究のし甲斐があるのでは、と思った。
故に、この場には3人の招待者と、もうひとり]
ビアンカ、でしたよね。お連れの方。
[ご丁寧に名前を与えられた具現化している彼女の魔法。
ひとりとカウントしないものの、忘れることはできない。
「はいっ!」
とフィオーレ嬢の元気な声を聴けば、
うん、やっぱり女の子は宝だ。などと考え始めてしまう。
隣でエスコートしてくれるシュテルンポレールは、
やはり少し緊張の面持ち。]
大丈夫、大体のことは神官がするから。
[また、彼は言った。
「貴女の隣に、こうやって立っていることが不思議」
本来ならば、こうなる予定もなかった。
それぞれ、別の人物を伴侶にしていたかもしれない。
王族の運命とはそういうもの。
お互いに上に兄を持ち、国の存続に直接関わらない。
自由の身といえば、聞こえはいいが、
親が親なら単なる政治的な駒だから。]
私も、貴方がこうやって……その、エスコート
だなんて……
[こうやって話していると、少しずつ恥ずかしさというものが
こみ上げてくる。
言葉尻が小さくなっていけば、後ろからくすくすと笑う声がする。]
[振り向けば、笑っているシュラーフェン王子に
にっこりと笑みを見せる。
彼は、「何年も隠れて愛を育んだ結果だね」と。
そう言われてみると、
初めて出会ったのはいつのことだったろうか。]
初めて、初めて……
[あぁ、思い出した。あれは個人的に強烈だった]
−遡ること5年ほど前−
なんという……
[ヴェーネレ王国王室主催の晩餐会についていったときのこと。
初めての国外ということもあり、
ユウェルは気持ちが高まっていた。
そして、問題が発生した。
店を見ている途中で迷った上に、
付き添いの従者たちと離れ離れになってしまった。
ユウェルは、あまり何も考えずにそのまま散策を始めた。
迷っているのなら、適当に歩こう。
歩いて、王城へとたどり着けばいつかは会える。
そう信じて、着の身着のまま歩き始めたのだった]
とは言っても、護衛もいないのはさすがに悩ましい……
[まだ12歳。人によっては、もう、と言いかねない歳ではあるが、
彼女は非力。兄のように騎士団に入っていたわけでもないし、
個人的に鍛錬を積んだわけでもない。
王城に着くまでの間、誰かに護衛をしてもらいたい。
近くに、年が近そうな騎士を見つけた]
ねぇ貴方。私のお供になってくれない?
[話しかけた相手は、とても驚いた顔をしていた。
当たり前か。知らない少女が、いきなりお供になってくれ、と
わけのわからないことを言いだしたのだから。
しかし、その驚いた顔は次第にほぐれ、
「僕でよければ」と快諾してくれた。]
勿論、後で報酬は出すから、お願い。
[思い返せば、あそこで止めた同じ顔をした少年は、
そう……]
お義兄様……絶対、そう……
[声をかけた少年は、止めようとした少年をなだめて、
ユウェルと一緒に街中を歩いた。
些細な会話が、とても楽しかったような気がする。
兄とは、こんなに話せなかったから、
反動のように護衛の少年と話し込んでしまっていた。
すると、王城に近くなっていたのか、
従者たちがこちらを見つけた。
少年は、ホッとしたような声で
「また、会いましょうね」
と言って、消えていった]
ずるい人……
[本当に、ずるかった。
晩餐会の席で対面するなんて思ってもいなかったから。
でも、お互いの立場が似ていたからなのか、
すんなり仲良くなった気がする。]
先程は、無礼な振る舞いをしてしまいました。
本当に、本当に申し訳ございません……
"貴女の素の状態を見ることができたので、
気にしていません。
とても、自由な方なんだなって思ったくらい"
自由というか……
自分のことを、気にしていないというか……?
"……もしよかったら、お手紙を書いても?"
