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【人】 警官 ハルカゼ──時は昭和三十九年。東京五輪の開催が迫る、夏のことだった。 「……ああ、お前は実家に戻ってたから知らねェか。 今度お偉いさんも来るから、資料は見ておけよ。 せっかく暇な駐在所に来たと思ったら、此れだ」 ハルカゼは大きな溜息を吐く。 小さな駐在所の中は散らかっていた。綺麗好きのハルカゼにしては珍しい。 其れ程忙しかったのだろう。▼ (1) 2021/06/26(Sat) 17:53:03 |
【人】 警官 ハルカゼ「お前が居ない間、大変だったんだぞ? 先ず台風だろ? 次に殺しだ、而も複数! こっから三途まで何往復したか、もう数えんのもやめちまった。 そんであの小さな村によォ、沢山ブン屋が来て……」 ハルカゼは疲労を隠さず愚痴を続けていく。 どうやらかなり鬱憤が溜まっていたらしい。 時折音が途切れるラヂオに、舌打ちまでする始末だ。▼ (2) 2021/06/26(Sat) 17:54:16 |
【人】 警官 ハルカゼ「ン? 順番が滅茶苦茶? 悪ィな、俺が最後に読んで其の儘だからよ」 ラヂオを片手に持つと、ハルカゼは立ち上がった。 「……ま。軽く読み流せば良いんだ、こんなのは。 胸糞悪くなるだけだからな」▼ (3) 2021/06/26(Sat) 17:55:39 |
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