181 忘却の前奏曲、消失の1ページ
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[ 辺りは白い、白くて、何も無い。
その先は永遠に続いてるような真っ白な世界。
ボクの色も、誰の色もない。
何一つ存在しない世界に、ボクは立っている。
聞こえた気がする悲鳴も
感じた気がする涙も
何もかもが現実味を感じられなくて
味のしないガムを噛み続けている気分になった。]
[ 私のせいなのかな。
私が、夜ご飯一緒に食べようって言ったからかな。
君と一緒に、って望んだから。 ]
[ 太陽の傍にいたいんだ。
そんな願いも、消えていく。]
[ ボクは嘘つきなんだ。
その事実すら、闇に消える。]
[ あの時君は、傍にいるよ、って言ってくれた。
私はあの言葉を忘れてないのに
君はきっとそれも忘れちゃったんだね。
私の中にははっきり残ってるのに。
苦しくて、悲しくて、泣きたくなっちゃう。
ねぇ、あの時
君はなんて言おうとしたんだろう。 ]
[ 今の君に聞いても
……わからないんだよね。 ]
[ 当たり前だよ。
だってあれは私が
W太陽じゃない時にW歌ってたんだもん。
そう、教えてくれる人は今、
いない。
]
[ それが同情じゃないことくらいわかるよ。
彼女が本当に優しい子なんだってことも
その感情が決して安くないことも。
ボクには、伝わってる。]
[ 彼女の言葉を信じるのなら
彼女がそう言いたくなる気持ちだってわかるんだ。
分かってるのに。理解出来ているのに。
そんな想いが、怖くて仕方がない。
お前には過ぎた宝物だと
心の奥に潜むボクが否定する。
]
[ ボクは彼女が太陽だなんて知らない。
知らないからこそボクは彼女に太陽は求めずに
それでいて彼女を役割から解放することが出来ず。
今のボクは、何かをしようとして
何も出来ずに戸惑う彼女を
心配そうに見つめることしかできないままで。]
[ 信頼出来る確証がない以上
あとは信じるか、信じないか。
そして信じたいか、信じたくないか。
決めるのはボクだから。]
[ 同情なんて安い感情じゃないよ。
きっと、君を馬鹿にしてた人には一生分からない。
そしてそれを私ならわかる、って。
君には言えないことも思ってるんだ。 ]
[ 太陽から解放してくれたのが君だった。
太陽を求めないでいてくれたのも。
だから、君がいなくなってしまうと
私は太陽に戻ってしまうんだ。
今の私は、太陽でいようと思って
それを望んているのに。
それが自分の首を絞めている。 ]
[ 本当は君に縋りたい。
本当は君に、大丈夫、って抱きしめて欲しい。
傍にいるよ、ってもう一度聞きたいよ。
[ あぁ、今、私は―――――。
ひとりぼっちなんだ。 ]
[ 考えてみれば分かるはずだ。
彼女の立場に立ってみれば分かったはずだ。
自分にとって大事な人間が
自分のことを忘れているとなったら
ボクならばどう思う?
哀しいと思うはず
寂しいと思うはず
そうだ。それなのに
どうして、気づけないのか。]
[ 気づかなくていいんだよ。
気づかれないようにしてるんだから。 ]
[ 何処か他人事のような君の態度を見て
見えない傷が増えてることなんて
君は知らない方がいい。
大丈夫、この痛みは
私が抱えなきゃいけないものだから。 ]
[ それに……
これで君が前向きになれるなら…
そんな微かな期待を持ってしまったんだ。
それが、間違いだと気づいたのは
君のいる病院についてから。 ]
[ 千羽鶴の鶴は首を折らない方がいいって
一般的には言われてる。
本当は折っても問題ないんだ、って
私が知ったのは後になってからだけど。
この時は、なんとなく違和感があったんだ。 ]
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