[彼のこの一言から、秘密の手紙交換が始まった。
絶対に、気づかれてはいけない秘密のやりとり。
故に、渡し方も独特だった。
お互いの信用の置ける従者たちが橋渡しをしていたのだ。
つまり、宛名を書くことなく、
内容を確認する検閲官に口止めをしておけば、
関係はバレない。]
![](./img/socius/033.png) | ─ 仕立工房 ダニエル・ゴードンにて ─ [その紅茶は優美な香りと味がした。こんな紅茶を私は飲んだことがなかった。カップをテーブルにそっと置いて、扉の方へと近づく。 ノアさんは急いでいるようだった。 >>131何か言伝があるか聞いてみた方が良いのだろうか。ふと自分にも約束があることを思い出した。少し待ってみようと思うけれど、アルジャーノンさんに直接は会えないかもしれない。メッセージを書くような小さな無地のメモ帳とペンは、色んな人に会うことが多い踊り子という仕事柄持ち歩いていた。] メモがあるので伝言を残しますか……? [彼女はとても急いでいそうだったし、直接伝えた方が良いこともあるだろう。何よりも「ごめんなさい」という彼女に、何度も謝らせるのは良くないと思ったのだけれど……。無理強いはしないように、彼女の顔を見ながら優しく静かに聞いた。*] (136) 2020/05/14(Thu) 7:42:47 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 少し先:広場にて ─ [アルジャーノンさんに衣装をお願いした私は約束の広場にいた。 「マチー!」 赤色のリボンが目に入る。リアムとリナは年に一度の祭典に浮かれているようだった。今日は母にお小遣いをもらっていたことを知っている。「子供にとってお祭りの日のお小遣いは特別なのよ」と母は言い、この日だけは必ずいつも2人それぞれにお金を渡した。 「さっきね、犬耳をしてるお兄さんがいたのだけど、その耳が動いたんだよっ!」 >>41目を大きく見開いてきらきらさせて、2人は興奮しながら私とスタンレーさんに話す。そんなことあるのかなと思いながら、微笑んだ。 スタンレーさんに「機関車の話を聞かせて」と言う2人と一緒に、屋台を歩き始めた。*] (144) 2020/05/14(Thu) 9:39:03 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 回想:仕立工房 ダニエル・ゴードンにて ─ [伝言をしたためるノアさんを見て、彼女の視力が弱いことに気づいた。 >>150彼女が差し出した香袋からは良い香りがした。ふと、私は柔らかな気持ちになった。 香りを感じて何を思うかは千差万別なのだろう。 ノアさんにとって香りは特別なものに違いない。それは、私が音楽と踊りを通して人と関わっていることに、少し近いような気がして、彼女とはまた話ができたらいいなと思った。 彼女から手紙を受け取ると、アルジャーノンさんの帰りをしばらく待つことにした。*] (167) 2020/05/14(Thu) 14:56:49 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 露店にて ─ [リアムとリナはスタンレーさんの話に夢中に頷いていた。 >>155たくさんの露店が立ち並ぶ。この街の煌びやかな佇まいに異国の空気が混じり合う。行き交うの人々の足取りは軽やかだった。 「マチ!これがいい!」 リアムの声に振り向く。それはとある露店。 2人が指す先を見ると、小さなガラス玉に黒の紐が結ばれたペンダントがぶら下がっていた。 太陽の光で反射して煌めくそのガラス玉には、星がたくさん詰まっていた。その中に列車が煙を吹きながら走っている。] わー綺麗だね。 [2人はそれぞれのお金でペンダントを購入すると、そろそろ帰る時間になっていた。スタンレーさんにお礼を言おうと思ったけれど、彼の姿がいつの間にか見えなくなっていた。*] (170) 2020/05/14(Thu) 16:04:50 |
| (a80) 2020/05/14(Thu) 16:09:05 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 露店にて ─ [人混みの中で大きな分度器が見えた。長辺1メートルはあるだろうか。それはガタイの良い彼を更に目立たせていた。彼は工具を見ていたようだ。 >>173「そろそろリアムとリムが帰る時間なの。スタンレーさんお付き合いありがとう。」 彼女はお礼を言うと3人で家の方に向かった。*] (182) 2020/05/14(Thu) 19:51:40 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 露店にて ─ [「良かったら、これ、マチに。」 >>185彼から赤いリボンがかけられた紺色の包装紙に包まれた小箱を渡された。ぽかんとしていると、スタンレーさんは一声私を勇気づける言葉をくれて、そのまま去っていった。] 「マチ!なになになに?」 リアムとリナが小箱を覗いている。] なんだろう……? [帰りに仕立て屋さんに寄って、今日の衣装を受け取った。] (192) 2020/05/14(Thu) 21:19:33 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 家にて ─
