【人】 踊り子 マチ─ 仕立工房 ダニエル・ゴードンにて ─ [「いらっしゃいませ。御嬢さん。」>>98 そう言った彼の顔を見る。白粉の塗られたその顔は中性さや妖艶さを演出するような綺麗なメイクが施され、不思議な魅力に包まれていた。] 私、踊り子をしているマチと言います。祭典の夕頃に行われる舞台の衣装の仕上げをお願いに来ました。 [彼に手渡された紅茶をお礼をして受け取り、少し迷ったけれど、立っていただくのも行儀が悪いと思い、空いていた椅子に腰掛けた。紅茶からはとても高貴な雰囲気の匂いがした。] あ、スタンレーさん……!>>97 [昼頃に会う約束をしていたスタンレーさんと会うなんて、私は可笑しくなってしまった。一緒に可愛らしい女性がいた。*] (104) 2020/05/13(Wed) 22:51:20 |
踊り子 マチは、メモを貼った。 (a49) 2020/05/13(Wed) 22:56:27 |
【人】 踊り子 マチ─ 仕立工房 ダニエル・ゴードンにて ─ [この国から出たことがなかった。この、今まで感じたことのない雰囲気は異国のものなのだろうか。彼の側の椅子に腰掛けて、彼をじっと見つめた。ふとその不思議な世界に、なぜか懐かしさを感じる。なんでだろう……。考えながらまた彼を見つめた。彼はマッド・リヒターと名乗ったが、その名前に聞き覚えはなかった。>>116] [偶然に出会ったスタンレーさんは声に出して笑った。彼らしいなと思った。>>109 調香師見習いのノアさん……。 ブーヨプスキュリテ王国で、調香師のディアス・レオンハルトさんと、そのお店の「ディアス」 有名だった。ただ贅沢のできない私は行ったことがなかった。] はじめまして。私、踊り子のマチと言います。 [扉の影に隠れた彼女に優しく声をかけた。>>117] (118) 2020/05/13(Wed) 23:56:45 |
【人】 踊り子 マチ─ 仕立工房 ダニエル・ゴードンにて ─ [その紅茶は優美な香りと味がした。こんな紅茶を私は飲んだことがなかった。カップをテーブルにそっと置いて、扉の方へと近づく。 ノアさんは急いでいるようだった。>>131 何か言伝があるか聞いてみた方が良いのだろうか。ふと自分にも約束があることを思い出した。少し待ってみようと思うけれど、アルジャーノンさんに直接は会えないかもしれない。メッセージを書くような小さな無地のメモ帳とペンは、色んな人に会うことが多い踊り子という仕事柄持ち歩いていた。] メモがあるので伝言を残しますか……? [彼女はとても急いでいそうだったし、直接伝えた方が良いこともあるだろう。何よりも「ごめんなさい」という彼女に、何度も謝らせるのは良くないと思ったのだけれど……。無理強いはしないように、彼女の顔を見ながら優しく静かに聞いた。*] (136) 2020/05/14(Thu) 7:42:47 |
【人】 踊り子 マチ─ 少し先:広場にて ─ [アルジャーノンさんに衣装をお願いした私は約束の広場にいた。 「マチー!」 赤色のリボンが目に入る。リアムとリナは年に一度の祭典に浮かれているようだった。今日は母にお小遣いをもらっていたことを知っている。「子供にとってお祭りの日のお小遣いは特別なのよ」と母は言い、この日だけは必ずいつも2人それぞれにお金を渡した。 「さっきね、犬耳をしてるお兄さんがいたのだけど、その耳が動いたんだよっ!」>>41 目を大きく見開いてきらきらさせて、2人は興奮しながら私とスタンレーさんに話す。そんなことあるのかなと思いながら、微笑んだ。 スタンレーさんに「機関車の話を聞かせて」と言う2人と一緒に、屋台を歩き始めた。*] (144) 2020/05/14(Thu) 9:39:03 |
【人】 踊り子 マチ─ 露店にて ─ [リアムとリナはスタンレーさんの話に夢中に頷いていた。>>155 たくさんの露店が立ち並ぶ。この街の煌びやかな佇まいに異国の空気が混じり合う。行き交うの人々の足取りは軽やかだった。 「マチ!これがいい!」 リアムの声に振り向く。それはとある露店。 2人が指す先を見ると、小さなガラス玉に黒の紐が結ばれたペンダントがぶら下がっていた。 太陽の光で反射して煌めくそのガラス玉には、星がたくさん詰まっていた。その中に列車が煙を吹きながら走っている。] わー綺麗だね。 [2人はそれぞれのお金でペンダントを購入すると、そろそろ帰る時間になっていた。スタンレーさんにお礼を言おうと思ったけれど、彼の姿がいつの間にか見えなくなっていた。*] (170) 2020/05/14(Thu) 16:04:50 |
踊り子 マチは、メモを貼った。 (a80) 2020/05/14(Thu) 16:09:05 |
