181 忘却の前奏曲、消失の1ページ
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[
君がいるけど、
君はいない。
だから、私は誰の前でも頑張ってたんだ。
私、君の事、見くびってたのかも。
まさか嘘つきって言われちゃうなんてね。 ]
―――――……
[ 小さく紡がれるのは、夜を想う歌。
いつだって、君に聞かせていた曲。
この歌を歌ってるとき、
私はいつも太陽から逃げようとしてた。 ]
この歌を歌ってるときにね。
君が、来てくれたんだ。
太陽も地球の裏側じゃ休んでるって。
あの時の私と今の私、おんなじ気持ちだな。
また、君に救ってもらっちゃった。
[ そう。懐かしいんだ。
何処かでボクは誰かに言ったことがある。
それでいて、その誰かが彼女だって
ボクはその夢を何処かで見たことがあるから。]
[ 私にとっても歌うのは懐かしかった。
君が事故に遭ってから歌えなかったし
……あの時からすごく
時間が経ってしまったような気すらして。
誰かといる時間より
一人の時間の方が長く感じるからかな。 ]
[ ボクらは互いの手を重ねる。
互いの心が、魂が重なり、ひとつになると
ボクは薄く目を閉じて呟いた。]
じゃあ、そろそろ行こうか。
じゃあ、そろそろ行こうか。
ハツナのところへ。**
ハツナのところへ。**
| 消失 の先に待っていたのは 誕生 。 それは、 想いの歌 と 事実の音 が響いたから。 二人の物語は、消えなかったのです。 (47) 2022/11/08(Tue) 23:49:00 |
| まっさらだったノートには 既に沢山の思い出が書き込まれているけれど まだまだ、ノートの余白は沢山ありますよ? これからも綴りましょう。 思い出に彩られた1ページを。 (48) 2022/11/08(Tue) 23:49:32 |
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