[家に着くとリアムとリナは母に興奮気味にお祭りの話をしていた。
私は誰もいない部屋へ行き、スタンレーさんにもらった小箱を開ける。それは輝く流れ星のようなイヤリングだった。手に持ってゆらゆらと揺らしてから、私はそれを胸に抱いた。
「お守り」彼はそう言ってた。
スタンレーさんの優しさに涙が出そうになった。
スパンコールやパールの装飾とレースが施されたドレスを着た。彼にもらったイヤリングをつける。それに母がしてくれた繊細な刺繍が入った真紅のヴェールを被り、家を出た。] (196) 2020/05/14(Thu) 21:25:38 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 街中にて ─
[昼と夜をつなぐ夕頃に広場の舞台で舞う。まだ少し時間があったので、ふらふらと祭典の雰囲気を楽しむことにした。
イヤリングが揺れてきらきらと輝く。
私には恋というものがまだ分からなかった。 心を奪われたという経験は1度だけあって、それはシンディさんという美しい舞踏家の女性だった。私は彼女をとても慕ったていたし、その時は恋だと思っていた。それは昔の話。
そう言えば「星の飾り」なんてジンクスがあるのを思い出した。*] (197) 2020/05/14(Thu) 21:30:05 |
| (a89) 2020/05/14(Thu) 21:34:04 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 街中にて ─ [考え事をしながら歩いていたら >>197、何かにぶつかってよろけた。ふわっと誰かに抱き寄せられたようだった。 >>200] あっ、ごめんなさい! [すぐに立ち上がると、そこには綺麗な長い髪の女性がいた。 少し触れた彼女や身体はとても引き締まっていて、その佇まいは美い。私も身体のメンテナンスには気をつけているけれど……それは見惚れるほどだった。一体何をしてる方なのだろう……。 彼女が私の耳飾りを褒める。 私は耳飾りを触りながら顔を赤らめた。*] (212) 2020/05/14(Thu) 23:24:26 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 街中にて ─ [そこの広場なのだけど、私は急いでいることを伝えた。 >>214その美しい佇まいの女性の手が、わたしの乱れた髪に触れ、どきっとした。私はさらに赤くなった顔を伏せながら、お辞儀をしてその場を離れた。*] (216) 2020/05/14(Thu) 23:55:13 |
![](./img/socius/033.png) | ─ 広場の舞台にて ─
[日が沈み辺りが暗くなり、この国では宝石のように星が輝く。静かな音楽にのせて、ブーヨプスキュリテ王国の国民の幸せを願い踊った。この思いが誰かに届きますように。]
。. ゚ 。゚。. ゚ 。。. +゚ 。゚.゚。☆*。 。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ 。. ゚ 。.。. ゚。 o .。゚。.o。* ゚ 。. ゚ 。. ゚ 。. ゚ 。 。. 。 .。.゚o。*。.☆. ゚ 。. ゚ 。. 。. ゚ 。. ゚ 。. . 。 ゚。☆゚.+。゚。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ ゚ 。. ゚ 。 。 ゚.+。゚*。.。゚+ 。. ゚ 。. ゚ 。 。 ゚ 。. ゚ 。. . 。゚.。*。.☆。.゚。+ 。. ゚ 。. ゚ 。 . ゚ 。. ゚ 。 。゚。.。o☆+゚。*。.。。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ ゚ 。. ゚ 。 .゚。゚+。.+。*。 。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ 。. ゚ 。 。 .゚*。゚☆+。゚.゚。. 。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ 。. ゚ 。。+☆。゚.o。+。゚.゚ 。 . 。. ゚ 。. ゚ 。 。. 。. 。。+☆。゚.o。+。゚.゚ 。 . 。. ゚ 。. ゚ 。 。. ゚ 。 o*。゚。゚.。゚。+゚。 ゚。 ゚。. ゚ 。. ゚ 。 。。+☆。゚.o。+。゚.゚。。+☆。゚.゚ 。 . 。. ゚ 。. ゚ 。 (219) 2020/05/14(Thu) 23:58:51 |
[それから数年、彼との関係は誰にも気づかれなかった。
しかし、この頃から兄の様子が変わってきたように
感じていた。というのも、
あと数年で輿入れ予定のフィオーレ嬢への、
兄の執着が、ひどくなっていたのだ。
それを、彼にだけは伝えていた。
検閲官に気づかれないように、
賢い彼だからこそわかるような、問題の書き方で]
そして、色々があり……今がある。
[神殿で禊のように働いている兄にも、
偶に会いにいくようにしている。
シュテルンポレール殿下との婚姻の件を告げた時、
彼は全く動揺しなかった]
どうして、驚かないの?
