87 【身内】時数えの田舎村【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
あまり手の入っていない、雑木林の中を分け入って少し。
今はもう、誰も参る事の無い、寂れた神社。
その高欄に腰掛けて、一人ふらふらと足を揺らしていた。
何かが欠けているような、輪郭の不明瞭な感覚。
「……ああ、そっか」
「あの人は来てくれなかったんだ。」
ぽつりと零して、それでもいいと思い直した。
今は来なかった。けれどいつかは来るのだから。
「それに、キミが来てくれたんだものね?」
欠けているものがそれだけのはずがないのに。
| 「………?」
夢の中。 誰かの別れの言葉を聞いたような気がした。 ちょっとノスタルジーに浸りすぎかと首元を掻いた。
アカネの言う通りだ、田舎ってやつは 郷愁で否応なしに俺達の心を押しつぶしてくるらしい。 まあでもそれが幻聴だったとしても、虚空に呟いた。
「……ああ、またな」
布団で上半身を起こしたまま誰に言ったわけでもない言葉は、 今日も変わらず高い朝空に、 誰にも聞かれることなく消えていった―――――――― (0) 2021/08/14(Sat) 21:18:58 |
「誰だって、楽しい時間はずうっと続いてほしいはず」
「でもねきっと、それってみんなで居るから楽しいんだ」
「ねえ、みんな!」
「
みんなは誰と遊びたい?
」
「アタシ達、きっとみんなが連れて来てほしい人を連れて来るよ」
「一番に遊びたい人を呼んで、それからいろんな事をして遊ぼう」
「──いつまでも!」
/*
という事で本日の墓下のお二人に襲撃先のアンケートなのじゃ!
とは言っても妾、黙狼どのの襲撃先は自由にしてほしいと思っておるからの
だから絶対に連れて来る事ができるとは言えないのじゃけど、
妾一人で決めてしまうのも勿体無いから是非お聞かせ願いたいのじゃ!
あくまでも参考にしたい程度のものじゃから
ロール的にはこの人が居てくれたら嬉しいな、くらいで
あまり気負わず答えてくれると嬉しいなのじゃ!
妾、このままみなを連れて来れるかの〜!?
歪だらけで矛盾だらけ。
今居る『アタシ』はこの村を愛していたあの人の
その面影を滅茶苦茶に継いで接いで作った張りぼてだ。
自分も嘗てはそうだったけど、もうそんなふうには居られない
そう言って捨ててしまったものを、もう一度拾い集めて。
自分に自信が無いから取り繕う。
自分はこの場所がそんなに好きではないのかもしれないと
そんな不安を塗り潰す為に人の殻を借りる。
借り物だらけで不格好、そんな一人ぼっちの王様だ。
それの何が悪いというのだろう?
人はいつか絶対に、誰もが見て納得するような
きれいな形に収まらなければならないのだろうか?
きれいな形になれない人は、決して存在してはならないのか?
ああ都会では確かにそうだった、でもここではそうではない。
どんなに不安定で不格好でも、今こうして
ここに立つ事ができているのだからいいじゃないか。
この場所で、こうして変わらずに在り続ければ
きっと、何も憂鬱に思う必要なんて無いはずだ。
それを正しくないと切り捨ててしまえるのは、
歪で正しくないその支え無しでも立てるから。
欠けた四角形、正しい形を失った自分達は─
「………あれ?」
雑木林の中、ふっと現実に引き戻された、ような錯覚。
失ったものなんて、無いはずだ。
思い出の中そのままの村があって、
成長こそすれど、その優しさは何も変わらない皆が居て。
皆の中の、自分の知らない一面が顔を覗かせるのは
彼らが何処か遠くへ行ってしまったようで怖かった。
それでも変わらない一面もあって、だからそれで良かった。
自分にだって、変わった所が無いとは言わない。
けれど、歪な支えに頼らなければ立って居られないほど
何にも代えがたいものを捨て去ってしまった覚えなんて無い。
その上で今、
自分の傍に無いものと言えば
姉の存在
くらい で、
| 「……?」
夏祭りに向かう道――。 小さな自分の背中を見つけた。
親から与えられた千円を握りしめて、 楽しいはずの祭りに向かう子供の自分がいる。 それは初めてで、最後の、独りだけの祭りの記憶だ。 結局その千円は俺の小さな手に握りしめられたまま、 親の財布に戻っていったことだけは覚えている。
どんな食べ物だって。 どんな遊興だって。 みんながいなければ、何の価値もなかった。 みんながいなければ、何の意味もなかった。
……大丈夫だよ。
その小さな自分の、俯いた頭に触れる。 優しく、安心させるように、静かに。 幻影のそれに触れられるわけはないけれど、 何も言わなくても伝わるように。
……――俺が絶対に、助けてやるから。 (10) 2021/08/15(Sun) 15:04:58 |
| (a1) 2021/08/15(Sun) 15:06:20 |
