人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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視点:


【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[たったいまゲームの中で見たアバターを>>3:143
 そのまま実写化したかのような
 無愛想な顔が覗いた。>>3:255

 眉間のシワまで、ほんとそっくりだ。

 彼女がはるおじのことを
 日頃よく観察しているのがわかってしまう。]
 
(10) 2020/05/27(Wed) 12:04:59

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[リビングの入り口に立つ彼はやけに荷物が多い。
 パーティでも開く気なの? って
 普段なら呆れながら言えたはずの揶揄は
 思い付く余裕がなければ
 渇いた喉から出てくることもなく。]



    ……お帰りはるおじ。早かったね



[いつもならもっと嬉しそうに言える言葉も
 今日は小さな棘を持ってしまって
 発声してからほんのり後悔した。

 はるおじには、ニュアンスの違いが
 わかってしまうだろう。

 感情を殺しきれない程度に、私は子供だった。]
 
(11) 2020/05/27(Wed) 12:05:12

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[石化したように硬直している親友の方は>>8
 私の異変に気づく余裕もないだろう。

     それがいまの私には何より幸いなことだ。]
 
(12) 2020/05/27(Wed) 12:05:34

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[親友に挨拶をした叔父が
 荷物を置いて、廊下に消える。>>3:256
 多分、洗面所に行ったのだろう。

 ハッピーバースデーの歌、二回分の猶予。

 私は、傷む胸に気づかないフリをして]
 
(13) 2020/05/27(Wed) 12:06:01

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 


    
好き、なのね……?



[声を潜めて、確認した。
 向けるのは真剣な眼差し。

 本人に聴こえないだろうが
 万が一があっても大丈夫なように
 省いた主語は、言わずとも伝わると信じてる。]
 
(14) 2020/05/27(Wed) 12:06:17

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[死刑の宣告を待つ人も
 いまの私と同じ気持ちなんだろう。**]
 
(15) 2020/05/27(Wed) 12:07:37

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[ゲームのアバターと内装と今の反応で
 99%確信しながら
 1%の望みに賭けてしまう。


 好きじゃないって否定して聴かせて欲しい。


 訊ねれば、親友は油の切れたロボットみたいに
 ぎこちなくこちらに顔を向けた。>>42
 その可愛らしい反応が1%を0.5%に薄めるから
 胸の痛みは無視できなくなっていく。]
 
(88) 2020/05/28(Thu) 8:51:25

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[そして言葉と頷きによって肯定が返される。>>43
 赤らむチカの可愛らしいこと。>>44

 完敗だ。
 私はチカをこんな風に出来ないよ。]
 
(89) 2020/05/28(Thu) 8:51:43

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[はあ、って大袈裟に溜め息。
 それから、ばぁん! ってチカの背中を強く叩いた。]



    
全くもー早く言いなさいよね!

    
けどま、教えてくれてありがとね!




[チカのことだから昨日担任になってすぐ惚れた、
 とかではないんだろう。

 感じた寂しさを小言として漏らすのは許されたい。]
 
(90) 2020/05/28(Thu) 8:52:42

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[私は貴女の親友なんだから。**]
 
(91) 2020/05/28(Thu) 8:52:49

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[一体、何への感謝なんだか
 私にはよくわからなかったけど>>95

 表情に表れにくいぶん
 深いところで考えている親友を見ていると
 温かい想いが泉のように次から次から溢れてくる。]



    ん。

    ……ご飯炊けたっ カレー食べよ!



[丁度炊飯器が炊き上がりを知らせてくれて
 はるおじが戻ってくる足音もしたから
 話は終わりだとばかりに立ち上がった。

 ご飯はすぐに蒸らしたほうが美味しい?
 即効食べても美味しいよっ!*]
 
(96) 2020/05/28(Thu) 19:04:02

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[貴女には教えてあげないことだけど
 きっと私ね、この先もずっと貴女のことがすきだ。

 貴女が誰のものになってしまったとしても
 私の好きな貴女じゃなくなることって
 きっとないんだもの。

 想うだけなら誰にも許可を取る必要ないよね。
 私個人の権利で、自由だから。

   私は私の意思で、貴女を想い続けるよ。]
 
