100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】
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リーパーは目を瞑った。
これで、あの忌々しい呪縛から解き放たれるのだ!
ゲイザーの隙を見て顔を出すのはもうおしまい。
隠れて自らの欲求を満たすのはもうおしまい!
これからは自らがゲイザーに取って代わる!
殺人鬼『リーパー』として!!
ミズガネの声が聞こえる。
これはきっと神の慈悲か。
「ミズガネ、さん……?
あたし、あなたを殺したのに、なんで──」
か細い断末魔が響いて、消えた。
──さて。極上のパイのお味はいかが?
なんにも起こりませんでした。
触る気がなかったので。
| >>33「どういたしまして。ふふ、矢張り感謝されるのは嬉しいね」 二度目の誕生日を迎える事ができた 彼 をキエは素直に祝福する。此れはきっと人が子を産む時の気持ちに近いと思った。 そうして其の背中を見送ってから木の幹に背中を預け頭上で生い茂る葉を見上げた。 「さァ、彼はこれからどんな人生を歩むのだろうね?」 キエの声は喜色に満ちている。 「見届けてあげようじゃあないか。人間はこういう…逆転劇という物が好きだろう? 折角だ、唄にでもしてみたらどうだい」 (35) 2021/10/20(Wed) 18:30:46 |
| キエは、木漏れ日の中で微笑んだ。「なァ、ミズガネ君?」 (a28) 2021/10/20(Wed) 18:31:26 |
| (a29) 2021/10/20(Wed) 18:32:27 |
「ギャーーーーーハハハッハ!!
あーーウケる! 最高! この躰! なあ!
オマエには感謝するぜ、キエ!」
「礼と言っちゃなんだが、次回の”神隠し”を
オマエにやらせてやるよ。
誰かいねェの? 世界から消し去りたいヤツ」
| >>??? >>32「 今笑ったなァ? 良いけどさァ…ミズガネ君ももっとしっかり夢見て欲しかったな〜。 しかし尚更彼が悪いとしか言い様がなくなってきたねェ。君にはちゃんと感情があるのに暴言を吐いた彼が10割悪い」 キエは夢を見ただけであり過去を見た訳ではなかった。夢とは主観的なものである上、正確性は記録映像に遠く及ばない。 更に罵詈雑言に傷付く心も持ち得ていない。だから理由がわからなかった。 「…確かに何とも無かったね。不思議かは判らないが君がそう言うならそうなのだろう。 僕ァ先程迄君に興味が持てるかどうか決めかねていたんだが、少し気になってきた。 君、名前は何というのかな。もし名乗りたくないなら勝手に呼んでしまうし、名付けられるのが嫌なら言ってくれ」 自分の気持ちを他人事のようにキエは語る。 (38) 2021/10/20(Wed) 19:26:58 |
「
……すっごくわざとやった動作だったけど、そう見えるん だぁ……?
笑ったか吃驚したかなら、そうなんだね
」
「
あと抱きついたとか言い辛くって適当にそれっぽいこと言って
たら見事に誘導できてしまって困惑しているよ。ごめんってミ
ズガネちゃん。言ってくれてすごいうれしかったんだって〜〜
ってここで言ってもなんにもならないけどとりあえず言うわ?