【人】 踊り子 マチ─ 家にて ─ [家に着くとリアムとリナは母に興奮気味にお祭りの話をしていた。 私は誰もいない部屋へ行き、スタンレーさんにもらった小箱を開ける。それは輝く流れ星のようなイヤリングだった。手に持ってゆらゆらと揺らしてから、私はそれを胸に抱いた。 「お守り」彼はそう言ってた。 スタンレーさんの優しさに涙が出そうになった。 スパンコールやパールの装飾とレースが施されたドレスを着た。彼にもらったイヤリングをつける。それに母がしてくれた繊細な刺繍が入った真紅のヴェールを被り、家を出た。] (196) 2020/05/14(Thu) 21:25:38 |
【人】 踊り子 マチ─ 街中にて ─ [昼と夜をつなぐ夕頃に広場の舞台で舞う。まだ少し時間があったので、ふらふらと祭典の雰囲気を楽しむことにした。 イヤリングが揺れてきらきらと輝く。 私には恋というものがまだ分からなかった。 心を奪われたという経験は1度だけあって、それはシンディさんという美しい舞踏家の女性だった。私は彼女をとても慕ったていたし、その時は恋だと思っていた。それは昔の話。 そう言えば「星の飾り」なんてジンクスがあるのを思い出した。*] (197) 2020/05/14(Thu) 21:30:05 |
踊り子 マチは、メモを貼った。 (a89) 2020/05/14(Thu) 21:34:04 |
【人】 踊り子 マチ─ 広場の舞台にて ─ [日が沈み辺りが暗くなり、この国では宝石のように星が輝く。静かな音楽にのせて、ブーヨプスキュリテ王国の国民の幸せを願い踊った。この思いが誰かに届きますように。] 。. ゚ 。゚。. ゚ 。。. +゚ 。゚.゚。☆*。 。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ 。. ゚ 。.。. ゚。 o .。゚。.o。* ゚ 。. ゚ 。. ゚ 。. ゚ 。 。. 。 .。.゚o。*。.☆. ゚ 。. ゚ 。. 。. ゚ 。. ゚ 。. . 。 ゚。☆゚.+。゚。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ ゚ 。. ゚ 。 。 ゚.+。゚*。.。゚+ 。. ゚ 。. ゚ 。 。 ゚ 。. ゚ 。. . 。゚.。*。.☆。.゚。+ 。. ゚ 。. ゚ 。 . ゚ 。. ゚ 。 。゚。.。o☆+゚。*。.。。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ ゚ 。. ゚ 。 .゚。゚+。.+。*。 。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ 。. ゚ 。 。 .゚*。゚☆+。゚.゚。. 。. ゚ 。. ゚ 。 ゚ 。. ゚ 。。+☆。゚.o。+。゚.゚ 。 . 。. ゚ 。. ゚ 。 。. 。. 。。+☆。゚.o。+。゚.゚ 。 . 。. ゚ 。. ゚ 。 。. ゚ 。 o*。゚。゚.。゚。+゚。 ゚。 ゚。. ゚ 。. ゚ 。 。。+☆。゚.o。+。゚.゚。。+☆。゚.゚ 。 . 。. ゚ 。. ゚ 。 (219) 2020/05/14(Thu) 23:58:51 |
【人】 踊り子 マチ─ 孤児院にて ─ ステージを終え、ほっとしていた。実は直前に会った女性にどきどきしてしまって、ちゃんと踊れるか心配だった。一つ一つの言葉、仕草が素敵な優しい女性だった。 舞台の後、孤児院に来た。 ゆっくり子供たちと星を見る。そこにイヴがいたなら、一緒に星を見るだろう。 孤児院でよく踊りをしている私は、 子供たちと一緒に「イヴの助」と呼べるくらいに彼女とは仲がよかった。 ……もし会えたら、「イヴの助、今日の格好見てー。」ってくるくる回りながら言うんだ。*] (234) 2020/05/15(Fri) 0:59:03 |
踊り子 マチは、メモを貼った。 (a106) 2020/05/15(Fri) 1:02:26 |
【人】 踊り子 マチ─ 孤児院にて ─ (……いた!)>>238 [舞が終わって気持ちが高揚していた。でもいつもと同じように。] イーブーのすけーーー [彼女をぎゅっと抱きしめる。 その体温を確認すると、頭をぽんぽんとした。] あ、たこやき買ってきたよっ!感謝してよね。 (一言余計だって言われそう。) でも1箱しかないから、みんなで小さく切って食べるしかないよ。 [笑いながら話す。イヴに会えたことが嬉しくて、今日の特別な衣装について話したいと思っていたことも忘れてしまった。 頭上に満天の星空が広がっていた。 その時、ふっと遠くに人影が動いた気がして、そのことをイヴに話したのだけれど、もう影はなかった。誰かいたのかな……。そんなことを考えていた。>>264*] (296) 2020/05/15(Fri) 22:51:02 |
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