(97) 2020/05/28(Thu) 19:04:20

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[そんなことを考えたのは
 一緒に作ったご飯を食べた後かな?
 夕食後に三人でもえぴったんをしてる時?
 お風呂の順番まちの最中?
 二人でベッドに入ったとき、かなぁ。]
 
(98) 2020/05/28(Thu) 19:04:42

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[目下で気になることといえば
 残念ながら私の初恋はこれだから
 恋愛の相談には
 上手く乗ってあげられなさそうだということ。>>0:333



    (そうだなぁ……)



[今度試しに男子の告白を受けてみるのも
 いいかも知れないな。**]
 
(99) 2020/05/28(Thu) 19:05:31


  [ 聞くには、多分、 ちょうど良かった。]

 


[ ──日記に、手紙に、押し花に、ドレス。
  屋敷には肖像画がたくさんあるし、
  残すものばかりだ。

  綺麗なものに縋っていたいのだと思う。
  枯れる前を、死ぬ前を、忘れずに居たいのだと思う。].
 



   [ なにより、“残りたい”のだろう。]
 
 



  …リドルは人の顔をけして忘れない。
  一度見ただけの顔も、決して。

  それだというのに、誰も僕の顔を覚えていないなんて、
  そんなのは理不尽じゃないか。

 



   [ 不用意に言ってはいけないなんて、
      かいぶつでないひとは誰も教えてくれない。 ]


 



  [ 名前をかたちづくったところで、
     くちびるから、その音は出ていない。

    簡単に、呼び止められたら、
    なんだって苦労はしていない。なにもかも。 ]

 




    [ 羽を摘み取られた、彼の蝶の よに。 ]


 

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[あー、はるおじのこと意識してるな、って
 わかっちゃうのが悔しい。>>173



    大丈夫? 落ち着いて食べなさいよね
    食いしん坊なんだから



[噎せてたら素知らぬ顔で背中を撫でた。
 自分から見たらあからさまだけど
 はるおじは気づいてないんだろうな。

 想いの矛先が私に向いていないのが
 堪らなく悲しいけれど
 こんなに可愛いチカの挙動に気付かないなんて
 ものすごーく勿体ないことだと思う。

 私にしとけば良いのにな。]
 
(180) 2020/05/29(Fri) 13:21:05

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[お客さんは一番風呂!
 と、チカを風呂場に押しやったら
 なかなか出てこなかった。

 浴室の扉越しに「大丈夫ー?」って声かけたら
 逆上せてた! それも湯気だけで?>>174
 器用なことをする。]



    ばっか、なにやってんのよ……!



[なに考えたんだか知らないけど
 これもはるおじの影響なのかな。
 仕方のない子だと呆れつつ
 あんま見ないようにバスタオル被せて引き上げて
 服着せるの手伝って水飲ませてって
 ちょっと大変だった。

 貴女の世話を焼けたのは嬉しかったけどね。]
 
(181) 2020/05/29(Fri) 13:21:08

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[もえぴったんは私の圧勝である。
 だと言うのに、この親友は
 勝ってる私よりはるおじに夢中なのだ。>>175

 はるおじそこ変われよ!]



    (マジf○ck……)

    あいあい、悔しそうにしつつ頑張ってるよねー



[少々不貞腐れてしまいつつ
 はるおじが帰ってくれば
 完膚無きまでに倒して気を晴らすのだった。

 大人気ない? 子供だからいいんですー。]
 
(182) 2020/05/29(Fri) 13:21:24

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[ベッドは広いけど枕は一つしかない。
 二つ揃いの猫のクッションを
 枕がわりに並べてたら
 チカがスマホを渡してきた。>>176



    お電話かわりました
    こんばんは、渡辺入矢です
    いえ、こちらこそ
    千夏さんにはいつもお世話になってます



[チカはとても大切にされているみたいで
 そのチカと仲良くしてる私は
 お母さんから深く感謝されてしまった。
 仲良くして貰って有り難いのはこちらの方なのに。]
 
(183) 2020/05/29(Fri) 13:22:10

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 


    はい。はい。……えっ
    千夏さんのお家にお泊まり……
    良いんですか?