」
「消し去りたい相手はいないけれど、そうだなァ。世界の真相を見せてあげたい子は幾らかいるね。
チャンドラ君にはきっと良い刺激になると思うし、ユピテル君は自然の摂理が気になる質であるようだから。
しかしユピテル君の方には折角だし僕らの手を取らずに“館の自然現象としての神隠し”を体験して欲しくもあるんだよねェ」
キエが特定の存在に対して好悪を抱く事は無い。好悪を示すのは感情に対して程度だろう。相手の抱く感情に興味はあっても愛情と呼べるものは持ち合わせていなかった。
「チャンドラにユピテルぅう?」
それはゲイザーにとって大切なひとだったが。
リーパーにとっては、『ゲイザーにとっての大切なひと』だった。
「オマエに任せるぜ。オレぁドッチでもいい。
オマエの感じる『面白そうなほう』に賭けろ。
……てか、“館の自然現象としての神隠し”なんざ
そうそう自発的に起こせるモンじゃねェだろ」
「問題は其処だよ。しかし願わねば始まらない事でもある。其方に関してはあくまで運が良ければって感じだなァ。
だから先ずはチャンドラ君にヒントをあげに行こうと思うよ。
…しかし僕ァ目を付けられている様だから、君も成功を願っていてくれないかな」
/*
キエが再びランダムで吊られた場合に備えて、リーパーさんもチャンドラさんに襲撃セットをお願いします。
| >>??? >>38「心にも無い事を言うねェ。しかし既に引っ掛かっているよ。 面白そうだと思って自分から此処に来たのに、いざ舞台が始まったら面倒事を押し付けられて此の様さ」 肩を竦めて何度目かわからない溜め息を吐いた。キエは呼び方について承諾が得られると座り直しテーブルに肘を着く。 見えない相手を見据える。丸いカップの中に浮かぶ黒い液体に視線を下ろす。紙面に滲む黒のインクを眺める。 「…含みの在る言い方だけれど生憎僕には何も判らないな。君の事は此処で話した事しか知らないからねェ。 しかしそうだなァ。僕は短くて明快な名前の方が好きだし君は謎を振り撒くのが好きな様だから」 (48) 2021/10/20(Wed) 23:08:20 |
| >>??? >>38 >>48「“ホワイト”。こう呼ぶ事にしよう。」 (49) 2021/10/20(Wed) 23:11:12 |
「オマエ……。ま、そうか。
何やらこの場所の願いは、力を生むらしい」
/*セットしました。
「……なあ、オマエなんでこんなことしてんだ?
ヒントを与えて、何になる。
人間を引っ掻き回して……愉しいから、それでおわり?
オマエ、そんな単純な動機で動いてんのか?」
「オレはそれでおわりだけど!」
「其れを説明するには先ず僕の在り方から説明する必要があるね。
知っての通り僕ァ夢を食うが、普段は夢其の物を食べる訳じゃない。夢から滲み出る感情を⏤⏤負の感情だけを食う。
夢を丸ごと食べれば記憶も失ってしまうのは説明したね?
其れは林檎の木を根から引っこ抜く様なものさ。林檎の実だけ食べれば其の木はまたいつか素敵な果実を実らせるのだから、木を抜く必要なんて無いじゃないか」
キエの物言いは誰かに苦言を呈するかのような言い方だが決してリーパーに向けたものではない。
「賢者というのは視野が広すぎて中々絶望してくれない。
しかし皇族、一族の長……彼ら賢者はその他大勢の愚者を動かす事ができる存在だ。
。
僕ァね、チャンドラ君には人災を振り撒く側になって欲しいんだ。だから賢者に至る手助けをしようと思う」
「賢者は肥料、愚者は土壌と喩えれば判り易いかな?
良い肥料と良い土壌、此の2つが揃えば上質な
果実が実る可能性が高まる。実際には天候も関わるから絶対に上手くいく訳じゃあないが可能性は限りなく高くしたいだろう?」
「オマエ……やっぱムカつくぜ。
自分が賢者──自分がそれ以上の存在だと信じて疑っていない。
まるでマリオネットを動かす人形師だ!」
感情喰らいと称すべきだろうか。
そんなヒトならざるものであるあなたにとって、
ニンゲンの負の感情を肥やすことは、
正しく林檎を育てるような行為に他ならない。
けれども一際怒りっぽいリーパーは、
それがまるで、自分を下に見ているようで腹立たしかった。
自分は林檎でも愚者でもない。
「ま、オマエがこれから何をしたいのかは分かった。
どうして暗躍しているのかも……。
オマエ、探偵からそろそろ脚本家に
仕事変えた方が良いんじゃねーの?