"隣国で相手のいない王子は
シュテルンポレールしかいなかったからな"
でも、私が彼との婚姻を受け入れないとは?
"特には思わなかった。偶に彼と会う時の、お前の顔は…"
[
そう言われて、不覚だったと感じた。
兄は、今の環境に感謝をしているとまで言い出した。
そんなことさえ、言っていたような。]
![](./img/socius/033.png) | ─ 孤児院にて ─
ステージを終え、ほっとしていた。実は直前に会った女性にどきどきしてしまって、ちゃんと踊れるか心配だった。一つ一つの言葉、仕草が素敵な優しい女性だった。
舞台の後、孤児院に来た。
ゆっくり子供たちと星を見る。そこにイヴがいたなら、一緒に星を見るだろう。
孤児院でよく踊りをしている私は、 子供たちと一緒に「イヴの助」と呼べるくらいに彼女とは仲がよかった。
……もし会えたら、「イヴの助、今日の格好見てー。」ってくるくる回りながら言うんだ。*] (234) 2020/05/15(Fri) 0:59:03 |
"ユウェル、はじまるよ"
[心配そうに、ポレールが顔を覗いた。
それを見て、リーベアムール王子が
"過保護すぎだろ"と苦笑している。
"兄さんも相当だよ?"
血を分けた兄弟とは、こういうものを言うのかも。]
[神官のこの一言で、
その場にいるどんな王族でも黙ってしまうだろう。
この儀式の重要性は、
各国の王室誰もが知っているから。
父と母をみて、国王と王妃がやるべきことを、
ポレールとふたりで覚えていこう。
儀式が終わったら、国民に顔を出すことになるだろう。
それまでに、体力が戻れば良いな、なんて
ちょっと弱気なことを考えてしまっているが]
| (a106) 2020/05/15(Fri) 1:02:26 |
[時は過ぎて、昼。
客人の3人+1はここで一旦席を外すことになる。
ここからは、ブーヨプスキュリテ王国王族のみの、祈りの時間。
というわけで、客人の3人の会話でも]
おわったぁ……
"朝からもう……え、昼?"
"めっちゃ腹減った!!!"
"僕らは、お昼食べていいみたいだね"
"マジっすか。食おうぜ、フィオーレ……フィオーレ?"
いいなぁ……
[フィオーレ嬢は、廊下からふと見えた街中に視線を奪われていた。
兄と婚約者は、すぐに理解した。
"外へいきたい"ということを。フィオーレの具現化魔法-ビアンカ-は
フィオーレに同意した。]
"私がいるし、大丈夫じゃない?"
"軽い!ひどく軽いけど!フィオーレに町娘の服着せて!"
"かっる?!"
[街に出ると決まったらしい客人たちは、
当たり前ではあるが、急いで装いを変えることとなった。
町娘風の装いになったフィオーレ。
商人のような服装に着替えたムーティジェンティーレ。
そして、よくわからない服装になってるシュラーフェン。]
“なんの衣装?”