[電話越しにお泊まりのお誘いを受けて、
 チカに目配せすると、後押しされた。>>177
 断る理由? ないでしょ。]



    はい、是非お邪魔させて下さい
    はい。はい。嬉しいです
    ……では千夏さんに変わりますね



[そんな風に通話を終えて
 「次」の楽しみににやにやと笑って。
 チカのお家の話を聞かせて貰ったのだった。**]
 
(184) 2020/05/29(Fri) 13:22:56

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[半生を聴かせて貰い相槌を打ちながら
 納得していった。

 こうして家族思いで友達思いの
 雨宮千夏が形成されたのだと。]



    それで今の貴女があるのね



[退屈なんて程遠いから>>178
 話が終わった時には
 感心しながら微笑いかけた。]
 
(185) 2020/05/29(Fri) 20:10:33

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[チカの凝り固まった表情筋は>>0:216
 妹ちゃんと二人きりで遊んだ時期が
 影響してるのかしらね。

 慣れ親しんだ家族間だと
 些細な息遣いだけでも感情が伝わるから
 わざわざ表情を変える必要ないし。

 予想が当たっているかわからないけど
 はるおじと暮らし始めた頃は
 感情が読み取れなくて苦労したものだと
 過去を振り返ってみたり。
 いまは顔見なくても何となくわかるのよ。]
 
(186) 2020/05/29(Fri) 20:10:36

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[チカは私のことも知りたいと言う。>>179
 家に呼んだのは
 そんな目的もあったなと思い出した。

 二人きりになったことだしと口を開く。]



    私の母はね、旅が大好きで
    一ヶ所に留まって居られないのよ

    私を産む前後だけは安静にしろって
    留まらせたらしいんだけどさ

    一週間家に居たのが奇跡、みたいな?



[そんな出生時の笑い話を始動に
 順を追って話していった。]
 
(187) 2020/05/29(Fri) 20:10:39

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[長く続けてるブログの広告収入と
 観光客相手の通訳のバイトで
 食べ繋いでいる母に連れ回されたことや

 義務教育を受ける年齢を迎えたから
 叔父に預けられたという経緯を
 生まれて初めて家族以外に明かした。

 日本語が余り得意じゃなかったし
 がさつだった(これは今もか)から
 リアルの友達は余りできなくて

 代わりにオンラインのゲームでは
 元気にファンメールを送りあったりして
 気軽に遊ぶことが出来たってことも。

 リア友が居ない時期があった同士だから
 チカとは仲良くなれたのかも知れないと
 言いながら気づいたりした。]
 
(188) 2020/05/29(Fri) 20:10:51

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[さて彼女はどこまで意識があったのかな。

 もえぴったんをやったり
 はるおじが買ってきたアホみたいな量の
 おやつを食べたりしてた時点で
 もう結構な時間だった。

 幾らでも聴かせて欲しいお互いの話も
 決して短いものじゃない。]



    続きは起きたらね



[きっと眠たいくせに、それでも話を聞くのだと
 気合入れてる可愛らしい彼女がいた気がするけど。

 リモコンでライトを落とし
 リボンが解かれシーツに緩く広がる髪を撫でて
 無理矢理寝かしつけたのだった。**]
 
(189) 2020/05/29(Fri) 20:11:23


  [ ──今は、とうにかいぶつであれ。
    自分手を汚すこともなく、
    笑顔でギロチンの縄を斬る男であると。
    男を指差す者どもは言う。
     
    きっと蝶を手折るのだって、
    何も悩みもせずやってのける。
    その自信さえあった。]

 



 [ うつくしい蝶であれば、絵にでも残してやったのに ]

 



 [ 喰い殺される前のあなたが、まだ残っている。

  何時かと同じ素足は、
  美しい、を纏ったものであるのは、
  もう 違いないのだろう。

      結局 自分だって、生きた頃に縋っている。 ]


 


[ ゆめのなかの一幕は、けして血濡れたものでは無かった。
  珍しい、ゆめでもあった。
  多少なりとも無ければ、白昼夢にも見ない。
 
  唯──赤薔薇と青薔薇が、
  手を取り合って踊る絵を、
  起きるまでずうっと見せられていた。
 
  短調で逆にキツいなどと、最早文句の言い分だ。
  唯、これが毎夜ともなると…]
 

 

   植物のダンスなら僕にも踊れる。

 



        [ ──日記に残された一文は、
            大分意味の伝わらないものだ。]
 



