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【人】 爽快ブラスト チアキ確かに、国を捨てれば私たちは双方の国から狙われるかもしれません。 でも私は共に生きたいのです。 それがどんなに罪深いことであっても。 だから、ユスターシュ様の返事はとても嬉しいものでした。 だって、それは私のいちばんに願うことでしたから。 ただ。 「きゃっ!?」 水の精霊が話しかけてきたことに驚いて真っ赤になってしまいます。 だって彼はまだ私の中にいて、つながったままだったんですもの。 抜いた時には脚の合間からトロリと彼の放ったものがこぼれ落ちて震えましたが…何より艶めいた声を上げてしまいましたが、仕方がなくとも羞恥に震えてしまいました。 でも今はそれどころではありません。 (11) 2023/10/25(Wed) 19:31:09 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「精霊たちの暴動…。」 なんということでしょう。まさか、ドローイグがそんな目に遭うとは。 仲間たちに知らせなくてはなりません。 ユスターシュ様のマントに身を包みながら、私は眉を顰めました。 「…私の魔法は、後方支援が得意なのです。 だから、私はここで魔法を使いましょう。 私をどこかへ送る時間は無いはずです。」 ウンディーネは信じて良いのでしょうか。 信じたいものです。何せ、この事態を知らせてくださったのですから。 けれど、──彼の手を取り私はその瞳を見つめます。 聞いたことがあるのです。 ウンディーネは女性型の精霊であり、嫉妬深い者が多いと。 だから。 (12) 2023/10/25(Wed) 19:31:29 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「…けれど、ユスターシュ様に 私の援護をしていただきたいのです。 私に一つ、考えがありますから。」 ウンディーネの状態も確認しつつお願いします。 私の脳裏には一つ、試してみたいことがありました。** (13) 2023/10/25(Wed) 19:31:52 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「──ありがとうございます。 ユスターシュ様は…もし妨害が起きるなら それを止めていただければ…。」 何せ、私が。いえ、私たちが今からやることはほんとうに正しいかわからないのです。 何もならないかも知れません。 今、なかまたちがどうしているかもわかりません。 ただ、一縷の望みをかけてそれを行う時。私たちは無防備になってしまうのです。 だから私は胸の上できつくマントを巻いて留めるとそうお願いしながら魔具を展開させました。 (27) 2023/10/25(Wed) 23:07:50 |
【人】 爽快ブラスト チアキおとが。 音が、聞こえます。 だから私はそれに合わせて気持ちを鎮め、ドラムを叩き始めました。 タン、タッタタン、タン、タラララララララ…。 タン、タッタタン、タン、タラララララララ…。 タン、タッタタン、タン、タラララララララ…。 それは皆に整列を促すようなものでした。 それは一糸乱れぬ更新の始まりのようでした。 魔力が、音が、あたりに広がっていきます。 私を止めるためか、それとも耳障りだと感じたのか、精霊たちが襲ってくることもあったでしょう。 でも私は傷つこうとも、ドラムを叩くのを今はやめませんでした。 (28) 2023/10/25(Wed) 23:08:18 |
【人】 爽快ブラスト チアキああ それでも私たちは生きている この世界を彩る様々なものと共に だから私たちは歌を歌う あなたたちと共にあることに感謝して (33) 2023/10/25(Wed) 23:14:36 |
【人】 爽快ブラスト チアキバリアをすり抜けた雹がいくつも身体に当たった。けれど、痛みに耐えながら演奏を続ける。 私だけじゃ無い。リッコリースもサアヤも力を合わせてくれている。 楽器を奏で魔力を乗せ歌ってくれている。止めるわけにはいかない。 楽器が攻撃されても私たちは手を止めたりしない。 それはサアヤもそうでした。 身体の中で暴れ狂う焔を抑えながら懸命に。 それはリッコもそうでした。 体を貫かれ血を吐きながらも懸命に。 それは私もそうでした。 身体を打ち付けられ痛めつけられながらも。 私たちは音楽をやめなかったのです。 そして奇跡は起きました。 私たちの呼びかけに、願いに、イーリスが応えてくれたのです。 精霊たちの暴走は止まり、世界に平和が戻ろうとしていました。 ただ、奇跡には代償が付き物なのです。 そしてその主たる祈り手は私たちでした。 だから、その代償は私たちが──。 (44) 2023/10/26(Thu) 13:21:56 |