| >>c8 卯波 「よーう、卯波。 楽しみだな祭り。 子どものころよっかテンションあがらねえけど」 言いながらも普段着のままポケットに手を突っ込んで、 遠くから聞こえてくる祭囃子に耳を澄ます。 (14) 2021/08/15(Sun) 17:40:38 |
「………みんなを連れてこないと」
「みんなを連れて来ればきっと、」
「きっと、みんなとここで待っていれば」
「
呼子お姉も来てくれるはずだから
」
| >>+12 卯波 楽し気にカメラを持つ卯波に少しだけ違和感を覚える。 何かが、決定的に変わった様なそんな違和感。 焦燥に後押しされるように口を開く。 「俺は……。 そういや、昔からあんまり祭り得意じゃねーらしい、実は」 ポケットに手を突っ込んだまま、言う。 「別に嫌いってわけでもないし、好きなんだけど。 それでも、苦手なんだよ。 祭りは必ず終わりを迎えて、 終わった後の日常は始まる前より寂しいから。 なあ卯波、祭りの最中に、この祭りが ずっと続けばいいなって思ったことねーか?」 薄暗くなってきた周辺の真ん中に立ち、 静かにそう尋ねた。表情は何も変わらない。 (18) 2021/08/15(Sun) 18:10:18 |
| >>+15 >>+13 卯波 アカネ 「………。 そういうもんか」 そういうもんかもしれない。 そういうもんだって思えたら。 もしかしたらそういう器用ささえあれば。 暗がりでずっと独りで 声も涙もなく泣くこともなかったろうなと思う。 卯波の差し出された手を取りかけた瞬間、 後ろからアカネの声が聞こえてきて、 手を引っ込めて振り返った。 再びポケットに両手を入れて。 「おう。 まあそうだな、お前の言うとおり、 アレくらい楽しめるように努力するか、俺も」 アカネを見ながら静かに微笑んだ。 (20) 2021/08/15(Sun) 18:31:27 |
| >>a6 百千鳥 それがいつの時間かは分からない。 どこかの時間の隙間。 ――遠くに祭囃子が聞こえる。 屋台には子が親に食べ物をねだる姿がある。 幾人かの少年少女が連れ立って花火の席に走る姿。 その明るさを横目に見ながら、 ベンチの端に腰掛ける百千鳥に声を掛けた。 「よお。 ちょっとここ、いいかい」 返事も待たずにそのベンチの反対の端に座って、 祭りを遠くに眺める。 「……ちょいと疲れちまったんで休憩させてくれ」 (21) 2021/08/15(Sun) 18:37:23 |
| >>+16 卯波 祭りの明るさを背にしたその姿は、 いつの間にか目を細めないと眩しいくらいに明るい。 「お前……年上に言うようになったな……。 それに、 そんなに格好いいやつだってのは、知らなかった」 暗がりでポケットに手を突っ込んだまま、いたが、 少しだけ覚悟を決めて一歩だけ、電灯の下に足を踏み出した。 アオもいる。 アカネもいる。 そして、卯波がいる。 だからこれは多分、きっと、楽しい祭りなんだから。 (24) 2021/08/15(Sun) 18:55:55 |
| 編笠は、いつの間にかポケットの中に入って居たメモに気づき、祭りの最中に開いて見た。 (a9) 2021/08/15(Sun) 19:17:24 |
| >>27 百千鳥 その祭りの最中にあって、 ……今ここだけはその祭りから一番遠い。 「…… 俺 もだ。 随分歩き回ったせいかもな」 沢山の営みが目の前にある。 友人、恋人、家族、そして他人たちの。 そのどれもが、今はどこか遠い。 相手のりんご飴が赤く屋台の光を反射して光っている。 「……でも、俺は祭りに来て、 人間の腕が二本しかない理由が分かった。 多分……美味そうな屋台があっても、 どう頑張っても伸ばせる腕の数しか 持てないようにだろうなって」 「それ以上持つと服も顔も汚れてぐちゃぐちゃになるらしい。 ……知ってたか?」 (28) 2021/08/15(Sun) 19:38:12 |
| 「……子どものころは。 大人になりゃもう少したくさん屋台の食べモン、 抱え込んで食えると思ってたんだけどな」 (29) 2021/08/15(Sun) 19:39:28 |
| 編笠は、メモを畳んで、りょーかい、とだけ言ってそれをパーカーに仕舞った。 (a11) 2021/08/15(Sun) 19:56:05 |
| 「よーう、アオ。 いうと思った馬子にも衣装。 お前のために言わずにとっておいたからな」
それなりに祭りを楽しんでいる様子の親友に、 雰囲気だけで笑いながら言う。
「そういや花火とかも打ちあがるらしいな。 なんか毎年限られた予算のなかで頑張るよな……」 (32) 2021/08/15(Sun) 19:58:19 |
| 「多分俺そもそも、花火をケツに突っ込まれて 怒らないタイミングってねえと思うんだ」 (33) 2021/08/15(Sun) 19:59:11 |
