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【人】 癒し手 イクリール[離れたら、その場に座り込んでしまう。 身体の痛みはあるし、大きな魔法を使った、疲れもある。 それに……思いのほか緊張していたようで、それが途切れたから、座り込んでしまったのかもしれない。 首に振れる。 癒しなど自分に使っていないから、ここには惨い痣が残っている。 あの痛さ、苦しさは忘れていないし、恐くもあった。 それなのに、やはり心配の方が大きくて、伝えたからと言って、 憂さ晴らしした後と言っても、また噛みつかれる可能性だってあった。 それを考えれば、緊張してない方がおかしいかと納得する。 ――緊張の糸が切れたせいだろうか。 首も身体も…全部が全部、痛い。 今まで平気な振りをしていた分のが襲ってきているようで、すぐには動けない。 追いかけないように時間を潰していたとすればよいかと、しばらく座り込んで、空を見上げているのであった。*] (9) 2023/12/14(Thu) 23:06:19 |
【人】 癒し手 イクリール― その後 ― [あの後、一応戻り、お開き近くまでいた。 結局、人の輪には入らなかったが。 ギルドとは別の場所に借りている部屋に戻り、改めて確認すれば、首にはひどい痣。 身体も見える範囲だけでも、いくつか打ち身が出来ていた。 確認して、認識すれば、さらにあちらこちら痛い。 だが、魔法も薬も使う気はない。 危険な事があるわけではないし……そもそも自分に対しては使う気はあまりないから。 というのを後悔したのは翌日。 痛みが増したような気がするのは、良いとして、問題は心なしか声がかすれている事。 さすがにこれは、どうしようか。 今日は、何か依頼を探すとディアスボールくんに言っていたのもあるから、ギルドに行かないというのもいけない。 はしゃぎすぎて、声をからしてしまったと言う事にして、用意をする。 昨日は、騒いで居たのもあり、気にしなかった人もいるだろうが、今日は違う。 普通の日。 服で隠れているとは思うが、隠しきれないのもあるかもしれない痣。 それに気づく人がいるかもしれないから、ストールを巻いておくことに。 これは声がかすれている為のせいにすれば、誤魔化せるだろうと思って。] (25) 2023/12/16(Sat) 13:05:07 |
【人】 癒し手 イクリール[ギルドにて、変わらない様子でふるまう。 何か簡単な依頼はないかと、依頼が張られているボードの前で考える。 ディアスボールくんの特性などを考えると、討伐系が良いかなと思いちょうどいいのがないのか探しつつ、 辺りにも視線を向ける。 昨日の喧騒とは、別の日常の喧騒。 昨日、初めてちゃんと知り合った人たちは普段どんな風にと、探したり。 マギサの姿を見つけると、依頼を探すのは一度中断。 彼女に近づいて] マギサさん、こんにちは。 面白い事ではないけど、昨日、話した事でひとつ、報告と言うか、宣言と言うか、撤回したい事があって。 [昨日、まずは殴る事をなんて話していたから。] 殴るのを目標にするは、ひとまず置いといて……仲間になる事を目標にしようかなって。 自分を売りに行くのを見たら、あれって思うかと思って、先に宣言に来ました。 [昨日と今では、違う気持ち。だからこその報告になったのである。 見ててくださいなんて言って、すぐに離れる。依頼探しもあるから。] (26) 2023/12/16(Sat) 13:05:48 |
【人】 癒し手 イクリール[ボードの前に戻る前に、ムルイジを見つければ、近づいていく。 昨日の今日で、嫌な顔をされるかもしれないが、お構いなしに] ねぇ、そういえば、パーティメンバーを探しているよね? それなりに使える癒し手はいかが? [勝手をするならこの位置が良いかと思い、自分を売り込むのである。 もちろん、すんなり受け入れられるなんて事は思っていないから、もしかしたら当分売り込みは続くかもしれない。*] (27) 2023/12/16(Sat) 13:06:19 |
【人】 癒し手 イクリール[相手が頷くまで、粘るつもりではいたが、彼の格好を見ると、そのチャンスは、今だけだろう。>>28 嫌な顔をするのは予想通りだが、予想通りではない。 顔を合わせるだけで嫌な顔をすると思っていたが、その嫌な顔の意味は別のところにかかっているように思えるから。 それにその言い方に、向けられる笑みは挑発されている気分。>>29 その笑顔はなんだかむかつく気持ちにもなるが、昨日よりはずっといい顔に見えてしまう。] 私の実力は昨日……見たでしょ? [言葉を濁すように昨日見せた事について。 それを口にしたのは、覚悟を決める…そんなわずかな時間でも欲しかったから。 本当の実力は隠して、逃げるように自分よりは実力の劣る人たちと一緒にパーティを組もうと思っていた。 それが現状…それなりの状態。 護れるか、護りきれるか……そんな不安からも逃げるために。 が、彼のパーティに売り込むならそれではだめだと言われている。 使えるものもすべて使い、不安にも打ち勝たないといけない。 そうでないと、使えるヒーラーではないからと。] (30) 2023/12/16(Sat) 22:49:28 |
【人】 癒し手 イクリール[深呼吸をしながら、眼を閉じる。答えるのは、覚悟がいる為。 目を開けて彼を見返し、] あんたが望む一流というのに、私が足りているかどうかは解らない。 だけど…私レベルの癒し手は、そうはいないわよ? [ふてぶてしい笑みを浮かべる。 まるで、出来るのは自分以外いないと言いたげな…その資格は、当たり前でしょと言いたげに。*] (31) 2023/12/16(Sat) 22:50:01 |
【人】 癒し手 イクリール[すっと瞳が細くなるのは、少し腹立たしくも思えてしまったから。 が、偽りのない笑みを浮かべると、] そうさせてもらう。 [結局知られているのは、癒しの力のみ。 護る力などは、一緒に組んでみなければ、見せ場などないもの。 それはこれからだろう……。癒しの魔法だけでなく、他の魔法を見せるのは。 その時、どう思うか、それはそれで楽し見てある。] ってはぁ!? ちょっと、いきなりなんて無茶言わないでよ。 私は、ここに部屋を持っているわけではないんだから。 [文句を言うが、お構いなしで出て行こうとする。 本気で、来るつもりが無いならおいていくと言う事だろう。] ああ…もう……。 ごめん。ディアスボールくんに、約束はいつかと伝えて。 (34) 2023/12/17(Sun) 20:17:35 |
【人】 癒し手 イクリール[近くにいたギルドの人に伝言を頼むと、後を追うように飛び出す。] すぐに用意をしてくるから……東門で待っていてよね。 [と男の横を通り抜け、借りている部屋にと急ぐのである。 ただ、昨日の怪我はそのままだったので、走りながら自分に癒しの魔法をかける。 したくない事。やらないと思っていた事をいくつ放棄した事か。 それぐらいしないと、ついていけないと言う事だろう。 ギルドに部屋を持っていないのは、距離を置くため。 そしていつでも、出ていける為。 だから借りている部屋には物はなく、旅の用意もすぐに。 それでもおいていく気がするから、急いで――。 そして指定した東門で会えたかどうか。 どちらにしても、これが新たな一歩なんだろう。*] (35) 2023/12/17(Sun) 20:17:51 |
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