【人】 踊り子 マチ─ 家にて ─ [裕福な家庭ではなかった。 祭典の当日に着る衣装のスパンコールを、一つ一つ縫い付ける。宝石のような星がたくさん見えるこの国に相応しいような、踊るたびにドレスの裾がきらきらと光るそんな衣装だった。 衣装を縫いながら、昨年の儀式でのユウェル王女のお姿を思い出していた。控えめながら煌びやかなその佇まいに息を飲んだことを思い出す。王族の前で踊るような畏れ多いことを夢に見てる。 「ねえ、あやとり教えて」 12も年の離れた双子の弟妹がふと声をかける。] おいで [踊り子をしていると色んな国の方の前で踊る機会がある。「あやとり」は遠い東の国から来た老夫婦に教えてもらった遊びだった。 ひとしきり遊び終えたあと、そろそろ家を出る時間になった。] (少し時間がありそうだから、弟妹に何か買い物をしようかな。) (112) 2020/05/12(Tue) 14:49:37 |
踊り子 マチは、メモを貼った。 (a39) 2020/05/12(Tue) 15:32:05 |
【人】 踊り子 マチ─ 広場にてスタンレーさんと ─ [「マチ!久しぶりだな!」>>124 彼の明るい声に心が緩んだ。久しぶりだったのでどう声をかけていいか私は悩んでいたから。 たしか前に会ったのは、スタンレーさんのもとに設計の技術を学びに来た隣国の方々との宴の席。私が舞を披露した時だった。] スタンレーさん、お久しぶりです。 [スタンレーさんの横にそっと腰掛けると、ベンチにはたこやきの空箱が置いてあった。お土産はたこやきでもいいかもしれないと思った。] リアムとリナに何か買って帰りたくて… 何がいいのかな…? [いつもとは違う賑やかな街並みと、どことなく流れる他国の空気、浮き足立つ人々の様子に、少しそわそわしながら、なぜかスタンレーさんの横だと落ち着いて話ができた。*] (175) 2020/05/12(Tue) 22:37:04 |
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