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【人】 二年生 神崎 紅葉-お祭りの最中- [半ば強引に相手の腕を引いて、人混みの中を歩く。 頭にはお揃いの狐面。 その出立は浴衣じゃなくセーラー服を着た彼女のことを、より一層浮き立たせていたかもしれないけれど] 「あら紅葉ちゃん、今日も可愛いわね〜! ……ところで、そちらの方はどなた?」 えへへ、ありがとう××のおばちゃん! ……えっとね。ちょっとの間だけ、わたしと一緒にお祭りを楽しんでくれる人、だよ! [顔見知りの出店のおばちゃんに声をかけられれば、笑顔で若干雑な説明を返す。 実際そうとしか説明出来ないのだから仕方ないーー教師と生徒、では嘘になってしまう。 わたしは彼の生徒ではないのだから。 一つおまけしてもらったチョコバナナを相手に「よかったらどうぞ!」と渡して。 もし「どこに向かっているのか」と聞かれれば、笑顔で答えるだろう] 最後に、会いたい人がいるんです。 ……約束、したから。 [そうして、その姿を見つけることが出来たなら>>3:253] (73) 2021/07/28(Wed) 15:10:11 |
【人】 二年生 神崎 紅葉わあ、すごく綺麗! わたしのために作ってくれたの!?ありが……っ、 …………あれ? [ ぽたり。 頬が濡れているのを自覚して初めて、自分が泣いていることに気付いた。 ぽたり、ぽたり。 嬉しいのに、幸せなのに、笑いたいのに笑えない。 声が震えて、うまく言葉を紡げない。 そうだ、自分はこの子のことを知っている。 成長していく彼女のことを、ずっとずっと前から。 この場所で見てきたんだ。 彼女のことだけじゃない。 この場所には、たくさんの思い出が詰まっている。 たとえそれが、一夏の思い出でもーー。 わたしにとっては、ここが全てだったんだ] (75) 2021/07/28(Wed) 15:12:20 |
【人】 二年生 神崎 紅葉……ありがとね、楓ちゃん。 えへへ、嬉しすぎて泣いちゃった。びっくりさせてごめんね。 [最後に、今まででいちばん下手くそな笑顔を見せて] そうだ、お礼にこのお面あげる! えへへ、これ可愛いでしょ。 あ、でもこれ被ると先生とお揃いになっちゃう……わたしはいいけど楓ちゃんはちょっと……。 ……まあいいか。持っていけないし、楓ちゃん可愛いし! ごめんね、楓ちゃんちょっと屈んでもらっていい? ……よし、やっぱり可愛い! [理由になっていない理由とともに、相手の頭に狐面を付けさせて(意外とこういうところがある)] (76) 2021/07/28(Wed) 15:12:53 |
【人】 二年生 神崎 紅葉じゃあね、楓ちゃん。 わたしもう行かなきゃ。 ーーお祭り、楽しんで! [ひらりと手を振って駆け出そうとするーーその前に。 もし、もしも。 駆け出して置き去りにしてしまった先生が追いついてきて、そのときに、後輩の反応に“何か”を感じ取ったなら。 ちょっぴり強めの力で肩をがしっ……と掴んで、可愛い後輩の視界に入らないところにすすすっ……と連れ込んで、こっそり耳打ちするだろう] (77) 2021/07/28(Wed) 15:13:20 |
【人】 二年生 神崎 紅葉[にっこりと、泣いて赤くなった瞳で微笑んで。 そうして今度こそ駆け出す。 お祭りの明るい空気の中を。 何かが始まりに向かう空気の中を。 時の止まった少女は駆ける。 ここではない場所へ。 彼女のあるべき場所へ、還るために]** (79) 2021/07/28(Wed) 15:14:36 |
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