……しかし、チャンドラか。チャンドラ……ふん!」
ゲイザーとチャンドラは友人だ。
「好きにすれば!」
| >>48 >>49「ではMr.ホワイトと。気に入ってもらえた様で何より。だが性別の意識も在るとは思わなかったな。 もっと 僕寄りの存在 かと思ってたけど案外生物寄りだね。 …しかし此れでも危険を冒している自覚は在るつもりだよ?」 最後の一言を見れば目を細めてキエは笑う。其れは宴が始まってから初めて見せる懐古の眼差しだった。 「子猫ちゃんだなんて久々に言われたなァ。未だ僕にも可愛げがある様で良かったよ。 ………取り敢えず今回は此の辺りで終いにしようか。僕ァよく人を怒らせてしまうからね、君を怒らせる前に茶会を閉めよう。また相手をしてくれると嬉しいな」 握手を求める様に ??? へ手を伸ばす。キエは嫌われ易いが自らの意思で敵を作る訳ではない。キエ自身は友好的なつもりであるし好かれた方が楽だと考えている。 つまり敵対の意思が無い事を仕草で伝えたつもりだ。 (55) 2021/10/21(Thu) 13:37:49 |
| (a30) 2021/10/21(Thu) 15:45:58 |
| (a31) 2021/10/21(Thu) 15:46:09 |
「
人間の“形”は保っていると思ってるんですよ、これでいて
」
「
ばいば〜い 悪くなかったよ、言ってもおくね
」
| キエは、詐欺師ではなく嘘吐きである。だから嘘を隠し通す必要が無い。 (a38) 2021/10/21(Thu) 18:50:32 |
| (a39) 2021/10/21(Thu) 18:50:52 |
「僕ァ人が滅びれば消えてしまう儚い存在だよ? 僕らは君達知的生命体によって創られたから、君達の中に巣食わないと存在を保てないんだ。
そして折角の言葉を否定して申し訳ないが…僕は賢者などでは無いよ。禍を撒くのは神と人のやる事であって僕らのやる事じゃあない。
しかし見下した様に見えたのならすまないね」
少しも申し訳なさなど見られない口調だった。
「其れに脚本なんてものは無い方が良い。筋書き通りの悲劇なんてつまらないじゃないか。物語は予想外の事が起きてこそさ」
「……ではそろそろ好きにさせてもらおうかな。
もし神隠しに遭ってもきちんと手伝うし助言もするから、安心しておくれ?」
普段より僅かに上がった調子で告げた後、声は途絶えた。
…
……
………
リーパーは終始この調子だった。
あなたと協力関係でこそあるけれど、心を許す気は一切ない。
例え彼が恩人であろうとも。
心を許した瞬間喰らわれると。
餌のひとつにされると、生存本能が敬称を鳴らしている。
だけれどどこかのグズのように、下手に出る気も毛頭ない。
この二人は、目的が一致している。
それだけの理由で、行動を共にしている。
けれどもあなたにとって、それくらいのほうが丁度いいだろう。
扱いやすいし。
ぎゃあぎゃあ騒ぎつつも、リーパーはもしもの時に備えて、
ナイフを研いでおいた。
今日のいけにえは、きっとあいつだ。
| >>55そうして1人になった後キエは紙面の一文を見つめた。 「“大概良い性格だものね、君”か………」 キエは此の館に来てから相手を何度も怒らせて来た。其れら全てを忘れた事などない。滞在して数日程であるから尚更そんな場面は絞られる。 「……案外近くにいそうだなァ。まるで僕の事を知っている様じゃないか」 自分が誰かを怒らせた時周囲に居た者を思い浮かべながら部屋を出る。そして通りがかった使用人に部屋を片付ける様に言った。 (62) 2021/10/21(Thu) 19:33:52 |
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