”これはね、騎士団の軽装”
”ダメでしょ?!
”知る人ぞ知る、騎士団の軽装だし大丈夫でしょ”
お兄ちゃんってば……
[妹に呆れられても、あまり気にしてはいないよう。
本当は、違うものだから。気づかれることはない。
しかし、懸念が一つ。
声をかけられては、厄介だ。
と兄は思うものの、婚約者が睨みを効かせるか。
なんて楽天的に考えて、3人は外に出ることにした]
![](./img/socius/033.png) | ─ 孤児院にて ─ (……いた!) >>238[舞が終わって気持ちが高揚していた。でもいつもと同じように。] イーブーのすけーーー [彼女をぎゅっと抱きしめる。 その体温を確認すると、頭をぽんぽんとした。] あ、たこやき買ってきたよっ!感謝してよね。 (一言余計だって言われそう。) でも1箱しかないから、みんなで小さく切って食べるしかないよ。 [笑いながら話す。イヴに会えたことが嬉しくて、今日の特別な衣装について話したいと思っていたことも忘れてしまった。 頭上に満天の星空が広がっていた。 その時、ふっと遠くに人影が動いた気がして、そのことをイヴに話したのだけれど、もう影はなかった。誰かいたのかな……。そんなことを考えていた。 >>264*] (296) 2020/05/15(Fri) 22:51:02 |
[城下町。
さまざまな匂いや音がする場所に、
3人は来てしまった。来てしまったが、何気なく…]
“意外と馴染めたね”
”そうっすねぇ……はいはい、お嬢さん”
こ、これ!!
[ホッとしたのもつかの間、フィオーレが何かを見つけた。
名前を言うことは憚られるため、なんとなくで呼ぶと、
フィオーレは気にもせず、並べられている本を指差す。]
これは!シュネーヴェの本です!
”えー?………………ちょーっと店主”
[フィオーレの一言に、何を言ってるんだと思った兄も、
タイトルを見て顔が凍る。
本を扱っている店主に、声をかけて、
欲しいだけのお金あげるからこの本を買い取る、と
彼は言った。流石に、一瞬の出来事に店主も
シュラーフェンを訝しげに見ている。]
”いいかい?これがここにあるということは、
店主、貴方を…………うちで裁くことになる”
”それって、どういう……”
”この本は、門外不出と言われていた本でね。
僕ら兄妹が幼い頃になくなっていたのさ。”
[シュラーフェンは、ムーティにフィオーレを連れて
先に行ってていい、と伝えて、手を振ってその場に残る。
門外不出の本が、他国にあるのはどうもおかしい。
誰が、盗んだのか。さぁ、それを聞く時間にしてもいいかな。
そんなことを考えて、店主の方を向き直す]
”さぁ、いくらだい。
それとも、シュネーヴェに引っ張って、
首を切られたい?今の僕は、本気だよ。
選択肢は、ふたつ。
お金をもらってどこからこの本を入手したのか教える。
もしくは、
それを拒否して、シュネーヴェから衛兵をひっぱり、
国家反逆罪で首を刎ねられるか。
さぁ、早く選んで。”
[妹と離れている時間が勿体無い。
早く選べと店主に迫る兄は、
まぁ鬼のような、悪魔のような。]
![](./img/socius/033.png) | ─ 孤児院にて ─ [「一言余計だっ」 >>298私はくすくすと笑った。 「綺麗だっ」 ボソリと呟くように出たその言葉を、私は聞き逃すはずがない。 背の高いイヴの顔をそっと見上げると、どこかかイヴが照れてるような気がして、顔が火照った。] もーなに?聞こえないよー [誤魔化すようにその場に座って、そうだと、たこやきを小さく切る。子供たちと分け合いながら食べて、そのあとは星を見る。 静かに星空を見上げながら、子供たちと手を繋ぎ、イヴとも手を繋いだかもしれない。*] (305) 2020/05/15(Fri) 23:55:36 |
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