   [ 碧が、子供を見詰めている。
      過去しか視えない その、瞳で。 ]

 



  喰われているのだと思うよ。

 


[ いつか、リドルはまるで“何でもない”ことのように
  硬い膝を枕にして語った。
  ゆめで誰かを喰らうたび、己を削り取っている。

   真白の掌を天井に掲げ、
      指の間から真上の彼女を見る。
   汚れのない、男にしては華奢な手だ。

  ──だから僕は必要以上に見たくないのさ。
  人と関わらない理由を此処にこじ付けて、
  指の間に隠れつ うっそりと わらっている。]
 

[ 以前書いた日記の後に、新しい日付と共に、
 短い文章が書き加えられている。
 日付を見れば、それが総攻撃の後であることは伝わるだろう。]


〇月△日

 わたしが日記を書いて読んでもらうのは、
 そういえば初めてで、
 なんだか照れてしまうような気もするけれど――
 心から、“嬉しい”と思うことがあったから、
 書き留めておきたかった。

 心から、誰よりも、愛おしいと思うひとが、
 無事に帰ってきてくれたこと。
 命も、心も、なにひとつ失うことはなく、
 傍にいてくれること。
 信じられないほどの幸せで、
 言葉にすることは、難しい。

 嬉しい、幸せ、それ以外に言葉が見つからなくて、
 君が目を覚ますことが待ち遠しくて仕方がなくて、
 また笑いかけてほしいとか、声を聴きたいとか、
 触れてほしいとか、触れたいとか、
 わたし一体何をした…とか、布団を被って
 叫びだしたくなったりだとか、
 喜ぶ顔が見たいとか――沢山の感情が沸きあがって来る。


 不思議だったことがある。
 以前のわたしは、自分の心が分からずに、
 これはなんだろうと指を伸ばしても、
 割れた硝子の破片を鷲掴みにするようなもので、
 元通りの窓にすることなんて出来ないと思ってた。

 でも、この日記を読んでいるときは、
 言葉をつづっているときは、
 感情が戻ってくるようだったと、
 前に伝えたことがあったね。

 ―― 先の見えない闇の中で、
 一緒に光のある場所を探せればと思って。
 そうしているうちに、いつのまにか、
 綴られた言葉が、わたしの心に追いついて、溢れている。

 もう一度、わたしに心を思い出させてくれてありがとう。

 傍にいるなら、言葉でも伝えられるけれど。
 これまでに君が書いた言葉が残されているこの記録は、
 やり取りを全部覚えていてくれるこの記録は、
 わたしにとって、とても、特別なものになってた。

 だから、これからも、
 こんな風に、伝えられたらと思うんだ。*

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 
[同じオタクだけど、チカは純粋で綺麗だと思う。

 私はファンメールというのは
 対戦後の煽りや負け惜しみの意味で使ってた。

 「Jerk.(まぬけ)」とか
 「do something(何かしろよ)」とか
 「you goin on routube Imfao(ルーチューブで晒してやるww)」とかそんなやつね。

 言葉通りの意味で受け取ったらしいチカが
 いまや懐かしのゲームの話をする。>>312



    あれね、なっつ……
    私はやらなかったけどあったねー
    モンニャンのオトモにそっくりな子が出てくるやつ



[出逢う以前にやってたゲームは
 好みの差であんまり被ってないけど
 彼女の口から聞くとやってみたくなる。
 サ終してるのがとっても残念!]
 
(338) 2020/05/31(Sun) 15:03:48

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 


    名前もじってたの
    私は本名でやってた頃があるから
    ちょっと黒歴史……って酔っ払いか?



[話してる最中に
 チカの呂律が大変なことになった。>>313
 そんなになってまで
 まだ話したくて堪らなさそうなのが可愛い。

 絶対だよ、なんて約束させようとしてきたけど>>314
 私が貴女から離れるわけないでしょ。
 だから、果たせない明日が来ないはずない。]
 
(339) 2020/05/31(Sun) 15:04:33

【人】 女子高生 渡辺 入矢

 


    ん。まだケーキだって残ってる
    明日も遊び尽くすわよ

    ……おやすみ、チカ



[寝かしつけて、閉じられた目蓋を
 暫く穏やかな顔で眺めてた。
 寝ちゃうの勿体ないんだもん。*]
 