| >>35 百千鳥 ハハ、と。愉快に。 誰にも見せたことのない笑顔で笑う。 心から笑う顔を見せたのは、貴方にだけ。 「そうかい。 そりゃ、随分聞き分けがねえ子供だな。 大人に見つかったらきっと怒られちまうんだろうなぁ」 空に静かに、もうすぐ花火が打ちあがるらしい。 いよいよ、花火がこの祭りをクライマックスにしてくれる。 さっきクジで外れが出てもらった、出来の悪い水鉄砲を置く。 「そうだな。 じゃ、通りすがりのアンタよ。 お互い最後まで祭りを楽しもうぜ。 これ、やるよ。多分次の一回しか撃てねえけど。 俺は十分遊んだから。やる。 さて……俺もちょっと、 抱えきれないくらいのメシ、屋台で買ってくるかな。 ……我慢できねーらしい」 んじゃな、とベンチから離れた。 (37) 2021/08/15(Sun) 20:22:47 |
| 「いやたこ焼きは分けろよ。 悪かった。超似合ってる。 可愛すぎて目が潰れそうで直視できねえし、 正直これが本当の「孫にも衣装」と思って悪かった」
たこ焼きは食べたい。なぜならたこ焼きは美味しいので。
「そうだな。 大人になるとなんか仕組みとかが気になって、 純粋な気持ちで楽しめなかったりするんだな。 やっぱあの時が一番楽しかったな……ジジくさいか」 (38) 2021/08/15(Sun) 20:37:27 |
| 「子どものころもっとりんご飴って でけーもんだと思ってたがそうでもないことに気づいたり、 フランクフルトとかもここじゃなく、 都会のコンビニで買った方が安いなとか考えると 気持ちが後ろ向きになるのが大人になるってことか……?」
そんな大人のなり方嫌すぎるので。
「なるほどな、大人はちゃんと考えてくれてるんだな。 ……まさかこうやってまた四人で 夜空見上げるとは思ってなかったな。 もうすぐ打ちあがるんかな、花火」
夜空の方を見上げる。 (42) 2021/08/15(Sun) 21:27:23 |
| そのアオの言葉を、無言で聞いている。 そのアカネの言葉を、無言で聞いていた。 「おい、せっかくの祭りなんだ。 祭りが終わった後のこと考えるの、早いんじゃないか。 ……なあ、卯波」 ギシと。 何かが歪む音がする。 「アオ、お前が呼べば俺はいつでも帰ってくるよ。 アカネ、まだまだずっと、ここにいられるはずだろ。 卯波だって、ずっと見たいモノ見せてやるよ」 「だから。 もう。頼むから。 ――どこにも行くなよ……」 大きな花火が上がって、小さく囁いた言葉は掻き消される。 (45) 2021/08/15(Sun) 22:00:15 |
| 編笠は、ずっとずっとこの時間が続いてほしいと、思っていた。 (a17) 2021/08/15(Sun) 23:18:00 |
| >>+50 夕凪 膝までを、川の水につけて。 夕凪と、ここで初めて会った場所で空を眺めている。 まるで一秒前にはここにいなかったような、そんな心地があった。 髪の毛が少しだけ濡れていて、犬のように頭を振ると、 そのわずかな水滴が水面に輝きを零す。 裾を絞ると川の冷たい水がぼたぼたと元の流れに戻っていく。 「……夕凪の姉さん」 声を掛けると、彼女はそこにいる。 探し始めたらすぐに自分が見つかるのと同じで。 出会いたい場所に自分が存在して、出会いたい場所で出会える。 夢とは、そういうものだから。 「何か用かい」 (75) 2021/08/16(Mon) 20:14:31 |
| >>+51 夕凪 「ああ、似合ってる。 祭りの最中にばったり会ったら、 思わず恋に落ちちまいそうなくらいには」 それは掛け値なしの本音だ。嘘偽りはない。 前髪から水が滴る。虚ろな魚のような目を夕凪に向けた。 「……………。 夕凪の姉さん。 多分な。 もしここじゃなけりゃ。 もし今じゃなけりゃ。 もし俺が俺じゃなけりゃ。多分任せとけって言ってたと思う。 初恋の残滓だって、火を付ければそれなりに燃えるはずだからな」 (78) 2021/08/16(Mon) 20:40:29 |
| >>78 夕凪 視界の中の風景は、過去を移す。 憧れであり、淡い思いを抱いていた相手の姿が、 憧れであり、追いかけていた背中である誰かが、 今の夕凪に重なる。 「でも、ごめん。 俺はここで、嘘を吐くことに決めて。 だから、その嘘に今縛られてんだ。 ……ここにきて。 俺のことを好きって言ってくれたやつがいるんだ。 でも俺は、応えられなかった。 答えすら与えてやれなかった」 それはもう実感としてあるかもしれない。 この世界が、誰かの思いで紡がれていることを。 「"夢"が"夢の中"である限り。 俺にとっては、それは"夢のような言葉"なんだよ。 黙ってようと、思ったんだけどな……」 そしてそれを自覚した今。 この夢の時間が綻び始めていることにも気づいている。 (79) 2021/08/16(Mon) 20:42:14 |
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