【人】 爽快ブラスト チアキ──長い夢を見ていました。 私が私でない夢。 私は音楽と魔法の国のお姫様で、大好きな人が婚約者で、でも婚約者は失踪して、願いを叶えてくれる宝石イーリスを探しにいく。 魔法少女として戦って、囚われて──あ、あんな事をしてしまうだなんて、流石に夢でもはしたないと思います! でも、その相手である敵が最近やってきた先生だったから…もう、恥ずかしい。確かに良い先生だとは思うけど、先生だもの、恋は叶わないと想わなくてはなりません。 両親を亡くして、一人で生活してきました。 そんな中優しくしてくれた先生にそんな想いを抱いてしまっているなんて、夢で思い知らされて、少し悲しくなってしまいます。 だって、…きっと大学には行けないし。 魔法の世界に憧れはするけれど現実を見なくては。 音楽だって本当は控えなきゃならないのに、軽音部に迷惑かけちゃう。 ああ、でも、誰かしら? 誰かが私を呼んでいる気がする。 (52) 2023/10/26(Thu) 22:05:31 |
【人】 爽快ブラスト チアキ──私なのに、私ではない名前で。 「…ん…、せん、せい?」 なぜか私は先生に抱きしめられていました。 場所はどこ…屋上? 驚いて目をまん丸に見開いてしまいます。 その瞳の色は茶色。 それにしても先生、なんでそんな格好してるの? まるでそれは、夢に見た魔法少女の敵みたいで…ボッ、と頬が熱くなったのはその夢を思い出したからと、抱きしめられてるその状況に。 (53) 2023/10/26(Thu) 22:05:53 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「えっえっ、ど、どうして私こんなところで…? 先生、もう大丈夫です、大丈夫で…す…???」 先生の腕から離れようと身じろぎしましたが、自分の格好に気が付きます。 マント?らしき布に身を包まれていましたが、無造作に動いたせいでそれがはらりとはだけて、私の裸…裸が!? 「きゃあああああっ!?」 なんで? どうして??? 驚いて悲鳴を上げながらマントを掻き寄せます。 頭の中はパニックです。 どうしたことなのでしょう。 私にはそれは一切わかりませんでしたが…。 戦うための魔力を無くし、癒しの能力だけを残して記憶も書き換えられていたのです。 癒しの力。 そして、あなたへの恋心だけを残して。** (54) 2023/10/26(Thu) 22:06:14 |
【人】 爽快ブラスト チアキは、はだ、裸を見られてしまうなんて…! その前に何で裸なの? 私は完全に混乱してしまっていました。 姫宮ですし、この話し方から姫と呼ばれることもあるので姫と呼ばれたことは完全にスルーしてしまっていました。 精霊の暴走? その前に何があったと言うの? そもそも精霊って? それに、やけに脚の間がぬるぬるしてる気がするのです。 それが、 によって愛された証だとは知りません。 瞬間的に月のものかと思ってこのタイミングで???とさらに混乱してしまいました。 まさか、胎内に注がれたものがこぼれてきたなんて、記憶がない私には分からないのです。 (64) 2023/10/27(Fri) 6:58:35 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「せ、先生、何があったんですか…?」 弱々しい声で尋ねます。 うる、と瞳が潤んでしまうのは仕方がありません。だって、何があってこうなっているのか全くわかりませんから。 ただ、先生の格好が変わりました。何と言いますか、普段の先生の姿がはっきりと見えた、が正しいのでしょうか。 先ほどまでも先生は先生でしたのに。 ──本当に? 「ゆ…すた……しゅ………?」 頭がズキリと痛んで、その名前を呟いたのはいつだったでしょう。 屋上で? 駐車場で? それとも、私の家についてからでしょうか。 私の家についたなら、先生に家に上がってもらったかもしれませんね。 だって何があったか教えて欲しかったですから。 でも、そんな私たちの前に。 (65) 2023/10/27(Fri) 6:58:53 |
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