(340) 2020/05/31(Sun) 15:04:43



     [ あの時も、薔薇色を見ていなかった。 ]


 



  何時もデートって言う癖に、結局外に出たから無いし
  その間に体力無くなったら意味も無いのに。
  
  勝手に飼っておいて私が他の男と何処かへ行っても、
  きっと連れ戻しもしないのだと思う。
  その癖私が出て行ったら 勝手に夢に出てくるのだろう。

  あのおひめさまの方がよっぽどわかりやすかった。
  かわいそう。
  適当な奴ひとりいるだけで大騒ぎになるなんて。


 



   なんのためにいるの。
   ばかみたいじゃない。


 




      夢は殺せないのにな。



 




             [ 客室の棚に収まった、
              紙切れ数枚の、なにか。 ]


 




             [ 達者になったとはいえ、
               Mの癖だけ目立つよな、 ]

 




      そういうところが嫌い。



 




   [ あれから 薔薇の話は、何一つ聞いていない。
    夢に出てないことは 確かだけれど。 ]


 




           今日も出ない。



 




   [ ここ数日の "残す" ための手記には、
          同じ文言が 続いている。 ]**


 

○月◇日

  今日は僕にとって最高の日だ。
  記憶を全て思い出し、また目を覚ました後も
  僕は僕で居て、頭痛ももう起こらない。
  そして今、隣にはルークが無事な姿で居て
  彼女が今まで無くしていたという"心"を
  思い出すことができたと、言ってくれたのだから。
  
  お互い、無くしたものを思い出した後は
  これからは、互いの中に色んなものを
  増やしていきたいと思う。
  
  でも、そうする前にね。
  一つだけ、ルークに言ってなかったことがあるんだ。
  僕が機獣と一緒に降って来た最初の襲撃で、
  僕は、基地の人を誰一人攻撃しなかった。
  僕が攻撃したのは、機獣への一撃のみ。
  
  君の父親の仇ではなかった、と安心はしたけど
  もっと早く、僕に自我があればという後悔がある。
  僕が機獣を葬るまで、かなり時間があった。
  それまでただじっと立ち尽くすだけの
  突然天から降って来た正体不明の僕の姿は
  基地の人達にとっても、脅威だっただろう。

  もし、ルークが、全てを昔の話と言ってくれるなら。
  僕もこれからも、君の側に居たい。
  そして、もし行く先に何があるとしても
  君に、側にいて欲しいんだ。
  何があっても、僕がルークを守るから。

  ……もし、なんて。かっこつけちゃったけど。
  断られた後のことなんて考えてないんだ。
  ルークなら、今ここに居る僕のことを
  僕よりも、誰よりも、信じてくれると思ってる。

  他の基地の人だって、僕にとっては大事なのにね。
  今、僕が一番信じているのはルークだし、
  隣に居るのは君じゃないと、だめなんだ。
  だって。ルークは。
  僕の、大好きな人だから。



[ ずぅっと、ゆめを見続けている。
  誰かの姿をした何かが、碧を見下ろすゆめを。

  誰も“何か”をころしてはくれない
      ──頼む度胸のひとつなかった。

  そうだ、全部それに収まる。
  全部を中途半端に手に入れようとする、
  生きる為だけの 逃げ腰。]

 



[  ──まんげつ、だ。 良くない。
 

          喉が渇く。
              おち  る 、]

 

○月◇日
  今日は、緑色の葉っぱを沢山茂らせた
  山、という場所に来た。
  地上世界の植物は、地下世界のそれと比べて緑が濃く、
  旅をしながら地下との違いや共通点を探すのは面白い。
  この辺りの植物には空気を浄化する作用があるらしく
  汚染濃度は他の場所と比べてだいぶ薄いようだ。
  
  けれど、計測器の表示を見る限り。
  地上の人達が住めるようになるまでは
  あと、百年ぐらいはかかるだろうか。
  僕はそう記録をし、地上のシェルター本部で待つ人達へ
  この地点の報告を入れた。
  百年、というのは長く聞こえるけれど
  他の場所と比べるととても短い。
  通信機の向こうから聞こえてきた声の感触は良かった。
  
  環境の汚染が、僕やルークの体に影響を及ぼさないのは
  こうして、各地を回る旅をする上では、ありがたかった。
  僕も、ルークも、ペンギン君も、お腹はすくし。
  できれば、配布された固形の完全栄養食やAME-015より
  美味しく食べられるものがいいに決まってる。
  
  僕は、近くの樹になっていた赤い果実をもぎ取ると
  食べれるかだけ通信機で本部に聞いて。口に一つ入れた。
  
  苺には及ばないけれど。
  苺に似た赤さを持っていて甘くて美味しい。
  この甘い果実は『リンゴ』というそうだ。
  今後は見つけたら積極的に取って行きたいと思う。

  ―――そうそう。
  この間地上の本部に帰還したときに、
  僕の義手の改良版ができたと、
  地上の研究者達が駆け寄ってきた。
  研究者というのはどこでも同じようで、
  地上と地下のしがらみとか、狭いシェルター生活とか
  そういうことに余り拘りを持たない彼らは、
  (話が始まると止まらないことを覗いて)
  他の人々と比べて、話しやすかった。
  
  おかげで、僕は義手砲を撃っても
  そうそう気絶することはなくなった。

  『私達の住む世界を広げる手伝いをしてくれてるんだ。
   応援することの何がおかしい?
   ……まあ、欲を言えば、地下で生まれ育った
   ルークさんのことを調べてみたくてたまらないが。
   それは、今の優先事項ではないからね。
   ……何も怖いことはしないよ。
   台に乗せてぐるぐる回したり、細胞を取ったり
   だから、その義手を下げて。頼むって。』
  
  ……悪い人達じゃないのはわかってるんだけどね。
  僕も最近はルークのことになると自分を止められなくて。
  この時もすぐに、無言で義手を相手に向けてしまい、
  ペンギンとかルークとか、その場にいた人に
  宥められてやっと腕を降ろしたんだった。

  地上に点在するシェルターを回るのも楽しいもので
  かつて地上人が作り出した僕達種族に
  否定的な人もいるけれど、理解を示してくれる人もいる。
  話が通じる人の存在は、僕達の希望だ。
  
  
  ……まだ、シェルター外部で
  生きている人間は見つけられていない。
  でも、いつか。僕は見つけられると信じている。
  僕一人だったら難しかったかもしれないけれど、
  今はそうじゃないのだから。

 
 
  Jさんへ
 
  気持ちは伝えられましたか ?
  私は伝えることが出来ました
 
  私は ねぼすけだから
  これからも 何かあったら起こしてね

                    A子より **
 
 



   ひと と 獣の、混じったような、
   薔薇色の瞳の なにかが、


        ────── 、



 



   あれから肉が減った。
   食べるものが減ったのだから当然だった。
   多少は丁寧になった発音と、
   奪い方を忘れてしまった食べ方と、
   この世界じゃあまるで役立たない物書きだけ、
   
   何かの名残でもあるかのよう。


 



    残りたくない。遺されたくない。
    誰も彼もが置いていく。

    どうして自分だけ生き延びてしまうのだろう。
    生かすためになんだってしていたのに、
    結局なんにもならないじゃないか。


 




 A子さんへ



   じゃあもう一回、僕の気持ちを聞いてくれますか?
  










  俺は 五十鈴雨音のことが 好きです



    これで寝られへんやろ、ねぼすけ *
  



           どこか、とおくへ、
           獣のように、駈け行く。
           薔薇を纏い、風を切り。

           碧に姿を映すよに。

 



   蝶の羽と、月の光、
   薔薇の魔法を纏った薬のおかげで、

   だいじなひとは目を覚ましました。
   彼は蝶々の献身を忘れることがないように、
   世界で一番うつくしい薔薇に、
   蝶々の名前をつけたのです。

   そうしてぼろぼろの蝶々は、
   世界で一番うつくしい薔薇になったとさ。

 



          めでたし、めでたし。

 



         [ 此れが“リドル”の幕引き。
           青薔薇の物語。

           童話にのみ残るひとつの*名前*。 ]
           



      きっと、"なんでも"したのだろう。
      問うて自分に答えを返していた。


 

 




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いえやすもふもふ

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いえやすをじぃ…

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渡辺 春嗣
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(・×・)もえ

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墓==光速=⇒墓

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